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2007年01月28日
新しい試み
皆さんは情報と言うものに、どれくらいの価値を見出しているでしょうか?
言い方を少し変えてみれば教育でも良いのです。一人の人間が大学で使う年間の授業料はいくらくらいでしょうか? それと同じように自分に、今、投資していますか?
社会人になると希薄になる勉強意識を考え直した方が居られますか?
最近、講演会に参加して、他人の意見を聞いたことがありますか?
毎月、雑誌などを取って目にされていますか?
様々な疑問を感じるわけです。テレビは長い間、僕らの情報源の一つでした。画一化教育のおかげで、与えられた情報は正しいと思い込んでいます。新聞も同じですね。しかし実際に株式投資をされてみて、色々な事に気付きませんか? 情報の価値には、実は大きな差があると感じたことはありませんか?
IRNETをやりはじめて、その前身の「株式市場 日本を考える」と言う昔の姿から8年が経過します。始めたのは1998年の春です。1997年の年末にパソコンを買って、翌年からホームページを立ち上げたのです。最初はニフティーの会員でした。幸い、多くの読者に支えられ、IRNETはここまできました。私自身の借金の返済が完済したのが昨年です。2006年1月です。この月に、かみさんのおふくろさんに300万円の送金をしてすべてが終りました。自分の母にも借金があったのですが、死んでしまって…返せないまま、相手がいなくなりました。
実はIRNETのあり方に、前から疑問を感じていました。ボランティアスタッフでは責任が生じない為に長くは続きませんし、質のいいものが集まりません。私自身の発信する考え方にも偏りがあります。僕がこうして生きているのも市場のおかげです。だから市場が豊かになるために、何か自分の出来ることを一所懸命にやりたいと思ってきました。2005年の暮れには借金返済の目処が立ち、有料化を始めようとしていた時に、色んな障害からのびのびになっていた有料化の準備を昨年から進めてきました。ようやく最終コーナーを回り、現在、最後の直線に入ったところです。
何故、日本は閉塞感に包まれたままなのでしょう? 誰もが感じている矛盾があります。一方通行のメディアが視聴率などの商業意識を優先するためにポリシーを捨てたのですね。日本人の手にする情報は不確かな質の低いものばかりになりました。何か事件が起こると、どの局も同じ事を繰り返す放送内容です。下のグラフを見てください。当たり前ですが、インターネットの利用者は高収入者の方が割合は高くなります。

新しく始めたサイトは読者自らが、製作に携わる双方向のインターネットの特徴を取り入れたスタイルにしたいと思っています。日経新聞の編集委員を読者が選択は出来ません。自分の知りたい情報を掲載して欲しいと思っても、与えられた情報だけの一方通行です。新聞も雑誌もテレビもみな同じです。ところがインターネットは違います。この特徴を取り入れた素晴らしい情報サイトを構築したいのです。その為に私どもは、日夜、頑張っています。その一端をご紹介しましょう。
私はIRNETの更新もあり、すべての時間を新しいサイトに使うわけに行きませんから、当然、仲間の手助けが必要になります。金曜日はスタッフが選んだ大学の先生に出稿をお願いしてきました。既に何冊か本を出されており、今も数冊の出版のための準備をされておられるとか…この先生が皆さんの目に適うか分かりませんが、既にこのようにして20人以上の方に執筆をお願いしました。業界内外の方に、色んなジャングルの原稿をお願いしています。一応、3ヶ月を目処に原稿をお願いし、皆さんの目で判断していただき、継続するか? それとも執筆を取り止めるか? その判断は読者の皆さんにお任せします。
新しいサイトには会員専用のフォーラムを設けて、様々な意見を気軽に書いていただき、皆さんの声を参考にして、会員の方と一緒に素晴らしいサイトの構築を目指します。その為に私自身が知りたい情報を含んだ、若い人の判断でサイトは構築されつつあります。時間の経過とともに、情報の質がどんどん高まるサイトを目指しているのです。果たして、こんな試みが皆さんの賛同を得られるかどうか分かりません。しかし豊かな市場構築には、このような形のものが必要ではないかと思います。IRNETの更なる発展の為に、皆様のご理解とご協力を賜りたいと願っています。いずれIRNETは、もう一つの夢に向かって変身します。しかしその為にはお金が必要ですね。残念ながら、僕が出せる金額は微々たるものです。故にステップを踏んで成長したいと願っているのです。
近いうちに、皆様に新しいサイトをご紹介できると思います。
投稿者 kataru : 10:39
2007年01月21日
労働生産性とは…
先日、内閣府から発表されたドルベースのGDP統計から下のグラフを作成しました。この10年日本は失われた時代の克服に時間をとられましたが、アメリカは一貫して成長しています。一方、嘗ての覇権国のイギリスさえ、金融ビッグバンから成長を取り戻しているのです。日本と何が違うのでしょうか?

私は資金配分の仕方が問題なのだろうと考えています。厚生省のグリーンピア問題を始め、多くの資金の使われ方が非効率になり、官製談合が指摘されています。日本の官僚はむかしは優秀だったのです。資金の適正配分のより高度成長をしましたからね。ところが、矛盾を隠そうとするために、ごまかしが横行し歪んだ予算体系になりました。一般会計より多い特別会計の存在は、最近まで多くの国民は知らなかったのです。しかもマスコミも公表をしません。官舎問題一つ取ってもそうですね。都心の一等地に安い賃貸料で利用できる特権などは、ほんの一部の現象です。本間正明税調前会長の愛人宿舎問題などが表面化したのは記憶に新しいですね。僕なら開き直るのに…「この制度が合法的に認められているから僕は利用しました。この合法的な制度がおかしいなら、全ての官舎などの利用認定する税制を見直します。本来なら所得認定すべきですから」…といえば、日本は前に進んだだろうに。 まぁ、こんな事例は他にたくさん存在します。
安倍政権は掲げた首相補佐官制度など新聞を読んでいると、前に進むのが困難な様子ですね。こんな中で、先頃、経済財政諮問会議が「日本経済の進路と戦略」をまとめました。そのイメージの成長率が下のグラフです。14兆円からの財出削減を実施し、名目成長率を3.9%に高めるというのです。そうして2011年にプライマリーバランスを達成させ、増税なき成長路線を掲げています。実現できれば素晴らしい事です。

さて、この中で何が実現の為に必要か?
会議資料によると、
1.生産性の上昇「規制改革なくして成長なし」
生産計画倍増、生産性の上昇、中小企業のIT投資の促進、イノベーション25
2.グローバル化「開放なくして成長なし」
EPAの加速、強い農業への道筋、金融・資本市場改革、海外とのアクセス飛躍的拡大(空港・港湾などの24時間化)、対日直接投資の加速
3.人材活用「人材活用なくして成長なし」労働市場改革
ワーク・ライフ・バランスの実現、集中的・効率的な能力支援プログラム、就労促進型福祉への転換、ハローワークへの市場化テスト導入
今日はこの中で労働生産性の向上に的を絞って考えて見たいと思います。
労働生産性とは何か? …ですが、経済式は付加価値を生む従業員と言うことです。
労働生産性=付加価値÷従業員
このためには労働装備率を上げて、付加価値の高い事業を手掛けなくてはなりません。分かりますかね? 先頃の税制改正で設備投資の償却期間を短縮し、残存価格をゼロにしましたね。これは労働装備率をあげる政策の一つです。
私が日立の経営を批判するのも利益率の低い事業に経営資源(お金や人)を投じているから駄目だと言っているのです。逆に東芝は本業に関係ないと思われる会社を手放し、原子力や半導体に力を注いでいます。この違いは分かりますね。
労働生産性とは、一人当たりの売上も増やさねばなりません。一人当たりの売上の基準値は8000万円で、一人当たりの売上総利益は1500万円、このうち人件費はおよそ800万円が、上場企業の平均値だそうです。あなたの生活はこの平均値を上回っていますか?ここが問題です。自分の給料がどうのこうの…と文句を言う前に、自分はどれだけ社会に貢献しているか? 自分が日本にとってお荷物なのか? よく考えて下さい。
結論を言えば、売上高利益率が高い業種に就職して、売上を伸ばす事が労働生産性をあげ、日本のGDPを上げる事に繋がります。今の日本は世界で14番目の地位でどんどん下落しています。株式市場で儲けるという行為は何か? 労働生産性の高い企業に投資をすることですね。労働生産性が高い企業しか日本の残れないのです。必要ないのです。必要のない企業はいずれ淘汰される運命が市場経済です。過酷のようですが現実は厳しいのです。
投稿者 kataru : 10:31
2007年01月14日
ある読者のメッセージ
考えてみると…意外に僕のページの影響が大きいのかな?と思ったメールを頂きました。今日のその人のメールを公開します。
「こんにちは、今年も残すところわずかになりました。今年のブログの記事の中で特に印象に残ったものが2つあります。まず1つはパチンコの「美空ひばり」を1500回まわして、しかも単発で終わった話です。あの時、悩み事があったというような記事でした。よほど辛いことがあったのだろうなと心配しておりました。金額にすれば10万円以上です。ある意味、心の中で運試しのようなつもりでパチンコを打っていたのではないかなと想像していました。しかし、単発とはいえ当たりは当たりです。だから、運試しは成功だったと思っています。
実を言いますと、私はパチンコで運試しをします。
双日のときにパチンコで運試しをしました。そのときの条件は1度でも当たればかたる理論どおりになる、当たらなければ、かたる理論は失敗と言うものでした。すでに1000回くらいまわっているCRエヴァンゲリオンの台に座りました。結果としては、そこから500回転回しても当たりませんでした。そうしたら、双日は件のMSCBを発表しました。
次に、2つ目の印象に残った記事ですが、富士山の周辺にドライブに行ったときに、間一髪でスピード違反を逃れたと言う記事です。ブログの中にも「まだ運が残っている」と言うような表現があったので、非常に心強く思ったのです。
その記事を読んで再びパチンコで運試しをしてみました。
条件は硬貨を10枚使ううちに、1回でも当たればベンチャーリンクがかたる理論のとおり4桁になる。当たらなければ、ベンチャーリンクは失敗と言うものです。CR花満開を打ちました。硬貨を8枚使ったところで単発の当たりが来ました。花満開は15ラウンドの中で確変に変わることがあります。そうしたら、見事に変わりました。そこから当たりに当たって、8連荘です。我が家では神棚に弁天様を祀っているのですが、花満開に出てくるのも弁天様です。しかも、花満開のイメージキャラが弁天様だとは知らずに、その台に決めたのです。思わぬところで弁天様にも出会えたし、末広がりの8連荘だったのでベンチャーリンクは上手くいくと強く思いました。
ここで、パチンコ・ワンポイント・アドバイスです。
パチンコ玉は1分間に100発飛びます。遊戯している人の後ろにそれとなく立って、時計で1分間計り、何回まわるか見てみてください。5回および5回以下ならその店は釘を閉めています。6回なら普通か、ややよい。7回以上なら激甘台です。それを見てから遊戯しても遅くは無いと思います。中心部に入ればどの台もおおよそ1/300の確率になります。この場合の1/300とは300回回せば1回あたると言う意味ではありません。商店街の福引をイメージしてください。あの中に”はずれ玉が300個、当たり玉が1個の状態”が1/300の状態です。商店街の福引はやればやるほど確率が高まっていきます。1/300、1/299,1/298のようにです。しかしパチンコはずっと1/300です。だからよくまわる台を選ぶことが重要になります。
さて、2006年の一番の思い出は、瀬戸内寂聴さんとお話をして、握手をしてもらったことです。お会い金をつかみたいなら、ぶっ飛んだ金銭感覚と大金を受け止められる心の器が必要だと考えるようになりました。この考えになったのは、実体験とブログの影響です。つかめたはずなのに得られなかったお金や、出て行ったお金は自分自身の心の器小さいからです。
そこで、寂聴さんに質問してみようと思い、岩手県の天台寺と言うお寺に行ってきました。毎月1回「青空法話」と言うのが開かれており、5000人から7000人が集まります。自分が行ったときには7000人が集まりました。
私は、「どうすれば強くて大きな心が得られますか?」と質問しました。そうしたら、「こんな大勢がいるところでそんな大きな声が出せて、一体どこが心が小さいの?それに立派な体もしているし小さいなんて、そんなことないよ」と言われてしまいました。そのあと寂聴さんと軽いおしゃべりをして妻とも握手してもらいました。妻は寂聴さんの大ファンなのです。私たちに子供がいないという話になり「観音様にお祈りしていけば、絶対にできるよ、こんな若くて綺麗な奥さんもいて、何が心が小さいの」と言われ大笑いされてしまいました。この日は私と妻と、お客さん2人の4人だけが直接、お話しが出来て握手もしてもらえました。
ノロ・ウイルスやインフルエンザが流行っています。インフルエンザ予防には歯磨きが有効という研究結果がでたと聞きました。
お互いに気をつけましょう。
皆さんが健康でたくさん儲けられますように。
来年も明るい未来に導いてください。」
どうもありがとう。このメールを読んでいると、皆さんの気持ちがとっても伝わっているようで…本当はこのサイトも馬鹿らしいなと思うことが良くあるのですが…皆さんの応援が心を繋いでいるのかもしれません。最初の頃は、単なる証券マンの日記だったのです。今でもそうですが…転職をしようとおもい、技術を身に付けるために始めたサイトなのですが…毎日、書いていると不思議なのですね。自分が何かしなくちゃ…と固定観念が芽生えるのです。僕は「失われた時代」に翻弄された人間です。その経験者が多くの人に真実を知って欲しいとも思うのです。失敗ほど新鮮な経験はないですからね。僕の人生は失敗だらけの人生かな?とも思います。
さて、今日はこれから少し勉強して…大好きなパチンコに行けるかな?
投稿者 kataru : 08:36
2007年01月08日
株式相場を考える
新年を迎え新しい年の相場を考えて見ます。まず、日経平均株価です。

上のチャートを見てわかることは、株価は上手く出来ていますね。2006年は2005年の上げ波動を調整する一年だったという事です。昨年は新興株の下落した一年で、後半には新日鉄―5401を中心とした低PER銘柄の物色、トヨタ―7203を中心とした国際優良株の物色と言う二大勢力が活躍した年でした。残念ながら、新規参入のネット族が好む新興株式は大きく下落した年です。しかしこの現象は、ある意味で意義のある値動きでした。ディーリング相場と言う目先の値動きだけで売り買いをする相場を戒めた現象と言う見方ができます。既にベテランの域に達する私がこのページを通じて警告を発する事ができず、自ら踊っていた事を考える自分の未熟振りを、悲しむばかりです。今年は少し勉強をしようと考えています。
本日の日刊工業新聞の最終面にありますように、原油価格の動向は非常に重要ですね。通説ではBRICsの発展により世界的にエネルギーの需要が高まり、需給関係が逼迫し原油価格が上がった。と言う説を打ち消す見方が、石井氏(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)より発せられています。
彼の説は「そのような通説の影響もあるだろうが、主要因は商品ファンドの影響だと言っています。世界の石油価格はWTI(米国産標準油種)先物市場で決まっており、未決済残高は04年始めに60万枚から、昨年末は120万枚(12億バーレル=約9兆円)に膨らんでいる。」と述べています。つまり市場に溢れる資金が商品ファンドに流入し価格を押し上げた投機だというのです。原油の在庫量は充分あり、逼迫はしていないというのですね。
この見方は当たっていると思います。この原因を支えているのが日銀だと言うのが僕らの通説ですね。世界の投機資金を支えているのは、日本の低金利で円・ドルキャリー取引だというのです。今日の日経新聞にも、わが国の個人金融資産の3.1%の46兆円が海外資産だという記事が載っていました。この増え方が急だと報道されていますね。このような仮説に立つと、日銀の金利調整機能が世界経済に多大な影響を与えるという事になります。これがポイントの1ですね。

日経新聞にも報じられていますがアメリカ経済の行方です。住宅需要の予測は重要です。個人の買い物の中で一番高い買い物が住宅で、関連商品の家電や内装費など膨大なお金を消費しますからね。次は車でしょう。故に、この指標からは目が放せないのです。下のグラフは内閣府の資料からのものですが減速傾向は明らかですね。おそらくFRBは今年前半に利下げをするのでしょう。アメリカ経済の運営はプロのスタッフがやっており、日本とはずいぶん様相が違います。だから減速はするが適正な成長は保たれるのでしょう。
今日に日刊工業新聞によれば(日経は何故か報じていない)、ようやく、内閣府はバブル経済の発生と崩壊と言う実証研究に、政策の教訓として着手するそうです。「失われた時代」に対する反省の論文をようやく作るのです。アメリカはこのような事態が生じるとペコラ委員会に代表されるように、直ぐに検証しその成果を政策に反映させます。そうして大犯罪を犯した実行人物に実刑判決を下すのです。日本とえらい違いですね。
良く考えて下さい。この失われた時代により自殺者は何万人増えたのか?いわば、政策実行者は自分の手は汚していませんが、間接的な殺人実行犯です。私が日銀の澄田や三重野を批判するのはここに原点があります。内閣府は既に彼らが高齢になりほとぼりが冷めたから研究に着手するのでしょう。情けない日本人気質ですね。脇道にそれましたが、アメリカ経済の行方がポイント2です。

実は一般的に報道はされていませんが、中国は軍備を巨大化させており、しかも先端技術を取り込んでいます。先頃、アメリカの空母に魚雷の射程距離内まで中国の潜水艦が近づいたと報じられていました。スクリュー音が小さく探知できなかったようです。由々しき事態です。既に覇権国家の道を中国は歩んでいるのですね。元の自由化に絡み米中関係が重要な問題となります。この時期は北京オリンピックか上海万博の辺りでしょう。中国経済問題がポイント3です。
一方、日本経済は絶好調の経済環境を迎えつつあります。建設機械などの需要は減速しそうですが、高水準を維持しています。世界的な需要に支えられ、設備投資までは好調ですね。今年は設備投資から消費に、景気循環が上手く移行するかがポイントでしょう。国内景気の焦点は輸出と設備投資と消費ですが、消費動向が一番のポイントです。ポイント4です。
一番、難しいのは日銀の金融政策ですね。市場の理解を得ずに金利を上げると景気の一時的な後退があります。マネーサプライなどの指標は利上げ環境にないのです。しかし経済の正常化と言う意味では必要な処置で、双日がMSCBを選択し正常化を急いだ為に株価が急落した現象と日銀のジレンマは似ています。何れ正常化するんだから、急がなくても…と思うのです。中国の「元の自由化」の少し前に、金利を正常な状態に戻せば良いのです。この辺りは政策担当者の腕次第です。
もう一つが安倍政権の政策ですね。中小企業金融公庫の次期総裁に帝人の安居さんを招き官僚社会主義派に一矢を報いました。ヤラレ続きの改革派は何処まで巻き返せるか?
さて、このような外部環境の中で株式相場を考えるわけです。スペースがなくなってきましたね。おそらく昨年末の急騰の流れを調整し高値保ち合い(たかねもちあい)のあと、新高値を試す力強い上昇相場を想定します。銘柄選別を考えると最初は昨年の流れですが(2月中ごろまでかな?)、その後は新興株式の方に、歩があるのでしょう。(何しろ安値だから…)特に楽天―4755の活躍には興味をそそられます。まだ買っていませんが…買ってみたい気がします。しかし問題はチャート波動ですね。今年は余裕がないので目先銘柄を手掛けようと思っています。
実は昨日は一目から見てみましたが…日立メディコ―6910やダントー―5337などのPBR1倍以下のM&Aが候補に挙がったけれど触手は沸きません。M&A株投資など、所詮は、負け組み投資だからね。まぁ、しいて考えればメディコは日立にとって必要な会社かな?売るべきですね。僕が経営者なら売ります。そうして医療関連部門から撤退します。クラリオンは賛成です。もっと力があるうちに自動車部門を強化すべきですね。デンソウなど大物の買収を考えれば良い。まぁ、デンソウは無理だけれど…
既に騰落レシオからは調整局面入りなので、目先的に買いから入るのは難しいように感じます。しかし来週はソフトバンク―9984が、唯一の関心銘柄かな? ここは重い位置ですからね。先週来、買いに入っていた大口の買い筋が継続的に買うかどうか…かなりの株を買わないとこの位置は抜けない。しかし需給などの観点からみると、勝負をしても勝てそうですが…業績面との見合いをどう考えるか? 難しいね。
株式投資を勝てる勝負だけするなら、もっと簡単な局面で相場に参加すれば良いのです。勝てる勝負だけ参加すれば、確実に儲かるでしょう。新しい新春銘柄などを出せなくてごめんなさいね。今年一番の期待の星は、やはりベンチャーリンク―9609でしょう。2月に決算発表しますが、カーブスの黒字化や七つの習慣などは上がりの段階(数が増えれば利益が増す)。新規分野の伸びが予想され(夢がある)、目先は兎も角、業績面からの不安が消える期になります。故に新高値を狙える場面が来ると思っています。まぁ、目先じゃないからね。この話は…。かたる投資の真髄はのんびり投資だから…現物で慌てずに下がれば買うのみ。だから皆には退屈なのでしょう。
全体予想を加味したので長くなったけれど…僕の考えには裏付けがあるのです。いちいち例を挙げて統計数字を引っ張れば、レポートを書くのに、かなり時間が掛かるからね。本職なら、いざ知らず…本当のレポートをのぞむなら、かなりのお金が必要かな? 人件費だけで数億円必要でしょう。
投稿者 kataru : 10:18
2007年01月07日
この国の国民を本当に豊かにさせようと言う心が、裁量権のある官僚社会主義者にあるのでしょうか? 昨日の株式教室の失われた時代のGDP変化率を見ましたか? 結構、苦労してあのグラフを統計数字から作ったのです。2時間掛以上かりました。数字の読み取りが上手く行かずに試行錯誤して…データをエクセルに落として…、自分で作るのは慣れてないと大変な作業ですね。しかし次回からは覚えていれば、僅かな時間で作成できるしょう。
今日は総務省の情報白書から下のグラフを見てください。

我々の一人当たりのGDPは、国際比較の利用料金の高いイギリスやフランスに負けているのです。豊かな環境を利用していない一面も、上の普及率から見ると分かります。この環境整備の立役者は、誰がみてもソフトバンクですね。決して総務省と仲良しクラブのNTTではありません。そのおかげで様々なビジネスが立ち上がり、若者の雇用を支えているのです。ソフトバンクモバイルは新たなる戦略として「ホワイトプラン」なるサービスを提供すると発表しました。僕なんか、あまり利用しないのでこっちの方が良かったかな?とも思いますが…まぁ、応援する会社だから、多少高くても仕方ないかな?
奇妙に感じたのはゴールドプランを延長しようとしたら、二重価格表示に触れるというのです。確かに期間限定で募集したので、このプランを延長したらおかしな感じを抱く人がいないとは限りませんからね。しかしどうでしょう? 世の中、期間限定の低価格販売が延長されて一般的になることはよくありますよね。これが果たして違法なのでしょうか? 公正取引委員会も、地検も同じ官僚社会主義者の仲間なのでしょうね。世の中に、何が必要か? 日本に欠けているものは何か? 失われた時間の中で官僚社会主義者は考えたことがあるのでしょうか?
ルールは守らねばなりません。しかし…
昔、吉田松陰はペリーの来航のおり、密航を企て失敗し幕府に捕まります。そして当然、その当時は、死刑がルールなのですが、長州藩に帰させられ、そこで一度は獄中に入りますが、松下村塾を開き後進を指導するのですね。その為に幕末から明治に進んだ原動力になったのです。官僚社会主義者の裁量権を持っている人は、少しはこの司馬遼太郎の「世に棲む日日」と言う小説でも読んだらどうですかね?(全4巻です。僕も読み始めたばかりですが…)
低価格料金より使用制限のない定額料金にすべきですね。それをやれるのは孫さんが率いるソフトバンクモバイルだけですよ。仮にKDDIがやるなら応援します。NTTドコモでも良いのです。ところが彼らは既得権力者だから、自分達だけが可愛い人種です。他人など、どうでも良いし、日本の国がどうなろうと関係ない連中です。
残念ながら、日本人の多くも、自分さえ良ければ満足の連中ばかりですからね。日本に「失われた時代」が生まれたのは当然の帰結です。画一化された教育システムで疑問に感じない人間と言うより、ロボットを教育によって生産したわけで…多くの人は疑問に感じない。
社会に貢献するチャレンジをする会社を市場は応援するのです。市場経済とは官僚社会主義者が掘っては埋める予算を使ったりするところとは違いますからね。唯一、市場が資金配分を決めるところなのです。市場とは…みんなの総意です。みんなが望む社会を作れる場です。市場主義の優位性が明らかです。優秀だからベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が崩壊したのですね。最近、ロシアは資源価格高騰の為に、再び権力者側は共産的な考え方に傾いていますね。誰も指摘しないけれど非常に危うい行動です。プーチンと言う人物はKGB出身だけありますね。2008年の3月に任期が切れますが…どうなる事やら。
最近、株価のことをあまり書かないのでお叱りを頂いているし…明日は少し株の話しでも書こうかな?
投稿者 kataru : 10:12
2007年01月03日
有意義なサイト
歴史を見ると必ず揺り戻しがあるのですね。昔を懐かしむノスタルジア現象か…
イギリスの絶対君主主義から立憲王政、議会政治へ流れる過程の中でも王政復古があります。またフランスも同様ですね。日本でも1998年~2000年のITバブル、そうして2003年から2005年の新興株時代、昨年は年初のライブドアショックから揺り戻しが演じられました。鈴木宗雄の逮捕は「国策逮捕」と言われています。なんでも、この言葉は同時に逮捕された元外務省の佐藤優の著書で用いられたといいますが、ライブドアのホリエモンも同じような事を言っていましたね。
今回の政府税制調査会長の本間正明氏の官舎問題も、行政改革担当大臣の佐田玄一郎議員の政治献金の不正利用問題も官僚社会主義派の巻き返し政策と言われています。このような手法は田中角栄のロッキード事件から一般化されているようです。政敵の弱点を公にするためにマスメディアを利用し世論を動かし叩く。その政治的な生命を絶つやり方ですね。深く考えない国民は、統一されたマスメディアの論調を信じ、疑うことをしませんからね。しかし実際は異なる真実はあるのでしょう。歪められた報道か…それとも造られた報道
このような環境は、公正さを欠きますね。公正なルールの下で戦いをするのが市場主義のルールのはずです。不思議な世界です。
株で儲けることを考えていくと、何故か政策論にぶち当たるのです。ジョージ・ソロスはブッシュ大統領のイラク政策に反対し、大統領選で民主党に多大な寄付を実行します。昨年末、イラクの元大統領のフセイン氏の絞首刑が実行されました。この戦争の意義はなんだったのでしょうかね? 確かにクウェートに武力侵入したことは悪いですが…、その後の事実を見ると、どれが正しいのか…。本当にイラクの国民が幸せなのかどうか…。もっと別な方法があったんじゃないかと思うのです。CNNの報道を見てください。処刑直前の様子がビデオで見られます。
このようにインターネットは様々な情報が気軽に手に入り非常に便利になっていますが、同時に僕らは溢れる情報を、的確に判断する能力が要求されるようになっていますね。どうしたら有益な情報が手に入るか? 無駄な時間を使わずに自分の好みのサイトを選んでくれるサービスが一般化すれば、有料化でもお金を払いますね。株式の選択も同じようなものなのでしょう。数千の銘柄の中から、少なくとも10銘柄ぐらいまで、値上がりの可能性のありそうな銘柄を絞り込めれば、こんな有意義なサイトはありません。
与えられた情報の中から、専門家が10から20銘柄を、時流にあった銘柄を選んでくれるサイトを作れば良いのですね。今年はそんなサイトにチャレンジしてみたい気がします。必要な情報を溢れる中から纏めてくれる。常に刺激を受けるサイトの構築はネット上のコンテンツの価値を更に高めるのでしょう。くだらない情報が溢れる中で本物の情報だけを残す作業か…その行動がやがて読者に支持されて、読者を中心に効率的な日本の社会作りに貢献する。最初は小さな動きでも、そのうち、その流れは集まりやがて川になり、海へ流れて世界を変える。なんと夢のある行動か…
僕の母校が頑張っているのです。なんとなく、あまり気にしない大学なのですが、この時期はやはり気になるのはノスタルジアなのかな? 今、この記事を書きながらソフトバンクのアクオス携帯で箱根マラソンを見ているのです。便利な世の中です。ホームページ上は此方で情報が得られます。ネットで色んな情報を知れば、知るほど、更に箱根駅伝が面白くなります。
実は株式市場も同じなのです。株式の仕組み、株価の決まり方などの基礎知識から、相場の流れや時代背景を組み込んだ予想が出来るようになれば、どんどん市場経済が楽しく学べ、株に関係ない自分達の仕事も、実は密接に一体化されていると気付き、実社会の行動も有意義になるのです。今年はIRNETも大きく変わりたいと思っています。既に試験的にですが、SNSの試みを実行しています。ただ参加者の方が、まだ上手く利用されてないようで…もう少し改善されていけば、徐々に皆さんにも公開していきます。
投稿者 kataru : 09:29
2007年01月02日
おせち
昨日が月曜日で、今日が火曜日です。正月は時間の感覚を失いますからね。
昨日、散歩していたら驚いた事に元旦から、店が開いているのです。昔はお店が休みなので「おせち料理」と言う日持ちの良い特別な料理を作ったのだとばかり思っていたのですが…実は「奈良時代に入り、中国からの渡来文化の影響を受けながら宮中で、邪気払いや不老長寿の祈願行事として、「節会」というかたちになってくるのが平安時代である。 この節会には、陰暦正月七日(人日)、三月三日(上日)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)とある。この節日を五節句といって祝膳を神に供えたのである。」と言う発見をインターネットで見つけました。
なるほど…日本に残っている文化の習慣にはそれぞれ深い意味があるのですね。お風呂の菖蒲湯など…そう言えば、昔は大掃除の日も決まっていたような気がしますね。年末に掃除をして新しい年を迎えるのか…おじいちゃん、おばあちゃんと暮らさなくなり代わりに心の豊かさを失ったような気がするのは私だけでしょうか? 必要な知識は後世に伝えるのが大切な事のように思います。今年から団塊の世代の大量退職時代を迎えるといいます。それ故、労働生産性が上がるという意見もありますし、技術継承をどうやるのかは企業の明暗を分けるとも言われています。
日本に文化があるように、企業にも企業独自の文化があります。ソニーの製品は、最近、デザインは相変わらず素晴らしいと思うのですが、どうも製品自体に信頼性が持てなくなったように感じるのは私だけでしょうか? アップルのipodは良く故障するという話を聞きます。私の持っているものも、いつもトラブル続きです。たった2年も経ってないのではないかな? 失われる企業文化、失われる日本の文化、なんとかネットの社会に、これらの素晴らしい知恵を形にして残せないものなのでしょうか?
ある人のホームページを見ていたらロンドンの「New Year's Eve」の話が載っていました。インターネットと言うのはすごいね。「You Tube」のこの画像は著作権に違反するのかどうか分かりませんが楽しめます。「グーグルアース」もすごいし…やはりこの技術の世界を僕らが有意義に利用しないといけないなぁ~と感じた次第です。僕らは、今、とってもワクワクするような時間を過しているのですね。驚くような時代的な変化の渦で生活しているのです。きっと産業革命期のイギリス人は多くの変化を感じていたのでしょう。あの時代も多くの人が時代に付いて行けずに、格差の時代の悲哀を味わったのです。僕らはこの時代を利用して頑張らないといけないなぁ~。
もう直ぐ、初売りの時間ですね。
投稿者 kataru : 09:14
2007年01月01日
謹賀新年
みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨日は大晦日でした。久しぶりにNHKの紅白歌合戦を見て、家族で花札をやって寝て、今日は昼から初詣に行って来ました。
近くの富岡八幡宮(門前仲町)から神田明神まで、なんとすべて歩きです。富岡八幡宮まで歩いて20分ほどです。右の写真は今日の昼頃の富岡八幡宮のものです。帰りにコーヒーのサンプルをもらいました。おみくじは半吉でした。この吉には小吉、末吉などもあるのですね。
参拝を済ませ、そこから歩いて神田へ、…と言うより秋葉原に近いのですが、なんと1時間掛かりました。そうして参拝するのに30分は並びます。
初めて元旦に初詣をしました。帰りはタクシーの乗ろうと思ったらかみさんはもったいないから電車で…と言われ、電車で帰ってきました。タクシーなら3000円ほどでしょうが、電車は210円の二人分です。なんとも健康的です。1時間と30分ほどブラブラ歩いて、電車に乗り…再び歩く。東京の元旦は車も空いており、空気も綺麗なのですね。
神田明神の帰りに時代小説によく出てくる昌平橋を渡ってきました。神田川に掛かる橋です。この橋は何故か知りませんが、よく時代小説に登場します。最近は侍ものをよく読みますからね。
先ほど歴史の本を読んでいたら、エッフェル塔の話が載っていました。エッフェルは1832年に生まれで橋つくりの天才だったそうで、その腕を買われ1889年のパリ万博開催の為にエッフェル塔を建設したとか…彼の橋はヨーロッパに数多くあるそうで、アメリカの自由の女神の骨組みも彼の設計なのだそうです。名前が末永く残る商売ですね。建築は…
東京は晴れており、風もなく穏やかな一日でした。昨日のNHKの「DJ OZMA」の演出にはビックリしましたね。公共放送のNHKが民放じゃあるまいし…ボディースーツといいわけを言っていますが、なんとも破廉恥な行動ですね。そうそうSMAPのライブのDVDを娘に見せられて、人気を獲得すると「すごく稼ぐんだなぁ~」って、株屋ですから後楽園球場の入場料を計算した次第です。
穏やかな大晦日と元旦の時間を過している次第です。明日はきっとデパートの初売りのお供でしょうね。荷物持ちとして…便利ですからね。平成19年の正月はこうして平穏な時間が流れています。
投稿者 kataru : 16:43