今日の市況(2011年05月25日)
かたる:仕方がない相場だね。実はNYダウは5月に入ってから弱い展開が続いています。7勝10敗で5月13日から3連敗して、2日戻し、再び3連敗です。3日連続で下がることは、これまであまりなかったのですが…。明らかに調整波動に入りましたね。先日の予想通りです。問題はQE2終了後の経済指標です。このデータを見ないと分かりませんから、株は下がるか横ばいなのでしょう。大きく上がることはないでしょうね。
トロ:たしかに…カタルが懸念する理由が日経新聞を読むと分かる気がするよ。今日は昨日に続き中国の景気の状態が書いてあり、過剰生産設備投資の話が書いてあったね。この記事を読むと先日のコマツの急落は分かる気がするよ。
かたる:僕は現場を離れたから、関係ないとは言えないけれど…気は楽になったね。自分の株の売り買いだけだから…。昨日のように見込みを間違えば損をして、どうせリバウンドに過ぎないと思い、空売りを続行しているが今日は儲けになっているね。でもやはりディーリングは性に合わないね。こんなものはゲームだよ。所詮、10億を超えれば、できなくなる。億単位になれば、簡単に自分の売り買いで相場が動くようになるからね。まぁ、自分が生活する程度は市場から恩恵を受けたいものだが…まだ1年生だから結果は分からない。
時代や:今日は何をやっていたの?
かたる:ディーリングなんか参考にならないから言っても仕方ないよ。でも先ほどトロが指摘した日経新聞の中国経済の話は怖い話だね。物価統制や一人っ子政策の弊害を市場は織り込んでないし…表面化するとすれば、この夏の電力不足で日本企業が操業停止になるかどうか…。つまり米国も中国も大丈夫だと思うが…分からないから状況を見守るしかない。でも新聞と言うのは恣意的な記事を書くことがあるからね。
例えば…日経産業新聞に僕はよく騙されたが…だまされた…は語弊がある。僕が勝手に思い込んだわけだけれど…月曜日の記事でタツタ電線が紹介されていたよ。実にこの会社の紹介記事はプロ好みの材料で、興味をそそられている。そう思っていたら、昨日、僕が拾っている回転率のリストの登場し、昨日、人気株になり新値を追っていたね。

トロ:何が良いと思ったの?
かたる:スマートフォンが売れており、電磁波のシールドフィルムが売れていると載っていたね。これだけじゃ当たり前で、惹かれないよ。一つは決算数字の出し方が、気に入ってる。間違いなく、今期も大幅な増額修正をするだろう。何しろ増産投資をしており、これからガンガン増えるからね。更に記事によれば世界シェアは、ほぼ独占状態らしいね。新規分野で会社が変貌する可能性があり、株価が4ケタになるかも知れない素質があるんだよ。でもそう考えて買っていたら確実に目先はやられるね。
時代や:記事を書いた周りは前から知っており、事前に買っている奴が一杯いるから絶好の売り場になる訳だね。
かたる:うん、良い記事でもその時に買っちゃダメなんだね。僕はいつも失敗しているから一度に買わないと言っているよ。このレポートを読んでその気になったら、先ずは自分で確かめることだね。会社のホームページに行って調べたり、図書館に行き、あるいはお取引の証券マンに頼めば記事のコピーぐらい送ってくれるかもしれない。最近、著作権の話で新聞記事のコピーもうるさくなって…ここまで証券会社が気にするのはどうかと思うが…。兎に角、なかなかだよ。買ってみたい株だね。こういう株がカタル銘柄の候補になるね。
時代や:でも株は駄目なんだろう?
かたる:そんなことは分からないよ。好調な経済指標が続けば持続的な景気拡大が確認されるかもしれないよ。その為に資源価格の動向は重要なんだね。僕は年初のレポートで米中関係の話を書いているよ。つまり中国が戸惑うことは、米国の狙いでもあるよ。でも…ね。仮に本当に中国が沈むと米国自身も困るんだね。僕はやはり金融規制の話だと思うよ。WSJによると、またSECはバンク・オブ・NYとステート・ストリートを対象に調査を開始したらしいね。さらにコラムのQE2の幻想は面白かったね。やはり僕と同じ考え方の人が大勢いるんだよ。更に…「国は東電をスケープゴートにして逃げるのか」と言うレポートも見かけたね。僕が以前から主張している内容に近いものだね。
日本国民は自分でよく考えないとならないよ。マスコミに流されないでイワシ民族にならないように自分で相場を考え、自分で相場を張るんだね。たがいに頑張ろうね。今日はどうにかノルマを達成。

投稿者 kataru : 2011年05月25日 15:28