未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年05月24日)

かたる:いやはや…懸念はあったけれど、まさかこんな形で訪れるとは…。一体、昨日の市場の動きを、どう解釈するべきなのでしょう。最近はヘッジファンドの高速取引が増えていると言われており、米国では対策が練られていますが、日本では遅れています。一つの原因はその辺りにあるのでしょうが…それにしても。一般的な解説は、バーナンキ議長の出口解説と中国のPMIだと言われています。現在、中国は都市化政策を実行しており、この投資が無駄になる、嘗ての日本の公共事業のような形を歩んでいますね。実際に鉄鋼に於いて中国は過剰投資をして、鉄鉱石の輸入が増えたバブル特需が、日本の大平洋金属や商船三井などの相場にも現れていました。しかしこの解説で、こんなに崩れるような状況ではありませんね。他に原因はあるのでしょう。

カタルは21日の今日の市況で、異常な市場の光景を伝えていました。あの時はサニックス、シャープに東電などが、軒並みストップ高になる20日の市場を顧みての感想で、ITバブルの懸念を考えていました。つまりアベノミクスの失敗ですね。何度か登場させているアベノミクスの副作用問題を取り上げる時が、来たのかもしれませんね。それとも一時的な利食いの動きなのか…。まぁ、現時点ではこれからの政策動向により決まるので、予測は困難ですが…。一応、皆さんにも紹介し考えておいてもらう必要はあります。書き切れるかな?

「猿でもわかる」株式解説と言うあの本は、馬鹿でもわかると言う意味ですよね。カタルは三流大学の馬鹿人間ですからね。東京に来て東大卒のキャリア官僚と付き合うようになると彼らの優秀さが際立ちますね。確かに優秀ですよ。記憶力や機転など…ただし東大卒でも馬鹿も居ますが…。一般論です。みんなが警戒を忘れ、踊ったので昨日の下げは市場の警鐘なら問題はないのです。一番怖いパターンが「ガラガラポン」なのですね。かたるは最後には円安、金利高、物価高による超円安時代の到来で、財政問題などの問題が解決されるパターンを述べていました。ずいぶん以前の話ですから、覚えていない人も大勢いるかもしれません。分かりやすく言えば、スタグフレーションの到来ですね。現状は財政問題を抱え、非常に難しい局面なのですね。故に異次元緩和等だけでは、問題は解消されません。

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昨日の長期金利が1%に到達するパターンは、日銀さえもコントロールできない現象が生まれ始めている兆候でもあります。ただこれは当然の現象で、方向性は正常なのです。しかしスピードが問題なのですね。三井住友は先行して国債の売却に動いているようですが、「デフレ・ボトム・ポケット」の修正が一気に進むと、金利上昇が国債の金利負担を大きく押し上げ、これが引き金になり円安が加速し、日本からの資金逃避が進み、物価が高騰するケースが当然予想されます。アベノミクスの副作用は、経済が回復する前に輸入物価が上がり、食料品価格の高騰からエンゲル係数の高い人たちの不満が爆発する事ですね。日本の多くは年金暮らしの弱者です。その人たちの中には、年金だけで生活をしている人が多数いますから、日々の暮らしの食料品に対する支出が増え始めています。小麦粉を始め、油など…様々な輸入物価が上がりますから…ね。

経済が追い付いて、設備投資に火がつけば良いのですが…この円安局面に対する企業懸念は異常な警戒感です。自動車産業を見れば分かります。日産だけですよ。多少、円安に反応した企業は…。ほとんどの企業は、既に日本に関連産業がなくなり、生産を戻すコストが掛かり過ぎるので、躊躇している段階ですね。120円程度なら…との声は聞きますが、現在は中途半端だと言います。せいぜい、海外へ生産移転をする予定だった時期を延ばすと言うものですね。つまり設備投資に火が付かずに、くすぶり続けるのですね。

一方、アベノミクスが成功するパターンは、スマートシティーの建設などスマートアグリに、スマートメディカルなど…。情報を取り入れた最先端の効率社会の構築が間に合えば、日本は新しいステップに進めますね。自動走行の自動車など…ITCと組み合わせるアイディアは無限にあります。ユビキタス社会の構築です。遠隔地医療など…今は手術ロボットもあり、何も優秀な外科医でなくとも、微細な手術は可能です。日本の病院は観光とドックを兼ねて、世界中のセレブを集める事が出来ますね。金持ちは保険が効くかなど…問題にしませんね。お金を使うことに苦慮するセレブは、世界中に多く存在します。いろんなアイディアがありますが…そのアイディアが軌道に乗せる事が出来るかどうか…。

現実は、夢の実現より設備投資にも火が付かずに、期待が萎む可能性が高いのでしょう。故に大幅な調整が入ったのでしょうね。多くの人が利食い状態なので、利食い作業が重なった影響もあるのでしょう。しかし「異次元緩和はアノマリーを凌駕できるか?」あのカタルレポートの懸念が、現実化した可能性も高いのですね。どっちにしても、これからの相場を観察するしかありません。5月14日に天井を付けたのでしょう。最初は下値の買いが乏しい新興株から崩れ、比較的買いが厚いはずの信用取引銘柄も今回は崩れてきました。調整は避けられませんね。一度、ひびが入ると、必ず市場は確認作業をします。その確認作業の株価位置は、誰にも分かりませんね。全体の需給バランスによりますから…。

もし相場が強ければ、全体が下がっても、物色される銘柄群が出てきます。候補はDENAやグリーなどなのですが…業績面のターニングポイントを迎えているかどうか…。あるいは好業績で、これまであまり評価を受けて来なかった銘柄ですね。JVCケンウッドもその範疇ですが、新しくカタル銘柄として紹介し始めた「ユニデン」6815と言う会社も、その候補銘柄になります。ユニデンは米国景気に左右され、特に米国の住宅産業関連とも捉えられます。故に金融危機前の企業業績は、高収益で高株価でした。現在はベトナムに生産基地を持ち、米国向けに輸出しています。この株などは仕手性もあり、好業績ですから狙われやすい株ですね。カタルは先日の寄り付きを、高値を承知して274円で買い、株価が下がった昨日も248円で買っています。株価は230円台が、おそらく下値でしょう。全体がどんなに下がっても…相場が無かった銘柄は下がりません。スタート時点のカタル銘柄はリスクが少ないのです。007のスタートはたしか6万円台ですね。J・TECは7万円台です。更にケネデックスは2万円前後でしょう。当たり前ですね。株価位置は、非常に低い下値から推奨をしています。ただ、どれも天井が高い為に、何倍にもなっても推奨を続けるので乱高下するケースもありますね。

今まで上がった株は、乖離が高く当面は下値模索です。しこりもあり、手掛けにくいのですが…個別の材料株はしこりもなく、やり易いですね。このパターンが考えられます。でも007などの見えない利益が、非常に大きな企業の一本釣りもあり得ますからね。さてどうなるかな…。勿論、全面安になり調整波動が強まる可能性もあります。しかし主力株による嵩上げだけは、残念ながら、ありません。小型や材料株の一本釣りはありますが…主力株が、短期で仮に高値を更新しても、二番天井を付けるだけでしょう。理由はマツダやトヨタの動向ですね。明らかにやり過ぎです。今日は、今の所は反発をしていますが、利食い千人力なのでしょう。しばらく休むことです。カタルはこれまでに何度も、「元本を引き上げろ」と述べています。信用取引等は、もっての他でしょう。現引きを前提に挑戦するなら問題はありません。既に11月としても、6か月間も相場は走っていますから…休ませてあげなさい。相場も人間も休みが必要ですね。ボーナスシーズンで、どれだけの実弾を取り込めるかどうか…この辺りも今後の焦点になるのでしょう。

さてカタル君はユニデンと言うアドバルーンを新しく上げましたが…、市場の反応は如何でしょうかね。ただ残念ながら、株価が2倍や3倍程度の可能性は非常に高いですが、成長性などは007の足元にも及びませんね。株式投資の基本は「成長株投資」…いや、果たしてカタルの期待する成長株に007が育つかどうかは、現時点では誰にも分かりません。しかし確実に芽は育っています。だから赤字なのに20万円なのですね。しかしまだたった20万円でもあります。利益が見えるようになると僕の期待する現実に変化し、株価が100万円のまともな株価になるでしょう。100万円など単なる通過点に過ぎません。ユビキタス社会の到来は無限の広がりを秘めているのですね。現物で拾ってくださいね。宝くじより確率は高いでしょう。そうだ今日は宝くじでも買うかな…トホホ、神頼みじゃ…何時まで経っても、本物の投資家にはなれないや。

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投稿者 kataru : 2013年05月24日 10:01