未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年05月08日)

かたる:株価を決めるのは、個別株要因と市場要因により決定されます。最近は外部環境が良くなり総花的な展開が続き、どの株も上昇過程にあります。昨年10月末より株価が5割以上、上がった会社は1419社もありました。全上場株は3343銘柄ありますから42%の株が5割以上の値上がりを示したことになります。5倍以上の値上がりは37銘柄ありましたね。ガンホー株式分割していますから、この数字には含まれていませんが…どっちにしても凄い相場です。グリーのように上がってない株を探すのが難しいのです。株価の価値を決める要素は色々ありますが、基本的にカタルが抱いているイメージは、純資産価格と最終利益ですね。つまりBPSとEPSにより株価は形成されていると考えています。カタルの考える基本株価は、株価=BPS+EPS*10と言うイメージです。これまで蓄積された資産価値と、これから10年間の利益分と言う認識ですね。故に三菱UFJはいつも安いと感じています。つまり三菱UFJを事例に示しますと…BPSは四季報数字で717円、一株利益のEPSは50円ですから、先の式に当て嵌めると717+50*10=1217円になります。通常、赤字でない限り、純資産価値を下回るのは、おかしいと考えています。

日本経済の要である大手銀行の三菱UFJが純資産価格を下回っている現実は異常事態ですね。この株価を論理的に説明するとすれば、資産価値が毎年減り(資産デフレが続く)、不良債権が増えて損失を被る(経済が悪化する)構図しか、あり得ない訳で…クロトン効果が問われる市場環境下では、明らかに株価は割安ですね。単純平均株価がここまで下がるのは、基本的に何処かが歪んでいるのですね。金融庁の日本株に対するリスク基準などは明らかに異常ですよ。本来、株式市場は未来の産業を問う場ですね。今日は株価について語っていますが、この財務面プラス業績面と、もう一つカタルが銘柄選別で重視するのは株価位置の問題です。株価位置とは…過去の市場評価ですね。よくカタルは長期の月足や週足を用いますが…企業業績の変化は3年程度のトレンドが続くものです。一旦、業績が好転し始めれば…数年間、あるいは10年程度はその傾向が続くことがよくあります。個別株の財務面や業績面と、株価位置によりカタル銘柄は選別されています。

以前、Sさんが500万円の頭金を作り、マンションを買おうしたら毎月のローン返済があまりに高額で、今後の生活を考えたら困難が予想されたので、住宅を諦めて、その資金で株式投資をした話を紹介しました。丁度、おばさんの家に、ビル・ゲイツが遊びに来ていて、「僕の会社の株でも買っておいたら…」とのアドバイスに従い、米国のマイクロソフト株を500万円分買ったのですね。バブル当時の話です。これは実話ですからね。Sさんは株の事は知らないし、普段は株価も見ないのですね。2000年代に入り、バブル当時から見てだいぶ地価が下がったので、そろそろSさんは自分でも家が買えると思い、10年以上前に買ったマイクロソフトを売って頭金にしようとしたら…、自分がビックリするほどのお金持ちになっていることを知ったのです。500万円が100倍以上になっていたわけです。この事実は非常に興味深い事実です。株価を知っていれば、途中で株を売って現金に変えていたでしょう。ところが知らなかったことが幸いしました。担当する証券マンも高齢で、外国株など見た事が無かったのです。人生は何が幸いするか分かりませんね。

成長株投資は、基本的に株を持ち続ける事です。ところが…上がってくる株価を知っている人は、なかなか株を持ち続ける事は出来ないものです。途中での株価の上下に心が揺れ誘惑に勝てないからです。どんなに良い情報を得ても、自分自身の力量が、最後は成果に繋がります。自分がどんな人間かが、市場から問われる訳ですね。だから株で儲けるのは難しいのです。こんな事を書いているカタル君も弱い人間で、この点、女性は意外に辛抱強いのです。この実話のSさんも女性です。しがないサラリーウーマンが人生の中で訪れた、僅かなチャンスをものにした話です。株式市場は実に様々な誘惑に溢れたところです。株の値動きに魅了され、人生を棒に振る人はたくさんいます。僕らの仲間の中では、相場で失敗して自殺した話など…沢山ありますね。だからこそ、良い時ほど注意が怠れません。自分の力量に見合った株式投資をする事が大切なのでしょう。決して無理はしないでください。

今の相場は基本的に、一度、株価が上がれば、なかなか株価は下がらずに、むしろ上がる銘柄ほど、上がり続ける傾向にあります。カタルは最近の相場を見て、ITバブルの頃を連想しました。そこで今日は、その頃の花形企業はヤフーなのですが…同時に物色されたソフトバンクの事例を紹介しておきましょう。カタルも当時はソフトバンク株を薦めて買っていたのですが…あまりの株価高騰に付いて行けなくなったのです。そのチャートが下のものです。株って不思議ですね。カタルは当初、自分でヤフーを買おうとしていたくらいですから、本来はネット関連に対し強気だったのです。しかし1万円超える段階になると常識が働き自らセーブするようになりますね。1999年の年末は、あの大型株のソニーが3日連続でストップ高する展開になるのですから驚きです。ソフトバンクも翌年2月は19万円台の株価で200万株を超える出来高を作るのですから…人気とは、分からないものです。

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今日は再び、基本的に元本は回収しましょう。投資した資金は回収して、儲けだけを市場に残しておくのが良いでしょう。カタルの運用成績もようやく人並みになってきたようです。まだ10倍にはなりませんが、元本を回収しお金のないカタル君は生活費にも使わねばなりません。仕方がないですね。007の今日は、流石に安いようです。連騰するより休んだ方が良いですね。株価は高騰していますが、まだ村田との協業の話も出ていないし、株価と業績面の整合性は全くありませんから、きっと何れ利益が出て釣り合いが取れるのだろうと考えています。

今日は安いから、例の導入技術の話しを簡単にしますね。SQLと言うソフト技術は自社開発ではなく導入技術です。ここが重要なのですね。自分で何から何までやる事は不可能です。先ずは自分で中身をよく知らねばなりませんが、その価値を生かす事が、自己開発する以上に大切なのですね。成功している事例は全てそうですね。マネジメントは自分でやる以上の才能が要求されます。つまり007には未来技術の見極めができる人間が存在しているから、現存している技術以上に、これからも何が飛び出すか分からないのですね。もう少し具体的な事例を示したいのですが…株価は休んだ方が良いと思っていますから、又にしましょう。先ほどのSさんの事例は007にも当て嵌まります。果たして本物の成長株に育つかどうか、カタルにも分かりませんが、その可能性がある株と言うのは、そもそも限られたものなのです。だからピカ一との評価なのですね。アークも上がっていますが…3000円台や5000円台の過去の栄光に戻れる確証はないですね。まだ上がると思っているから、この押しでも買いましたが…何処まで伸びるかな?

そうそう、株価が200円台の時から取り上げていたサニックスが再び人気になっていますが僕の評価は低いですね。でも足元の業績は良いのですよ。見えない利益の話を何度もしたのは、株価が上がった時に、更に買う材料が出て来るかどうか?と言う話なのですね。マツダの評価は低いのは、水準訂正が済めば御用済みなのです。この辺りの点を再認識して置いて下さい。それではまた。

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投稿者 kataru : 2013年05月08日 10:55