未来かたるが語る

今日の市況

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2011年10月31日

10/31

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かたる:今日はお寝坊をしてしまった。
朝、起きたら既に相場は始まっており、のんびりと無職であるが故の至福のぬくもりの時間を堪能した次第。これから寒くなると、朝早く蒲団から抜け出すにはかなりの勇気がいる。きっと北国の冬は、より一層、堪えるね。安い給料をもらうために会社に滅私奉公する人は大変だ。でも失業して、先日、ハローワークと言うところに初めて顔を出したら…現実は非常に厳しんだね。なんと月収20万円が基準で、しかも正社員になるのは至難の業、まぁ、カタル君の年齢が56歳だからなのかもしれないが…世の中は厳しいな。

トロ:ハローワーク? おぉ、だんだん現実的になってきたね。まぁ、一流企業の年収は製造業では800万から1200万ぐらいかな? 金融は若干高いだろうが…。兎も角、1000万円を超える職業は、なかなかないよ。月収20万と言うことは、年間で300万ぐらいだろうが…そんなもんだろうね。

かたる:僕は一所懸命に上を目指したけれど、残念ながら最高が1億しか稼げなかった。要するに能力が乏しいのだろうね。金融の世界は無限の可能性がある。1億なんて、はした金だからね。ただ継続して1億台をキープできる人は、そう居ないと思うね。でもお金じゃない、現実は心の安らぎが一番かな?とも考えているし…価値観と言うのは、人それぞれだからね。

経済学で選択する時間を「機会費用」と言うそうだ。昨日、池上彰さんの番組を見ていたら解説されていた。余りにレベルが低く、直ぐにチャンネルを変えたけれど…。この機会費用とは自分に与えられた時間を金銭的に置き換え、選択の自由を考えることらしいが…例えば僕はこうやってIRNETの原稿を書いている。この時間はおよそ2時間。この2時間を近くのマクドナルドなどでアルバイトすると自給で900円だとすれば、僕は2時間だから、1800円を得る時間を無報酬の原稿書きに充てていることになる。

要するに、人間は常にこの機会費用を考えながら行動を選択すると言うが…。しかしボケっとしている時間は人間に安らぎを与え、時間の価値観は、人それぞれなのだろう。彼女とベットをともにする時間、テレビを見る時間。神様は公平に、みんなに24時間の時間を与えてくれるが…その時間をどう使うか? 多くの人はスティーブ・ジョブズのような人を尊敬し、自分も近づきたいと目標に定めるが…偉業を成し遂げ命を削るか、のんびりと年金をもらいながら、昼下がりにさかな釣りをして時間を過ごし、80歳になったら人生に幕を閉じるか? 一体、どちらが幸せなのだろう?

時代や:おいおい、株の話だよ。そんな人生論の選択なんてどうでも良いよ。

かたる:まぁ、それもそうだ。今は決算発表がたけなわで注目を集めるがあまり意味がないね。世界景気の減速は明らかでこの時期に企業業績を元にして株価が大きく買われることはない。むしろ悪材料と思われる大幅な減益決算を発表してもそんなに下がらないでしょう。ガイシは業績と言うよりNAS電池の材料で売っており、オリンパスも企業統治の話で下げているわけだね。日経ビジネスに辞めた社長のインタビューが載っていたが…あの話が真実なら、日本の現状を憂うべき事態だね。

まぁ、2006年当時に、僕は証券マンを辞めるべきだったんだね。そうすれば、皆が良かったわけだ。撤退と言うのは分かっていても難しいものだね。本日は為替介入が実施されているようだけれど、多くの人が80円に届くとは思っていないらしい。どうせやるなら100兆円ほど介入し、トコトンやればいいんだね。それで足りなければ、300兆円でも…いくらでも介入し米国企業を買収すればいい。100円を超える水準まで一度、押し返せば日本の認識を改めるだろう。非常識と思われるようなサプライズがないと、市場は動かないよ。今日の日経新聞の記事が切っ掛けになったのだろう。中小企業が集団移転とは…。

トロ:まぁ、まだ現実に目覚めてないね。そんな戯言を言うところを見ると…普通は常識的に78円前後で落ち着かせるのだろう。既に上場企業は77円から78円を前提に為替レートを弾いているから、基本的に円高は良い事だよ。カタルもそう言っていたじゃん。

かたる:うん。僕は円高賛成論者だよ。基本的に原材料費が安くなるから、日本の相対競争力が円高でマイナスになると言うのは間違いだね。輸出依存度は減っており日本は多くの食料から、資源を輸入している国だからね。僕は既に企業がグローバル化してておりM&Aも盛んになってきたので、オリンパスのような馬鹿な事例もあるが…そうじて円高賛成の考え方だよ。

ただこの程度の為替介入によってマツダが注目されるとか…そんな相場にはならないと思うよ。そう言えばチタンが確りしているね。僕の見方が正しいなら9月の貿易統計値も増えており順調な業績推移を示すはずだよ。ただ企業業績と株価の整合性の問題は残るけれどね。僕はここに来て少し腰が引けているのは、787のチタンの使用度が減っていると思われる懸念を払拭できないからだね。故に力を抜けてしまったんだね。あんな記事を読まなければ継続的に取り組んでいただろうが…

僕はアナリスト資格を持っているが自分で調べていないからね。みんなは調べると言うかもしれないが調べるにはお金もかかるし時間もかかるよ。情報はタダではない。もっとも情報が正しいからと言って株価が上がるとも限らないのがこの業界の難しいところだね。まぁネットで調べられる範囲でみると貿易統計のNSコードの810820のグラフは下の通り。

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時代や:相変わらずかたるは、バカ株にゾッコンか…。

かたる:読者から色んなメールを頂きありがとう。なかにはQBの技術評価が低いと言うメールもあったね。でも僕は基本的に会社のIRを信じて行動するからね。この為に過去痛い目に遭っている。双日などは期間利益で借金を返すと言っていたが、実際はMSCB(moving strike convertible bond )を発行し、借金を返済し株主を犠牲にした。ベンチャリは悲惨だったが、他にもINDEXなど数々の会社に騙されちゃった。でも自分の選択が悪いんだけれどね。今回はどうなるか?

どっちにしても難しんだよ。僕が株式教室だったかな?…で述べたようにエレクは朝高の後下げたようだね。どんなに良い株も上がり続ける株はない。逆に下がり続ける株もないからね。基本は株価の位置と企業業績の変化率の話だね。多くの人は決算発表を見て初めて判断をするが実は調べてみると分かるが、それじゃ駄目なんだね。チタンが上がっているのは先ほどの背景が確りしており、株価が下がったため。その修正だね。

でも同じ修正でも大型株は鈍いね。相変わらずだよ。それは欧州の銀行の自己資本比率規制が9%になる為に総資産を圧縮するからだね。だから下げ相場は終わり修正されるが、残念ながら株価の天井は高くない。…と言うことになる。だからゲリラ戦が求められ、僕が大昔に起こった小野薬品の話を最近出したんだよ。この意味が分かるかな?

そう言えば、米国のシェブロンが大幅な増益を発表していたね。この関連企業にカタル銘柄が存在し、株価も順調に右肩上がりを続けているね。今日はこの辺でお終いだよ。

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2011年10月28日

10/28

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かたる:先程まで、米国のワールドシリーズを観ていました。面白かったですね。逆転、同点、再びテキサスレンジャーズがリードすると、またセントルイスカージナルスが追い付くのです。最後は見事に奇跡の逆転サヨナラホームランで、第7戦に持ち込まれました。昼に飯を食って野球を見始めたら…虜になって最後まで見ることになりました。あのなでしこジャパンのワールドカップを思わず連想しましたね。ビックリしましたね。事実は小説よりも奇なりと言いますが…実際に世の中は何が起こるか分かりません。この感覚は生でないと味わえません。

トロ:NY市場は大幅高してよかったね。でもあまり東京市場は賑わってないよ。やはりこんなものか…。欧州の金融危機も峠を越したと言うが、まだ細部は詰めてないし民間銀行がギリシャのデフォルト率50%を償却するのかね…。強引に民間企業にあの妥協点を飲ませることが出来るのだろうか? それにイタリアはどうなのかね? イタリアも保守連合内閣で選挙が近いらしく年金改革など賛成できないと言っているし、効果があるのかどうか…。更に…銀行の9%の中核自己資本は厳しく、貸し渋りを生むよ。欧州景気は間違いなく失速するね。

米国もGDPで浮かれているが、かえってQE3が出しにくいでしょう。まぁ、もともと量的緩和で救える道理はないが、世界景気の見通しは穴だらけ。どう考えても株がドンドン上がるようには見えないね。きっと空売り筋の買戻しだけだろうね。もともと日本株は外国人が買わないと上がらない市場だから。長く下がったから少し買戻しが入っているだけだろう。

かたる:相変わらず、弱気説か…。米国のGDPを見ると消費が伸びており消費者信頼感指数の動きは正しいのだろうか? 米国のGDP統計を見る限り、やはりQE2の効果はある訳で、その効果が続いているように思うよ。ただ、やはり減速は否めないのだろう。

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日本も2Qの決算が発表されているが、このラインは自動車の復興景気と言うか、製造できなかったから在庫がなく、そのために在庫投資をしたけれど、そろそろその増産効果は切れると言われているからね。

時代や:あれ、かたるは弱気なの?

かたる:そんな事はないが、そんなにガンガン強気じゃないね。理由はトロが解説しているね。基本的に金融機関の自己資本比率規制が強化されるのは、間違いない話。その影響は大きいね。実体経済が金融経済を頼らずに、成長を続けられる道理はないね。手元資金で住宅を建てる人が、どの程度、いるのかな? 車はキャッシュでも買えるだろうが、それでもローンを利用する人は多いだろう。それに総資産の圧縮は欠かせないから、世界と言うか、先進国の金融機関はポジションを拡大できないね。つまり海の向こうの日本株を買う人は多くないだろう。

時代や:まぁ、そうだよね。日本株を買うなら、成長力の高い中国を買うだろうし…やはり新興国の方が魅力的だもの。

かたる:昨日は友達から、銀行が上がっているがどうか?と聞かれたけれど…。あまり上がらないだろうと応えちゃった。本当の筋は金融なんだけれど…。三菱もようやく新興国進出に目覚め中国の支店を拡充するらしいが…MS支援をするより、アジアの金融網の方が有効なお金の使い方だよね。それに日本は大王製紙に、オリンパスと、市場経済の本質を歪める問題が再び起きているよ。僕は2006年、ライブドアから起こった一連の動き、新日鉄の持ち合い株構想やブルドック問題などを批判したが、同じレベルの問題が、再び表面化しているね。結局、フジテレビの日枝さんもそうだが、オリンパの菊川さんも同じ土壌の仲間だね。こんな事をしていれば、いつまでも世界から信任されない国と言う烙印を押されるよ。

時代や:じゃ、カタルは株が下がると思っているの?

かたる:いや、そうは考えてないよ。いくらなんでも上がるでしょう。でも急騰相場と言うのは無理だね。それに日本国債の問題が片付かないと、銀行株も上がらないだろう。

時代や:その日本国債問題と言うのは?

かたる:ギリシャを見れば分かるね。日本国債も五十歩百歩だからね。赤字国債は369兆円だから実際は70%程度のGDP比なので財務は健全で、財務省が消費税の引き上げを狙っているから借金が誇大表示されているとの指摘もあるが…。やはり皆から認められるには消費税の引き上げから借金の減少は必要条件だろうね。

色んなことを考えると、当面はゲリラ戦を余儀なくされるだろうね。本当は僕も銀行を主軸に本筋のラインを取り上げたいが…その芽は残念ながら、かなり薄いだろう。何しろラストリゾートの日銀はマスターベーションをしているだけで、政策実行者の自覚に欠けている。ただし方向性は正しいよ。

時間が経過すればするほど、円高じゃないが政策手段が乏しくなり、市場から強制的に変化を求められるかもしれないね。僕は小沢一郎が菅直人に負けたので諦めて株屋を辞めたが…残された時間は乏しくなっていることは事実だよ。でもしばらくはゲリラ戦で買いに歩があると思うよ。

トロ:結構、カタルも現実的になってきたね。

かたる:昔はこんな時に夢の相場を買ったものだがね。僕は今でも小野薬品のプロスタグランジンは忘れられないよ。社員時代の株式部長が熱を入れており、皆で15000円台だと思ったが…あの急騰相場に取り組んだんだね。人間は夢を忘れたらだめだね。壁がありその壁が高くても成功する夢を描いて行動することで、実際に歴史が動いてきたからね。僕は清貧思想なんて大嫌いだよ。だから当然、規則も規制も嫌いだね。まぁ、米国のティーパーティーだね。果たしてQBはものになるのだろうか?これで株が上がってくると面白いね。誰もが分からない未来を、相場はきっと教えてくれるのだろう。

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2011年10月27日

10/27

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かたる:今日は時間を持って、少し考えてみたいと思っています。
エレクトロンを象徴として捉えたのは何時だったのでしょう? あれは9月のはじめですね。8月26日に底入れしたと思っていたのです。でも10月4日の下げで8月26日の3335円の安値を下回ったのはショックでしたね。しかし一瞬で直ぐに反発しました。それから75日線を上回り、現在は4200円台まで上がっていますね。しかし珍しく…NY市場が高いのにも拘わらず、今日は安いですね。この辺りを見ると、一つの初動相場が終わりかけているようですね。

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つまり相場で言う「懐疑の中で育つ…」と言う相場の局面が、終わりつつあるのでしょう。相場はドンドン変化します。先駆する銘柄がある程度、市場から信任を得ると、次に矛先を向けますね。そろそろ懐疑の中で育つ局面が、信頼に変わるのでしょうね。実質的には3月頃かな? 5月と言う説もあるでしょうが、NY市場もエレクトロンと同じでしょう。僕は、今回はチタンに拘りました。そうして一貫してチタン株を売り買いしてきましたが、007のQBの発表があり、狂ってしまいましたね。

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まぁ、それは兎も角、チタン株の狙いは業績の信頼感ですね。B787も長引いた試験飛行が終わり、量産化になることが確定していましたから、チタンの需要は増えるし価格は上昇し始めているから儲かると思っています。だから株価が下がっているし、業績と株価の整合性はありませんが、流れから見てチタンに注目していました。ただこの手の株の好みは欧州筋と思われ、今回の危機で欧州系の金融機関は大きくポジション整理を強行され思っている以上に売られたのでしょう。その反発が現在は起こっていますね。ただ此方も大阪チタンは、既に75日線を回復しました。

先ほど、少し見てみましたが分かりませんでした。
実は夏に絶妙なタイミングで公募増資をしたDガレージに注目しているのですが…会社の姿がよく分かりません。何故、林さんは人脈があるのでしょう。カカクコムの田中さんは三菱系の出身でしたね。でも何となく惹かれるのですね。あの増資のタイミングは絶妙だし、カカクコムの離れ方も見事、リンクインと何かあるのでしょうか? もう少し調べる必要がありますが、気にかかる銘柄です。株価は短期調整のようですが、既に大勢は上昇波動に入っており、何れ200日線を抜けるように見えます。

まぁ、個別は良いのですが…ここに来て何度も書いている「デカップリング」の中国が注目され始めています。ファナック、ツガミ、安川、コマツと掲げていますが、資源の動きも確りしており、今日は割安で出遅れていた商社株も確りしてきましたね。この辺りの動きはエレクトロンに追随していますね。エレクが先駆し安心感の広がりを市場に与えています。だからトロ君が述べている、過剰の心配はお預けでしょう。現実にこのような動きが継続すると個人投資家は元気になってきますね。

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トロ:懸念? 常識的な心配だよ。まぁ、確かにいつまでも下げ相場が続くとは思ってないからね。欧州危機に一定の成果が生まれ市場が認めれば、次の焦点は米国だろうね。

かたる:世界は資本主義と社会主義で勢力争いをしてきたが、日本はもともと共産主義的な考え方が、古くから根付いているね。今でこそ、「やくざ」を悪者と決めているが、村論理の時代は、街の人気者だったんだね。所謂、弱者救済の「任侠」と言う考え方がやくざにはあった。いつの間にか、この任侠の精神がやくざから消え、無理難題を通すようになったが、それは権力の座にいる官僚体制の誘導で、やくざが住めない時代を作ろうとしているのだろう。でも考えてみると分かるが、「言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かず」と言うが、言ってもきかない馬鹿は、世の中にいっぱい居る。だから小さいうちに礼節の精神を叩き込む世界が必要なんじゃないかな?でも今の暴力団は、この任侠を重んじるやくざの精神を忘れているね。任侠は日本に残っているすばらしい考え方の基本だと思うが…。

話はそれたが、米国が新しい考え方を提案している。内容は国有企業が政府の優遇措置と補助金を使って民間企業を打ち負かすのを制限する規制を設けようとするものだね。米国は凋落しており、先日もGDPの輸出依存度を20%に制限しようとしていたが、ルール作りに失敗している。ここに来て日本でも大王製紙とオリンパスの企業統治の問題が表面化し、日本のグローバル化が問われている。何度も恐縮だが、先日のWBSで報道した華西村の市場全体主義と言うのかな?あれも素晴らしいね。

米国の覇権が崩れると、代わって新しい考え方が台頭する可能性はあるね。日本の土地本位制からの終身雇用と年功序列は、ある意味で素晴らしいと思うが、プラザ合意以降の日本の悪政の為に崩壊した。強引に市場原理主義の道を歩んだのは、小泉・竹中改革ではなく、プラザ合意からの日本の政策に問題があったのでしょう。今回の欧州危機の原点を考えると、アラブの春からウッキリークスに示される情報公開の流れが、現在の体制の歪を捉えていると言えますね。底流に流れる新しい流れが台頭しています。

時代や:難しい事を考えるね。そんな事より読者にはエレクトロンから商社までの個別解説の方が受けるんじゃないの?

かたる:そうかもしれないね。でも大切なことだから、一度、自分で納得するまで調べた方が良いよ。じゃ相場論を…。僕は一度、007の評価を大きく下げた理由は二つ、一つはやとわれと思われる社長がコロコロ変わること。もともと小さい会社だから、みんな能力がないのだろうが…。もう一つは任天堂と切れたことだね。今でも任天堂関連と言われているが、その認識は間違っているね。本来、任天堂と続き、新製品も伸びる前提で株価を考えていたが、おそらく前社長は任天堂とのトラブルを抱え、切られたのじゃないかな?僕の勝手な推測だが…。

でもこの会社の魅力は、大会社と提携していることだね。最近の事例で期待しているのが村田製作所との関係だね。ご存知のように村田はスマートフォン関連の部品メーカーで、すごい数の部品が世界中の製品で利用されている。他にもパナソニックから、現在、問題のオリンパスまでカメラ部門で採用されており、このSQLの製品はカーナビのアルパインやパイオニアにも用いられています。そうです。QBもおそらくカーナビに採用されるでしょう。ルネサスエレクはカーナビのシステムLSIの世界シェア80%を占めています。おそらく関係のある007も、近々発表されるものと思っています。

組立ソフトは年率20%の伸びを示しており、業界で成長を続けています。そのなかでデバイスSQLなどの華が開いていますが、期待していたQBの開発が製品化したと言うことは、ようやく期待から現実の評価に変わると言うことですね。株式市場は二つの点で評価します。夢を買う理想買い(金融相場)。そうして、その夢が現実になるときに、やはり株価は大きく伸びます。(業績相場)。僕は007が、その段階に入ったのだろうと考えていますね。4万円から40万へ理想買いして、今度は6万円から10倍だと60万ですね。

まぁ、そうなれば良いと言う期待を込めて書いたのですが…。世界中に電化製品はあり、そのほとんどすべてはリナックス対応のソフトを用いています。さらに携帯端末はアンドロイドのソフトですね。QBは全てに対応できると言うから楽しみです。

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トロ:お前はベンチャリの時にも、そのような空想を述べていたね。現実に利益が上がらないと絵に描いた餅だよ。ハハハ…。

かたる:僕の相場観は事前に公開しており相場が強くなれば、僕のシナリオは生きてくるね。ただ僕は後退と言う整理の相場は相変わらずに苦手だね。空売りは性に合わないから。だから長く政策批判を続けてきたが…ビスタからの流れを見ればピッタリと相場を捉えていると思うよ。前回の記録は100万円を6か月で1000万円だった。今回はこれまでの記録を打ち破ることが出来るかどうか…。それはスタートに取り組む007の現実買い相場の出来に掛かっているかもしれないね。

この原稿は午前中に書きました。今、アップする前に聞いたところ、日銀は5兆円の資産買い入れ額を増やしたとか…。たかが5兆なのですが、ラストリゾートを呼ばれる所以は本気になればインフレにすることも、資産価格を上げることも可能で、いつでも日本は立ち直れるのです。今なら政策手段はたくさんあるのですね。円高もそうですよ。何をビクついているのか…。嘘を言うのは嫌だから、今日は大引けでも007を買いました。どうなるかな?僕も分かりませんが…。

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2011年10月26日

10/26

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かたる:欧州は相変わらず揉めているようですね。イタリアの債務削減が焦点になっており、ユーロ安で経済が好調なドイツは自力だけでないのに、偉ぶってフランスなどに条件を付けている様子ですね。ギリシャは既に白旗を揚げしており、まな板の鯉。時価会計は困った仕組みですね。日本だけのように自前の資金なら、償還まで持つなら減損処理をしなくても良いと言う特例処置も使えないのですね。しかし…欧州問題を考えると、日本の状態は異常な水準で…いつ消費税を引き上げ、公務員の削減を実施するのでしょう?

発表されているGDP比の借金水準からすれば、どのようなやり方で処理をするのでしょう。しかし日経産業だったかな? 実体の政府債務は誇大表示されており、実質ペースでは意外ですが、そんなに多くないと言う記述もありましたね。どっちが本当なのかな? まぁ、輸出依存度が下がり貿易赤字になっても、日本は債権大国なので円高傾向が物語るように、今の所は心配ありませんが、蓄えはあっという間になくなりますからね。株価の推移を見ていれば分かるように、人間の気持ちなどフラフラと状況により変わるわけですね。007を見ているとよく分かります。

その007は、もみあいが続いており、今日は一旦売ったのですが直ぐに買戻しました。売ったのに買ったのは、やはり惚れているのですね。売ってしまうと寂しくて…。株と言うか…会社もカラーがあり、株価の動きなどを含め、総合的な魅力が存在するわけです。普通は業績が良くならないと株は上がりません。しかしオリンパスは、確かに問題が表面化し株価は急落しましたが、もともと株価水準は割高で推移していたのですね。だって、あの内容で2000円台だったわけです。普通の株なら600円から800円の水準でも、納得できる内容ですね。現在の株価動向を考えれば、いくら世界シェアが一番でも2000円台の評価は高いのです。その微妙な需給バランスが、欧州危機の市場環境の中で問題が提示され、過剰に反応した結果なのでしょう。この企業統治の考え方は重要な問題です。

時代や:よくそんな解説で、読者がついてくるね。このホームページを読んでいる人は、そんなにいるの?

かたる:だいぶ減ったね。一時は15000人を超えていたが、今は4000人~5000人ほどでしょう。それでも4000以上の人読んでくれているからね。たぶん、毎日、読んでいる人は、僕の心の移り変わりがよく分かると思うよ。挫折したからね。最初は世の中がおかしいと思っていたが…最近は自分の価値観を変えないと駄目だと思い努力しているが、なかなか変えられない自分が存在するね。矜持か…忸怩たる感情で、生きている自分が存在するよ。まぁ、長い期間読んでくれている読者は、僕の抱えるジレンマを理解してくれると思うがどうかな? 自分自身、一所懸命に変わろうとしているが…。

そんな事より、株って不思議だと思うのは、やはり散々売られてきたのに、今日、上がっているTDKなどを見ると、不思議な感覚だね。タイの洪水で影響が少ないと判断された切っ掛けなのかな? 国内工場も多いからね。HD用のモーターを作っている日本電産も同じような動きだね。まぁ、変わったと言えば…日立だね。決算前に日経新聞で業績数字がスクープされた日立だけれど、新聞に載るとすぐさま業績修正のニュース・リリースを発表していたね。今までの日立なら、当社の発表した数字でないと否定しそうだったが…日立も変われば変わるものだね。僕も変化をしないと…。

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トロ:今晩の欧州は纏まらないと言う意見も多いね。仮に合意が成立しても、張りぼてで仕組みが持って2年と言う前評判だよ。基本的に欠陥を抱えた仕組みは元から正さないとならないよ。仮に意見がまとまらなかったら、再び売られるんじゃないの?

かたる:どっちにしても、峠は越えているよ。みんなが知っているからね。上がるのは何となくわかるが…問題は相場の方向性だろう。抜本的な成長路線へのシナリオはゼロだね。日経新聞に日銀の対応が触れられているが、所詮は政策を実行できない連中で、役不足だからね。インフレにするのは簡単だが、いずれ、なし崩し的な結果、最後に強制的に円安になるのだろう。おそらくサムライ債の販売が引き金かな?

僕は可能性が高いと考えているのは、デッカプリング相場だが…。その関連銘柄の株価は堅調だね。ツガミ、安川、コマツにファナックと…どれも切り返しが鮮明になっている。ワコムはいつだったか、取り上げたが実績がよく株価も堅調で、気になっていたDガレージも今日は下げているが、こちらも堅調な動きだね。公募価格を上回り注目されるよ。チタンもなかなかの動きだしね。ただ急騰する人気株と言う観点の銘柄は、なかなか見つからないよ。

トロ:だから、そんな銘柄を探そうとするから、バカ株に溺れるんだよ。ほら、お前が何度も取り上げたエレクトロンは、いつの間にか、もうすぐスタートラインから見れば、1000円も上がるじゃないの。地味のようだが意外に確りと上値を追っているよ。良いセンスをしているから、与太もんを手掛けずに本筋をしっかり採り上げ続ければいいじゃん。

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かたる:中途半端なんだよね。程々に相場が見えるから、きっとダメなんだね。博打と同じで全くダメならこんな心理にならないだろう。本当に半端もんだよ。でも僕は自分の感覚を信じているね。失敗続きだが…ロマンを感じないと株は駄目なんだよ。失敗した中で思い出深いのは小野薬品だね。僕が現役時代にプロスタグランジンと言う物質から色んな薬が造られ、高収益に変貌するという夢があった相場は、ワクワクしたものだった。あの高揚感が忘れられないね。

トロ:持田もそうだけれど…結局、あれは不発だったんだよね。

かたる:薬にはなったよ。でも万能薬ではない。でもあの時の高揚感は夢なんだね。人間と言うのは夢がないと生きられないよ。夢を実現させるからアメリカンドリームで、スティーブ・ジョブズが神格化されるのだろう。ビル・ゲイツもそうだし…やはり人間には目標が必要だね。生きる糧がないと…。

時代や:かたるは昨日、NY市場は新しい波動に入ったようなことを述べていたが、昨晩は急落したよ。

かたる:上がり続ける株はない。心配ないでしょう。一番重い部分を不透明な状況の中で一度、抜けた訳だからね。何かワクワクする銘柄が誕生しないかな? QBと言う材料は面白いと思うのだが…。広がりが実感できないと相場にならないからね。

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2011年10月25日

10/25

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かたる:NY市場は落ち着きを取り戻したように見えます。欧州危機を切っ掛けに相場は下げたと思われますが、実際はヘッジファンドなどのポジション整理と言う捉え方が正しいのかもしれません。基本的に金融危機の反省から金融レバレッジの修正があり、ポジションの整理を迫られたイメージが強いのですね。もともと2006年の米国消費はホームローンが過剰消費を生んだとされ、それを維持するためにサブプライムローンにより住宅が売られていた形跡があります。いつの世もそうですね。人気が蔓延し大衆が参加した時に流れが変わります。

オバマ大統領は金利を軽減する借り換えローンを促進させるために、住宅価格よりローン残高が多いマイナス担保の物件も、住宅ローン金利を軽減するように迫っています。本来、金融の論理からすれば、おかしな政策ですね。担保割れ融資ですから、リスクが高いので金利が高くても良いわけで、現状は常識的な金利体系ですが、それを引き下げると言うのですね。対象はおよそ1000万世帯とか…メディアは報道していましたね。3000万円のローンが残っていると、3%の金利が下がると年間90万円の可処分所得が増え消費を支えると言う見方もあります。

この現象は、逆に米国の金融危機の処理は、まだまだ先は長いと言うようにも捉えることも出来ますね。中古住宅販売が伸びて、在庫が減るようになれば、自ずと新規住宅着工件数も伸びることになりますね。だから前から、何度もGSE絡みの材料をIRNETでは取り上げています。ただ不思議ですね。これだけ発行しているお金は、何処に消えたのでしょう? FRBはかなりの緩和策を実施し景気を下支えしているわけで、かたるは当初、前回のQE2で米国景気は立ち上がると思っていたのです。だからアメリカ野郎(ユニデン)の選択も考えたわけです。しかし…自動車販売は伸びているようにも見えますが、足踏みと言う表現の方が正しいかのかな? その状態ですね。

トロ:昨日、発表された中国のPMIだけど…景気は、結構、よさそうじゃないの。

かたる:HSBCの発表だね。分かりづらいね。発表場所が違うと微妙に数字が違うから…。中国当局の中国物流購買連合会の資料を用いるのか、民間の統計を用いるのか…。一般にここまで厳密に考える人が居るかどうかわからないが、昨日の報道はHSBCのものだよね。今年に入り中国物流購買連合会の資料では一度も50を割れてないんだよね。下のグラフのような形だよ。

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中国は広く、人口が100万人以上の都市が実に190もある。だから日本のイメージでものを考えると間違うかもしれないね。事実、全体のGDPは9%前後だが…、内陸部の大都市の成長率は、依然、二桁の成長率でかなり高いそうだね。今は補助金が切れた後なので、車の販売は僅かな伸びでしかないが…やはり3000万台と言う大台の販売も、あながち夢の数字とは、言えないかもしれないね。

時代や:えっ!現状は確か、年間で1800万台とか言う数字だよね。

かたる:そうだね。現状はどうにか横ばいから若干のプラスだね。1-2月は6.2%増、3月9.9%増、4月は1.1%の減、5月は1.9%減、6月は3.6%増、7月は1.3%減と言う具合だね。中国を例に考えるとドイツのVWが世界一で、二番目が米国のGM、三番目が現代自工のイメージだね。残念ながら日本は劣勢だよ。日産が頑張っているだけ、世界でもトヨタは既にVWの後塵に拝しているよ。

トロ:一体、お前は何が言いたいの?

かたる:一般的には、欧州危機からヨーロッパの景気はかなり悪く、米国も新興国も景気が減速していると言う認識だが…。意外にBRICsは頑張っており、世界一の消費を誇る米国も踏んだっているよ。GMとフォードは米国で新工場を建設すると言うよ。だから皆が考えているより、実態は強いかもしれないよ。

このような見方が台頭して年末年始の相場が強くなると考えたんだけれど…シナリオに無理があるかな?なんだいかいつまでもギリシャだの、イタリアだの…と騒いであまりに悲観的になり過ぎているんじゃないかな?そう考えたので別の見方が存在するんじゃないかと思ってね。多くの人は現状追認型だが…だからアルゴリズム投資が幅を利かせているようだね。

今日だってオリンパスは久しぶりに反発したが、ガイシはいきなりストップ安まで売られるのを見ると…やり過ぎだよね。陽線で引けには戻っているから、この様子を見るとかなり売り方の存在が幅を利かせているよ。まぁ、買ってもなかなか儲からないから売るのだろうが…。一度、しっぺ返しがあってもおかしくないよね。それが相場だと思うが…。

トロ:そんな…自分の都合のように相場が動くものかね。みんなやられており傷んでいるんだよ。

かたる:米国株の株価波動は強気を物語っているように感じるがどうかな?

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2011年10月24日

10/24

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かたる:相変わらず出来高も少ないけれど…売り物も減っており、真空地帯を僅かな買い物で戻っている感じだね。個別銘柄を見ていると、意外にもこの水準で空売りが増えている様子。まぁ一番人気が、売り材料のオリンパスと言うのが、市場の状態を物語っているのだろう。そのオリンパスは節目と見られていた1210円をあっさり破り、一時で1012円まで売られる展開で4ケタも風前の灯だね。まぁ、日本的な企業統治を問われているイメージで、未だに下値が掴めない。トホホ。

トロ:良かったじゃないか…。一時は買いから入ったなんて言っていたが…。結局はカタルも売り方針に転換したんだろう?

かたる:あの話を聞いて…方針を転換し、翌日に一度、空売りをやっただけだよ。基本的に売りは、やはり性に合わないから、直ぐに買い戻したの。それから、触ってないよ。今、終戦をテーマにしたやくざ者小説を読んでいるが…、国家の体制と言うのは、どうなのか疑問を覚えている所だよ。皆、あの当時の日本人は、きっと、人生観が大きく変わったのだろうね。

僕も似たようなものかな? 未だに立ち直れないや…。株を買い続け、使命だと考えてきたが…政策をみると、まるで実効性がなく、何をやっているのか情けない。まぁ、あの当時は、国民を欺いた政策を実行したわけで、今より、ひどいのだろうが…。TPPを巡る意見対立から選択を迫られ、どちらに転んでも大変な努力を強いられるようす。ただ問題の先送りはせずに、失敗をしても良いから、なんでも実行をしてほしいね。動かないのが一番いけない。

時代や:そんな話より、相場は強いじゃないか…。ほら、かたる。お前の好きなチタンもまた戻り高値水準まで戻ったよ。たった2日間の上昇で…すごいね。やはり相場が良くなるとカタルの出番かな?

かたる:なら良いが…。僕はもう一度、騙されるつもりで007を買い増ししているよ。やはりQBに対する思いが捨てきれないんだね。だって待機電力が必要なくなれば、世界中の電力がどれだけ節約できるか…。なんて空想を描いているわけだ。チタンも良いけれど…変動率を考えると、博打好みの銘柄を、どうしても選択するね。

トロ:欧州危機も一服しそうだね。今度は米国に焦点が移るかな? ところで決算シーズンになってきたが、好業績銘柄は、どうなのかな?

かたる:たぶん、今回の上方修正銘柄は、乏しいと思うよ。ここに来てタイの洪水や円高は相変わらず…だからね。ただ自動車関連は、震災の影響で在庫がなくなり、これからは分からないが、現在は在庫投資で忙しいから好調だろう。でも円高の影響が薄れているとはいえ、やはり影響を受けるわけで、多くの企業は為替見通しの改善を迫られ、つまり減益の方向性に傾きやすいね。

保守的な会社は、企業業績が、まずまずだと特別損失を計上する。タツタ電線はスマートフォンの電磁シールドを開発しており、世界シェアが80%だと言う。だから業績も好調かと思っていたが、特別損失の影響もあり、株価は下落しちゃったね。でもおそらく買い場だろう。

時代や:先日、カタルが指摘していたツガミは、相変わらず高いね。今日はタイの洪水からの復興関連として注目されていたようだけれど…。

かたる:僕はタイなんて、考えてなかったよ。中国の政策転換による中国関連として見ていたわけだよね。その中国のPMI指標は49.9から51.1と4か月ぶりに分岐点である50を上回っていたね。その影響じゃないの?

まぁ、NY市場の影響もあるのだろうが、コマツもファナックも安川も…設備投資関連はみんな高かったね。基本的に、どの銘柄も長い下落基調が続き、基本的な株価波動が変化しているんじゃないかな?

トロ:カタルは、前から短期調整説を指摘していたね。その原動力がBRICsのデッカプリング現象を指摘している訳だね。そう言えば今日の日経新聞にケインズとハイエクの話が掲載され、小さな政府の共和党と社会保障を充実させる民主党の戦いで、現在は金融危機の影響もあり、ハイエクが不利との認識の事がかかれていたね。

かたる:株屋のくせに、株を考えるとどうしても経済学を知る必要に迫られ、勉強をさせられるよ。学生時代に勉強などしたことはなかったけれど…最近は真剣勝負だからね。ハハハ…呆れるよ。僕は株屋らしく、小さな政府で、自由な世界の楽市楽座の精神かな?

最近、気に入っている番組はWBSだね。このテレビ東京の番組は良くできている。先日は華西村の話は考えさせられたよ。国家全体主義と言うのか…。共産圏でも幸せそうな仕組みだったね。毛沢東が実行した文化大革命の時代を描いたワイルドスワンは衝撃的だった。でもその時の華西村って、どうだったのだろう? その点は描かれておらず、番組レポートは表面的だったが…あんな村があるとは知らなかったよ。

時代や:おいら、その番組を見てないんだけれど…。

かたる:そうか…華西村出身の大学を出たばかりの新婚夫婦は、村から仕事が与えられ、同時に家をもらって、車も貰えるんだね。豪華な一軒家と高級車。給料は安いが充分な生活費が与えられ、豊かな村に生まれた特権だね。でも何かがおかしい…努力しないでもらえるのだから、金持ちの家に生まれた特権のようなものかな?

あの番組の他の報道を見ていると、最近は日本も変貌しているようで、勇気づけられるんだよ。メディアもあのような報道姿勢は、良いね。暗い部分にスポットを当てずに、常に前向きな部分を放送し、日本人が全体で互いに切磋琢磨していく行動を促す番組作りだね。最近は他局でも、田舎の活性化をテーマにしたりしているね。あのような報道を見ていると、日本も変わり始めているように感じるんだね。だから、そろそろ長期株価波動がゆっくりと上昇し出すんじゃないかと思っている。

トロ:草の根運動など、所詮は、大勢を変えられないよ。やはり国家大勢は官僚や政治家が描くものだろう。否定するわけじゃないが、チョビチョビやっていても、たかが知れているよ。

時代や:そんな話より、これからの相場は強いのかな?

かたる:難しい場面に差し掛かるね。しかし…欧州危機が一段落すれば、米国に焦点は移るが、同時に世界の物価は沈静化し、中国は再び舵を切るだろう。インドも最近は頑張っているね。そうだ、ソフトバンクだけれど、2兆円の設備投資計画やインドの最大手との提携など…悪くないと思うよ。みんなも誤解していると思うが…ソフトバンクは発電事業に大きく舵を切るのとは違うと思うね。僕は最近インドの「Bhartiグループ」との合併会社設立を見て、株価は上がると思ったよ。

全体も、おそらく日経平均株価は次の壁である9100円台を、近々、クリアするのだろう。この壁を破ると…弱気なチャーチストも、次々に意見を変えることだろう。ここから来年の春までは株式投資は、買いで臨めば一番確率が高く、儲かる時期だよ。毎年の経験では…そうなる筈だね。互いに頑張ろうね。

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2011年10月21日

10/21

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かたる:相変わらず世界の株式市場は欧州問題に揺れており、次のステップに行けない様子が続いています。米国市場も欧州問題に影響されており、ユーロと言う通貨の矛盾点を市場から衝かれていますね。もともと為替の変動もなく、財政も違うのに通貨だけ統一したので裁定が働かず、その弊害を直接的にギリシャは背負っていますね。基本的に世界経済の市場化原理では、人気が集中します。その動きが加速するわけです。コントロールされた管理下ではなく、自由競争を突き詰めると、勝者は更に強く、弱者はトコトン叩かれる仕組みが金融の世界なのでしょう。坂道を転がるスピードは速く、行き着くところまで事態は行くのかもしれません。だから強いリーダシップが必要になりますが…なかなか指導力のある人物と言うのは出てこないものですね。

これが情報化後の世界なのでしょうか?
「アラブの春」と呼ばれるインターネットの広がりから、世界の情勢が誰にでもわかるようになり真の実力が問われる動きが続いていますね。インターネットは情報官制が働かず、誰にでも発信でき、尚且つ、報道の真偽は分かりませんが、複数の情報を重ねることで真偽の角度は上がります。世界中のメディアを比較することにより報道の質が高まります。メディアの完成度が国際比較されるようになっています。カダフィー大佐は処刑され、独裁政治は成り立たなくなっています。世界と自分の置かれた環境比較が容易になり、どんどんグローバル化は加速しますね。ウィキリークスの存在は実に妙味深いですね。公明正大の時代なのかな? オリンパスの現象などは、そんな問いかけなのでしょうか?

メディア革命の進んだ日本は、様々なコンテンツの時代になってきました。これまでは考えられなかったサービスが、続々と生まれていますね。誰でも簡単に起業が出来る時代になっています。だから情報の見方は難しいし、その解釈により自分の行動をどうするかが問われる自己判断の時代になっていますね。株式市場はその修行の場のようですね。毎日揺れ動き、株価をどう捉えるか? 下がり続けるオリンパスの株価から、日本の経営者は何を感じ、どうやって、これから経営をするのでしょう。この当たりの感覚が会社の業績を左右しますね。

トロ:昨日の東電などを見ると…、最近はアルゴリズム投資の影響が色濃く出ているようだね。流動性が乏しくなり、この手の自動プログラム売買が目立っている市場に感じるね。

時代や:アルゴリズムって?

かたる:僕もよく知らないが、自動的にコンピュータが発注するシステム売買の話しだろうと思うよ。おそらくROEやPBRと言う指標が通用しなくなったのは…この手の市場の価値観が変化しているために、起きた現象なんじゃないかな? ただ一部の人間はこの手法を応用し成果を上げたのだろうね。僕のように会社を愛し、日本を愛するなんて言う概念が通用しないのだろう。

時代や:つまり市場には普通の投資をする人が減っていると言う事なの?

かたる:どうもこのアルゴリズム投資の拡大の背景は、オプションの仕組みに役立ったブラック・ショールズ・モデルを開発したマイロン・ショールズや、進化させたロバート・マートンはノーベル経済学賞を受賞したが…投資の方法も進化したんだろうね。しかし今回の欧州危機にも見られたように、ドイツでも異常な取引が見られ調査されたが、結局は高速売買の関与は否定された。だが明らかに自動売買が市場に影響を与えているようだね。

時代や:いったい、何が言いたいの?

かたる:自分自身の売買方法も変化させるべきかな?と考えているの。結局、この閑散市場で利益を上げるためには、どうしても市場に追認しないと、取れないね。最初、僕はオリンパスを買いから入ったが、昨日は空売りを試してみた。今日はしてないが、基本的に流れに逆らうより、短期の順張り投資の方が成績は良いように思うね。つまりこのアルゴリズムは市場を追認するにその主眼が置かれているのだろう。

時代や:どういう事なの?

かたる:
板状況を見ていると、突然、売買が湧いてくるように増える場面があったり…、途端に人気が冷めたりするが…、その流れには関連性があるように感じられないね。昨日の東電の値上がりなどは、動くから買いが入り、途端に売買高が異常に膨らむ動きだったよ。誰かが、そのコンピュータ売買に立ち向かえば面白いが、そんな筋の人間も居なくなったようだね。だから市場の流れに追認するやり方が、今の市場の売買手法かな? その流れに材料も業績もあまり関係ないね。

トロ:まぁ、全部が全部、そんな事はないだろうが、閑散な市場を見るとやはり自動売買の比重は上がるかもしれないね。

時代や:急にどうして、そんな事を考えるようになったの?

かたる:007をまた買ったのだけれど…見せ玉のような板状況がみられるからね。更にどの銘柄も人気株は、突然、下げてきたり、上げてきたりする動きが加速するポイントがあるんだね。どうしても今の市場は、短期売買が主体になり動いている。昨日の1400円割れからのオリンパの動きなどは、あっという間に株価が崩れていったよ。逆に東電などは、買いが買いを呼ぶ動きになっており激しく動いている。まぁ、市場が閑散になっており、見ている銘柄は限られるから、当たり前の現象なんだろうが…。このシステム売買の動きを逆手に取ることはできないかな? 多分、資金量がある程度、必要だろうが…この分岐点を見極めることが出来れば、億万長者だね。

まぁ、あまり知らないことを、憶測で述べるのはやめにして…23日の予定されていた欧州首脳会議で承認されるはずの欧州危機は、協議難から26日に延びるらしいね。本当に…いつになったら安心が出来る市場展開になるのかどうか…。あながち、リーマン・ショックの金融危機後の動きが再現すると言う疑惑が、現実になるのかね?

トロ:強気のカタル君は、すっかり影を潜めちゃったね。

かたる:僕はほとんど買いしかしないよ。空売りも時々してみたが、負けたことはないかな? まぁ、ほんの数えるほどだからね。本音は買いしかしてないよ。今日だって夢を描いて買っているからね。午前中に書いた強・弱の理論を信じている。普通、株は強・弱の動きを繰り返すものだね。だからその説を信じれば、今回は人気株になる可能性があるよ。

時代や:また007か? 本当に懲りないな、カタルは…。こんな相場環境だが、チタンは切り返しかも知れないよ。散々、やられたが、今度は相場になるかな?

かたる:あれ? お前は昨日、高値を買っているから、下値を買わなくちゃならないと言ってなかった? 株が下がった今が、買い場じゃないの? チタンを買うなら昨日だよね。一応、窓埋めを実施し、切り返しの動きはセオリー通りだね。やはり年末年始は株が高いんじゃないの? 多くの人が金融危機の二の舞を気にしているが…大丈夫かもしれないよ。だって、いろんなニュースで欧州危機が話題になっているからね。仮にこの話が一定の決着を迎えると…相場の主眼は何処に向かうのだろう?

トロ:内需の復興関連が業績面で正しい選択じゃないの?

かたる:五洋建設? どうも触手が湧かないね。僕はむしろ今日賑わっている業績を下方修正したツガミは、候補の一つかな。BRICs関連で可能性があるからね。でもピッタリしないな。やはり夢を感じさせる銘柄に心が動くなぁ~。実現するかどうか分からないが、休んでいるQBに賭けようかな?

時代や:おう…チタンが伸び代を広げているよ。やはりこっちじゃないの?

かたる:まぁ、皆がそれぞれ自分の信じる銘柄に取り組めばいいよ。

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2011年10月20日

10/20

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かたる:再び…市場は試練を迎えているように見えるね。10月5日からの巻き返しのNY市場の急騰は欧州危機を織り込んだようにも見えた。この背景はデクシアの処理なのだろうが…。もともと欧州の銀行の国債保有率が詳細に発表された記事を見たことがなく、最初はパリバからドイツ銀行へ向かったのに、いきなりデクシアが登場し、瞬時に処理が終わったようなスピード感があったので市場はその動きを好感したのだろう。しかし…度重なる緊縮財政はギリシャ国民の怒りをかっており事態が深刻化しているように思う。我慢にも限界があるからだ。米国も同様。

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問題は、テクニカル的にNY市場は75日線上に差し掛かり、このラインを超えることが出来るか? 試されている。多くの場合、トレンドは持続されるから、依然、下降波動が有利で…23日のEU首脳会議に注目が集まっているが、根本的な解決には至らないだろう。それだけユーロの通貨統合は矛盾を抱えている。その矛盾を突く形で市場は結果を求めており、グローバル化の実験をしているようなもの。今は欧州が舞台だがやがて世界が舞台に変わり米国か日本がギリシャ化する懸念もないとは言えない。

多くの人が2008年から2009年にかけた金融危機の相場を想定している。あの時は…ここから更に下落し翌年の2月に多くの銘柄は下値を付けたのだ。ここをどう考えるか?先週の株価上昇はバロンズの記事のように「今年の株価底入れは完了か?」と言うレポートを掲載しているがまだ分からない。くしくも一番人気は日本の企業統治のあり方を問う売り人気のオリンパスで…大王製紙の事件なども絡み、九州電力とも同じ土壌にある日本の文化の変化が求まられている問題にも見えるから事態は複雑だね。

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トロ:最近、かたるは変化しているの?コメントを並べると、昔のように強気一色ではないように聞こえるよ。前はここから年末高に向かうと強気ばかり唱えていたじゃないの?

かたる:僕は日本人だからね。侠客の世界が好きだし、約束事を重んじる方向性にあるよ。何としても約束は守りたいからね。でも不可能の事もある。この点は哀しい現実だ。まぁ、昨年、株屋を辞めたのも…一人だけ孤軍奮闘してもドン・キ・ホーテだからね。最近、和田竜の「のぼうの城」という小説を読んだけれど、成田長親のようにはいかないな。

昨日も諭されたばかりだよ。所詮、大きな川の流れには逆らえない。コバンザメでしか生きれない現実を直視するように努力をしているよ。本当は弱気論を並べるのは屈辱的な行動かな?でもなかなか思うように動かない現実があるからね。東電の処理も本来は国家責任だと考えているよ。ところが…官と言う組織は自己防衛能力からどうしても筋論から逸脱する傾向があるね。だから以前、中坊公平さんが述べた「国家と争うときは世代を超えた覚悟が必要だ」と言う認識があるのだろう

ある財界首脳がオリンパスの事件を問われ、日本のコーポレートガバナンスの進化に汚点を残したと言うような表現をしていたね。折角、グローバル化を推進しているのに、足を引っ張る現象になると言う見方があるね。丁度、2006年に僕はブルドックソースを嘆いたけれど、あの感覚に似ているね。真実が何処にあるにしても突然の緊急動議で社長をクーデターで追い出すのは日本の文化を疑われるよ。最初は僕は応援しようと買ったんだが、M&Aに絡む報道を見て、外人社長の意見ももっともだもの。だから今日は空売りから入り、直ぐに買い戻したが…売りは今まで負けたことはあまりないね。敗れるのはいつも買いばかりだ。

時代や:へぇ~。この水準で空売りをしたの。へぇ~、変われば、何とやらかな?

かたる:人間性は変わらないよ。今日も高値が1436円までだったね。本来、外人社長に非があるなら1500円の最初に買ったあの壁を破らないはずだよ。ところが1450円のラインを割れたのを見ておかしいと考えたね。そうしたら、あの日の日経新聞の夕刊にM&Aの話が掲載されていた。あの株価の動きを裏付ける内容だったからね。フジテレビの日枝さんや新日鉄の三村さんなどと似ている考え方だね。大王製紙などは犯罪だろうが…企業を私物化する考え方に似ているよ。九州電力の官を巻き込んだ既得権力の構図と一緒だね。

ただ昨日のWBS(ワールドビジネスサテライト)の報道にあった中国の華西村の成功を見ると国家全体主義と言うのかな?あのような統一された体制もある意味で素晴らしいね。だから僕はブルドックを批判したり、フジテレビや新日鉄、最近ではトヨタだろうが…その考え方の根底にある主義主張も分からないではない。株屋だから、どちらかと言えば米国寄りに洗脳されているのかもしれないからね。

時代や:また訳の分からんことを…。その背景と株価の動きが関係あるのかよ。

かたる:あるから述べているわけだよ。株は未来を探るゲームのようなものだね。日本の未来がどの方向性を向いているか?だから事件や様々な事象を相場に関連付けないと駄目だね。つまり相場の方向性は参加者の心が方向性を決めるわけだね。だからいろんな事件の背景を考える必要性があるよ。だから常に市場の人気株には目を向けないと相場全体が見えなくなるからね。僕はあらゆる可能性を否定しないように考えているよ。

時代や:その割には、散々の結果だな。お前と付き合っているためにこちとらも貧乏になってしまったよ。

かたる:別に強制はしてないよ。そっちから聴いてくるんじゃん。だから意見を述べているだけだね。昨日だって007のコメントを聞いていたじゃないの。

時代や:そう、それそれ。何しろ昨年散々高いところを買わされたから、下値を買う必要があるのだろうか?って思っているの。

かたる:そんな事は会社側に聞いてくれよ。仮にサムソンとの話が出たら、こんなもんじゃないからね。要するに乖離率から見て少し休んだ方が良いね。休めば休むほど強くなるよ。目先筋は仕方なく外すだろう。だから腰が強くなる。でも今日は、動きを見る為に短期の買い打診を入れたんだけれどね。当然、下がっているが…。この下げがまた魅力的。大きく下がったらアウトだと思って良いよ。でもあまり下げないで粘るようなら理想的な形になるだろう。

時代や:チタンの方も下げてきたけれど…こっちはどうなの?

かたる:急騰したから多少は下げるが、こちらは全体相場に影響を受けるね。でも業績の方向性は問題なく、依然、目が離せないよ。所詮、上がる株は分かっているわけだね。問題は仕掛け人の存在があるのか、ないのか? 更にその筋の力量が問題になる。それは相場を見れば自ずと判断が付くよ。

トロ:冒頭にカタルも指摘していたが、やはり下げの前の上げの印象があるよ。

かたる:どうかな?納得できないね。ブラジルは12%から11.5%に予想通り利下げしたね。ドルとのトレンド見るとボックスの上限に位置している。更にパリバは上限ではないが株価を保っているね。要するに一時の危機的な状況からは脱しているわけだね。恐いのはデカップリングの動きを止める、新興国からの資金の引き上げが深刻になるかどうかだね。

今日の日経新聞の海運相場の解説にもあったが、世界の需要をプラス面に押し上げるのはBRICsだね。あとは米国の消費だが…こちらはストは発生しているが、今の所、消費の伸びに陰りの兆候は見えないね。EUは落ちるだろうが…この分を新興国が埋めるかどうか…。この辺の見極めは現在の材料からは判断がつかないよ。だから相場は様子見に推移するんじゃないのかな? だから曇りの合い間の晴れ相場銘柄が活躍時期を迎えているのだろう。

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2011年10月19日

10/19

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かたる:今日は…NY市場の反発の割に東京は冴えなかったようですね。相変わらず売買代金は1兆円を割れており、閑散の様子です。依然、一番人気は売り人気のオリンパスで、値上がりしているのはコマツとファナックの2銘柄です。両社とも中国の設備投資関連で、ツガミや安川も高いですが、陰線の銘柄が多いですね。

時代や:お昼に電話したのに…いなかったの?

かたる:ごめん。お偉いさんと昼飯を食っていたので、電話は切っていたんだ。何か用事があったの?

時代や:いよいよ、QBが市場に出て来ると発表があったからカタルの相場観を聞こうと思ったの?

かたる:そうか…やはりね。普通は下がっても不思議じゃないのに強いから何か出るとは思っていたが…。

時代や:でも、あまり上がらなかったよ。むしろ後場寄りより安くなり…どう評価したらいいのだろう?

かたる:今、会社のコメントを読んだけれど、既に量産化となっているね。量産化にも色々あるからね。問題は相手先だね。LGはテレビで世界第二位だし…業績が激変するような量産化に繋がるかどうか…。これだけの材料では判断がつかないね。でも株高の芽は揃ってきていると思うよ。問題は仕掛け人が存在するか? QBの広がりが見えるかどうか?この辺りが焦点になるが…会社側の以前のコメント通りなら、中長期の株価の上昇波動が描けるが…果たしてどうなのかな?

僕は一度、ベンチャリのコメントを信じ、やられているし、INDEXの度重なる黒字化宣言にも騙されているからね。まぁ、自分の判断が甘かったのだが…要するに小さな会社の経営者の発言をどの辺まで信じるかどうかの話しだろう。しかし2年も開発がかかるなんて、駄目なんじゃないかと思っていたわけで、希望の光が出てきたことは大きな材料だよ。また騙されても良いから乗ってみようと考えているよ。

トロ:おい、赤字企業なんかやめておけばいいの?

かたる:僕も赤字を覚悟していたが、製品が発売され大量生産に結びつくなら、利益はうなぎ登りになる可能性も否定できないよ。仮にアップルの4Sなら400万台で10円なら4000万円だね。年間で5億円の売り上げ計上になり、全てがほぼ利益だからね。もともと組立ソフトの魅力は、原材料費がかからず粗利益が非常に高いから株価が急騰する可能性があり、以前、100万円宣言をしたわけだからね。問題は提携する企業の中身で、この技術が続々と世界中の企業に採用されるからどうか…。だから提携の発表から量産化の製品発表があるたびに、株価には刺激材料になり株価が上がる可能性が出てきたよ。

トロ:今の時代に思惑で動くのは危険だね。現実の利益なら誤魔化せない。故に実際に数字が出てこないと株価は上がらないんじゃないの?

かたる:まぁ、人それぞれ…だよ。曇りの青空相場だと考えているが…復興関連も先日の大林組の影響から連想売りされ、五洋も短期調整かね?まぁ、中国の成長率9.1%とCPI6.1%を見れば、素晴らしい政策で運営されており、大したものだね。不動産価格は鎮静化しているようだし春節から年末に、緩和政策が一時、早まるかと考えたが…微妙になってきたね。だから今日上げているファナックやコマツは横這いは間違いないが人気に育つのは先にずれるかもしれない。今日は流石に、エルピーダも大幅安し…相場の腰が強いのか? オリンパスの人気と合わせると分かり辛いね。

トロ:言葉を濁さずに、ハッキリと駄目だと言ったらいいんじゃないの?

かたる:そうかな? GSは赤字決算を発表したが株価は上がっていたよ。米国金融株は底入れの様相を見せている。米国の年末商戦も大きく落ち込まずにむしろ堅調との見方もあるね。加えて日本では復興需要があり、お金が還流するよ。タイの洪水の被害が気になるが、ホンダの目先の株価は下値を切り上げているように見えるね。

基本的に株価の先行きを考える場合、相場に聞くしかない。現状をどの程度、相場が織り込んで動いているか? この点は、毎日の売り買いの動向から考えるしかないからね。だから相場を見ながら、毎日、考え方が変化するのは仕方ないね。僕は昨日はオリンパスに買い向かったけれど、あの動きはおかしいね。通常は僕が買いを入れた時に止まるのが普通だよ。ところが止まらずに下値を叩いていた。昨日の夕刊や今日の朝刊によれば…どうも背任容疑が出てきている可能性がある。

トロ:そうだよ。まともな機関投資家はオリンパスを外しているから、このように急落したんだね。でもまだかなり玉は残っている可能性もある。つまり外し切れないでウジウジしているのだろう。オリンパスの実態がどうなのか判明するのは時間がかかるし…ハッキリしないと買い向かう人は出てこないだろう。だから株価は実体相場まで下がる可能性もあるよ。「ミクロの決死隊」などとのんきなことを言っている場合じゃないよ。

かたる:そうだね。今日は一度も1450円のラインをクリアしてないね。つまり株価的には2億株前後が水浸しか…。危ういから、近づかないことにしたよ。でも株屋としては何故か、悔しいな。別にオリンパスに義理がある訳じゃないが…。僕の性格は流れに逆らおうとするからね。それで失敗の連続だから。

今日はある人から黄金の輝きを保つためには毎日磨き続けなければならない。そうやって磨いて初めて輝きが出るが…野ざらししていたら、その内に苔が生えてきてワビサビの世界になり価値を帯びてくるかもしれないとうんちくのある助言を聞いたけれど…経営者のレベルになると世の中の流れに逆らわないで流れを利用して生きるんだね。

市場を見れば、売りのオリンパスは一番人気で、反発しても限られるだろう。先日までは東電が売り人気だったけれど…。僅かな晴れ間を狙う相場観が正しいかどうか…。なんだか自分の生活と合わせると、考えさせられる話だったよ。でも僕はやはり夢を抱いて生きたいと願っているけれどね。諦めている訳じゃないよ。だからこそ007なのかも知れない。相場を見ていれば判断はつくだろう。

明日は、何を仕掛けようかな?

時代や:おい、DENAのコメントはしないのか?

かたる:目先はマイナスに反応しているね。僕も球団などに金を使っている場合かな?とも思うが…、ソフトバンクや楽天の球団経営が広告料だと考えると、それほど割高なのだろうか? 携帯ゲームに野球のシステムはプラスに働くかもしれないよ。例えば野球をしながら、ゲームを予想しリアルの世界との融合を図ったゲームが爆発的に売られれば充分にペイするね。要するにこれからの活用次第なんじゃないの? 株価が一方的な下げになるような材料とは違うと思うね。基本的な第一印象は僕も否定的だったけれど、本業がゲームだから応用できる分野があるかもしれないよ。ただ基本的に業績が好調の時ほど、引き締めを図るのが筋だから、やはり第一印象はマイナスだけれど…そんなに株価を押し下げるほどの影響はないだろう。これで良い?今日は遅くなったのでこの辺で…。

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2011年10月18日

10/18

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かたる:いやはや…。売買代金上位10銘柄のなかでプラスはホンダのみの展開ですね。オリンパスは経営陣の軋轢から続落し、外人投資家の投げと空売り筋にしてやられている感じ。本当に情けない市場が続いています。日本にはまともな投資家がいないのでしょうか? 1%の国債を買っている機関投資家は多く、何故、ROEが10%以上になっている企業に投資しないのか不思議です。僕は下値を付けたかと思いましたが、少し心配なのがオリンパスの動きです。

初日は、兎も角、昨日は流石に下げ過ぎと考えていました。余程、買おうかと考えたのですが財務内容から見て分からないから、昨日は見送りました。しかし今日は出来高から見て、目先は底入れしてもおかしくないと思い打診買いをしましたが、1回目は投げさせられました。二度目の挑戦もやはり駄目で投げさせられましたね。結局、2度のトライで止まらずに下値を切り下げました。基本的に市場心理は下向きなのですね。現在は1390円で出来高は6千万を超えましたね。この動きを見ると完全に市場は売り人気ですね。

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僕はそんなに儲けるつもりはなく、どうせ業績は駄目ですから、リバウンドを狙う軽い気持ちだったのです。ところがこの動き。最初に投げた価格が1507円、二度目の投げが1421円です。トホホ…。現在まだ止まらずに1360円台ですね。過去のトレンドから1500円割れでは止まると思いましたが…。まるで東電を見ているような感じです。昨日、空売りした玉は全て買戻しました。やはり空売りは性に合わないと考えていました。仕方がないから、一番の売り人気に向かったけれど、敗退か…。

トロ:ハハハ…笑いが止まらないね。お前の行動は…自分から曇りの合い間の晴れ相場と言っているように、弱い相場を認識しているのに、どうして買い向かうんだよ。そういうのを馬鹿と言うんだよ。今の市場を考えると、一度、売り人気になった株は、なかなか止まらないよ。近年の安値を下回るんじゃないの?

時代や:近年の安値って、金融危機の位置を言うの?

トロ:そうだね。2009年2月かな?1210円があるよ。
まぁ、危ない株には手を出すべきじゃないね。カタルも指摘したように、もともとオリンパスの2000円台と言うのは高い水準だよ。一株純資産は554円で、四季報の今期の一株利益は67円だからね。世界一の技術力とかがない一般株なら、株価が500円台でも不思議ではないからね。その位置を目指しても…仕方がないよ。だから恐い株だよ。

かたる:「ミクロの決死隊」か…。ただなし崩し的に、このような評価の変化を見ると悲しいな。頭の中では日本の文化の構造変化を求められているような象徴の現象のようにも思えるね。あらら…原稿を書いているうちに、トロの述べた下値に近づいているよ。なんと1300円を割れちゃった。投げなかったら大変だったな?

時代や:本当だね。こんな象徴的なケースが出ると言うことは、どう解釈したらいいのかな?やはり日本文化の否定なのかね?

かたる:九州電力も同じ土壌だね。日本は日本村意識を強くして、みんなで助け合ってきたが、その協調精神の共同作業と言う文化が否定されているようにも感じるよ。ほら震災の時に自動車各社がルネサンスエレクに復興応援に駆け付けたね。あの行動やトヨタがカローラの生産を国内で維持しようとしているのも同じ村意識だと思うよ。

枝野さんは、厳しく九州電力の対応を戒めたが、日本には仲間を助けようとする共産思想的な所があるからね。おそらく最終報告書に古川知事の文言を盛り込まなかったのも「武士の情け」的な感覚なのかな? もともと既得権力者のお仲間主義が、インターネットの普及で情報開示に繋がり、本物志向が高まったので、不正を許さない土壌が生まれつつあるね。

良い事だが…、僕には、やはり違和感を覚えるね。小泉・竹中の時に主旨は理解できるし、考えた方の方向性は同じだが、やり方が違うと…竹中さんのやり方を批判したことがある。あれと同じように、僕は枝野さんの考え方はよく理解できるし、電力会社は独占企業で競争をせずに、のほほんと生きてきた伏魔殿のような存在だから叩かなくてはならないが…やり方があるようにも感じるよ。きっと、この辺の感覚が古いのかな? だから時代に違和感を覚え挫折したのかもしれない。

時代や:なんだか難しい話だね。株とつながるの?

かたる:僕が買い続けるのは日本の復活を願っているから…しかし現状は悪政が続いている。最近の良策は、円高対応の緊急ファシリティーぐらいじゃないの? それに日銀の資産デフレ対策かな?でも何れも小粒だね。折角、いい方向性を示しているのに規模が小さすぎるよ。まるで申し訳程度に責任逃れのための言い訳の為に行った政策だね。本気になって方向性を変えようとはしてないね。簡単なんだよ。株を上げるのも景気を良くするのも…。しかしスケールが小さすぎるね。

時代や:国内政治はどうでもいいや…欧州問題が燻り、株価は下げてきたが…底入れしたのかな?

かたる:中国のGDPは9.1%だと言う予想の9.2%からも若干、下方修正したね。でもCPIが8月6.2から6.1%と鈍化したが、依然、高いからね。でも理想的な政策が実行されているね。地価が高騰しているとか、銀行の不良債権があるとか…海外から文句を言われているが、欧州危機や米国の状態から見れば、素晴らしい手腕だね。なにしろ。9.1から6.1を引けば3%近くも実質的な可処分所得が伸びていることが言えるわけで中国の国民は前向きに未来を語ることが出来るよ。この3%近いのり代は大きいよ。

日本のように実質成長率がどうのこうの…と誤魔化さなくて済んでいるからね。成長路線を歩んでいれば実質の世界ではなく名目の世界でものを見られるよ。人間はいつも名目の世界で生活しているから、やる気が生まれるね。手取りの給料が減っているのに、物価が下がっているから、実質的に給料が上がっているんだと言っても、人間のやる気は生まれないよ。物価が上がっても手取りの給料が増える方が、人間は明日はもっと頑張ろうと…生きるんだね。何故、日本の自殺者が多いかと言えば、このような心理的なバランスが狂う政策を実行しているからだよ。

時代や:おいおい、株は底入れしたか、どうかを聞いているんだよ。何故、そっちに行くの?

かたる:中国の引き締め政策が変化することが株を上げる条件の一つでもある。昨日、述べたように、いくつかの要件がクリアされるかどうか…でも基本的に3か月間の下げ相場で、方向転換していると思っているよ。だからエレクもチタンも007もそんなに下がってないと思うよ。僕はもう一度、チャレンジするよ。今日のオリンパスは失敗だったな。あれ!ずいぶん戻ったね。1281円まで売られたのに、1417円か…僕が投げたのが1421円だから、結局、投げなくても良かったな。1300円割れのあの恐怖は、買い場だったと言う結果だね。明日はどうなるのかな?

やはり株屋だね。こんな変動率を見せられると…どうしても参加したくなるんだね。トロも指摘したが、考え方が両極端だから対立が生まれ仕手化しやすいね。仮に売り残が増えても規制をすべきじゃないね。市場は自由が一番だよ。自己責任原則が確立されているわけで、好きなように参加者にさせればいいんだ。本当はこんな銘柄ではなく、中国の政策転換を視野に入れた銘柄選び、コマツやツガミなどの銘柄も選択肢があるね。やりようによっちゃ、上手く行くかもしれない。でもやはり目先のトレンドに逆らおうとする逆張り精神は、相場の世界では負け組なのかな? 最近トレンドについてよく考えることがあるね。たしか1450円のオリンパスには50万株近い買い物があったはずだよね。でもあっという間に消える瞬間蒸発を見せられると、今の市場環境を認識させられるね。トホホ…。

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2011年10月17日

10/17

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かたる:勉強不足かな? 流石に金融の世界はレベルが高いな。知れば知るほど分からないことが多く、どうして、こんなことが起こるのだろう?…と考えるんだね。単なる数字のやり取りで、生産性を生まない株屋は、職業の中で、一ランク低い世界との認識がある。そのような考え方の基本では、人間生活で素晴らしい職業は農業になるのかな? 次に漁業や鉱業などかも知れない。

時代や:なんじゃい、いきなり…。

かたる:先日、白川道の「俺ひとり」を読んでいた時だったか…。要するに同じ金儲けでも生産をしない商売は、評価が低いと述べていたんだよね。社会への貢献度として、何か損ばかりさせて証券マン人生を終わった人間としては、心に突き刺さる言葉だったね。建設屋なら「ぼうず、あの橋は父ちゃんが造ったんだ」と形になるが…この20年間、成長企業らしい会社にお目に掛かれず、なさけない思いを抱いていたからね。

時代や:どうしてそんな事を考えたの?

かたる:今日の売買代金は今年1番少ないだって…。なんと出来高が14億53百万株で売買代金は9000億円に届かずに、8916億円だって…。情けない限りだね。松井証券では即日売買で、同じ担保を何度も使えると過大広告をしているが、実際に利用できる銘柄はごく僅かで…あれじゃ、公取から指導が来ても文句が言えない。きっと監督官庁のご指導の結果だろうと思うが…。何やら寂しい市場になってきたね。

今日の一番人気は、オリンパスだよ。効率化経営を推進する外人社長の退任は、会社の人間関係の軋轢の結果だと言う評価で、日本文化とグローバル基準の違いから、証券会社のアナリストはリストラ効果が薄れるとして、一斉に格付けを引き下げ、2日間連続の大幅安。出来高は54百万株を超え、売買代金は875億円で23%の値下がり。第二位のトヨタが147億円だから、断トツの一番の売り人気だね。先日までは東電が賑わっており、今日の日経平均株価は高いけれど、実態は売られているイメージだったかな?

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トロ:おいおい、強気のカタル君が、どうしたの? 雲の合い間の晴れ相場じゃなかったの?それとも、お日様は再び雲に隠れたのかな? ハハハ…。

かたる:TPP交渉もそうだが、このオリンパスなんか見ると、日本的ないやらしさが見え隠れするね。僕はこの話をよく知らないが、何か今日本が抱えている問題の象徴と言うか…、一つの現象のような気がするね。口じゃ、グローバル化などと、かっこいい事を言っているが、当事者になるとみんな、徒党を組んで自己保全に走る村論理を感じるよ。

時代や:じゃ、オリンパスは空売りと言う事なの?

かたる:そんな事は言ってないよ。僕は株屋だったから、やはり買ってみたくてウズウズしたよ。何しろ内視鏡では、世界トップの会社で未来型の成長企業のイメージがあるからね。ほら、「ミクロの決死隊」だったかな? あの映画は記憶に鮮明に残っているからね。既にカプセル型の内視鏡が開発されており…夢のある企業だからね。でも財務内容なんかを見れば、明らかに割高にも思えるし…。株価判断は難しい会社だよ。

時代や:しかし欧州問題は、本当に峠を越したの。今までと何が違うの? 今までだって欧州各国はギリシャを支援すると言ってきたし…、今回のG20だって具体論は出せずに宣言だけだよね。ここ数週間で変わったことは、デクシアを解体させたことぐらいだよ。類似する銀行も多くありそうだし、S&Pは、カタルがよく話題にするフランスのBNPパリバの格付けを、AAからAAマイナスに一段階引き下げたんだよね。まだ欧州問題は続いているように思えるのに、何故、NY市場は3週連続も上昇し、年初の株価を上回るほど上がったのだろう?不思議だね。理解しづらいよ。

かたる:うん。それもそうだけれど…。一度、デクシアショックを吸収したので、反発したのだろう。コラムにも書いたが、NY市場は下値のボックスの高値圏に届き、ここからは今まで以上に、力がないと株価はなかなか上がらない水準になるね。見込みのありそうな株は、下値からおよそ2割上昇している。兎に角、現状は滅茶苦茶に悪いはずの半導体DRAMのエルピーダは、今日、買われているね。でも多くの銘柄は高寄りし、その寄り値を抜けずに陰線のケースが多いから、まだまだ相場に対する信認が戻ってないようだ。

時代や:仮に、このまま株価が上がると言うシナリオは、ないのだろうか?

かたる:先ずは市場から信任を受ける形で欧州危機が終息し、米国も議会と上手く行き、FRBが市場から認知を受ける政策を発表し、更に中国の政策転換があれば、相場は一変するだろうね。

トロ:その中国シナリオが、コマツや安川電機の相場に反映されているじゃないか。10月5日に1449円を付け一旦は底入れ、今日は1783円と23%も上がっているよ。でもツガミは昼休みに減額修正をしたが、この動きは決算発表を受け安くなり、エルピーダやエレクトロンのように行かなかったね。つまり第一陣の買戻しだけの打診の買いなんじゃないの?

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かたる:そのようにも捉えることが出来るし…違う見方も存在する。多くの人はトロが前回指摘したエレクトロンのように再び安値圏に下がると言うイメージがあるかもしれないが…既に一度、下値を確かめているからね。たしかに10月4日は、3325円と8月26日の安値3335円を、多少、下値に更新したが…9月20日の戻り高値3940円をクリアしているから、やはり上昇相場に入っているんじゃないかな? 問題は7日の受注残の減額発表のあと、10日に窓を空けている。この窓を埋めるかどうか…この点に関心があるね。僕は相場に強気だが、残念ながら今日は買う気がなく空売りをしてみたよ。

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トロ:おいおい、大丈夫か? 慣れないことをするとやられるよ。

かたる:僅かな株数だし実験だよ。やはり売りには未だに抵抗感があるよ。でも僕の株屋根性を変身させないと生活も出来ないからね。でも強気に考えると、中段もみ合いの絶好の買い乗せ場面にも見えるよ。何しろ連日、下値を切り上げているからね。仮に、そのような展開になると、一気に200日線の4494円をクリアするのかな。果たしてどうなるのだろう?

トロ:相変わらず、のんきな奴だね。

かたる:どうせ、政策はなかなか動かないからね。株を上げるのは簡単なんだけれど…。全国の銀行の預貸比率は、この5年間で6.2%も減少しているんだよ。なんと現在は70%を割れ68.9%になっている。驚くことに全国の11県が50%を割れているんだね。銀行業務を放棄している金融機関か…。

トロ:今日は売っているためか、弱気のコメントばかりだね。ハハハ…。売買代金が9000億円を割れたか…本当に、曇りの合い間の太陽だね。

かたる:もう氷河期は終わり、温暖化で暖かくなるよ。

トロ:今度は氷河が解けて洪水だな。タイは大潮で水浸しだって…。温暖化対策は何処に消えたのかな? 最近、CO2の話をしなくなったね。株なんて、きっといい加減なんだろうね。冒頭に時代やが、疑問を呈していたがその気持ちは分かるね。まぁ、基本的に投げが続いたので、そのリバウンド相場なのだろう、出来高が少ないことが相場を物語っており、再び下値を試すんだろうね。

かたる:ふん、うるさい。僕はまた買うよ。あったとしても、せいぜい短期調整で3日ぐらいのものだろう。さぁ、元気を出して頑張ろうぜ!

時代や:ヤレヤレ…これ以上、足が出ないと良いが…。

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2011年10月14日

10/14

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かたる:NY市場が大きく下がるか…とも考えましたが、意外にも相場はかなり強いようですね。通常、金融株が弱いからどんどん上がるような相場には見えません。雲の合い間の青空相場がどのあたりまで続くのでしょう。この辺の見極めが大切です。カタルが注力していた007とチタンは共に7連騰を示し(この原稿はザラバ中に書いているので)引けは分かりませんが強いですね。最初からゲリラ戦を予期し、相応しい環境の銘柄を選んでいるわけです。ただ僕は今日は、一旦、手仕舞いました。相場観ではありません。

個人的な理由と超目先の下げに備えたのですね。本当は押し目買いで売りを考えない方が理想ですね。ようやく底を入れたばかりで、暫く、上昇波動は続くと考えられます。単なるあやですね。基本路線は何ら変わりません。僕の売り買いが正しいわけでもなく、相場に関係ない個人的な理由もあります。

時代や:でも驚いたね。大阪チタンは3000円から3900円だよ。あっという間に上がったね。007もカタルが最初に取り組んだのは8万ぐらいだったよね。あの報道が29日だからね。流石、上昇相場になると強いね。考えてみればエレクだって早くから注目していたからね。此方も3300円の所から4000円だよ。1週間で2割とは…なかなかいいパフォーマンスだよ。

かたる:きっかり取っている訳じゃないよ。それに既に今日は午前中に売っているから、損はしてないが大きく儲かっている訳じゃない。ところがチタンなど、最初に買ったのが大阪チタンで4800円どころじゃなかったかな?打診を入れては投げさせられ、買っては投げるくり返し、ようやく本格的な上昇相場に移行したようだが…上がる前に売っているわけで下手に違いないよ。

トロ:まぁ、人気株を手掛けるだけでもたいしたものだよ。とってもじゃないが…007もチタンも僕の範疇ではないよ。せいぜいエレクだが…こちらも基本的には批判的だね。だいたい全体相場が上がるようには感じられないよ。まだまだ不安材料は多く、いつ崩れても不思議じゃない。まるでエベレストの天気のようなものだね。

かたる:エベレストか…僕は知らなかったがチベットでは「チョモランマ」と言う名称なんだよね。同じ場所なのに呼び方が変わるのは、そもそもインド測量局長官のアンドリュー・オーが尊敬する前長官のサー・ジョージ・エベレスト大佐の名前から勝手につけた名前で…一般化したとか。先日、読んだ小説にその話が載っていたよ。しかし知らないことはたくさんあるものだね。

まぁ、トロの言うとおり外部要因で揺れ動き、主体性がない相場が続いているね。エレクなどは、おそらく一服するだろう。今日も空売りを検討したが、大阪チタンもそうだが、やはり売りは諦めた。一度は発注したが取り消したんだね。そもそも不健全だからね。空売りをするなんて…。

トロ:まだ株屋根性が抜けないらしいね。何故、それほど毛嫌いするのか理解に苦しむよ。所詮、相場は上下するもので儲ける為にやっているんじゃないの?お前の場合社会貢献なんて考えているんじゃないの?

かたる:分からない。そんなに高尚ではないが…目先の上下を取るコバンザメも良いかもしれない。でも何となく…気持ちが乗らないね。

時代や:昨日は007を高値でも買うように言っていたのに売っちゃったの?

かたる:だからいろいろ事情があるんだよ。相場観だけじゃないよ。でも一服しても不思議ではないし、一気に飛んでも不思議じゃない。でも本当は今日ではなく、昨日飛ぶと思ったから上も買ったんだよ。それなのに…僅かな売り物を買う動きがなかったよ。だから調整もありかな?とも考えたことは事実だね。この調整と言う言葉は語弊を招くね。単なるあやだね。昨日書いたように、また上値を買うことになると思うよ。

いま相場を見ていたらエルピーダの赤字見通しが報道され、40円以上安くなっていたね。先日の水準は460円台だったのでまだ上の位置だが…このような報道があってからの相場は見ものだよ。こういうポイントをしっかり見極めないと駄目なんだね。

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時代や:どういう事?かたるはエルピーダを売り買いもしてないし、するつもりもないのでしょう。それならどうして相場に注目しているの?

かたる:相場と言うのは全体の力加減や物色の方向性など…いろんな面でアンテナを張り巡らす必要があるんだね。自分の持ち銘柄とは関係なくても、世間の状況が見えるようになるためには、関係ない株の動きも見ていないと全体像がつかめないよ。何故、大阪チタンなどのポイントを買えたのか?その理由はエレクの動きにもあるよ。基本的に相場はカオスの世界なのだろう。

トロ:カオスか…NYで蝶々が舞うことにより起こった風が日本で台風に発展すると言うくだらない理論だね。

かたる:うん。でもグローバル化して…欧州の株が下がるとNY市場や東京も影響を受けるね。ギリシャのGDPは3120億円程度の国だよね。つまり25兆円でしかないよ。その国の財政問題が世界の株価を揺るがすんだね。おかしな話だね。それだけ連動している枠組みを理解する必要がある。似たようなものでしょう。僕がエルピーダの株価動向を気にするのも。

緊急動議での反乱をよんだオリンパスが大幅安しているね。なんでも、突然、社長が解任されたと言う。17%も下げるほど優秀だったのかな? このオリンパスは内視鏡では世界シェアが70%だと言う。日経産業新聞には目立たない世界トップシェアの企業を、一昨日、特集していたね。

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そうだ…あれは日経産業だったかな? 面白発想が載っていたね。NTTドコモやKDDI、ソフトバンクは単なるトンネル会社になると言う。つまり通信手段だけを提供するつまらない会社だと言う意味だよ。アップルやグーグル、その他の携帯コンテンツの会社に儲けを奪われる「でくの坊」の会社と言う見方だね。


トロ:付加価値が提供できないと言う事かな?

かたる:僕は前から携帯コンテンツの将来性を高く評価し、サンバードやインデックスなどに取り組んだがDENAしか、ものにならなかった。KDDIは最近の誤りに気付き小さなコンテンツの会社を次々に買収しているね。ソフトバンクも多少はやっているが…僕はアジアの通信インフラに期待したが、孫さんは震災を機にエネルギーに魅力を感じているらしい。

一番大切なのはソフトだよ。ハードじゃない。世の中にで一番価値があるのは人を感動させる芸術の世界。だから絵画もハリウッドスターも多額の報酬を得ることが出来る。IRNETを、皆さんはどのように評価するか分からないが…、僕の考え方はある意味で面白いと思うよ。IRNETを読めば、だいたい世の中の流れが分かる筈。その事で何か得るものがあれば…それでいいと思っている。僕の考え方が正しいわけじゃない。しかし問題提起になるだけでも良いね。

まぁ、相場の話に関係ないからやめるわ。兎も角、底入れし皆が迷っている段階でしょう。本格的な上昇にならず、つかの間の青空相場のゲリラ戦。その相場環境に相応しい株を物色するのが筋なのでしょうね。相場の焦点が定まれば、銘柄選択は簡単だよ。僕は自分のシナリオに自信を持っている。6月は日立からDENAを手掛け失敗した。だから全体は下がったんだね。所詮、買いでは無理の相場だった。ところが最近は売っても更に上がる相場に転換している。だから上昇相場なのでしょう。果たして前回の記録を上回ることが出来るかどうか…前回は100万円が半年で1千万になった。これが今までの記録。今回は果たしてそれ以上の成果があるのかどうか…それとも。ドボンかな?

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2011年10月13日

10/13

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かたる:今日も連騰し実質5連騰になっています。しかし買いの勢力は弱く、上を買う人がいますが極わずか…、ほとんどは追随の動きはなく、したがって僅かな売り物で株価は一時、崩れますが、更に下値を押す動きも限定的で、流石に一度、底入れをしている水準なので売り物は限られるのでしょう。要するに気迷いの模様眺めの相場なのでしょうね。きっと出来高も少ないのでしょう。

多くの銘柄は下値から2割程度は上昇しているようです。当然、下値を買っておれば利食い圏ですね。僅かな利幅で利食いを入れるべきかどうか悩みますね。7月からの3か月間の下げはきつく半値になっています。つまりリバウンドですね。でも見込みのある株は確りした手が入ると考えています。ただ焦点は絞りにくいのです。買い勢力が弱くて方向性が定まらないから上昇波動も緩慢ですね。

トロ:どうせ本格的な相場になるわけではなく、前に指摘したような局面じゃないの?多くの人は欧州、ギリシャに目を向けるが、米国だって非常に危ういよ。混乱する政治、オバマ大統領に、果たして指導力があるのかどうか…。最近では「YES we can」の支持者だった若者は、今ではオバマ大統領の否定派だよ。ティーパーティの存在もあり、雇用対策が主眼の財政政策は、議会をなかなか通過しないよ。

かたる:そうだね。その心配もよく分かるよ。でもね。株と言うのは、一度、完全に売り切りの底入れをすると、意外に売り物は切れるものだよ。かなり下げたからね。業績の見通しが確かなものまで…なし崩し的な売りだったよ。例えばチタン関連はその代表格だよ。

でも僕は、自分でも馬鹿だと思うが…やはりQBに憧れるね。
開発から既に2年が経過し、ようやく実用段階に入ったような会社側のアナウンスを見て、再び惹かれ、株を高値でも買っている自分が存在するよ。今日だって高値近辺で買い増しをしているからね。赤字を覚悟して買っているわけだ。

時代や:赤字で業績の見通しも立たないのに、株を買うの?

かたる:節電タイプの組立ソフトは、世界的なニーズだからね。それに汎用OSであるLinuxやAndroidに応用できるわけで…製品の活躍範囲は幅広いよ。世界中のキャッシュデスペンサー、コピー機、テレビに、携帯端末と応用されるなら、需要は計り知れないからね。それで昨年は、株価が100万円と謳い、取り組んで失敗したんだね。まさかの出来事がその後も続いたが…今度は復讐戦だよ。

トロ:かたき討ちが、よく返り討ちにあうケースがあるからね。気を付けないとならないよ。

かたる:ふん。株は夢がないと駄目だよ。売り上げが小さな会社が成長する物語は、人を魅了するものだよ。スティーブ・ジョブズが世界中の人から慕われるのも成功物語だからね。ガレージからコンピュータを開発し、携帯端末に大きく方向性を切り成功した。僕は技術屋ではないが、感覚的に、起動が遅いのは半導体だけの問題ではなく、やはりソフトの話しだと思うね。もし会社側の言う通りなら、株価は確実に上がると思うよ。今は赤字で大きく上値を買うことはできないだろうが…。それでも技術が本物なら、先ずは8月の高値122800円、そうして更に6月の高値の154000円を、一気にクリアする筈だね。

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時代や:カタルの法螺吹きを聞くのは、久しぶりだ。株価がここから5割も上がるの?

かたる:当たり前だよ。そうして、その後、徐々に上がっていくはず。2年も開発に時間がかかるとは考えなかったが…こんなものなのかな? まぁ、誰が何と言おうが、僕は買い増しをし続けるだろう。もっと買うべきかな? でもチタン株も売りたくないんだね。

誰か知識があったら教えてほしいのだが…、貿易統計のHSコードは810820で良いんだよね。それともスポンジチタンは違うのかな? どうも自分一人で調べるのは大変だ。電話をして、誰かに聞けば簡単なんだろうが…。この統計通りなら数量は伸びているからね。ネット上の資料を見ても追っている人が少ないのか…あまりいいデータがないんだよね。

英語は出来ないし…トホホ。やはり基礎知識はしっかり身に付けないと駄目だね。英語と中国語、さらに数学だね。統計などの分野も含め、株屋に数学も必要だとは…分からなかったね。やはり勉強は大切だ。

トロ:金融の世界は給料が示しているように、能力が問われるから、所詮、歩合の世界の人間の話しじゃないよ。お前は自分の能力を過信しすぎ。世界のレベルは報道にならない動きを仕掛けるわけで…場合によれば、そのような状況を作る為に、仕掛けを創る世界だからね。だから世界トップの金融界に、政治家の連中が深く関与しているんだ。

時代や:でも本当に上がってきたね。カタルが言ってから、ずいぶん下げ続けたが…下がるのも上がるのも…株価の動きはやはり派手だね。チタン株は…。なに大阪チタンは5連騰で270円高?すごいじゃない…いくらで買ったの?

かたる:ふん。もう売ったんだよ。3050円で買って大半を、既に売ったの。トホホ…。ずっと買い増しだったな。ところで…今日も海運株が上がっているね。切っ掛けはバルチック海運株指数だと思うが…。もともと昔、商船三井に溺れたことがあるから、仕組みをよく知っているよ。バルチックが上がるのは大型船であるケープ型の契約が増えることなんだね。でも大型の為に港湾設備が、確りしてないと利用できないんだ。港の深さが問題になるんだよ。ブラジルが主流だから、中国がブラジルの鉄鉱石を買い付けると、この指標が上がるんだよ。

今回は、そのことに加え、タイの洪水の影響が加わり需要が増すと言う読みがあるのだろうが…確実に市況が上がるためには、世界景気の回復が必要で、残念ながら時期草尚でしょう。中国株もまだ上がらないんだよ。政策も転換されてないし…。でも可能性はあるけれどね。

時代や:引けにかけ緩んでいた五洋建設も切り返しか…。

かたる:僕は変動率に魅了される方だから、やはり五洋は地味に見えるね。だから、まだ上があるのだろうが…。切り口はたくさんあるが、やはり曇りの合い間の晴れ舞台。本当は中国の政策転換から、景気敏感株が主導する相場が理想だけれど…今日は安川電機も派手に動いていたようだね。基本的に大阪チタンもそうだが…このように前の二つの山を越えたから、株価波動は悪くても横ばい、上手くすれば株価は上昇波動に突入しているから押し目買いだよ。先ずは最低単位を買い、様子を見て買い増すことを薦めるね。頑張ってね。自分自身で気に入った銘柄を選択すればいいわけだね。

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2011年10月12日

10/12

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かたる:どうやら、買いで入って少し儲かるような相場付きになってきたようですね。何故なら、利食いをした株が、その後も高いのですね。僅かな利幅で利食いをしたら、その上を買う人が居るのですね。更に…下げそうなのに意外に下がらない現実もあります。まだ下値が確認されていない銘柄も多くありますが、7月からの下げは既に3か月が経過し、どうやら下値固めに移った様相ですね。基本的に悪材料に反応しなくなれば、しめたものです。その意味で昨日はエレクトロンの話を引き合いに出しました。

トロ:また始まったね。強気のカタルの登場か…。

かたる:僕は本格的な上昇相場になるとは、言っていないよ。しかし曇りや雨の天気もいつまでも続かないよ。必ず、雲の合い間から、太陽が顔を出すものだよ。

トロ:フン。所詮は下降波動のリセッションの相場だよ。戻りは知れている。

時代や:カタルらしくないね。いつも大勢観でものを述べるのに…、小手先が嫌いじゃなかったの? 王道を歩むんじゃなかったの? 

かたる:希望の星は、中国の動向だろうね。日経新聞にも報道があったようだが…。「中央匯金(中国政府系のファンド)による、中国銀行株2億元相当の買いも株式市場の下落基調を覆すには十分ではない」と言う意見があるが…、僕は中国の政策転換の「走り」だとみることも出来ると思うね。基本的に政策転換による景気の上昇はインフレに繋がり、総資産の大きな銀行が潤うんだね。ところが先進国の欧米は、デフレ状態で資産価格が下落する形になっている。早くから調整が続いているデフレ先進国の日本が、先進国の中で一番早く転換するものだと思うが…未だに兆候はない。

いつもそうだが、本格的な上昇相場では、必ず銀行株が大きな動きになるものだね。だからこの3日間の上げは、残念ながら主役不在で…本物の景気上昇ではないのだろう。だから雲の合い間の晴れ舞台の可能性が高いね。その晴れの期間が、どの程度かハッキリしないよ。しかし、ここから暴落を予想するのは考え過ぎだろう。

先ほどの話に戻るが…今の世界景気を回復軌道の乗せるのは、BRICsの需要だと新興国が景気を引っ張る「デッカプリング現象」だと前から述べているよ。今の所、中国はインフレによる引き締め政策を実施しているが…その政策転換の下準備と言うか、前触れと言うか…その現象が銀行への資金投入の現象だと言う見方が出来るよ。

トロ:本当にカタルは、良い方向しか考えないんだね。悪いことを知っているのに、常に、いい方向しか考えてないから失敗ばかりしているんじゃないの?

かたる:いや、一つの見方だよ。今日は安いけれど、先日、DENAがチリのソフト開発会社を買収したね。僕が注目したのはその買収先が、NGモコの子会社だというとこだね。おそらくNGモコは、相当、好調なんじゃないかな? なにも好調じゃなければ、子会社を買わないよね。DENAのポイントは、米国子会社の動向だね。既に日本国内の評価は終わっているよ。ごめん、誤解があるね。スマートフォンは伸びているから、まだ成長は続くが…基本的に一番大きな成長機会は、過ぎていると思うね。だから海外に「のびしろ」を求めるしかない。

この下げの局面が絶好の買い場になり、年末から年始は新高値を更新するんじゃないかな?僕はそう考えているよ。何故、DENAの話を持ち出したか…と言えば、先ほどの中央匯金(中国政府系のファンド)による銀行株の買いは、中国の政策スタンスの変更を匂わすもので、僕には大きな買い材料に思えるんだね。だからDENAの材料を出し内容を比較検討しているわけ。基本的に報道を、形通りの表面しか評価しないと、相場は読めないと思うよ。報道の内容を掘り下げて裏を読むんだ。

時代や:そうやって材料を深読みしても、損をしてるんじゃ、深読みなどしない方が良いね。所詮は、儲かるかどうか…やはり実績だよ。論理的な裏付けも必要ないよ。ただの勘で充分さ。

かたる:それで儲かるなら…それでもいいよ。僕はやはり自分が納得しないと、大切なお金を投じる気にならないからね。たしかに失敗している銘柄もたくさん存在するよ。

トロ:相場の主題と言うのは、やはり震災復興なんじゃないのか? だから五洋建設などの株価は一本調子で上がっているんだよ。阪神大震災の後、不動建設が大きな相場になったよ。

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かたる:そうだね。そうして値下がりした。あれは一時的な上昇だったね。しかし…もし、震災地を未来都市のモデル都市に指定して総合的に開発すれば、そのモデル都市をどんどん進化させ、他の地方に広げることが出来る。やがて、そのノウハウを他の国へも応用が出来るよ。そうなれば建設株も含め、関連企業は面白いね。がれきの処理でタクマが注目され始めたようだね。この株は仕手性のある株だよ。

新型のアイフォーン4Cは100万台も受注を抱え好調な滑り出し…機械受注にもみられるようにスマートフォン関連の設備投資は続き、この輪は広がっているね。そうすると電磁波シールドのタツタ電線は年末に向け、相場になりそうだね。新高値を更新できる銘柄なんじゃないの? 僕はチタンに取り組んでいるが…それぞれ色んな切り口があるよ。人それぞれじゃないの?

時代や:人それぞれか…売買代金は低迷し個別のゲリラ戦しかないか…しかたないなぁ~。

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2011年10月11日

10/11

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かたる:今日も強かったね。これで3日連続高になっているね。はたして…これで欧州危機が峠を越えたのかどうか…。彗星のように現れ消えたデクシア。そんな印象の材料だった。この3か月間はギリシャ問題から欧州の銀行の資本問題に話が変わったね。理由はギリシャの国債を持っているから、そのギリシャ国債の金利が上がり、価格が下がるので評価損を積まなくてはならないと言うもの。

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そこでデクシアの資金調達が一気に行きづまり政府保証を強いられたと言うものだね。生贄が捧げられ神様は納得するかどうかが焦点なのだが…問題の根源であるギリシャのデフォルト懸念は未だに残り、イタリアなどの国際価格も不安定なまま…当初、売られたBNPパリバはどうにか一息をついているように見えるが…。

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トロ:見方を変えればパリバじゃ問題が大きくなり過ぎ、デクシアは格好の獲物だった。資料によれば567億ドルも、フランスの銀行はギリシャ国債を抱えており、ドイツも339億ドルもある。デクシアは僅か35億ユーロしか持ってなくてやられているんだね。しかも前回のストレステストは合格組だったんだよ。まだまだ終わっちゃいない悪の巣窟だよ。だからリーマンショックより、事は重大だと言われているんだね。

かたる:強気を唱えたいが…分からない。と言うのも10日のパリバの動きだけれど…当然、7日の高値33.16を抜いても良かった筈なのに…10日は届かず32.74だった。ここに不安感を覚えている。チャーチストに言わせれば、前回指摘したように前の二つの山を一応は抜いているから…横ばいか、上昇波動に株価波動は変わる筈なのに…。

最近は気迷いの動きを見せる株価が多くなってきたね。エレクトロンは代表格だ。業績面の悪材料が表面化したのは7日の発表だから、本日がその応当日にあたるが大幅高して一気に前の高値を抜いた。しかしチャートを見れば分かるが…Cの局面で前の二つの高値AとBを抜いているから株価波動は変わっていると思われていたのに…前の安値を割れたから、通常は今回のように前の高値を抜ける筈がないのだが…異常に強いのかどうか。

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時代や:最近はセオリーが変わっているんじゃないの?外部要因で株価は揺れ、普通に株を売り買いする投資家は少なくなり、プロばかりが参加する市場に変化した。故に世界的な材料で株価は揺れ動くようになっているよ。ETFが盛んになっているからね。個別株価の魅力など…ないよ。かたるはいつも成長株を追っているが…そんな株が存在するかどうか。確率的にも非常に低いし無駄な努力をしているように思うね。

かたる:成長株か…素晴らしいな。この魔力は忘れられないよ。たしかに途上国時代のGDPが伸びる時代ではなく、成長する企業は少ないが、今は通信革命のまっただなか…スマートフォンなどの携帯端末は時代を大きく変えている。電車に乗ると馬鹿のようにみんな携帯を片手に何か一所懸命に動き出すが…こんな批判的な考え方は時代遅れなのだろう。

最近、僕はこのエレクトロンに魅了されているよ。先日、一回だけ売り買いをしたが、値動きが大きくしかもNY市場に見事に連動しているね。だから今日は空売りをしてみようとふしだらな考えが、頭をよぎったね。戻り高値を更新する3970円前後の時だが…そうして3800円割れを買い戻せば…なんて考えた自分が浅ましく思えて仕方ない。

時代や:どうして浅ましいと感じるの?

かたる:小さな波動を取ろうとディーリングをする姿勢は株屋じゃないよ。株屋は大きな波動を取らないと駄目だ。細かい値動きはどうでも良いよ。やはり僕にはトレイダーは向いてないね。困ったもんだ。

トロ:だったら…復興関連株を手掛ければいいじゃないの。鹿島建設とか…たくさんあるよ。カタルが語る未来都市建設の流れにも乗っているじゃないの。

かたる:確かに…建設株はもう何年も相場がないね。昭和30年から40年代前半までが日本の成長期だからね。インフラ設備も老朽化し更新需要もあるし…でも肝心の未来都市の計画が見えないよ。放射能の除染作業だけでも膨大な需要がある。だから土を削る機会を買って福島で土木屋さんを開けば儲かるだろうね。昔は3か月も仕事すれば、機械の価格はタダになると言われたからね。おそらく3年以上の需要はあるだろう。だから相場になるかもね。でも夢を感じないなぁ~。

やはりものになるかどうか分からないが…ソフト技術のQBは惚れるんだね。節電意識が高まり通電している無駄を絵にかいたような機械はたくさん存在するよ。キャッシュ・デスペンサーにコピー機、自動販売機など…きりがない。僕は技術屋ではないが最近じゃ、半導体が変化をすると言うが…もともと「起動」と言う処理はソフトの話だと思うんだね。最新のコンピュータも立ち上がりがやはり遅いよね。だから9月29日のストップ高は意味があると思うよ。

トロ:まだバカ株の事を思っているの?アホらしい…あの会社は赤字だよ。

かたる:うん。その分、株価が安くなったよ。僕が最初に手掛けた10万円割れの株価に戻ってしまった。ベンチャリの時は再び薦める機会がなかったが…今回がひょっとすれば再びやれるかも…との認識を持ち始めている自分が存在し、その存在を否定できないんだね。僕はやはり株屋だな…。トホホの人生か。。。

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2011年10月07日

10/07

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かたる:ECBは利下げを見送り、代わりに期間12、13カ月の無制限の資金供給オペを行い、これによって銀行のバランスシート縮小圧力は緩和する方針とか…。また、欧州の銀行の重要な資金調達手段であるカバードボンド(資産担保付き債券)購入計画を再開し400億ユーロ相当を買い入れることにしたそうです。同じくBOEは国債買い取り枠を750億ポンド(約8兆8000億円)に広げるとか…。総額は、兎も角、銀行の機能縮小に対応した格好になります。ただ銀行への資金注入は、来週とか言っていましたね。

最近はデクシアが注目されているようですが、当初はBNPパリバ株を市場は叩きましたね。次にドイツ銀行と言う流れでしたが、最近はデクシアなのです。この意味は…無理やり弱気筋を煽る行為のように見えます。そこでBNPパリバの株価を見ると…チャート上は前の二つの山を越えるかどうかの瀬戸際で、底入れチャートのように見えており、悪くても横ばいか上昇波動に移行したのではないか…と考えられます。

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トロ:まぁ、ギリシャ問題からの悪材料をよく利用したからね。カタルが一段落説を打ち出すのも分かるけれど、今度は米国に波及するんじゃないの? 『オバマ米大統領は6日、記者会見し、「米経済は欧州の債務危機の影響を受けており、カンフル剤を必要としている」と述べ、欧州の経済状況がさらに悪化した場合のもう一段の景気下降に備えるために、4470億ドル(約34兆円)の雇用対策法案を早急に承認するよう議会に訴えた。』と伝わっているよ。

混乱する政治情勢は日本と同じで、対策が後手になりドンドン悪化するんじゃないの。それにオバマの景気刺激策は焦点が外れている可能性もあるからね。それに、例のボルガー・ルールがリークされ話題になっていたよ。

かたる:うん。ガイドナーは銀行の貸し渋りを批判し、デビットカードからの手数料徴収も批判している。基本的に日本と同じ発想が続いているね。たしかに金融界は限度を越した業務拡充を図ったから、当然、反省は必要だよ。実力以上に広がった金融デリバティブを縮小しなくてはならないよ。しかし景気状態が低迷している状況で、金融を規制で縛り苛めるのは得策ではないね。金融が動かないと経済は縮小するよ。よってGDPは伸びなくなり、みんなの生活は悪化するよ。でもこのような環境下で、100ドルを超える上げが3日間連続で続き、一旦は下値を割れたが、直ぐに跳ね返しているね。

弱いことに変わりはないが…下がるにしても、一旦は上がる場面なんじゃないの? 基本的に僕は強気だよ。こんなところで弱気を、さらに強調する気はサラサラないよ。故に買い持ちばかりだよ。個別株をよく見れば分かるように、下落波動は止まりつつあるよ。どの株も売りたい人や、売らなければならない人は、株を売ったんだろうね。今日は、あるコメントを読んでいたら、どうしても売らざる得ないファンドが、レアル絡みの商品を投げたらしいね。

考えてみると分かるが、欧州問題は欧米の銀行株に症状が現れからBNPパリバの株価は参考になる。もう一つは欧州問題から金融機能が縮小し、ポジション調整が迫られ、新興国の通貨や株価が売られた。つまり先進国と新興国のバランス縮小が、本来の正常な流れだが、この流れを一時的に拡大させる方向へ、働いたのが最近の動き。しかしどうやら、その動きは一巡しつつあるようだね。故にレアルの動きは非常に重要だね。相場を見る為の新興市場であり、尚且つ、資源大国なので、デッカプリング論の行く末を決める。ワールドカップやオリンピックなどの需要があり、新興国で注目されるのは、やはりブラジルだろう。

トロ:相変わらず、デッカプリング論に拘る訳だね。

かたる:当たり前だよ。先進国で新規の需要を起こすのは技術革新しかないんだね。だから僕は未来都市を掲げているが、政策が動かないから、なかなか流れが生まれないね。新興国はまだ所得が少ないから、買いたいものはたくさんあるよ。バイクに車、テレビにクーラーとか…。先進国ではありふれたものだが、新興国では宝物だからね。しかもアジア圏は人口が多い。先進国だって一気に消費の需要が落ちるわけじゃないよ。米国では9月の車は、かなりすごい売り上げの数字で、自動車各社は雇用を増やすそうだよ。日本も震災復興で臨時雇用を増やしていたね。あまり弱気の発言に目を向けると、相場観が曲がるんじゃないの?

時代や:カタルは既に大曲りしているから、弱気の発想を入れた方が正解だよ。でも何か面白い株はないのかな?

かたる:実は…あまり株価が強く感じるから、今日は久しぶりに007を買ってみた。実は先日も、日ばかりを実践したのだけれど…。10万円を割れて一気に6万円台だったが、9月29日に、10月の28日のセミナーを発表しているんだね。それであの日、ストップ高したんだね。僕は知らなかったよ。なんと諦めていたQBが製品化されるらしいよ。でもLGはどうしたのかな? それは兎も角、業績は赤字を覚悟しているが…QBの応用は幅広く、キャッシュディスペンサーやコピー機など、携帯端末も、そうだし、兎も角、製品への転用がスタートを切るらしい。

暫く業績面で評価できないので株価判断は難しいが、やはり再び取り組んでみても良いかな?と考えている次第だね。よって今日は、少しだけ打診の買いを入れてみたよ。果たして近日中に人気化するかどうか。3連休で株価が弱くなるし…今日は買い場かな? また、騙されて、買ってみるか。一度、惚れた弱みだからね。惚れた女にも弱いが、株にも弱いな。そう言えば、さすが白川道さんだね。「冬の童話」は涙が止まらなかった。僕はいつも思うよ。この世の中で一番大切なのは時間だね。安らぐ時間で…感動を与えてくれる作品は素晴らしい価値を有しているんだね。まだ新刊しか出てないようだが…何れ文庫化されるだろう。「天国の階段」から「最も遠い銀河」など彼の小説はなかなか良いね。最近、笹本稜平も結構気に入っている。

さて3連休、のんびりしようかな?…と言ってもいつもの事だが。。。

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2011年10月06日

10/06

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かたる:いつまでもグダグダ言っていても仕方がない。株屋らしく銘柄を探すことにした。調べてみると…以外にも世間の評判通りの動きではなく個別ペースで見るなら結構元気な企業が沢山ある。昨日、少し紹介したGMOPGもそうだし、今日は親会社のGMOインターも高かった。調子に乗って、この下げ局面でも意外に頑張っている業種がある。世の中はクラウドの全盛期を迎える。新しい話題アイホーンもその一つでパソコンも通信速度の向上でクラウド化が進んでいる。そんな中で最近、気になっている会社のホームページを見たら…なんとスマートシティーの文字が躍っていた。早速、株を買ってみようかと迷ったが…機関投資家じゃないかな…と躊躇しているが、おそらく数年ぶりの相場で株価が上がるのだろう。

時代や:なんだ…そんな株があるのか? だって日経チャートを見れば、下値を徐々に切り下げる一番嫌なチャートのパターンで、どう見ても日経平均株価は8000円割れを覚悟させられるような動きだよ。

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トロ:所詮、無駄な努力だよ。カタルはいつも言っているじゃないの。金融経済の健全さが実体経済を支えるって…その土台を支える新金融システムが崩壊し、ユーロの仕組みやドルの基軸通貨問題まで発展する状況なのに、僅かな値幅を狙ったあや戻り相場など考えることがあほらしいよ。

かたる:先ほど、株の情報を聞いていたら、クラウド関連の設備投資は続いていると言う。特にこれから10-12月にかけても更に増える傾向にあると言うよ。それを聞いていた解説者が「ジョブレス・リカバリー」と言う古い表現を用いていたよ。そもそもこの言葉を最初に聞いたのは2003年の話し。その時の資料を探すと…

『02年から03年6月にかけて、米国ではジョブレス・リカバリーの下で利下げが行われ、その後も「かなりの期間、政策を維持する」とのFRBの緩和姿勢を受けてドル安が続いた。ただ、03年9月から雇用は増加基調に転じ、インフレ期待の水準も上がり、04年1月には「政策変更に忍耐強くなれる」と緩和姿勢を弱めた。すると、ドル相場は反発し、米本国投資法(HIA)施行前の04年10-12月に一時的なドル安はあったものの、07年6月までドル円は上昇基調を続けた。要するに、FRBの金融引き締め方向への姿勢変化がドル買いを生む一方で、低金利政策の続く円を調達通貨とする円キャリー取引が拡大し始めて、円が売られていったわけである。』と言う解説を見つけた。

先日来、僕は先進国の成長に欠かせないのは技術革新による需要だと述べた。新興国と同じ土壌で戦う産業は衰退し、未来型の技術革新を必要とする革命が必要で未来都市の建設を提唱していたが…この「ジョブレス・リカバリー」は今の経済環境にぴったり合っているのではないかと言う推測も成り立つ。多くの人はサブプライムからCDSで混乱した金融危機を連想しているが…。

トロ:実際カタルだって、その心配をしているじゃないか…。

かたる:うぅ~ん。そうなんだけれど…株屋根性が抜けない人間だからね。この言葉が用いられるのは奇妙にも2003年、2009年と株が下値の時で…その後、株価は大きく上昇しているんだよ。ひょっとすれば今回もその同じ轍を踏む可能性があるんじゃないかと思ってきたんだね。

時代や:そんな事より先ほどの未来都市の銘柄は何なの?

かたる:あの会社は数年前に大人気になっていたCTCだよ。伊藤忠系の会社だが、たしかITバブルの時に大人気になったことがある会社だよね。その会社の株価は最近この環境下でジリジリ上がっており、明らかに筋が介入しているよ。秋田での未来都市の実験は面白そうだね。

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僕は雲の合間に漂う青空相場を狙って、チタンを選択しているが…このようなクラウド関連と言うか…未来都市関連と言うか…何かワクワクしないか?きっとまだ誰もこの感覚は連想してないから、きっと僕の独自発想だよ。

時代や:その独自発想とか言うやつで…どれだけ騙されて貧乏をしたことか…。

かたる:情報と言うのは自分で選択するものだよ。僕だってたくさんの溢れる情報の中から時代に合うものを選択している。しかし所詮、未来予想なので当たり外れはあるわね。特に僕の場合はいつも買いしか選択しないから、全体が下がるなら損をするのは仕方ないよ。嫌なら空売りをすればいいんだ。しかしここに来て明らかに下値は抵抗力が出ており下げに賭ける成績が悪化しているんじゃないかな?

トロ:前回もそう言っていたね。あの時はエレクトロンを持ち出したが…

かたる:うん。エレクも一度、安値を付けたがそこが下値形成に今の所なっているね。大きく割り込まなかったよ。半導体でこの相場だよ。現状はものすごく悪いよ。大幅な赤字計上を余儀なくされるのは既定の路線なのに株価は意外に強い。エルピーダもそうだよね。

大きく上がるなんて思ってないが、やはり一度リバウンドをして、それからじゃないの。今度売られるときは、中国の政策転換の時期に重なるから、やはり仮に景気後退リセッション入りしても非常に軽いものになるんじゃないかな?

トロ:おいおい、軽い? リーマンショックを上回るソブリンリスクの問題が絡んでいるんだよ。こんな時に、その発想はやはり却下だよ。却下。

かたる:そうかなぁ~。久しぶりの面白い発想だと思ったのに…ただこのような凪の相場でも、上手く立ち回れば、結構、取れるかもしれないね。ところでECBの利下げは見送りとの見方が多いが…もし利下げを実施すれば、株価へのインパクトは大きいんじゃないの?

トロ:インフレ率は改善しないから…その可能性はないよ。

かたる:トリシェ総裁は、最後だからね。分からないよ。世の中、皆が考える方向と違う方向性を示すのが相場と言うものだろう。

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2011年10月05日

10/05

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かたる:世界の金融システムは痛んでいるようですね。基本的に先進国はデフレで新興国はインフレにより、世界中の所得間格差を是正しているわけです。情報化が進展しグローバル格差の是正が進行しています。その反面、先進国内では所得の格差が拡大し不満分子がデモを実施しています。いつの世の中も自分の努力のなさを棚上げし、文句を言う輩は大勢います。まぁ、そんな僕もその一人でしょうが…。

トロ:今日はコメントが卓越している。それだけ状態が分かっているのに、諦めないでいる根性と言うか…馬鹿さ加減がカタルらしいかな? でも今度はフランス・ベルギー系の銀行大手デクシアの混乱を伝えているね。どんどん混乱は拡大しているんじゃないの? イタリア国債はムーディーズから格下げされるし…。カタルが懸念している新興国からの資金の引き上げも更に続いているようだよ。

かたる:中央銀行が必死になって、自国通貨のタイバーツを買い支えたアジア危機、「血塗れのバーツ」と呼ばれた現象を思い出すね。溢れるマネーが一気に引き上げられ、為替が乱高下し経済は混乱したんだね。資金が如何に重要か分かると思うが…。その金融システムをおもちゃにする市場関係者も哀しいが、それを明確に阻止できない政治家も同じレベルだね。でもアメリカの9月の自動車販売はかなり良い数字だったね。ビックリしたよ。

なんと9.9%増の105万3722台だったんだね。日本勢は震災の影響が続いているのか、トヨタは18%減、ホンダは8%減だけれど、影響が少ない日産は25%も増加したんだね。GMも20%、クライスラー27%とアップだよ。VWに至ってはなんと36%も伸びているんだって…良い数字だよね。タイとインドネシアは好調だし…暗い場面ばかり見ていても仕方がないよ。

時代や:でも暗い話が、やはり主流だよね。お前が注目していたDENAが材料を受けて上がってきたよ。

かたる:今度はチリのゲーム開発会社を買収すると言う話だね。この話自体、株価をそれほど上げる材料に思えないが…僕が注目しているNGモコの関連企業なんだよね。ここが注目されるんだと思うよ。僕は3000円割れを覚悟していたが、200日線を割れてから反発だから…これもありかな? このまま上に行くか、もう一度クッションを入れるかどうか分からないが、基本はNGモコの関連企業にお金を入れると言うことは、注目している米国子会社も順調だと言う読みが出来るね。

既にDENAは国内ゲーム会社としての評価は充分されているが、グローバルの評価は未だにされてないよ。それは実績がなく、本当に海外でも国内同様の利益の伸びがあるかどうか未定だよね。仮にNGモコが順調に伸びているなら、PERは20倍から30倍まで評価が高まり、株価は5000円から7500円台に向かうことになるよ。つまりチリの開発会社を買収することは、NGモコも好調だと判断されるから、株が買われた可能性が高いよ。僕の読みは予想通りなり、年末は更に買収資金の上乗せを迫られるのだろう。

時代や:買収資金の上乗せって?

かたる:ほらNGモコの買収に際し、業績が好調ならプレミアを払うと言う項目があったよね。だから目先は買収資金が膨らみマイナスだが、中長期には買収は成功になり、DENAの会社にとってプラスだね。やはり1万円の株価目標は不変だろう。

トロ:今日だけじゃないの。調整は未了だし…全体の環境悪の下で、株価が新高値を切れるとは思えないよ。

かたる:でも…意外に強気のテクニカル指標が出ているんだよね。このところ陽線が連続するケースが増えているよ。海外安を受け寄り付きは安いが、その後、戻るパターンも多いよ。みんなは欧州危機と言うが…日本の銀行は、ほとんど欧州の国債は持ってないね。米国債はかなり保有しているが…。それに日本はこれから復興需要が生まれるし…。セブン・イレブンに見られるように…、僕は百貨店売り上げもそろそろ減少する時期は終わり横ばいだと思うよ。何年も、何年も売り上げが減り続ける現象は、いくら少子化と言っても異質の現象に見えるね。デフレの社会構造もそろそろ限界点に来ているよ。何度も言うが…日本はデフレ先進国だよ。

トロ:だからお前の発想も分かるが…無理して上の方向で、ものを色眼鏡で見ているのが問題なんじゃないの。素直に下振れリスクがある訳だから…。みんな余裕がないし…結局は慎重になるよ。それは仕方ないよ。現実をしっかり伝えるのが正しい姿勢だろう。

かたる:現実をしっかり伝えているよ。でも皆がマイナス面ばかりスポットを当てるのがおかしいよ。完全にデフレ社会が定着しちゃったね。でも現実は必ず揺り戻しがあるし、反発時期を迎えると思うよ。世界の先進国は財政赤字に苦しんでおり、通貨の価値を下げれば外部調達している国は、実質的な借金の割引になるね。だからギリシャも離脱すればいいんだね。

やはりユーロ安の恩恵を受けているドイツは、ギリシャの負担を過分に被るのが筋なのだろう。カット率を40%程度にして、その半分程度をドイツが負担するのが正論だと思うが…なかなか、そのような声を聞かないね。

さて今日は余り話材料もないが…。GMOペイメントゲートウェイ(3769)は下落しているが面白い会社だよね。この親会社のGMOインター(9449)を僕は、以前、取り組んで失敗したが、何処かの証券会社が、この会社のレーティングを引き上げていたね。ワコム(6727)と言うタッチパネルの会社は、最近、実弾の買い物を集め空売り比率が増えている。

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確かに市場全体は弱いが、個別の株価面では面白い会社も増えていると思うよ。ほら石油精製のAOLこと太郎君も、株価が上がらないが、最近は下げなくなってきたね。基本的に下値を叩いた株はかなりあると思うよ。仮に欧米株が、下に大きく振れても日本株は意外に確りするのではないかな? それが自然の原理と言うものだろう。何しろ日本は世界に先駆けたデフレ先進国だからね。

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2011年10月04日

10/04

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かたる:確かに世の中暗いが…ゲリラ戦は出来そうな相場つき…いくらなんでも下げ過ぎじゃないかと思うのだが…かと言って誰が買うのだろう? 外人売りが続いているようだし、国内法人が株を買う訳がない。如いて言えば個人投資家だが…。最後のダメ押しを入れた後の自社株買い発表のソフトバンクは反転しているようだし…。いくらなんでも下げ過ぎだと思うが…外部環境は決してよくない。ギリシャだけで済めばいいのだが…既に、ギリシャからイタリアまでのドミノ倒しを気にする人もいるし…、僕のように新興国から米国の基軸通貨まで心配している輩もいる。

トロ:本当だね。昔なら、ギリシャなんて大したことがないと…平気で強気を述べていたのに慎重になったものだね。やはりお客様のお金と…自前のお金じゃスタンスが違うんじゃないの?

かたる:同じだよ。チタンなんかこれだと思っているから、何度も打診を入れては投げている。株価も下がるが、持ち金もどんどん減っている有様だよ。かみさんが1か月かけて働く金を僕は平気で飛ばしているわけで、何を考えているのだろう?…と思うことも良くあるよ。今日も相変わらず打診買いを入れている自分が存在する。

時代や:完全に転換してから買えば良いんじゃないの?

かたる:どこが底か分からないよ。本当は何度も買いを入れるほどお金があれば問題ないが…最近は資金が乏しくなってきたからね。

時代や:まぁ、カタルの場合は病気だからね。だから平気で株屋を続けていられたわけだよ。おいらなんか、最近は寝つきが悪いよ。ある日、突然、NY市場が1000ドル安なんてなるんじゃないか…とビクビクしているよ。

トロ:あり得る話だね。最近はコンピュータが自動的に売買を出すから、ある水準を超えると売り物が連鎖するからね。こんな時は不安定な時は何もしない方が良いよ。基本的に金融システムが歪んでいる時は必ず、景気動向が悪化するんだよ。企業業績はまだ悪化しないが、これから悪くなるから買えないよ。割安に思える水準でも底打ちが確認されない限り、株は下がり続けるものだよ。

時代や:底打ちが確認されるタイミングとは…例えばどういう現象なの?

トロ:今なら先ずは金融システムの話が落ち着かないと駄目だろうね。それからカタルが期待している中国の政策転換などだろう。経済成長率は落ちるが、それでも既にGDPは500兆水準だから10%伸びで50兆円も新規の需要が発生するよ。だからカタルが指摘しているデッカプリングの発想は理解できるよ。でもまだ早いよね。CPIだってまだ下がらないもの。

カタルの場合、買いで探すから無理があるんだよ。相場全体が沈み、売り相場なのに無理して買いで銘柄を探そうとする。たしかにチタンも方向性は正しいかもしれないが、企業業績と株価は整合性がないからね。相場があるとすれば内需ものだろう。でも全体が沈む時に株を買うと言う発想はないよね。主力株が下がっているわけで、とても外人投資家の整理が完了したとは思えないよ。

時代や:そう言えば、コア30が下落していると言っている時に空売りをすればかなり抜けたね。コマツだって、村田だってみんな下げているからね。

かたる:エルピーダも結構強かったね。とてもじゃないが業績の見通しはかなり悪く買えないはずなのに…なかなか新安値を更新しないよ。エレクは下値を一度割れたが戻っていたね。こんな局面だから、何かゲリラが生まれても良いように思うけれど…もう10月だからね。

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時代や:この10月は過去歴史的な暴落が何度もあるんだよね。だから戦戦兢兢だよ。

かたる:この商売を長くやっていたために、あまり怖いものはなくなった。要するに自分自身の内面心理の問題で心の壁を越えられるかどうかの話し…。裸になれば怖いものはない。失うものがあるから、守ろうとするから恐いんだよ。世の中、なるようにしかならないよ。でも努力はしなくてはならないが…諦めたりはしてないよ。でもいつも一所懸命に最善を尽くして行動すれば、必ず、打開策は生まれるよ。2006年から既に5年間、沈み通しだが…何れチャンスも来るだろう。その時に行動できるかどうかは普段の心構えだろう。

多少、株が下がったぐらいで…ガタガタ言っても仕方がないよ。その内、チャンスもあるだろう。

トロ:暢気な奴だな。よく、かみさんが別れないでついて行くもんだね。内なら、とっくに離婚だな。

かたる:そんな話はどうでも良いよ。NY市場は割れそうだけれど…本来、一度戻るような場面を迎え、一気に下落する方が恐いね。まぁ、一度は戻るんじゃないの? またそれから考えればいいよ。また明日。

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2011年10月03日

10/03

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かたる:強気のカタル君を迷わせる相場付きが続き、市場は弱気筋の話しばかりが横行している市場です。残念ながら、その弱気筋のシナリオを否定できるほどの見通しは立ちません。考えられるのは雲の合間に見える青空をどう捉えるか…と言うスケールの小さな話です。こんな時に買いで入るのは、なかなか至難な話ですね。

如いて挙げるならサラ金株か…と考え、Jトラからアコム、アイフルと狙っていたところ、プロミスにTOBがかかり、若干、戻っているだけですね。でも体制は野村証券に見られるような相場展開です。何度か打診を入れているチタンも兆候は感じますが、参加筋は未だに現れない様子です。格好の材料だろうと考えていますが、市場の支持は得られないようです。

トロ:別に仕方ないよ。ギリシャだけでなく欧州だけでなく、米国も国民は不満を抱えているわけで、カタルが考えている国際通貨のパラダイム・ショックが発生するなら、この程度の調整で済むわけがない。とってもじゃないが、株を買うリスクを取れる投資家が居るとは思えないよ。

時代や:つまり需給面から下落基調は、仕方ないと言う認識なんだね。

トロ:でも下落基調は続き売りが途切れる可能性もあるから、戻る可能性がないとは言えないよ。でも戻っても、やはり一時的だろうね。先日のエレクのような形なんじゃないの? エレクトロンは、まだ年初来の安値を割れてないが、所詮、上を買う投資家が出るような環境じゃないよ。

かたる:僕は売りが切れかかっている…との認識だね。ただ相場に元気が戻るためには、世界景気に対する信頼感が必要だね。つまりデッカプリングの確認作業が必要だから、資源価格もさがりインフレが鎮静化し中国の政策転換が前提になるだろうね。

もう一つの焦点はツイストオペなどと言う、市場の期待を裏切る政策じゃ、景気は持たないね。世界の消費市場を支える米国が元気を取り戻さないとならないが…金融経済を否定するオバマ政権では難しい。基本は金融機関が儲からないと景気は栄えない。実体経済だけで世の中が動くと思ったら大間違いだね。この認識が世界全体に希薄なのが哀しい現実だよ。世界の金融株がPBR1倍を割れている現実は完全なデフレ状態を示し、お金が動かない流動性の罠に陥っていることを物語っている。

時代や:その辺がよく分からないんだよね。カタルはいつも実体経済と金融経済の話をするが具体論を用いて話してくれる?

かたる:例えば家を買うにもお金が必要で住宅ローンを組めないと住宅は販売が出来ないよ。耐久消費財で一番高価なのは住宅だよね。次に車だろう。でも金融機関の査定が厳しいと融資が伸びないから消費は落ち込むね。ところが、米国は未だに金融デリバティブ商品の訴訟が続いており銀行は敗退しているよ。政府は目の敵になって金融機関を苛めている。丁度、サラ金の過払い請求のような状態が続いているんだね。先ずは過去の清算をきっちりしないとならないよ。日本の場合は1989年のバブル期が絶頂期で、それからすべての清算が終了するまで2003年だから、実質14年間の調整が続いていたね。

米国は2007年とすれば、まだ4年しか経過してないよ。つまり不良債権処理は未了だと考えられるね。ただ日本と違いFRBは積極的な支援をしてくれたので初動対策が確りしていたから、日本より回復は早いだろう。基本は金融機関が元気になる政策を講じないと実体経済は動かないよ。

時代や:つまり銀行融資が伸びないと実体経済は伸びないわけだね。

かたる:そうだね。仮需が伸びる状態を構築しないと景気は回復しない。日本の場合、金融機関は預金を国債に向けている。これじゃ、僅かな鞘しか抜けずに金融機関の利益にならないね。だから国債に寝ている資金を民間の経済へ還流させる必要があるよ。つまり金利裁定が起こるような現実を構築しないと正しい資金循環は生まれないよ。

ところが益利回りが20%を超えている現実なのに…僅か1%の国債を買う非効率な資金運用をしている現実が長く続いている。そろそろ論理的な資金運用を増やすべきだろう。その為には通貨のパラダイム・ショック不安を軽減する必要があるね。

時代や:何か暗い話ばかりだね。明るい話はないの?

かたる:そりゃ、復興関連でしょう。未来都市の建設は内需振興の柱になる。今日だって大型建設株は確りしているよ。代わって世界景気絡みの輸出株は、年初来安値を更新している。あまり暗い話をしても仕方がないからね。そもそも株価の下値は乏しいのだろう。基本的にはお金は余り、行き場を失っているわけで、希望的な信頼感が戻れば相場は元気になるよ。

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