今日の市況(2013年01月07日)
かたる:新聞を読むと…久しぶりに「キャラバン隊」の文字が浮かんでいました。砂漠の中をラクダに乗って旅をするキャラバンのイメージですが、野村証券が日本株を売り込むために海外投資家に日本株セールスを始めると言います。真っ先に浮かんだ国が、日本が大量に天然ガスを買っているカタールです。カタールはフランスを中心に多額の資産投資を実施しており天然資源が尽きる前に自前の経済圏を確立させようと躍起ですからね。人材投資を含め多額の投資を行っています。僕が野村証券の社員なら、先ずは100億円を使い金融レバレッジを働かせますね。
仕組みは簡単です。カタール政府のファンドの日本法人を設立し、大手銀行から融資を受けさせます。100億円あれば400億円程度は貸してくれますね。その資金でみずほ銀行を500億円分買います。貸出金利はどう考えても2%以下でしょう。みずほから配当が3%以上来ますから1%の鞘が抜けますね。5億円の収入です。ただし値下がりをしなければ…。100億から5億の収入を得られますから5%の運用になります。大手銀行も自社株が担保だから100億も積めば、融資に応じるでしょう。現実的な話ですね。仮に資産効果が生まれ上手く相場が読み通りに動き、株価が2倍の300円になったら、今度はその株を担保に再び融資を受け、配当利回りが2%以上のものを物色します。株式が無理なら不動産でも良いですね。おそらく1000億程度の融資ならOKでしょうね。現在の都心の不動産利回りは5%程度なら堅いでしょう。ここで50億円が得られ、100億円が毎年50億円の利益を生みますね。実際は2%の金利を払うから30億円ですが…100億が1000億の投資を可能にして資産が膨らみます。
資産効果とは、このような実需を生みだし貨幣乗数効果を引き上げますね。だから日銀はある程度の期間、貨幣乗数効果が10倍以上になっても、直ぐに引き締めを行ってはなりません。2006年の時は8倍に回復した途端に引き締めに動きましたね。80年代はながく10倍以上だったのです。いくら電子マネーが普及していると言っても乗数効果の指標は大切でしょう。肝に銘じて日銀マンは行動してほしいものです。今回のあなた方の失政によって日本は明治以来、先人の努力で築いた信用創造の基礎を飛ばしたのですね。三菱などは明治以降、丸の内を中心に着々と基礎を100年以上もかけて築き上げたのに…その含み資産を一掃させたわけですから…よく考えねばなりません。その結果が竹島や尖閣の問題に繋がっているのです。経済力が停滞しているから近隣国から馬鹿にされるのですね。

さて新春は迷いました。レポートに書いたように資産効果が発揮されるという読みと、そろそろ一服すると言う考えにですね。おそらく両方のシナリオが存在するのでしょう。そこで年初にみずほを高値で買い、この株高の恩恵を受けてない、カタルが選択した銘柄の中で上がってないグリーを買い増ししました。グリーは謎なのです。この謎の意味は、いずれお話しする機会が来るでしょう。大納会の下げは仕掛け的な意味合いがあり、大発会は上がっていました。通常の仕掛けなら相場が開始の合図です。今日の朝は高いかと…思っていましたが、仕掛け的な売りで値崩しされて反発してきましたね。いよいよ永い眠りから覚めて、新高値を目指す可能性があるかもしれません。いつまでもアイフルや野村をやり続けるわけにいきません。一気にボックスを離れるのがセオリーです。


投稿者 kataru : 2013年01月07日 10:41