今日の市況(2011年07月13日)
かたる:良かったね。やはり日本株は強いね。本日も続落するようなら、まだ早いのかな?…との考え方が頭を過ぎります。ギリギリでもないな…余裕を持ってでもないし。まぁ、妥当な水準で切り返したと言うことでしょうね。日立は昨日の472円ですね。三菱UFJは今日の393円と言うラインは、気持ちの良い切り返しラインというイメージでしょうか? 基本的にどの株も、以前のような…昨年の下げのようなイメージではないですね。米国の二番底懸念は、それほど強くはないのでしょうね。
だって基本的に米国の家計部門の可処分所得に対する債務度合いは減っているとはいえ、依然、過剰な状態ですからね。このバランスシートが改善されるまで、まだ2年以上はかかるのでしょうね。規制が背景にある金融機関の株価が上がらない現実を考えれば分かります。バラ色展開は金融機関が痛んでいるのですから、あり得ないのでしょう。一度、金融機関の規制状態になると…バランスシート修正は時間がかかりますね。FRBは日銀とは違い日本を反面教師にして的確な手段を講じましたが、いくら上手く政策を用いても過剰債務は簡単には片付きませんね。時間がかかるのでしょう。
余談ですが、基礎知識として米国はホームローンなどを通じて融資制度が発達したために家計部門の可処分所得に対する債務は2007年のピーク時に130%まで膨らみました。それまでは金融機能が未成熟な為に、平均で75%程度だったのですね。それがITバブルの頃から2000年ですね。急速に金融技術が発展し世界に流動性を供給したのですね。だから通常は同じ期間である2007年から7年後、つまり2014年ごろまで、この過剰債務の整理期間なのでしょうね。ただ昔に戻るのではなく、金融デリバティブの発展により均衡点は100%程度ではないかと推測しています。2011年初めの数字は115%程度なのだそうです。
このように考えると…米国金融株の動きにも整合性が生まれます。ただ、これはあくまで米国の動きです。日本は既にバブル崩壊から20年以上が経過し土地神話が伝説に変化していますからね。今ではどの金融機関も土地担保だけではお金を貸しません。僕はここが問題だと思っていますね。マネーサプライを増やすためには、実体経済の他に架空と言うか金融経済の力が必要ですね。中国が何故、高成長を維持できるかと言えば、マネーサプライが伸び続けているからです。お金はジャンジャン流さないと経済が活性化しませんね。
時代や:なんだか講釈ばかり面白くないね。
かたる:だって…あまり大きな動きが出ないんだもの。いくら僕が良いと思っても株は上がらないし…僕は連日DENAを取り上げたいが…あまり連日取り上げると昔のようになるからね。やはり自重しているんだよね。でもここは大きなポイントだよね。

トロ:お前が安値で買って売る為に上げたいのだろう?要するにお前の欲じゃないの?
かたる:そうかもしれなし…違うかもしれないね。そんな事はどうでも良い。僕はこの株が高値を付けたらまた買い増ししようかな?と考えているよ。だからこれを読んで皆が高値を買っても更に僕は高値を買い増しするかもしれないよ。要するに株と言うものを知って欲しいだけだね。僕だってこの会社の戦略が成功するかどうか分からないが…
本日の日経新聞にはアップルの スティーブ・ジョブズがパソコンは終わり、スマートフォンの時代だと紹介されているが…この流れが本物なら世界一のスマートフォンのコンテンツの会社のDENAが上がらない筈はないね。誰が考えても任天堂以上の評価に育つ可能性があるよ。
時代や:その可能性と言うやつに、いつも騙され損をさせられたんだね。
かたる:別に買って欲しいなんて…一度も言ったことはないよ。お前が勝手に買って、勝手に損をしているだけでしょう。違う? まぁ、責任を転嫁するつもりはないが…強制されている訳じゃないからね。
基本の流れはデフレの脱却だよね。そうなれば今まで何度も嘆いてきた単純平均株価も上がり始めるよ。そうして不理屈なPBR1倍割れの株価もなくなるね。論理的に黒字で配当をしている会社がPBRの1倍を割れるなんてありえないからね。あくまでも理屈では…今、その水準にゴロゴロ株が居るのはデフレだからね。希望を胸に抱けば買いは膨らみ株価は上げ続くね。
かたる銘柄は整合性を基に考えているつもりだからね。まぁ理解されない面も多々あるがそんなもんは自分で判断すれば良いよ。今日も割安株の水準訂正が行われているね。太郎君の話だよ。ウルトラマン太郎じゃないからね。山下太郎君の話だよ。このような隠語を用いると文句は来るが…毎日読んでいれば自然に分かる筈だからね。まぁ、あまり感化されて会社の上司と喧嘩して辞めちゃダメだよ。僕の場合は上司と喧嘩したわけじゃないが…
トロ:まぁ、細かい株の事より…たしかに午前中にカタルが指摘していたように、銀行株も切り返してきたね。
かたる:そうだね。基本的にデフレ脱却になるなら総資産経営を推し進め、長~い低迷相場から脱却する最右翼の業種は、やはり銀行株だろうね。壮大なスケールの相場が始まっている可能性があるね。この方向転換は非常にゆっくりだが…そう言えば昨日、日銀はETFを買い入れたと言う話があるね。この情報が本当なら日銀が後ろ盾になっているから恐いものはないよ。だってどこを探しても日銀より円を持っている人は居ないからね。日銀には無尽蔵の輪転機があるからね。いくらでも円を刷ればいいよ。
まぁ、みんなものんびり構えればいいよ。その内、自分でも驚くほど儲かるようになるから…そろそろあの復活劇から8年か…あれは2003年だったからね。今回は条件が揃っている。今日は中国の4-6月期のGDP発表があり9.5%の伸びだと言う。本当かな?相変わらず…高い成長だね。


投稿者 kataru : 2011年07月13日 15:45