今日の市況(2012年)(2012年08月21日)
かたる:本日の日経新聞に載った「節電マンションに補助」の記事は、昨日、紹介した経済財政白書のイノベーションの話しの続きですね。白書の3節では、「持続的成長を考える際のイノベーション」について述べられています。カタルが、昨日、紹介したイノベーションのグラフの意味は、現在日本の姿は旧世代が開発したガソリン車で、成長力が新興国に奪われ空洞化が生じて成長力が失われている様子を示し、現在はHVやEVなどの未来型車が開発され燃費が向上され、実際は既にイノベーションにより効率社会への変貌期を迎えているわけです。故に、政府は新型車向けにエコカー補助金を設け、構造転換を図っているわけです。あのグラフの意味はそんな所です。いちいち解説するのは面倒ですが、グラフにも、紹介する材料にもそれぞれ意味が隠されているのです。

長くIRNETを読んでいただいている方にはお分かりだと思いますが…基本的に今の時代は明治維新のような革新期に日本は位置しています。産業革命時には大きく時代が動いたように、先進国主導の世の中から。ベルリンの壁崩壊を切っ掛けに、中国が市場原理を取り入れ成長したように、続々と世界は先進国レベルまでBIRCsをはじめにして成長してきました。今度は先進国が再び成長を加速させる場面なのです。その為に白書ではイノベーションの重要性を謳い、その成果を実社会に浸透させる音頭取りをはじめた訳です。このヒントは中国の財政出動にありましたね。流石、中国ですよ。指導者は13億の人間から選ばれるだけあって優秀ですね。熾烈な権力闘争を潜り抜け本当の実力がないと、なかなか上に行けない競争社会が共産党内部にも存在するのでしょうね。薄氏夫人の殺人教唆に執行猶予が付くのは驚きですが…早急な幕引きのための取引なのでしょうね。
話しが途中でしたね。要するにイノベーションを日本に取り入れる一環で節電マンションに補助金が支給される訳ですね。賢い市場原理を取り入れた政策ですね。カタルは象徴的なモデルケースとして未来都市の建設を提言しています。既にスマートフォンを始めITS、Nシステムなど…色んな技術がバラバラに開発され統合されていませんね。これを形にする必要があります。だからイノベーションを潮流に変化させる政策が必要だと述べているわけですね。ようやく、白書に産業革命の変化が取り入られ、実際の政策が少しずつですが…始まりましたね。
この進化を速めることが、国単位でできれば一番いいのですが、利害関係が交差し難しそうなので、地方分権で予算権を委譲すれば震災復興などもスピーディーに事が運ぶわけです。既に株式市場は反応を始めていますが…変化は非常に緩やかなのですね。ソフトバンクも上がりましたが…人気を持続して上がり続ける器ではありませんね。何故なら、あの程度の計画では収益構造が大きく変化しないからですね。昨日はサニックスが人気になりましたね。カタルは太陽光の買い取り価格が42円に決まった段階で買った株価は210円台でした。しかし…残念ながら、酒田五法では「化け線は一本」と知れと言う諺があるくらいです。おそらく一旦は下がるのでしょう。相場になるとすれば…もう少し後でしょうね。
市場にはエネルギーがないのです。目先筋だけの存在では、相場はなかなか育ちませんね。相場になるためには新規の参加者が次々に増えないと駄目なのです。「ドラギの空手形」が効果あるのかどうか…現状は空手形に敬意を表してスペイン国債やイタリア国債は買われ金利は低下しています。市場と言うのは我儘な存在ですからね。素質があるとした東邦チタンも現状では大きく育つかどうか…わかりません。だから本筋の銀行を待った方が良いのでしょう。
白書を読んで…イノベーションを浸透させるために、市場原理を応用する仕方を覚えた官僚は消費税法案の通過で名実目標を変えたのが、先日紹介した政府予測ですね。デフレ脱却はその意志さえあれば簡単にできます。早い話、日銀がバンバン株を買い、リートを買い漁れば、市場は儲かるから動き始めます。それを太陽光の買い取り価格が38円とか…にすれば、儲からないから投資は起こらず、折角の技術革新の芽が失われる訳です。既に日本は色んな新技術が進化しており、華が開く改革期に突入しています。おそらくキャッシュレス化が進化の要かな?犯罪も出来なくなりますね。振り込み詐欺などもできなくなりますよ。フェアな競争社会を確立できれば、一所懸命に頑張る人が増えます。
そろそろ清貧思想にも多くの日本人は飽き飽きする頃ですね。やはり1本100万円もするワインをバンバン空け楽しく過ごす方が…世の中は面白いですよ。買った株があっという間に2倍、3倍になれば…そのあぶく銭を若者の夢に託すことが出来ます。その夢が新たなイノベーションに繋がり、どんどん豊かな社会が実現します。清貧思想は反省の時間です。もう既に世代が変わるほどの時間を反省に費やしたので、そろそろ変化しますね。カタルの一番の強気の根拠は、株は上がらないかもしれませんが、既に大きく基準価格を割り込んだ水準で、これ以上、株価は下がりようがないのです。だって預金金利が1%未満なのに3%や5%で運用できる場所はたくさんあります。時機は到来しているのに…信頼感が生まれないだけなのです。
生活保護を受けたい人はいません。仕方なしに甘えているだけの現状を、何とか打開するチャンスは、今、到来しているのでしょう。新聞に踊る清貧思想の犯罪(自殺者の増加や生活保護世帯の急増)はやり過ぎですね。政策転換をすべき時なのです。頑張れ銀行!

投稿者 kataru : 2012年08月21日 10:09