未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年08月08日)

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かたる:それにしても…よく下がるね。このような急激な価格変動の下げの感覚は二通りのパターンが考えられます。一つは価格変動が急激なので、調整が早まりショック安のようなもので、最近では大震災のパターンが当て嵌まると思うけれど、その後は急速な戻りを形成するパターン。このパターンならば今が買い場となり、それほど心配はない。

問題は二つ目のパターンで短期に戻らず、一度、需給バランスが改善され株価はもみ合うが、ジリジリした下落基調の後に、再び急落する下げ相場のパターンなんだけれど…。基本的に世界景気が、この後、急速に悪くなるなら後者のパターンになる訳だね。特に米国債の信認が問われ、ドル安を主張するオバマ政権の考え方が変わらないと駄目なのでしょう。

米国債の海外保有率は46%と言われており、1945年はわずか1%だったのだが現在は日本を中心に中国なども多額の米国債を保有しています。S&Pよる格下げが債券金利を1%上昇させるようになれば、邦銀などの決算にも響くことでしょう。ただデュレーションの問題があるので、実際は長期債をそれほど保有してないと思うけれど…。

時代や:先日、かたるが太郎君がこけたから、買うものがなくなったとぼやいていなかった?

かたる:うん、DENAの調整は避けられないと思い、諦めた後、太郎君を買おうと思い買いはじめたら、突然、新規油田開発の遅延発表だったね。来年の4月だけれど…。業績的には15億円ほどで僅かだと言われているが…。僕は急激な回復で4ケタ相場を想定していたから、その可能性が時間的なズレを生みそうだから買う銘柄がなくなり、仕方なく三菱UFJのウェーブ投資を思いついて、実行し始めたらこの有様だもの。いつも買いたい株がなくなる頃、急落するような感覚を持っている。でも今日の水準は買いたくて、買いたくて…また買ったけれど、目一杯に買っているから追証も間近だよ。

トロ:しかしお前は馬鹿だね。既にそこまで行けば馬鹿だよ。口では上がり始めてから買えば良いと言っておきながら、自分はリスクを取って買い始めるわけだから、やはりバカだよ。

かたる:バカ、バカって、うるさい奴だな。誰かがラッセルをしないと道は開けないんだよ。どっちにしても後者のパターンになれば、こんなもんじゃないよ。日本国債でも同じようなものだが…基本的に、このような信用問題の信認を問う問題は大変なことだね。株式市場の話と違って国家の信用問題、ギリシャなどはGDPが小さいから話にならないが、スペイン、イタリアは大きいよ。ましてや米国となれば世界一だから…。株なんか、買ってられないよ。

時代や:良く言うよ。自分は買っているじゃないか?

かたる:だって…米国のAAAは当たり前だね。最後は軍事力で脅されれば、法外な条件でも米国債を買わざる得ないよ。何も一般的な格付け問題とは、違う次元の話だよ。それに先々週末にDENAを投げて、手が空いていたからね。本当は日立で敗れDENAで敗れるんだから、何を買っても駄目かもしれないが…やはり株屋のサガだね。どうしたら、この株や根性が変わるのだろうか? なにも自分が先頭になって行動をしなくても良いように思うが…この性格が人生を狂わせているのかもしれないよ。

トロ:かみさんが可哀そうに…。

かたる:そうだね。でも良い女房だ、旦那が働かなくなると、今度は自分が働くと頑張っているよ。それにしても…駄目亭主だね。

時代や:今日はコメの先物相場がスタートして大きく上がり、売買整理で商いが停止したとか言っていたよ。そこで米問屋のヤマタネが注目されていたよ。

かたる:そうなんだってね。例年、古米や古古米など見向きもされないが、今年は在庫が一掃され足りないと言われているね。株の話だが、やはり下がる株は駄目なんだろうね。こんな局面なのに…例えばセリア(2782)などは強い動きをしているね。業績もそこそこで…。考えてみれば、もっと一所懸命に勉強すれば、何とかなるかも知れないが、僕は基本的に怠け者なんだね。昨日なんか高校野球に熱中して…帝京と花巻東の試合はすごかったね。いつもなら東京だから帝京を応援するのだが、今年は何故か東北勢を応援していたよ。母校の明訓は予選の決勝戦で日本文理に敗退したけれど…。

時代や:暢気に高校野球など見てないで…何かないの?

かたる:最近は白石一文さんに凝っているね。「ほかならぬ人へ」から現在は6冊目かな?先日は直木賞を受賞した池井戸潤を8冊ほど読んだかな?今度、僕も小説に挑戦してみようかな?難しいのかな…。

トロ:馬鹿なことを言ってないで…やはり米国債の格付下げは大きな材料だよね。市場原理主義の模範の国が、他国に自己主張を押し付け覇権国家となり、世界のおまわりさん役をやっていた米国が凋落するのだからね。これは駄目なんじゃないの? 国家体制と言うよりグローバルな枠組みが変化し始めているんじゃないのか?

かたる:グローバル・パラダイム・ショックだね。僕が書こうと思う小説もその事かな?僕らの入社時期は、年功序列の終身雇用の時代だったよね。しかし社会が変化しパイオニアで大揉めにもめた解雇問題で、今では普通のように社員の首切りが行われているよ。話題になった日興証券も、中年サラリーマンを一日中、部屋に閉じ込めて反省分を書かせたり、まるで毛沢東の文化大革命みたいな噂を聞いたことがあるね。事実、萱場町では連合の街宣車が来て不当解雇を訴えていたが…、多くの社員はうつ病の薬を飲みながら懸命に闘っていたが、世の中は暗いデフレの時代が続いていたから…その中年のあきらめムードを小説にしようかと思ったが…くだらないか。

時代や:そんな話より…トロの米国の凋落は…

かたる:そうか…忘れていた。ビスタの続きだね。僕はこう考えているね。概ね、欧米の先駆した先進国は経済の成長スピードが鈍り、政策が悪ければ日本のように長いデフレ時代に入るね。しかし通常は、成長力は落ちるが成長は続くだろう。米国はそのパターンだろうね。逆に新興国は多少の上下はあるが、かなりのペースで成長が続くと思う。つまり世界が平準化するわけだね。その理由はジャスミン革命だね。インターネットが進化し情報の伝達スピードが増して、国が情報をコントロールできずに世界は自らの目で比較感をするようになったんだね。ジャスミン革命は何も独裁政治からの国民の自由化だけでなく、先進国にも変化を伝えているね。価格ドットコムなどが栄え、品質と価格の比較が容易になったからね。

問題は米メロン銀行のようにマイナス金利が話題になるほど、デフレが進み期待インフレ率が高まらないことだね。今回の米国債の格下げも過剰反応だと思うよ。おそらく今晩のNY市場も3%を超えないんじゃないかな? 実はファニーメイの51億ドル支援は重要なキーパーツだよ。米国のGSE問題が解決されれば、間違いなく先進国は次のステップに行けるよ。ところが期待しているようにインフレ率が高まらず、お金は安全志向の高いデフレ運用になっているから過剰な現象が生じているんだろう。

基本的に世界中にお金はあまり、一時的に金や現金、短期国債などへ退避しても、余ったお金は動くよ。だって米国債はデフォルトリスクが指摘されても金利は上昇しなかったね。この過程では格下げリスクも同時にあったわけで、既にS&Pの格下げ実施で懸念は現実になり、材料出尽くしとも言えるかもしれないよ。まぁどっちにしても、期待インフレ率の高まりが世界から認知されれば、米国の滞留資金も動き始め、株が上がるでしょう。ギリシャにしても基本は資産価格の上昇がネックになるよ。

だから前から指摘しているがGSEの動向は重要だね。米国の期待インフレ率も重要だよ。株が下げた背景にはメロン銀行のようなマイナス金利の状態が、背景に生まれた経済環境にあるね。QE2の終了は期待インフレ率を引き下げたのだろう。そうしてマイナス金利やファニーメイの支援額などの表面化現象が米国景気の後退から、財政を圧迫しデフォルトリスクを生んで金融の仕組みが問われているんだね。

時代や:かたるは自分で喋っていて分かっているの? わしには、どうもチンプンカンプンだよ。

かたる:要するに住宅価格の上昇が、全てを解決させるんだよ。簡単なことだよ。日本はリートなど買っているが、政府が別荘を買った人は税金を優遇するとか…、土地や株に対する魅力を高めてやれば、いいだけの話だよ。配当の二重課税はいつも問題にされるが是正されてないね。日本人は豊かだと世界から言われているが、別荘を持っている人は何人居るの? 要するにお金の方向性を、確りと示してやれば済むだけの話だね。

トロ:つまり格下げ問題でそんなに驚くことではないと言うことだね。たしかに実体の金利水準は大きく3%を割れており邦銀の保有米国債は、値下がりはしてないだろう。為替だけでやられているわけだ。

かたる:僕なんか思うね。日銀が円売り介入をして通貨安で揺れるギリシャやアイルランドやスペイン、ポルトガル、イタリアと全部の国の国債を買って日本国債の利払いに充てればいいよ。日銀じゃないか…政府がTBを発行し、日銀が買い、その得た資金で為替介入を実施して、外債を沢山保有する。6%なら100兆円も買えば日本国債の利払いは賄えるかな? 世界金融は安定し株は高くなるし…万々歳だよ。強い通貨の国が国際社会に貢献できるチャンスだね。いくらでも米国債を買ってあげればいいね。1ドル120円まで言っても良いし…。

トロ:分かった、分かった、妄想はもう充分だよ。要するに手段はたくさんあるから心配は要らないと言いたいわけだね。

かたる:まぁ、一言でいえば円高の内は簡単だよ。みんなは馬鹿だね。トヨタばかり目を向けているが、円高のおかげで小麦価格もそんなに上昇せずに、日本人は物価問題に関係ないんだね。だから何度も言うが日本は世界の中で一番恵まれた環境にあり、株価は上がりやすいと言う訳だね。

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投稿者 kataru : 2011年08月08日 16:41