未来かたるが語る

今日の市況

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2011年09月30日

9/30

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かたる:今日は中間期末なのに安くなりそうだね。この原稿は後場寄り直後から書いており、引けている訳じゃないが…。急速に上げ幅は縮まり、値下がり銘柄が増えている。今日の相場は午前中まで…と言う展開で、昨日、感じたワクワク感は消えてしまったね。

時代や:米国では4-6月期のGDPが1.3%となり暫定値の1.0%を上方修正したよ。さらに新規失業保険申請件数は391千件と久ぶりに40万の大台を割っていたよ。

かたる:週間の失業保険申請件数などは、一時的な数字で一喜一憂しても仕方がないよ。今の所、買いで儲かるのは僅かな先着、数名限りのさびしい相場が続いているね。どうも一度ついた負け癖は、なかなか抜けないようだね。今日は買い乗せを考えていたが…利食いに方針に変え、今日は若干のプラスで終わったけれど…。ディーリングしか仕掛けられない相場環境が哀しい現実だな?

結局、空売り派が圧倒的に有利な展開が続いている。外人投資家は9週間連続で売っており、今週も売りが続いているのかな? 確かに外部環境はあまり良くないね。ドイツ議会の承認は得たが、当事者のギリシャは公務員の削減に異を唱える声が聞こえ、ドイツも「我々の税金で外国を助けることに反対する」との声も聞こえるね。これは予想されたことだけれど…。

トロ:まぁ確かに、かなりの時間、下げが続いているからテクニカル的に一度戻っても良いが、やはり弱い展開に変わりないだろう。ほら…欧州問題が棚上げになっても、今度は米国の問題が起こる可能性が出てきたよ。

時代や:えっ? 米国の財務問題を話題にする兆候があるわけ?

トロ:いや…その話ではなくて、このように報道されているよ。
「米財務省は、ラエル・ブレイナード財務次官(国際問題担当)が30日に中国を訪問する、と明らかにした。米上院では来週、対中為替法案の採決実施が予定されている。」つまり事前に中国の意図を汲んで、協力をお願いするわけだね。この法案は中国からの輸入品に相殺関税をかけると言うものらしいよ。為替を過小評価し助成金に相当すると言う解釈らしいね。

かたる:ふ~ん。保護主義の台頭を気にしているわけだね。そんな話が出ているのか…。まぁ、中国の輸出依存度は20%を大きく超えているからね。ドイツほどではないが…GDP比で20%と言う基準が国際評価になりつつあるからね。

僕の指標銘柄の一つであるエレクトロンは、業績見通しを下方修正した半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が約14%下落となり、下値が怪しくなってきた。仮にデカップリング現象が、世界景気を救うとすれば、当然、半導体需要も回復する。2008年11月に中国は4兆元の財政出動を表明したが…チャートみると分かるが、エルピーダはその時期に305円の安値を付けた後に戻り始め、なんと1年半で2189円まで上がるんだね。7倍にもなったんだね。つまり半導体は世界景気に敏感に反応すると言うことを言いたいわけだけれど…。

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時代や:それで…エレクトロンやエルピーダを気にしていたわけか…。

かたる:景気循環には、いろんな銘柄が反応するが、出来るだけハイリスクが信条のカタル君は値幅変動率の高い会社を選ぶ傾向にあるからね。その為に狙いが外れると、当然、大きく損をするのだけれど…。ここ数週間と言うより、2か月ほどかな? 僕は金融庁の「規制から振興へ」の流れを考えサラ金株に注目してきたね。だから、時々、今日の市況でサラ金株の動向を伝えてきたんだよ。Jトラやアコム、プロミスと…。そのプロミスは三井住友が完全子会社にすると言う。

皆はどう思うか分からないが、これは一つのシグナルだろう。間もなく政策は転換されるのだろう。おそらく来年には…。所詮、今の時期に銘柄を当てようとしても、市場環境が悪く、先が見えにくいよ。最近は中国の不動産関係の悪化ぶりを指摘する記事が増えてきた。…がしかし中国人は土地に異常な関心があるよ。だから政策転換さえされれば、相場の流れが再び見えてくるよ。当初、僕は来年の春節前後かな?…と考えてきたが、年内にも転換する可能性が出てきたね。

時代や:つまり二匹目のドジョウを狙うために、エルピーダを、時々取り上げたの?

かたる:一つの指標として、考えているだけの話し。
ソフトバンクも同様だよ。今は株価が弱く見えるだろうが…この自社株買いの姿勢は、必ず市場から評価される時期が来るよ。KDDIがアイフォーンを販売するから独占体制が崩れマイナスだとか…小さい目先の事を言う人が居るが、孫氏の経営能力は素晴らしいお墨付きが与えられているね。たしかに目先のメガソーラー構想は、僕も予期してなく、借金の返済が山を越えるから、アジアの通信インフラ整備に力を入れると読んでいたが、予想が外れちゃったね。でも彼の経営手腕を信じている。

今日は伸び悩んでいるが…、どうもユーロ相場に連動して株価が動いているような面があるね。やはり10月に入ると動きが、変わるんじゃないかな? 色んな懸念材料は噴出しているが、僕は株価の先見性を信じている。今、最も関心があるのは、やはりチタン株だね。昨日の切り返しは見事だったけれど…たった1日限りの動きだね。でも僕の血が騒ぐのは何故だろう。これまで何度も打診を入れて、その度にヤラレ投げているのが、現実なんだけれど…困ったものだな、この性格は…。いつまでもハイリスク派から抜け出すことが出来ないよ。

僕も早く、一流株に目が向くような、順調な人生を歩みたいな。一度でいいから、そのために博打株をものにしてみたいものだね。2006年は完全に失敗し、40億を100億に乗せることが出来ず、撃沈したからね。今度は自前の資金だが、せめて10億ぐらいのお金を掴んで、のんびりした人生をおくりたいものだよ~ん。

トロ:まだ始まった。他人が聞いたら呆れているよ。その根性は何処から来るのかね?普通の人はとっくに諦めているのに…。

かたる:うるさい奴だ。何度も安値を投げて損をしているが、相場観が変わらなければ高値をまた買いに行くよ。何度でもチャレンジするのが、僕の信条だもの。

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2011年09月29日

9/29

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かたる:今日は午前中に書いた原稿のような展開になってきたね。ただ中間期末なので注意は怠れないが…。

時代や:どういう意味?

かたる:普通の時期なら相場の反転を意味するが、中間期末なので、魔坂とは思うが…ドレッシングの可能性がないとも言えないから、慎重になっているんだね。

時代や:つまり中間期末の価格を上げることは必要だと言う認識が市場にあり、明日までしか、株高は続かないかもしれないと言う懸念だね。

かたる:まぁ、むかしは良く、そのようなドレッシングの売り買いがあったけれど…最近はコンプライアンスが煩く、そんな手を入れること事態が不自然だからね。だからそんな懸念は必要ないとは考えているが、株屋根性は色んなことを連想させるから…。

トロ:確かに、かなりギリシャ危機を市場は織り込んでおり、ドイツの議会承認を控えているから株価が確りしている理由が分からないでもない。でも仮にユーロ危機が、目先、遠退いても再び蒸し返す材料だよね。ギリシャ国民の立場に立てば分かるよ。緊縮に明け暮れる国民感情は、間もなく爆発地点を迎えるよ。これまで安易な支出を続けてきたから、目先は耐えられても…何度も請求される緊縮要請へのバッシングは、間もなく国民の限度を超えると思うよ。

時代や:限度を超えるって…どうなると思っているの?

トロ:言葉通り、我慢が限界に達し、場合によれば、政権の転覆まであるよ。

かたる:それはあり得るね。先日の輸出依存度の表を見てもらえばわかるが…さしたる産業基盤のないギリシャは緊縮だけでは乗り切れないのが明らかだよね。だから国債の償還が来る3か月ごとに財政をユーロがチェックし、細かい指示をしてくるのは当然だけれど、そのチェックが過ぎると人間は我慢を重ねているだけに爆発する可能性があるよ。そうなればユーロ離脱になりデフォルトの可能性が出てくるからね。あまり国民を急激に苛めちゃだめだね。ただでさえ、公務員はリストラにあい減給を求められているから、下手をすれば政権が転覆するね。

時代や:しかし最近はカタルの見込みは厳しいね。まるで空売りを支持しているように感じているよ。

かたる:サブプライムからCDSを経験しており、ユーロ危機だけで終わらない可能性もあるからね。あの時、僕はサブプライムだけが問題だと思っていたが、2007年3月ニュー・センチュリー・ファイナンシャルが破たんし、2008年3月に米大手証券ベアスターンズが消えたことでサブプライム問題は終了したと思っていた。しかし関連する保証証券であるCDSの規模を聞いて驚いたね。そうしてそのCDSが問題になりリーマンが2008年9月にリーマンが破たんし、保証先のAGIまで管理下になったね。まさか第二幕があるとは考えていなかったよ。

同じことを今回は懸念している。まさかとは思うが…欧州危機がユーロだけでなく基軸通貨問題に発展する可能性は否定できない事実だもの。だから過剰に警戒をしているの。僕だってそんな事が実現するとは考えてないが、市場は何が起こっても対処できるようにしないとならないよ。株はいつも魔坂、真坂の事ばかりが連発するからね。

トロ:しかし確かに時代屋が指摘するようにかたるは最近慎重になってきたね。そろそろ底じゃないの?まぁ、どっちにしても一旦は戻る場面かも知れないよ。一旦は株価が上がらないと空売りが出来ないもの。また上がれば良いよ。そうすれば絶好の空売り場面がまたやって来る。儲けの幅が広がるからね。たまには上がらないとならないよ。

かたる:ソフトバンクの自社株買い、東邦チタンの赤字予想、注目している、いくつかの銘柄は際どいターニングポイントで株価は切り返しているね。つまりやはり目先は底入れの可能性は高いのだろうね。AOCだって、三菱UFJだって、大阪チタンだってみんな戻っているね。まぁ、下げ幅から見れば微々たる戻りだが、徐々に買いセクターが増えるのだろう。

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米国株も簡単に下値の壁を破るとは考えられないもの。たしかに連想される悲観の見通しは存在するが、ユーロ危機は米国の財政問題から新興国の資金引き上げまで充分に第二幕も連想させたからね。カタルが考えるぐらいだから、悲観論を誰もが連想している。故に目先は一旦反発を迎えるかもしれないね。

時代や:でもドレッシングの可能性はある訳だ。

かたる:そうだね。だからみんなは自分がどう考えるかで相場を張らないと駄目だよ。因みに僕は一旦経過し売ったけれど再び買い戻しているのが実情だね。さて明日はどうなるのかな?買い方にとって明日は期待できる相場になると嬉しいが…どんな展開になるやら…。

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2011年09月28日

9/28

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かたる:株の話などしても…大して面白くはないですね。日本はこれまで数々の「選択の失敗」をしていますね。その原因は実力ない人間が上に行く仕組みなのでしょう。株屋の世界でも、株の売買だけで月間手数料1000万円をあげられるセールスは少ないし、会社のバックなしで仕事をしてみれば、自分がどの程度の実力があるか分かるはずです。一例を掲げると証券アナリストの多くは退職すると、無名の存在になってしまう現実があります。

最近の大きな選択の間違いは、菅総理が下した原発処理の責任論。たしかに東電は権力を背景に胡坐をかき、努力をしてきませんでした。しかし民間企業の責任能力を超える補償は国の責任を意味し、当然、有限責任にすべき処理が正しかったのでしょう。可哀そうに…被害者は、多くの不便を被り日本の成長に大きな障害を残した処理の仕方だったと思います。

ましてや一度決まったことを再び蒸し返し、貸し手責任や株主責任を再び話題にする枝野大臣の力量は、政治家のレベルではないと考えます。彼はきっと誠実なのでしょうね。だから権力を行使するいやらしい姿の東電を見ると反発を覚えるのでしょう。しかしそれは権力闘争をしている政治家の姿で、国民の幸せを願うなら過去を振り返らず、前に向けた処理を加速させるべき話でしょう。国会の質疑応答も、責任論に終始、後ろ向きの話しばかりで、前向きな対応がないのは、相変わらず哀しい現実です。

僕の人生観に影響を与えた作家の一人は白川道さんです。
「病葉(わくらば)流れて」という作品は、おそらく彼の人生を語った作品なのでしょう。彼の人生観は、男として共有する部分が多く、僕と価値観とかなり似ています。今日は「祈るときはいつもひとり」を読んで、似ているなぁ~と感じた次第です。でもこのタイプの男にとって、今の世界はつまらないし生きづらい世界ですね。

人生には様々な岐路があり選択を迫られますが、最善と考えた選択をしても失敗を重ねることもあります。更に運命の出会いもあるし…人それぞれなのでしょう。僕がネットでこのように毎日、明日の日本の成長を願い書いていても、所詮、努力は届かない現実もあります。今連載されている日刊工業新聞の半導体に記事が面白いですね。月曜日から始まったのかな?

今日、下げているエルピーダは、現実の日本の半導体業界の姿だけれど、この過ちは1996年7月から8月にかけた日米交渉の選択にあったと言われているようです。当時の日本は、貿易摩擦問題に揺れ、日本は20%以上の海外製の半導体を使うことで決着した経過がありますが、交渉にあたったミスター半導体と呼ばれた日立の牧本次生常務は、社長から東芝に負けるなと言われたそうです。この時に米国のインテルはCPUに特化し、実利をあげましたが、日本は国内シェア争いに終始していたのです。小さな国の覇権争いがグローバル感覚を潰した原因となったらしいのです。

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今の政治家も同じ間違いを犯しています。日本は既に輸出依存度は11.9%でしかありません。ギリシャ危機で責任のあるドイツは33.6%もあるのです。戦後、敗戦から復興したドイツと日本。これからの選択はどのような結論を下すのか? 

土曜日の株式教室に「NHKのラジオ深夜便」の話を掲載しました。この原稿を書きながら感じたのは、「後ろを向いた時間を減らし、前を向いた時間を増やすこと。」過去の処理は出来るだけスピーディーに処理し、自分の時間を、前を向いた時間に充てることが大切だと改めて感じた次第です。数々の間違った選択を乗り越えて、過去を振り返らず未来をみつめる。そんな人生なら、きっと、新しい世界が開けるではないでしょうか?

今日は珍しく…配当落ちなのに、即日配当分を埋めています。珍しいな。例えば三菱UFJは6円の中間配当を実施する予定ですが4円高で引けており、前日比、実質10円高になっています。日本株は世界で一番恵まれている環境下にあり、政策次第で、いつでも長期成長パターンに突入することが出来ます。そろそろ金融経済の封印を解き、実体経済を助ける姿に変えるべきでしょう。そうなると上がる株は…○○○株、失敗した以前のかたき討ちが出来るはずなのです。

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2011年09月27日

9/27

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かたる:今日はあまり時間がなく、ザラバ中に原稿を書いています。
本日はNY市場の戻り高を受け戻っていますが、欧州安定ファシリティー(EFSF)の実質4400億ユーロ拡大に向け29日にドイツが議会承認をする予定と言われています。つまり戻りに過ぎず、どちらに転ぶか分からないのでしょう。おそらく議会は通るのでしょう。しかし基金を増やしてもギリシャ問題は変わらず、銀行の資本不足問題も変わりませんね。この問題は棚上げになるか、再び甦る幽霊になるか…どちらかです。

昨日示したように基本的に欧州問題は、(サブプライム)米国までの波及(CDS)は織り込んでいませんが、新興国の金融市場がこの2週間、揺れ動いていますね。デッカプリングが世界経済にとって頼りですが、同時に新興国はまだ経済基盤が弱いので、急激な資金引き上げがあると、一気に沈むパターンも懸念されますね。怖いのは1997年のアジア危機の二の舞ですね。ただ、まだそこまで発展はしていませんし、カタルの弱気連想は、今の所、懸念だけです。ただ明らかに金の相場などこれまでと違った動きになっていることは事実です。( )で、くくった意味は、あの時に、かたるはサブプライムしか考えておらず失敗をしましたね。もしCDSの知識があれば失敗は免れたかもしれません。同じ轍は踏むことは許せませんから、一応、あり得ないと思うが、今回は警戒しています。

基本的に資源が下がると、中国などの利上げしたところの国々は、政策手段が増えます。インフレが鎮静化し積極的な経済運営へ舵を切れます。つまり来年の春節か?と考えていましたが年内にも中国は政策転換する可能性が高まっていますね。今日の株価上昇は戻りでしょうが…そんなに悲観もしていません。ただ楽観もしてなく、仕方ないから模様眺めをしている状態ですね。

2008年頃だったかな? かたるは商船三井を大きく取り上げました。理由は中国などの積極的な財政支出で世界経済の回復が起こり、需要が回復すると考えていたわけです。事実その通りの展開になりましたが、過剰船舶問題を乗り越えるほどの需要は生まれず、海運株は再び沈みましたね。過剰船舶の2010年問題は今も尾を引いています。ここで本日の日経新聞の商品市況欄の話が登場します。液晶の話が載っていました。

新興国からの資金の引き上げで、人口の多い新興国需要が減ると増産体制を敷いていた汎用品が値崩れを起こします。先進国は通貨安で輸出を伸ばそうとする政策は間違っているわけです。つまりオバマの発想は間違った政策運営で、必ず咎めを受けます。時代の流れを逆回転させるのは意味がありませんね。「ものづくりの国」と言う発想は間違っていますね。新興国と同じ土壌で先進国が戦ってはダメです。H2ロケットの衛星開発やロボットなどの未来技術なら、ものづくりでも良いのです。しかし基本はハードよりソフトの分野ですね。

何故、アップルが400ドル以上の高値圏を維持できるのか?よく考えてください。アップルはファブレス企業です。生産ラインを持ちませんね。全部外部委託です。この基本的な考え方は非常に重要ですね。おそらく200日線を大きく割り込んで、昨日は一旦反発したのに、再び売り込まれるDENAを見て、多くの人は不安を抱いていると思いますが、僕にはチャンスが迫っているように感じますね。でもきっと、まだ早いのでしょう。この株は上下の動きが非常に激しいですからね。僕は昨年3000円近くで、大量に買ったら1000円下げられました。まさか…2000円を割れるとは考えませんでしたね。その後、再び上げて4000円台になりましたが、今は調整局面ですね。でも、今、述べた流れには合っている会社ですね。

チタンも下げ続けていますね。両銘柄とも良い背景を秘めていますが、順番が来ていないだけなのでしょう。楽しみですね。もっと下がればいいのです。市況の一覧は時間をおいて後で更新します。

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2011年09月26日

9/26

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かたる:予想されていたこととは言え、厳しい状況を迎えてきたね。何とか好材料を指摘したいが、市場全体の景気状況を問う基本的な通貨問題で混乱することは、個別の問題ではなく、指摘される懸念が払拭するまで、本格的な上昇局面を迎えることは難しいように感じるからね。

トロ:あら…ようやく気付いたの? 
自分自身でドルの基軸体制が崩れることになるから、大変だと…1万ドル割れを指摘していたじゃないの。ガイドナーの手腕を、これまで見てくれば分かるよ。既に責任能力を超えているから、具体的な対策が示されず、IMFに事態を委託したのだろう。つまりカタルの懸念は杞憂ではなく、実現する可能性が高いよ。基軸通貨の混乱は、益々、流動性の罠を拡大させ資金が凍てつくのだろう。いてつく…市場だよ。FRBはあたらしい対策を打つ出さずに重大な警戒感を示し、市場を確かめているように感じるね。

時代や:どういう事なの?

トロ:考えすぎかもしれないが、深刻な事態へのガス抜きをしているようにも感じるね。

時代や:ガス抜きって…

トロ:ギリシャのデフォルトから、ドルの崩壊までを市場に予知させ、一旦は悪材料を織り込ませ、対策を打ち出すと言うシナリオだね。

かたる:つまり…僕がドルの基軸通貨危機を考えるほどだから、市場関係者はギリシャ危機だけでなく、次のステップを見ている。だからその懸念を織り込んで対策を打ち出せば、効果的な心理要因になると…言う事なのだろう。株は諦めたところから、新しい事態が始まる。皆が先ず諦めれば、そこは岩盤になると言う事かな?

時代や:なんか、強気のカタルの話しじゃ…ないみたいだね。底が見えない下げが続くと言う事なのかな?

トロ:チャートを見れば8000円などの壁じゃ…止まりそうにないよ。やはり7000円台の攻防になるんじゃないの? かたるが強いと言っていたエレクトロンの安値更新は再び時間の問題だろう。

時代や:ほら…カタル、反論をしろよ。おかしいな…。いつもならガンガン反論を並び立てるのに…どうしちゃったの?

かたる:もともと、ギリシャ問題はダシに過ぎないよ。FRBが的確な対策を打たなかったのは訳があるのだろう。だからFRBの金融政策会議から世界の株価は再び下落している。

時代や:訳って、何よ。

かたる:分からないよ。既に金融の世界はグローバル化しているよ。たかがGDPが24兆円ほどの国でしかないギリシャ問題が波及して、銀行の自己資本問題を問いただしている訳じゃない。しかし…この程度の評価が一般認識だろう。でも根本はユーロと言う通貨体制問題は、未来の国際通貨の実験とも思われるね。ドルと言う基軸通貨は、オバマが大統領になった時に終わっている。しかしこちらは、あと1年も任期が残っているね。軍事力を背景にすれば、やはりドルは基軸通貨としての価値を有している。しかしきっと市場はヨーロだけで終わらずに、米国の財政赤字問題を問う場面がある。

深刻なのはヨーロッパの足並みが乱れ、ユーロ危機がギリシャ問題だけで終わらずに波及していることだね。イタリアへの波及じゃないよ。僕が心配しているのは、むしろ新興国の経済さ。今日のレアルの相場はどうなのかな? 新興国の通貨が売られると言うことは、デッカプリング現象が世界を救う筈なのに…、この前提条件を覆す可能性があると言うことだね。ここ2週間の動きは、ギリシャ問題だけでなく、世界経済の伸びに欠かせない新興国の金融を叩き始めた懸念が、消化されないんだね。

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トロ:あらら…流石だね。弱気論もそこまで発展すれば、たいしたものだ。市場が暗く、そろそろセーリング・クライマックス…を、迎えるかな?

時代や:何か明るい兆しはないの?

かたる:資源価格が下がっているよ。物価が下がり始めた。だから中国などの新興国は間もなく政策転換をするよ。もともと補助金効果が薄れ減速している市場だけれど、何しろ13億人も人口がある国だよ。10%の成長は世界経済の落ち込みを埋めてもプラスに働くね。次の注目は中国で上海総合株価指数の動きに注意を払えば良いよ。

条件は広がるグローバル危機の回避だろうね。簡単な話だよ。水が漏れているギリシャの危機を先ずは救えばいい。たかが24兆円の規模の国だからね。市場は既に事態の波及を織り込んでいるから、蓋をずれば一気に楽観論が顔を出す。デッカプリング論は、健全な方向性を示しているよ。最近、誰も指摘しなくなったけれど、商社株が大幅安すると言うことは中国の政策転換が早まると言うことだよ。そんなに悲観にくれることはない。

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2011年09月22日

9/22

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かたる:楽観的なNY市場の砦であるFRBが、効果的な対策を打ち出せなかったので…不安感が増してきましたね。加えて『ムーディーズは、政府が大手銀行を破綻させる確率は金融危機当時よりも大きくなっているとしている。同社によれば、政府は大手銀などシステミック面で重要な金融機関には一定のレベルの支援を続ける公算が大きいが、破綻連鎖のリスクはそれほど先鋭ではなくなっている。このため、銀行の格付けの際に織り込む政府支援規模を危機前の水準に引き下げたという。

ムーディーズは6月2日、3行を格下げ方向で見直すと発表していた。銀行別にみると、バンカメの長期債務格付けはA2からBaa1に2段階引き下げられた。また格付け見通しは引き続き「「ネガティブ」」とされた。ただしムーディズは、この格下げはバンカメの内在的な信用の質の弱体化を反映したものではないと付記している。』と報道されています。つまり全体のリスクが増していると言う問題ですね。

トロ:ほら…ね。通常、来年は大統領選なので、景気浮上の為に景気刺激策を打ち出すので、景気が浮上して株が高くなるのが普通だけれど…、黒人大統領のオバマを悪者にしようとたくらむ白人の共和党は、これからもごねるよね。その方がスタートラインは引き下げられ、自分たちの天下になった時は発射台が低いから楽だもの。景気が悪化すれば税収は減り、今度はやがて米国の財政赤字問題が浮上するよ。ギリシャの後はイタリアなんて言っているが…米国だって怪しいよ。日本の多くの機関投資家は米国債を大量に保有しているが、この円高で実質的に大きな損失だろう。

流動性の罠の状態が続いていくよ。日本だけでなく米国も完全に日本化現象が続いているね。一旦デフレ状態が定着すると厄介だよ。日本は未だに流動性の罠から抜け出せずに「失われた時代」を続けているからね。米国も可能性が非常に高いね。世界の二大経済圏が後退するリスクを孕んでおり、おまけにソブリンリスクを抱えているから、こんな環境でどうしてリスクを取れるの? ムーディーズが指摘しているのは、個別の話しではなく、全体の市場リスクが低下しているから、バンカメもウェルファーゴも引き下げたんだね。これは深刻だよ。

時代や:つまり、やはり米国は1万ドルを割れる可能性があると言うこと?

トロ:直ぐには行かないだろうが、可能性は非常に高いね。もともとカタルが米国債のデフォルトが指摘され、あの時に、あり得ない連想を働かせたのだけれど…遠い将来の予感を感じさせるものになった。さらに先日の欧州会合でオブザーバーとして出席した米国が解決策を提案したところ、自分たちの所は大丈夫なのか?と、逆に非難されたんだよね。大きく売られてきたから、戻る場面があったとしても、また下がるだろうね。ほら先週末に戻る場面があったじゃない。あんなところは、絶好の空売り場面なんだよ。

かたる:情報化も困ったものだね。今では世界で起こることが瞬時に市場に反応されるよ。システム売買の比重が上がり一方通行の動きになっているからね。そうして買い物がない真空地帯を、どんどん叩くから、負の連鎖が働いている感じだね。ソフトバンクは悪材料と思われるアイフォーンの販売権をKDDIにも与えると言う材料が切っ掛けになって、株価位置を大きく変えてきたよ。マイナス材料は拡大し市場に反映され、プラス材料は無視される完全な空売り相場になっているね。

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深刻なのは世界の金融株が軒並み、PBR1倍を大きく割り込んでいる現実だね。インフレを問題にしているが、商品への投機的な資金流入に制約を加え、僕は資産インフレを起こすべきだと思うね。そうすれば金融機関が豊かになりリスクを取れるからね。日銀の政策は正しいが、規模が小さく市場への影響度合いが少ない。もっと大量に買えば良いのに…。もっとも日銀より政府に、政策決定権はあるが動かないからね。

時代や:TOBが連発するんじゃないの?PERも割安だよね。

かたる:うん。でも残念ながら日本はフジテレビやブルドックソースでミソを付けてしまったよ。最高裁があの判決を下したので…市場原理から遠のいた事が野村証券の低迷に繋がっている。結局、こうなると三菱UFJや野村の行動は間違った経営判断とも受け取れる展開だね。このような仕組みに呆れた経営者が先日、経団連を脱会したのかな? 楽天の三木谷さんだね。彼の判断は一つの時代の節目を感じさせるものだね。でも僕は嫌いだよ。また買収を発表していたね。彼の基本的な考え方は企業買収を繰り返し、規模を拡大させている。日本で上げた利益への課税を嫌い、利益を上げない規模拡大の西武型の経営方針だね。儲かっているから、自分たちの分は身分相応の負担をすべきだよ。税金も払わずに偉そうに言っているやり方は、やはり応援は出来ない。

でも彼の行動は痛いほど分かるね。日本がいつまでも他人任せで自ら行動を起こさないからね。僕も疲れちゃったよね。20年以上も続くデフレは人生観を大きく変えさせるものだよ。今日も昔の部下から電話があり嘆いていた。証券マンとして生きている矛盾を感じている様子だったな。生きている証を感じるのは、人それぞれだろうが、建設なら自分が作ったビルや橋などの構造物は残り、社会貢献している事を実感できる。百姓も自分が作った作物を食べる消費者が居るが…株屋はデフレが続く限り、損を売って歩く「不幸を売る男」だね。何の為に…と言う矛盾を、今日は聴かされた次第だね。その話を聞き、僕は残念ながら反論が出来なかったよ。

市場原理が働くなら、自分たちの資金を使って成長する企業の姿を見ることはできるが…今日は愚痴が出る展開だね。

トロ:そろそろ目先の底を付けるかな? 強気のカタルが弱気に傾いているね。ハハハ…期待なんか…あるから失望するんだよ。カタルは株が上がっても、攻め続けるバブル型だからね。スケールの大きな相場ならソコソコの腕だろうが…時代が合わないよ。DENAだっていい実例だよ。空売りをするために証券マンを辞めたんじゃなかったの?

かたる:ふん、うるさい奴だ。でも、やはり下がったね。DENAは…。もうすぐ200日線の水準に近づくね。まぁ、ゲリラ戦だな。今日は先日、増資を実行したデジタルガレージが高いね。何か出たのかな?このような増資銘柄が、先日の公募価格268800円を抜いて来たら要注意だね。果たして抜くような相場になるかな? システマチック・リスクの為に全面安が続くが…僕は絶対に諦めないよ。

必ず、日本は復活するよ。

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2011年09月21日

9/21

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かたる:今日は欧州危機について再び解説しましょうか…、僕の基本認識はユーロと言う通貨だけを統合したシステムが問題で、統合に辺り加入条件があるので、それをクリアした国の債務を保証するのは通貨維持に不可欠な条件だと考えています。それにもかかわらず、度々、財政赤字問題が浮上するのは、基本的にシステムに欠陥があるのです。変動相場制の為替なら、財政赤字などの問題は、本来、軽減されます。通貨安を生みますから返済分が実質的に減ります。米国のように…。ギリシャのGDPは3100億ドル前後ですから24兆円ほどの国でしかありません。日本の20分の1ですね。

それではなぜ、これほど世界の株価を揺るがすのか?
一つはユーロの連鎖でしょうね。イタリアの国債利回りが上昇し、国債が格下げされ市場の不安を煽っていますが、輸出依存度の表から見れば、イタリアまで深刻な状態になるとは思えませんね。多少の財政削減策を実施すれば乗り切れると思います。ただギリシャは苦しいですね。望ましいのは支援が受けられないのなら、ユーロ圏から離脱すべきでしょう。GDPに対する財政赤字は日本の229%ほど高くはありませんが、152%と高いですね。イタリアも120%とGDPの総額を超えています。ポルトガルが次にターゲットになりそうですが…財政赤字のGDP比は91%で、フランスは88%です。アイルランドは114%なのですね。でもアイルランドは輸出依存度が高く大丈夫でしょう。結局、イタリアが狙われるのは、このGDP比率が高いからでしょう。〈クリックすると拡大〉

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ただこれだけなら、連鎖は起きにくいのですが…第二のリーマンショックと言われる所以は、欧州の銀行がギリシャ国債を保有しているので、状況を見ると40%~50%程度のカットぐらいが妥当なのでしょうね。あるいはユーロ離脱か…。そうするとパリバの株価が急落したのは、この損失処理の為に自己資本が棄損し、補わなくてはなりません。その増資リスクが考えられ、保有額の多いフランスの銀行株が売られ、ドイツの銀行株が売られたのでしょう。この不安が増幅しドル資金の調達が難しくなったので、大量に資金投入したのですね。ギリシャ国債の保有額はフランスが567億ドル、ドイツが339億ドル、イギリスが140億ドル、ポルトガルが102億ドル、米国は73億ドル、日本は16億ドル保有しているとBISは発表しています。

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ただ僕が知っているくらいなので、市場はこのリスクをかなり織り込んでおり、新たなにデフォルトとか起きなければ、既に株価面では織り込まれているのでしょう。問題は次でしょうね。今晩、発表されるFRBの金融政策は「ツイストオペ」と言われています。デュレーションの変更ですね。短期債を長期債へ変更するんだそうです。ただこれだけでは期待インフレ率を高めることは出来ずに流動性の罠の状態は続く可能性が強いですね。金融規制は依然続いています。

今は世界景気の二番底懸念で新興国はインフレから引き締めを実施しており次は緩和ですね。中国の不動産は30%減だそうです。おそらく年末から来年には緩和の方向性へ移行するでしょう。ブラジルは先ごろ引き下げをしましたね。全体景気を買える相場はまだ訪れません。むしろ景気減速懸念が強いでしょう。FRBは共和党からも金融緩和をしても無駄だと言われており、ドルの価値を棄損しているだけだと指摘されています。

結論を言えば、アップルが高値を更新する世界を、先進国が手掛けるべきだと言うのが正しいのですね。アップルの世界は情報化の進展ですね。新興国と闘う土壌が違います。スマートフォンは新興国ではまだこれからですね。LTEなどの技術はありません。つまり僕が提案している新社会資本整備の分野を伸ばす政策が正しいのです。だから現在、株価は下がって需給バランス調整に入ったDENAは、いずれまた新高値を狙えるのですね。持っている人は下値をまた買えば良いのです。200日線まで調整すれば理想ですが…どうかな?

他に業績の良さそうなのは…昨日、本日と連続でストップ高したJTトラストなどのサラ金業界の金融政策転換を買う流れが、生まれるかどうか…? 考えると少ないのですね。航空機はこれからですね。ようやく大量に受注を抱えた787の本格納入が全日空から始まります。新興国の経済成長は高く規模の拡大を続けますから、人の移動はどんどん増えますね。日本だってアジア圏を巻き込み、ようやく国境の壁がなくなります。はやくTPPなどを批准し障害がなくなれば、より一層、人の交流が盛んになります。航空機市場は非常に明るいですね。だからチタンの相場がジリジリ上がり始めているのでしょう。僕は業績面で来年飛躍するチタン株の相場は全体の景気が浮上する前に注目されます。この業界は増産体制したが…テスト飛行が延期の上に、さらに延期され、償却費が膨らんで大幅赤字になった業界ですね。貴重な相場の種の業界のひとつでしょう。

外人売りは止まっている可能性が高く、TBなどの短期債へ資金が逃避しているだけです。欧州問題はまだまだ続きます。この後に米国の経済対策を巡る混乱も続きます。全体の景気が回復するのは来年以降ですね。中国が先ず立ち上がらないとなりません。この秋から中国は燃費規制を実施しますね。技術的に不利な地元のメーカーは生き残りをかけた戦いを強いられます。おそらく中国のインフレリスクが軽減されると株式の不安材料は消えますね。既に外人売りは止まっていると思うのは、本日に日経新聞に半導体の悪口が載っていますが…エレクトロンは高いですね。まだアドバンとかは安いし…エルピーダなんかも一発高です。今日のルネサスはレーティングの変更だそうですね。基本はエレクのように叩いても下がらなくなればしめたものです。

昨日、日経225のチャートを示し25日線のかい離率がプラスになってきた状態を掲げました。あの意味は売り物が切れているのですね。先日はエレクトロンからデンソーを掲げましたね。デンソーは今日、戻り高値の2515円を抜いています。僕だって馬鹿じゃないからリスクを軽減すれば、相場を当てることが出来ます。そのうち日立は400円以下じゃ買えなくなりますね。だんだん、輪が広がるのですよ。上昇株の輪がね。エレクトロンの環境は良くありませんよ。でも株価は確りしている。

僕が考えている相場は必ず背景があります。ただ狙いが早いケースがある。マツダなどは完全に空振りでしたね。あの銘柄は昨年です。自動車が好調で…マツダも売れると思っていましたが、日産のマーチが移転したので円安になると考えていました。ところが輸出依存度はドンドン下がっているのに、それ以上に米国がお金をばら撒いたからドル安が進み相場のシナリオに傷が生じた。でもあれだけファンドが買ったので…今度、環境が整うと3倍ぐらいになるでしょうね。

僕が狙っているチタンも、必ず欧州の外人が再び参入すると思います。何故かと言えば…変化率が高いのです。あるアナリストによれば「純度の低い(純度60%以上)チタン原料の価格は従来比6倍に高騰しています。これは、中国など新興国で塗料などに使われる顔料(チタン原料の9割が顔料向け)の需要が高まっているためです。ちなみに、日本メーカーが使用する純度95%以上(一般的にスポンジチタン製造には純度90%以上を使用)の原料価格は同2倍となっているようです。原料鉱石は、金属元素で4番目に多いチタンでありますが、鉄鉱石や銅鉱石などと他の金属原料と異なり、チタン原料価格が安値で放置されてきたため、高純度に精製する豪州のメーカーが撤退したこともかさなったためです。」となっており間もなく価格交渉が始まります。

先日、技術的には難しくないと言いましたが、航空機用の高純度のスポンジチタンを作れるのは日本ぐらいのものらしいですね。中国やロシアは駄目なのだそうです。今は分からないでしょうが、先日の日刊工業新聞は現状を捉えていると思います。チタンゴットの価格も8ドルから12.5ドルです。過去は30ドルを超えていますね。生産量は増えており、こらから最盛期が来ると、うなぎ登りの急激な変化で利益が急増すると考えています。だからいつも割高な水準なのでしょう。あとはタイミングの問題です。全体が落ち着けば売り物が切れますから株価が飛びますね。だからこの下げは絶好のタイミングのポジションですが…全体のリスクが軽減されるかどうかですね。

お金を残すのは一銘柄で良いのです。株価が2倍、3倍になれば、あっという間に自己資金は5倍から10倍になります。昨日書いたように運命が人生を変えるのですね。やはり実力だけでなく運が必要ですね。フィデリティーなどのファンドはようやくDENAを組み込み始めているわけですね。時期がピッタリ合うかどうか…問題はそこなのですね。

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2011年09月20日

9/20

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かたる:相場は死んでいるように見えるが…よく観察すると、要所、要所に、やはり相場の息遣いを感じる次第ですね。先日来、KDDIの話をしていますが、本日はJトラストがストップ高し、カタル銘柄はそれぞれ狙いを捉えており、「当たり」もかなり多いと思います。まぁ、競馬や競輪と違い、「当たり、外れ」っと言う表現は、おかしいのでしょうが…。IRNETで紹介している相場の流れも現実に起きていると言うことです。

NY市場を大まかに見ていると、依然、株価は低迷したままのように見えますが、実際は大きな変化が随所に見られます。例えばアップルの株などは、最近の高値水準で会社の成長は続いているように感じますね。日本でも同様の現象は見られます。外人投資家の動向は依然、売り姿勢と考えられていますが、果たしてそうでしょうか? エレクトロンの値動きを見れば、明らかに戻りの相場とは言い難い株価波動も連想できます。

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時代や:後講釈は誰にでも言えるが実践は難しいよ。事実カタルだって儲かっていないわけでしょう。

かたる:株式投資は、実弾の勝負なんだよ。所詮、貧乏人はこの壁を抜け出すのは難しいよ。貧乏人が株式投資でお金を残すには、ラッキーな展開が欠かせない。折角、狙いが正しくてもタイミングを逸すると失敗になるケースがある。この差はごくわずかな運命的な差があるね。例えば担保切れの追証などは、一瞬の時間差の違いが左右する。例えわずか1万円でも追証は、追証で、解消しなくては損切りを余儀なくされるからね。常に目一杯に勝負を張っていると、小さな見込み違いが、運命の分かれ道になることも多いよ。

時代や:言い訳にしか…聞こえないよ。

トロ:もともと世界を取り巻く問題を考えると、金融危機からの完全復活は難しいよ。今はリーマンショックの2番底を確認している現象でしょう。中国の4兆元に上る大規模財政出動は世界経済に希望を与えたよ。しかし新興国は立ち直ったけれど…先進国の財政出動は小さな効果しか生まなかった。この点、カタルが指摘している先進国と新興国の関係は的を得ているかもしれないね。まだ分からないが、カタルが言うようにイギリスは大規模な緊縮財政に取り組んだけれど、株価は諸外国に比べ大きく下がらなかった。つまり先進国における財政出動の効果は薄いのだろう。

かたる:そう思うね。故に、この度のオバマが実行に移そうとしている経済対策は一定の効果しかなく、経済対策としてはベスト選択ではなくベターなのだろう。基本は規制強化による技術革新や、新時代に対する技術革命を推進させることだね。故にSNS効果と言うか情報化の進展に絡むアップルが高値を目指している理由はよく分かるよ。

僕はケインズの言う減税や財政出動が、経済成長の原動力になるとは考えていないね。新興国では意味のある政策だろうが、先進国の成長には繋がらないと思うよ。製造業と言う人海戦術を必要とする産業は、先進国では飽和感があり別な視点が必要なのだろう。僕は新社会インフラ整備と言う、情報を利用する社会形態に方向性を変えれば…一気に新しい動きが加速するようなイメージを抱いているね。既に技術的な評価は終わっているよ。

時代や:ハイハイ…。夢の話しは、もう良いよ。現実的な会話を進めようよ。今日も…と言うか…折角、金曜日は相場のムードが変わりかけているのに、また冷や水を浴びたような展開だね。

トロ:だから、ぬか喜びをするなと戒めたじゃないの。所詮は欧州問題の根源は通貨だけを統一した不完全な体制を突かれた訳で…カタルが指摘している貿易依存度の話は、良く現状を捉えているよ。国家が赤字を続けているわけで、借金生活はいつまでも続けられないよ。債務を大幅にカットするか、ユーロ圏からの離脱しか方法はないよ。

かたる:一つあるよ。アイルランドのように税制を大幅に優遇して、世界のグローバル産業の供給基地になれば良いね。そうすれば、やがて財政赤字問題は解決するが、為替が統一されたままでは、根本的な解決は難しいだろう。財政赤字の縮小による政府サービスの低下に、ギリシャ国民は耐えられるのかな? だから耐えるだけが手段ではないよ。

時代や:要するに欧州危機はエンドレス不安を抱えているわけだね。

かたる:そう考える人が居る一方、既にフランスやドイツの銀行の資本不足まで指摘しているわけで、後処理も峠を超えた段階だと言う見方も存在するよ。2番底が懸念されている現状は、新興国のステップアップに掛かっているね。先進国の成長を促すには大胆な行動が要求される。どちらも時間の問題なのでしょう。

時代や:でも誰も感じていると思うが、株が上がるようにぜんぜん感じられないよ。だいたい人気株が生まれないもの。グリーなど好業績関連も手詰まり感が強いからね。まるで相場は生きる屍だよ。

かたる:生きる屍? 中には生きている銘柄もたくさんあるよ。市場参加者が非常に少ないから、なかなか相場が育たないが…。僕はエレクトロン効果がやがて全体にも広がると思っているよ。

トロ:おいらは、まだまだ早いと思うね。お金は臆病で…今の所は戻り売りが優勢だよね。株を買うより空売りすべきタイミングなのだろう。所詮は先物からも買戻し程度じゃ、株が上がるとは思えないよ。単にテクニカルの上下を繰り返しているだけだろう。その内、肝心の米国の財政赤字問題が浮上し、国際金融システムはさらに混乱する可能性もあるよ。何も財政問題はギリシャだけじゃないよ。

かたる:金融は連鎖の輪の中に位置しているよ。極端に委縮している現状は必ず修正されるよ。既に日経225の移動平均とのかい離率は修正波動にあるよ。分かるかな?このような形は(マイナス乖離率の縮小)やがて反転に繋がるものだね。

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2011年09月16日

9/16

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かたる:欧州危機の後退により、市場全体のシステマチック・リスクが軽減され先物主導で株式市場が戻ってきましたね。しかしあくまでも、内容は市場全体のリスクが軽減されたために戻ったに過ぎないから、再び、欧州危機などが高まれば売られることになるのでしょう。一応、ギリシャが要望されている財政規律を守るなら欧州各国が応援することになっているが、一昨日、貿易依存度の表を見て頂いたように抜本的な解決にならないし、年末にも大量の償還を迎えると言うから、リスク要因を抱えたままの延命処置なのでしょう。14日の表から分かることは、ポルトガルも相当苦しそうだね。

市場ではイタリアをターゲットにしているが、イタリアは輸入依存度がそんなに高いわけでなく自力で解決できるのでしょう。ポルトガル、スペインはギリシャと並んで苦しいと推測されます。これはユーロと言う通貨のみを共通化した試練で、本来、ギリシャは単独通貨の方が政策手段は増え、国民は楽なはずだからユーロ圏から離脱すればいいのです。国民は無理してユーロ圏に留まることはないのですが…いつか、その選択をするのじゃないかな?…と14日に掲げた輸出入の依存度を見ると推測されます。変動相場は産業移転を促進させるのです。

日本でも円高と電力などの基礎インフラ経費(法人税なども含む)が上がり、製造業の産業維持が難しくなっており、塩ビなどの化学メーカーも続々と海外移転していますから、何もエルピーダに限ったことではありません。公的資金を注入して産業を維持しようとしても無駄な努力を続けている印象です。むしろ日経新聞に書いてあるように国家ファンドを開設して、資源などを中国のように買収すれば、馬鹿にして円を買えなくなる。もともと日本は既に輸出依存度はそんなに高くなく現状の為替水準は不当なのでしょう。故にいずれ修正と考えています。

時代や:なんか…カタルの言うように上がってきたね。先日、掲げた225銘柄のエレクトロンや信越化学なんかも強くなってきたね。やはり日銀のETF買いの効果があるのかな?

かたる:そうだね。中央銀行は無限の資金を有しており「ラスト・リゾート」と呼ばれる所以だね。どんどん外人ファンドが売っても、理屈に合う水準だから、その売り物を全部買えば良いんだね。理論価格以上に買うのは問題があるが、現状は歴史的な安値圏にあるよ。でも機関投資家は能力がないと言うか、仕組み上、買いだと思っても買えない。だから法律がおかしいのだけれど、誰も変えようとしないんだね。長いデフレの一因でもあるよ。

時代や:講釈は良いから、他に有望な銘柄はないの?

かたる:そうだね。大日本印刷やデンソーなどは安値圏だろうね。考えてみれば分かるがデンソーは車の電子化が進み、ファナックのようなCNC装置は技術的な蓄積が高い頭脳部分で、他国が簡単に真似を出来なかったんだね。故にファナックは世界でも強い。同じように車などは、誰でもと言っちゃ悪いが、中国でも韓国でも作れるよ。しかし電子制御の技術は、日本が大きくリードしているね。横ブレ防止装置やABSなどのブレーキシステム、更に燃費などは全てコンピュータで制御されているね。どんどん、この電子化比率は高まり、デンソーは世界一の技術を持っているから、この評価はやはり安いね。何れ大きく誰かが技術評価を変える夢があるよ。

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もともとアーム〈日本製鋼所〉でも何でもそうだが、世界一の技術とか他が真似できない独創的な製品を持っている会社は、業績が確りしていればPERで30倍程度の評価を下すものだよ。残念ながらルネサスみたいに赤字じゃ、いくら世界一と言っても評価されないが…。だからカタルが大阪チタンに拘る理由も分かると思うが…世界一でもあのスポンジチタンはそう難しい技術ではない。むしろ人気は冷めているがDENAは世界一のスマートフォン向けのゲームメーカーとしての覇権を握る可能性はあるから、夢を掛けてみるのは面白いよ。多くの人は株価が下がると目を向けないが、おそらく本物に育つだろう。仕掛け人も存在し、買い増ししているようだし…やがて時期が来るだろうね。

でも時代やは、トロの意見に先日は軍配を上げたんじゃなかったの? 米国景気は、依然、不透明だよ。

時代や:いや…なんか勢い良く、上がりだしたようなイメージだからね。

トロ:株価は真空地帯を、先物からの裁定で戻っているだけだよ。その証拠に出来高は膨らんでいる? 人気株は現れた? またすぐに下がるよ。だって欧州も先送りで根本解決じゃないよ。ギリシャ国債は間違いなくデフォルトだよ。抜本的な解決を考えるなら債務の削減が必要だろう。いつまでも辛抱では国民が納得しないよ。それこそ暴動が起こるだろう。

それに米国の10年債は、昨日は辛うじて2%台に乗ったけれど…、依然、流動性の罠の状態に変わりないよ。日本化現象は間違いなく進んでいるよ。人間の気持ちは2年や3年程度が我慢のできる限界だね。2年以上も失業が続いてごらんよ。いくら楽天家のアメリカンドリームも、人々が信じなくなれば、あっという間に多民族国家だから、国の根幹である楽観主義の国民感情は崩壊するよ。努力すれば何とかなると言うフェアな国だから、アメリカは強いんだね。しかし貧困層の広がりは、明らかに社会の持続的な成長を難しくしているよ。日本のシャッター通りのようなものだろう。

かたる:相変わらず、悲観的だね。今日は確かに5%程度も上がっている銘柄が多く、行きすぎかもしれない。カタルの注目したエレクトロンはもうすぐ75日線に到達する。4020円なんだけれど…現在は1日7円ほど下落しているね。通常のリバウンドはここまでで、実際に株価波動が変わるかどうか…確認するまで、もう少し時間がかかるけれど、僕は既に底入れしていると思うね。気になるのは、バーゼルなどの金融規制の行方だね。何度も言うが、実体経済と金融経済は車の両輪で、金融を苛めると必ず景気は悪化する。昨日は松平定信が実施した寛政の改革の風刺を掲げたが、あの時も棄捐令を発令し札差を苛めて景気を悪化させたね。

今回はリーマンやAIGなどの金融デリバティブ技術の進歩を咎めた金融規制の為に、実体景気が財政出動をしても、なかなか回復しない。故に税収が増えずにソブリンリスクが発生している面もある。しかし見てもらうと分かるが、新興国の稼げるところは大丈夫だね。中国など空前規模の財政出動は功を成し、成長力は高くインフレになり、金融引き締めを実施、健全な形だよ。既に3割以上も不動産開発が減速していると言うよ。それでもこの成長力だからね。僕は先日の日経新聞にも書いてあったように、早く日本の金融政策を「規制から振興へ」変更すべきだね。

むかしパチンコも投機性が高くなると規制を掛けて鎮静化させ、暫くすると緩めたが、この緩めたり引き締めたりする機動性が、いつの間にか失われてしまった。サラ金規制など武富士まで倒産させ、業界の存亡に拘わるぐらい厳しい時代を続けたので、そろそろ改善させても良いよね。だからサラ金株も有望だと思っているが…あくまでも金融庁様次第さ。

トロ:まぁ、週末ぐらい少し喜ばせておくか…。高くならなきゃ、売る場面がなく儲けが膨らまないからね。そうやって期待感を思わせて、馬鹿が買うところを、また空売りすれば儲けが膨らむよ。仮にだ…仮に目先底入れしたとしても、簡単に戻るような相場じゃないだろう。枝野大臣の就任で東電の株主責任論や銀行の貸し手責任論が浮上しているよ。この問題は根が深いよ。一気に市場の改善ムードに水をさす材料だね。安易に考えない方が良いよ。余裕のない人は少しでも戻ったところを売って手を空けるのが筋だろう。

かたる:まぁ、いろんな見方があるよ。人それぞれ信じる行動をすればいいのさ。

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2011年09月15日

9/15

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かたる:先日は日経225の値嵩株に空売り残高が増え始めていると言う話をしました。その理由の仮説として日銀のETF買いの成果を掲げましたね。今回の下げはフランスの銀行がターゲットとなり、ギリシャ国債の行方が震源地のようです。邦銀は日本国債を大量に持っているからリスクはあります。しかしギリシャ国債はほとんど持ってないでしょう。日本国債もリスクは高いのですが、日本人の性格からして、ある日を境に急激に動揺が走り、突然日本国債の信認が崩れるのでしょう。でもその時期は、まだかなり先の話しでしょう。何れ、今の状態が続くなら、必ずそのような日が訪れるのでしょう。でも現時点で日本の銀行まで売られるのは、いくら比較感があると言っても僕には理解できません。

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先日、公募の発表で「太平洋セメント」が大幅安しましたが…僕には有望な銘柄に見えますね。だから公募の玉を、種玉として仕掛けがあっても不思議に思えません。株を見ていると、何故、この株が上がるのか? 理解できないことがよくあります。先日のファナックはその口でしたね。稲葉さんが強気の見通しを発表したことが切っ掛けになり、新高値を付けましたが…いきなり今度は年初来の安値を付ける乱高下です。

DENAもそうですね。僕はしばらくボックス相場と言う認識ですが、何故、4000円まで言った株が、今日は3600円と大きく振れるのでしょうね。この株はかなり振幅がありますね。でも良い株ですよ。来年は1万円に乗る株だと思っています。ただカタル銘柄も条件が外れ、駄目になる株も多いから自分の力量の範囲で勝負してくださいね。僕はやり過ぎて失敗していますが、僕のように失敗しないように、自分の力量で勝負すればいいのです。この「足るを知る」と言うのは難しい。僕はいつも全力投球で目一杯勝負する口ですからね。

トロ:今日は何か元気だね。良い事でもあったの?

かたる:別にないよ。でも狙っている株が上がっていることは事実で…その効果を生かせない自分が歯がゆいね。つまり駄目だと言う訳だね。

時代や:狙っている銘柄は、下がっているんじゃないの?

かたる:まぁ、下がっているのもあるね。でもピジョンも最近掲げた東京エレクトロンも株価は上がってきたね。それに長年狙っているサラ金株もアコムなどは戻りの高値だよ。でも今日も友達から電話があったけれど…やはり難しいんだね。大きくやられたのに…僅かな儲けじゃ、お客様にお奨めできないと言う。それならリスクを取るしかないが…AOCや大阪チタンなどは、まだ底入れしているかどうか…ハッキリしないね。他に何かワクワクするヒットが欲しいが…どうも見つからないね。

トロ:株屋を辞めたから、売り買いをしなくても良いじゃないか…。無理して探すことはないよ。その内に買いたいものが見つかるよ。人間と言うのは不思議なもので、株が上がってくると買いたくなるものさ。

かたる:僕の場合は安くなっても買いたくなるから厄介だけれどね。さて今日も相場は終わったようだね。出来高は少なく基本的に模様眺めの域を出なのだろう。でもエレクトロンに代表させるように売り残が増えて株価が上がるケースが増えてきたから、とりあえずは良い水準になっていると判断しているが、かたや野村証券の株価なんか見ていると…何をやっているのかな?

完全に仕事のできない氏家派の連中が野村を駄目にしてしまったね。たしかに株式市場の環境は悪いし…市場環境に恵まれた訳じゃないが…1兆円ファンドの意欲は何処に消えたんだろうね。「白河の清きに魚のすみかねて、もとの濁りの田沼こひしき」と寛政の改革への風刺があるが…コンプライアンスが生きている訳でなく、人間が生きているんだね。オバマにしてもそうだけれど、日本も早く金融庁は方針を明確に転換すべきだろう。いくらなんでもやり過ぎだよ。自殺者の3万人越えが何年も続いたりして…今度はいずれ国債が暴落するのかな?

相変わらず、デフレ時代の日本化現象が広がっている。
笹本稜平の「還るべき場所」を読んだけれど、彼はなかなかいい作家だね。心を感じる作品は素晴らしいよ。どこまでも下がるように見える株もいずれ底を打つ。翔平も聖美の亡霊から抜け出せたのだから…日本もスター株がそろそろ誕生しないかな?なかなか気になる銘柄が浮上しない。僅かな可能性に賭けても、これまでの経験則では失敗の確率が高いからね。

相場の底入れ銘柄の先導役のエルピーダやソフトバンクは、どうにか義務を果たそうとしているようだね。この点はエレクトロンや信越化学なども同様の口かな?来週は連休があるそうで…その辺が変化日になると良いけれど…。

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2011年09月14日

9/14

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かたる:今日は早めに書いています。日経新聞の煽り新聞と言うか…NHKでは欧州危機の解説を昨日のクローズアップ現代ではしていましたね。たしかにギリシャの国債利回りは完全にデフォルト価格で、おそらく債務削減が落ち着きどころなのでしょう。今回の切っ掛けは、オランダとドイツですね。自国民の勤勉さの糧が、ギリシャ国民に奪われる。彼ら怠け者であるギリシャの負債を被るのは、嫌だと言う理屈はよく分かりますね。しかしそれなら、最初からユーロ圏に加盟させなければよかったし、勝手に予算を使う権利も奪えばいいのですね。個人的にはユーロに加盟させた責務があるように思います。

仮に通貨統合されてなければ、ドラクマは暴落し通貨安なので産業移転が起こり、ハンガリーのように、グローバル企業はギリシャに生産基地を設けるから、国は潤ってきますね。やがて為替は改善され経済は落ち着きます。ところが…通貨が統合されているから、産業移転も起こらないし、政策手段は財政支出を減らし増税して返済するしか方法が無くなります。でもユーロ圏の輸出比率の高い国はギリシャのおかげで、ワクワクですね。為替差益が膨らみます。同じ仕事をしているだけで…あとはギリシャを叩けば市場はユーロ安になり、通貨安は輸出企業の利益を膨らませ、税収もあがります。

そこで先日示した輸出依存度の話が出てきますね。
最初のリーマンショックの頃、思い出してもらうと分かりますが、あの時のアイルランドの方が深刻だったのですが、最近はギリシャです。この違いはおそらく輸出依存度の違いですね。アイルランドは企業税制を優遇してグローバル企業を取り入れており、ユーロ圏へ輸出しています。2009年の輸出依存度は51%ですね。ところがギリシャは…主だった産業がない為か、輸出依存度は低く6%で、輸入依存度は17.6%です。つまり万年外貨不足に悩まされているのです。経済規模24兆円ほどの小さな国なので影響は少ないと思いますが、このユーロ危機を煽ることで輸出国ドイツの収入は増えますね。オランダだけでなく、ノルウェーも非常に輸出比率がたかいのです。(クリックすれば、拡大画像が見られます。)

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フランスの銀行が叩かれるのは、農業国家で大きな輸出産業がないからでしょう。僕はイタリアよりフランスの方が危ういように感じますね。パリバなどの金融株の下落はひどいものですね。ギリシャ国債の損失で棄損するので自己資本を増強しなくてはならないと言うのが市場の論理のようです。55程度だった株価は、現在は28となっています。僅か1か月程度の急落で半値ですね。しかしメディアと言うのは、輸出依存度のような視点を言わないのですね。如何にも、ギリシャ危機からのユーロの基軸通貨不安を煽るような報道です。仮にこの輸出比率の話を同時に公開したら、オランダもドイツも強硬策が取れないのではないかと考えます。

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つまりユーロと言う通貨が大きく値下がりしたので、ここで鉾を収めるのが自然の流れでしょう。FRBの金融政策会合もあるし…前回の大統領の経済対策の時も感じましたが、動きませんでしたね。期待感がゼロです。

トロ:なかなかいい着眼点だね。たしかに最近、カタルが主張している意見を多く目にするようになってきたよ。震災復興に未来都市建設を…と述べていたが、今日は下水道協会の人が、宮城など魚の加工業が盛んなので、その加工の際に発生する魚のあらを使ってバイオマス発電をしろとの提言もあったよね。生ごみは肥料に変わり、普通のゴミも燃料に変化するのだろう。

かたる:日本は有望なんだけれど…果たして時代が動くかどうか。昨日は日経平均採用に絡む底入れ説を述べたけれど…勢いが全然ないね。通常は株価が大きく飛ぶ寸前なのに飛ばないことがあるよ。

時代や:なんだかトロに軍配が上がりそうだよ。日本株もずいぶん下がったね。でもこれだけ下がったのに、買いがなかなか入らないね。

かたる:いろんなところで変化の芽は出ているよ。でもその動きが続くかどうかは全体の状態もあるからね。何とも言えないよ。今日は日経産業だったかな?「京」の話をしようかな?世界で一番を狙ったが、蓮舫さんの攻撃で予算が一度はカットされたが、国民批判から復活予算で甦って成果を発揮したスーパーコンピュータの話だよね。一般の人間には分からないが、創薬の世界の話でタンパク質と化合物が結合すると時間共に変化して行く過程をスーパーコンピュータで計算するんだって…今までのコンピュータでは1個のケースを調べるのは10か月もかかったけれど、今度の「京」(けい)は10個の化合物の変化を僅か1時間で計算し、一気に創薬への道が近づいたらしいよ。すごい話だね。

やはり夢は良いよ。人間は夢を追わないと…。たとえ失敗してもやり直せばいいし、基本はチャレンジを継続することだ。今読んでいる小説の一説に「人間は夢を食って生きる動物だ。夢を見る力を失った人生は地獄だ。夢はこの世界の不条理を忘れさせてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だと私は思っている。」との一説が心に残ったね。

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2011年09月13日

9/13

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かたる:僕は今、再び、反省しているんだね。
長い間、ディーリングと「株や営業」の差を考え、どっちつかずの中途半端な方針だったけれど、折角、手数料ビジネスから抜け出したのに、30年、続けた株や生活と同じ過ちを繰り返している自分がいるんだね。ようやく経験を積みあげ株のイロハが分かり、後はタイミングだけになったけれど…。この最後の壁が難関だ。

6月の日立、その後のDENAを失い、相変わらず、タイミングが掴めない自分が居る。そんな焦りから、可能性のある銘柄を探し手掛けてきた。大阪チタン、AOCや三菱UFJ…と、みんな良い株だが残念ながら下がり続けている。AOCなど昨年の鬼ゴムと…そっくりなパターンを踏んでいる。あれはファンドが、まだ関与する前で…同じ時間を経過するなら、来年の春は人気株になることになる。

かたるは企業業績を基本として、銘柄を選んでいるつもりでいるが、実際は考えたケースを歩まないことも多々ある。未来を買っているわけで、企業行動が必ずしも成功するとは限らないし、経済環境が味方しないこともある。故に自分が望んだようにならない展開も多い。

更に儲けることを難しくするのが、システマティック・リスクの存在で、米国債やギリシャ債などの話題が、市場リスクとしての存在を発揮している。今は、この影響をもろに受けている。しかし…久しぶりにお金があったから銘柄選別をしていたら、強烈なカルチャー・ショックに見舞われた。

なに? KDDIが新高値を更新しているじゃないか…。

散々、今年6月の時に、いじった株だね。
そこで日経225を中心に銘柄の動きを見てみると…、明らかに8月の中旬には底入れが確認されている銘柄が、多く見つかったんだね。この影響はおそらく、日銀のETF買いの成果だろう。先物を外人が売りヘッジするが、ETFを通じて日銀が現物株を買っているから、結果的に空売り比率が上昇し始めている。

時代や:でも日経平均株価は安値を更新し、野村などの金融株も安いね。

かたる:だから個別を見ればいいのさ。みんなもこれ以上、落ちぶれた証券マンの戯言を聴いていても仕方がないだろうから、今日は簡単にするが…本日の日経新聞の一目均衡、17面に土屋と言う編集委員が「ルーズベルトの変節」を書いています。このことは知りませんでしたが…、実体経済は金融経済が動かないとうまく回りません。だから国債に眠っている資金を市場に投入しないと日本に活況が戻らないのです。

故に郵政民営化も賛成したのですが、ようやくメディアが、このような論調を掲げるようになってきました。日経ビジネスの福島もそうですね。みんなカタルがIRNETで述べている論調になってきましたね。まもなくメディアが動き政策が動き国が動きますね。先ほど述べた日銀のリートやETFの買いは民間部門への資金移動です。国債から株式へ。徐々にこの流れが生きてくるでしょう。

トロ:だから…お前は株が上がると思っているわけだ。そうして売りをやらずに損をする。ハハハ…今日は確かに反発しているが、米国の株価が先の安値10604ドルを割れたら、カタルの直観である最初の予想の1万ドルを割れることになるね。市場原理の米国が高値から2割下げ、弱気市場に傾けば物価が沈静化して中国も政策転換がしやすくなるだろう。

かたる:だからお前は落ち込みが大きくパターンを考えているし、おいらは短期の浅いパターンを考えている。一番、悪いはずの半導体(DRAM)のエルピーダが米国のインテルに支えられ〈バロンズの記事〉、底入れを形成する可能性が高くなってきたね。でもそれだけじゃ、ないんだね。関連するのかどうかはっきりしないが、信越化学にエレクトロンは明らかに底入れを思わせる動きをしているね。日銀のETFのおかげかどうか…売り残が増えているよ。
もう相撲を見る時間だから、今日はこの辺で…

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2011年09月12日

9/12

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かたる:どうしようもないね。僅かな頼みの綱を選んでも、買いではそんなに儲かるとも思えない相場が続いている。何度も打診を入れてみるが、株価は止まらずにズルズルと下がる姿を見ると、完全にバランスが崩れており下げ相場は続いていくのだろう。野村証券の動きを見ると、かなり深刻だね。

トロ:ようやく弱気になってきたから、そろそろ底値は近いかな? ハハハ…。

かたる:全体はかなり安い水準だと思うが株は理屈じゃないからね。人間の気持ちが動くのは、実際に株が上がってこないと駄目だよ。でも目先、大きく買いたい銘柄がなく、気に入っている銘柄は、まだ早いように思っているからね。結局、お金があるなら買い下がるのがベストだと思うが…。でも何度、打診買いを入れても、その度に安値を更新するわけで…まだ止まったかどうかもハッキリしないよ。

僕は最初、ソフトバンクが3000円台の時にどうかな?…と考えたんだよね。
あれは6月の20日頃の話だね。最初に200日線を割れたから買い場だと思っていたが、現実の戻り高値は3200円前後までで、再び下げて2500円を割れちゃった。今は、戻り相場に入っており、今日は2709円だよ。この銘柄は先駆して下げていたんだよ。だから整理も進んでいる筈だね。

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もう少し弱いのがエルピーダだね。ものづくり大国を象徴とするDRAMの会社。
8月の末に441円前後になっておりこの水準で止まるかどうか…。ご存知のように半導体市況はかなり悪い。スマートフォンは売れているが、パソコンは駄目でDRAMが主体のエルピーダは苦戦を強いられているね。当然、携帯端末の半導体を開発し、提供しているが…儲かっているとは言えない環境だろう。

時代や:カタルの話を聞いていると、トロが心配している世界経済の二番底は確定し、ますます悪化しているように感じるよ。

かたる:先日、テレビを見ていたら、ものを持たない美徳生活を紹介していたね。楽天的な米国での話だよ。米国も団塊の世代と言うか…、購買意欲が旺盛な世代が退職期を迎え労働生産性が落ちるから、消費も落ちると言う見方があったね。

トロ:それでもカタルは、短期・減速派なんだよね。世界景気の落ち込みは小さいと思っているわけだ。間もなく世界景気の減速感が消えると思っているんだろう?

かたる:うん。基本的にGDPが上昇する国の国民は、買いたいものが沢山あるから、消費は伸びて元気は良いよ。中心は主に新興国だよ。三種の神器が流行った日本のように、テレビなどの家電製品はバカ売れしていくよ。先進国は年金生活の夫婦のようで、新興国は新婚ホヤホヤの家庭のようなものだよ。その新興国はインフレに苦しみ、金利の引き上げ景気が減速してきている。

でも先日、ブラジルは金利を引き下げたんだよね。理由は米国がQE3を実施するとレアルが上がるので、その事前処置で、米国との金利差を縮小させるために金利を引き下げたと解説されている。中国のCPIは高止まりしているが、ノンバンクがつぶれたように過剰な引き締めに起因する倒産が増えている。だから物価さえ落ち着けば、再び消費は伸びるのだろう。これらの環境は短期の調整を示している。

年初に僕は、今年は米国の年だと思っていた。
米国の消費が伸びると考えていたわけで、その為にアメリカ野郎ことユニデンを選んだけれど、まぁ、一度、株価は上がり、その後大きく下がってないが失敗の口だろう。6月に日立を取り組んだけれど、最後の下げで投げた直後に上がったが、案の定、500円に届かず…(本当は抜けると思っていたんだが…)492円までで失速した。今から考えれば、あの時が潮目だったね。その後7月に末の米国連邦債務問題から、一気にお金が動かなくなっちゃったね。

最後に選んだのはDENA。
あれほど惚れ込んでいた株だが、現在も横ばいだ。上に行かないんだね。最近、気にしている新御三家は、ぜんぜん駄目だし、金融庁の方針転換を期待しているJトラが、多少、確りしているくらいだよ。結局、全体が下げ相場の時は、何をやってもうまく行かないものだね。

トロ:何年、経験してきたんだよ。既にデフレ時代が20年以上も続き、現役生活は下げ相場の方が長いはずだよ。

かたる:「三つ子の魂百まで…」って言うからね。僕は株屋としてもプライドがあったからな。プライドなどで飯は食えないし、この気持のせいで人生が狂っている。

時代や:お前の失敗談を、聞いてもしょうがないよ。何か変化はないの?

かたる:世界のファンドは金融規制が厳しく運用が難しい。ドイツ出身のシュタルクECB専務理事が「個人的な事情」を理由に辞意を表明し、ギリシャ支援の内部分裂説からユーロは大幅安。ドイツは勝手だよね。たしかにギリシャ支援はドイツの負担になるかも知れないが、ギリシャ危機のおかげでユーロが売られ、ドイツの輸出企業は潤っており、間接的に自動車輸出は伸びているよ。下の表の貿易依存度を見てほしい。この関係は見えにくいよ。ドイツが支援に反対し、ユーロ安は自国利益に繋がるね。ユーロでなくマルクなら円のように円高になっているよ。だれもこのことを指摘してドイツを非難しない。

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僕は野村証券の株価を見るたびに思うよ。さんざん氏家体制を批判してきた。法律は守らなくてはならない。でも法律が生きているわけではなく、人間が生きており人間が幸せになるルールが法律なのだろう。法律により不幸になる法律なら、元が間違っている。

オバマも金融技術を否定している。実体経済以上に金融経済が必要なんだが…。「ものづくり大国」と言う幻想を抱いている人が多すぎるよ。エルピーダの株価を見るたびに、お金をどぶに捨てているように感じる。どんなに頑張って仕事をしても、金融取引の利益に実体経済は敵わないよ。勿論、逆もあるんだよ。金融取引の損失は年収なんてもんじゃないからね。

まぁ、株が下がると…あまりいう事はないし、愚痴が出るからもうやめよう。今日は相撲だからね。


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2011年09月09日

9/09

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かたる:あらら…2時間かけて作ったファイルを、今、消したところです。やり直しですね。仕方がない。トホホ…相場と一緒ですね。

♪ぼくはなにをやっても駄目なおとこです。♪

折角、規模が拡大した経済対策も効果がないのでしょう。故に日本株も相変わらず安いのかな? 残念ながら米国の対策は中身を見てないので分かりませんが、どうやって雇用を確保するのでしょう。先日、米国の太陽電池の会社、ソリンドラが中国との競争に敗れ倒産しましたが、基本政策が間違っていますね。日本の真似をしているように感じるのは、私だけではないでしょう。

自慢かな? 相場は当たりませんが、最近の流れは僕が解説している通りになってきましたね。円高は悪じゃないと言う主張は、今日の日経の「大機小機」に掲載されていましたし、まだ封を切っていませんが、今週号の日経ビジネスには「未来都市フクシマ 被災地は世界を変えるか」が特集をされています。情報化を推し進めた新社会資本整備が、先進国のステップ・アップなのですね。輸出で雇用の増大など…謀れるわけがない。

時代や:さっきの幻の原稿が消えて良かったよ。あんなご託宣を並べられても、相場に関係ないし、読者はいい加減にうんざりしているよ。

かたる:僕は夢を書くときは、大概、相場環境が悪い時だね。カタル銘柄は下がると言うことは相場が悪いんだね。基本的に…。僕だって馬鹿じゃない。航空機や資源の関連産業は、業績は絶対に落ちないよ。だから本来は株価が上がる筈だけれど…需給動向で下がっているだけだよ。どんどん下がるね。今日も下げている。トホホ…。でも逆転の発想をすれば、儲けの「のり代」が膨らんでいるんだね。過去のカタル銘柄の実績を見れば分かるよ。

時代や:どれどれ、ベンチャーリンクはとうとう、上場廃止か…大したものだね。武富士は倒産するし…。

かたる:お前は性格が悪いね。本当に…MBOで非上場になったサイバードはどうしたのかな? 本当は携帯コンテンツを、ずっと狙っていたんだよね。DENAはその一環の流れで生まれた会社。今、僕が提唱している新社会資本整備銘柄、スマート・シティーの未来都市は必ず相場になるからね。なかなか本命が見えないけれど…日立から銀行の流れは面白かったのに…まだ消えた訳じゃないよ。

トロ:先ほどの…米国の経済対策は、効かないと言ったけれど、本当かな?

かたる:相場が冴えないのには、一つは実施にあたって反対している共和党との意見調整があるね。これまでの米国は政権を取れば任期中は任せる傾向にあったけれど、失敗続きで日本化現象が進み、政治も混乱し始めた。その点、S&Pが米国債を格下げした動機は的を得ていると思うよ。これが一つだね。

もう一つは、この度のお金の使い方だが…また内容を見てないからわからないよ。でも日本が90年代にやったような需給ギャップを埋める政策は間違いだよ。一時的にはカンフル剤の役目を果たすが、今の時代は先進国と新興国の構造転換の時代だよ。だから太陽電池のソリンドラが倒産したように、新興国と同じ土壌で戦うことは間違いだね。

むしろ、エコカーやエコ家電の推進の補助金は有効だろうね。効率化を促進させ、少ない資金の投入で、大きな需要を喚起させ時代を前に進めるね。冬を前にしてLEDの補助金が検討されているようだが、同様に小さいが効果があるお金の使い方。それに引き換え、90年代は昔の産業を…構造転換が必要な産業を助けた、後ろ向きのお金の使い方だよ。

同じ公共事業でも…情報化を取り入れた産業を促進させる補助金や税制優遇なら、時代を前に進めるね。要するに過去にお金を使うか、未来に使うかの違いだよ。車も今度はITSに対応したカーナビに補助金を付けるとか…。今度、ドコモが開発したLTEに対応した携帯端末、ipadじゃなくて…何と言うのかな? 意味は分かるよね。昨日発表されたばかりだから…に補助金を付けても良いよ。

本当は僕の持論のお財布携帯を全国に広げる為に、その端末の普及に補助金を付ければいいね。そんな公共事業というのかな? もう少し大きいなら、ごみ焼却炉と発電設備とか…エネルギーの効率化の産業だね。あるいは希少金属をリサイクルする産業への税制優遇だとか…いくらでもやりようはあるね。要するに先進国と新興国の対立で勝負しようとする政策は間違っている。

トロ:つまり円高対策を含め、空洞化を認めろ!っと、言うこと?

かたる:うん、国家と言う概念が、グローバル化でなくなるんだね。だから企業を育てる小さな政府が望ましい。その点、小泉・竹中で実施されたブリードマンの政策は正しいよ。米国もそうだが選挙民の為のブキャナン政策は、大きな政府に繋がり間違っているよ。

時代や:フリードマンとはブキャナンって?

かたる:8月7日のコラムで書いた「ぶつかり合い」を読んでね。まぁ、どっちにしても相場は駄目だから、政策論を書いているんだね。僕だって馬鹿じゃないからね。でも打診が続けているが、何度やっても駄目だから、まだ時期になってないのだろう。

トロ:新高値を付けるファナック相場の時に、かたるは上がる理由が分からないと述べたけれど、言ったようになったね。まぁ、下げ相場だから当然だが…。

かたる:うん、下げ相場だからね。今日、人気のラウンドワンも訳が見えにくいね。僕には感じられないよ。二度目の原稿だから、今日はこの辺にするよ。あぁ~疲れた…

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2011年09月08日

9/08

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かたる:日本人の心配性と米国人の楽天家の構図が、市場によく現れていますね。問題の根幹は景気に二番底と思われていますが、実態は金融機能の回復度合いですね。焦点はここにありますが、日本人は「モノづくり大国」と言う間違った認識が広く信じられているから、国力が実態より過小評価されいつも低いのです。戦後復興の源泉は土地神話ですね。土地を担保にすれば、いくらでも融資が受けられ、路線価や相続税価格などの差である地価マジックが富を増やし続けてきました。しかしバブルは解消されましたが、実態以上に資産価格が下がっても、お金が国債に寝てしまいました。これは不良債権処理を強引に進めた小泉・竹中改革の弊害でもあります。金融は「規制から振興へ」スタンスを移したと言われていますが実感はありません。日本は先人の努力で貯めこんだお金は、過去の補填に費やされ、生産性のない国債に向かったままです。

この異常な状態を、政策当局は簡単に変えられ、国民が豊かな成長路線へ方向転換できるのですが…発想がいかにも貧困ですね。復興増税か…。日銀がメザニンローンを供給して、民間資本を結集して規制緩和と優遇税制で未来都市建設を推進すれば、このピンチをチャンスに変えることが出来て、尚且つ、息の長い内需中心の長期上昇波動に株価は乗りますね。簡単ですよ。でも当事者にその気にならないと駄目ですね。前例のない政策に踏み込むと、必ず批判が起こります。だから勇気がいることです。政策当事者が果たして動くかどうか…。震災が起こり今年はチャンスなのです。だからこそ 『Wake Up Japan!』を展開したのです。

トロ:ハイハイ、金融経済を動かさないと実体経済が動く訳がないと言う持論だね。その点は同調しているよ。だからカタルは、失敗しても、失敗しても、銀行などの金融株に関心を持つのは痛いほど分かるよ。でも三菱UFJ銀行でも…何でもいいが、株価は低迷したままで金融庁の姿勢変化は認められないよ。株価は正直だからね。変化がないのに理想だけで買うバカは居ないよ。お前だけだよ。

時代や:オバマ大統領の経済対策が、あす発表されるそうだが…事前の評判は芳しいものではないね。共和党の大会では、散々にこき下ろされており、また議会との摩擦を見ることになるかも…知れないと言う悲観論が市場に漏れているよ。

かたる:やはり金利水準が、気になるようだね。昨日は2.036%と上がっていたが、先日は1.907%まで買われ、もうすぐ1.9%を割れそうだね。

時代や:かたるは長期金利の話をよくするが…金利が低くなれば金利負担が減り、お金を借りやすくなり、経済活動が活発になるから、景気にとっては良いんじゃないの?

かたる:一般論はそうだね。だからFRBなどの中央銀行は緩和政策の時に金利を引き下げるわけだね。しかし厳しい査定の経済状態の時に、お金を借りられる基準を満たす人は少ないよ。そのような人達はお、既に金持ちで、借りてまで事業をしようとはしないね。普通はお金がないから、お金を借りるわけで、その冒険心を持った人を、応援する仕組みが市場経済だね。でも自己資本比率規制、住宅ローンの訴追と、金融機関に対し世間の目は厳しいものがあるよ。オバマ政権は金融機関に厳しく接しているから、折角のカンフル剤からの、自立的な経済回復に点火しないうちに、再び低迷期を迎えていると言う見方が正しいのだろう。

時代や:要するに金利を下げても、融資は伸びないのは金融機関の態度が厳しいと言う背景があるから、実体経済は雇用を改善するほど、回復はしてないと言うことだね。

かたる:今、怖れられているのは、楽天家の米国人も長い失業期間からアメリカン・ドリームの希望が消えて、日本化現象が広がっていると言う見方だね。金利を下げても、貸し出しが伸びなければ、金融緩和をしたことにならないよ。売れないセールスマンがしきりに自分から見た幻の実績を強調して、弁解しているようなものだね。金利を下げる努力じゃなく、貸し出しを増やす努力をしないとならないよ。ね、日銀さん。

かたるは金融庁の規制から振興へのバロメーターとして、一例として「サラ金規制」の緩和を見ているよ。現状は闇金が蔓延り、犯罪の温床にも繋がっているからね。金融機関は綺麗になっているから、どぶ臭く、今後は稼がないとならないよね。

時代や:でも共和党は盛んにオバマ政権の手法を批判しているが、また連邦債務の時のように揉めるんじゃないの?

トロ:その心配も当然だね。かたるも失望していたが、カンフル剤をいくら使っても、時間稼ぎにしか過ぎないよ。抜本的な問題は、カタルが指摘している技術革新だろう。

かたる:大統領の経済対策の後で発表されるFRBの金融政策は…、一般的にインフレ・リスクが沈静化してないから、QE3の思い切った政策は採りづらく中途半端なものになると言う見方が一般的だね。でも思い切った対策を打つのがバーナンキだよ。チビチビする日銀の白川さんとは違うね。現在、米国は原油を輸入しているが、技術革新によりシェールガスの開発で輸入を減らすことが可能なんだよ。だから思い切ったQE3が採用され資源価格が上がる可能性もないとは言えない。もしそうならば…新安値を付けているカタル銘柄のAOCが注目される展開になるよ。

トロ:いや現状はヨーロッパも財政規律に苦しんでいるよ。何度もゾンビのように復活するギリシャ危機は根本的な債権カットなど実施する必要があるね。このままではマイナス面があまりに大きすぎるから、時間を優先した方が良いね。

時代や:そんなことが出来るなら、とっくにしているでしょう。

トロ:要するに誰かが損失を被らなくてはならないが、みんな逃げ回っている印象だよ。これじゃ、株高なんて実現しないね。残念だが、まだ先が見えないよ。

かたる:ハイハイ、往々にして不透明要因が多いときほど、株は買い場なんだね。僕は今朝のビスタの現行では10月ごろかな?と漠然と描いたが、既に動いている日本だから…きっかけ次第で新しい展開が始まるかもしれないね。日経平均株価は明確ではないが、本日の騰落レシオは92と順調に右肩上がりを形成し始め、投資家のマインドを改善しているね。完全に弱気心理に傾いており、はたして気分は転換するかどうか…。

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2011年09月07日

9/07

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かたる:株もなかなか思うように動かないが、実際の世の中も動きが鈍いね。マツダが全車共有化を、模索していると言います。83円の社内レートだそうで、実際は77~78円程度でしょうか、相当な赤字を覚悟しないとなりませんね。あの大量に買ったファンドは持ち株をどうするのでしょう。

メキシコ、ベトナムと生産基地を動かすようですが…かなり時間を要しますね。前回、アメリカ野郎ことユニデンを調べた時に、ベトナム工場の生産が軌道に乗るまでに2年程度要し、赤字を計上していましたからね。単に海外へ移転すれば、利益が上がるとは限りません。最近ではピジョンですね。中国の売り上げは順調に伸びるとみられていましたが、実際は在庫調整に苦しみ1年程度の不振が続きました。衣料のハニーズは、まだ中国売上比率は10%程度と多くないのでしょうが…、折角、市場の大きな中国に進出しているのに…目立った数字は見えません。空洞化で海外進出が盛んになっているようですが、落とし穴も多いのでしょう。

トロ:良かったじゃないか…米国は300ドル以上安かったのに、株価が戻って久しぶりに追証の心配をしなくていいのかな? ハハハ…どっち道、世界の株は不安定な時間を過ごさなくてはならないだろうね。

時代や:でも…目先は底入れしたんじゃないの? この後は大統領の選挙戦を控えた経済対策が打たれるだろうし…。その次はFRBの金融政策の追加も期待されるよ。いくらなんでも好材料を評価しないのはおかしいでしょう。

トロ:そんな事で基本は変えられないよ。
住宅ローン担保などを利用した過剰消費のツケは、まだ払い終えていないだろう。それにユーロは、もともと通貨だけを統合しているから、矛盾が生まれているよ。通常は経済が悪化すれば、為替が訂正波動に入り、借り入れ額が減るけれど、その効果が統一されているからないよ。その点、米国は、借金が増えているが、ドル安なので為替効果で実質の借金は軽減されているよ。通貨だけを統合し財政などを別にしたユーロの部分合意の矛盾を、市場は何度も突くのだろう。現実に、何度も使い古された材料で、株価が下がる訳だから…ね。

かたる:不思議でしょうがないのだが…ブリヂストンは自動車の増産体制にタイヤの製造が間に合わないほどだと言う。多くの市場参加者は米国経済の二番底など懸念し、過剰ほど反応しているが、日本の多くの製造業の収益はむしろ下期に改善するよ。それなのに株価が下がり続ける道理がおかしいよね。それに日銀は決して多くはないが確実に株式の浮動株比率を引き下げており、野田新政権の滑り出しはマズマズだよね。公明新聞を読んで被災地へ視察する気遣いは難しい国会運営を乗り切る可能性は高いよ。

それに、いま背負っている民主党の難問は、もともと多くの日本経済の矛盾を創りだしたのは、難しい議論を避け、丸く収めようと主義主張をまげて、誤魔化してきた自民党政治の責任だよ。だから自民党は偉そうに民主党を叩けば、逆に支持率を失うだろう。つまり野田さんは正当な行動をとるなら、かなり思い切った政策をしても国民は支持するだろう。何しろ世代交代した新世代による政治なので、あまり世間の評判と言うか期待感はないが、僕は期待しているね。その理由は若いからだね。やはり行動力は若い人に敵わないよ。

トロ:その強気が…命取りになっているのに…。

かたる:日本が米国と違い有利なのは金融機関の中身がきれいだからだね。欧米の金融機関は過去の整理に追われ、まだ未来を見据えた行動が起こせない。しかし日本は1989年からずっとバブル処理を進めてきたので綺麗なんだよ。地価だってずっと下がり続けており、米国とは違うね。だから政策転換をすれば、必ず正常な経済状態に戻るんだよ。何度も言うが、金融庁が本当に規制から振興に舵取りを取っているか、もうすぐ判明するよ。

新政権になってから動くかどうか…先日のテレビでは事務次官会議の席上、官僚の皆さんも協力してほしいと菅政権の時は官僚を無視していたが、ようやく動き出す準備が出ているね。実体経済は頑張っているよ。だから金融経済が動きだせばいいんだよ。欧米は動かそうとしても過去のお荷物を抱えているから、準備時間が必要だが、日本は20年も整理を続けあとはやる気だけ。世界でデフレ先進国の日本は最も恵まれた環境にあるんだよ。

地域的に近いアジアの成長力は落ちないよ。インドネシアだって、日本のより1億人も人口が多いんだよ。何も中国だけじゃないよ。

トロ:カタルが期待する新社会資本整備構想のスマートシティーなんか…全然、計画もされてないよ。そんな幻想しか…話せない所に日本の現実は置かれているよ。株価を上げたい気持ちは分かるが、世の中の動きに沿った話をしないと…時々、と言うよりいつもお前は狂っているよ。いい加減に現実に目覚めた方が良いよ。今日はスイス中央銀行の冒険などを評価して円安も応援したのかな?

しかしイタリアの大規模デモはギリシャ化の二の舞のような動きだよ。先日の訴追の動きもNY地検はGSの不動産ローンに関し、調査範囲を拡大させていると言うよ。未だにリーマンショックの後遺症を抱えているのにどうして前に進めるの? 政策への期待感が出てもおかしくないこの時期なのに、この程度しか反応しない実態は、やはり最初にカタルが指摘したようにNYダウは1万ドルを割れ、弱気相場を確認するんじゃないのかな?

かたる:まぁ、人それぞれ…考え方は違うからね。僕はいつも強気だけれど…。苦しいことは事実。小泉・竹中内閣の効率化を主眼にし、小さな政府を目指したフリードマン手法が評価され外人投資家が大挙して日本株を買いに来たが…野田政権も古い殻を打ち破って新しい金融経済を動かすための政策を実現させてほしい。企業には大きなお金が寝ているが、日本には眠っている大量の資金が国債に滞留しているが、この国債に向かっている資金を民間に還流させれば、日本経済は世界で最も早く、先進国の流動性の罠を抜け出すことになる。希望を国民にあたえ投資を呼び起こせばいい。投資減税を推進させ、国債に眠っている資金を呼び覚まそうよ。

最後にバロメーターのエルピーダやソフトバンクは、何とか高かったね。底を入れていてくれればいいのだが…。どんなに業績が悪くても株価が下がらなくなればしめたもの。

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2011年09月06日

9/06

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かたる:とうとう節目の300円を下回った野村証券株は、非常に深刻な事態になってきた印象だね。どうもリーマンの在留を買収した戦略は完全に失敗した印象だね。ここに来てギリシャはユーロから離脱する方向性が出てきたり、最も大切な、基本の「枠組み」変化が疑われるようになってきた。この下げが買うための仕掛けなら良いが…。基本的に季節的なアノマリーはなかなか覆せないね。春に株を売り、秋から冬に買う…と言う習性だね。連日、空売りの日ばかりが、回転が効くような相場付きで…買う人が少ないようだね。

トロ:だから…カタルだってわかっているのに、僅かな「望み」ばかり追うから失敗するんだよ。だって1か月以上前に、カタルは、米国株は「1万円割れどころではない…」と連邦債務問題から米国債の格下げについて指摘していたじゃないか…。金もないのに、変な正義感を持っているから、やられて食えなくなったんだろう。そうして、結局、株屋を辞めたんだよね。もともと空売りをしなくちゃ駄目だから、証券マンを辞めたんだろう?

かたる:まぁ、空売りの必要性を感じていることは一因だったけれど、それだけじゃないよ。いい加減に、動かない世の中に飽き飽きしているんだね。でも株は駄目だけれど…最近のニュースを見ていると、かなりの変化が感じられるよ。詳しく読んでないが、日経ビジネスには「出稼ぎのススメ、空洞化が日本を潤す」と言う記事が載っており、今までなら、考えられないような視点でメディアが特集を組み始めたようだね。

企業は日本だけではなく、アジアを営業エリアとして考え始め、グローバル感覚を受け入れようとしている変化を感じるよ。僕は何度も言うが円高賛成論者だね。円安になると、どうしても政策対応は難しくなるよ。ところが円高と言うことは、これだけの財政悪化なのに、政策手段はたくさん残っているね。そのバランスを壊さないように円高を利用する形態にすれば良いんだね。最近の海外へのM&Aは多く、もうすぐ大きな転換点を迎えると思っているよ。

おそらく8月は衣料部門が不振のようだから数字は悪化するだろうが、百貨店売上高など…の内需がいつまでも下がり続けるのかな?建設株もそうだけれど…基本的に見捨てられていた内需株も大底を叩いても不思議でないよ。

時代や:つまり世界経済に影響を受ける電機や車の輸出品より、世界経済に影響を受けない内需の株式の方が面白いと言うこと?

かたる:面白いと言うか…ようやくバブル崩壊からの大きな痛手から傷が癒えたんじゃないの? だからこそ僕は、そろそろ銀行株が本物の動きになるんじゃないかとも考えているね。世界の金融機関の中で日本国債の保有率は高いが、他はすべての分野で一番健全なんだよね。自己資本比率問題が問題にされるが…期間利益で解消できるんじゃないかな?先日の好業績発表の時の株価が400円台だったね。三菱UFJはあれから、わずか1か月余りで2割の下げを演じている。悪化している欧米の銀行と混同されているよ。

今月は中間配当付きで、普通はこんな下げをしないのに…。野田政権への期待も完全になく、米国の経済対策の期待もなく、何度も使い古されたギリシャ問題で大きく株価が下げるとは…。呆れてものが言えないよ。

時代や:また、追証だよ。毎日、毎日、いい加減にうんざりだ。みんなカタルが悪い。

かたる:そうやって責任を他人に転嫁できて気持ちが楽になるならどうぞ…いくらでも愚痴を聞いてあげるよ。米国は雇用を創設するために公共事業投資をするとか…最近の僕が気にしているのは、このような短期的なカンフル剤は目先効果ばかりで、構造転換が進まないから米国の日本化現象が連想されるね。日本は1995年頃から盛んに大規模な公共事業投資を興し、全体の底上げをしようとしてきたが、構造転換が急かされている現実なのに、短期的なカンフル剤では、折角の財政出動なのに効果は半減するね。

何度も言うが、先進国と新興国の枠組みが大きく変化しており、時代を戻す政策を実行しても効果は期待できないね。情報化の見える化を工夫したスマート・シティー。新社会資本整備とも言うべき投資が必要だよね。さらに、僕は不思議でしょうがないが…多くの人が歩道を利用するのに、車道を利用しているのは、僅かな交通量の車でしかも一人乗りが多い。何故、多くが人が歩く歩道の道幅を広げ、車両は一方通行など利用して、狭くすればいいのに…。緑多い街路樹はホッとするよ。

時代や:かたるは外人投資家の売りは、一巡していると言うが…ほんとうかい?今日なんか、かなり広範囲に大型株が売られているね。

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かたる:ドルペースの日経平均株価は、結構、株価が確りしているからだろう。110ドルを割れてないからね。だから売りが出るんじゃないのかな? 更に今日は先物が先導して下げていたね。すこし行き過ぎているよ。さらに良く調べると、下げてない銘柄もかなりあるよ。報道があった在庫調整が完了したピジョンは、震災後からの株価は、確りしているよ。他の株は野村証券のような展開の物が多いが…まったく逆の動きを示しているね。建設のセクターもそうだよね。最近、嫌になって、あまり銘柄検討をしてないが、研究をすればいい銘柄が見つかるかもしれないね。

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ここでの見所は、先日、大幅高したエルピーダやソフトバンクが先の安値を維持して切り返せるかどうか…。もうすぐ発表される米国の経済対策に対する市場の反応など…が気になるね。余程、余裕があるならともかく、多くの人は余裕などないだろうから、上がり始めてから動けば十分だよね。買う場合は…僕は買ってみたいがお金の余裕があまりないから、タイミングを待っているんだよね。むしろ追証対策の為に損切りを余儀なくされているよ。でも相場を見る限り、間もなく一度は反転するのだろう。まぁ悲観もせず、楽観もせず…ノンビリだね。

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2011年09月05日

9/05

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かたる:本日は米国株安の影響もあり安かったですね。加えて今晩は休み。基本的に既に外人投資家の売りは峠を越えており模様眺めの段階でしょう。一旦、キャッシュ化された現金は、この後に予定される米国の経済対策や、金融政策に影響を受けるのでしょう。独自のテクニカル指標では、多くの銘柄がソフトバンク同様に、底入れを示す動きになっていますが、野村証券の株価などを見ると未だに下値を付けたとも言えず予断を許さないようですね。

時代や:相変わらず、カタルの最近のお奨めは弱いが、中には環境が悪くても下がらない銘柄もあるね。つまりカタル銘柄も二極化か…。

かたる:既に手が入っているのは、仕掛け筋が支えるからね。だからボックスを破らないが、手が入っていないこれからの株は、安ければ安いほど良いからね。それに後半相場の行方は、依然、見えにくいね。政策スタンスが分からないから狙いが定まらないよ。

トロ:やはり相場は完全に逆金融から、逆業績に移行する嫌なパターンだよね。つまり新興国の影響をもろに受けている。まぁ米国のような先進国は違って、こちらは流動性の罠の状態だから…ね。カタルの考えは景気の落ち込みが少なく、後半にも回復するようなイメージで相場を見ているようだけれど…まったく先が見えないよ。

かたる:確かに野村証券の株価など見ると、いくら悪材料が出ていると言っても、まるで下値の二段下げを演じるような動きだね。結局、先日、担保が空いて買い増した玉は失敗だったね。早すぎた感じだよ。何れ上がるのが分かっているのに売るのは癪だな。そうかと言って、ゆとりがないから、そんなにのんびり構えてもいられない困った状態だよ。

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トロ:馬鹿な奴だ。既に弱気相場に入っているのに、かすかな根拠の乏しい幻想を追いかけているからね。仮に本当に米国の基軸通貨問題が悪化するなら、下げはこんなもんでなく、更に暴落するよ。僕はS&Pの格下げに際し、計算ミスとか…言われているが、やはり政治混乱が与えた影響を考えるべきだね。共和党の多くはQE3の政策に反対で…ここは厳しく臨むべきだと言う対応だね。もともと共和党は個人主義の市場原理を優先させる考え方で、財政支出を削減し厳しくとも一気に困難を乗り越えると言う立場だもの。民主党のオバマとは違うよ。

時代や:でも…これから米国の経済対策や金融緩和も予想されるのに…そんなに下がるのか?

トロ:問題は政策が効かない可能性があるよ。対応手法は限られており、もともと日本と同じように不良債権問題などは時間がかかるものだよ。

時代や:でも今回の雇用統計は「米電話会社ベライゾン・コミュニケーションズで起きたストライキが影響した。ベライゾンでは従業員のうち約4万5000人が契約終了に伴い、8月7日から2週間にわたりストライキを決行した。その後22日に職場に復帰したが、8月の雇用統計調査時にはスト中だったため、雇用者には数えられなかった。復帰した従業員の雇用は来月分に加算される。」と言う報道もあるよ。

かたる:日本株は弱いが…米国株はそんなじゃないよね。日銀は相変わらず買いを入れているようだし…日本株は世界で一番恵まれている存在なのに…。そんなに下がるかな?日経ビジネスには、初めて所得収支の話が掲載されていたね。日本は債権大国だからね。円高を利用して稼げば良いのだけれど…何故、利回りの低い2%の米国債を買い、6%を超えるイタリア国債などを買わないのだろうか?

トロ:製造業の代表のトヨタだって新安値を更新しているよ。米国の金融緩和が続けば益々円高が進むね。部品程度の生産移転では、このギャップは埋まらないだろう。結果、トヨタは最後にカローラの生産移転を決めて後手を踏むことになるんじゃないのか?

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かたる:今日は馬鹿に…乗っているね。弱気のトロらしい。お前は万年弱気だからな。何とか、買いで突破口を作りたいが…日銀が孤軍奮闘するだけで…市場の諦めを吸い上げることが出来ないね。しかし予定される経済政策に対しこれほど期待感が乏しい相場も珍しいね。

通常は長い下げ局面から、さらに下げが加速しているわけで出来高が膨らむのが普通なのだけれど…あまり投げているようにも感じられないね。もともと買っている人が少ないのだろう。今年は折角、震災から戻り始めたのに…連邦債務問題でこれほど混乱するとは考えてなかったからね。

まぁ、明るい兆しもあるんだよね。ブラジルが金利を引き下げたのを、どう考えた方が良いのかな? おそらく中国もそんな環境なのだろう。だから…米国の更なる景気刺激策でQE2の効が増幅するかもしれないよね。要するに期待を…希望を市場に与えれば、市場に溢れているお金が動きだし、新興国の発展と共に、世界景気が盛り上がる場面も考えられるよね。それなのに…トロのような意見が幅を利かせているのは悲しい現実だよ。

時代や:あぁ、また追証だね。折角、大丈夫かと思ったのに…実際に指標が悪化すると株価が下がると言うことは、やはり駄目なのかな? もし既に悪材料を織り込み済みなら、株価は下がらずに上がる筈だよね。

かたる:うん。いつだったか? 
米国株が下がっても日本株が上がるパターンが見られた場面があるが…あの時のように弱気材料が出ても、株価が上がる時期は、いつ来るのかな? 今日もトロに負けたけれど…実は次の報道が、カタルの気持ちを弱くしているんだよね。「米大統領、環境保護局に大気汚染規制案の撤回要請」と言うニュースだね。僕は目先の利益で政策を変えるな!と言う理念だよ。結局、このような妥協をするという事が、益々、復活の条件を悪くしている。

さらに「カリフォルニア州フレモントを拠点とするソリンドラは、ベンチャー・キャピタルからの多額の出資に加え、2009年に政府から5億3500万ドルの融資保証を受けていた。そのソリンドラが31日、連邦破産法11条適用を申請する予定だと発表した。同時に生産を停止し1100人の正社員と契約社員を解雇した。」と報道されているよ。オバマの目玉政策の一つだったんだね。このニュースから分かることは…ドル安にしても米国の製造業は雇用を増やせないと言う事実だ。

僕は先進国が新興国に勝てる分野は、資本と技術革新しかないと考えており、故に多額の研究開発費や設備投資費が必要な規制が必要だとも考えているんだね。それなのに…、この大気汚染規制案の撤回要請はガックリ来るものだね。ハードルから逃げちゃだめだね。金融を苛めると手痛いしっぺ返しを食らうのが、世間の道理だろう。まだ金融規制強化の話題が表面化して、株が下がるようでは直ぐに上がるパターンは難しいのかな?でも期待しているんだよね。経済政策に…。

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2011年09月02日

9/02

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かたる:米国の雇用統計への関心が相変わらず高いけれど、既に雇用統計が悪くなるのは時間の問題で、通常、心理面の指標悪化から実際の数字が悪化するのは2か月ぐらいのタイムラグがあるようです。つまり8月18日になるのかな? 米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数の大幅悪化の指標は心理状態が示す値で、この心理圧迫は米国債の格下げに起因し連邦債務問題で政治が混乱した影響により株価が大きく下げたのに起因しているのでしょう。人間心理は微妙なものですね。

折角、ドジョウ会見で滑り出しが好調な野田新政権の誕生に際しても、期待感はなく諦めの境地になっているようです。折角、意外感のあったQE2は景気回復の手助けになりましたが、一時的なカンフル剤効果しかなく、その麻薬が切れると禁断症状を示しているような市場の動きですね。まぁ日本株はピークには1579円もあった単純平均が、現在は222円と22年をかけて1/8になっているわけで…時間と値幅と両方でやられているので仕方ないのでしょう。

しかし明らかに新しい時代の流れを感じ始めていますが、市場はいつごろ、今の僕の感覚に近い動きになるのでしょうか? 最近、地所のCMを見る機会がありますね。オフィスビルの三菱地所が丸の内のCMを始め、何となく一つの社会現象を示しているように感じます。

時代や:何が、変化を感じるだ。こちとらは、全然、感じないよ。株価が上がっていると言っても持ち株が上がる訳じゃないし、市場に動きが出ているようにも感じないよ。だいたい躍動感がないよね。

かたる:注目している指標株の一つにソフトバンクを掲げているが、今日は高かったね。優先株の発行も控えたアフターかも知れないが…、個人投資家の一つのやられている銘柄が上がることは、少しずつ他の銘柄に勢いは波及するだろう。

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時代や:でもカタル銘柄は全然だめだよ。

かたる:うん。でも以前のかたる銘柄は強いものもあるね。新規に時々、紹介し始めた「規制から振興へ」の金融庁関連銘柄のJも1割ぐらい上がってきたね。逆に変化率が高いと期待した大阪チタンは元の木阿弥のようで…また安値水準だね。やはり絶対水準が大切なのかなぁ~? それとも方向性の変化率が大切なのか?今後の値動きに注目しているね。

時代や:どういう事、その絶対水準とか変化率とか言う話は…。

かたる:絶対水準を評価すれば、現在の株価は割高でトロの意見が正しいが、先日の日刊工業に示されているような劇的な変化率が評価されるなら、株価は上がることになるね。僕のこれまでの経験では、絶対的な数字、所謂、一株当たりの利益や純資産価値より、株価が動く原因の大きな決定要因は変化率だと考えているね。その考えが正しいなら、50→75→100→130の過程を示した日刊工業新聞の記事は、必ず評価されることになるね。時期的には今は期待感が生まれファンドが参入しても不思議ではない環境だよね。

トロ:何かお前が知らない欠陥があるんじゃないの?かなり株価が弱いね。

かたる:もともと変動率の高い株だからね。ハイリスク派のカタル君好みの株だよ。太郎君もそうだけれど…この手のハイリスク商品は市場が低迷しているときはどうしても弱く演出されるからね。でも何故、ソフトバンクだけ動くのかな? それならば、やはり全体は底入れをしている可能性は高いよね。先日、僕は信用の枠が値上がりで空いたので買い増しを実行したが、あの判断は間違っていたのかな?

トロ:基本的に世界経済は夏が終わって、秋から冬に入る景気循環だよ。無理やりQE2により残暑を継続させたFRBだが、ここに来て共和党は盛んに、この政策を批判しているね。だから市場はQE3を期待しているようだが、やれないだろうし、やったとしても効果は薄いんじゃないの? 基本はカタルも述べているが金融デリバティブで過大な需要を創りだしたツケを払っているし、そのツケを払い終わるまで、本格的な上昇を支える景気状態になる訳がないよ。

時代や:今日、日本株が下げたのは雇用統計もあるだろうが、夜間取引で米国の金融株が安いらしいね。規制強化の訴追の動きを気にしているらしいよ。

かたる:しかし…昔の名前で出ています。と言う使い古しの材料を何度も登場されるね。市場は既に認識している筈だけれど…どうなっているのだろう。

トロ:消化不足なんだろうね。通常は綺麗になれば市場は反応しないが連鎖を呼んで日本のように負のデフレ・スパイラル現象に陥ったのじゃないの?やはり2%を割れた米国債は異常だよ。成長率がそれだけ低いと言うことを示している現象だよ。日本と違い米国の人口は増えているんだよ。成長率が伸びなくて雇用があたらしく生まれる道理がないからね。市場は正直なんだよ。米国債の格下げにも拘らず、2%を割れ現象は、完全に流動性の罠に嵌っているんだね。

かたる:多くのカタル銘柄は推奨時より株価が上に位置しているが、日立がこのところ、震災の基本価格とした414円を割れてきたね。たしかに明らかに外人投資家の実弾売りが原因なのだろう。先日の日立、東芝、ソニーの次世代パネル構想は、70%の資本を、産業革新機構が2000億円を出資して設備投資を支えるわけだが…この発想は古いのかな? 何か、まだ親方に頼る印象を抱き、日本は変化してないようにも感じるね。

時代や:どういう事なの? 統合して世界一の会社になるのだから、良い話じゃないの?

かたる:所詮、民間企業で資金が賄えないのだから、負け組と言う発想もあるよ。産業革新機構は政府のファンアドだから税金だからね。国債金利は1%ぐらいの水準だから、早く言えば、その程度の収益しか上がらないと言う現象とも見えなくもない。弱体化した競争力のない産業に、資金を流しても意味がないような気がしなくもないね。

トロ:ほら…カタルだって気付いているじゃん。変化を感じるとか言っても、肝心な資金を供給すべき役割の銀行株が低迷しているうちは、何をやっても結果は決まっているよ。

かたる:何か…今日は負けだな。トロに主張に反論する良いアイディアが思いつかないよ。寝不足で頭の回転が鈍っているのかな? そろそろカタル君は次のステップを考え動きはじめないとならないから、夜遅くまで起きているせいかな? 反論できない自分が哀しいが、今日はここまでだね。

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2011年09月01日

9/01

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かたる:何か…ようやく動いてきた印象だね。

時代や:株なんか、全然、動きはないよ。

かたる:いや、日本の国、全体が動き始めてくるんじゃないかな? 
本日の日経新聞のエコタウン構想に、もう少し手を加えればスマートシティーに繋がるね。メガソーラーで野菜工場の発想は、実に面白いよ。政府は参加企業に対し、5年から10年程度の無税処置などの税制特権を与えればいいよ。被災地域の設備投資に関し、全ての費用計上や、場合によれば設備投資の金利負担なども、政府が補助すれば良いね。復旧ではなくて復興だよ。産業構造が変化し産業革命に繋がる構想が、デフレ先進国の成長力を高める唯一の方法。内需を産業改革で刺激すれば、国債に滞っている資金を民間に流せるね。ここは非常に重要だよ。

トロ:そんな小さな野菜工場で日本全体が動かないし、所詮は、実験レベルの話。内需振興なんて…おこがましい発想だよ。

かたる:先ずは小さな一歩が大切だね。多くの日本人は日本に対し傍観者の立場だね。ニュースを見て、官僚や政治家に対する批判ばかりで、一億総クレーマー現象になっている、全て親方頼みの発想だよ。先ずは自分の周りから、社会を考え、自分が出来ることをすれば、やがて大きなうねりになり、時代が動き始めるよ。既に20年以上、失われた時代が続いているのは、誰の責任でもなく、僕ら日本国民の責任だよ。国民が自ら自覚し、行動に繋がれば、やがて日本に新しいウェーブが起こると思うよ。

何も野菜工場だけじゃないよ。至る所で新技術の開花が起こり動き出しているが、音頭を取る官僚が機能不全だからね。政治家も期待できないから民間でするしかないね。中央官庁は動かないから、地方から自分たちの街を考えた内需を興せばいいよ。そうして地方から法案改正へ向け、政治家を動かすために事務所に向かえばいい。

時代や:そんなお題目より、目先の餅だよ。全然、株に躍動感が感じられないよ。

かたる:株は既に底を打ち確認作業を行っている所だね。どの株も下値固めに移行している印象だよ。午前中のビスタの原稿でも書いたけれど…人間と言う動物は不思議なもので、記憶が行動を阻害するんだね。株が下げると高値から10%下げたとか…20%下げたとかで買いやすいが、一旦底打ちを確認して、横ばい波動に入る頃は、既に投資心理も変わり、今度は、まだ下値を更新するんじゃないか?とか…、直近の安値から10%も上がっているから、押し目を待ってから買おうだとか…とか言う心理になって、買えなくなるんだよ。でも今の株価は、僕が下値で打診を入れたと思った株価より、ずっと下に位置している銘柄が多いよ。

例えば大阪チタンにしようか…。
僕は一回目の買いは、今の株価より、およそ1000円上の位置で入れているね。最初に窓を空けたタイミングで打診の第一弾を入れている。でもその後もどんどん下がり、とうとう担保が切れて4000円割れを買えなくなっちゃったんだよね。今の株価はたしかに安値の3760円に比べれば200円くらい高い株価位置だけれど…。6000円台から下げているわけで、ずいぶん安い株価位置だよ。加えて業績の変化率は、折り紙がついているからね。

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トロ:何が折り紙だ。一株利益が100円ぐらいしかないのに、株価は既に4000円だよ。高過ぎるよ。この価格を正当化させるためには、一株利益が3倍以上に膨らまないとならないが、そんなに収益が伸びるとは思えないよ。やはり高いんじゃないの?

かたる:僕は流れを大切にしているね。時代の流れだよ。そうしてさらに市場原理主義に近い考え方だよ。チタンの需要はこれから増えるが、供給できるのは日本とロシア、カザフキスタン、中国などだね。世界トップブランドの大阪チタンは、マイクロソフトやアップルのような響きを持っているよ。それに今の時代で売り上げ50が75へ、更に100、そうして130まで確定している業界はそんなにあるかな? それも3月までが50で今は75、下期は100になって、来年には130だよ。この変化率はすごい水準だよ。売り上げ予測だからね。僅か1年で50~130に売り上げが増える位置にいるんだね。

このような変化を示す可能性があるのは、上手く展開したDENAぐらいのもの。しかしアンリツはいくら好調でもこの変化率は無理だね。所詮は計測器だからね。それに資源価格は需給がひっ迫すると急騰するんだね。オーストラリアで洪水が発生して石炭価格が暴騰したね。あれは3倍だったかな?そんな例もあるよ。既にボーイングやエアバスには作り切れない受注を抱えている。ようやく安定的な生産拡大期に入る所だからね。年末には楽しみな存在だと思うよ。

銘柄の価値観は、兎も角、今は株価チャートの話だね。
このような下値固めをしている所から、ある日、需給バランスが均衡して、株価が飛び始めるんだね。だから下落の最中を買うのではなく、止まってから買えと、過去に何度も述べているね。先ずは追証を入れて、その内に持ち株が上がってくるから、信用枠が空くようになるよ。そうなってから、いよいよ買い出動だよ。

僕と同じような人間が多く存在し、だんだん買い参加者が増えて株価が上昇していくんだね。僕が指標株の一つとして、個人の需給を観察している株にソフトバンクがあるが、今日はようやく少し上がってきたね。でも僕は一度3000円を割れた時に底入れかな?…と考えたことがあるんだね。

時代や:本当に…大阪チタンなんか上がるの? 何か買いにくい銘柄だね。

かたる:そう思うなら空売りをすればいいの。自分の思うように行動しなよ。DENAをカタルは最近、熱を入れて買っていたが、思うような動きが得られずに諦めた経過がある。それはタイミングがずれていると思うからね。早くて年末、場合によれば本当の上昇は来年になるかも知れないと…ゲームは景気循環に影響はしないが、NGモコが軌道に乗るときじゃないと株価の変身は無理だろう。

航空機は世界経済の状態にかかわらず、繁忙期を迎えているね。それにも拘らず、ジャムコなんか下値でウロウロしているね。この銘柄も必ず4ケタに乗せるよ。時間の問題だよね。あと考えられる路線は中国の再加速だけれど…温家宝の話から年内は物価重視の姿勢なのだろう。そうするとQE3の話しか…雇用援助の米国の経済対策。日本の復興などの流れがあたらしい筋書きかな?

トロ:テーマを追う訳か…配当の季節だから、中間配当を狙う動きも考えられるよ。

かたる:その考えは姑息だな。やはり先日2日間続けて1億株以上の商いをこなした三菱UFJも下値を確認したようだね。ここで僕が言いたいことは、今度は下値を確認した可能性が高いと言うことだね。だから買い出動しても良いと思うよ。冒険したくなければ、日立でも良いし。QE3は時間軸を考えた長期国債に比重を移す国債買取などが話題になっているようだが、QE3の動向に限らず、資源需要は落ちないから、石油価格は堅調だろう。故にAOCの選択肢もやはり魅力的に見えるね。勿論、同じ発想で商社も…配当付きだね。まぁ、正直に言えば迷っているわけで、それほど買いたい銘柄を持ち合わせていない事実も存在するわけだが…ひとまずは安心している水準だね。

トロ:配当狙いは、姑息だったんじゃないの。


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