未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年06月21日)

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かたる:基本的な条件は揃っていると思うけれど…。仕掛け人が不在のようで、どうも先週から一部の外人売りが先行しているようですね。何も日本株だけでなく米国も同様なのですが…、特に、この1週間の玉の外し方が…かなりの規模の売りのようですね。

トロ:やっぱり中央突破は難しかったね。カタルの復興基本構想は無理だよ。説得力はあるが…外人買いが必要だからQE2終了の6月が基準になっており、少なくとも2~3か月は様子見が必要なのだろう。最近ではたくさんの懸念が挙がっているよ。中国のCPI数字はそれほどでもないが食料品は2ケタの上昇を続けているから生活が大変だろう。それにカタルが指摘していた原油価格も、昨年末の水準まで下がりそうだよ。現在は93ドル台だよ。お前は昨日、ドイツの自動車販売が堅調なので、世界経済はそれほど落ち込んでいないと結論付けていたが、どうかな? 景気減速は、これから本格的になるんじゃないの?

かたる:そうかな? 
僕には日本株が上昇する条件が揃ってきたように感じるんだけれど…。実は昨年だったかな? マツダを手掛けたきっかけは国内生産比率だったんだね。最近はメキシコかな? 米国から生産基地を移転するようだけれど…。もともとマツダは国内工場がメインなんだね。だから為替の影響が自動車の中で一番大きいのだ。でも5月の貿易統計は、震災の影響で大幅な赤字だったね。

時代や:じゃ、何故、円高の動きになっているの?

かたる:資本収支を含めた経常収支では、そんなに大きくないのだろう。むしろ黒字かな?なにしろ債権大国だからね。伊達に円が強いわけじゃないよ。米国は流動性の罠に陥る可能性はあるのだろう。日本のバブル崩壊で味わった現象だね。これから話す事は…僕も見えている訳じゃないが…あくまで発想だからね。自然エネルギーの買い取り法案の成立に菅総理は力を入れていると言う。当然、経団連の米倉会長が反対するように電力料金が引きあがるのだろう。このような現象がカローラなどの生産移転の切っ掛けになるかも知れないね。

トロ:いったい、何が言いたいの?

かたる:僕は、東電の処理は電力料金の引き上げに繋がり、菅内閣のやり方に異議を唱えたが…。「災い転じて福となす」の格言通りになる可能性もあるよ。要するに日本が変わるきっかけだよ。テレビと同じで…汎用品の製造を日本が手掛けても、終わりのない戦いを強いられるだけだよ。そういう時代を限りなく続けてきたけれど…そろそろ、発想の転換が必要なんじゃないのかな?

1ドル360円だった円が、今では80円だからね。4倍以上になったわけだよね。強くなった円を使えば良いよ。そうして支配すればいい。日本にはそのような発想がないから、終わりのない戦いを強いられているだけだね。

トロ:まだ分からないよ。

かたる:僕は米国などの資産を買おうとはせずに、アジアのインフラ整備を作ってあげて、その使用料をもらう形で、日本国民が生活する資源分ぐらい稼げるんじゃないかな?…と思っているよ。例えば、今、タイではダウェイの整備に、日本の力を求めている。少し解説が必要かな? 以前、東西回廊の話をしたのを覚えているかな? 2009年6月12日の「今日の市況」に地図が掲載されているよ。道路の整備や水道に鉄道、人々の役に立ち喜ばれるよ。さらに将来、それらの低開発国は必ずインフレになり、資産価格は上昇するから、その社会資本設備を売ってあげても良いよ。会社ごとね。

トロ:お前らしい発想だね。

かたる:今、お金があるのは商社だよね。総合力もあり、企画立案などの能力もあるよ。複合的なまとめ役としてはピッタリなんだが…。僕は高くなった石油や鉄鉱石、石炭などの資源会社を買うより、アジアの社会資本整備関連に力を入れるべきだと思うね。高速道路網の整備なら採算に合うインフラ整備が可能じゃないかな? 電力でも、下水道でも…。やるからには、必ず採算性を考えないとならない。でも過去の日本のように、多くの国は成長率が高いから、現地通貨の借り入れで行えば大丈夫だよね。信用を補完するだけで資金は集まるだろう。

おぉ、原稿通りに動いてきたな。実はこの原稿はザラバ中に書いているから、少し株価との整合性に欠けるかもしれないが…ご容赦くださいね。現在は2時半過ぎです。今日のビスタの原稿通りの動きになってきました。でも…、えぇ…ん。まぁ、良いか。

トロ:お前の好きなDENAの話か? それとも先ほど話題にした、日立かな?

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かたる:まぁ、そんな所だよ。でも今日、僕が買ったのはゲリラ銘柄だね。冒頭で解説したトロの意見も一理ある。要するに8月にずれ込むパターンだね。果たして、どっちだろう? 

最後に非常に重要なんだけれど…、ドイツではEVに欠かせない素材として炭素繊維が本格的に導入されるらしいね。問題は、鉄と20倍ほど違う素材価格の引き下げだけれど…、量産化でどの程度、引き下げられるかが勝負になるのだろう。今日の新聞の話題で気になった材料だね。


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投稿者 kataru : 2011年06月21日 15:46