今日の市況(2012年)(2012年08月30日)
かたる:商船三井が日経新聞に7日連続安で紹介されていましたね。基本的に世界経済が低迷しているからでしょうが、自動車などを見ても分かるように現地生産化の動きが背景にあり、船舶の過剰が問題になっていますね。金融デリバティブの金融拡大を受けた弊害ですね。確かに船舶の運航能力は、省エネや環境整備などで高まっていますが…効率化投資をしても、それ以上に需給バランスが悪いのでしょう。船舶の環境は金融のようなものです。大規模な需要期が終わり長い氷河期のイメージですね。銀行の不良債権処理は日本の場合、20年近くかかりました。未だにりそなやあおぞら銀行のケースを見れば分かるように償却が済んでいませんね。つまり破綻処理すべきだったのですが、日本的な処理を選択したために時間を浪費しています。日本村社会の構造です。自己資本比率規制などで金融機能がリスクを取れなくなっているので、当然、世界景気は低迷します。ただ昨日、見てもらったケースシラー住宅価格指数のような状況が、至る所の現状なのでしょう。今日はカタルが一貫して注目しているブラジル株価指数のボベスパ指数を見てください。そうして昨日のケースシラーと比べると良いですね。


株価が上がるかどうか?は、基本的に企業業績の推移が問題になります。何故、カタルが一貫してブラジル株に注目するか、以前にも話しましたが新興国BRICsの中で一番恵まれていますね。資源国でありオリンピックを控え固定資本形成がGDPの増加に結びつく環境下にあります。日本の90年代の公共事業投資の失敗は、既に社会基盤整備は完成しているのに、旧来型の社会資本整備に力を入れた為に、無駄な投資になったのですね。確かに、やらないよりはやった方が良かったけれど、1のお金を投じて1.1とか1.2程度の波及効果しかなかったのです。つまり財政出動の意味を履き違えて投資した旧来型の官僚の発想だったわけです。全てが無駄ではありませんよ。森政権下ではIT投資支援を盛んにして光ファイバー網などを整備したために、現在のインターネットの産業群が生まれた背景もあります。しかし…年度末になると予算執行の為に、掘っては埋める無駄な投資が至る所でありました。今でも道路工事に必要もない交通整理のおじさんが雇われていますね。馬鹿げた規制ですね。まぁ、その為に雇用は確保されていますが…日本国の方向性を決める官僚の政策(規制)ではありませんね。IT情報を利用する副作用情報を整備し、電子カルテを統一化して普及させるとか…他にいっぱい、やる事はあります。
高齢化が進み、ようやく医療費削減の観点からジェネリック医薬品が一般化されてきましたが、電子カルテを整備すれば、無駄な医療費が削減されます。検査や過去の病歴などの経歴や健康診断のデータが一覧で見られるようになれば、もっと的確な診断が出来ますね。検査データと問診を徹底させれば、コンピュータ診断も出来る筈です。そうすれば無駄な医療費は大幅にカットできます。ガンの治療薬もおそらく遺伝子データの蓄積で、どの患者にはこの制癌剤が有効だというデータも直ぐに集まるでしょう。だから治療薬を試行錯誤する時間が必要なくなりますね。馬鹿な厚生労働省ですね。医師会の反対があるのかどうかわかりませんが、時代と共に社会基盤の整備のやり方は変わる筈です。これだけ節電化が叫ばれているのにようやく電球の生産が停止された段階です。もっと早く強制的に販売停止まで踏み込むべきでしょう。規制とは効率化時代にかじ取りをする政策を促進させることですね。原発の選択は難しい問題です。しかし科学者が何故、核分裂と核融合の観点で、原発の必要性を発言しないのか?テレビのデレクターの方針なのか分かりませんが…原発推進派の意見が聴けないのは残念なことです。経済的な観点のみ強調され、核分裂と核融合の無限の可能性が否定されている事が哀しい現実です。
自民党の問責決議採択には驚きです。ご都合主義の自分達だけの視点で政治運営する姿は野党になっても変わって居ませんね。人がいない政党です。国民も一度は選択したのだから任期はあるうちは政権を委ねるべきですね。それをメディアは色んな批判をして政局に誘導している実態が哀しい現実です。米国は基本的に変わりませんよ。早く日本も本当の大人に成長して欲しいものです。やはり画一化教育が問題なのでしょうね。文部省の指導するマニュアル教育が問題なのでしょう。日教組などが日本を荒廃に追い込んだのでしょう。まぁ、嘆いても仕方ありませんが…。
昨日の人気株はルネサスです。しかし…ここ最近賑わっているシャープもそうですが、所詮は大きく下落した反動の相場です。また下がる運命にあります。基本的に業績の裏付けがない材料株は必ず下がります。しかし長い低迷相場が、今、変化を迎えていることは事実です。常識的に0.8%の国債にお金が集まり、3%の株式にお金が流れないことはどう考えてもおかしな現実です。必ず修正されます。銀行株は既に大底を叩き、下値を熟成させている段階でしょう。おかしな表現ですが…この底練現象は雄大な大相場へのステップですね。
最近のNHKを見てください。いい番組が多くなっています。BSなどはお気に入りの番組ですね。昨日は米国の刑務所の若い受刑者が、捨てられた犬を育てる訓練をしており、その様子をドキメントした番組でした。多くの犯罪者は家庭環境が恵まれていなく、両親の離婚が原因となっているようです。愛が忘れさられているのですね。犬を育てることで犯罪者の心にも愛情が芽生えます。小さい時に動物を買う事は、いろんな感情を豊かにするトレーニングの一つなのでしょう。都心のマンションでは動物の飼育は難しく…この点からも地方分権の必要性が認められます。豊かな田舎を大切にすべきですね。画一化された中央政権のエゴを、地方に押し付けるべきではないのでしょう。NHKの里山特集を見ていると心が和みます。
IRNETの読者には、豊かな資産形成を判断できる投資家になってもらいたいと願っています。今は金融危機の影響で金融機能が不健全なので基本的にデフェンシブストックが選択されますが、正直に言えば、カタル向きではありません。値動きが乏しく魅力がないのです。最近新安値を付け始めたハニーズはカタルのお気に入りの銘柄の一つです。中国に積極投資している会社ですが…。一般的にリスクがないと思われる中国の消費業界も難しいのでしょう。今は高値圏ですがピジョンが在庫調整で苦しんだ時期があります。消費産業の業績が伸びる成長する背景は積極投資ですから、大きく伸びれば何処かに無理がかかる訳ですね。その動向がどう出るのか?
カタルが注目しているグリーですが…下値圏で値固めをしています。このような段階が面白いのですね。目を離せませんね。先日のDENAの決算でコンプガチャの影響は限定されることが証明されましたね。でもまだ値固めの段階なのでしょうが…何処かで変化が出るのです。カタルは発表されたあの会員数に未だに拘っていますね。おかしいですね。あの数字と実際の業績数字には大きなギャップがあります。現在の売り上げのほとんどは国内で計上されたものですね。しかし実際の会員数は圧倒的に海外の方が多いのですね。このギャップが実現益に変わる日が必ず来ると考えています。株価が低迷しているときが一番の見所なのですね。その株価の動きが問題なのです。
先日、報道されたJ・TEC(7774)の時価培養軟骨(ジャック)の製造販売承認の業績寄与はこれからです。膝関節の痛みを訴えるお年寄りは多く、グロコサミンなどの健康食品の需要は非常に高いですね。つまりJ・TECは大きな夢があります。カタルはこんな企業に夢を感じるのです。株価が下がったら終わりではないですね。ルネサスやシャープはまだ先が見えません。大きく下がった反動の動きです。つまりリバウンドの相場では上値が限定され、また下がる確率が高いでしょう。しかしJ・TECはこれから実際に業績が大きく変化するのです。グリーもその可能性が高いのですね。季節は紅葉を迎えますが、相場はやはり冬から春が良いのです。

投稿者 kataru : 2012年08月30日 10:54