未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年08月10日)

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かたる:FOMCが開かれ今後2年間はゼロ金利を続けると表明していますね。米国は市場原理の国なので株価が下がれば対応を打ちます。日本の場合は「注意深く見守る」とか…と言う抽象的な表現を発するだけで動きませんね。でも日銀だけはチビチビですが確実に問題の根幹である資産デフレに対処しており、同時に市場へアナウンスを発しています。今回の世界同時株安でも下げはしましたが、今までなら他国より下げがきつかったのでしょうが、当たり前のことですが、日本株の下げは他国に比べ少ないですね。日本はデフレ先進国で米国より15年以上は先行しています。いわば、この分野では日本は世界のリード役です。

トロ:最近、何となくカタルの発想が分かるように…感じてきたよ。でもいつも思うが早すぎるよね。お前は現実より自分の理想を追うから、ダメなんだろう。先日のDENAにしても日立から銀行のスマートシティー構想にしろ、まだまだずっと先の話だよ。その先の姿に、遅れている現実の株価に合わせるから、ジレンマが生まれるんじゃないの? まぁ、お前の話よりFRBの今回の処置はどうなのだろう? お前の言うとおり期待インフレ率は本当に高まるのかな?

かたる:今回の処置だけでは難しんじゃないの?だから再びFRBに対し催促相場が起こっても不思議ではないよ。だから注意しなくちゃならないかな? でも同時にFRBは重要なメッセージを発しているよ。2年間はゼロ金利維持と…述べているわけで、インフレを容認したようにも感じるね。つまりこれからの相場を暗示していると思うよ。

時代や:そんな謎かけのような話より、米国株はどうなの…そうして日本への影響は?

かたる:株価は乱高下をし始めており、相場の綱引きが行われているね。政策への信認が高まれば買われるでしょう。米国債の格付けが引き下げられたことは金利水準に影響を与えておらず、単独で見ると大したことではないが、問題はGSEなどの発行金利が上がり住宅ローン金利が上がるから、住宅価格にはマイナス要因に働くね。市場は財政赤字を気にしているが民間の不良債権処理が問題で、住宅価格などの資産価格に対する期待インフレ率を高める必要があるよ。

FRBはゼロ金利放置を述べているから、インフレ要因と受け取られ資源価格の上昇が容認された格好だね。この意味は大きい。先進国の成長力が高まらないのは道理だね。日本のように失政を続けているわけではないから、米国はマイナスにはならないが、プラス幅は低いままだろう。つまり低成長の動きだけれど、成長はするんだろうね。その反面、新興国の成長力は高いまま推移するだろう。アジア地区は人口が多く、日本がその成長を享受する。調べたらわかるが、工作機械の受注は、普通は落ちる筈なのに、あまり落ちないよ。むしろファナックの稲葉さんが指摘した、あの高水準の目標値の実現性も、まんざら嘘とは言えない環境にある。

もともと僕はファナックの相場に批判的だったけれど、一旦は上場来新高値を更新したんだよね。この現象などを見ても世界景気は二番底にはならないのだろう。米国だって成長率は落ちるかも知れないが、ソコソコの状態は続くだろう。

時代や:だから解説は良いんだよ。実際に買われる可能性の銘柄を掲げてよ。

かたる:FRBはインフレを容認して期待インフレ率を高めようとしているんだよ。やはり昨日のIAEからの読みは当たっているかもしれないね。つまり太郎君は大物の素質を秘めているね。心配した決算数字もソコソコ…褒められた数字ではないが株価を下支えするには充分だろう。現在の原油価格は下がっており、僕の指摘する意味が分かるのは年末ごろだろうが、再び興味が出てきたね。

時代や:また欲目のこじつけじゃないの?

かたる:そう思うなら買わなければ良いし、空売りも出来るよ。僕はあまり詳しく知らなかったが、北海油田の他にもエジプトにも権益があるらしいね。小型株で権益を持っているし上値は相当大きいから、ロングランで取り組む手もありそうだね。この点は三菱UFJと同じだな。

皆は簡単に銘柄が見つかると思っているかもしれないが、株価と会社の価値の整合性を満たすもので、上値が驚くほど高い銘柄を探すのは苦労するよ。そう残っているものではない。太郎君の過去最高利益は一株利益が200円台もあるから純資産のバランスから考え、やはり4ケタの価値はあるだろうね。株価が2倍以上になると言うことは、運用の仕方により4倍から6倍になる可能性があるね。つまり100万円が500万ぐらいにはなるんだね。過去のカタル銘柄は、必ず時間をおいても外人ファンドなどが注目している実績があるよ。

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トロ:時代屋には申し訳ないが、個別銘柄などどうでも良い。それより米国のゴタゴタは続くの? それともここで終了するの?

かたる:通常、景気を刺激するには金融政策と財政政策がセットで行われるよ。しかしティーパーティーの影響を受け財政支出に一定の枠組みが設定されたから、市場は政策手段が乏しいと言う間違った連想で下げたともいえるよ。フリードマンは小さな政府を説き自由を求めている。日曜日のコラムを読んでくれたかな? ブキャナンとフリードマンの対立だと述べたけれど…お金はあるんだね。債権金利を見れば分かるよ。要するに先行きに対する安心感があるかどうかだよ。

ジャスミン革命は、何もチュニジアだけの話ではなく先進国もそうだね。
日本だって不満が渦巻いているが、ロンドンのように暴動まで広がってない。しかし例えば、僕のホームページを読んでも分かるように、日本にはたくさんの景気浮揚の政策手段が残されているのに実施しようとしないね。情報は世界で共有され、瞬時に市場に反映されるようになったんだね。市場経済と政策は表裏一体だよ。

僕の意見は数千人の人が読んでいるから、読者にはそれぞれ有益に活用してほしいものだね。高値を買う必要もないし下値を買っておけば報われるよ。チャート論なんか所詮、後講釈だよ。世界の経済情勢から自分はどう考えるかが問題なんだね。先ほどのトロの質問だが、基本的に何度も言うが米国は心配ないよ。あの国は市場原理で動く国だよ。株価が下げ続ければ必ず政策が発動され、機関投資家も応えてくれるよ。日本だけだね。1%程度の国債を買い、三菱UFJのような株を買わないのは…明らかにおかしいよ。

僕は最近、ストックボイスの株価解説を聞いているが…素人が多いと言うか…後講釈が多いね。当たるか当たらないかは関係ないね。自分がどう考えるかと言う自分の意見を言うやつがいないね。どう考えても日銀が、連日ETFを買っている事実は、やがて需給を変化させるよね。株価が下がらなくなっているが、当たり前だね。20年以上も持ち合い解消を実施し、折角、終わったと思ったら新日鉄の三村さんのような経営者が現れ、二番底だね。この意味は大きいよ。経営者も日立の中西さんのように一所懸命に動き出しているね。しかし同時に重工のような会社も未だに存在する。日産とトヨタだね。

ある意味で立派だけれど、会社は利益を追求する場だからね。自分の物じゃないよ。トヨタと言う会社は豊田家の私物じゃないね。

最後に、もう一度言うが…政府はTBを発行し日銀に買い取らせ、為替介入を実施しそのドル資金を米国債に向けるのではなく、ギリシャやスペイン、イタリヤなどの高利回り債で運用すべきだね。日本国債が仮に500兆円なら、100兆円ほど買えば日本の利払いは賄えるね。世界経済は安定し為替介入にも文句は来ないし、企業は計画が立てやすくなる。どうせならそれぞれの国で事業を起こしても良いよ。スマートシティー建設をすればいい。日本も同じだね。どんどん投資を呼び込めばいいね。

最後に三菱UFJの日足チャートを見てください。下値のボックスを継続していますが、おそらく近々人気株となり上値追いすると思っています。

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投稿者 kataru : 2011年08月10日 15:17