今日の市況(2013年05月28日)
かたる:当初、先週の暴落は中国景気への不安や米国の金融緩和の終了を懸念しての売りと言われていましたが、最近はヘッジファンドの高速取引が原因だという事がハッキリしてきましたね。アベノミクスの副作用は金利が急速に上がる懸念です。財政規律が緩んでいる日本にとり、欧米の感覚はあまり当て嵌まりません。日本の成り立ちは官の意向が強く明治政府の元に立ち上げられた資産が眠っていますからね。このような見方は一般化されていませんが、日本の財政問題を考えるにあたり非常に重要なのです。官僚支配の枝葉企業は多く存在します。最近論争が起こっている米国の話しも興味がそそられるテーマですね。
『クルーグマン氏は先日、書評誌「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の中で緊縮財政の擁護派を非難し、過剰な政府債務に潜む危険性を警告したロゴフ氏とラインハート氏の論文は「神聖な地位を失っているのみならず、おおむねあざけりの対象となっている」と断じた。』を切っ掛けに、『ハーバード大学の経済学者、ケネス・ロゴフとカーメン・ラインハートの両氏が、プリンストン大学の経済学者で米ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、ポール・クルーグマン氏を「甚だしく無礼な態度」だと非難、そして、高い債務水準とその後の景気減速とを関連付ける補完データの提示を両氏が拒否したとするクルーグマン氏の主張は不正確だと反論した。』と言うものです。
ドルも紙屑だし国家の財政赤字が問題にされるのかどうかという命題ですね。日本の財政問題も似たような回廊の中に問題の火種はあります。米国のドルは紙くずですが…軍事力は世界一を誇り、世界はドルの権威を認めざる得ませんね。世界の覇権はやはり米国の手中にあります。何も経済的な論点だけではありません。グローバル化の中で純血主義に拘る日本は、世界に類を見ないイワシ民族です。戦後の画一化教育はなかなか消えませんね。まぁ、どちらかと言えば、楽天の三木谷さんなど異端の口です。興銀から禄を頂き、育てたもらった恩にも報いないで…飛び出す人間性を持っていますからね。僕には理解できない感覚です。事業は成功させましたが、その後の経営方針などのスタイルを見ると…税金も払わずに西武方式を狡く使っている巧妙な詐欺師のようなイメージです。故にぼくは嫌いです。一方、ソフトバンクは公共性もあるのでしょうが…若者を育て後継教育をしている点など、日本と言う社会に恩を還元していますね。非常に好きで応援しています。でもカタルは楽天でショッピングをしているのですが…。
何故、このような話しを展開するかと言えば、あまりに無知でメディアの誘導に乗りやすい人間が多いからです。だからイワシ民族なのですよ。自分で考えなさい。自分で選択しなさい。そうして決断を下し行動するのです。本当に考えない人間が多いですね。自分で考えないから想像力が失われるのですね。そうして未来を感じる事が出来ないのです。最初は空想なのですよ。夢と言うものは、最初はとりとめない空想から生まれ、その空想が夢に変わるときに目標が生まれ、行動が促されるのです。米国でもアップルの税金逃れが話題になり、G8かな?G20か分かりませんが、議題にのぼるとも言われていますね。アイルランドと米国の仕組みの間隙を縫い利益を隠すのはどうも頂けません。フェアじゃないですね。早急に国際ルールを設けるべきでしょう。アップルはあまり好きでなくなってきましたね。スティーブ・ジョブズが亡くなり、企業のあり方を問われていますね。僕はグーグルに魅力を感じていますね。グーグルマップの発想は素晴らしいですね。旅行したことがないところに行けて、見た人の世界が広がり人々に夢を与えてくれます。
ただ映像と現実は違いますね。山を登ればわかります。あの過程が忘れられないのかもしれませんね。途中の困難さが喜びを一層引き立ててくれるのでしょう。80歳でエベレストを登頂された三浦雄一郎さんはすごいですね。本当にすごいのです。多くの日本人に希望を与えてくれたことでしょう。そろそろ老化と言う言葉を意識する年代に差し掛かり、彼の偉大さが分かります。相場と言うのは精神力なのですね。銘柄の選択でもなければ、知識でもないのです。きっと、なかなか最後の壁が越えられないのは、自分自身に具わった性格と言うか、精神力が足りないのでしょう。故に数々の失敗を重ねるのでしょうね。僕も画一化教育の洗礼を受けている訳で流されやすい人間です。いい女が隣にいれば…の口ですからね。三浦さんと言うのは、どういう精神力をしているのでしょう。なかなか自分との戦いに勝てるものではありませんね。80歳ですよ。
四季報数字では717円の一株純資産でしたが、決算短信によれば800円だと言います。しかし金融相場第一波動では750円止まりだったようです。僕は当初から第一波動の目安として三菱UFJの株価を指標にしていました。米国金融界にも最近支持派が増えて来たところですが、欧州はBISの基準さえ危ぶまれ、未だに再建途上で混乱しています。だいたいリストラは3割水準に来たようですね。昔から3割乱高下に向かえと言う言葉があります。007は村田との提携で踊り、20万から一気に2倍程度の株価に噴いた為に、押しがきついのですが…新興株らしい動きですね。多くの人が振り落される訳です。
東芝が2011年の夏に、スイスのL+G社を買収しました。覚えていますか?スマートメーターの世界トップ企業ですね。世界シェアが30%だと言います。しかしスマート・グリッドはこれから進行するのですね。東電は震災の影響もありスマートメーターの採用を始め、現在、日本は節電意識の高まりもあり、効率的な電力配分の観点から、この産業は世界のトップ領域に入ってきました。この基準が世界基準になります。スマート・コミュニティー構想は着々と進んでいます。何故、キャッシュレス社会の構築を進めないのでしょう。この仕組みを実現させれば、犯罪などは大幅に減りますね。お金の経路が追えますから、犯罪の領域が大幅に減りますね。間違いなく、このスマート・シティーが日本に残された成長の糧でしょう。現状の施策では3%成長などは夢の領域です。しかし日本は既に失われた時代を通じて構造改革を断行してきました。この意味をよく考えてほしいのです。震災の影響により復興予算が付けられましたが、消化できなかったのですね。この意味を…考えてください。長年行ってきたリストラクチャリングで市場は枯れていますね。僅かな需要を生むだけで、好循環の成長が続くのですよ。震災の復興需要が影響し、先ずは地元で労働力が不足し賃金が上がりましたが、その影響が首都圏に拡大しているのです。分かりますかね。この意義が…失われた時代は完全に分岐点を示しているのです。だからスマート・コミュニティーの実現は、世界基準を日本発に出来るのですよ。
相場全体は、まだ下値を模索する段階でしょう。あまりに踊りましたからね。20日の市況展開を見て、カタルはITバブルを彷彿し、恐怖にも似た感情を抱きました。案の定、23日に相場が大幅安になりましたね。もともとある程度は感じていた疑心が、一気に現実化しただけの話です。しかしカタルはこの時期に敢えて市場に問いかけました。ユニデンと言う三文役者で…。市場の力量を問うたのですが…市場は303円の反応を示してくれました。全体はまだ駄目です。おそらく来週末ぐらいまで下値模索を続けるのでしょう。しかし新興株は全体に先行しており整理を敢行しました。14日がピークだったようです。今日は28日ですからようやく終盤になりましたね。そろそろ買い始めても心配ない時間感覚です。株価で買うのではないのです。時間で株を買うのですね。この辺りの感覚はベテランの証券マンでも、理解されないでしょう。私自身が最近、気づいたものです。狙いは未来社会の構築に拘わる産業ですね。

相場が下がれば、買いたい銘柄はたくさんあります。大型株では、例えば東レなどは世界の覇権を握る素材産業で、しかも素材は膨大な利益を生むのですね。現時点では分かりませんが、コマツの動きを連想させるものを感じています。コマツはこの水準から株価2000円台を定着させた企業ですね。あくまでもイメージの話ですよ。詳しく決算を見ていませんが、炭素繊維の広がりなどを見ると無限の広がりを感じ、夢を感じる事が出来ます。実は加工技術が進化したのは最近の話しなのです。炭素繊維自体は古いのですが…。僕が市場に送り出したユニデンは確かに魅力もありません。しかし米国の住宅市況の恩恵を最も受け、既に生産基地を中国からベトナムに移転させ、体制が出来上がっていますから、数量効果などの恩恵を享受できる体制が出来上がっていますね。仕手性もあり、売り方、買い方が共に妙味のある株です。株価が騰がるためには、強弱感の対立が必要なのです。だから急騰しやすい体質を秘めていますね。藤本さんはなかなかユニークな人物らしいですね。幕間つなぎにピッタリのタイミングであり、業績推移の中に位置しているのでしょう。原稿を書いている途中で300円台に入りチャートの形も良くなっています。何と言っても、この時期に高値を抜く株は、あまりないですよ。調べて御覧なさい。やはり有望なのです。何れ4ケタ位向かう事が出来ますよ。
相場と言うのは失敗した場合も、考えねばなりません。JVCケンウッドの問い合わせを、株価が上がっている時によくもらいました。「なかなか動かないね。」という不満ですね。しかし今はどうでしょう。買値を割ってない儲かる株価位置でしょう。順番とはそう言うものですね。ユニデンの株価位置だって…今は少し下げて280円ですが、下値は限定的ですね。ガンホーは、何れ「化けの皮」がはがれます。2年前のグリーを想像すれば分かります。ゲームは飽きられるのです。
しかし成長株評価のピカ一企業の007は、高値を凌駕する事が出来る銘柄なのですね。今は赤字で多くの人が、僕の抱いているイメージを感じる事が出来ないのでしょう。故に20万円を割れたりするのでしょうね。ユビキタス社会はこれから実現し、ようやく動き出したばかりの話ですね。世界の任天堂が多くの選択肢の中から007のWiFiを選択し、村田も選択したのですね。パナソニックが町工場のSQLを採用しますか? 残念ながら僕には技術評価は良く分かりませんが、開発要員が30名足らずの小さな町工場が、世界トップ企業から評価され、使用されるソフトをいくつか持っています。狙いが良いですね。スマート・コミュニティーの構築はこれからですね。スマート・グリット、スマート・アグリ…スマートフォンを使った遠隔操作は、これから、ようやく製品化されるのですよ。ダイキンは世界でも有数なトップグループですね。このワクワク感はなかなか消えませんね。通常は株価が下がると消えるものですが…。むしろ増しています。実は東芝方式がデファクト・スタンダードに採用されるような流れに、現在はなっているのですね。どういう事か、この意味が分かりますか? 日本が世界基準を構築する産業なのですよ。
今までの007は、3年も開発時間が掛かりました。しかし今度は村田ですね。村田の開発要員は数百人規模で半年基準ですね。バフェットは10年も20年も時間を超えた投資をして成功しました。せめて足元にでも近づくことが出来れば、最後の一線を超える事が出来るかもしれません。最後は運ですね。所詮、未来の事は誰にも分かりません。実際に経営している経営者さえも分からないものです。方向性さえ正しければ、時代は必ず味方するものでしょう。自分の力量に合った選択をして下さいね。自分の技量を超えるから悩むのですね。全ては自分次第なのです。

投稿者 kataru : 2013年05月28日 11:01