今日の市況(2013年05月29日)
かたる:S&Pが統計を取っているケース・シラー住宅価格指数が前年度比10.9%の上昇だそうで…過去7年で最大の上昇幅だと言います。前からカタルは、米国の金融危機の改善目途をGSEの立ち直りだと述べ、なんども今日の市況に登場させてきました。GSEの公的資金返済も見通しが立ち始め、間もなくトンネルを抜けますね。日本のりそなと大きな違いがあります。私が三重野元日銀総裁を批判する理由が分かるか…と思います。危機発生は仕方がなかったとしても、後の対処の仕方で結果は大きな違いが生まれますね。最近まで、日銀は資産デフレの弊害を認めてこなかったのです。日銀が、嫌々認めたのは、2010年10月の包括的な金融政策の採用で、ETFとリートを例外的に買い入れを認めた事で、方向転換が事実上、開始されました。皆さんは、黒田さんの異次元緩和だと言う認識の方が多いでしょうが…実際は2010年10月でしょうね。もし私が大きなファンドを抱えて運用しているとすれば、この辺りから日本株の買い入れを始めていたでしょう。

しかし2010年10月から2012年11月までは長く、時間のズレが生まれていますが、大きな転換と言うのは、こんな時間感覚なのでしょうね。仕組みの構築を始める下準備には時間が掛かりますからね。このような感覚に立つとアベノミクスが成功する確率は非常に高いですね。何しろ失われた時代を経て、日本は構造改革を既に実現させています。ただ残念ながら、折角の緩和効果を充分に企業経営者は、取り入れているとは言えませんね。理由は日本の基礎コストが高く、生産性の観点からみると、製造業の回帰は難しいのかもしれません。しかし基本的な資産デフレ対策が確立され、失われた時代により構造改革が終了間際だと言う現実は、世界のどの国にもない非常に魅力的な要素を秘めています。ヘッジファンドが涎を流し参加するわけですね。彼らは一流ですよ。モラルは兎も角、貧欲な連中ですからね。
皆さんは感じましたか? この悪い時期にカタルが、あえて「ユニデン」と言うアドバルーンを上げた意味を…。正直に言えば僕は286円の壁を抜けるとは考えていませんでした。4ケタになる銘柄なのですが…そんなに早く動くとも思ってなかったのです。しかし昨日の髭は、ある意味で仕手株の本領を発揮していますね。僕らの世界では、あのような動きを予兆と感じる人間もいます。はたして今朝、明らかになったケース・シラー住宅指数とユニデンを結び付けられた人は、何人、読者の中でいるのでしょう。カタルは述べています。ユニデンは米国が主戦場で、住宅市況に影響を受け易い企業だと…。しかも高収益企業に育つ可能性を秘めた企業だとも…。同時に藤本さんのカラーを指摘し、仕手性まで言及しています。昨日の人気株リストの数は大きく減っており、全上場株の中から10銘柄しか選出されませんでしたが、そのリストの中に登場していました。3000以上もある銘柄の中で選択された銘柄です。カタル君は、なかなかジャン!と、また浮かれた次第です。しかし…。

あまり浮かれても居られません。一度、提示された課題を消化できるのかどうかは…今の所は未知数なのです。新産業戦略と言うか、成長戦略と言う課題はなかなか難しいですね。果たして参議院選挙が終わったら、本当に改革が進むのか…未知数なのです。相場は水準訂正を済ませ「デフレ・ボトム・ポケット」と言う異常値は、ほぼ是正されましたね。長期金利も株価水準も…この辺りは異次元金融緩和効果なのですが…。一度、開けてしまったパンドラの箱、中途半端な改革や妥協はできません。それに日本国民は耐えられるのかどうか…イワシ民族だから不退転の決意が必要なのですが、時代を進める事が出来るかどうかの見極めは非常に難しいのです。
早くから、かたるは原発の被災者が所有する土地や家など一括して全て買い上げ、未来都市を建設すれば良いと述べていました。しかし普通はその様な不退転の決意は出来ないものです。人間は急激な変化に耐えられないのですね。学者先生によれば、生活環境が変わると人間行動に大きな変化を及ぼすのだそうです。新潟の山古志で被災された老人を都会の息子が引き取ったら、そのおじいさんは非常に元気だったのに…都会暮らし1年程で亡くなったとか…。今回もそうでしょう。適応力があるようで…ない人も大勢いるのでしょう。株をやっていると…面白いものですね。色んなことを見るようになり、色んな現象が不思議でなりません。
カタルは007をピカ一銘柄として継続的に取り組んでいます。時代の流れが後押ししてくれるからです。実はカタル君、痛いほど、この時代の流れを感じています。東京に上京し歩合セールスとしてトップになれると思っていたのですが…どんなに努力しても無駄でしたね。買いしかしないセールスにとって、失われた時代は長すぎます。今のような環境なら、努力が生きるでしょうが…。007はその点で恵まれていますね。努力も勿論あるのでしょうが…。通常、あり得ないのです。007の生い立ちを追って行けば、色んなことに気付きますね。目先に拘らずに、1株だけでも現物で保有して欲しいとカタルは述べています。読者数からすれば、皆さんが1株買っておけば、その内に、浮動玉はなくなり材料が確認され再評価された時に、株価は面白いように騰がるでしょう。しかし今回は不発でしたね。参加者が未来を感じてないのでしょう。仕方ありません。市場は常に現実と株価の評価を計っているのです。
日本人は情報の価値をずっと軽視しています。何故でしょう。この事が不思議でなりません。先ほどのケース・シラーなどの指標を、独自で提供している機関の多くはそのデータを有料で販売しています。経営判断や分析には資料が必要です。データ集めは大変な作業ですね。自分でグラフを作ってみれば分かりますよ。調査してみれば分かります。その情報の価値を日本人は…困った人種です。だから戦略的に対処する外国人に負けるのですね。中国は尖閣問題で米国において戦略的なロビー活動をしていると言いますが…日本はどうなのでしょう。経済力が何年も低迷しているから隙を突かれるのです。官僚は株式投資をすべきですね。市場原理主義の良さを政策に生かすべきですよ。
さて与太が、今日は多いですね。昨日300円台を示現したユニデンを見ると、また市場にはエネルギーがあるようです。残念ながらJVCケンウッドは大き過ぎたのでしょか?株価位置と言うステージを変えたこの水準を維持できるかどうかは、安倍政権の新成長路線の評価で分かれます。今の株価位置は連休明けの水準で、カタルは投信の玉手当の買いだと推察していましたが…。この消化度合やアベノミクスの成長路線の評価など…、やはり直ぐに新しいステージに歩むことは、難しいのでしょうね。基本は休みでしょう。しかし…ゲリラ戦なら…。証券マンは常に手数料を追い求めるわけですね。しかし商売でない僕らは安全を考え、無理をしないことですね。また秋になれば、いくらでも儲けられる時間が来るでしょう。多少、遊ぶのは構いませんが、大きな勝負を挑む時期ではないですよ。当面はゲリラ戦と心得るのが、正しい方針でしょうね。おそらく一番、気にしなくてはならないのは、長期金利の動向なのでしょう。此方のサイトでいつでも確認できますから、自分で時々見ると良いですね。皆さんには少しレベルが高いかな?あまり詳しい事を説明していませんが…。でも読者が増えているから、きっと支持はされているのでしょう。まだピーク時には、遠く及びませんが…。それでもこの半年で、ほぼ倍増しましたね。互いに、頑張りましょうね。さて早く黒田投手の活躍をみないと…昨日のダルビッシュは残念でした。運命は、神のみぞ知る。

投稿者 kataru : 2013年05月29日 10:37