未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年08月16日)

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かたる:今日はNY市場の安心感を受け高く始まりましたね。もともと米国連邦債務問題から米国債の格下げによる影響が、世界経済に動揺を与えました。背景は金融危機を補うために各国が財政出動を積極化させ財政赤字が増えたことにあります。通常は財政だけでなく、金融政策も併合された場合、需要が増大し設備投資などの民需まで広がります。そうして最終的に税収が増え財政状態が改善しますね。このような一連の相乗効果により需要に生産が追い付かなくなり、新たな雇用拡大が起こるのです。しかし企業は儲かっていますが、生産拡大に先進国の企業は慎重ですね。だから米国の雇用回復が鈍いのでしょう。

昨日も書きましたが金融規制は必要ですから、その新体制が整うまでの時間が必要ですね。過剰消費の米国は正常値に戻る過程です。折角、金融・財政政策を拡大させても金融ギャップが大きく、埋めきるまでに時間がかかります。需要が増し生産が足りませんが、この不足分を新興国が補っています。つまり本来なら先進国で生産拡大が起こるのですが、アップルのようにファブレス企業が主体なので、折角の需要拡大分が新興国へ流れています。日本のような空洞化現象ですね。

企業生産コストは人件費だけでなく、電力、運輸などの社会インフラコスト全般で比べられますね。日本はデフレ先進国ですが、内向き志向が強いために、国内生産に拘り続けています。その為に産業構造の転換が遅れているのです。これが愛国心の表れと言うか…。抵抗勢力と言うか…。先日も円売り介入を実施し為替対策を実施しました。このような小手先の手段を採用しても原点は変化していません。トヨタは生産性の低い〈儲けの少ない〉カローラの国内生産を続け輸出しています。トヨタの大義名分は雇用を守るためです。その為に非効率な産業構造が国内に残り構造改革が遅れています。しかし日立はようやくテレビの生産をやめますね。構造転換に踏み切りました。

間違った拘りが、コマツとトヨタの比較感になります。
何故デフレに陥っているか? 本日の日経新聞は預金保険機構の黒字化です。世界の金融機関は昔の日本のように不良債権の山ですね。しかしさすが米国です。証券化してその証券を直ぐに外部に飛ばしましたね。私が世界経済と言うか、米国経済の回復の指標としてGSEに拘る理由が分かりますね。日本は金融拡大の後処理を、時間をかけて行ってきました。既に預金保険機構の黒字化で分かるように、あの非効率な組織が黒字になるほど健全化しているわけですから、政策を積極化へ転換せねばなりません。「規制から振興へ」金融庁は大きく舵を切らねばなりませんから、人材を総入れ替えする必要があります。しかし残念ながら規制派が金融庁を牛耳っています。規制派の「規制からの振興」では、転換はたかが知れていますね。

でも6月の日経報道にあるように、まだ現象面で感じられませんが、舵は規制から振興へ切られたのでしょう。当然、時間の問題でサラ金規制は緩和されるでしょうね。だから最近、カタルはある銘柄に注目し始めているのです。仮に金融庁が「規制から振興へ」スタンスを具体的に変化させれば、株価が10倍になるでしょう。当然、アコムでもプロミスでも良いのです。ただ金融庁が動かないと駄目ですよ。このような例は、ほんの一例ですね。株式相場のシナリオは、昨日述べた総固定資本形成などの数字がおかしい…?と、疑問に感じることから、相場観は生まれます。ただ政策は動かないので、かたるの積極買い手法は、成果を得られませんね。負け続けています。今畜生!…と悔しさで…のた打ち回っています。

証券マンを辞めた理由は様々ですが、既に確立されましたね。時間は克服できませんが、(この課題は難しい。)通常のペースならノンビリ投資をすれば、生活費位なんとかなると今でも思っています。ただし借金がなければの話ですが…トホホ。でも考えてみれば…この環境下でも上手く立ち回れば、何とかなるのでしょうね。震災後、そうして今回です。2回の買い場が発生しています。今回は2回目ですね。東電は失敗しましたね。日立を押しのけて一時は本命にした後で、カタル銘柄から外しましたが、結果はやはり466円の基準価格を回復したので、あの200円割れは絶好の買い場でしたね。結果論は誰にでも言えますが…。でも僕はあの安値を付けた日に180円台で買いました。直ぐに売ったのですが…。あの安値の時に昼寝していたのですね。トホホ…。

時代や:長い解説だったね。馬鹿でもわかる…解説だね。やはりお前が投げた時に、買えば儲かるんだね。ほらDENAは…また新高値じゃないの?

かたる:そうだね。1万円目標は不変だよ。何でもそうだが、相場の末期と言うか完成時はスピードが速くなるよ。毎日、数百円上がり続け、急伸するんだね。その時期はいつになるのかな? 来年だろうと思うが…。別に僕が売らなくてもカタル銘柄が値下がりしたら、基本的に買えば良いよ。たいがい、儲かる筈だね。代表格は三菱UFJだろうね。いくら一時的な利益でも1Qの実績は素晴らしいよ。15日にTierⅠ比率は12.15%と発表されている。この意味が分かるかな?

少し説明するが、自分たちは期間利益で自己資本比率を、このように昨年の11.33%から既に1%弱を高めました。…と宣言しているわけだね。この意味は自分たちが、これからも期間利益を重視して利益を計上し続けます。と言う宣言だよ。僕が楽天を批判した意味と合わせて考えてみると、分かるよね。

トロ:実際に利益を上げられるにも拘わらず、利益より規模を追求している楽天と効率化により利益を生み出している三菱UFJか…。

かたる:折角コメントを載せるなら、更に進化させて、固定資本形成がこれから高まり、開発ラッシュになるので、銀行の儲けは非常に膨らむと言う未来図も必要だよ。復興予算が刺激になり日本全体でスマートシティー化が進む可能性がある。ほら…節電意識の高まりで産業構造が変化するんだね。そうすると「見える化」企業の株価も上がる可能性が出てくるね。

トロ:おいおい、飛躍化しすぎだよ。まさか007まで発展させるとは…。

かたる:株は高度な連想ゲームだね。IAEの突然の原油放出、FRBのインフレ容認、原油価格の値上がり、潤う企業はどれか? 高値から150円程度下げたかな?そのAOCだって、やはり狙い目だろうし、航空機需要は絶対に落ちないが株価は2500円ぐらい下がったかな? 大阪チタンもやはり面白いでしょうね。要するに、下がったら何でも買い場だろうね。

時代や:でも下げているときは、買えないよ。だって永遠に待たされるかもしれないもの。お前の相場シナリオが必ず当たる保証もないし…。

かたる:そうだね。僕の狙いは話しているよ。その条件が生まれれば株価は上がるだろうね。ところがその狙いが不発になるときがある。007はまさか任天堂の3DSの通信機能が外れるとは思わなかったね。大きな収益減になるよ。更に期待されていたQBの開発はかなり遅れている。これも想定外だったね。折角、最高利益を更新したが繋がらず、株価は大きく下落した。条件の成立が如何に大切か…分かると思うね。

スマートハウスの需要は増えるし、情報化がカギを握る。つまり住宅メーカーだけでなく電気、ガス、水道から通信、車と生活に絡む一体開発から社会基盤の未来構想が必要で総合開発できるデベロッパーの存在が増すのだろう。

時代や:スマートシティーなどより個別株は意外に上がらないよ。本当に底入れをしたのかな?

かたる:その様な時は過去の動きを見れば分かるよ。このような下げの後はどうしても一抹の不安が残るね。その不安は時間が解決する。つまり株価は上がらなくても既に低い水準だから、時間と言う信頼感を与えてあげれば、やがて信頼感が戻り株価も反応してくるだろう。何も下げ過程を買う必要はなく、このように下値揉み合いになってから、買えば良いわけだね。だから急落時は、先ず、追証を入れて安いと思っても買わずに、株価が戻り含み損失がなくなると余裕が出てくるから、その時から株を買えば良いのだね。お金があるならドンドン買い下がっても構わないよ。要するに投資家自身の懐具合によるのだろう。

時代や:解説じゃ分かり辛いよ。具体例を掲げてよ。

かたる:AOCにする? それとも大阪チタンにする?
じゃ、大阪チタンの過去の株価波動を見てもらおうか…過去のケース何れも下値を叩いたラインから2週間~3週間程度の下値保ち合いをした後に上昇波動に移っているね。つまり今回もおそらく2~3週間、下値を固めれば株価への信頼感が回復して上昇波動に移行するのだろう。だからあと1週間ぐらい見ていても構わないだろう。まぁ基本的に9月になれば株価は上がってくるだろう。

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投稿者 kataru : 2011年08月16日 15:07