今日の市況(2013年05月31日)
かたる:人間は自分勝手な動物で、自己の願望を空想し連想を常に抱きます。そのイメージを基にして選択が行われ、行動するのですね。この現象は人間である以上、避けられません。好きな人が居れば、アキちゃんのように先輩との関係に妄想を抱き、キスする場面を夢見るわけです。株も同じですね。自分の持っている株の値上がりを願い、他の株と勝手に比較しガンホーのように騰がらないか…と妄想を抱きます。しかし過去の統計を見れば分かるように、株価が5倍、10倍になる確率は非常に低く2倍になるのも、通常は夢の領域なのです。一般的には23日に起こった株価1143円安の動きが、調整の入り口と捉えられますが、ガンホーなどの新興株は14日が高値で、15日には下落を開始しています。007は13日が高値で翌日には下落していました。新興株の安値はこれまでのところ、全体が大きく下がった23日だったようです。今日は月末で新興株の下落から2週間が経過しますから、急激な下げの第一波の整理は完了するのが通常のケースです。所謂、下値固めと言うものです。一般株は、あと1週間程度、整理場面が続くのでしょう。しかし昨日の第二波の大幅安で、大方のアベノミクスの副作用問題は、市場で消化されたのではないでしょうか…。
故に、ここからの下げ場面…と言うか、緩む場面は絶好の買い場なのかもしれません。ただ先の高値を更新できる銘柄は、限られるのでしょう。全体は横這いの水準を維持できれば上出来の部類でしょうね。昨年11月から株価はずいぶん回復しました。この株価水準を維持することができるなら、基本的にアベノミクスを市場は容認していることになります。もともと「デフレ・ボトム・ポケット」と言う、行き過ぎたデフレ環境が、異次元緩和により修正されたに過ぎないのです。アベノミクスで成長路線に復帰できるなんて…今の所は、妄想に域に過ぎないのでしょう。その警告が今回の市場の反乱でしょう。行き過ぎた期待感が修正さたのでしょう。メディアはアベノミクスの「副作用」を大きく採り上げておりメディアが取り上げたという事は、一旦はリスクが認識されたわけですね。
しかし、かたるが指摘する「ガラガラポン」は、こんなものではありませんよ。既に異次元緩和により、第一歩を踏み出した以上、不退転の決意で臨まねばなりません。このカタルが考える「ガラガラポン」のリスクは、まだ誰も指摘していないようです。アベノミクスが中途半端な形で揺り戻しに合うとすれば、起こりえる現象ですが…。まだ、かなり日本には余裕があります。何しろ、未だに世界一の債権大国なのですね。しかし…このようなものは株価と同じで、あっという間に変化しますから…。その警戒は常に心の隅に抱いておかねばなりません。「ガラガラポン」のイメージは、コントロールできない狂乱インフレですね。最後は超円安で物価高に陥り、円の価値は急速に失われると言うものですね。当然、年金生活者は国に裏切られる訳です。終戦直後の日本を想像すれば良いでしょう。
余り脅しても仕方ありませんが…今日は相場が高いので、多少は許されるでしょう。このリスクは顕在化するのは、もっと先でしょう。日本人はイワシ民族で、この原動力は自己の内部崩壊なのですね。物価高に批判する世論に、安倍政権が負けて政策を見直す事が非常に怖いのです。中途半端な態度は駄目なのです。どちらの路線を選択しても、全ての人を満足させることは出来ません。燃料費が上がり、イカ釣り船の苦境などは、バブル前の燕の洋食器業者の悲鳴に比べれば、比較にならないほどの痛みですね。僕は新潟が地元で友達の家は洋食器を生産し、世界に輸出していましたが…あえなく倒産しました。彼は一時期、北朝鮮に洋食器の技術指導に行っていたことがありましたね。あの時の洋食器業者で業容転換を図り、生き残ったのは10%未満だと思いますね。みんな全滅ですね。そのような構造転換は、これからも続きますね。三ちゃん農業の肩を持つメディアは、キチガイです。これは差別用語かな?よくわかりませんが…。痛みは当然あるのですね。
さて、そろそろ調整からの脱出の話を、展開しないとなりませんが…いい事例が見つかるかどうか…実は皆さんに解説するのに、良い事例を探すのは大変な労力が必要になります。数日前に、僕は東レとコマツの話をしました。東レは第二のコマツに成り得る可能性が高いと述べました。しかし今ではありませんからね。あのチャートを見ると、やはり休みますね。場合によれば1年程度は横ばい波動を入れるかもしれません。しかし東レはかなり有望な素質も秘めた会社です。東レほどの大型株になるとリスクは非常に小さいのです。皆さんは金融株の三菱UFJやみずほの値上がりと007の値上がりを混同していませんか? 全然、価値が違うのですね。大型株を値上がり率で比較するこ事態が間違っているのです。1000億円程度の運用を受け入れる事が出来る銘柄と、僅か1億程度のキャパシティーしかない銘柄と比較することが、どんなに間違っているから分かりますね。実に1000倍ですよ。比較になりません。
東レや日立は、実に有望な銘柄ですね。僕はトヨタなどより、ずっと有望だと考えています。日立はアセアンの社会基盤銘柄として評価され、背景は安倍政権が頑張っています。インドの新幹線など…。しかし株価は、この時代変化をあまり評価していませんね。東レは素材革命を現代社会にもたらしており、これから炭素繊維の量産効果が生まれますね。カーボン・ナノチューブの進化は、どの程度か分かりませんが、宇宙エレベーターが誕生するなら宇宙開発の入り口に届きますね。なにもIPS細胞だけの話ではないのです。スマフォの進化を見れば、容易にカタルが語る夢のSF世界が想像できるはずです。グーグルはモトローラを買収し、現在はアップルに挑んでいます。僕の評価はグーグルに軍配を挙げています。今は、大きく水をあけられていますが…。世界の注目はアップル、サムソン、グーグルの戦いですね。この競争が進化を促進させます。共産主義が敗北し市場原理主義が世界の覇権を握ったのは、人間の欲望を煽った競争原理の仕組みですね。確かに米国発の金融危機である金融デリバティブの発展は行き過ぎ崩壊しましたが、僕はあれは進化の過程であり予兆なので、何れ形を変化させ発展するのだろうと考えています。
皆さんは、もっと具体的な株価論の方が、興味をそそられるのかな? でも僕は個別株価の評価など…あまり興味はありません。やはり宇宙などの空想的な話題の方が、ワクワクする感情が疼くのです。皆さんが007の魅力を評価できないように…。世間は、夢や空想に価値観を抱く人が少ないのでしょう。だから現実の株価になり、夢は崩壊し現実に引き戻されます。常に株価は市場経済の中で精査されています。しかし人間は常に空想に心を躍らせ夢を抱き、その夢が目標に変わり進化の道を歩むのですね。今の時代は、非常に進化のスピードが速くなっています。インターネットを見れば分かりますね。スマフォに変化しユビキタス社会が実現化され、CPUの処理数は日々、進化しています。スマフォに喋ると、なんでも回答してくれる時代になったのです。組立ソフトなどのソフト技術をもっと磨く必要がありますね。僕はグリー株で、唯一の損失を続けていますが…やはり損をしても田中さんを応援する気持ちは変わりませんね。何故か?と問われたら…日本のソフト開発技術者の給料を、引き上げたからですね。300万円を500万円程度に引き上げたのでしょう。
MBAを抱えるDENAは、英語教育の導入を述べた現代版の教育方針でしょうが、グリーは日本語教育を訴えている御茶ノ水の藤原正彦先生の主張のようなイメージですね。安倍政権のスタッフの中に楽天の三木谷さんが加わり、小学校からの英語教育が取り入れられていますが、僕は、むしろ藤原先生の考えの方が、正しいのじゃないかとも考えています。中国で論語を叩き込む教育のように…。儒教の精神を叩き込むとか…。古い人間かな?核家族の弊害を考え、昔のような世代を超えた家族制度の方が、正しいように感じたりするのは…どうしてなのでしょう。だいぶ合理的な市場原理主義者から考え方が変化しているのかもしれません。
昨日、僕が独自検索している人気銘柄は、37銘柄が3000を超える全銘柄の中からリストアップされています。この中にユニデンも登場しているのですが…。この時期の人気銘柄を、安易に空売りをする事出来ません。東電やシャープなどの嘗ての人気株を対象に選ぶのは分かりますが、新規にリストアップされる銘柄を、空売りすることは危険ですよ。僕はユニデンを既に利食いし売りましたが、また買うかもしれませんね。ただこの時期の投資は、やはり遊びの範疇です。基本は休みだとも思っているのです。しかし…007を始め、ユニデンや株価位置が低いグリーやDENAなどの銘柄が、材料株として一本釣りされる可能性を否定するものではありません。場合によれば、全体も戻り高値を探る二番天井の相場を形成してから休みが続くこともあるからですね。このイメージはグラフにした方が分かりやすいのでしょが…実例を探す手間が面倒なのです。だから手抜きで、ごめんなさいね。明日は個別株のチャートの形を解説して、調節脱出の考え方を具体的に株式教室で解説しようかな…とも考えています。

投稿者 kataru : 2013年05月31日 10:53