未来かたるが語る

今日の市況

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2012年11月30日

11/30

かたる:統計数字を見ると…色んなことが分かりますね。皆さんには、今日の日経新聞にしましょうかね? おそらく読んで、おられると思いますから…。

例えば、自動車の生産台数が掲載されていました。トヨタを始めスバル(富士重工)まで、国内と海外と輸出がありましたね。トヨタは300万台国内生産体制を公約にしており、ギリギリの水準まで減ってきましたね。しかし日産はトヨタの約半分の売上高なので、トヨタが265千台ですから、本来は13万から14万台の筈ですが実際は10万台です。ゴーン氏は早くからグローバル化に取り組んでいますね。日産マーチの生産移管が、日本で報道されたのは2009年1月でした。為替の水準を見ると2008年に急速に円高が進み、2008年1月に107.72円だった為替は、12月にはなんと91.29円になります。この動きを見てゴーン氏は、薄利多売のマーチをタイに生産移管をしました。つまり100円が日本の一つの節目になるようですね。今度の円安の一つのターゲットが100円から105円の水準かも知れません。これは一つの見方ですね。

もう一つは、どの国内企業も国内生産が減っているのに、スバルは増えており、輸出が増えていますから円高を克服しています。余程、業績は好調なのでしょう。マツダはもともと国内生産比率が高く、為替の影響を自動車業界の中で一番受けます。これまでは円高が続いたので、倒産の可能性も考えられていました。しかし増資を実施し円高に対し延命策が施されました。表面上は北米向け強化のメキシコ工場の着工ですよ。来年からしばらく北米は、かなりの好景気が続きます。更に為替が円安に向かうなら、一番恩恵を受ける自動車企業になる筈です。だからこの間のβ値も高く株価も先行して上がってきました。

如何でしょう。一つの表から色んなことが見えてきますね。
「見えない糸」を繋ぐ作業は大切でしょう。この見えない糸を繋ぐには、基礎知識が大切ですね。故に昨日の「ダブル・バインド」の話などは重要になってきます。市場原理とか日本村社会の考え方も含めてです。更に人口統計とか…、様々な要素が絡み合います。

一方、株式市況面には信用取引の回転日数が掲載されていました。10日間を切る動きになっていましたね。近年は高速回転が目立ってきましたが、こんなのは邪道でしょう。ディーリングで大儲けした話は聞いたことがありません。まぁ小手川君レベルになれば、もう無駄ですね。天才的な彼でさえ、数百億規模になると運用は出来なくなります。故に彼は冒険に出て失敗しています。だからヘッジの目的もあり、ビルを買ったりしたのでしょう。普通の人間が、あのレベルに達することができるのかどうか?分かりませんがディーリングは僕のやり方とはずいぶん違います。ディーリングをやっている人は日経新聞など関係ありませんね。数字を追っているだけで一つのゲームです。キーを叩くスピードの勝負と言っても良いでしょう。かなり忙しい作業になるのでしょう。

投資の仕方は様々です。僕の目指すやり方は、非常のオーソドックスですね。バフェットなどのスタイルを目指しているわけです。業績の良くなる銘柄を探し、何年か取り組むやり方ですね。しかし正しいかどうかわかりません。またテクニカルを重視するのがクオンツと言う数学を用いた確率論から高速売買をするやり方で、アプローチはたくさんあります。このクオンツですが、基本は株式でも不動産や商品相場など組み合わせは様々で、金融派生商品を組み合わせるいろんなアイディアを組み入れた統計学と思っていいのでしょう。今日はこの話をテーマにします。

カタルは現在、上がる株は分かりますし、上昇率もほぼ想定できます。つまり上昇率が高いとか上昇率が低いとかの大雑把な見方ですが分かりますね。金融株でリスクが少ないのが三菱UFJ、次にみずほ、そうして野村証券が、一番ハイリスクと前から述べています。仮の大相場が始まっているなら、この時間が確実に訪れているなら、野村証券への投資が一番、効率が良い筈です。故にリスキーなのですね。危険と成果は隣り合わせの関係で、安全で効率のいい投資はありません。多くの人は両方を追い求めますが、不可能ですね。しかし限りなく近づくために、さらに努力をします。その為にカタルは的確な投資タイミングを探る為に統計データを駆使して、色んな検証をしているわけです。

例えば野村証券の財務分析をして、8年も営業キャッシュが赤字を続けており、毎年、社債を発行し食いつなぐのは限度がありますね。いくら自分達で財務内容を誤魔化して資金調達を実施しても、おかしい…と、何れ誰かに気付かれます。既に僕は倒産する可能性さえ自覚しています。この10年に投資した金額は、1兆5000億円です。流石、野村です。2003年、2004年は投資を回収しています。しかし2007年にリーマン関連に5300億円も投資しましたが、成果を得ていません。最も気になるのが2011年に4200億円を投資している事です。2010年10月に日銀は包括的な金融政策を実施していますから、この行動は整合性があり合理的な投資判断に符合します。此処が野村の魅力です。先日の大手不動産の投資額の数字を列挙しましたが、今は同じことを話しています。

さて仮に大相場がスタートしているとすると、株価上昇角度と、そのスピードが問われますね。そこでβ値を今日は話しましょう。このβ値とは、株価が上昇する傾きの話だと考えてください。株価チャートは一般的ですが、これは時間を横軸に、株価を縦軸にとりますね。このβ値とは対照する指数をTOPIXや日経平均株価をX軸の横軸に採用して、株価を縦軸に採用します。つまり日経平均株価が100円上がると個別株価はいくら上がるかと言う指標です。昨日の日経新聞には14日から26日の株価上昇率が載っており、野村証券があのリストアップの銘柄の中では、一番、上昇率が高かったですね。

しかし会社四季報のβ値ではもっと高いものが沢山あります。野村は26日では1.822ですが、マツダは2.046となっており、きっとマツダの方が上昇率は高かった筈です。ただ四季報のβ値と言うのは、TOPIXを基準にしているのかな? それとも日経平均かな? 更に検索期間によっても数字は変わりますね。一般的に検証期間が長い方が、整合性は高まりますし、短ければ最近のトレンドは分かりますが、一時的な利用になり信頼度は欠けますね。この調整が難しいのです。つまり様々なデータを検証して、総合的に組み合わせないと駄目ですね。このβ値ですが…下のグラフを見ると分かりますが…2000年前後から、野村証券のβ値は、高い状態が長く続くようになります。おそらく、この時期から急速に金融工学が一般化したのではないかと考えられます。更に付け加えるなら89年から92年の上昇は外人投資家による先物からの仕掛け売りですね。あとで解説するロスチャイルドの野望が見えます。

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まぁ、カタル君も馬鹿ですが、馬鹿は馬鹿なりに一生懸命に努力しているわけです。もう少し株価データが長く、手に入る方法があればいいのですが…。先日紹介した株価データは使いやすく無料で良いのですが、2007年からで歴史的な検証が出来ませんね。本当は東証が全ての株価データを公開すべきだと思うのですが…保守的な会社ですからね。本来は日経新聞のような考え方を用いるべきではありませんね。なんでも有料にするのはどうかと考えます。社会的な公共性がある訳で…それさえも、餌に使うようなやり方はどうも嫌いです。この辺は日本村的なのかな? 市場原理の世界では、法律を犯さなければ何をしても自由ですからね。インターネットの手段を、一般的な広告のみで運営をするのか、それとも有料サイトにすべきなのか? 意見は割れます。

まぁ、兎も角、必要なデータを探す努力をすれば、何とか入手できるものもあります。しかし…ヤフーもいい加減ですね。元データは、おそらく誰かが手作業で入力するわけで、ミスがありますからね。重要なプログラムのバグは修正されますが、こんな株価データなどは検証などもしないのでしょう。仮に実施してもフリーズを起こす事もなく処理されますからね。間違いがあります。仕方なく、いくつかのデータは自分で手直ししましたが、できないこともたくさんあり、グラフも正確ではありません。

更にβ値一つとっても、いろんな計算方法があり、それが正しいとか、間違っているとかと言う問題ではありませんから、利用される方が仕組みを理解して考慮するしかありませんね。僕が創った野村のβ値は、日経平均株価を対象にして20日間、一月を検索期間として設けてグラフを描いています。これから更に検証をして、TOPIXが良いか? 日経平均株価が良いか? 更に対象期間を長くするか短くするか、色んなケースを想定して検証作業をするわけです。自分に合わせるには、自分で株価データを持ってきて、自分でエクセルを使って作成するしかないですね。例えば、大和証券の検索はこんな感じでしたが使いにくいですね。一体、誰がこんな形にしたのでしょう。プロが創ったものではないですね。お取引の証券会社のサイトには色んなものがあると思います。

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一般的なやり方は、先日、紹介した株価データから、毎日、株価データをエクセルにおとして作成します。エクセルは非常に便利なツールですね。計算も一瞬でやってくれます。簡単ですよ。このβ値は検索期間にもよるし…、要するに利用する人が、そのデータの意味をよく知らねばなりません。

今の金融業界には、数学は出来るが実戦経験が少ないので応用が出来ない人間が多いのでしょう。ところが経験はあっても、僕のようにパソコンは出来ないし、数学も出来ない人間が多く、この状態を克服するために僕は今、挑戦しているわけで野村証券のデータも、一つの検証例に過ぎません。さて日経新聞の車の生産数字をひとつ取っても、色んなことが分かりますが、要するに経験がないと、株価との関連付けが上手くできませんね。仮に関連付けが出来ても、誰がどのタイミングで株価を仕掛けるか分からないから、β値や出来高推移、RSIやいろんな株価指標が開発されます。勿論、一般的な指標の他に、独自開発も出来ますね。

ただ投資経験が少ないと、そのデータを見ても生かせないわけです。僕は何十億も、ともすれば何百億規模に、膨らんだ生きた経験値は貴重な筈です。だいたい株価の動きを見れば大相場かどうか判断は感覚的に付きます。日本では1983年末から1984年に壮大な金融相場がスタートしました。これは明らかに誰かの仕掛けですね。おそらくロスチャイルドなどのユダヤ資本が政治家と組んだ政策の結果でしょう。そうして1985年のプラザ合意ですね。このシナリオには、最後に先物を取り入れさせて、叩くシナリオも組んでいたはずですね。巧妙ですよ。澄田さんから三重野さんを、盛んにカタルは批判しましたが、宮沢さんを始め、彼らはその戦略に加担していたのかもしれません。これは推測でそう思いたくはありませんが、きっと利用されていたのでしょう。市場原理主義の世界では弱肉強食で、戦争もテロも、更に革命も意図的に引き起こされている可能性が高いのですね。一つの壮大なゲームだとも考えられます。

この創られた「見えない糸」が、色んな形で仕掛けられます。尖閣の問題からTPPなどの条件交渉など…残念ながら、仕掛けのタイミングを、市場から見る為にデータを集め、そのデータを分析して、どのような力学が働いているかを推測する。これが株式市場で大儲けするルールでしょう。要するに何処にお金が集まるのか? 日本株は世界の中でも非常にチャンスに恵まれた過渡期にありますね。しかも長い低迷の時代に位置しています。こんな絶好のチャンスを生かさない方はありませんね。

例えば、野村証券は今回の仕掛けが始まる前の1983年以前の株価水準です。まぁ、途中で多少の無償増資をしているし、近年は大型の公募増資もしていますから、実質的な価値は多少違いますが、株価だけを見れば1981年2月28日に365円だったのですね。ここまで叩いたのですよ。1987年4月20日に野村証券の株価は、5990円を付けています。おそらくバブル前の1984年7月24日の株価600円が起点になり、バブル相場は始まったのでしょうが…そこから、なんと約30年の歳月が経過していますね。

アラブの春が情報の開放を促し世界標準化に動いているなら、日本も世界ルールの市場原理主義化に向かいます。維新の会が予算の地方税化を述べているのは、硬直化した予算編成が曲がり角を迎えているのですね。共産的な計画経済の時代が後退し、市場原理的な予算計上に向かうとも思われます。どちらにしても日本の仕組みは総資産経営から効率的な資金運用を目指すROE、つまり投下資本に対する利益率の高い投資が求められるように再分配化されます。

同じ社会保障でも無駄な診療や検査を省くだけで、予算を大幅にカットできるはずです。それなら効率的な検査機関を造るようになるでしょう。情報を駆使すれば簡単に検査の予約から診療の予約、投薬や診療方針の決定など、全てコンピュータが可能性のある病名を掲げ、病気の特定を進めるようになるでしょう。要するに医者などは、将来は無用の職業になります。その「走り」をするのが、日本になって欲しいものですね。既に副作用のコンピュータ化や診療データの電子カルテ化など実用段階にあり、要するに、どうやって進行させるかの段階ですね。厚生労働省の役人は、この情報の一元化に取り組まねばなりません。省を挙げて…そうすれば、自ずと社会保障費はかなり削減できます。だいたい多くの病気は、簡単な投薬で事足りるでしょう。ゾロ製薬で…今はジェネリックと言うのですね。足りる筈です。複合的な難しい合併症などの診断は、そうあるものではないでしょう。

ここに日本が変わるチャンスがあります。ITSなどは素晴らしい技術なのですね。交通渋滞を減らす技術などは日本が誇るソフト資産ですよ。警察はこの技術を海外に輸出すれば、大きなお金が稼げますね。世界は車の洪水で、北京や上海など大変ですよ。インドだって…様々な国へこの交通管理技術を売りに輸出できますね。政策とはそのような観点で運営されねばなりません。日立が重工と組むインフラ技術は高い評価を受ける筈です。数年後には日立や重工の株価が大きく飛躍している可能性はありますね。ただ目先は、重工などは米国で起こった原子力の補償問題などを抱えて居りリスクはありますね。総資産規模の大きな会社は、総資産経営から離脱すれば、それだけで大きな利益変化を生みます。現状の改善だけで…ですよ。非常に無駄が多い重工や日立なのですね。ニュースに大型株が反応するようになってきましたね。

つまり僕の仮説は正しいでしょう。マネタリーベースと株価の関係です。10月から何度か特集を組んでいます。細かい時間は見えないのですが…、既に新しい相場がスタートしている可能性は、非常に高いのですね。銘柄の選別はそんなに難しいものではありません。既にカタルはいくつかのパターンに対し銘柄を、ある程度、選別してあります。これから追々個別銘柄への解説も増えて来るでしょう。相場にエネルギーが戻れば、こっちのものですね。簡単にお金は作れるはずです。「筈」ですからね…困った自信ですよ。

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2012年11月29日

11/29

かたる:考えてみると、やはり労働は知的な探究ほど面白いものですね。今回初めて新聞配達を6か月続けました。最初の2か月は大変でタダ疲れるだけの毎日で、眠ることだけが楽しみでした。この2か月間はついて行くのがやっとでしたね。そうして徐々に配達の部数も伸びて、人並みに300軒台になるのですが、セールスに工夫が出来るようになったのが、さらに2か月程度かかりました。つまり4か月ほど業界に慣れるまで時間が掛かりました。その後のセールスはトップ水準で、時間を休むことに使うようになりましたが…肉体的な仕事だったので体重は10キロ痩せ、健康になったように感じました。そうして新聞配達を辞め、山登りをしてみたのですが、まぁ人並みに登れたと思っています。ただ使う筋肉が多少は違うのでしょうが…。

このように肉体的には、汗を流すように人間の身体は出来ているように感じましたね。新聞配達していたころは良く食べました。兎に角、おなかが減るのです。また元のグータラ生活に戻り、食べる量は減りましたが体重は7キロ増えました。73キロから63まで落ちて、今はまた70キロ前後でしょう。途端に体調はあまり良くないようです。やはり運動は人間の身体に必要なのでしょう。現役時代は1週間に2度ほど、ジムでトレーニングを続けたのですが…トレーナーを付けてやったこともありますが、人間と言うのはお金を払うトレーニングは続かないというか…余程、熱心でないと怠けるようです。お金をもらう労働は怠けるわけにいかず、半強制的ですから、やはり劇的に体が大きく変わりました。嫌いじゃないですね。きっと、もともと馬鹿なのでしょう。頭脳労働より肉体労働向きなのかもしれません。何となく、またやってみたいと思ってもいます。汗をかく、あのすがすがしさは、お金じゃないですね。晴耕雨読とはよく言ったものです。

ただ諦めていた市場でしたが、僕の調べ方が足りなかったようですね。非常に緩やかな展開ですが、やはり上がる銘柄は上がっています。ただ、まだ僕の期待する相場展開になっていませんが…徐々に相場にエネルギーが戻ってくるでしょう。まぁ、華々しいヒット銘柄は簡単に出て来ませんが、時間をかければ、かなりの成果が得られると思っています。多くを望まず生活する程度なら、このやり方で充分でしょう。

僕が証券マンを辞めた理由は「ダブル・バインド」だったのですね。長らく僕は自分の心の中に二面性を感じてきました。「株は買い」、でも心の中では駄目だと思っていました。とても手数料を抜けるような上がり方は期待できないし、仮に上がっても自分が売り買いしている訳じゃないですからね。この自分の心と相手の心の時差があります。これじゃ…とてもお客様の期待に応えられないと思っていました。でも僕自身も相場が下手だったのでしょう。…と言うか、心の問題が打破できませんでした。株を売るという行為が出来なかったのです。駄目だと感じても、売れとは言えませんでしたね。更に現物なら、持ち続け、また買えばいつかは株価が上がるとも考えていました。基本的に僕は楽観論者で人間は必ず問題を解決する動物だとも考えています。

しかし…やはり30年近い政策の失敗を超えることは出来なかったのです。考えてみれば分かります。単純平均株価で1/10の水準に、時間をかけながら下がる訳で…流れに逆らって泳ごうとするようなものですね。川の流れは常に海に向かい流れるのです。海流に逆らって泳ごうとするなんて…余程、高性能のエンジンを積んでいれば別でしょうが…人並みの頭脳しかない馬鹿には、この壁は越えられませんでしたね。ましてやアイデンティティーの高いと言うか…武骨者と言うか…日本を売るような背任行為が出来るわけがない。長年の教育と言うのは恐ろしいものです。

先日、平田オリザさんの講演だったか…ラジオだったか忘れましたが、「ダブル・バインド」の話しがあり、彼は子育てのいじめの問題から、精神科医の言葉を引用したようでしたが…なるほど、この話を聞いて日本の現在の状況は「ダブル・バインド」の考え方が、すべての時代の流れに符合するわけです。この言葉の意味は、ネットで調べて頂ければ色んな事例が出てきます。一例は此方…。故に僕はまさに現実から逃避したのでしょう。

ずっと考えてきたのです。ITバブルの時、ようやく脱出できると思ったのですが駄目でした。まぁ、あのケースは仕方ないと思いました。余りに極端な相場展開でしたからね。しかし2003年からの相場が、まさか揺り戻され元より悪い状態になるとは…。これはまったく予期しませんでした。その後2年程度なら、心のバランスは保てたのでしょうが…2006年から4年は長すぎました。途中、金融危機もあり…呆れる展開は続きました。

しかし…Jトラストを見れば、結果的に武富士のあのタイミングの判断は正しかった訳です。ただ選択を間違っただけの話し…描いているシナリオは見事に当たっていたのです。あの今井判事の判決は、やはり間違っていたのですね。日本村論理と市場経済とのギャップが株価変動率の原点なのでしょう。法令が制定されない前の状態まで戻り、罰則規定が設けられるなんて、あり得ないことです。しかし最高裁の判決ですからね。絶対です。

つまり僕の道徳感覚と世間の道徳感覚と、だんだんズレが生まれてきました。僕がおかしいのか?それとも世間が間違っているのか? まさに「ダブル・バインド」の状態に置かれていたわけです。故に盛んにIRNETでは政策批判を繰り返しています。3.11の原発の対応を批判しましたね。そうして僕は東京電力を買ったけれど…社会の選択は東電の企業責任でした。それじゃ、監督責任はどうなるの? 銀行には貸し手責任を強要しているのに、自分達が責任をとらされる可能性が出て来ると、都合よく逃げるわけです。だって法律に免責が明記されているのも拘わらず東電は有罪です。

その結果が昨日のパナソニックの大坪さんの会見や本日の中山製鋼にも現れています。貿易赤字問題にもなり「最後の扉」を開けた訳です。強烈なインフレがやって来て、食うものがなくなる時代がやってくる強制的な転機を強要される時代の扉を開けた可能性が出てきましたね。何度も述べています。百姓の友達を大切にしろと…。世界人口は70億人で急速に増えています。間もなく100億人時代ですね。農業政策の重要性が出てきますが農林水産省は未だに減反ですよ。目先の事ばかり…間違った政策を永遠とやっている馬鹿官僚の中央集権体制ですね。時代遅れの農地法の存在も多くの人は分からないでしょう。

全て自民党の政策ですよ。本物ではない「まやかしの世界」を構築してきたのですね。コメの国際価格は1トンが600ドル近辺ですから1キロ48円程度ですね。日本の価格は大体1キロ400円程度でしょう。日本には8倍の内外価格差があります。つまりこの補填をやっているから政府の方針は、当然、減反しますね。国と個人の考え方を、間違って融合させています。

TPPを実施してコメ農家に価格差の補てんをせねばなりません。しかしコメの自由化を阻止する為にTPPに反対することは、考え方を取り違いしています。他にも内外価格差が大きく、生活が脅かされる作物もあるでしょう。そんな事は仕方がありません。故に民主党は農家に対し所得補償を掲げたのでしょう。今回の公約にあるかどうか分かりませんが…。維新の会も、その点を明確にしているかどうか分かりませんが…。農業政策は原発問題以上に大切ですよ。原発の放射能汚染の確率と、食えなくなる確率とどちらが高いのでしょう。エネルギーがないので太陽光発電などを推し進めるのは良いのですよ。産業構造を転換させるために、一般人の高負担も甘受しなければなりません。しかし他国と比べ、何故、こんなに高い電力料金なのでしょう。発送電の分離のより競争が激化し、安全が失われる可能性があります。東電など長らく真剣に経営を考えてこなかったから、リストラが強要されても仕方ありません。他の電力会社もしかりです。インフラが完備された料金産業ですから、もっと電力料金は下がって良い筈ですね。超電導線を導入する設備投資の時代ではないのです。

僕の考え方は「みんなの党」に近いですね。しかし前回の衆議院選挙でかなり躍進したのに…何か、したのでしょうか? 口で言うのと実行力は大きな違いがあります。この中央集権体制を変えるのは大変ですね。メディアを使い、検察を使い、叩く訳です。地元の選挙区の予算を削減したり…、様々な手を使い友達を介して主張を伝えてきます。野田さんが財務省のロボットになる訳ですね。赤子の手を捻るようなものでしょう。小沢さんも、すっかりイメージカラーが出来上がりましたからね。鳩山さんがヤワでしたね。急ぎすぎました。日米同盟の破棄を明確に謳うのは共産党ぐらいのものです。米国と中国を天秤にかけ駆け引きできる政治家は、本当に誕生するのでしょうか? 日本が独立国として自立するまで、やはり教育改革を実施してから、その時期を待たねばならないのかもしれません。減税日本の河村さんが、いい加減に戦争責任から脱皮しようと中国批判を強めましたが…気持ちはよく分かります。日本は中国に多大な経済援助を実施してきましたが…宣伝はあまりしていませんね。日中関係を見れば折角の経済援助が無駄になっています。まぁ多くはタイト貿易(ひも付き貿易=経済援助の見返りに日本企業から物を買う)だったのでしょう。そうやって貿易額を拡大させてきました。

中央政権と地方政権の関係と同じですね。地方に資金を支給するが自由度がないのです。選択の自由がありません。ロボット地方経済運営ですね。海外援助も同じ構図です。ミャンマーで行っている円借款も多くの発注は日本企業でしょう。此処にも癒着があります。外務省や経済産業省のOB役人が関連施設に天下りで派遣されているのでしょう。一体、このような人間は何人いるのかどうか…、電力などの料金が割高なのも…そのような仕組みからでしょう。調べたことはありませんが、客観的なデータから、そのように推測されますね。あれほどの原発問題があったのに、この辺りはベールに包まれたままですね。原子力安全委員会の監督責任も、経済産業省の構造も問題化を免れましたね。東電に責任を転嫁して事で、自分達はベールの影に逃れたのでしょう。維新の会の石原さんが中央政権体制の打破を述べているのは、このような仕組みを指すのでしょう。

何故、地方分権か? つまり予算の分離ですね。地方が規制緩和などを利用して産業を興し、豊かになった資金を社会保障に充てることが出来れば…中国の華西村のような成功事例が生まれ、我も我もと真似をするでしょう。それぞれが独自の工夫をして地域経済を活性化させますね。昨日のテレビで太陽光発電の収益を住民に還元する仕組みが紹介されていましたね。地域の自然を生かした色んな仕組みが生まれるでしょう。これからの地方公務員は、面白仕事になる可能性が出てきますね。やはり仕事は、多くの人に喜びを与えるような共に喜びを感じるような仕事でないとなりません。しかも改善工夫の奥が深い仕事は面白味が湧きますね。

今日は長くなりました。豊かな株式市場を考えると…やはり豊かな社会構成が欠かせません。政党の乱立は良い事ですね。政策論争にもなっており、難しい選択ですが、明らかに日本は変わり始めていますね。インターネットの発展によるアラブの春、情報の開放が画一化教育からの脱皮に繋がり、メディアの変化に繋がっています。マネタリーベースの増大や、貿易赤字から経常収支など…問題の見える化が進み、国民が考えるようになっています。おそらく…アルゼンチンや欧州、さらに財政の崖など…色々言ってくるでしょうが、基本は需給バランスでマネタリーベースの話しなのですね。もう直ぐ、分かります。安倍政権のような短絡的な事で相場は動いているわけではない筈です。その変化を野村証券の株価でも良いですが…株価の動きが証明すると考えています。今日は余談が長くなりましたが…「ダブル・バインド」などの考え方は非常に重要なのです。

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2012年11月28日

11/28

かたる:今日の相場は流石に一服しているようですね。14日から実質的に2週間も上げ続けましたから当然の一服でしょう。当初の予定では選挙の公示前まで強く、公示後から微調整して再騰するというシナリオでした。たぶん12月20日前後が分岐点になるのではないかと推測しています。しかし意外に強いことも充分に考えられますね。その理由は既に様々な基本的な背景が変化しているために、8月末頃より日本株は上昇波動に入っている可能性が高いのですね。安倍さんの言っていることが本当か、僕の基本的なシナリオが変化していることが本当かの判断でもありますね。安倍さんの意見が正しいならまた駄目相場の再来です。しかし僕の観点なら相場は既に大きな上昇相場をスタートさせていますね。調べてみると…色んなことが分かるようになってきましたが、データを調べるためにはもう少し時間が必要で、いずれにせよ年末から来年の話になるでしょう。今日は円高に振れているようです。

最近は為替と日経平均株価の連動性は非常に高いですね。ただ株価上昇が鮮明になってきた14日以降、何故か本命としている銀行株の上昇は証券株に比べると鈍いものでした。具体的には野村と比較して三菱UFJの値動きは鈍かったですね。理由はこれまでの動きとボラティリティー(変動率)の違いでしょう。(勿論、中小企業円滑法の終了も影響している可能性もあります。)どちらかと言えば野村証券はリスキーな株ですからね。値動きが荒くなるのは致し方ありません。下のグラフは観察期間の短いものと長いものを比較したものですね。この辺りの変化を御理解いただけると思います。僕は金融株を中心に考えておりましたけれど…故にあまり相場を見てこなかったと思われますが…この2年間でも大勢は下げていますが、中には逆行高するセオリー通りの銘柄もあるのですね。例えばアステラスです。旧社名は山之内製薬ですが…まさにセオリー通りの動きですね。デフェンシブ・ストックが不況の時は上がり、景気敏感株などは下げているわけです。金融相場から業績相場に移行して、逆金融相場から逆業績相場になる。株式市場の春夏秋冬ですが…。

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このような景気循環の短いサイクルだけでなく、今回の株価波動は大相場に相応しい大きな株価サイクルを迎える筈です。近年では小泉政権の2003年にスタートして2006年に終了しましたが、今回、想像している相場は、もっと大きな株価波動を想定しています。理由は日本は、村構造社会から脱皮してグローバル展開になるからです。ようやく日本にも体制変換の創造時代がやって来ました。今回の上昇相場は2年や3年では終わりませんね。5年から10年程度は続くのでしょう。まさしく大相場が始まります。故にカタルは経済の基本である銀行株、特に我が国トップの三菱UFJを推奨しています。株価も10倍程度なる可能性もあると考えています。日本は兎に角、無駄の多い国です。何しろ利益を無視して規模の拡大をめざし、総資産経営を実施してきました。最初の3年程度はこの考え方を変えるだけで、いくらでも利益が生まれる効率化の選択をするのでしょう。

実は数年前、既に実例があります。日立ですね。残念ながら日立は、まだ完全に体制移管が出来てないのですね。ある程度はグローバル化への方向性を切り始めましたが、未だにトップの経営方針に迷いがあるようです。基本は此処でしょう。欧米人の優秀な人間に(ゴーンなど…)、社長と言うのは、ある意味で技術者ですよ。経営と言うのはどうやって利益を出すか?何処まで利益の源泉に目覚めるかの問題なのですね。トヨタは未だに日本村社会構造の色彩が強いですね。おそらく大政奉還されたトヨタ社長の後継辺りが大きな舵を切るのでしょうが、章男さんだって優秀な方ですから、既に理解はされているのでしょう。しかし雇用とか…日本村的な概念に縛られているのでしょう。昨日、述べた「ダブル・バインド」ですね。多くの経営者がこの問題に苦しんでいますね。僕と同じように内部矛盾を感じているのでしょう。この感覚が徐々に溶かされていくのです。

アラブの春は何もアフリカや中東のものではありません。世界中で起こっている意識革命が引き金になっています。シリアもガサ地区などの中東も、北朝鮮も全ての地域で「情報の開放」は劇的な意識変化を生んでいますね。産業革命の歴史を見れば分かりますが、産業革命と一口に述べているから、劇的に変化が訪れたと錯覚しますが…違いますね。歴史の転換と言うのは長い時間をかけて徐々に変化するのでしょう。明治維新、と一言で解説しますが明治の混沌とした訳の分からない、カオス原理のような…ものが、我々を包み、徐々に変化しています。今回の変化の兆し出発点が、後世の人々により何処をスタート地点に設定するのか分かりませんが、95年のウンドウズ発売にするのか? それとも2000年のITバブルに始点を求めるのか?

幸い、世界の先進国の中で、日本は「面白い国」との対象になっており、ある意味では、尊敬されており逆に馬鹿にもされています。これからの我々の変化度合いにより、相場の上昇角度も変わりますし、スピードも変わるでしょうが…ようやく、バブル崩壊後のゴタゴタした長い失われた時代から脱皮する時期が来たようです。「失われた世界からの脱皮」

教育改革を前面に取り上げている政党はありませんが、自民党が述べていたかな? 画一化した記憶力勝負の詰め込み教育から、全ての参考資料を持ち込んで試験を実施する創造性を育てる教育に大きく舵を切ることでしょう。「中央集権体制よ、さようなら…」自由な裁量が働き、地方経済が栄える時代になりますね。情報の格差が幸い、NTTのおかげで消えています。物流の進化で都会の便利さも消えています。残念ながら、生の音楽を聴く機会も、本物の絵画の迫力も感じられずに、僅かな地域差は残りますが、技術は日々進化していますね。3Dと言う映像進化も確立されるでしょう。医療問題も遠隔地ロボットの採用で徐々になくなるでしょう。既に技術は確立化されており、画期的なスマート都市のモデル都市を「フクシマ」に作って欲しいですね。誰もが住んでみたいと思う未来都市です。

キャッシュレスで、税務署も警察もない、自由で安全な他人に迷惑さえかけなければ、何をやっても許される規制も規則も税金さえも僅かな…人類の未来を創るスマートシティーを建設して欲しいのですね。このモデル都市は日本全体に広がります。その未来都市の実現を、是非、日本が先行して日本人の手で、世界のモデル都市を実現させて、この社会基盤を今度は輸出すればいいのです。
世界は震災を見ていますから、その再興からのモデル都市の実現なら、注目度は抜群ですね。家事ロボットや介護ロボットが活躍する未来都市ですね。

益々、人間は高い質の創造性を求められます。だから一日も早く教育方針を変えねばなりません。幼稚園から変えて、教育論の様々な実験をしながら変化するのに、やはり30年程度かかるでしょう。そのような効率的な未来都市を実現させて人類に貢献できるなら、地球にやがて素晴らしい社会が創れます。

僕らはきっと今、その希望溢れる時代の分岐点に立っているのですね。故に歴史的に見ても充分な低迷期間を味わっていました。1985年前後に時代の揺れは始まっており、間もなく30年ですね。今は日本村論理と市場原理の「ダブル・バインド」から開放される瞬間に、我々は立っているのでしょう。

「マネタリーベースと株価」の特集を組みましたが、今度は為替面に影響の大きな貿易収支や経常収支の観点から観察してみたいと思っています。

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2012年11月27日

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かたる:気象庁発表の天気図を見ると…、かなり等高線が狭まり、数が多くなっています。西高東低に近い形になり冬型と言うのでしょう。故に関東地方では晴れており日本海側の天気は悪いのでしょうね。等高線の数が3本だと風速3メートル、5本だと風速5メートルだとか…。今日はかなりたて込んでいるので、東京はいい天気ですが風が強いですね。僕は小学校の音楽の教科書に…「お正月」と言う詩がありますが、この詩が不思議だったのですね。♪コマを回して凧あげて…と言う部分ですが、長い間、疑問を抱いていました。だって新潟育ちの僕は、お正月は雪に囲まれた生活を強いられており、外は雪が多くコマなど回して遊ぶことはないし、凧なども正月に揚げた事はありません。東京では雪もなく冬型の多い正月は風が強く凧も揚げるのですね。しかし教科書ですよ。少しぐらい地域への配慮があっても良さそうなものですが…これが画一化された中央集権体制なのですね。

僕は基本的に市場原理主義者ですが、日本型の精神を持った歪な人間構造のようです。やはり教育は大切ですね。僕のように「ダブル・バインド」(二重拘束)で育てらてた人間は何処か精神構造が歪んでいますね。素直でないのは可愛くないですよ。僕の女性への好みはやはり従順な人を好みます。内のかみさんの良いところはこの点です。他人に騙されるという事を知らないで育ってきていますから…どんな意見も鵜呑みにします。日本は鎖国制度を実施して長らく暮らしてきました。戦後だってある意味で日本基準を設け規制により縛られてきましたね。幸い海に囲まれ交通手段も通信手段も発達しない為に、画一化教育が維持されてきたのでしょう。

アラブの春は何もアフリカや中東だけの話しでなく、全世界的に広がっています。法律や規制などは時代に遅れて制定されることも学んできました。今の乱立する政党を見ると当たり前なのですね。米国の共和党と民主党の中にも色んな意見が多くあるのでしょう。実は恥ずかしい話ですが、最近まで米国の共和党と民主党の主義主張の違いは良く分からなかったのですね。おそらく、ここ5年くらいじゃないかな? NHKの番組も最近は洗練されてきましたね。やはり収入が確保されているという点が、民放とは大きく違うのでしょう。博報堂を始め日本テレビ、TBS、フジテレビなどのメディアも高給の世界が崩れるのでしょうね。長らく特権意識が強い業界でしたが…新聞社などのメディアも同じでしょう。多様化する情報の中で個人が好みの情報を選択する時代ですからね。僕などは小林幸子がNHKの紅白歌合戦から外れ、NHKの選択はおかしいな。と違和感を抱きますが…意見の相違ですね。

基本的にTPPには賛成、原発発電も賛成、消費税も賛成だし、国防軍にも賛成ですね。ただ公共事業投資の拡大は反対です。ケインジアン的な政策は間違っています。どうせやるなら民間が主体となる投資で、その影を補完することに留めるべきですね。お金は最小限で済みます。規制緩和や政策支援で投資は自然に起きます。安倍さんの考えは古いですね。そんなに収賄の見返りが欲しいのでしょうか?もう傘下の支持者もそんなことを期待する時代ではないですね。

僕の基本は小さな政府で、自助努力により成果が得やすい社会構成に軍配を挙げます。この点は米国の共和党と同じ発想ですね。基本的に人間は自らの力で努力をして、生活を改善すべきだという考え方ですね。だから、今の僕の挫折は…、まぁ、あまり挫折とも考えていないのですが、世間一般から見ると収入面では大きく落ち込んで、かみさんを働かしているから…あの亭主は…との批判は、甘んじて受けねばなりません。しかし僕にはまだ夢はあるし、今は一所懸命に努力しているつもりです。ただ昔のように何日も徹夜してとか…更に一つの方向性に全力で走るようなことはしなくなりました。銘柄の選択も分散型、例えば、今の相場の話をしましょうか…。

基本は日銀が「包括的な金融緩和政策」を採用した点で既に方向性は決まっています。皆さんには分からないかもしれませんが…実は大変なことなのですね。白川さんが日銀への批判に反論した意味は良く分かります。おそらく2010年10月に決定されたこの政策は歴史に残る画期的な政策と後世の人から評価されるでしょう。しかし彼は方向性を決めたけれど、大胆に行動を起こすような人ではないのですね。ここがバーナンキと違う点です。バーナンキはドラスティックですね。白川さんは漢方薬のような処方を実施しています。でも米国では未だに住宅関連債券を通じて資金供給していますが、日銀のようにリートへの直接投資やETFの直接買い上げは実施していませんね。遙かに日銀の方が進歩的です。しかし如何せん額が少なすぎますね。だんだん欧米並みになってきましたが…もっと大胆に行動すべきです。これだけ資産デフレが進んでいるわけだから、既に信用創造の機能を日本は失っていますからね。この認識が白川さんと市場のズレを生んでいます。ただ今回の無制限貸し出しは…ひょっとすれば…確認されるのは先であり、僕は現場に居ませんから分かりません。しかし現役の世代はもう行動に移っていますね。この数字上のデータは6か月ぐらいしないと分かりませんね。ただ相場を見ていれば判断が付きます。この政策が効くなら金融株に軍配が上がります。過剰流動性に間違いなく発展します。

歴史的な転換から2年が経過し、震災などがありますが…この間に日産自動車はマーチを生産移転させ、更に車種を拡大させています。雇用を守ると言ったあのトヨタが…高級車の生産移転を公にはしていませんが、徐々に拡大させていますね。ただマツダは倒産を免れそうな展開ですね。あと2年程度、円高が続けばアウトだったのでしょうが、この円安で助かるかもしれません。だからここにきて急騰していたのですが…。マツダは日本の自動車産業のなかで、一番、為替の影響を受けます。故に円が100円になるような場面になると…カタルが以前、抱いていた相場展開が甦りますね。あっという間に株価は500円に向かうでしょう。

相場にはいくつかのシナリオがあり、その選択を迫られます。今は自民党が中心の連立政権が樹立される可能性が高く、おそらく緩和策の継続と公共事業投資が復活するでしょう。だから大林組などが上がっていますね。つまり建設関連の株式の大相場が訪れる可能性もあります。セメントやガラスなど色んな産業は、経費削減に明け暮れ、損益バーがかなり低水準に下がっていますから儲かりますね。つまりこの関連株の中から人気株が生まれる可能性があります。選択1ですね。

僕が主眼にしているマネタリーベースから株価を考えると、金融株が筆頭になります。先程の無制限融資の影響も受けます。だから証券株の野村が先導して上がって来ていますが、銀行は遅れています。おそらく中小企業円滑法の行方が気になるのでしょう。もうひとつ、これから意見が対立する事が予想されますが、国債が売られるようになると債券の含み損問題が浮上するでしょう。都市銀行は対応済みでしょうが地方銀行は非常に危ういですね。ただ本業の融資業務などが伸びますから、そのバランスが問題になるでしょう。

もう一つ考えられるのが、グリーやDENAなどの先端ソフト産業に対する再評価ですね。この業界はLINE関連が浮上し、ゲームだけでないことが証明され、グローバル化が加味されPERの再評価が開始されます。まぁ、ざっと3つのシナリオが思い浮かびますね。しかし最近の研究では他にも有望なセクターもあるようです。何れ明らかにするときも来るでしょう。この3つの路線は大衆人気を集めやすく「華」になります。しかし本当に儲かるのはもっと他にあるかもしれませんね。最近はデータを処理している最中で…もう少し時間が掛かります。来年にはある程度の成果が得られるかもしれません。

人間と言う動物は駄目なものですね。やはり目先の欲求に負けるものです。昨日は勉強をせずにテレビを見て寝てしまいました。ピアフの歴史物語は面白かったです。彼女は不幸な家庭環境の中で育ったのですね。フランス語と言うのは…何ともエレガントと言うか哀愁があると言うか、あの響きはエロチズムというか魅惑的と言うか…何故かドキドキさせられますね。上手く伝わりませんね。丁度、中村中の「友達の詩」のような…なにか非常に心を揺さぶられるものを感じるのですね。最近、と言ってもかなり前ですがフランスの歌手と言えば、ZAZの「私のほしいもの」「私の街で」を買ったぐらいですね。

まぁ、ユーチュブの画像ですが、気に入ったらぜひ購入して上げて下さい。この歌を聴きながらもう一度カタルの原稿を読み返すのも良いですよ。陰に隠れた糸がより鮮明に見えるかもしれません。僕はいつもこの影に隠れた糸をみようと…テレビを見たり、ラジオを聴いたり、雑誌から新聞にアンテナを張り巡らせているつもりですが…残念ながら最新の動向は分かりません。情報網がありませんね。現場の一流の証券マンや銀行マンがどんな戦略を持っているか? 最新の動向が分かりませんね。故に2006年からの金融危機の罠に完全に嵌りました。金融危機の実態が明るみになったのは、株が下げた後なのですね。日銀などの統計数字も数字に変化が生まれるのは、6か月程度遅れ、その後1年7か月程度かけて実体経済が変化するようです。このタイムラグを感じる必要があります。貿易統計に大きな変化があったのは震災からですが…、実際はタイへの日産マーチの生産移転発表は2009年1月でしたね。あれから3年ですが、実は大きな事だったのですね。いろんな点で布石は打たれ、株式市場は変化しているのでしょう。

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2012年11月26日

11/26

かたる:日本と言う国は難しい国ですね。
日本村社会の構造は表面上の理解は難しく、日本人である僕も常に悩みますから…。おそらく外国人には理解されないのでしょう。何故、僕は晩年になり矛盾を抱え悩むのでしょう。先頃、鳩山さんが政権から引退されましたが、彼の去就もなんとなく分かる気がします。今日の新聞にはルネサスが革新機構と最終合意したとなっていますね。この行動は日本村社会の構造ですね。ルネサスには海外ファンドが手を挙げて買収すると言っているのに…市場原理による解決ではなく、日本村的な考え方ですね。大切な産業で保護したいなら本来は上場すべきではないでしょう。しかしマイコンの技術集積率がいくら高いとはいえ、既に一般化している汎用品ですからね。今の時代は、だんだん、国家の概念が希薄になる時代です。それとも揺り戻しが起こるのでしょうか? 尖閣問題はその認識です。

どんな時にイライラしますか?と子育てをしている母親にアンケートすると、一番多いのは子供が「自分のいう事を聞かない時」と答えるそうです。いくら子供とは言え、相手は確立された個人の人間ですから感情があります。ロボットではありませんね。昨日、あるラジオ番組で平田オリザさんの話しを聞く機会がありました。彼は今、ロボットによる演劇をやっているそうで…ぜひ見てみたいと思ったら、海外公演が先行しており日本では来年の4月と言ったかな?…に公演するそうです。彼を良く知らなかったのですが、調べてみたら彼の経歴も変わっており、高校生の時に中退して自転車で世界一周を成し遂げるのですね。そうして大学検定を受験し、国際基督教大学を卒業し、演劇をしているのです。彼の発言は「的を得て」いますね。「演劇を教育に取り入れろ」と言うのです。なんでも…演劇の世界は意見のぶつかり合いが多く、違った個人とどうしても付き合わねばならず、その訓練が人生に生きると言うのです。彼の発言を1時間程度の番組の中で聴いただけなので判断は難しいけれど…根がすわっている印象を抱きました。日本では官僚などが大学教授になるケースが多く、偽物社会で創られていますが…だんだん本物の人も登用されるようになってきましたね。彼は現在、大阪大学にいるそうです。

この発言の中で「ダブル・バインド」と言う心理学の統合失調症の解説に用いられる言葉が出てきました。調べるとグレゴリー・ベイトソンによって1956年に発表された学説らしいのですが、二つの矛盾する命令を下すと人間は混乱するという事なのだとか…。確かにコンピュータの世界では、二つの矛盾する検索すると混乱しフリーズ現象を示す事がありますが、あのような状態に人間もなるという学説らしいのですね。「ダブル・バインド」、日本語では「二重拘束」。このような指令が世の中には溢れています。幼児期から学童期に、このような状態に置かれると子供は統合失調症に陥る可能性が高くなると言います。考えてみるとストーカー殺人など、異常な精神犯罪がありますが、そのようなケースが引き金になっている可能性が高いですね。恋愛も複雑な心理です。

世の中、「ダブル・バインド」だらけですね。私はこれまで日本村社会の常識の矛盾をかなり多くテーマに取り上げてきました。サラ金問題やライブドアやオリンパスの上場問題など…裁量決済が多く、統一基準がなく混乱している社会をテーマにしてレポートを多く書いています。僕も精神病に陥る体質を持っているのでしょうか?やたらに拘りがありますね。今日のルネサスと革新機構の話しもそうです。日本は資本主義だと考えてきましたが、実は中国よりも共産化している構造ですね。権力者が実権を握っている市場経済もどきの共産主義社会です。予算は硬直化した形の財務省が作成したものですし…教育も記憶能力を重視した詰め込み式、創造性を育てるものと大きく違います。ロボット教育とカタルは呼んでいますが…従順な人間を育てる画一化教育ですね。

自民党の国防軍に交戦規程が盛り込まれるのは当たり前の話ですね。インターネットにより引き起こされた「アラブの春」は、何もアフリカや中東の独裁政治だけでなく、日本においても目覚める時代ですね。メディアによる画一化された情報がインターネットにより破壊されているのですね。カタルが証券界の矛盾もかなりレポートで掲載しました。スーパーで肉や野菜を買ったらレジでいちいち、この食品を食べると死ぬことがあります。その危険をあなたは理解して、この肉や野菜を買いますか?と署名・捺印を求められている様な状況が、証券界には存在すると…、更に電話などはいちいち録音されており、全て検査されているのです。呆れる管理社会と述べていますが本当の事なのです。医療の世界でも同じような状態でしょう。要するに国民が安全・安心を求めれば、間接的にあなた自身の生活も拘束されているのですね。振り込み詐欺などの事件が多くありますが…こんなことは防ぐのは簡単ですね。キャッシュレス社会を構築すれば、犯罪などできなくなりますね。直ぐに犯人は捕まります。既に我々はスイカやエディーを使っているのです。

この現象を一つとっても日本は役人天国ですね。効率的なスマート社会を実現して、必要のない人間を必要な所に再配置すれば、一人あたりのGDPは格段に上がります。簡単に世界競争に勝てますよ。自給できるように野菜や穀物の工場を作り、エネルギー効率を高め無駄をなくせば、いいだけの話ですね。キャッシュレス社会にすれば、警察の数も税務署の人間も大幅に減らせますね。勿論犯罪は減りますから警備会社も必要なくなります。

医療費の増大もネット診療記録の整備をすれば、無駄な検査や時間が省けます。診療時間なども予約でき待ち時間もなくなりますね。膨大な医療費が削減されます。ネットももっと利用しスマート社会を実現すれば、多くの無駄な規則や規制などのマニュアルは必要なくなります。平田オリザさんのロボット演劇を馬鹿にしてはなりませんね。石黒浩教授の挑戦は世界トップの技術であり、IPS細胞の山中教授に、あれだけの資金援助をするなら、日本国は石黒さんにも同等の資金援助をすべきでしょう。無駄な公共事業投資に数千億円も使うなら何人もの研究開発に資金を充てられますね。

残念ながら株式市場の市場経済において、この手の技術に資金を供給する手段は確立されておりません。しかしルネサスには、国の供与がなくても資金の出し手はあります。それは市場原理で儲かるからですね。国が市場原理を邪魔をする必要はありません。国はもっと高い技術、将来性に賭けるべきでしょう。確かに重工やホンダなども…このような先端技術に多少の資金援助はしますよ。しかし市場論理に於いて、このような資金回収システムがない、10年後にも採算に乗るかどうかわからないものに資金はかけられませんね。だから国家が予算を付けて開発支援すべきですね。たった一言の「ダブル・バインド」に惹かれたばかりに…想像が膨らみました。

株式市場は完全に新しい相場がスタートしているようです。先週の木曜日に野村証券が高値保ち合いから抜け出した時に流れは決定されています。あの3手押しの戸惑いが…曲者ですね。本当は下値を切り上がる形が最も強いのです。しかしどちらかと言えば3手とは言え下降波動に見えますからね。それほど強くもないがやはり日銀の無制限融資が効いている可能性が高いですね。安倍さんは勘違いされているようですが…確かに彼の発言は良い切っ掛けになりました。しかし野村証券の株価波動を見れば…明らかに8月には右肩上がりの波動が確認されていますから、時間の問題だったわけですね。同じことが銀行にも言えます。おそらく選挙の公示まで上げ続け休みを入れるのかな?この次のボックスを離れた時に多くの人が参加するでしょう。だから押し目を待とうとせずに、買うべきでしょうね。どうせ何処かで引っかかるのです。次に確認されるときは更に買えば良いでしょう。そんなイメージだと認識しています。

日産自動車のマーチをカタルは良く引き合いに出します。あの事例は日本を方向付ける大切なものだからです。あの時点で為替は円安トレンドが確定しています。しかし現実はあれから更に円高になっていますが…このタイムラグが面白い所です。日銀の包括的な金融政策をカタルは高い評価をしています。今から2年前の10月の話ですね。僕が証券マンを辞めた時です。日銀が初めて資産デフレ対策に手を打ったのですね。しかしまだ地価は下がり続けていますよ。でももう直ぐ反転し出します。別に安倍さんが公約したから、デフレ脱却に向かっている訳じゃないですよ。14日の予算委員会で野田さんが16日解散を言い、安倍さんが馬鹿さ加減を表し、日銀の国債引き受けを言ったから市場が驚いたのですが、単なるきっかけですね。後日、彼は日銀の直接引き受けではなく公開買い付けのオペだと訂正していますが…結果は同じでも大きな違いですね。

株の話しより石黒さんの講演や平田オリザさんの講演は面白いですね。是非聞いて下さい。これもTEDが提供していますね。此方のサイトの方が良いかな?両者合わせると50分程ですね。流石…一流人、日本も捨てたものじゃないな。妙味が惹かれる平田オリザさんか…。覚えておこう。

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2012年11月22日

11/22

かたる:株式市場は常に「選択のパラドックス」に苛(さいな)まれます。今は非常に難しい局面なのでしょう。昨日も証券マンの友達から電話がありました。考えてみると電話が来るタイミングは、いつも選択の難しい時が多いですね。これまでは…いつも無理やり選択をして失敗していたのが、現役時代でしたね。ただ今回はかなり様相が違います。先ず、世界最大のGDPを誇る米国の景気動向が、かなり素晴らしいのですね。昨日はシェールガスの認識を少し書きましたが、実際に昨日発表された新規失業保険申請件数を見れば完全にピークアウトしている様相が手に取るように分かります。まだ失業率が高いのですが…既に新しいステップに入っていることが分かると思います。何故、敢えて目先業績が悪化しているホンダを参考銘柄にしている背景の理由が、ある程度は理解されると思います。

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ただ企業と言うのは面白いもので、利益を隠す事も良くあるのですね。昨日はブリヂストンの決算数字を見てもらいましたね。別にデンソーでも構いませんよ。通常は潜在的な負の遺産の処理を優先させるから、実際の本業がいくら好調でも、直ぐに決算数字に反映されないことがありますね。つまり会計上はタイムラグが生まれます。この辺りの感覚は企業姿勢も関係あり難しいですね。丁度、パナソニックとソニーの関係です。今回の決算ではパナソニックは損失を先に計上していますが、ソニーはある程度、隠していると思いますね。この場合は悪くなるケースですが…良くなる場合も同じです。

更に米国の車業界は、急激な金融危機で販売が落ち込み、買い控えが起こっていましたね。その更新需要だけでも大きいのに…時代変化で技術進化も大きくなっていますからね。ただシェールガスによりエネルギーコストが下がると、何も燃費効率のいいHVなどが必要なのかどうかの見方は分かれますね。そうすると電装化した部品企業の企業業績が、これまでは危惧されていましたが…(何故なら、EVではピストンなどの燃焼機関が必要なくベアリングをはじめ車の構造が変わるから、部品会社の業績の伸びが変わりますね。)その時代変化の業績への読みが変わります。

色んなパターンを考慮せねばならないので、自動車業界の業績の読みは複雑化し更に難しくなります。ただ言えていることは、確実に米国の自動車販売台数は増えるという事です。新規失業保険申請件数からも景気回復が確認され、米国の成長と消費拡大が世界景気を押し上げることが分かりますね。ただ厄介なのは、金融はまだまだ後処理していることですね。日本のケースもそうですね。何となく…あるシナリオが浮かんできますね。先日、僕はある現象に気付き、何故、このようなことが起こるのか? 分からなかったのですね。

それは2003年の安値を今回、割れている企業が三菱UFJと野村証券なのですね。しかし何故か、みずほや三井住友は割れていません。この現実をどう解釈すべきなのでしょう。野村は金融グループですが銀行と証券の違いがあるから、ある程度は分かります。しかし三菱UFJが割れているのに、何故、みずほは割れずに…三井住友も割れていないのでしょう。2003年時のみずほは倒産が叫ばれていましたから…過度に売られ過ぎたのかもしれません。しかし…そうかUFJの合併は2005年ですね。だからグループ企業の持ち合株のバランスが崩れたのでしょうね。

さて冒険ですが…(なにしろ金融セクターはいつも何処かに爆弾が隠されている可能性がありますからね。)チャートなどを見ると、やはり野村証券に軍配が上がりますね。何故なら、2003年の安値からの下落率が最も高いのが野村証券だからです。野村がバブル期以降最大の安値は1998年の805円でした。2003年の時は1087円ですね。その後、大規模な増資を二度しています。417円と568円ですね。こうして自己資本を補いましたが…その後、収益を辛うじて黒字を創っている印象を続けています。

何故、この会社が恐いのか? 毎年、フローでは赤字状態を続けていたのですね。営業キャッシュフローが毎年赤字を続ければ、借金で補うしかありませんね。つまり明らかに自転車操業なのですね。2004年から、なんと8年間も営業キャッシュフローは赤字を続けているのです。本業の稼ぎはなく財務キャッシュ、つまり野村ブランドで借金を続けてきたのですね。そうして何をやってきたかと言えば…その間、次々に資産を買ってきたのでしょう。金融危機時にリーマンを買い、その後も米国を中心に投資しています。2007年が5338億円、08年が1020億円、989億、2696億、2010年は4232億円で合計1兆4275億円です。問題は中身ですね。未だに米国金融の多くは過去の清算をやっています。だから野村も痛んでいる可能性が非常に高いのですね。ましてやリーマンですから、相当にレバレッジをかけている可能性もあります。つまり簡単に倒産する可能性もあります。逆に米国が急激な立ち上がりを見せる筈なので…一気に利益が膨らむ可能性もありますね。要するに中身は当事者しか分かりませんね。

しかし…株価のセオリーは株価が安くなることが最大の好材料なのですね。だから4ケタに向かって一直線に進むことも充分に考えられますね。此処が思案のしどころです。安全なら「三菱UFJ」、少し冒険で「みずほ」、博打なら「野村証券」と言う金融セクターの選択が成り立つのですね。勿論、投資方法には別の視点もたくさんあります。ホンダを選択する方法、昨日指摘した世界景気の回復からシリコンの需要を見込み信越化学ではなくSUMCOを選択する方法もありでしょう。勿論、グリー、DENAなどの選択も…、しかし相場が1週間継続しているために、多くの人は空売りを考えます。しかし…この考え方は、どうでしょうね。何故、カタルが久しぶりに熱を入れてレポートを書き、わざわざ継続してマネタリーベースと株価の特集を持ち出しているのでしょう。

何度も述べてきました。株価は今が底値だと…。しかし底値だが、直ぐに上がるかどうか…時間が分からない。と述べてきましたね。でも絶対に2015年には大きく株価は上がっている筈です。何故かと言えば、りそななどの金融機関が完全復活するスケジュールがその時点なのですね。だから、その時期は間違いなのですね。でも途中で株価はいくらか振れる可能性もありますが、どっちにしても下値不安は少なく、時間だけの問題です。故に先週から始まった株価波動は、5分5分との見方で相場を眺めており現物なら買っておけばいいと述べていますね。今日は圧倒的にチャートが強い野村証券を中心に解説してみました。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

241円から下値を4回に渡り切り上げてきた野村証券はいよいよ離れるかもしれません。怖い株ですが…。

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2012年11月21日

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かたる:今日は検証作業を途中で中断して、今日の市況を書いています。様々な銘柄の動きを見ていると世間一般の認識と、現実は違うと言うのが見えてきますね。世間の認識では世界景気は衰退しており欧州景気も悪化し中国も怪しい…。所謂、金融危機の第二波が広がっているイメージでしょう。しかし現実は違うのでしょうね。

例えば半導体の認識ですが…半導体価格だけにスポットが当たり、エルピーダやルネサスのように倒産騒ぎがあり、構造改革を強いられている認識が一般的ですが、現実は違いますね。おそらく活況に近い業態を維持しているのでしょう。考えてみれば、アップルなどの携帯端末が多く発売されているので大量の半導体が使われている筈ですね。それ以上に過剰生産体制の淘汰があるのでエルピーダやルネサスに焦点が当たり不況だと言う認識に繋がっているのでしょう。エルピーダはある意味でDRAMに固執して、資金繰りのための過剰投資が原因で、過剰な世界景気の回復期待に賭けた投資に破れた結果の破綻なのでしょう。ルネサスは、本来はNEC、日立、三菱電機が行うべきリストラを先延ばしして、その延命策の時間切れですね。個別企業の失敗が業界への見方を変えたのでしょう。

何故なら、シリコン大手の信越化学の業績はマズマズです。信越化学の株価は他のグローバル銘柄に比べ落ちていませんよ。ここで参考にして欲しいのは、今の状態にようやく構造改革が追い付いていると思われる二番手のSUMCO-3436の株価でしょう。まだ無配ですが買い場にも見えます。

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世間は不況の嵐との認識ですが、僕はそう考えていないのですね。景気の実態は、来年はより一層、鮮明に改善が見えるようになるでしょう。一番大きな主因は、米国景気が大きく改善します。多くの人がシェールガスの認識を過小評価しているようですが、エネルギー価格は、全ての産業のコストに関わります。別に大量の電力を消費するアルミ産業だけでないですよ。どの製造過程においても、必ず電力が用いられます。半導体もそうですね。シリコンを造るのも半導体の製造装置も、加工もクリーンルームも全ての段階で電力が必要になります。だから、日本では原発反対が多いようですが、この認識は問題なのですね。今日の新聞にはドイツも負担増に悩むという記事が掲載されていましたね。

国の根幹を揺るがす、基本問題がエネルギー政策ですね。自分の亭主が首になるのに…かみさんが原発反対とプラカードを掲げ反対運動をするのでしょうか? 電力料金が引き上がると自分の払う電力料だけが上がるだけではなく、全ての品物の価格が1%~2%程度は、上がると思った方が良いですね。そうなると売上高営業利益率が10%以下の会社はゴロゴロしており、どの会社も更なるリストラを強いられ、電力料金の安い海外へ生産移転をします。こんなことは常識ですが、メディアはその事に焦点を充てませんね。原発事故で、一体、何人の人は亡くなりましたか? 産業が消えれば自殺者は大きく増えますね。

全ては見えない糸により連鎖していますね。また今の検証作業で、ブリヂストンの業績を見る機会がありました。そう言えば、僕は証券マンを辞める二年前にブリヂストンを買っていましたね。株価は1500円台でしたね。この業績と株価推移をみると、えへへ…ですね。やはり僕の見方は、失敗も多いけれど当たっている面も多くあるな…と思いましたね。世界中で車が売れている実態が見えますね。

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だから今、主張している金融株は、間違いなく2年後には、どの株も大きく上がっているでしょう。そう感じますね。更に…同時に奇妙な現象もありましたね。資生堂の業績は売り上げが増え、向上するように見えますが、株価は何故か、毎年、下げ続けています。不思議ですね。この背景はおそらく年金基金の株離れでしょう。2007年から2008年に大きく株価が下げたのは、金融危機の影響が在り仕方ありませんが、2010年からの下げもきついですね。しかし、どの銘柄もそろそろ下値を離脱する段階になってきたようですね。

マツダは野村証券の訳あり銘柄で、この円安を捉え上がっていますが、もう直ぐ公募価格で相場は一旦休みで、様子見でしょう。ガンホーの株価を見ると、いくら人気があるとはいえ、この動向は先走りし過ぎかな?とも考えますが…。でも僕はこの手の銘柄に大きく惹かれる自分が同時に居ますね。何故か…ワクワク感を感じます。この「パズドラ」ってなんなのでしょう。興味がありますね。

この2年、市場全体のリスクにより、個別株の話をしても意味がないと思っていたのですが…自分が市場を見ていなかったようにも感じますね。今回の検証作業を通じて、この点、大きく反省を余儀なくされています。少し勉強の幅を広げても良い時期かもしれませんね。個別株の材料探しをしても…。正直に言えば、日経産業新聞などを読んで、個別株の材料探しをしても、市場が閑散では意味がないと考えていましたからね。駄目だと思っていた時期に、Jトラストのようなヒット銘柄も生まれるわけですからね。実は候補銘柄はたくさんありますね。何しろ株価は大きく下がり、ようやく日本の構造改革も終盤を迎え、日銀はマネタリーベースを増やしているわけです。

しかし安倍さんは…やはり、もうコリゴリですね。日銀引き受けと言えば、直接の引き受けを普通は念頭に考えます。きっと批判が多かったのでしょう。故に、市場からの買い取りを示すと意見を変えたようです。この辺は、結果は同じですが、非常に大きな違いがあります。だってオペなら皆が公平に応募できますからね。自民党はさらに尖閣も実効支配をするとの事ですね。今の中国は江沢民勢力が強いから…この戦略は非常に危ういですね。選挙としては、人気を得るでしょうが…もし強行すると、どうなるのかな?やはり不確定要素が大きいですね。

ただ野田さんの「前に進むか、後ろに戻るか」の選択と言う意味合いを提示したのは、日本の政治活動の前進に、くさびを打ち込んだ事になりますね。その影響が今日の日経新聞にも表れています。おそらく、どの政党が政権を取るにしろ、4年間は我慢して従うしかないし、兎に角、意見の対立があるのは仕方ないので、議論より決断をして行動するしかありません。どんなに日本が反対しても国際的な自由競争は進みます。更に国際ルールも整備されますね。BISやIASはその基準ですから、守るしかありません。もう日本的な妥協の産物の誤魔化しはできません。故に自民党政権では、きっと駄目なのでしょう。やはり橋下さんに期待するしかないかな? でも何故、彼は大坂市長を辞めないのでしょう。それとも、もう辞めたのかな? ここが不思議ですね。これじゃ片手落ちですね。どうなのでしょう。

まぁ、不確定要素は大きいですが…、どちらにしても確実に円安になり、マネタリーべースは増えるわけで、株価が見直される環境は整っています。果たしてどの時点で爆発するのかどうか…。基本路線は、既に決定されており覆りません。更にアノマリーは、この年末は絶対の買い場なのですね。要するに、多少の揺れはありますが…株高に繋がるので…そのタイミングを計るだけの話しなのです。時間は当初の考え通りです。僕は12月中旬までは待つつもりですね。

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2012年11月20日

11/20

かたる:日本は選挙ムードが、かなり濃くなってきましたね。テレビでは連日、橋下さんは引っ張りだこです。何とか第3極のムードが創られてきたような印象です。週刊朝日掲載の時は、日本村社会のいやらしい部分が垣間見られましたが…先日の孫さんの出身問題で無番地の話がありましたが、橋下さんにも同じような部落民の話を掲載されていました。同和の登場が、朝日新聞への圧力になったのでしょうが、米国のオバマさんを見れば分かるように、生まれた環境などは関係なく、やはり本人の努力が全てでしょう。一度、一般化した問題が消化されれば、あとは大丈夫でしょう。株と同じです。

米国市場も「財政の崖」は消化見込とか…。しかし本当は米国債のレーティングの引き下げなどの深刻化の試練があった方がもっとスッキリしますね。このままの形で問題を先延ばしすれば、憂いを残す可能性があります。

今日はあるアイディアを思いつき、先程までデータ集めをしていました。しばらく見ないうちにインターネットの世界も様変わりしている様で、株価データなども集めやすくなっていますね。知らなかったのですね。株価データの使用は此方を利用しています。ビックリしました。僕は株価データなどを固有のコンテンツとして、著作権を用いるようなやり方に反対ですね。故に東証の態度も日経新聞の態度も、何か狡賢いイメージを抱きます。だって株価データは、そもそも市場参加者みんなが創っているもので、公の存在だと思いますね。そのようなデータに著作権のようなものが存在するのでしょうか? この辺りの考え方に「既得権益意識」を感じるのは、僕だけなのかもしれませんが…。逆に僕がオープンすぎるのかも知れません。

このデータ集めですが、今日は5時半に起きて、今は9時半ですから、約3時間程度かかっていますね。まだデータは10%程度しか集まってなくて、このデータを集めた後に、今度は自分が考えている工夫を施し、実際に検証作業があるので、一つのアイディアが、ものになるかどうかわかるまで、おそらく1カ月程度はかかるのでしょう。それだけの時間をかけて検証しても、思うような結果が出ずに、この時間が無駄な事が良くあります。でもその作業をしている中で、色んなことがまた浮かんでは消えるので、やはり自分のキャリアに繋がるのでしょう。ここで少し眠くなったので、お昼寝ですね。いや朝寝かな?

やはり失業者と言うか…時間を自由に使える自由って良いものですね。13時ですが頭がスッキリしましたね。冒頭の橋下さんの活躍は、既存の自民党政権の古い政治を壊すことに繋がりますね。安倍さんの建設国債を全額、日銀引き受けにして公共事業投資に使うやり方は、非常に危ない匂いがしますね。10年以上も同様の事をやり続け、効果を生まずに膨大な財政赤字だけを残した宿罪が自民党にあります。また旧来型の公共事業投資を繰り返す可能性は高いのですね。この反省の色が自民党には全く見られません。結局、民主党は人間の心を理解してないので出来ませんでしたが、ヤン場ダムや諫早湾の問題は自民党のエゴですよ。

確かにケイジアンの考え方では、公共事業投資などの財政出動が刺激になり、民需が刺激されてGDPが増える筈ですが…90年代から麻生政権まで、この路線を辿って失敗しているわけで…構造改革が出来ないまま、強引に需要を創りだしても、一時的なものになる可能性もあります。もう一度、同じ失敗したリスクを考えると安倍政権は怖いものがあります。もちろん、かなり構造改革は進んでおり、ここでの財政出動は以前の状態より効くのでしょうが…。でも何か筋が違うような気もします。官僚組織には共産党的な集金システムのみが残っていますから、効率的な資金配分が出来ないでしょう。問題は此処ですね。効率的な資金配分が出来なくなったから、日本は失われた時代に突入しました。

もともと政府が主導するやり方は間違っていると思っています。
信用を供与すれば資金は集まり、効率的な資金効果を発揮できます。僕は小さな政府が正しいと思っており、規制緩和などを実施したりして、円滑に民需を助けるのが行政のあり方だと考えています。例えば、TPPを完全実施して、農業などの弱者は他の方法で救済すればいいのですね。民主党の所得補償制度も考え方の一つですね。

官僚など…彼らが主役になる事ではないのですね。彼等はいつしか傲慢になり過ぎていますね。おそらく錯覚しています。予算の権限が長らく自分達にあったために、権益(省益)を守ることが使命だと考えるようになったのでしょう。自民党ではこの点が非常に怪しいのです。もうコリゴリです。市場は安倍政権の誕生を期待しており、株価は上がっていますが僕の考え方は少し違いますね。やはり橋下さんに期待したいな。彼は2年以内に消費税の地方税化を謳っており、ここが日本を救う可能性がありますね。要するに中央政権に偏った資金配分が硬直化して、効率的な資金配分が出来なくなりました。

もし地方政治に予算権が移れば、地域住民の体制に合った予算の使い方が出来るようになります。そうして、かなり難しいのですが…必ず何処かの地方が画期的な予算の使い方をして成功させるケースが出てきますね。丁度、何時だったか? 紹介したことがある中国の江蘇省の華西村のように…。あのスタイルが良いとは思いませんが、中央政権体制を打破をして構造改革を促進させるのですね。ただ今のままでも既に構造改革は90%程度、既に自然に実現していると思っています。だから自民党の安倍政権の主張は効率的な資金配分が出来るなら…一気に立ち上がる可能性もあります。しかし旧来型の資金配分の可能性が非常に高く冒険ですね。

さて…米国の財政の崖問題は、やはり選挙が終わったので両党は協力型になり、延命策になるのでしょうね。財政問題への多少の配慮を示して予算は削減される。だから米国の構造改革の成果のスピードが遅れますね。故にバーゼル3の実施が延期になったのでしょうね。やはり米国も金融機能が大きく痛んでいますから、簡単に立ち上がりませんね。カタルの仮説を修正しなくてはならなくなってきましたね。日本では選挙、米国では「財政の崖」が先送りされる公算が大きく微妙な修正になってきました。本当はもう一度、外部環境の試練があり、下値の堅さを確かめた方が盤石だと考えていましたが…。どうもこのままスタートする公算もあるようですね。しかしまだ日本の政局が見えませんから、どこの政党が主導権を握るのでしょう。おそらく連合政権になるのでしょうかね? 橋下さんと石原さんのコンビは、どこかファシスト的な匂いを秘めていますね。今は僕も彼らを支持していますが、丁度、ドイツがナチ(ヒトラー)を支持したような構図にも見えますね。

歴史とは、不思議なものですね。徴兵制度の復活から中国との戦争まで発展しないとは言い切れませんね。ファシスト政権の誕生になるかもしれません。まぁこれだけ失われた時代が続けば、このような選択しか残っていませんからね。それを覚悟して構造改革を認めるわけですね。橋下さんの政権が誕生すれば、当然、弱者切り捨てで年金は半分に減らされ年金給付も70歳からになりますね。そうして今の20万円稼いで5万円払う仕組みから7万円程度への引上げになるでしょう。仕方ないこととはいえ、この選択肢しかないのでしょうか? 

言えていることは円の時代は終わりましたね。どちらにしても困難な時代を迎え、米国はシェールガスがあり大きな武器を得ています。故に円ドル相場の長い円高トレンドは終了し円安に向かいます。おそらく180円程度の水準まで、円は最終的に売られるのでしょう。当面は非常に緩慢な動きでしょうが…。一つの大きなトレンドが変化を迎えたのが、貿易収支の赤字であり、やがてフローが赤字になる以上に、経常収支も何れ赤字に向かいます。丁度、時限爆弾のスイッチを入れたようなものですね。どっちにしても強制的に構造改革は進みますね。頼れるのは自分だけですね。最後は家族です。僕らは震災でその事を学びました。社会も会社も誰も自分を救ってくれません。「惻隠の情」と言う精神を期待するのは甘えと言うものでしょう。住みにくい社会を迎えますね。

あぁ、今日のレポートは、何かおかしいですね。お昼寝したせいかな? 書き始めの当初はそんなに悲観的ではなかったのですが…橋下政権誕生を考えたから、現実の厳しさが見えてきて暗くなりました。橋下さんはある意味で、ファシスト的なイメージですね。それを覚悟で投票するしか方法はないのでしょうか?

さて相場を見るうえで、重要なのは金融株の行方です。16日解散が伝わった木曜日からの上昇は先物主導なのですね。おそらく安倍政権誕生からの一連の流れを読んだヘッジファンドの買戻しが起こったのでしょう。つまり通常はこの辺りで一旦は終了します。また緩やかな値下がり相場に移行する筈です。しかし強含みの右肩上がりの調整を続けるかもしれません。3月からの7カ月間の日銀のマネタリーベースの供給停止…は言い過ぎかな? 絞り方は、やはり時間的なギャップがあるのでしょうね。ただこの休む形が問題の筈ですね。仕手化しているアイフルや、今日はグリーやDENAも動いていますね。この休む形が次のステップに繋がるので、注意深く観察するしかないかな?

当初の「財政の崖」のカタルの仮説を修正し、新しいシナリオを作成するには、現時点ではパーツが少なすぎますね。やはり日本の選挙結果を見てからでないと…。今の状況は自民党が大勝する見方ではありませんね。どちらかと言えば、どこが政権を取るにしても…連立になりそうな形ですね。もしこの見方が一般化するなら、相場は少し下がりますね。問題は選挙戦終盤になり、橋下さんのイメージが、今の日本を救済する竜馬的なイメージを維持できるのか…。それとも終盤に、年金カットや弱者にも負担を求める部分が強調され、ヒットラーのようなファシスト的なムードが、醸し出されるのか? やはり相場は様子見に変化しそうです。この調整過程がどのような形になるのか? 今後の相場の見所でしょう。調整と言っても下がるわけではなく、1カ月程度の休む時間調整の形を想定しています。だから相場は仕手戦でしょう。アイフルは育つのでしょうかね?倒産会社が育つのは面白いものですね。ハッキリ言って、この会社の相場は一時的でしょうね。Jトラスト的なイメージはありません。…かと言って、グチャグチャになるようなものでもありません。むしろグリーなどの方が正しいのですが…残念ながら今回の決算数字には変化が感じられなかったから時間が掛かるかも知れない。まぁ、株屋ではないから、待つのは慣れています。

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2012年11月19日

11/19

かたる:一つの可能性としては、あり得る株価上昇だが…この程度では不十分かな?とも同時に疑念を抱くのは何故でしょう。本当に日経新聞の解説のような自民党が主導権を握り安倍総裁が誕生し、超金融緩和策と公共事業投資を実施して日本が立ち直るのでしょうか?日銀のマネタリーベースの実験は効果を発揮するのか分かりませんね。無制限と言う言葉の響きは良いですが、同時にバーゼル3の達成をしなくてはなりません。近年ようやく、邦銀はこの水準をクリアするかどうかなのですね。三井住友は今年初めにRBSの航空リース事業を72億ドルで買収しましたが…まだダイナミックに動くほど自己資本が改善しているのかどうか…。55年体制の下で米国の庇護により成長してきた我が国経済は追い抜き追い越せを主眼にルールを無視して、諸問題は妥協の産物で突っ走ってきました。その為に総資産経営をしてきたのです。この背景は土地神話による信用創造ですね。この信用創造が破たんしたのが1989年のバブル崩壊、ベルリンの壁崩壊と双璧を成すこの仕組みの崩壊は、リストラクチャリングを余儀なくされています。

体制崩壊が自民の復活で戻る訳がありませんね。野田首相が述べた前に進む政治か、後ろに戻る政治かの選択と言う言葉を7回記者会見で述べたと言いますが…ここを示しています。ケイジアンの財政投融資による景気刺激策を何度も実施して駄目だったのですね。世界基準で大きな仕組みの変動が起きているのに…東西冷戦下の米国庇護型の政治運営が通用する筈がありませんね。膨らむ財政赤字の爆弾は今回の消費税の引き上げで残り時間が延長されますが…未だに日本は構造転換が出来ていませんね。確かにパナソニックやソニーまで構造転換は来ました。あとは本丸の政治家や官僚機構の構造転換があるかどうか…石原都知事が述べた中央官僚体制の打破はこの仕組みの再構築を示します。民主党の仕分け程度では、いくら蓮舫さんが頑張ってもこの体制はビクともしませんね。地検を使い邪魔者を消すほどの巨大組織です。鳩山さんが実行しようとして挫折しましたが、米軍基地移転の問題を今の評価に変えたのはメディアですね。何故、日米同盟から日本の自衛隊、更には徴兵制度の復活まで議論が及ばないのか?ここに日本の教育の未熟さがあります。丸暗記のつめこみ形式の記憶だけを重視する学歴社会の歪さが問題になっていますね。創造性が付加価値を生む原点なのですね。

自慢ですが…2007年の末から2008年に掛けカタル君は何度も武富士をレポートに登場させています。この時期にこの業界は買い場だと判断しているわけですね。しかしその後も低迷し武富士は倒産しました。しかし僕のこの基本的な考え方は正しかったことが昨日の検証作業で証明されましたね。僕が実際にJトラストと言うサラ金屋に注目したのは2010年ですが…丁度、武富士に注目していた時にJトラストは最安値を付けています。何故、この株を検証しているかと言えば…先日の見えない糸の話ですね。市場全体のリスクにしか影響されないような市場では、個別論を論じても意味がないと思い証券マンに終止符を打ったのですが…この判断は間違っていたかもしれないのですね。だってその頃の絶望期にあった2008年1月にJトラストは29円の安値を付けて1345円を付けます。途中で2倍の株式分割をしていますから2690円ですね。およそ100倍近い大きな伸びを演じたことになります。下のチャーとは分割を修正した僕が波動論を研究するために使ったチャートです。あの時に武富士を選択せずにJトラストを選択していたら…そうして信念を維持できたなら大金持ちになっていましたね。実は僕にはこのようなすれ違いが何度かあります。このすれ違いの修正が最後の壁になっていますが…なかなかこの壁が越えられないのですね。そうしてもがいています。

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絶対なのです。三菱UFJもみずほ、野村を含めた金融シナリオは必ず大きな相場になります。しかしその時期が見えませんね。そのスピードが見えません。他にもDENAやグリーもおそらく大きく育ちます。今、僕の手持ちのカードはそう多くありません。既に上がっているものでカタル銘柄の中にはタカラレーベンと言う会社もありますが、この会社の利益は積み重ねではなく、景気循環株と同じ範疇の利益ですね。しかしDENAなどの利益の質は変化していますね。1回目はSNSだったのですが、ゲームになり今度は「LINE」ですね。母体はSNSの仕組みを変化させているだけですね。3回も続けば4回目もあるでしょうし、5回目もあるでしょう。つまりゲームの一過性の利益の質が、継続する蓄積の利益に変化する評価が生まれますね。PER10倍がPER30倍に変化する瞬間が間もなく訪れます。この部分が非常に重要ですから良く理解しておくと良いですね。

金融株が大きく伸びなければ、つまり金融機関に博打をするゆとりを与えないと景気はよく成りません。孫さんのビデオを昨日、見ましたか?多くの人が涙を流したことでしょう。彼の魅力はあそこが原点ですね。だから安倍さんでは…ないな?と言う僕の見方に繋がっています。その見方を発展させると今日も株価は高いですが、やはりこの上昇は予兆に過ぎないとも見えますね。お金がありユトリがあるなら当然、打診を入れる場面です。だってマネタリーベースも空洞化の進展を示すバロメーターの日中貿易の赤字推移も縮小していたのです。最近は違いますね。何しろ外交問題で野田さんは失敗していますからね。パナソニックのリストラ、ソニーのリストラ、考えられますか? 円が変転するタイミングに来ているのかもしれませんね。だから多くの条件がそろっていますね。

きっと時代の変化とか…こんな感じで、少しずつ条件が揃い、多くの賛同者が増えてやがて自然に変化するのでしょう。もう直ぐ扉が開く瞬間には違いありませんが、この場面かどうかの自信はまだ生まれません。新しい無制限の日銀貸し出し融資は魅力ある政策ですが…果たしてこの政策が狙い通りの機能するのかどうか?まだ仕組みを構築している段階で実際の変化は半年程度かかるでしょう。だって日銀が「包括的な金融政策」を開始したのが2010年の10月ですよ。実に画期的な初めての資産デフレ対策を講じたのです。しかし実際にマネタリーベースが前年度比で10%以上伸びるのは、2011年の3月ですね。つまり来年にならないと政策効果は確認できません。予想は出来ますが…実際の検証が出来ませんね。

勿論、株価は実際の政策に先取りはします。だから実体景気の半年程度前から動き始めるから、空売りが入り仕手化する金融相場になるのですね。だからカタルは五分五分と述べています。しかし近年この段階でスタートを切る投資家は非常に少なくなりましたね。今の段階ではリスクも少ないのです。だから半分程度騙されるのを覚悟で出動すればいいのですね。しかし一抹の不安があることも事実です。このまさかのアヤで多くの投資家が最後の壁を超えられずに沈没します。丁度、僕のように挫折するのですね。でもここで先ほどのJトラストを見て下さいね。最初の助走が長く不安定でその波動を確かめる時間はたっぷりありますね。いきなり大相場になるわけではありません。今回の波動は野田さんが16日解散を口に出した時にスタートしています。3日前ですね。三菱UFJのスタート地点は345円です。最終的には10倍前後になるのでしょう。だから…たっぷり時間はあります。

このような仮説を頭に描き、相場を眺めて行動する場面を探せばいいのですね。お金のある人は少しずつ、何度も打診を繰り返し、リスクを軽減できます。分かりますか?もうスタートしている可能性もあります。だからカタルは五分五分と述べています。丁度、Jトラストの2007年後半から2008年始めにかけての株価動向にも見えますね。しかしカタルは同時に、依然、米国の「財政の崖」から米国債のレーティング引き下げの最終場面による影響もあるのだろうとも考えていますね。

さて始まり、始まりなのか?…。貴方の判断は如何でしょう。

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2012年11月16日

11/16

かたる:昨日、湯沢は雪化粧をしていると…母の住んでいる長岡に帰った妻からのメールが届きました。義母は先日81歳の誕生日を迎え、紀尾井町のホテルオータニで誕生会を兼ねた昼食会を、孫(僕の子供)と共にお祝いしたのです。毎年の儀礼的な行事だったけれど、このような機会を大切にしないと核家族化している家族のきずなが、年々希薄になってしまいます。出来れば娘も呼びたかったけれど…イギリスでは仕方がありません。やはりお金は必要ですね。いくら人生の価値観が変化したとはいえ、人並みの生活は維持しなければなりません。

しかし驚きましたね。滞っていた国会審議は、赤字国債発行法案をはじめ、衆院0増5減案から年金法案の改正などが、解散総選挙を決めた途端に動き出した様相を見て、改めて政治家と言うのは、法案などを政争の具にして権力争いを演じているんだなぁ~と感じた次第ですね。彼等の感覚の中には「失われた時代」である空白の20年間の反省は、全くないようです。世間の仕組みを考え悩むのは、株が下がりっぱなしの株屋ぐらいのものでしょうか? でも「苦労は買ってでもしろ」との諺は生きているようですね。何しろ人生が上手く行っているときには、努力をしなくなりますね。挫折したり、上手く人生が行かなくなると、どうにかして今の状況から脱出しようと努力しますからね。ぼくはそろそろ脱出したいなぁ~。

新政権の代表に選ばれた習近平氏は、お父さんの習仲勲が文化大革命時に粛清され、陝西省延川県に下放されたので、彼は少年時代に洞窟生活を余儀なくされました。鄧小平が復権すると習仲勲も1978年に復権し活躍します。時代に恵まれたのは、陳良宇の上海汚職が表面化し問題となり、2007年から上海市党委員会書記になった時に上海派閥(江沢民の勢力部隊)の知己を得たのでしょう。この実績が今回の人事に結びついたのでしょう。しかしそれまでの経歴は、親父さんや二度目の奥さん(彭麗媛=歌手)の力が大きかったと言います。チャイナ7の人事を見ると…江沢民色が強く、胡錦濤派は4年後に託したようですね。一部で期待され、政治改革に最も力を入れてきたと言われる李源潮党中央組織部長と汪洋広東省党委書記は選出されませんでした。ハッキリ言って江沢民の傀儡政権の延長ムードのようです。試練をかいくぐってきた老人パワーは強いですね。石原さんを見ても分かります。

結局、権力闘争は経済力の差が色分けを決めたようです。政治改革は叫ばれましたが…汚職勢力の勝ちですね。一方、今回の人事で5年間の政策運営は難しい綱渡りを演じるのではないか?と考えています。何故なら、国民の不満の格差是正は、人事から見ると後退しています。故に対日戦略の強硬派が勢力を得るかもしれません。反日デモの根底には格差を問題にしており、権力の温床である土地の強制収用問題が背景にあります。共産党の一党独裁支配体制を問題にしていると思われるからです。つまり対日デモは、共産党打倒のダミーであるデモ活動とも考えられます。だから政治改革が後退すると、対日デモに焦点があたるかもしれませんね。もともと尖閣問題は中国の国内要素も大きいのでしょう。

昨晩、安倍さんと経団連とのニュースを見ました。どうも成長路線をとるようですね。仮に自民党政権が誕生すると、安倍さんは小泉氏の後継総裁に任命されたぐらいですから…おそらく市場原理派で、靖国にも参拝しています。インフレ目標を掲げるターゲット論者でもあります。故に昨日、16日の相場は円安になり株高になっています。12月中旬まで私は米国の財政の崖の洗礼相場が展開されると考えていたわけですが…、このシナリオは市場のとって悪くありませんね。もともと上昇相場はタンミングだけの問題だったのです。構造改革が行き過ぎた最終版を迎えている所に、200兆円の大盤振る舞いの財政投資計画は、ムードだけで大きな心理効果を生みますね。果たして当初のカタルのシナリオを修正するべきなのかどうか…難しい選択ですね。

もう少し余談を続けましょうか…ノルウェーの仕組みがNHKで紹介されていました。良い仕組みですね。学生時代に子供を産むことができるなんて…。社会が子供を宝にして支援していますね。誰でも1歳未満は育児休暇により親が子供を育て、1歳になれば保育所が整備されており、充実した子育て支援に重点を置く、社会の仕組みは素晴らしいですね。ノルウェーの一人あたりの付加価値生産力(GDP)は高いですね。民主党が設立した時に、せめてこのような仕組みを構築して置けば…政権維持ができたかもしれませんね。鳩山さんは基地問題で、菅さんは原発選択で、野田さんは消費税の成立は意見が割れますが善しとしても、外交問題では大きな汚点を残しました。

今日の相場も高いようですね。この背景は日銀の貸出枠の増大も働いているようです。記事によれば同額の支援が得られ、海外債権にも使用できるとの事です。つまり邦銀は0.1%の借り入れで、5%~10%の貸し出しを出来るのですね。良いな。マジックが至る所にあります。何故、習近平さんなど上級幹部の共産党職員がお金持ちになれるのか? 簡単なことですね。仮にミャンマーがタイのように急速に成長するなら、この日銀の仕組みを使って、一番は産業開発をするのですね。お金は権力により無尽蔵に出てきますから、それを利用してお金を10倍、20倍に増やせますね。日本でも同じことですよ。仮に低利融資をして、みずほ株を買えば、金利を2%~3%程度払っても1%以上は抜けますね。100億円なら1億円、裁定取引が出来ます。つまり、いくらでもお金は稼げます。

特にタイを見れば分かりますが…新興国の通貨は強くなり経済成長率は高いですから、基本的に高金利ですね。だから外部から資金を投入すれば、大儲けなのですね。故に中国にベルリンの壁崩壊で鄧小平が主導権を握ると、一気に外貨が流れました。この外貨を梃にして中国は固定資本形成を主体に成長してきましたが、中国の今までは、このような資本マジックは利用できましたが、これからは大変ですね。日本が内需拡大を叫ばれても、なかなか構造転換できずに、ついにバブルが崩壊したように…中国もGDPの構成を変える構造転換をしなくてはなりません。2016年に米国のGDPを抜き世界一に躍り出ると推測されていますが…どうなるでしょう。

日本株を考えるに辺り、この資本マジック、日銀の無尽蔵による貸し出し支援が円安方向に生きるのかどうか?これから実験が始まりますね。これは見所の一つです。カタルが特集を組んでマネタリーベースと株価の関係を考えた背景を、来年になれば、皆さんも理解されるようになります。Jトラストを成功事例として、何度か登場させているのは一つの意図が背景にあります。気付きましたか? IRNETにはいくつかの隠し言葉が散りばめられています。僕自身、迷っており、どう結論付けて良いのか分からない課題があるので余韻を残しているのですね。今の仮説は12月中旬~大統領教書演説の1月20日だったかな?それまで株価は「財政の崖」を懸念して低迷すると言う仮説ですね。この説によれば、今の自民党安倍政権の歓迎ムードは、早晩、消えることになります。

しかしカタルは、もともと久しぶりに強気になっているのですが…需給バランスが難しいと思っているからですね。日本株の大半は、外人投資家の動向が方向性を決定しています。加えて日本の投資家には力がありません。故に本国の株式が弱くなるのに…他国の株を買う道理はありませんね。ましてや米国はシェールガス革命が控えており、飛躍期を再び迎えます。最後の試練と言うか財政問題は、目先はやはり大きな課題です。だから後方支援が期待できない相場は、予兆に終わると考えていますね。しかし需給バランスの読みは難しい。もう直ぐそこにスタート地点は来ている訳であり、既に1年8カ月を過ぎていますね。この数字の意味は、前回のマネタリーベースを前年度比10%以上の伸ばしたのが2001年9月だったのですね。それから実際に相場が底を打ったのが、2003年の5月です。この期間を示しており、今回の緩和は実際の表明は2010年の10月ですが、実際にマネタリーベースが10%以上伸びるのは2011年3月からです。ただ分からないのが前回は相場が上がってもマネタリーベースは伸び続けていましたが、今回は今年春に減らしていますね。この時間的な感覚が相場にどう影響するか? およそ7か月間、日銀は緩和政策を鈍らせています。故に実際の相場への影響がズレルかもしれません。

懸念はいくつか存在します。チャート論でも明確な支持線が描かれていませんね。ひょっとすれば下値ボックスを抜ける前に、一旦下に押し最後の弾みを演出するかもしれませんね。よくある事ですね。だからソニーの株価は、ここしばらく非常に注目されるのですね。僕は改革の意図を感じられないから、500円までの下落もあり得ると踏んでいるのですが、逆にこの下げが買い場になり、新しい相場がスタートするかもしれませんね。それは現時点では分かりません。ソニーの努力と世界経済の行方が加味されるからですね。ここで先ほどの余韻、暗示の話ですが、Jトラストとソニーを登場させ、更には最近はグリーに傾斜した理由は分かりましたか?

実は、この銘柄関係の見えない糸は、市場リスクと個別株リスクの話を隠しているのです。市場には上昇エネルギーが乏しく、どの銘柄を採り上げても無駄じゃないか?だから邦銀の上昇を待たないと相場にならないとも、考えていたのですね。ところが…業績がよく、ある程度の背景が存在すれば…非常に緩慢ですが上昇する銘柄が存在するのが、昨今の相場環境なのですね。通常、証券マンが食えるようになるには、この株価上昇確度がもっと高くないと駄目なのです。折角、良い銘柄を紹介し、取り上げても相場にならないうちに萎むようでは、証券マンは食えませんね。証券マンが食えないという事は、経済が停滞しているという事です。Jトラストは2年以上もかかっています。

カタル銘柄の中で一時、成功しかけた鬼ゴムは、相場らしい相場になりませんでした。通常はあの業績の伸びであれば、4ケタを駆け抜けるのです。ところが相場は伸びずに…景気後退に入る。これじゃ振幅がなさすぎますね。つまりグリーもDENAもそうです。この伸びは、いくらゲームで一過性の伸びだと指摘されても、夢の部分(海外売り上げ)があるので、もっと買われても良かったのです。ところが相場が、何れも伸びませんでした。つまり市場参加者は少なく、あまり儲からない相場だという事ですね。何故、カタルが邦銀に固執するのか? この辺りにカタル君の意図があります。マネタリーベースと株価を指摘しているのも、同じ意図ですね。見えない糸をカタルの意図で、結んでいるわけですね。市場には、このような見えない糸が沢山張り巡らされて、相場が形成されています。明日は相場が強くなっているから、弱気の見通しを…「一抹の不安」に焦点を充て、チャート論から展開しようかと考えています。

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2012年11月15日

11/15

かたる:とうとう解散、総選挙の様相になってきましたね。しかし僕は、野田さんはまじめで誠実な人だな。との印象を抱いています。間違った選択をしたことが多かった民主党政権ですが、出来る事なら任期一杯まで政権運営を続けるべきだと思っています。次はおそらく自民党政権が担うのでしょうが、間違った選択でも良いから、同じように4年間は失敗しても続けるべきでしょう。細かい答弁のあげ足を取り、問責に持ち込むような愚行は避けてほしいものです。政策の議論を展開して欲しいのです。

自民党がこの半年、求め続けてきた「民意を問え」などと言う詭弁は、使わないでもらいたいし、メディアが悪戯に騒ぐのも、どうかと思います。自分達は大きな変動があった方が、人々の関心を引くので商売になるから、殊更、小さな火種を拡大解釈して大きくするのでしょうが、日本国の為には良くないですね。そりゃ、物事には2面性や3面性など…見方は色々ありますから、主義主張はそれぞれ違います。しかし悪戯に弱者を擁護するような報道の仕方も間違っています。僕は挫折者で競争に敗れましたが、自分の選択が間違っていたわけです。正しいと思って行動した結果がこのような有様ですが、悪戯に助けるべきではなく、手段さえ残しておけば、あとは本人の努力でしょう。全ての社会的弱者を救える道理がありません。その弱者の多くは怠け者なのですね。僕のように…。だから落ちこぼれているのでしょう。問題は誰にでもチャンスがあるような社会の仕組みに変えることにあります。転職するのは日本では難しいですからね。この仕組みを変えれば豊かな社会が築けるかもしれません。僕自身は、今ようやく、希望の明かりが見えるような心持です。2年前の絶望感は消えつつあります。だから最近の解説も力が入っていますね。

野田さんの答弁で「自民党政権下で積み上がった間違いのツケを、民主党政権下の3年半程度の時間では解決できない」との発言がありましたが、その通りでしょう。未だに、りそなはバブル期のツケを払い続けており、完済は2015年前後になると推測されています。邦銀の自己資本比率も株式の値下がり損もあり、少し先に伸びそうですね。自民党政権下に積み上げた財政赤字の蓄積は膨大な金額です。妥協の産物で政権運営を続けてきた結果の集合体です。厳しい構造改革を先送りしてきたので、時間との戦いを強いられました。日本的な構造改革ですね。しかし米国は処理を先延ばしせずに、一気に処理を行い、AIGは既に正常になり回収しましたね。あとはGMですね。日本IBMのロックアウト解雇が一般的な米国と共産党の考え方の違いですね。

企業決算でも同じです。パナソニックの大幅赤字は厳格な減損処理を優先させていますから、まだ先は見えませんがソニーよりはマシですね。ソニーは減損部分を先送りしている可能性があります。この辺りは実際に現場にいないと、なかなか真実は見えないものです。減価償却費などの判断は難しいのでしょう。例えばJALが倒産する前にジャンボ機の減損処理を先送りしていましたね。市場価格の10倍以上の価格で決算を続けていたのでしょう。大会社ほど投下資本が大きく、時代に合わない生産設備の償却が遅れていますね。半導体や液晶などの最新工場の損失は大きいものです。何しろ新工場建設には1000億以上の大型投資が必要になります。市場原理に沿って一気に償却するか、それとも日本村社会のように段階的な償却にするのか? この辺りの選択は表面的な決算数字に現れません。年金資産の厳格な減損処理をしていない企業はたくさんありますからね。

さてグリーが決算を発表しましたね。この会社は継続性がないですね。ハッキリ言って不誠実ですね。決算資料は四半期ごとに焦点が変わっており、担当の秋山さんの人柄が分かるようです。本来は会員数やセグメント表示として海外売り上げの動向を載せるべきですね。会員数の増加具合は前々回の資料にはありましたし、海外売り上げ動向は前回の資料に在ったのです。しかし本決算資料からはそれらの動向は分かりません。つまり会社訪問して詳しい数字を聞かないと分かりませんね。発表しないという事は、通常は思うような展開になっていないと判断すべきなのでしょう。しかし推測するには…四半期報告書の為替換算調整勘定が前四半期の5億7千万から7億9百万に拡大している部分に焦点を合わせるしかありません。ただ為替水準により数字は変わりますから、こんな数字が意味を成すかどうか…。

あとは本文にしか、ヒントがありません。
「平成24年5月からグローバルに提供を開始している世界最大級のワンプラットフォーム「GREE Platform」にて、自社ゲーム及びデベロッパーゲームを複数提供開始しております。8月にはソーシャルゲーム開発及び運営体制の更なる強化を目的に、カナダのバンクーバーに子会社GREE CANADA,Inc.を設立致しました。これにより、当社グループは10か国11拠点体制となっております。また、8月には、広告・アドネットワーク事業におけるグローバル展開の本格化を目的に、フランスにおいてモバイル・アフィリエイト・ネットワークサービスを展開する大手広告企業MobPartner SAS(本社:フランス パリ)と業務提携致しました。」とあります。

海外分の売り上げは拡大しているのでしょが、それ以上に投資金額も大きくその投下資本を吸収するほど売り上げが伸びていないのでしょう。故に僅かですが、全体の売上合計の四半期ベースでも減収になっています。しかし広告宣伝費は落ちていませんね。おそらく国内分を海外に回しているのでしょうか? この内容だけでは、残念ながら株価動向を語れるほどの資料はないですね。9月にストックオプションを追加している程度の事では株価推測にも繋がりません。ハッキリ言って裏付けがない以上、大きく買う事は出来ません。前決算で示された資料と日経新聞のあの記事の…ワクワク感の継続は感じませんでした。会社コメントは7月に底を打ち、緩やかに回復しているとの事ですが…どこで海外売り上げの爆発が見られるのでしょう。5月に新体制がスタートしたので、そこを起点に1年程度、かかるのでしょうか? でもネットの世界は、ある日突然に爆発し出す事はよくある事です。引き続き注目したいですね。

さて今日は解散総選挙を受けて、相場全体は新体制が生まれ、対中関係などの改善が見込まれ事が想定され、加えて自民党は200兆円の投資案を持っているので、相場は高いのでしょう。しかしどうでしょう。期待感だけで上がるほど、エネルギーがあるとは思えませんから、たぶん一時的な動向でしょう。ソニーはとうとう下値を割れましたね。なるほど…CBを控えていたから、どうにか株価を支えていたのでしょう。でもやはり新安値です。長く注目しているタカラレーベンは消費税が引き上がる前の駆け込み需要が、期待できるでしょうか? 故に4ケタ相場になる可能性を依然秘めています。この観点から不動産株は注目できます。大和ハウスや積水ハウスを含めての話ですよ。

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Jトラストに続き、オリコまで広がって種族は、アイフルも手掛けているのですね。この流れは、いずれ邦銀に繋がりますが…中小企業円滑法の行方がありますからね。僕はこの債権への対応は終盤だろうと思っていますね。ただし都市銀行に於いての話で地方は別ですよ。地方の対応は鈍く、まだかなり痛手を受ける所も多いでしょう。千葉県は県をあげてファンドを創設して債権の移管が進んでいるようです。他も同じでしょう。不良債権のファンドは儲かりますね。また…早く回収を急ぎたいので、捨て値で処分するところがあるのでしょう。

この手の話は面白いですよ。僕のお客様だった人は、倒産を喜んでいましたね。日本の比較的良い状態の工作機械が捨て値で手に入り、この機械をアジアに輸出するのですね。日本で100万程度にしか売れないものが、500万程度で販売可能になります。まぁ、最近は競合が多く、こんなうまい話は少なくなっているのでしょう。中小企業の親父さんにすれば、どうせ銀行に取られるなら、現金に変えたい人は大勢いるでしょう。比較的規模の大きな会社にも、ビジネスチャンスがあります。大きなものは再生する方法もあります。おそらく再生法の適応企業の多くは、過去に蓄積された借金は返せないが、今の状況ならどうにか自転車操業は出来る状態なのでしょう。つまり一気に債権を分離して再生して企業を売れば儲かりますね。この手のファンドは大儲けですね。アイフルもこの形態ですね。昔は銀行がやった再生ビジネスですが…今ではファンドに移行してしまいました。勿体ない話です。手足を縛る規制があるから、どんどんビジネスチャンスが減っています。

最後にバークシャーの話しが報道されていました。案の定、JNJなどを売り、メロンやウェルズ・ファーゴを買い増しています。またGMも買っていますね。いいですか…バフェットは景気が回復期に入ると考えているから、デフェンシブ・ストックを売り、景気敏感株を買い増しているのですね。米国のシェールガス革命はIEAによれば、サウジを上回るそうですね。つまり米国の非常に明るい未来は約束されています。付加価値の構造を考えれば分かります。僕らは物を作るのに高いエネルギーを買って生産をしています。ところがタダ同然の価格で、エネルギーが買えるのです。すごい規模の追い風が吹きます。エネルギーの経済への乗数効果は高いのですね。来年はバラ色ですね。だからこそホンダなどの株価も注目されるのですね。バフェットがGMを買う根拠は、基本的に捨て値で売られていた会社を政府が助け、その価格が基準になっていますね。今はそれより有利な価格なのです。メロンやファーゴを買っているのは、金融が儲かる時代が来るのですね。その米国の銀行より内容が良い邦銀の株価が上がらない筈がありません。関連記事は此方…

まだ調整段階は始まったばかりでしょう。12月中旬まで…期間がまだかなりありますね。折角、未来が見えるグリーやDENAが早いとなると…何を手掛けるべきかな?迷いますね。まぁ、のんびりやるのが正解でしょう。

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2012年11月14日

11/14

かたる:今日は株価の観点から「今日の市況」を書こうと思っていましたが、昨日、何気なくテレビを付けたら、共産党の志位和夫委員長が衆議院の予算委員会で代表質問をされていました。その内容が余りにも、先日、読んだパイオニアの「指名解雇」(高杉良、講談社文庫)をモデルにした小説に似ていたので、こちらをテーマに選びたいと考えました。

昨日の質問の内容は、NECなどのケースが中心でしたね。NECは、僕の記憶によれば、関本さんと言う人が、長らく経営権を握り社内の派閥闘争を繰り広げ、業態が悪化して来た筈です。しかしこの会社が世界のスタンダード競争を繰り広げたことがあります。コンピュータの開発競争の最中、「98パソコン」が、一時は世界トップ水準を誇り、米国企業と覇権争いを演じたのですね。つまり現在のマイクロソフトやIBMに成り得たはずなのです。それなのに何故、転落したのでしょう。先日、子会社だったルネサスへの増資を巡り、NECだけが内部留保が希薄な為に出資に消極的でしたね。それはそうですね。既に他社となった関係の希薄な会社へ、出資する余裕なんて有りません。お金を出す本体のNECが、人員整理を実行しているのですから…

わが国の多くは総資産経営を実施して成長してきました。この総資産経営とは、基本的に規模の拡大を目指したことを示します。だから毎年の目標は売り上げを増やす事が重要だったのです。日立もそうですね。日立などはグループ企業だけで、何でも調達できますね。日立とパナソニックの戦略の違いを分析するのは面白いテーマです。しかしそれは置いておいて…長い間、日本の多くの企業はGDPの成長に合わせ、自分達の創意工夫が世界を制すると考え、追い付け、追い越せで米国の背中を追ってきました。一時はジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれ、終身雇用や年功序列の仕組みを褒め称えられた時期もありました。丁度この頃、関本さんが社長に就任され、98パソコンが誕生したのです。しかし彼は権力に固執しすぎ、延命を図る為に派閥闘争が起こり、徐々に会社は腐敗します。関本さんは、敗れはしましたが経団連の会長職をめざし、新日鉄の今井さんと争ったこともありました。

まぁ、時代背景は良いのですが、その絶頂期を目指す時に入社した世代が、今、NECで肩たたきに遭い、その様子が丁度1992年~1993年に起きたパイオニアの指名解雇を題材にした小説に余りに似ているので…思わず、テレビのチャンネルを、いつもなら直ぐに変えるのですがチャンネルを変えずに、僅かな時間ですが、つい国会質疑を聴いていた次第です。詳しくはアエラにも報道されていたとか…。

質問の内容は…「NECでは1人の労働者に11回も面談し、退職を強要したという訴えが寄せられました。会話が外に漏れないように通気口を鉄板でふさいだ面談室で、繰り返し退職を迫りました。疲れ果てた男性は病気になり、(中略)上役に『もう自殺するしかない』と叫んだ、とのことです」と、このような実体事例を示しながら、三井 辨雄厚生労働大臣にどう対応するのか?と迫る訳ですが、大臣は通り一辺倒の解答で「個別のケースには応えられないと」いう官僚答弁を繰り返しています。

また質問には、この7月~8月に起こったケースとして日本IBMのロックアウト解雇のケースも取り上げられていました。永年勤続表彰25年の社員が特別休暇後に出社したら、その日の夕方に解雇通知を受け、直ぐに米国型の解雇形式が実行され、社員のIDカードを没収され、追い出されるケースも取り上げていました。そう言えば、僕の友達が昨年だったかな…日本IBMから他社に移籍しましたね。きっと彼はこのような空気を感じていたのでしょう。

何故、僕がこの問題を取り上げているか?
一つはこの質疑を少し聴いて、呆れる国会の運営方法ですね。何故、質問を事前に提出してそれ以外は答えないのでしょう。更に、型通りの答弁を官僚の言いなりになって応えるのでしょうね。この背景は、答弁の揚げ足を取り、安易に問責に追い込む野党の姿勢も問題なのでしょう。ニュースを聴く限り、自民党や公明党は国民に対する政治を犠牲にして、野田内閣に、繰り返し年内解散だけを求めている様にしか聞こえませんね。このような姿勢を見ると、国民の為に、政治をしているような姿を全く感じません。更に民主党も年内の解散に応じるな…と決議したり、どうして真剣に国の行く末を議論しないのでしょうね。国会答弁を聴いていると、小学生の会議の内容より劣ります。問題を悪戯に回避しています。NECもシャープ、日本IBMも、みんな企業業績が悪化して苦しんでいるのです。だから能力のない貢献度の少ない社員が首になるのです。会社にとって必要な社員なら解雇などしませんね。

問題は駄目な人間を、どうやって守るのか? それとも効率化社会をつくる為に、一方的な解雇を認め、転職が一般化する米国型の社会を目指すのかどうか?と言う、日本村社会と市場原理社会の選択の筈です。どちらを国家として選択し、どのようは方法で、それを成し遂げるか?と言う原点を、議論することですね。

NECや日本IBMなどの個別の案件は小さな問題ですが、仕組みとして終身雇用を目指すのか、米国型の効率的な人材の流動化を目指すのか? その選択肢であり、その方法論を議論するのが、国会の場の筈ですね。日本共産党は労働組合のユニオンを通じて個別案件に踏み出して労働基準監督局を通じて行政指導をすべし…との考え方で、共産党的な主張です。民主党は逃げている所を見れば…効率化社会を容認しているのでしょう。

この問題は非常に重要な選択ですね。1992年にパイオニアの指名解雇以来…現状までこの実態に変化がありません。つまり20年間も結論を出さずに、進歩がないまま失われた時代が過ぎているのです。最初に発生した時に、充分に議論して社会の枠組みを変えていれば、既に20年ですから、新しい仕組みが構築されている筈です。もっと確りと未来戦略を見据えて真剣に議論を尽くした方が良いですね。

何故、ジム・ロジャーズは、シンガポールに移住したのでしょう。
シンガポールの国づくりは香港型から脱却して、今ではマズマズの成長を果たしています。知識がないので分からないのですが、たしか以前、報道されていました。世界の有名な学者を招いて国家が予算を付けて、研究開発をさせていましたね。企業への税金も少なく、アジアの市場経済の一翼を担おうとして、金融取引市場の開発にも熱心な筈ですね。トーマス・ラッフルズが既成事実を積み上げてオランダからイギリスの植民地にして、今はリー・シェンロン首相が主導権を獲得して、ユニークな様々な政策を実施しています。高い自動車税もその一環でしょう。金持ち優位に見られがちですが、それ以外にも魅せられるか部分があるから、世界中のお金持ちはシンガポールへ移住している事実もあります。日本では村上さんが行っておられるのかな?

NHKの新日本紀行は、いい番組ですね。日本には古き良き文化が、たくさん眠っています。先日、「ソロモン流」というテレビ東京の番組で、米国人のアレックス・カー氏が紹介されていました。彼は日本を愛し、日本の文化に魅せられ、日本に移住したようです。僕らは、何を目標に目指し行動すべきなのでしょう。

今日は共産党の志位さんの質疑から、NECの姿を見て、政治家の政局ばかりの利権競争採り上げ、日本の労働環境から国づくりをテーマに、シンガポールの姿を考え、最後にアレックス・カー氏を紹介して、見えない糸を追い求めてきました。日本村社会も良い面を沢山秘めていますが、市場原理の効率化を追う姿勢はグローバル化の基準です。その狭間にあり、日本らしい文化を維持させながら、どうやって成長を続ける戦略を持つべきなのでしょう。

株を売り買いすることは、効率的な資金配分を維持させる事に繋がります。そのような資金配分機能を維持させるには、人間の欲を刺激する投機が必要なのですね。投機を認めるから流動性が維持されるのです。この事は非常に大切です。投機はリスクが高いので、同時にリターンも高くなる可能性があります。高い流動性が保持されるなら、市場リスクの割合より、個別株リスクが問われるようになります。つまりそのような市場展開にしないと…効率的な資金配分を成し遂げる市場のバランスが保てないのです。投機ならグリーが選択されます。今なら投資ですが、何れ投機の世界に向かうのでしょう。

何故、カタルが2013年3月に切れる中小企業円滑資金法の期限切れを迎えるに辺り、都市銀行の株価に注目しているのか? 本来なら、マイナス要因ですが…。だからこそ、ここに大きなチャンスの芽も、同時に感じているのですね。つまり金融株が上がることが流動性の増大に繋がるのですね。

今日のレポートは余韻が多すぎるでしょうか。具体的な観点が少なく、暗示する思わせぶりの原稿のようです。僕自身が、確りとこの辺りを把握していないで、心が迷っているから…このような流れになるのでしょう。色んな問題が、垣間、見れるようになってきて、なんだか哲学者になったように気分です。

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2012年11月13日

11/13

かたる:株価面で最近関心を持って見ているのが、ホンダとソニーの株価動向ですかね。両社とも下値を維持できるかどうかに関心はあるのですが、カタルの予想ではホンダは大丈夫だが…ソニーは危ういと考えています。一方、仮面ライダーのような変身の魅力はソニーに軍配が上がりますね。経営者さえ変われば、ソニーの方が大きく成長する可能性はあるでしょう。しかしこの構造改革は現在の経営方針とは決別せねばなりません。オリンパスに出資しましたが、ソニーが医療分野に進出して、どうやって両社の良さを出せるのでしょう。僕にはソニーが今の低迷から抜け出すために、もがいている様にしか見えませんね。無駄使いを続けている研究開発部門から、なかなか真価が生まれません。ソニーとホンダは共通するイメージがありますね。全く違う業種ですが、何故か、企業イメージカラーが似ています。

ホンダはロボットやジェット機も手掛けていますが、本業もしっかり頑張っています。今度、発売された軽自動車は、僕も買ってみても良いかな?と思わせるほどの出来栄えのようです。IHIの技術を活用したターボエンジンや、前にあるギアなど…様々な工夫が見られますね。でもオプションを付けると150万円は軽くオーバーしそうですね。軽とは思えない価格かな? ナビを付けて…4WDなら軽く超えそうです。排気量の少ない車は高速走行に欠点があるのですが、ターボを付けることで補えるとか…乗ってみないと分かりませんが…田舎の買い物や都心の狭い道などを考えるとセカンドカーとして十分に機能しそうですね。

一方、ソニーですが…アイボの進化が止まりましたね。折角の技術開発が開花しない遊びの段階で開発が打ち切られたのでしょう。ホンダもこの研究をしており、間もなくロボット家電が登場する時代になります。このハシリとして、取り組んでいるのがパナソニックのスマートホームですね。パナソニックには松下電工がありますから、家電と家の融和が可能です。既に量販品では価格勝負にならず少量生産の拘りの品で、利益を生む接点を求めるべきなのでしょうね。この辺りの販売戦略と言うのは難しいですね。機能を追えば販売価格は上昇し、多くのユーザーの要望に応えられません。逆に汎用品では魅力が失われますね。今回のN BOXはその様な妥協の産物としての評価で終わらせないで、アジア向けのスタンダードに成長して欲しいものです。

スズキは米国を捨て、アジアに特化すればいいのですね。でも日本の自動車業界はアフリカが手薄のように考えるのは僕だけでしょうかね? 僕にはマツダの戦略は理解に苦しむものですね。折角、良い技術陣を有しているのに、販売戦略が後手に回り失敗の連続ですね。中国もそうだし…みんな中途半端で今度の新工場もトヨタと提携していますがどうなのでしょう。今こそ、経営資源を中国に再集中投資し、先ずは橋頭保を築くべきでしょう。技術などいくら隠しても結局は汎用化するのですね。だから存在価値があるときにカードは使った方が良いですね。良いじゃないですか、他社が真似をして技術を盗んでも…。新日鉄のような戦略は、過去にしがみ付く老人が考えるような戦略に見えますね。確かに韓国は狡いですね。日本の定年退職者などを再雇用して…今回もソニーの多くの技術者は転職をするのでしょう。折角、ソニーで育てた技術の美味しい開花する部分を他社に持って行かれます。でも研究開発はそのリスクを加味すべきなのでしょう。中村修二さんが裁判を起こし研究者の存在価値が再考されましたが…これもリスクの一つですね。そう考えて経営すればいいのでしょう。そうして身の丈に合った分野に絞り込む作業は必要ですね。

ソニーは海流に身を任せ漂っているだけですね。折角の投資が皆無駄になっています。映画のソフト資産を生かせず、ゲームの技術も埋もれています。みんな中途半端で融合させていませんね。今こそ、スマフォから家電を融和させ、ソフトに力を入れる音頭を取ればいいのですね。僕は前からテレビとインターネットを結び、映画から音楽、ゲーム、書籍などのソフト産業の一大拠点を構築させるべきだと考えています。今、グーグルとアップルは激しく競い、マイクロソフトも追っていますね。日本の技術がソフト産業と結びつけば面白いものになります。僕が社長なら、スマフォとテレビと携帯端末などを含めたソフト産業を結集したものを提供しますね。本当はアップルが良いでしょうが、アップルは今が絶頂期だから組むのが得かどうか…グーグルもある意味でそのような面があります。双方向になったテレビとソフトの一体化がどんどん進み、番組作りも進化していますね。ハッキリ言ってNHKのアーカイブは使いにくいですし、あれでは一般化しませんね。勿体ないですね。アジアの人が利用できる価格帯に対応させ覇権を握ることですね。その仕組みをグローバル基準にして進化させないとなりません。ソニーならNHKと組んだりして、映画会社にも伝手がありますね。日本がソフト資産の覇権を握れば、素晴らしい付加価値が生まれますね。今のままでは貴重な文化資産が眠ったままです。先日、観たTEDのプレゼンは、なんと55カ国語に対応しているようです。

もう技術的には可能なので…それを総合的にグローバル化させプロデュースさせる力が必要になっています。だからMITのメディアラボは、伊藤さんの能力を買って抜擢したのでしょう。彼の才能は多くの見えない糸を結び付けることにあります。会社を超えた国を超えた個人同士を結び付け、付加価値をさらに高める能力が求められますね。今のままではNHKの文化資産は眠ったままで、国民から視聴料を取っているこの現実は永遠に続きますね。この料金をなくし国民に還元する方法がある筈です。ソニーやパナソニック、シャープも共同でソフト会社を立ち上げるべきですね。たくさんのソフトを提供できますね。厚生労働省も参加し、医療面でも進化が遂げられます。自宅にいて簡単に予約診療が出来るようになりますね。無駄な待ち時間など無くなります。場合によれば簡単な遠隔地診断や治療まで可能になります。作業効率が上がり、必然的に医療費も削減されますね。宅配サービス網が確立されており薬の宅配も可能になり、もっと物流を進化させられますね。買い物弱者など居なくなりますね。その総合プロデュースする組織は官でも民でも構いませんが…垣根を超えた便利なスマート都市が実現できますよ。早くキャッシュレス化してGPSなどの総合的なサービスが、これからの付加価値を生み出すのでしょうね。スーパーコンピュータは、その様にして活用すべきですよ。まるでSFの社会が、あと少しで実現されるのです。

だから…何度も言いますが、福島にモデル都市を建設すればいいのですね。東電の原発処理は10兆円もかかるとか…馬鹿な展開になっています。どうせお金を使うなら一括買い上げを実施し再開発をして、どうしても残りたい人は、後で優先的に考えればいいのですね。除染作業などもその方がずっと簡単になりますね。どうしてこんな単純なことが実現できないのでしょう。多様化するニーズを調整するのは不可能ですよ。今の行政の無駄や混乱は此処に原点がありますね。だから共和党的な考え方もありですね。どうせできないから行政など必要最小限度まで縮小させ、あとは個人の努力で付加価値を伸ばす、努力社会を造ろうとする考え方です。

今日は低迷するソニーの株価から発展したレポートですね。もう少し株価に踏み込みましょうか…ソニーは新安値を更新し、さらに沈むと考えています。今の低迷相場は12月中旬まで続くでしょう。その間に賑わうのはグリーじゃないかと見ていますが…昨日は沈みましたね。まだ参加者は少ないようですね。この低迷ボックスを抜け出せる場面が、この四半期から来四半期にかけて起こります。何故なら、業績の飛躍場面を迎えるのではないかと考えているからですね。日本では、あれほど急激にゲームが収益に寄与したのです。株価が2倍、3倍となって行った相場が、今度は海外売り上げをバックに実現すると考えています。実際の業績面の飛躍は、この半年の展開か?と考えていますね。みんなの目に見えるように変化するのは、来年ですが…。その頃には株価は既に動かなくなりますね。でも海外売り上げの進化次第では、もっとスケールが大きくなります。任天堂の株価の進化を見れば分かります。1万円相場が実現する可能性は高いのです。今は、そのハシリなのですね。

一方、本命視している銀行などのセクターですが…。中小企業円滑法の不良債権が80兆円とも言われており、日経新聞に書かれていましたね。大きな金額ですね。今日の日経新聞には株式持ち合いの観点から、企業再生の制約が書かれていました。しかしファンドなどを活用する方法が残されており、心配はないでしょう。最近は色んな債務整理の方法があります。お金の概念を変えないと、なかなか新しい発想は生まれませんね。従来の不良債権のイメージを捨てる必要があります。何故か? 多くの中小企業円滑法の不良債権は資産価格の下落が大きく影響している可能性がある筈です。現状では自転車操業が、どうにか出来る状態なのでしょう。健全債権と言えるほど付加価値を生み出せない企業が大半なのでしょうね。つまり国全体の成長力を上げれば、資産価格は上昇し正常債権に転換できる手法が生まれる筈ですね。だからマネタリーベースの話をしているのですね。どんどん皆さんの要望と離れているかな? 要するに、間もなく来る、新しい経済体系がこの不良債権予備軍も救うのです。

故に銀行株の上昇波動は間もなく訪れます。問題はその時期だけなのです。しかし2015年には確実に来るのですね。その前に今度の壮大な上昇相場の第一弾は来るはずで、その波がいつ始まるか?の話しだけなのです。今の三菱は350円割れですね。みずほは122円です。野村は280円ですね。よく覚えておいてくださいね。今からみずほが1000円目標などと言うと、馬鹿じゃないか?と思われますからね。

でも、考えてくださいね。今から24年前、たった24年ですよ。1913円の単純平均株価だったのです。1000円以下の株価は、僅か20銘柄ほどだったと記憶しています。永遠と24年もかけて構造改革を実施してきて、そのターニングポイントを迎えています。全ての条件が、今回の株高を暗示していますね。ただ同時に多少の不安がないとは言えませんが…明日は、その辺りを株価のテクニカル面から見ようと考えています。総合的に底入れが完了したとは言えない、部分が垣間見られるのですね。一抹の不安があるのは否めませんが…僕は大丈夫だと判断しています。その辺りを中心に話を展開させようと考えています。今日は意外な展開のレポートでしたね。ソニーは魔法の株かな? 是非、立ち直って欲しいものです。まだ過去の蓄積の優位性が残っている内に…。頑張れ、ソニー!
株価面では500円の相場まで大きく下落する場面に見えるが…応援したい企業です。

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2012年11月12日

11/12

かたる:ハリケーン「サンデー」に登場により、接近戦まで持ち込んだロムニーはフロリダでも敗れたとか…。これですべての激戦区でオバマに敗れたロムニーには選挙戦終盤に訪れた神様の采配を、恨めしく思ったに違いないでしょう。民族論を展開するのは間違いだったかな? でも人口増加は白人よりヒスパニック系などが多く、移民政策の矛盾を改善しているオバマ氏にグローバル化の追い風が味方したのでしょう。しかし多くの白人地区でもオバマが優勢だったのは意外でしたね。その米国が先日報道されたバーゼル3の実施時期を、来年の1月からの積み増し規制を、先送りましたね。この事は非常に重要ですね。かなり米国の不動産市況などは改善されており、多くの好材料が生まれていますが、未だに傷が癒えていないことを示していますね。やはり急激な景気回復は、米国といえども難しいのでしょうか?この辺りはホンダなどの株価に影響を与えるキーワードの一つになります。

一方、我が国は尖閣問題からのGDPの成長率はマイナス0.9%で、年率ではマイナス3.5%とか…。7月から9月に掛けて僕ら日本の国民は怠けており、付加価値を積み増す事が出来なかったわけです。この付加価値、所謂、企業業績の源泉ですが…この付加価値を高めることが豊かな生活を約束する生活水準の向上に繋がるというのが…僕らの基本的な概念ですね。故に勝者である1%未満の領域に入ろうと、多くの人がアメリカンドリームを求め努力するわけです。デフレ下では、この1%の領域が、名目成長率より実質成長率の方が高くなりますから…更に狭まりますね。インフレ下の名目成長率の世界ではこの幅は広がります。一般的な努力をすれば、国全体が向上するので、多くの人は生活が豊かになる実感を得られます。しかしデフレ下では、手取りの給料水準は変わりませんから、消費も伸びずに、豊かさなどの時間的な概念は広がりませんね。「長幼の序あり」との…年功序列の仕組みもインフレ下ならの発想ですね。

江戸幕府から明治維新を成し遂げた多くの立役者は、日本村社会の土台をつくりますが江戸時代の朱子学に起因するようですね。朱子は平安時代から鎌倉時代を生きた人らしく、19歳で科挙に合格したほど優秀だったらしいのですが…僅か4年で退官し学問の世界に身を投じたと言います。兎も角、日本の明治維新を活躍した多くの人は、吉田松陰に学んだ人が多いのでしょう。この流れの代表格は乃木大将で昭和天皇の教育係のようなものだったのでしょう。しかし市場原理に於いては、若くても実力者が上に扱われますから、基本的な考え方が少し違いますね。

かたるの最近のテーマは、豊かさとは何か?と言う課題です。市場原理の世界では、この付加価値が豊かさの源だと言います。付加価値とは素材を工夫して価値のあるものに作り変えて高く売るまでを言いますね。つまりパン屋さんなら、小麦粉に水を混ぜイースト菌を加え焼くのですが、ここにさらに工夫してハムを挟んだり、野菜を加えたりしてサンドイッチにして売りますね。小麦粉が10円なら100円に加工して売ると90円の差が生まれますが、この差額が付加価値です。要するに皆が創意工夫して付加価値を付け高く売る訳ですね。この総額がGDPの名目値になります。この指標だけなら実際の付加価値の変化が上手く捉えられません。この変化を見る為に小麦粉の原料価格の変動やパンを焼く為の燃料費などの変化を差し引き、純粋な付加価値を求めようと考え出されたのが実質値です。よく実質GDP成長率とか名目成長率とか言う違いは、この物価動向を反映させたもので、これをGDPデフレーターと呼びます。物価の変動幅がGDPデフレーターですね。

でも僕らは物価が上がったとか下がったとかと感じるのは名目上の価格、つまり商品についている値札で売り買いをしているわけです。その値札の影にある野菜を作る燃料費が高騰しているからトマトの価格が高止まりしている背景などを考えて生活などしませんね。ただ単純に100円のトマトが、150円になったら高くなったと感じるのです。僕らはいつも名目の世界で生活をしているのです。給料明細を見て毎月変わらない数字を眺めていれば自然と意欲が失われます。ところが物価が上がっても、給料が毎月は無理でも、毎年上がり続ければ…働く意欲がわきますね。意欲は感覚的なものなのです。景気とは人間の感情を刺激するものです。1989年時の証券界のボーナスは新入社員の人でも50万円ほど…若年社員でも100万ぐらいもらった人は大勢いましたが、今の証券界は1か月分の20万円程度でしょう。つまり働く意欲が増すとは思えないし、社会にも活気がありませんね。

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バブル期の単純平均株価は1913円でしたが…今は200円前後の攻防を演じています。付加価値の源を作る筈の資産価値が毎年下落していれば、この損失を僕らは毎年稼ぐフローの付加価値で埋めねばなりません。早い話が、僕らの給料は株や土地の値下がり分に消えているのですね。白川さんは1989年から起こっている資産価格の下落に初めて対策を講じた歴代の日銀総裁の中でただ一人の総裁ですね。2010年10月に始めた「包括的な金融政策」に怯えながらではありますが、初めてETFとリートを買い始めました。この額が少なかったために、実体景気に与える影響は遅く、規模も小さいものですが昨日の日経新聞には、その政策効果がようやく表れた現象が報じられています。今年のリートが購入した不動産は7500億円に上ると報じられていますね。日銀がリートを買うと利回りが下がります。これまで6%程度だったものが、日銀の購入で5%程度まで採算ラインに下がるなら、開発不動産を更に銀行行借入れにより増やす事が出来ますね。信用乗数効果が働きますね。

連載で見てきたマネタリーベースの増大は、確実に実体景気を押し上げているのです。しかし残念ながら、日銀総裁に度量がない為に、10兆円程度の増額を積み上げているだけですね。本当は日本のGDP規模なら50兆円単位で政策を移行させないと、なかなかその政策効果は実体景気に反映されません。しかしここにきて10兆円、更に11兆円と積み増すので…効果が何れ更に出てきますね。日銀はラストリゾートなのです。買い始めてから更に株価が下がっているから、その損失はどうするんだ?…と馬鹿な論理を展開している評論家がいますが、日銀に損失などないのですね。あるのはインフレだけなのです。バブル期のような…影響が出るだけなのです。それでは付加価値を増やす事は…どうすればいいのか?

簡単なことですね。信用創造をすればいいのです。色んな方法論があります。中国の高度成長を支えたものは、安い労働賃金なのではないですね。主たる要因は共産党幹部による私欲です。だから同時に政治改革が叫ばれ、今度のチャイナ9(7)に住民との軋轢を上手く調整した限定的な政治改革の実験をしたとして知られる2人の候補の汪洋氏や李源潮氏が入るかどうか…間もなく判明しますね。この共産党幹部の私欲とは地方の書記長が農民の土地を強制収用して開発に乗り出すのですね。だから中国の地方幹部が積極的に日本企業へのアプローチを繰り返してきました。このような固定資本形成、所謂、公共事業が高度成長を押し上げたのですね。工場団地を整備すれば道路を始め電気、ガス、水道、そして通信網と社会資本整備することが、社会の効率を押し上げて、相乗効果を生み高い経済成長が実現してきたのです。

例えば日本でもそうなのですね。田舎の旧市街がどんどん廃れて行き、新市街地が栄える構図は、ショッピングセンターなどの建設ですね。私の郷里の長岡でもそうです。今では駅前の商店街は人通りもまばらですね。しかしコメリなどのホームセンターが出来ると周辺の地価は上がりますね。人通りが増えるからです。しかし都心では違いますね。今は都心回帰の現象で不動産会社の多くは、都心の再開発に力を注いでいます。丸の内が良い事例ですね。銀座や渋谷に並び、今ではショッピングでも食事でも付加価値が加えられています。最近、東京駅が改築され更に魅力が増し、もう直ぐ、郵便局もあの名称はなんだったかな?刷新されますね。

付加価値の創造は人々の心を惹きつけることですね。究極の付加価値を求め人間は欲望を掻き立てられます。食もそうですね。ミシュランなどの指標は一つの目安ですが既にブランド力は付き、誰もが認める存在になっています。少し長くなったのでそろそろ嫌になってきましたね。読む方も大変でしょう。今日のグリーは下げたまま、終わるのでしょうか?しばらく相場全体は調整局面になっています。まだ続くでしょうね。おそらくムーディーズの米国債の格下げ辺りまで…騒ぎが大きくなるのが通常のパターンですね。そうして下落の演出がなされます。しかしそこは天与の買い場になりますね。何故なら、ラストリゾートが算入額を増やしているからです。株価の基本は需給バランスですね。ソニーやパナソニックの驚きは当たり前の構造なのですね。ソニーの新安値更新は一つのシグナルでしょう。まだなっていませんが…。でも魅力的な会社ですね。素質は一流ですね。日本でアップルに対抗できるのはソニーぐらいのものでしょう。しかし残念ながら経営者に恵まれていません。だからしばらくは、まだ開花しないですが…。

グリーに何故、注目しているか? 詳しくは決算を見てから述べたいと思っています。しかし既に始まっていても不思議ではありませんね。付加価値は人々を魅了する価値ですね。道徳的な観念が問われることも念頭に置いて、相場を考えねばなりませんが、僕には携帯コンテンツは日本の誇るソフト産業であり、文化だとも考えています。昨日の市場全体のリスクと個別株のリスクとに繋がる話ですが…グリーの株価は、今後の相場に繋がるバロメーターでもあるので注目される所以なのです。今日も引けにかけ連騰して欲しいな。

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2012年11月09日

11/09

かたる:海洋権益と所得倍増論の国家目標は一致するが…。政治改革を抱え、固定資本形成が50%で、消費が35%と言われる中国経済が、歪な状況にあるのは否めない事実で、加えて急速に高齢化社会に移行する体制を考えれば、次の習近平国家主席の環境は難しいですね。興味深いことは、「チャイナ9」の体制からチャイナ7に移行するとこことですね。本来はこのぐらいの体制の方が意見交換などの議論が進めやすい筈で、合理的体制に思えます。誰もが驚いた江沢民の上海派閥の地位は高く、尖閣問題を陰で操っているのは「漢奸」出の江沢民の性格によるものなのでしょう。

文章は知識レベルが同じような水準でないと、なかなか伝わりません。
「チャイナ9」とは中国政府の最高政策決定機関を示し、この人数が再び減る意向だと推測されています。そうして「漢奸」とは、漢民族の裏切り者を示し、江沢民の実の父親が日本軍の占領下で日本の特務機関に協力していた売国奴との評価ですね。何故、引退した筈の江沢民を引き合いに出したかと言えば、今、共産党大会において胡錦濤主席のとなりに位置して、尚且つ、多くの人が礼節を重んじていたと言います。間もなく発表されるチャイナ7のポストを巡り権力闘争が繰り広げられるなかで、引退した筈の老人たちが権力を維持していたという観測がなされています。固定資本形成の比率が50%と高いのは地方政権が土地などを強制収用により、経済成長を高めているという意味合いもあります。要するに公共事業投資をイメージすれば良いですね。つまり創られた経済成長だというのです。この影には汚職があり、だから政治改革も共産党政権を維持するうえで重要な課題です。99%問題と同じで貧富の格差が拡大しているので、毛沢東崇拝者が騒ぐのですね。それを利用する薄 熙来氏の事件が問題化されましたね。

米国は70%が消費だと言われています。日本は60%程度ですね。ただ現実最終消費なる項目にすると70%になりますね。現実最終消費とは、最終消費支出が費用支出の集計であるのに対し、現実最終消費は便益享受に関する集計であり、便益享受者の消費になると解説されています。細かい事は僕も勉強不足かな? 日本は毎年、公共事業投資などが減り続け、ようやく身の丈に合った国になりつつありますね。この数字の変化を見ても我が国の調整は終盤を示しており、いつでも転換点を迎えられるようです。自民党政権の200兆円構想は時代を遡る政策とも思えるし、同時に大きな効果を生むような気もしますが…結論を出すために、もう少し考慮せねばなりません。僕自身もまだ勉強不足ですね。

ただ言えるのは…長引く、減り続ける売上高を示している消費、百貨店の売上高とかの話ですが、この統計数字を見ても、株が狙い目に来ているように感じるのですね。いつまでも減り続けるのはおかしいのです。今は団塊の世代が続々と退社して…新しい時代が幕を開くビジネスチャンスの時代を迎えます。丁度、インターネットが普及し始めたワクワク感と同様の興奮がありますから…。カタル君が百貨店株などにも興味を抱いている背景がこの辺りの現実に起因しています。

さて話を戻せば、もう直ぐチャイナ7の序列が発表され、注目される人はWSIによれば、汪洋広東省党委書記と李源潮中央組織部長だと言われています。この二人は政治改革に積極的だと噂されているようです。西側よりなのかな? まぁ、もうすぐ判明しますね。温家宝の隠し財産報道など…権力闘争はもう直ぐひとまず幕を閉じます。尖閣問題が日米同盟の演習で、どう変化を見せるのか? 共産党大会を終えると、どう変化するのか? 江沢民の影響力はどうなのか? 色んな政治バランスがあるのでしょう。昨日のラジオの放送で遠藤誉さんが解説されていましたが、彼女は中国共産党などの仕組みをよく知っているようですね。これから注目されるおばあちゃんですね。

さて外部環境はこの程度にして、相場の話しでもしましょうか…カタルの予測の「財政の崖」の洗礼が世界経済に広がり、おそらく12月中旬ごろが山場なのでしょう。日本も解散総選挙は避けられない様相ですし…小沢さんが嘆いているように、第三極の権力闘争は呆れる展開のようで、なかなか進展せずに自民党政権の復活になるのでしょうか?この連中も本当に、数を思い切って削減しないと駄目ですね。中国は9人から7人に減らすと言っているのに…雑魚が多くて何処まで真剣に日本の将来を考えているのでしょう。やはり中国は熾烈な実績競争を勝ち抜くだけあり、トップの経歴はすごいですね。政治手腕はかなりのものです。共産党員同士の戦いは、ある意味で市場原理主義そのものの、実績がないと上に登れないようですね。尖閣の問題から日米同盟の問題は重要で…、どう見ても米国の戦略に嵌っている野田政権の印象がぬぐえません。日本は上手く米国に利用されています。本当は中国に接近して、両大国のパワーバランスを活用するのが、国家戦略だと思うのですが…まったく米国に利用されているという見方も、メディアはその方向性で報道していませんね。今の状況は…明らかに米国有利ですね。日中間の対立構造では日本にメリットは生まれませんね。

こうした面だけを見ると、株なんか…と言う心理になるから不思議ですね。ソニーはこの時期に新安値を割るのか、それとも業績発表まで保てるのかどうか…。どっちにしてもカタルは新安値に向かうと考えています。しかしソニーは同時に素晴らしい経営資源を有しており、経営者次第でアップルを超える存在にもなり得るのですが…どんどん時間の経過と共に、そのアドバンテージが失われていきますね。欧米が金融危機の修復段階にあるうちに、日本は躍進できるのですよ。ソニーと同じように、日本の置かれている環境は恵まれています。政治の状況を除けば…バラ色ですね。何しろ、金融機能がようやく機能し始めます。この評価は非常に大きいのです。確かに中小企業円滑法への対処が、まだ済んでいませんが…欠点と言えばこの位で、この程度のマイナス面なら何とか乗り越えられるはずで…むしろ欧米が、もたつく今は大きなビックチャンスですね。

まだ状況は見えませんが…「財政の崖」の後の展開は、バラ色ですね。ホンダでも良いし…何でもいいですね。私はマネタリーベースの増加が、実体経済を刺激し始めると思っています。この効果を評価するのが来年の新春相場ですね。今は駄目なのですよ。でも早ければ12月中旬から、遅くとも1月の大統領教書演説が終わるころには、新しいスタートが始まる筈です。この主導力はマネタリーベースの存在ですね。明日の株式教室も、この話を書く予定です。

だから今はその準備の調整期間ですが…。ここで注目されるのはヤフーと提携を発表したグリーなのですが…まだ決算数字を発表していないようですね。この会社で注目される点は、ただ一つです。海外売り上げの推移ですね。国内ではないですよ。国内の数字なんかどうでもいいのです。コンプガチャの影響とか…そんなものは株価が下がったことで織り込み済みなのです。だから決算数字が悪くても構いません。一番問題にされるのは、海外売り上げの動向ですね。しかしサイバーAやDENAの数字を見れば、良いのは間違いなく、その度合いの問題だけです。つまり進展力が評価されますね。このスピードにより株価が上がるスピードが予測できます。カタルは何度も言いますが…新高値を抜くと考えています。今までの高値は昨年11月の2840円です。この株価も市場のエネルギーを測る目安になります。つまり本命の銀行株が、いつ騰がるか?…の予測が立つわけですね。

これまでの検証から、マネタリーベースの増加が、株価に与える影響は確実なものです。問題は中央銀行が緩和策を打ち出し、その行動のスピードと実体経済の間にかなりのタイムラグがあることですね。そうして日銀総裁の胸の内がどんな様相なのか?推測する事なのです。福井さんの時代に量的緩和を停止したのですね。彼もプロパーでした。ただ白川さんは小心者かも知れないが、希望の星は、彼がシカゴ大学で勉強していることですね。シカゴと言えばマネタリストの「巣くつ」ですね。だから白川さんは「包括的な金融政策」を打ち出したとも考えられます。今の所、「無尽蔵の貸し出し」効果は出ていません。財政の崖問題で、再び円高に振れていますね。しかし、あの日経報道、無尽蔵の貸し出しは資本の移転を生み、為替を円安に導く効果があると言う仮説を、日経新聞は掲載していましたね。あの記事をもう一度読んで御覧なさい。可能性はあります。

僕は自己資本比率規制から見て批判的な見解を示しましたが…でも可能性はありますね。実際に日銀が融資をどういう形で実行するか分かりませんが…面白いアイディアはたくさん存在します。一例を示せば、野村証券が日銀から借り入れて、じゃんじゃんとイタリアやスペインの国債を買います。でも野村の経営陣にその度量はありませんが…。ギリシャ国債でもチャンスはあるでしょう。ギリシャから国債を購入するにあたって、パルテノン神殿やクレタ島の権益を担保にして買う方法もありますね。色んな手段が考えられますよ。1兆円程度でも場合によれば、それらの担保が約束されるなら10兆円でも安いものでしょう。ギリシャ問題など小さい国なので、あっという間に片付きますね。日本はクレタ島などを開発して、一大リゾートにすればいいですね。収益は充分に合うでしょう。

要するに、ここで言いたいことは…、今はしばらく市場が暗く見えますが…、また明るさが見える時期があるのです。その時期が来るので…ここからの下げは、最大のチャンスになりますね。だから僕も投資を再び計画していますね。勿論、グリーも面白いのですね。今回のグリーは業績の裏付けが見えますから、絶対に空売りはしてはなりません。やりたいならソニーなどの、もたつく会社でしょう。

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2012年11月08日

11/08

かたる:久々のヒットかな? やはり「財政の崖」の洗礼は避けられなかったようですね。予想通りの展開のようです。ただ僕は事前に予想していたけれど、果たして起こるのか疑心暗鬼の気持ちも同時に抱いていました。NY市場が新高値を目指す仕草を見せた時ですが…昨日の市況では調整は避けられないが、事前予想の値幅調整ではなく、時間調整なのか?とも疑っていましたね。しかし結果の幕開けは、当初のシナリオ通りだったようです。かなり近づいているようですが…この最後の壁を超えられるかどうか?実験は続きます。今後の展開は、最大、長引く場合は大統領の一般教書演説まで…。しかし一般的には12月中旬ごろの議会とのねじれ現象をどう処理するかが試される減税法案の行方でしょう。この時に大きく市場が騒ぎ、底を打つのではないかと考えていますね。でも基本的に欧州の様な財政問題などを、過度に疑問視することはないのですね。経済においては…赤字など…どうでもいいのです。現状のお金が回っていれば、生活に困らないのですよね。

1日、20万円を使うのは至難の業ですよ。一般の生活での話ですが…。高級な腕時計は数百万円から宝石などを付けると数千万から上は際限がありません。しかし時刻を知るだけなら…1万円程度の腕時計はゴロゴロあります。トマトの価格はなかなか下がりませんが…いくら高くても1個150円程度かな?せいぜい200円と言うところでしょう。トマトはなかなか高価格を維持していますね。その点、キャベツは食べごたえがあるのに…安いですね。今は1個100円程度でしょう。高くてもせいぜい今年のケースは400円なんて価格があったかな…どうか? 記憶にありませんね。費用対効果なら断然、野菜ではキャベツですね。でも、この価値概念は時代により変遷しますね。

11月6日の今日の市況で10のプレゼンを提供しましたが、昨日は時間があり3つ追加で見ました。その中でケン・ロビンソンが話していましたね。腕時計の固定的な概念を題材にして、僕らの既存認識が間違っているという教育論ですが…。彼はスピーチが上手いですね。僕のように学校教育に疑問を感じている人は、世界中に居るんですね。ビックリしました。

丁度、田中真紀子大臣が彼女らしい方法で問題提起をしましたが…僕らはもっと教育論を見直す必要がありますね。一見すると田中真紀子の主張が負けたように報道されていますが…流れを見ると面白いですね。僕は彼女の提言は、もっともだと思います。そうして岡田副総理が述べたように、認可前から建物を造ったりするこの国の形がおかしいと思いますね。審議会も形骸化していますね。本来は田中真紀子大臣の主張は正しいと考えます。審議会の答申を受けて、大臣が最終判断するのが民意だと思うのです。それを審議会の答申が決まっているように、建物が建設されているのですね。この背景には、おそらく学校教育の予算形成が背後にあるのでしょう。報道ではここは隠されていますね。あの学校建築費は何処から出ているのでしょう。つまり学校を増やすと予算が増額される仕組みになっており、それで生活する人間が大勢いるのでしょうね。要するに言葉は過ぎるかもしれませんが、教育を餌にする「ダニ」ですよ。日教組のような存在なのでしょう。だから日本では人間が育たずに世界競争に負けるのですね。

大企業の雇用は毎年2万人弱です。ところが東大と早慶だけの卒業者でだけで、それを上回る水準なのですね。つまり最高学府はそんなに必要ないという事ですね。その時間を他に使った方が良いですね。伝統芸能、宮大工などの技術水準は素晴らしいし…料理の世界ではおそらく世界一で、日本人は世界のレストランのトップに立てるはずです。世界中に日本人のシェフを輸出できますね。言葉が過ぎるかな…輸出は語弊を生みますかね?

もっと精神教育に力を注いだ方が良いですね。基本的な生活習慣の確立とか…。戦前の「修身」の様な教育は悪くないと思っています。僕自身、「修身」の内容は良く知りませんから正しいかどうかわかりませんが、儒教の「惻隠の情」などは武士の情けに繋がり、素晴らしい精神ですね。助け合いの精神をも養います。しかし同時に村社会構造を育てるとの批判はあるかもしれませんが、グローバル時代でも充分に通用しますね。

国家の品格を書かれた藤原先生は英語などより国語教育だけでいいと…たしか主張していましたね。彼の主張はよく理解できます。幼稚園から小学生、中学生と…大切な基礎学習の時に、人間性を歪めている現代の教育を改めるべきでしょう。ロボット生産教育を止めて、創造性を育てる豊かな価値観を伸ばす教育が必要ではないかな?と考えますね。僕は残念ながら、今のところは市場原理の世界競争に負けましたが…その世界に身を置き考えてみると、今頃、価値観が大きく変わっている自分が存在するのです。しかし生活するためにお金も同時に必要です。でも時間をお金のために売るのも…どうかと思いますね。よく田舎に帰ると、都会と違う流れの時間を感じます。都会の時間が「あくせく」としていますね。しかし田舎の時間の流れは「のんびり、ゆったり」としています。何故でしょうか? やはり自然かな…それとも人口密度の問題でしょうか? 小さなマンションで暮らしていると人間性を損ねますね。きっと…。やはり空間は必要なのでしょう。僕はケン・ロビンソンのプレゼンを聴いて、そのように再び考えましたね。

丁度、田中真紀子さんも同じような発想を持っているから、噛みついたのでしょう。この真紀子さんの提言は非常に重要です。メディアは「また真紀子が問題を起こした」との一面のみで学生が可哀そうだとか…すでに確立されている路線を破壊して秩序を乱しているとか…、そのような見方のみで捉えていますが、仕組みがおかしいですね。中央官僚が敷くレールに乗っていればいいと言う中央官僚制度の問題を提議しているのですね。そう考えると…この問題は分かりやすいですね。実際の予算のつき方はどうなっているのでしょう。もっと政治家は元気を出して、その点を解明しなくてはなりません。あの学校建設費は何処から出ているの?赤字が確定している大学教育にお金を出す投資家はいるの?慈善事業としても成り立ちませんね。誰が大学職員の給料を払うのでしょう。まさに中央官僚体制の問題を秘めていますね。このような非合理で、非効率な予算を使っているから競争に負けているのです。日本中、至る所で…文部省に限らず同じ弊害があるのでしょう。

ここで同時に財政赤字と乗数効果の話は面白いですね。だから米国の「財政の崖」は深刻だとバーナンキ議長は指摘しているのですね。故に300ドルも下がる相場が現実になっています。一見すると繋がらない田中真紀子大臣の行動と、米国の「財政の崖」、関連性はありませんが、ケイジアンが主張する財政政策の重要性は一般的に信じられてきました。どちらかと言えば、この財政政策は計画経済の範疇で、共産主義と言うより社会主義に近い考え方ですね。米国では小さな政府を模索する共和党と、弱者に手を差し伸べる社会保険医療制度を確立させる民主党の違いですね。市場原理主義は共和党、日本村論理は民主党とのイメージですね。金融危機は共和党のはみ出し部分です。小さな政府は競争を煽り、時代を大きく進化させます。しかしみんながそのスピードについて行かれずに疲れるのですね。その為に時代の進行スピードに制限をかけます。丁度、車のスピード制限と同じです。

市場原理主義の共和党の下では、資本が自由にはしゃぎまわり悪戯もします。悪戯があるから進歩が生まれ、時代が大きく進みますね。当然、悪さをする人も出てきます。でもそのスピードについて行けずに、取り残される人が大勢います。だれでも、ようやくインターネットの良さに慣れ始めて来たところでしょう。日本では小学生から英語教育を…と言う意見が多くありますね。流暢にしゃべる為には、小さいころからの教育が必要だと言うのです。本当でしょうか? 先程のケン・ロビンソンの主張も僕の意見も似ていますね。詰め込み式の記憶能力など必要ありません。それより豊かな独創性を創造する力を養うべきでしょう。今の停滞する時代を、なかなか打破できないのは、自分達が自ら設けている殻を破れないでいるのですね。自ら足かせをはめて生活しているのです。おかしいですね。99%のデモは時代に乗り遅れた人たちの叫びなのですね。だからオバマ大統領は再選されたのでしょう。

しかしマネタリストは共和党の小さな政府を求め、間もなくその時代が来ます。日本は失われた時代が長く、論理的に考えて次のステップは大きく躍進する時代を迎えますね。皆さんは、もう一度、英語が分からなくても大丈夫ですよ。日本語訳が付いています(マウスを画面上(右下)に持って行くと言語を選べます。)ケン・ロビンソンのプレゼンを聴いて下さい。「学校教育は創造性を殺してしまっている」。  「教育に革命を」。僕は後者を推薦します。両方とも面白ですが…。TEDとは良い組織ですね。大体18分前後のプレゼンです。

英語教育など、もう直ぐ要らなくなります。日本語を話せば英語でしゃべる機械が生まれますし、もう少し時代が進むと、考えただけで自分の意思が相手に伝わる時代になりますね。ウンドウズ8は最新のソフトですが、先日のF35の映像を見ましたか? この次期戦闘機はタッチパネルを採用していますが…、既に研究段階ですがパイロットが考えただけで方向転換する戦闘機の開発も進んでいますね。もう直ぐSFの世界に到達しますね。教育は未来の人間を育てねばなりません。その為に一番大切なことは、コンピュータの様なロボットを生産する事ではなく、芸術性などに優れたみんなを感動させる能力を有する創造力を育てる教育は非常に大切になります。だってスーパーコンピュタが何でも覚えてくれており、計算も出来ます。必要なことは、全て直ぐに手に入る時代なのですよ。インターネットはそうですね。記憶力などの遅れた能力は必要ありませんね。人を感動させる面白い時間を提供する豊かさを…与える能力は創造力から生まれますね。だからグリーやDENAは大きく育つ可能性を秘めているのでしょう。

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2012年11月07日

11/07

かたる:大統領選はサンデー効果が強かったかのか…オバマ氏が優勢だと報じられていますね。神様の裁量は不思議なものです。多民族国家の米国は、これからのグローバル化を考えると一つのモデル国家ですね。多民族国家を維持するうえで公平な社会を実現させなくてはなりません。その為に公正な競争原理を守ろうとして、戦争をしても、この市場原理の仕組みを守ろうとしています。故に9.11テロに立ち上がったのでしょう。もしテロの様な行為を許せば、公正な競争は妨げられ、暴力により優劣の決着がつく社会形態になります。だから米国の根幹を維持する市場原理を守ろうとしたのでしょう。だんだん民族論も衰退するかな?まさか二期も黒人大統領が続くとは思いませんでした。ロムニーに魅力がないのは事実ですし、オバマは株価を見ても分かるように、この困難な時期に健闘していますからね。まぁ、この結果は当然かな?

米国の株価は高いですが…財政の崖の懸念はどうなるのでしょう。財政赤字や減税など重要なテーマは株価に織り込まれており、市場の評価は心配ないという事なのでしょう。ただ米国株は休みなく上げ続けており、やはり一度は、値幅調整が無理なら、時間調整を強いられると考えています。日米同盟の評価は難しいですね。オバマ大統領はどちらかと言えば対中戦略は穏健派でしょうし、GMは中国が稼ぎ頭ですからね。来年は米国内でもしばらく好調な自動車販売が続きますから、GMの株価は政府の注入額を確保できる株価になるのでしょう。金融は産業を助けるのですね。あの時期に投入したお金が回収できない筈はありません。この考え方はリスクのリターンの関係で必ず成り立つ原理原則だと考えています。

日本は2か月連続のマネタリーベースの積み上げで、相場は確りしますね。まぁ、株価とマネタリーベースの考え方は鶏と卵の論争になりますが…基本的にマネタリストの考え方は景気を浮上させます。今年の春に一度、浮上しかけた場面がありましたが、この再来相場がいつ訪れるか?そのタイミングを計ることになります。金融規制に厳しいオバマが続投することで量的緩和はしばらく続きます。失業率は改善され来年の半ばから後半におけるFRBの金融政策は注目を集めます。QE2でデュレーションの概念を導入して長期債を購入していますから直ぐに資金が引き上げられるわけではありませんが…この辺りの政策は注意を払わねばなりませんね。2006年の日銀の行動は参考になります。

さて中国に弱いトヨタが増益を確保し、中国に傾斜していた日産は減額修正をしたとか…まさか日中関係がここまで悪化するとは考えていませんからね。米国の大統領が決まり来年1月が教書演説、一方、共産党大会は間もなく始まります。尖閣問題の背景には共産党内部の勢力争いが影響しているという説があります。軍事力を行使し自分の地位を保全すると言う考え方ですね。新政権が完全に権力を掌握するまでしばらく時間が掛かります。日本でも領土問題は厄介ですが、選挙が行われ政権は変わるでしょうから、いい切っ掛けのチャンスになります。日銀は日中関係の影と欧州危機の懸念に怯え、珍しく事前対策を行っています。通常はもっと景気が悪くなってから経済対策などが施されますが、民主党は選挙を意識して経済対策を支持していますから、継続政権がこの行動を無視することはできないでしょう。ましてや消費税の引き上げが決まっていますから、効果的な経済政策を実現しないとなりません。さて政策官僚の手腕の見せ所ですね。果たして消費税の引き上げが決まり自分達の地位保全が確認された後の政策官僚の行動は本当に実力がないのか?それとも自分達の地位保全のための見せかけのデフレ政策の演出だったのか?結果はもうすぐ判明しますね。彼らは優秀ですからね。問題は硬直化した組織体制がスムーズに機能するかどうか…。

トヨタと日産の関係を見ても分かりますが…効率的な資金配分は難しいですね。折角、日産はグローバル戦略を加速させトヨタとの距離を縮めていますが…トヨタのおっとり刀が今のところは成功したようにも見えますから、経営資源の投入の仕方と言うのは面白いものです。インドネシアに積極展開をしたダイハツ、米国に傾斜したスバルと…どんなタイミングで資金を何処へ投入するかの経営戦略は、数年後の企業業績に大きな影響を与えます。パナソニックの子会社統合の巨大化戦略は、今の評価では間違っていましたね。もし日立方式を維持しておれば、こんな結果にならなかったかもしれません。難しいものですね。正論である筈の正義の行動が正しいとは言えないのですから…。

カタルの当初の予想では、ここから年末年始相場に向けた調整局面が続くとの予想です。おそらく12月上旬ごろまで…全体相場は依然として停滞気味の展開を続けると言う見方ですね。しかし来年に近づくとマネタリーベースの増大により次第に相場環境は良くなってくると考えています。特に米国経済は好調さが裏付けられると考えています。問題は日中間の経済ですが、それぞれ政権が変わり安定期に移行すると考えていますが…どうかな?楽観的過ぎかな…北朝鮮が新政権の誕生で経済政策に力を入れており、対中国経済への輸出基地に育つ可能性があります。日本にとって拉致問題さえ片付けば、戦争責任の償いもありますから、積極的な経済協力をしなくてはなりませんね。だからビジネスチャンスがあります。インドネシアを始めミャンマーなどアジア圏はGDP成長率の高い環境は続きますね。キャノンの御手洗さんは素晴らしかったけれど…住友化学の米倉さんは今の所、あまり日本経済に貢献してないように感じます。折角なら北朝鮮などへも糸口を設けるチャンスですね。絶対に欠かす事が出来ない国ですね。今は向こうも望んでいるタイミングの筈ですね。日本が協力すれば拉致問題も自ずと解決するでしょう。政治家がだらしがないから…民間経営者は頑張らねばなりません。米倉さん、そろそろ本領発揮をして下さいね。あなたにはアフリカでの実績があります。期待しています。

このアフリカも自動車業界は手を付けているのでしょうか?スズキは米国から撤退を決めましたが…インドに続きアフリカ辺りに戦略を展開したらどうなのでしょうかね?僕なら狙い目の様な気がしますね。ボーダフォンが何故、日本から引き揚げてアフリカに展開したか?自動車の後発メーカーは主戦場で戦っても競争には勝てませんね。独自戦略が必要な筈です。マツダは中国摩擦が強まっている今こそチャンスですね。独自技術の「スカイアクティブ」を武器に中国に技術協力して賭けをする時期の様な気がしますね。積極的に独自技術を供与して市場開拓に掛ける道はいかがでしょうか?きっと共産党の新首脳陣も喜ぶでしょう。何しろ今のままでは宝の持ち腐れです。

さてDENAの決算が発表されたようですね。初めて海外売り上げの状況が公開されていますね。良いペースのようです。詳しく見ていませんがグリーと共に注目されますね。グリーの海外会員の表示が正しいなら、来年は相当な増益力を維持できるはずです。故にこの相場が低迷する時期の1か月程度は注目される可能性は高いですね。もともと人気がありますからグリーと共に来年初めに新高値を目指すことになるでしょう。僕はDENAを再び高く評価しますね。何故なら、ゲームに続き、LINEを取り込む戦略に出ているからです。もともと居る会員組織を上手く使いこなす能力がこの会社には存在するようですね。今ではLINEとの差は天と地ほどあります。とても追いつける差ではないように見えますが…もしグリーを見てDENAが並んだとしたら…僕はあまり詳しくないので仮説なのですよ。そうであるなら現存のNHNと大きな差がありますが、早晩、追いつけると思います。きっとDENAにはそのような遺伝子が会社にあるのでしょう。もしこの仮説が正しいとすれば、DENAは予て夢見た株価1万円説に近づくことになりますね。ゲームの利益を新しい開発に投じるのです。面白いですね。グリーも僕は大きな期待をしていますね。何しろ自社株買いをしてない為、DENAと株価に差がつきましたが、ここからまた一番、面白い場面を迎えますからね。

此処が重要なのですね。全体の相場はおそらく駄目です。色んな展開を考えもう少し時間が必要となりますが、その間、これらの銘柄は休んでおり、業績の裏付けが確認されますから人気銘柄に間違いなくなると考えています。どちらでも構いません。グリーでもDENAでも同じことですね。サイバーAの選択もありですね。でも僕なら株価が下がっているグリーを狙うでしょうね。あとは皆さんの判断です。それではまたね。(下のチャートはクリックすると拡大します。)

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2012年11月06日

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かたる:相変わらず変わり映えしない市場の展開とのイメージでしょうか? 今日の市場は…トヨタが買われていますが、多少、違和感がありサプライズの範疇との捉え方なのでしょうか…? でもトヨタは中国で負けているから、この程度で済むのですね。インドネシアなどは、ダイハツを中心にシェアを維持していますからね。それに国内の補助金と米国ですから当然の結果でしょう。世界不況とは言いますが、自動車はそんなに環境は悪くありませんね。家電は敗退しているから、輸出企業はひどく見えますが、早くからグローバル化している自動車業界はそんなに落ちませんね。むしろ米国が大きく改善しますから、増益シナリオの筈です。だからホンダやスバルなどが注目されますが、スバルは妥当評価ですがホンダは業績が悪かったので少し売られ過ぎですね。でも今度の軽自動車のN-ONEはなかなかですよ。来年は北米がフル寄与するでしょう。問題は中国ですが…どの程度まで赤字を抑え、軌道に乗せられるかですね。ここは政治のバランスです。

今日の東京は雨模様です。雨の日が好きだなんて言う人がいたけれど…家にいる分には、たまには良いですが、出かける時はやはり晴れていた方が良いですね。日曜日のNHK第一の「地球ラジオ」で、「ぬくもり」と言う曲を流していたので早速購入しましたが…。今ひとつのようです。良いセンを行っているのですが~。少し心に響いたので買ってみたのですが、前回の吉田由利子さんの方がやはり上かな? 最近は便利ですね。NHKでは番組のホームページがあり、あとで流れた曲を、さかのぼって調べることが出来ます。特にラジオの放送を無料で遡って聴く事も出来ます。ところがNHKテレビは駄目ですね。見逃し番組をみようとしても、2週間分だし…別料金が掛かります。常々、情報は有料だと考えていますが980円は、いつも見る訳じゃないから、やはり高いですね。先日、僕が見た方が良いですよ。と書いた「周恩来の証言で語る特集」などはお金を払う価値はありますが…それでも200円程度なら払って、もう一度見ても良いかな?程度だと思います。

昨日、見逃したのですが…、Eテレで「スーパープレゼンテーション」と言う番組があるのですね。2分程度しか見なかったのですが…。今、注目されている伊藤穣一さんがキャスターをしているのですね。そこで紹介されていた「バンガー・ロイ」の「裸足の大学」と言うプレゼンをやっていたのですね。あとでインターネットを検索したら…出てきました。NHKの番組は、このプレゼンを流しているのですね。一つの生き方として面白いですね。このホームページでは10番目のものです。他にも多くあり、あとで暇の時に聴いてみたいと思います。すこし価値観が変わりますね。

僕はこの原稿を書くにあたり、3つのプレゼンを聴きました。1番と6番と10番ですね。ここで共通のことは「好きなことをやる」という事なのでしょう。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが…どの道のプロも、その道を愛し、好きでなくてはプロに成れませんからね。でも株式投資は欲が絡み、難しいですね。一つの事の現象を見て想像を発展させることは嫌いではありませんが…上がる銘柄を見つけることは難しい。けれど自分の好きな「好み」を応援する事は出来ますね。きっと株式市場の市場原理と言うのは、みんなのそうした思いの集合体なのでしょうね。

業績のいい会社を探すのではなく、儲かる株式を探すのではなく、視点を大きく変えて自分が欲しい物、自分がその時間を共有したい会社を応援することが、市場原理の原点なのかもしれません。そんな風に、この3つのプレゼンを聴いて感じました。米国の大統領選はおそらくオバマが有利なのでしょうが…支持なしの諦めも多くあるようです。終盤の選挙戦は両者の中傷合戦だったと言います。自民党が年内解散に拘るのを見て、僕は飽き飽きしています。民主党も落第点だけれど…自民党だって、これまでの実績を見れば同じですからね。なかなか良い指導者に恵まれません。経済が順調に行くときは、あまり必要性を感じてなかった政治への関心ですが…。最近はこの手の政治番組が多くなっています。うちのかみさんも、最初は関心がなかったけれど…亭主の収入が変わるのを見て、政治番組を見るようになりましたからね。兎も角、政策を議論せずに、権力闘争を繰り広げる展開にはうんざりしますね。大臣の失言や履歴をとやかく言うのは、いい加減にやめにしましょうよ。

田中真紀子が疑問を投げかけていますが…この疑問を紳士に議論をすればいいのです。領土問題もそうですね。感情論を煽るのではなく、何故、中国が自国領土と主張するのでしょう。その根拠は何処にあるのでしょう? その経済価値は、どの程度あるのですか? 領土問題が存在するのは、明確な事実なのに…どう解決すべきなのでしょう。日米の軍事演習が問題海域で実行されると言います。中国への抑止力になりますね。でも実効支配して日中関係が崩れたら、どう立て直すのでしょう。仮に中国が折れて、日本の領土と認めさせたら、一体どんな利益があるのでしょう。北方領土にしても、竹島問題も同じですね。既に時代はグローベル化して、その内に領土の感覚もなくなるでしょう。BIS規制やIAS(国際会計基準)は、そういう事を示唆しています。やはり僕は情報の価値観をもっと高く認め、その情報網のデファクト・スタンダードを確立させるためにエネルギーを使った方が、どんなに有意義なのだろうと考えます。

先日、地球ラジオでミャンマーの人達の考え方を紹介していましたね。助け合う感覚が人々に根付いていると言います。だからミャンマーはきっと成長国になるのでしょう。敗戦国は大きく成長する要素を秘めていますね。その意味で戦下に在ったベトナムはもっと成長するでしょうし、イラクもそうでしょう。ラジオの放送では、故障した車を取り囲んで、みんなが助け合って直してくれたとか…。それも無償の善意で行われたと言います。儒教の世界の「惻隠の情」と言う、相手の立場になる考え方が根付いているようです。もしこのような道徳教育が徹底されていれば、数学の問題を解くより、英語が話せるより、ずっと豊かな社会が、構成されると考えますね。我々は米国の庇護の下で、一人あたりのGDPが世界トップ水準になったけれど…、同時に多くのものも失いました。パイオニアの指名解雇から始まった市場原理の導入を、もう少し違う形に作り変えることができないのでしょうか?

メディアが悪いのですね。角福戦争以後、政治の世界を政策論争ではなく権力闘争として置き換えて、面白おかしく視聴率の為にパワーバランスばかりに焦点を充てて報道しています。NHKのニュースでは常に、中国の監視船が領海を侵犯して…などと言う報道を繰り返し流しますね。あの報道の仕方では、間違った方向性のナショナリズムを国民に植え付けていますね。馬鹿らしい…。国民感情を煽る報道の仕方は、明らかに間違っています。同じニュースでも、違う捉え方が沢山あるのに…。もっとプロジューサーは勉強しなくてはなりません。一方通行の見方だけを繰り返し報道する意図は、一体、何処にあるのでしょう。株式相場を見れば分かります。買い手には買い手の根拠があり、売り手には売り手の論理があります。両者の意見を理解することは非常に重要です。

ノーベル賞を受賞した山中教授への資金援助の増額は良いにしても…、他の埋もれた研究開発の予算は削減されるのでしょうかね? 一体、どうなるのでしょう。もし僕が埋もれた研究者なら…山中のせいで…僕らの研究開発費が削減されたと恨み節が聴こえそうです。だからこそデフレの世界ではなく、インフレの世界が大切なのですね。実質GDPではなく、名目GDPなのです。みんながハッピーになるのは、常に適度のインフレが必要なのですよ。故に、マネタリーベースは毎年5%程度~10%程度は供給を拡大させねばならないのです。白川さんは優秀だから理解されていると思うのですが…どうなるのでしょう。株価は、経済だけでなく日本社会全体を映す鏡なのですね。

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2012年11月05日

11/05

かたる:先ずは訃報ですね。りそなの細谷さんが亡くなられたと言います。彼はりそなを立て直すために登用され(抜擢かな? 両方とも少し意味が違うような気がしますが…)御努力されましたね。マネタリーベースと株価の関係で、何故、澄田さんや三重野さん、宮沢さんなどを罵倒しているかと言えば…このように多くの犠牲を生んだからです。年齢からすれば、まだまだ現役でも通用する筈なのに…おそらくストレス度合いが普通の人と違ったのでしょうね。ご冥福をお祈りしたいと思います。解説にもありますが…膨大な不良債権のツケは、少しぐらいの資産の売却などでは埋まりませんね。何しろ、地価があれだけ下げたのですからね。株式も同様ですが、可哀そうに…。2003年からの展開はチャンスだったのですね。それを…時代を揺り戻させるから、再び低迷するわけですね。世界的な金融危機も難なく乗り越えられたはずなのです。

おそらくノンバンク(サラ金)の最高裁の過去に遡る「過払い訴訟判決」もマイナスになったのでしょう。あの判決の後の社会的な現象で、弁護士や税理士が広告を大々的にうっても儲かるほどノンバンクを苛めたのですね。それも全て法律の解釈を大きく変えた、今井判事の判決が原因で、あの判決はどう考えても異常です。原発の法解釈の判断と似ている過ちです。

細谷さんがどんなに努力をされ収益を高めても、ストックデフレの観念が日銀になかったのですから…フローの収益を積み上げても借金を返済することはできませんね。しかし面白いでしょう。表面上の業績をみれば良いわけですね。三菱UFJと遜色はありませんが…でもまだ8700億円もあるから4年ほどかかりますね。きっと細谷さんはその時期を会長職で迎えたかったでしょうね。生きている内に彼に喜びを与えたかったのです。白川さんは…どんな思いでこの訃報を聞いたのでしょう。簡単なことなのですね。要するに日本人の心にある二宮金次郎の清貧思想詣でを止めれば済むのです。もう既に理論的に、株価などは行き過ぎの範疇なのですね。だからJトラストが10倍になり、オリコも上がっているのです。ここで訂正ですね。僕は以前のチャートは間違っていましたね。実はあの会社は途中で株式分割をしており、実質2倍になっているのです。金曜日に友達に指摘され、あ、そうか…と気づかされました。当時300円前後で買っていたので、このチャート上では150円になりますね。2010年2月の話しのようですね。IRNETの個別検索をかけると、そんなイメージです。折角、この時期に10倍に育った銘柄なのに生かせなかったね。悔しいな。

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カタル君は、相場観をそう変える方ではなく、一貫して追っています。それは基本的に企業を愛しているからかな? ソフトバンクにも、何度か痛い目に遭ったりしていますね。この次に仕掛けるのは、先日言ったように買収が成立して、順調に行って2年後以降になりますね。DENAはLINEの芽が出ており新展開です。グリーはゲーム一筋のようで経営戦略が分れるようですね。DENAに余裕があるのか?それとも海外展開が思うように運ばずにいるのか?この辺りは…もう少し業績推移を追わないと分かりませんね。日経新聞の観測記事など当てになりません。むかし…僕は何度もこの観測報道に騙され、大きな損失を受けています。一番、痛かったのがミツミ電機でしたね。グリーのようなタイミングの報道で、決算発表の3日ぐらい前まで増益だと…観測報道を大々的に日経新聞は続けていましたが…、実際の数字は大幅な減益で、正式発表後2日間連続のストップ安を経験しましたね。罪作りな日経新聞です。観測報道はどういう意図があるのか分かりませんが…背後でお金をもらっている可能性もありますからね。やはり大切なお金ですから思惑で動くのは止めた方が良いですね。僕らは手数料稼ぎをしているプロの世界とは違います。博打を張るスレスレの行為を取らなくても充分に儲かりますよ。

今一番、僕が自信のある銘柄は、邦銀の株価ですね。絶対に大きく上がります。問題はタイミングだけの話です。2015年には間違いないのですね。だからあと2年ほどの間に大きく上がり出すのですね。この理由は、りそなのケースを見ても分かります。りそなの期間利益は経常利益で2200億円前後ですね。8700億円と言う数字を割れば4年を切りますね。あおぞらもおそらく同様でしょう。あれはヘッジファンドが絡んでいるから仕手化の可能性もあります。でも本筋はやはり三菱UFJなのですね。だって自己資本比率規制の上積みの幅が、邦銀で一番高かったですね。グローバルの時代なのですから…。でもみずほでも構いません。同じことですから…。大博打なら何か出て来る可能性のある(悪い方ですよ。)やはり野村証券ですね。例えば老後資金に3000万円あったら…三菱を買っておけば、1億クラスの老人ホームに入れますね。もちろん、このクラスになるとランニングコストが高く、毎月50万円ほど別途必要になりますが…。でも幸せかどうか分かりません。

昨日のNHKのラジオ第2で徳野貞雄教授が、山古志村のその後を調査しており、面白い事を話していました。娘や息子の所に引っ越したら、あれほど元気だった老人がポックリと亡くなったのだそうです。つまり生活環境を変えて生活するという事は、老人にとって大変なストレスなのでしょうね。地震が影響し家が壊れて住めなくなったので、娘や息子の所に行きますが、それが死に結びつくらしいのですね。そのような報告をされていましたね。だから3000万の老人ホームも、2億もする老人ホームも、どちらが幸せか分かりませんね。なるべく老人になったら生活環境を変えないことが良いのかもしれませんね。今日もオリコは高いですね。こりゃ、実験ですね。きっと…この話はいずれしましょう。

さて、今日の日経新聞で対米赤字の話が書かれていましたね。景気指標の「iphoneで測る貿易収支」ですが…この説が通用するなら村田の株価はパナソニックやソニーと比較して下がらない筈ですね。調べてみると…村田はパナソニックやソニーより強いですが、TOPIX並みで、日経平均に比べ劣っていますね。下のグラフです。

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ついでに今度はパナソニックやソニーを外し、Jトラストをお奨めの三菱UFJを入れると…こんなイメージになります。期間の取り方は非常に重要ですね。何度も言いますが…普通は株価の波動が一度、変化すると数年はその株価波動は続くものですね。カタルは常にこの分岐点を探っています。でも失敗もあるのですよ。失敗事例も見ないと公平ではないですからね。

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例えば鬼ゴムにしましょうか…。2010年の春からずっと手掛けていましたが…なかなか上がらずに苦労しました。途中で追証になることも度々ありましたから…、ようやく花が開いたころは現役を辞めていましたが、僅かに600円台止まりだったのですね。僕は500円でも安いと判断し300円台は天与の買い場だと何度も言っていましたが…。大きく育ちませんでしたね。おそらく今期の業績はかなり悪い筈ですね。何しろ中国に傾倒しています。しかし供給は日本メーカーだけではありませんから、被害は完成車メーカーに比べ小さい筈ですが…。もっと失敗したケースもありますね。一度は必ず上がるケースが多いですが…直ぐに人気が冷めるケースですね。

小型株の選出が多く仕方がないのでしょう。どうしてかと言えば…手数料が念頭にあった為です。商売になれば常に波乗りをしなくてはなりません。しかしサーフィンもおそらくそうでしょうが…良い波に出会えるチャンスはそうない筈です。日銀が包括的な金融政策を発表する直前にカタルは現役生活を諦めました。アホらしくて…僅か1000万程度のお金の為に、苦労するのが馬鹿らしくなりました。他にも理由はあるのですが…。結局、今は…僕のあの時の選択は間違っていましたが…これからどうなるかな?

皆さんには失敗に思えるユビキタスの話をしましょうかね。僕はまだ諦めていないのですね。あの会社の欠点も見えてきましたが、同時に、まだ夢は維持していますね。最近になってWi-Fi通信の話しが良く出ていますね。そうです。家電とスマフォが結び付くのですね。この技術の特許をユビキタスは有していますね。その為に任天堂はこの会社と契約したのですね。この利用はどうなっているのでしょう。QBも徐々に広がる筈ですね。小さなメーカーの場合、どうしても余程、画期的な発明でない限り、広く一気に広がりを期待する事が出来ません。カタルの構想である携帯は無理にしても、CD機やコピー機などにも広がっておかしくありませんね。今はカーナビだけですが…。でもまだ今は駄目、しかしもう直ぐ出番を迎えますね。やはり業績の推移が重要なのです。

多くの人は短絡的すぎます。投資の世界は失敗した場合も考え、行動をしなければなりませんね。今なら邦銀の投資は、配当利回りで買えますからね。だから何時、上がるか分からないが、間違いなく下値は堅い…と述べていますね。下練りの現象がまだ続くかもしれませんが、何れ大きく上がりますね。しかし何故、カタルがマネタリーベースの話を連載しているのか? ひょっとしたら…「財政の崖」懸念で、一度は下がるかも知れないが、もし下がったら最後の絶好の買い場、下がらずにこのまま上がるかもしれません。この辺りの判断は非常に難しいですね。そんな事が分かれば、苦労はありません。今日も長くなりましたね。こんなところです。

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2012年11月02日

11/02

かたる:カトリーナより被害が小さい筈のサンデーは、NY市街の地下鉄交通網を寸断しメディアの取り上げ方に変化が生まれているようですね。市場原理が浸透している米国でもメディアによる心の誘導は有効だろうと考えられ、オバマ大統領の再選はやはり有利な情勢のようです。覆るとすれば雇用統計ですが…この数字はシェールガス効果などもあり改善の方向なのでしょう。おそらく米国経済の完全復活はあと1年半ほどなのでしょう。私の民族論的な考え方は古いかな? でもやはり血脈と言う考え方は、本能的にあると思うのですね。ちょうど4年前、初の黒人大統領の誕生を見て、僕は困難な時代だから汚れ役を負わせたんだな…と考えましたね。南アフリカのマンデラさんのように偉大な政治家も居りますが…やはり人種問題は本能的に人間内部の深層に存在すると思っています。やはり古いかな?

今でもボルガーとグリーンスパンの対立が話題になるように、金融機能の立ち位置は微妙な情勢です。マネタリーベースを主題にして、経済をここ2週間ほど見ているわけですが、興味深い事実が次々に明らかになり、やはり通貨量は興味のある課題に違いありませんね。貨幣乗数効果の変化も実に面白いものですよ。

今日の日経新聞には滝田さんが日銀の新政策後の予測記事を書いていましたね。「円・キャリー効果」の話しですが…今では藤巻さんの仮説が、ある程度、一般化しています。彼の主張は円高悪者説ですね。しかし貿易収支に占めるGDPの割合はそれほど多くありません。でも貨幣乗数効果と同じで、日本の経済に与える影響はかなりあるのでしょうね。しかしこれだけに焦点を充てるのは、時代を揺り戻す効果だけで対処療法に過ぎないと考えていますね。震災現象を生かす方が、時代に沿った政策だとも考えています。

つまり内需振興です。日本には1500兆円の個人資産が存在し、1%の消費が増えるだけで15兆円もの経済刺激が生まれます。ここですね。今の日本で豊かな世代は団塊の世代を少し超えた世代です。つまり昭和1桁生まれから10年代に生まれた世代は、比較的、裕福な成長期を歩んできました。何しろ現役の頃は、日本の成長期にあたり努力すれば報われましたね。石原都知事もこの世代です。だからあの発言が生まれますね。「今の若者がだらしがないから…」云々と…。いつの時代でもそうですが…、今の時代もリストラクチャリング、仕組みの再構築の時代なので、ある程度のチャンスはありますが、デフレの環境下なので狭き門ですね。時代の流れをうまく掴めば大きく浮上できる可能性があります。いつの時代もそうですね。体制の転換期は激流ですから、チャンスはあります。

話しがそれましたが、この豊かな世代の消費が増える環境が間もなく訪れ、文化の香りがする新サービスが続々生まれるでしょうね。ここにビジネスチャンスがありますね。実はソフトバンクも、たしか唾を付けていたはずです。あの会社は、ネット大学を持ってなかったかな? …昨日かな? 最近は図書館の利用が盛んのようで、この読書離れの時代なのに貸し出しの数量が大きく伸びているとか…。時代背景を考えると、貧しくなった為に図書館を利用する背景があるのでしょうが…。それと同時に時間を楽しむ世代が増加している現象でもあるのでしょう。僕もそうですが、いい本に出会える確率は低く、駄作が多いのですね。本を読んで感動する割合は、それほど多いとは思えません。映画もそうですね。レストランのミシュランガイド版のサービスはいろいろ考えられますね。ブランドとは、信用評価で、この信用を確立するためには時間が掛かります。だからブランドの価値は高いのでしょう。

「ブランド」の背景には歴史的な価値がある訳で、本物でないと愛されないわけですね。だから、きっと長い下積み期間が存在するのでしょう。僕は良く知りませんが、ピカソにしてもそうなのでしょうね。先日のラジオでバルセロナの観光を話していたのですが、バルセロナには、ピカソ美術館があり若い頃の作品が多く存在するとか…。もちろん有名なのは晩年の作品なのでしょうが…。そのラジオではミロの話しも出ていましたね。ミロの美術館もあるとか…両者ともスペイン生まれで、スペインのバルセロナと言えば…ガウディと言う有名な建築家が居ましたね。たしかダリもスペイン生まれですね。何れも独創的なセンスですね。だから今は、沈んでいるスペインは、やはり数十年後は、きっとまた栄えているんじゃないかな? 歴史観とはこんな発想なのでしょう。株の世界では大きく売られたところが、買い場になるケースが多いですね。だからパナソニックもシャープも可能性はありますが…まだまだ先は見えませんね。

昨日、私は包括利益の話を持ち出し、パナソニックとソニーの話題を書きました。表面上の会計利益はいくらでも誤魔化せます。会計士の判断で、かなりの裁量の幅があります。厳しく見ればパナソニックのように、だからソニーはおそらく、あとで再び減額修正をするのでしょう。この半年で、収益ペースで劇的に変わる可能性があるのは、金融のセクターぐらいのものでしょう。

さて寄り道は、この程度にして、本題の「円・キャリー」への結びつきですね。日銀の新しい金融政策が焦点になっており、貸し出しなのですが…日経の滝田さんも書いていましたが、やはり片手落ちですね。僕の疑問に答えていませんね。いくら市中銀行でも無制限に相手の銀行を信頼して、貸し出しを行うでしょうか? 記事によればノンバンク経由の話が書かれていましたが、ノンバンクへの融資規制もグループ内の比率を下げる為に、これから行われる予定で…あのアイディアの実現性はどうでしょう? 自己資本比率規制の話しも書かれていましたが…やはり日銀は担保を取るんじゃないかな? この担保の形がどのような形なのでしょう。僕はこのような仕組みに疎いから、誰か教えてくれるとありがたいのですが…。この手の解説がインターネット上にあるかどうか…?一度、調べないとなりませんね。果たして…存在するのかな?

実は、僕はレポートを書くにあたり、いろいろ検索もかけますが、多くのデータは政府機関のものからの引用です。日経新聞などがヒントになり背景を探るのです。ニュースやテレビの番組がヒントになることも、小説がヒントになることもあります。そのヒントを展開させる空想の世界は、カタル君がお得意の連想の仮想世界です。しかしこの分野ではマズマズの能力だと思うのですが…他が全くダメなのですね。英語も数学も…。この年になり自分の性格などの弱点も、ようやく分かるようになってきました。実は株式相場と言うのは発想の連続なのですね。所謂、アイディアが金融の世界では、無尽蔵の利益を生みます。独創的なアイディアを試すのがデリバティブの世界ですし、アルゴリズム投資も同じく独創的なアイディアを検証して、実践できるか考えるわけですね。要するに、一つのヒントを応用して相場を考えるのです。

カタルのレポートが、よく脇道に逸れ、寄り道をするのを皆さんは読んでいるわけです。僕は単に連想ゲームを、僕の経験の中で展開しているだけの話ですね。しかしその話を読むことにより、自然に皆さんも相場観が養えますね。僕の経験値は…そうだな。100億円程度を飛ばした実験で、得られた経験値が加味されているわけで…証券界でファンドなら別でしょうが…あまりこのような経験をする人はいないでしょう。100億はオーバーかな? 現役時代は短いですからね。例えば…、今の仮説はマネタリーベースが増えると株価は騰がるというものですが…。間もなくご理解いただける段階になってきます。今回の日銀の政策は、その路線を拡大させています。FRBもそうですし、ECBもそうですね。要するにベルリンの壁崩壊以降、拡大した市場経済に資金供給が追い付いていなかったのです。先日のSP500とマネタリーベースの関係は、その様なグラフなのですね。株式市場は現実の市場経済の映しですし、マネタリーベースは実際に流通しているベースマネーですからね。

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10月31日に掲げた上のグラフは非常に大切ですね。皆さんは深く考えないで、ただ両者の関係をこんなものか…と思ったでしょうが、良くご覧になってください。おそらく1993年頃から大きく株式価値が上がっていますから、それまでは1程度だったものが一気に2.5まで拡大しています。この背景はおそらく市場経済圏が、ベルリンの壁崩壊により急速に拡大したとも考えられます。それは一体、何が原因なのでしょう。私はベルリンの壁崩壊は、新興国、つまり中国などが共産主義を捨てて市場経済へ移行したとの説に立っていますね。その動きを加速したのが金融デリバティブの存在です。実際のマネタリーベースが増えないから、金融デリバティブが代用されたのです。

この仮説を裏付ける為に、世界銀行から中国のGDPのUSドル換算のグラフを持ってきました。IMFのものは、残念ながら1980年からのデータしかなく、客観的に分かり辛い為に世界銀行の資料を用いました。下のグラフは中国のGDP推移と成長率を示したものです。レポートのグラフを作るのも手間がかかりますね。英語が分からないので苦労します。ここで先ほどのブランドの話ですが…、このような正確な資料の提供などの姿勢を通じて、皆さんはカタルのレポートは、裏付けがあると評価するのですね。だからブランドの生成は時間が掛かり、同時に高い付加価値が生まれるのでしょう。余談ですが…。ブランドとは事前に実績を示し、他人がその評価を評価するのですね。ミシュランも同じなのでしょう。あくまでもブランド評価は客観的な査定なのでしょうね。歴史認証に裏付けられたものが勝ち取る付加価値か…。

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話を戻すとカタルの仮説を裏付ける資料ですね。確かに中国のGDPは1993年頃から急速に伸びていますね。だから市場経済の価値である株価は大きく上がったのですね。しかしお金の伸びはそれに追いついていなかったので、金融デリバティブが盛んになっていったのでしょう。

ここで関連付けてくださいね。ブラック・ショールズの発表は1973年ですが、実際に金融界で応用され始めるのは1980年代のソロモン・ブラザーズ(シティー)です。その応用理論を売りにして募集したファンドがLTM(Long-Term Capital Management)ですね。この運用開始が1994年でしたが、破たんしましたね。でもその頃から加速したのです。どうでしょう? 僕の最初の仮説が、次々に実証で裏付けられています。1993年頃に中国で、何かが起きたはずです。思い出すのが鄧小平の南巡講話の話です。調べてみると1992年1月から2月となっています。ほら~ね。話しが繋がりますね。つまり株価とマネタリーベースの話は、辻褄が合うのですね。もう少し展開しなくては…。

そろそろ時間が無くなってきました。読む方も大変ですからね。僕も集中力と言うか、考える力がそろそろ疲労とのバランスで疲れてきましたね。又にしましょう。今日はこの二つのグラフを掲げておきますね。折角、データを集めたのです。

実は僕は今、アルゴリズムの応用を考えておりデータを毎日蓄積している所なのですね。この壁ももう直ぐ突破かな? 山中教授はラッキーなのです。僕の場合はいつも仮説を打ち立て実証研究していく段階で行き詰るのです。今度の発想はどうかな? 今日はその一端を少し解説しました。一つのグラフから色んなことが見えてくるので奥が深いのです。丁度、恋愛の関係にも似ています。何気なく投げかけられる言葉には意味があることがあるのですね。微妙な心の揺れ具合には、面白い人間の深層心理が働いているのでしょう。

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2012年11月01日

11/01

かたる:グループ企業を統合した正論の筈の松下が…分社化を維持している偽物の日立に敗退している構図は機動性かな? 優秀なトップなら統合した方が市場は評価すると思うのですが…本来、別会社の利益を連結利益で組み入れる方法は、デジタルガレージの様な存在ですね。M&A戦略が成功したソフトバンクをはじめサイバーエージェントなど、多くの企業は成功を収めてきましたが…ヤフーとソフトバンクはあくまで別会社だからね。統合させ沈没した松下は、難を逃れる術を失ったようで、巨大戦艦大和を連想させるのは僕だけかな? 時代遅れの大砲に固執して空母への転換に遅れた日本海軍のイメージもあります。

それにしても何故、自衛隊は空母を保持しないのでしょう。防衛しか認めていない憲法解釈が背景にあり、空母は攻撃に当たるとの解釈なのでしょうが…戦争になれば、攻撃力もなければ相手の攻撃基地を叩けませんね。ミサイルもそうだけれど…僕はこのような曖昧な基準を認める日本村の考え方が嫌いですね。要するに誤魔化しですね。日銀総裁の様な中途半端な人間しか作りませんね。責任ある立場なのだから、責任の取れる人間を選ぶべきですね。大蔵出身の武藤さんの方が適任だったように感じますが…どうなのかな?

わが国の防衛力はGDP比では少ないけれど…、米国の傘下にある為にマズマズの戦略的な兵器が存在するとも言います。イージス艦なども持っていますからね。今度、配備が予定されるF35は導入前から開発費が上がり、一体いくらになるか分かりませんが…撃ち落とせない飛行機なら高い買い物とは思えません。空母での離着陸なんか信じられないですね。まるでヘリコプターの様な着陸の仕方です。ただし後半の映像はBタイプだから自衛隊採用機とは違うのでしょう。映像は此方…。(広告は邪魔なのでスキップしてくださいね)最近ではパイロットがイメージしただけで操縦できる機能も開発されているとか…。だんだんイメージだけ、まさにSFの世界ですね。娯楽と言うのは、将来は脳の神経を刺激するだけのものに変わるかもしれませんね。その内に現実かバーチャルか分からなくなります。

ソニーは配当を維持するようですが…本当かな? 基本的にNECの様な構造改革を続けるうちは負け組ですね。同じ人員を解雇するにしても、戦略的に方向性を示さないとなりません。昨日のUBSのセルジオ・エルモッティ氏が選んだ道は、同じリストラでも大きな違いがあります。ボーダフォンの選択も日本と言う国の難しさからアフリカの将来性に賭けた選択ですね。パイオニアが辿った道にも、面白いドラマが隠されているようです。今、昔の書かれた「指名解雇」と言うパイオニアが終身雇用や年功序列が崩れる瞬間の小説を読み始めたところです。小説が真実を述べているとは思いませんが、昔「小川是」と言う証券局長が、新聞の談話で「証券界の事は知りませんが…数冊、小説を読んで勉強した」とのコメントが掲載されたことがあります。このコメントを読んで、僕は「何が小説ぐらいで、この世界の事が分かるものか…」と反発を覚えたものですが、しかし結果をみると、彼は竹下さんの下で大蔵事務次官になり、日本たばこや横浜銀行を歴任して悠々自適の暮らしを続けています。だから、彼のこのような生き方の人生もありなのでしょう。優秀な人間の生き方の真似も、効率を高めるコツの一つでしょう。

日本の曲がり角を証明する時代のパイオニアの指名解雇は、日本村社会が市場原理主義の負ける瞬間を捉えた小説の筈です。まだ読み始めたばかりで…感想は書けませんが…パナソニックの赤字も、ソニーの赤字も同じ背景を持っていますね。新聞によればソニーは黒字を維持するから配当をするとの事ですが…日経新聞の疑わしい観測報道です。先日のウインドウス8の発売を延期する辺りをみれば、おそらくソニーは新安値を更新し、今の下値ボックスを、もう一度、割る可能性は高いのではないかと考えています。だから今日の相場も安い筈ですね。パナソニックとソニーは大差がない筈です。仮に今期、誤魔化しの決算をしても、後で必ず表面化は避けられません。その為に2年前から包括利益を計上するようになっています。今度はこの数字が問題になりますね。ソニーも大会社です。

私が何故、「資産デフレ」こそが、日本の「失われた時代」のガンであると、むかし力説したのか? その事が表面化しています。この事を書くと長くなりますが…、基本的に資産規模の大きな大企業は、資産の劣化が大きな損失に繋がります。年金資産問題も同じ構造ですね。期間利益を表すEPSと資産価値を表すBPSの合算が株価なのですね。この意味を説明すると長くなるので止めますが…、決算には見えない数字が隠されているのですね。空洞化は何も製品を造る競争に負けているだけの現象ではないのですね。だから金融政策のさじ加減は非常に大切なのですよ。

先日、中国との貿易額の赤字が減ってきたので、空洞化も終盤と述べ、TPPを実現させコメの二重価格制度を打ち破らないとならないと述べました。その背景にはパナソニックの赤字にも見られますね。一見すると、関係ない現象に見えますが、根底は同じことなのです。中小企業から最後の砦のパナソニックやソニーまで来てしまったのですね。民主党は自民党の選んだ日銀総裁を変更させ白川さんにしたのですね。そうして原発の法律があるのに責任回避から拡大解釈を避けた。どんどん悪い選択が大きく膨らんでいますね。歴史と言うか時代観と言うのは面白いものですよ。

マネタリーベースから見て株価は上がりそうだし、パナソニックの大幅赤字は空洞化の終盤を示していますね。この時間的な感覚は、どの程度なのでしょう。間もなく訪れるのですね。確実に…日本株がグローバル化に向けた全盛時代への脱皮の瞬間が来るのです。しかし僕には、その時期がいつ来るのか?分かりません。既に始まっているようにも感じるのですよ。何しろ、アコムやオリコなどのサラ金株まで上がり出していますからね。既に株高の兆候は、至る所で見られるのです。だからパナソニックの赤字も悪い事ではないし…ソニーが仮に大幅な赤字を再び計上しても、なるほど、そろそろ来るな…と、考えるのですね。今日はこの辺で…「包括利益」の解説は此方です。国際会計基準ですからね。はやくグローバル化に慣れないとなりませんね。

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