未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年03月11日)

かたる:昨晩と言うか深夜なのですが…、「アマデウス・ディレクターズ・カット版」を見ました。最近は音楽に興味があり、現役を引退したので時間がありますから、映画を見る機会が多いのです。モーツァルトの才能を妬み、宮廷楽長のサリエリの陰謀説をテーマにした映画です。200年前の実在の話をもとに修飾して創り上げたドラマですが、天才を理解できる凡人としてサリエリを描いており、何故か…自分と共感するところがあるので、今日はその題材を選びました。相場を理解することは、「想像力」だとも述べているカタル君です。皆さんはアナリスト・レポートや新聞記者の恣意的な記事により、投資行動を決め、現実の株価は動いて行き、現実社会もその選択により決められていきます。

この「仮想現実」と言うか、想像の世界なのですが、カタルが前に述べた「見えない利益」の世界の話ですね。この仮想現実の想像の世界が創り上げる株価が、現実社会に影響を与え実際の形が実際に決められて行きます。今ある形が将来を決め、将来の選択を仮想現実の想像の世界が、決めているとも言えます。両者には相互作用があり、常に流動的なのですね。

先ほどのサリエリと言う宮廷楽長は、音楽が理解できますが、モーツァルトのような天分には恵まれていません。故に「あと一歩なのに…とどかない」とモーツァルト才能を妬むわけですが、多くの人はモーツァルトの才能の高さにも気付かないのです。一般の人はモーツァルトの作品の素晴らしさを、理解できないのですね。モーツァルトの現役時代は、浪費家で生活苦の人生だったようです。上手く立ち回る人間が稼ぎ豊かな生活を送り、才能豊かな天才が生活苦に陥り現役時代は苦悩する。天才画家ゴッホも現役時代の評価は低かったようです。このような実例は多く存在します。

日本でも国内では全く評価されないのに、海外発で有名になった現実は非常に多いですね。海外で大きな称賛を浴び、その影響を受け日本で再評価されると言うおかしな現象が、現実社会には多く出現しています。日本人は本物を見ぬく力がないのでしょうか? 明治以来、お雇い外国人に教育の基礎を学んだためでしょうかね?

カタルは何度も、株式相場は想像力の世界の話で…見えない利益の話を展開していますね。もしシャープの株価を、今、800円まで持ち上げたら…現実社会はどう動くのでしょう。アップルの要請を受けたと思われる台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は550円で第三者割当増資を実行するでしょうか? 現実は様々な選択肢の想像が記事になり、貧困な発想力の記者により現実社会が動いているようです。シャープには様々な選択肢があり、今回のサムソンは色んな案を提示し、シャープが選択したと言います。日経産業新聞の記事なので観測部分もあるでしょうが、関係者に取材して記事を書いたのでしょう。サムソンはやはり1000億円規模の増資も提案していたようですね。その中から、何故、シャープは100億円と言う、どうにでも良い金額を選択したのでしょう。サムソンは日本社会をよく理解しており、経産省の意向にも配慮したようです。

この記事を読むと…この記事を読んでなかったカタルが書いた、アップルへのメッセージだと述べた観測レポートは、背景が見えているようにも感じます。野村証券の社員は、一体、何をしているのでしょう。本当に米国野村は動いているのでしょうか? 能力のない証券マンですね。仕事が転がっているのに、先が見えないのですね。米国野村の社長は、一体、いくらもらっているのでしょうね。かねがね、カタルは、金融はアイディアの世界で無尽蔵のお金が生まれると述べています。様々な事象の背景を探り、想像を膨らましたアイディアがお金を生むのです。100万や1000万の話しではなく兆円単位の話です。10億や100億など…遊びのようなものです。

今日の新聞には「政策空回り 復興に格差」となっています。丁度、震災から2年が経過します。震災の犠牲者の方のご冥福を祈り、被災者の方も早く現実を直視し新しい人生を歩んでほしいと願っています。今でも、あの出来事は鮮明に覚えています。「ルネサスエレク」に関心を抱いていたことも覚えています。震災の影響が見えず、イライラして日々を過ごしたのでした。世界の自動車業界は、ルネサスの操業停止で世界の車の生産が止まったのです。しかし日経新聞の記者も…あの事件が起こる以前のルネサスの評価は、非常に低く、外人投資家だけがルネサスを大きく評価していたのが現実です。なんと新聞記者のレベルが低いのか?

もし現実を直視し、よく調べていたら、エルピーダよりルネサスですね。総資産経営よりROEを重視する方向性を、普段から記事にして述べて経営者を教育していたら、ルネサスはインテルにも匹敵する会社になったのです。それを価値が見えない為に、わずか三文に評価を変えたのは、メディアの責任ですね。もし日立、NEC、三菱電機の総資産経営に影響を受けずに、マイコンに特化した効率的な会社に変貌させていたら…日本の多くの産業は生き残れたのです。分かりますかね。メディアさんのお偉い編集委員の方々は…仮想現実が、実際の現実社会を動かしている話が理解されるでしょうか?

シャープは素晴らしい技術をきっと持っているのでしょう。だからサムソンは三顧の礼をつくし、増資させてほしいと願ったのでしょう。何故、鴻海(ホンハイ)精密工業は動いたのでしょう。米国野村はアップルから2000億円を引っ張り、男らしい仕事をすべきですね。1000円で2億株をアップルに割り当てればいいのです。この条件ならシャープもきっと飲むでしょう。この発想が新聞屋にも金融マンにもないから、金融の世界でいつも敗退し、働き蜂のような会社人間を育て、折角、稼いだ金融資産を、濡れ手に粟で、外国人に持って行かれているのです。

付加価値の意味も分かっていない政治家と日銀総裁が奏でる音楽は、一体どんなものなのでしょう。安倍首相は名マエストロに成りえるのでしょうか? 黒田さんは立派なコンサートマスターに育つのでしょうか? 相場はオーケストラと同じです。第一バイオリンが奏でる音色にオーボエが応え、シンフォニーが創り上げて行かれます。不自然な管楽器の出番は、まだ先の筈。第一楽章にも色んな見せ場があるのですね。

007はようやく10万円と言う会社が示したアナウンス株価に到達しました。しかし…ルネサスはインテルにも、英ARM社をも、凌駕する器だったのです。村田は汎用品のエルピーダのような存在の会社ですが、組み込みソフトの大切さを理解しているから007に出資したのでしょう。皆さんにはカタルの頭の中に育つ想像の世界は見えないでしょうが、サリエリもモーツァルトの頭の中の楽譜は見えないのです。仮想空間と言う想像が生んだ夢が現実となり人間の進化が生まれます。この仕組みをよく理解され10万円以下になったら1株でも良いですから、現物で買っておけばいいのです。そうして2倍の20万になったら再びまた買うのです。更に黒字が計上され始めたら…また株を買えばいいのです。大切に育ててください。J・TECが、ここにきて株価が加速されていますが…この根拠の背景には、おそらく富士フィルムの存在や富山化学の販路があるのでしょう。007には世界の村田がバックについているのです。

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投稿者 kataru : 2013年03月11日 11:04