今日の市況(2013年06月03日)
かたる:何と的外れな…と、日経新聞の解説を書く記者の推測に対する見識のなさを、今朝の新聞を読んで再び感じました。3面の「米国経済の動向」や「為替水準」をものさしとして相場の行方を考えていることの記事を読んで感じたのです。一概に的外れとは言えませんが、的を得ている記事とは思えないからです。米国株の下げは許容範囲であり単なる利食いの揺れですが、日本株の下げは如何に市場参加者の層が薄いかの現れですね。さらに日本経済のアキレス腱は、金利水準なのです。1%程度に上昇した長期金利の水準を問題にしているのではありません。上昇のスピードを問題にしているのですね。更に日銀が金利をコントロールできない不安が「ガラガラポン」の懸念を連想させ、その連想が広がる恐怖を、イワシ民族だから懸念しているのです。少し株価が下がると動揺する投資家層は目先のイワシ民族ですね。

一番怖いのは、一部の間違った方向性の支持者が、日本国全体を間違った方向に誘導する事です。事実は、日本は世界一の債権大国であり違うのですが…。日経新聞が意識的にこの事を書かないのか…どうか分かりませんが、一番怖いリスク懸念を世の中に伝えない限り、相場の調整波動は続くことになります。為替がここまで急騰(円安方向に)したので、当然、100円を再び割り込む円高などの振れは、既に市場は半分以上を消化しているでしょう。更に米国経済は大丈夫ですよ。スバルは売るものが不足しているそうですからね。設備投資は日本ではなく米国中心に起りはじめています。TPPなど先行きも良いですからね。なんと的外れな記事を書くのでしょう。シャープの時もそう感じましたが…メディアの見識が疑われます。カタルが何故、長期金利のグラフを掲げているか? よく、この意味を考えねばなりません。金利が上がることは、既に容認されていますが、上がるスピードが問題なのです。対処する時間があれば、どうにでも消化できる問題ですね。まだ4月に異次元緩和に対し、大手銀行は対応済みではないのです。その状況に対処する時間が必要なのですね。金利の水準ではなく適応するための時間があればいいのです。
カタルは20日の相場を見て、21日の今日の市況にITバブルの陶酔状態を連想したと言う記事を書きましたね。案の定、23日に大幅安しました。シャープに東電、サニックスと軒並みストップ高になった20日の状態を見て21日に懸念した表現でしたが…。皆さんは相場の下げを心配しているのでしょうが、このような調整が入るという事は、相場は大丈夫だという事なのです。今の相場環境は、まだ参加層が薄すぎますね。それは上昇ピッチが速かったために、列車に乗り遅れた人が大勢いるからですね。その人たちにも投資をする機会を与えねばなりません。その為の調整で、馬鹿は多く居た方が儲けは大きくなるのです。ねずみ講のようなものでしょう。年金の資金配分を含め、体制を変換させるには時間が掛かります。個人のレベルでは簡単な話ですが、日本国債の新しい認識を、大手の金融機関が認識し、体制転換するには最低1年程度の時間的なユトリが欲しいものです。何しろ大手銀行の持っている国債の量は、半端じゃありませんからね。一斉に各行が動けば大変なことになります。
だからこそ、今回の異次元緩和は本物の領域に入るのでしょう。薄型テレビから4Kに変化する時代変化ではありませんよ。何と発想力が乏しい日本の家電業界なのでしょう。既に技術的には様々なSFの世界が広がっているのですね。電脳の世界を実現させねばなりません。介護ロボットからアンドロイドへ、夢のある未来社会の実現ですね。組み込みソフトが大きく活躍できる環境社会の誕生ですね。幸い、グリーがDENAに対抗心を燃やし技術者の賃金水準を引き上げました。今度はガンホーが急増するお金をどうやって利用するか…東大法学部に入り官僚になるより、東工大に行きプログラマーになった方が夢は適うと…優秀な若者が方向転換すると、日本の時間軸は大きく世界に先駆けて進むことになります。だからグリーの田中さんの負けず嫌いな性格が、社会構造を変える切っ掛けになったから、カタルは依然、株で損はしても心は惹かれている訳ですね。グリーは両面を持っています。6月は恐いですね。ひょっとすれば、大きく減損会計を採用しても良いからですね。グリーの会計事務所は新日本ですね。厳格な人間なら、のれん代の償却を迫るかもしれませんね。何故なら予定通り進んでないからです。内部情報の重要性が分かるかと思います。
シャープの時も話題にした設備投資の減価償却費の考え方は、一般には分かり辛いのでしょう。極端な事例ですが、昨日1000万円で買った機械が、翌日には全く価値がない鉄の塊になるケースがありますね。中古車業者の人は、この感覚が分かるかな?非常に高価な武器の価格が、その武器に対する防衛システムが開発されたことにより、大きく価値が減損し使われなくなります。大河ドラマの世界です。剣の技術を磨いていたのに…鉄砲には敵いませんね。江戸幕府は技術革新を怠ったから敗れたのですね。グリーの田中さんの存在が光るでしょう。減損会計のリスクが存在し、今の相場環境にはピッタリの銘柄ですが、問題は本当に、今までのように携帯ゲームの世界で覇権を握っていられるのかどうか…。この裏付けがあるなら、傷の無いDENAより、傷があるグリーの方が相場になりやすいですね。株って面白いものですね。完璧さより強弱感の対立が相場を生むのです。
話しは変わりますが、007の20万円割れを、今日は予想していたのですが…今の所は割れていませんね。このような堅さを見ると…調整の進展度合いが分かる訳ですね。本当は相場が弱い時に逆行高すると良いのですが…まだ確認はとれていません。目先の一つ一つの壁をクリアして、横ばいの時間が長くなれば、なるほど相場の信頼性がどんどん高まります。僕は今日、指値を入れたのですが…今の所、買えてないようですが、ユニデンなんかも仕手性があるのですよ。この時期に戻り高値を取るような株は、調整波動の中で、活躍する候補の銘柄の一つですね。今日は下げていますから、買い場なのでしょう。僕も下値などは分かりませんから、何度も買えるようにして相場に臨むわけですね。下げても結構、上がっても結構、どちらでも構いません。ただ20日にストップ高した東電やシャープ、サニックスなどは、また上値があるでしょうが、今は選択から外した方が良いですね。秋までは、基本は休みですが…、仕手材料株が賑わう展開は、当然、考えられます。プロは刹那いですね。商売だから常にノルマに追われます。相場が良い時に手数料が上がるのは当たり前ですが…このような調整期にもある程度の水準を維持せねばなりません。
ここで大切なことは、失敗しても大丈夫な銘柄を選択することです。あるいは相場がよくなった時に、損切りしても新しい相場に参加できる株価位置で銘柄を買う事ですね。カタル銘柄のJVCケンウッドは不発でした。しかし買値から下げてはいませんね。今、アドバルーンを掲げたユニデンは、今は265円ですが…この水準から下なら、全く怖くないですね。300円超えは、どうかと考えますが、この水準から下なら、いくらでも買う事が出来ます。分かるかな?この感覚が…プロはどちらに転んでも良いように、善後策を講じて相場に参加するわけですね。今日の株は下げていますが、おそらく買い場でしょう。場合によれば、全体相場も二番天井に向け6月は高いかもしれませんね。サマー・ラリーと言う言葉を連想させる相場に、発展する可能性さえあります。安倍政権は、なかなかの気配りですよ。参議院選挙を前にアベノミクスの副作用を連想させたまま、選挙に入るとは思えませんね。故に、どの株も買い場なのでしょうね。
この仮説は受け入れられると思っています。異次元緩和は始まったばかりで、多くの人気株は赤字のラインから黒字の入り口ですね。相場は非常に若いままなのです。心配はいりません。追証にならない限り、どの株もまた高値水準で利食いが効きますよ。金融相場の格言を思い出してください。「強気相場(金融相場)は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感と共に消えていく」のです。まだ業績相場にも入っていません。アベノミクスの副作用と言う「懐疑の中」で相場が育っている段階ですね。まだ相場は序盤で、列車に乗り遅れた人は救済されるチャンスなのですね。

投稿者 kataru : 2013年06月03日 10:20