今日の市況(2011年04月08日)
かたる:本日の午前中はガックリしていましたが…世の中は広いもので危険を承知で支持してくれる人は居るようで、日本もまだ捨てたものじゃないかな? なんとか本日の東電はストップ高となりました。買戻しの一環でしょうが、中には支持してくださる方が大勢居るのでしょう。果たして世論はどう動くのでしょう。
株式市場は経済の鏡です。
正しい政策が実行されれば、GDPは増え可処分所得も増え国民が豊かになりますから、当然、市場価格は上がります。多くの人は日経平均株価を見ますが…、実際は単純平均株価の方が実体経済をよく表しているのでしょう。市場参加者は市場を通じて世間を評価し、正しいお金の流れを創れば、やがて実体経済がその方向性に向かいます。市場経済とは市場と実体経済が一体化している現象を言うのですね。市場は賢いのです。偽物の政策をしていればどんなに詭弁を用いても、単純平均株価は下がり続け「失われた時代」は続きます。
IRNETは賢く自分で考える株式投資を実践するために、未来かたるは努力しています。でも市場を誤解している人は大勢います。良い情報だと…そんなものがある訳がありません。市場は常に流動的です。可能性はあるが、結果は分からないのです。今日は『Wake Up Japan!』キャンペーンの第二弾です。今日は昨日の東電に続き「日立」を取り上げます。東電が復興相場の横綱なら、露払いはメディッチ、太刀持ちは日立でしょう。日立はご存知のように震災地である茨城の会社です。日立市、ひたちなか市や水戸市など周辺一帯にグループの工場が多く集まっており、この度の震災でも大きな被害を受けました。未だに全面復興まで至っていません。
何故、日立が復興銘柄なのか?
復興相場は、単に地震からの復興だけではないのです。「Wake Up Japan!」失われた時間を取り戻し、「鬱」が続く時代からの脱出を願って、相場観は組み立てられています。コマツは日本を代表する建設機械の会社ですが同業でも全く株価面で評価されない会社も多く存在します。コマツが何故、成功したのでしょう。今でこそ成功者のように市場は評価していますが、ITバブル崩壊時は人員整理を敢行していました。早期退職を求めたりし、その一環でグローバル展開を図って成功しています。実はコマツなど…話にならないぐらい有望なのが日立ですね。日立はBRICsの世界で高いシェアを奪うことが出来る会社です。
何故なら、社会基盤整備の創設に欠かせない発電用のタービンなど重電機が専門の会社です。皆さんにはテレビなども作っており、家電の方が馴染みは良いでしょうか? 与えられた世界環境は抜群の会社ですが、なかなか鎖国時代の壁を破れません。残念ながら経営力が乏しいために、日本と同じように失われていた時間をむやみに費やしています。でも最近のHD部門の売却などをみると、明らかに変化を始めているようにも見えますね。日立は実に日本的な村論理が生きている会社です。故に日本を代表する日立が完全復活すれば、次は重工に繋がり、やがて日本の企業全部に変革の流れが広がるでしょう。次を追うのが重工でしょう。日立と重工が市場の人気銘柄になり、何れも4ケタになれば日本株は復活するでしょうね。三菱も日立と同様に体質は古いですよ。米国のキャタピラーが、あまりにも決断が遅いために提携を諦めて、三菱キャタピラーの株式を買い取ったぐらいです。更に三菱グループは村意識が強い会社ですね。UFJ銀行を吸収しましたが、傍系の血は排除する仕組みで動いているようです。僕が言っている意味は痛いほど分かる人は大勢いるでしょう。尊王攘夷派そのものの体質を持っています。
このような内向きの村意識を早く捨てて、グローバルな効率化社会競争に向かえば、市場はその動きを評価して、日立を取りあえず4ケタの目標値まで運ぶでしょうね。おそらく完全ならコマツの株価を抜くでしょう。先日、配当政策を見直す表明をしていましたが、3月は3円、中間で5円の合計で8円の配当を実施すると述べていましたね。震災からの復興だけでなく、日本と言う村意識の古い殻から脱皮し、失われた時代からの復興相場なのです。
実は日立だけでなく三菱も何故、村意識が強いのでしょうか? それは我が国の官僚組織を真似ているのでしょう。戦前は内務省と大蔵省が二分する力を持っていたようですが、GHQにより内務省は解体させられ、大蔵省が戦後復興で活躍しました。今回の震災復興は財務省にかなりの権限があります。僕の友達が以前、復興予算を組んでいました。彼は話していましたね。このような復興の場合、原状復帰が基本になります。昔あった場所に、同じ道路を造り堤防を築きます。効率化を排除し、昔あった場所に、同じものを作ることが前提になるそうです。こんな復興なら、しない方がマシですね。
折角、天が与えてくれたチャンスなのです。工場などの働く場所もなくなり、住む家もなくなりました。戦後の焼け野原をイメージされた年配の方も大勢いらっしゃるでしょう。関東大震災の頃、後藤新平が帝都復興計画を立案し、一度は国が全ての土地を買い上げ100メートル道路やライフラインの共同溝などの案があったそうですね。しかし予算の関係から縮小され現在の「昭和通り」や首都高の原型ができたとか…。福島原発の周辺の土地もすべて国が買い上げ、効率的な原発の未来都市建設をすべきです。幸い人口は少なく、実験としては面白い計画になります。免税処置を実現し企業誘致を募れば、予算はそんなに掛からないのでしょう。多くの民間企業のPFIを活用すればいい案が出てくるでしょうね。周辺住民は住民税が免除になるばかりか、公共施設や学校など全て無料で近代的な生活が出来ます。その権利は限られた人が優先的に入られることになれば、無償で自分たちの土地を国に提供し、復興にあたる人は大勢いるでしょうね。建設には10年はかかるでしょうが…その権利は高値で売買されるでしょう。証券化すればいいのですね。復興予算の大半は準備できるでしょう。悪戯に原発反対ではなく、今回の原因は電源問題であり、教訓として生かして前に進めばいいのです。そうすれば東電はスター株に育ちますね。
市場経済とは何が起こるか分かりません。アイディアひとつで人々の心は動き前向きな希望溢れる社会が実現できるのです。原発周辺で住む先のないお年寄りは、残念ながら自分たちは生きている間に完成が見られないかもしれない。しかし、そこに住める証券化された権利を売却すれば、都心の高級老人ホームに入れますね。おそらく無税化などの特権を付ければ、東京都心の地価に匹敵する価格で売買できます。考えただけでワクワクしますね。東電はその中心企業になります。株価は1万円に声がかかるかもしれません。現在の政府案では駄目ですよ。企業責任を問うようでは、最低株価は124円だったかな?そんなものかも知れません。全てはアイディア次第です。
「頑張れ!東電」
「がんばれ、ニッポン!」
「ウェークアップ、日本!」
(多くの方からメールをいただきありがとうございます。反応を感じられうれしかったです。ドバイの未来都市に負けるな、日本!)


投稿者 kataru : 2011年04月08日 18:33