未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年06月03日)

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かたる:今日はやられました。朝方は大丈夫だと思っていましたが…。強気に買いから入ったので失敗ですね。後場から投げさせられました。重工の動きが良いので相場は強いかな?…と考えていました。米国は大幅安の後の続落なので、今晩の雇用統計を過度に気にし過ぎと考えていましたが、でも買い物が入らないのですね。先週の火曜日の動きを見て意外に強いと考え空売りから買い転換しましたが…やはり広がりは得られないようです。

時代や:ハハハ…今日は日経新聞の記事を見てディーリング目的で、岩崎電気を買ったんだろう?

かたる:うん。少しね。追撃買いに行ったけれど、買い増しは買えずに、代わりに東レを選択したんだ。岩崎電気は少し儲けて売ったが、東レは大きくやられたね。明らかに仕掛け的な売りのようだよ。外人ファンドの外しなら、こんなやり方をするのだろうか? やり口は、先日の川重に似ているね。あれはいくらだったかな…310円台だったかな? あの後、少し下がり、今は下値固めの展開に推移しているが…東レは買い場かもしれないし、目先は駄目かもしれない。でもボーイングの動きから見れば、買い場のように思うけれど…。兎に角、今日はやられてしまったね。 時間的な調整に入るか継続的に買われるかの分岐点に、株価は位置しているように思うよ。業績的な問題はないのだろうが、需給バランスが株価を左右するからね。この読みが難しい。

トロ:無理して、やることはないんじゃないの? 
どうせ大きな相場にならないのだから…所詮、「一カイ、二ヤリ」など意味がないよ。それこそソフトバンクが下げたら、買っておけばいいんじゃないの? カタルの言うように格付けが変わり金利負担が変わるからね。大きな借金だから金融費用効果は大きいよね。

時代や:つまらない相場。何か、いい銘柄はないのかね?

かたる:今日、仲間から銘柄を求められたけれど出せなかったね。「強いて挙げるなら日立かな?」と述べたよ。今週号の日経ビジネスに中西評が掲載されていたが…あの程度の取材では実態は分からないな。中西さんが就任してから、何を具体的に取り組んだのか…具体的な視点を欠いていたからね。でも非常に好意的な書き方だったね。

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トロ:雇用統計が、市場に与える影響はないのかな?

かたる:すでに市場に織り込まれているよ。一昨日のADPの発表で…ね。悪くとも影響はないし、逆に良くても大きく買われることはないのだろう。でも米国は市場主義の国だから市場に応じた政策発動をするから指標が悪化しても心配はない。単なる需給調整が続くと思っていたほうが良いのだろう。

時代や:また日経平均株価は9500円の攻防に変わった感じだね。

かたる:そうだね。日銀のターゲット・プライスのようなイメージだね。株価水準は外人投資家次第でしょう。

時代や:その外人投資家は、先週、株を売っていたらしいね。

かたる:買うだけが株じゃないよ。基本的に上下すれば、良いんじゃないの? でもこの動きじゃ、幅が抜けないね。まぁ、みずほの株価推移をみれば分かるよね。経営者が如何に変化を求めるか。はやく日立の中西さんの改革が成功して、日本の経済界に変化を与えてくれるといいのだけれど…。政治家も経営者も三流の国だから…

でも僕はいつも思うよ。日本食ほどおいしい食事はない。全てを取り入れて「おもてなしの心」を感じるからね。京都にはこだわりの文化があり、あの精神が日本人の心の中にあるのだろう。だからこそ、今の日本の姿は残念だね。でも日本人は、こんなにうまい料理を創れるのだから、日本株も必ず復活するし、もうすぐ、その流れが確実に見えるようになると信じているよ。既にその動きが始まっているようにも感じるからね。何かスター株が欲しいね。

トロ:時々、日本食と株の話をするが関係あるのかい?

かたる:創意工夫できれば優れた製品開発に結びつき、世界競争に勝てるから、食事が株高に結びつくよ。今の日本は空回りしている。メディッチを継続的に引き合いに出しているが、技術を安売りしてプライドがないね。根性が良いと言うか…サムソンに抜かれたのも日本のお人よしの性格からだろう。経営者が技術者の地位を過小評価しているから、中村修二さんのケースが生まれる。最近、日本のベンチャー企業は雇用を大切にして社員食堂を無料にしたり、会社が懇親会の場を設けることがあるが、少しおざなりだね。

もっと社員を思う気持ちが必要なのだろう。愛社精神が希薄化しているよ。それは経営者が応えないからだね。物質的に好条件が困難なら、会社の業績と一体感を共有すれば良いね。ストックオプションなどを通じて、社内向けの会社説明会を開けばいい。そうすれば社員は付いてくるだろう。

良い会社になって来たら、社員厚生を充実させ会社の存在感を社員の生活に反映させればいいよ。経営者は社員の家族構成など理解しているのかな?僕は日本には無限の広がりがあると思っているね。その橋渡しが機能していないから…誰かが成功すれば皆が追随するように思うよ。やはり日立かな? 重工でも構わないのだけれど…。この流れが輪になって広がれば面白いのだけれど、まだ早いのかな?今は漠然とそう考えているよ。

その試金石はこの間の相場付きのようにも思うよ。世界経済の見通しが不透明だが…世界の市場が停滞しても、長年低迷した日本市場が正当な評価水準まで株価が回復しても良いよね。調べてみると分かるが、外人が好むグローバル企業の株価は、ほぼ正当な評価を得ているが、それ以外の好業績企業はPERが10倍以下でPBRが1倍以下の株価がゴロゴロしているね。つまり底上げ相場に発展しても不思議ではない。そういうムードを市場に醸し出せばやがて広がるものだからね。この先の見えない夏は日本株にとって出遅れを修正するチャンスかもしれないよ。

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投稿者 kataru : 2011年06月03日 15:48