思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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新しい試み(2007年01月28日)

皆さんは情報と言うものに、どれくらいの価値を見出しているでしょうか? 
言い方を少し変えてみれば教育でも良いのです。一人の人間が大学で使う年間の授業料はいくらくらいでしょうか? それと同じように自分に、今、投資していますか?
社会人になると希薄になる勉強意識を考え直した方が居られますか? 
最近、講演会に参加して、他人の意見を聞いたことがありますか? 
毎月、雑誌などを取って目にされていますか? 

様々な疑問を感じるわけです。テレビは長い間、僕らの情報源の一つでした。画一化教育のおかげで、与えられた情報は正しいと思い込んでいます。新聞も同じですね。しかし実際に株式投資をされてみて、色々な事に気付きませんか? 情報の価値には、実は大きな差があると感じたことはありませんか?

IRNETをやりはじめて、その前身の「株式市場 日本を考える」と言う昔の姿から8年が経過します。始めたのは1998年の春です。1997年の年末にパソコンを買って、翌年からホームページを立ち上げたのです。最初はニフティーの会員でした。幸い、多くの読者に支えられ、IRNETはここまできました。私自身の借金の返済が完済したのが昨年です。2006年1月です。この月に、かみさんのおふくろさんに300万円の送金をしてすべてが終りました。自分の母にも借金があったのですが、死んでしまって…返せないまま、相手がいなくなりました。

実はIRNETのあり方に、前から疑問を感じていました。ボランティアスタッフでは責任が生じない為に長くは続きませんし、質のいいものが集まりません。私自身の発信する考え方にも偏りがあります。僕がこうして生きているのも市場のおかげです。だから市場が豊かになるために、何か自分の出来ることを一所懸命にやりたいと思ってきました。2005年の暮れには借金返済の目処が立ち、有料化を始めようとしていた時に、色んな障害からのびのびになっていた有料化の準備を昨年から進めてきました。ようやく最終コーナーを回り、現在、最後の直線に入ったところです。

何故、日本は閉塞感に包まれたままなのでしょう? 誰もが感じている矛盾があります。一方通行のメディアが視聴率などの商業意識を優先するためにポリシーを捨てたのですね。日本人の手にする情報は不確かな質の低いものばかりになりました。何か事件が起こると、どの局も同じ事を繰り返す放送内容です。下のグラフを見てください。当たり前ですが、インターネットの利用者は高収入者の方が割合は高くなります。

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新しく始めたサイトは読者自らが、製作に携わる双方向のインターネットの特徴を取り入れたスタイルにしたいと思っています。日経新聞の編集委員を読者が選択は出来ません。自分の知りたい情報を掲載して欲しいと思っても、与えられた情報だけの一方通行です。新聞も雑誌もテレビもみな同じです。ところがインターネットは違います。この特徴を取り入れた素晴らしい情報サイトを構築したいのです。その為に私どもは、日夜、頑張っています。その一端をご紹介しましょう。

私はIRNETの更新もあり、すべての時間を新しいサイトに使うわけに行きませんから、当然、仲間の手助けが必要になります。金曜日はスタッフが選んだ大学の先生に出稿をお願いしてきました。既に何冊か本を出されており、今も数冊の出版のための準備をされておられるとか…この先生が皆さんの目に適うか分かりませんが、既にこのようにして20人以上の方に執筆をお願いしました。業界内外の方に、色んなジャングルの原稿をお願いしています。一応、3ヶ月を目処に原稿をお願いし、皆さんの目で判断していただき、継続するか? それとも執筆を取り止めるか? その判断は読者の皆さんにお任せします。

新しいサイトには会員専用のフォーラムを設けて、様々な意見を気軽に書いていただき、皆さんの声を参考にして、会員の方と一緒に素晴らしいサイトの構築を目指します。その為に私自身が知りたい情報を含んだ、若い人の判断でサイトは構築されつつあります。時間の経過とともに、情報の質がどんどん高まるサイトを目指しているのです。果たして、こんな試みが皆さんの賛同を得られるかどうか分かりません。しかし豊かな市場構築には、このような形のものが必要ではないかと思います。IRNETの更なる発展の為に、皆様のご理解とご協力を賜りたいと願っています。いずれIRNETは、もう一つの夢に向かって変身します。しかしその為にはお金が必要ですね。残念ながら、僕が出せる金額は微々たるものです。故にステップを踏んで成長したいと願っているのです。

近いうちに、皆様に新しいサイトをご紹介できると思います。