未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年08月18日)

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かたる:お盆休みのような相場が続いているね。今年も高校野球のアノマリーは当たりましたね。何故か、この時期の株式相場は、毎年、動きがなくなり閑散となるんだよね。不思議だなぁ~。6月の末からの上げも珍しく、今年は久しぶりにサマーラリーかな?と思って日立に向かったが動きが緩慢なので投げて、DENAに向かい、その動きも芳しくなく直ぐに投げたら、日経225採用のためか?…分からないが、一応、人気になっている。

まぁ、ツキがないと言うかこれが実力と言うか…現在の市場には強気に構える有力な投資家は不在のようだね。それにしてもさんざん考えたQE2終了後の動きが、AAAの米国債の格下げに結びつき、日本と同じように「流動性の罠」を生むとは…5月から6月の時点では分からなかったね。ある程度の相場の下げは予期していたが、まさかファナックの稲葉発言が飛び出したことも混乱要因だったね。

トロ:稲葉さんの発言は、売り上げを3年後に現在の2倍水準の1兆円にすると言う強気の発言だったね。

かたる:うん、あれは7月14日だよね。あれから新高値を付けるんだね。僕はあの動きに疑問符をつけていたよ。中国は引き締め段階だし、米国の景気見通しも見えにくかったが、ファナックの稲葉さんは人件費が高騰している中国もロボット化が進むから、作れば売れる状態だと言う強気な判断だったね。故に人材も募集しているよ。その動きに影響を受けるように工作機械の受注も落ちないんだね。通常はこの景気循環過程で設備投資関連株が高くなる道理が理解しづらかったね。2年ほど前のツガミ2009年末から2010年の動きは分かるんだが…他の工作機械メーカーの実際の受注数字も好調だったからね。

インドネシアは人口が2億37百万人もあるんだからね。一人あたりのGDPも3464ドルになっておりかなり購買力はある。タイだけでなく東アジアは好調だね。しかしここに来てブラジルなどに見られるように陰りも見られるが…。

時代や:新興国の中国化現象が進んでいるわけだ。中国もかなり売上や利益が落ちてきたようだね。

かたる:日経新聞には報道されてないが中国の中央銀行は短期金融市場に資金を大量に供給して金利を引き下げたね。ちょっと意外だよね。物価を注視している割に、9%程度の1週間物の金利を3%まで下げる必要があったのかどうか…何しろ成長力は未だに9%前後と言う発表だから、実質金利はマイナスだろう。

トロ:昨日の発言を見ていると、かたるは米国の二番底も懐疑的なようだね。

かたる:懐疑的か…だって常識的にはFRBの金融緩和効果が広がるのはこれからだよね。前回、FRBは2年間は低金利の継続すると宣言したが、僕は期待インフレ率が引きあがり資源高になると言うFRBのインフレ容認としてあの政策を考えたが、世の中ひろいもので僕とは逆のデフレが継続すると言うFRBの現状認識を示し、更に内部のあきらめムードと言う捉え方もあるんだね。人により見方と言うのは変わるものだね。

ただ原油価格相場は、確かに足元は緩いが、それほど下げておらずに、むしろ確りしているように思えるね。WTIはおそらく米国経済の影響で低めに価格が抑えられているのだろうが…北海油田もドバイもほぼ高値圏で推移しているね。その様子は下の動きだね

[世] 原油価格(ドバイ)の推移(月次:2006年1月~2011年7月)

トロ:はは~ん。今度は太郎君の宣伝かい? 昨日は三菱UFJで、一昨日は大阪チタンだったね。

かたる:どれもあり得る相場環境だよね。AOCこと太郎君は原油開発の上流部門と石油精製部門の二つの収益面を持っているね。そうして来年は北海油田も生産をするが、エジプトも生産活動に入る予定なんだね。原油価格は高止まりしており、精製にかかる収入は上昇している環境下にあるよ。それに何と言っても右肩上がりだから、在庫の含み利益が膨らんでいるね。それに一株当たりの純資産価値はなんと1211円もあるんだね。

そうして驚いてはいけないが、原油価格の上昇局面では、在庫利益が膨らみ過去一株利益が特別利益を含み484円もあったんだよ。これは2006年の話だけれどね。仮にFRBがインフレを容認しデフレと闘うなら、どう考えても原油価格は下がらずに上がるだろう。故に、この株は4ケタ以上の素質があるのだろう。ここでの下げは絶好の買い場だろうね。むしろ米国債の格下げにより、相場が生きてくるよ。

時代や:素人には相場が生きると言う表現はわかりにくいよ。

かたる:株は上下に激しく動くほど人気株に育ちやすいね。要するに変動率が高い銘柄が低い銘柄より一般大衆は好むんだね。売り上げは伸びるのに株価が下げるわけがないね。しかも精製より利益率が圧倒的に高い、上流部門の原油生産の開始は収益面で劇的な変化を与えるね。何しろ生産するまでに権益を確保するためにお金が必要だし、掘削するための装置もかなりのお金が必要だが、一度、掘り始めれば、あとは、ただの黒い水がザクザクとお金を生み出すんだね。要するにお金をポンプで吸い上げているようなものだからね。

時代や:なんかそんな話を聞いてくると4ケタ以下の現在は500円も割れている株価がものすごく魅力的に見えるね。

かたる:見えるんじゃなく、魅力的なんだね。ただ株は仕掛け人が登場しないと、なかなか素質があっても相場にならないよ。鬼ゴムもカタルが注目したあとで、どのかのファンドが株を買い、相場になったし…、アメリカ野郎などもそうだね。同時期に掲げたAOCこと太郎君は赤字からの黒字のパターンで信頼性がまだ定着してないのだろう。でもこれだけの逸材を市場が見逃すことはない。何処かのファンドが、いずれ高値を買ってくるのだろう。

トロ:確かに一理あるが、確実に原油価格が上昇するとは言い切れないよ。むしろ米国のみならず、世界景気の減速が言われており、更に原油価格が下がることもあるよ。

かたる:世の中の進化と言うのは必要度が高いかどうか…ひっ迫度により技術進化の流れが決まるのだろう。自然エネルギー法案が通り、新エネルギーの開発のためには資源価格が魅力的でないと技術進化は進まないよ。最近、シェールガス革命と言う言葉が使われるように、大規模なガス田は、地下に多数、眠ったままだね。その掘削技術が進化して営業ペースに乗る価格水準になってきたね。

僕は何も無理やり資源高を選んでいる訳じゃないよ。中国に続き人口の大きなインドはこれから大量のエネルギーが必要になるし、成長が続く東アジアのインフラ整備はこれからでね。ただし僕が考えている4ケタ相場になるためには、そのような環境が必要になる。FRBがQE3を実施するかどうか…? 要するに石油価格が上がるかどうかだし、更には同調する外国人のヘッジファンドが参加する必要もあるね。まぁ僕がこれだけ可能性のある銘柄を探しているわけで…この株は非常に素質が高いものを持っているよ。何しろ1度人気になるとどうしても投資家心理としては純資産価値が気になるからね。それが1211円もあり現在は500円を割れているから、ファンドが800円程度まで買い上がっても業績面や環境も整合性があるからね。

もともと株価を上がることは簡単だよ。問題は高値になったその株を新規に買う人が出てくるような業績面や財務面で整合性がないと高値を維持できないからね。この銘柄は一度放り上げても、周りが高くなった株価を容認するだろう。1Qの数字は売り上げが1481億円で営業利益は19億円、最終利益は13億円で一株利益は17円だね。実際はこうならないが、単純に1Qの数字を4倍すれば、今期の一株利益は68円になるね。

トロ:注意が必要なのは、原油価格の動向に左右される市況産業と言う訳だね。


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投稿者 kataru : 2011年08月18日 15:06