未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年12月17日)

かたる:自民党の圧勝を受けて…些か呆れています。
失われた時代を創った張本人の自民党が反省に立ち政策運営をして、日本を再び成長軌道に戻せるのでしょうか? 国民は非常に危うい選択をしましたね。時代遅れのケインジアンの政策を再び実行するのでしょう。既に日本の損益分岐点が下がり、更に空洞化による需給バランスも調整されているので、90年代より波及効果はある程度は期待できるのでしょう。しかし未来分野に果たして効率的な投資できるのでしょうか。それとも安心・安全を求め、将来性から見てマイナス面の防災対策が中心の予防保全と言う考え方からの需要がメインでしょうか? ショーボンドなどは、既にかなり株価が買われていますね。

仮に資金源の目途を考えない大規模な財政出動をして、日銀へ更なる金融拡大を望むと…円安に大きくぶれる可能性があります。未だに日本は債権大国ですから、直ぐにメディアが騒ぐように、外部から資金調達を迫られる訳ではありませんが、膨らんだ財政規模を減らすのは至難の業です。先ずできませんね。年金額が一律に3割カット、年金支給開始が70歳になり、医療費が5割負担となると…大変な生活を強いられる人も多くなります。この金融危機は、いきなり訪れるのですね。加速度的に長年のツケを払わされる羽目になります。既に手遅れに近い時間的な感覚なのですね。

ただ最高裁は今回の選挙に無効判決を下す可能性があり、早晩やり直しの選挙があることは間違いなく、現在の小選挙区制度も見直される可能性も同時に存在します。今回は誰も指摘しませんでしたが、グローバル化の考え方を広げることができるかどうか…。国を超えた経済圏のアセアンを中心としたアジア戦略に沿った政策運営ができるかどうかが、日本の明暗を左右することは必然で、この観点が今後も注目されます。目先は景気対策の財政出動がテーマになるでしょうが…早晩、化けの皮がはがされる時期が来るのでしょう。失われた時代への揺り戻しか…相場の読みは、更に難しくなりますね。具体的には後日詳細に書く日も来るでしょう。

幾つかの条件がそろっており、もっと本格的な金融相場のイメージを抱いていましたが…確かにその兆候はあり、その流れもあるのですが…残念ながら鮮明ではありませんね。その背景は政治の混迷があるのでしょう。懲り懲りだった自民が圧勝した背景は小泉進次郎さんが指摘したように民主の自滅的な崩壊と第三極の不明瞭さが表面化したのでしょう。しかし反自民の戦力はかなり存在し、民主と維新などに票が割れていましたね。その結果を受け小選挙区制度なので自民が圧勝したのでしょう。この選挙制度の形が問われ、橋下さんが出馬しない理由を述べていましたが…地方からの政治の意味も問われますね。今回の選挙で良かったのは、中央政権体制の問題点が、ある程度、明らかにされている所ですね。TPPや原発、消費税などの指摘ではなく官僚機構の重さが問題にされています。原発事故の一連の流れを見ると、だれも責任をとらずに逃げて「うやむや」にする中央集権体制の問題点が明らかにされたことです。一体、責任をとらない規制とは意味があるのでしょうか? 僕自身、規制制度にうんざりしています。法律ではない自己規制のような人間の行動を縛る目に見えない規律が社会に存在し、日本の良さである村論理を捻じ曲げて使われている様なイメージですね。この殻を打ち破り進まないとなりません。

ただ株屋にとって、今回の結果は良いものです。それは財政出動をし、日銀に大きなプレッシャーがかかり金融緩和の方向性が明確になるからです。間違いなく報道されている姿勢で政策が動くなら、円安は進み、株と言う資産価格が見直されます。目先は…ですよ。ただ90年代と同じように、いくら財政出動を実施しても…偽物の成長は一時的な波に過ぎません。真の成長は未来都市を目指す、地球をリードする構造改革ですね。日本だけを考えた政策では意味がありません。その意味でアジア地域において情報の共有化に力を注ぎ、アセアンの港湾設備や鉄道、道路などの社会基盤整備への協力が必要でしょう。同じ財政出動でも未来に生かされる考え方が必要でしょう。安心・安全を求める為に、補修を考えた規制を導入すべきですね。これまでは、ただ建てるだけでしたが、100年後、200年後も使えるような概念で、補修をメインに据える規制を設けるべきでしょう。予防保全への投資も日本の社会基盤構造物は古く必要になります。新たな投資は規制を解除することで民間の力で成し遂げるべきです。そうすれば権力のいやらしい使われ方がなくなります。収賄罪などなくなりますね。

フクシマは格好の未来都市を実現させる材料なのです。モデル都市を建設して欲しいものです。金融デリバティブの機能を持ち込めば、いくらでも資金は集まります。自らが予算を使って行動するのではなく、政府は計画を考え総合的にプロデュースする役割に徹するべきでしょう。連携を成し遂げる為に国家の情報を整備し、その橋渡し役に徹すれば様々な問題点は明らかになり、法律を変えて対処できます。なによりお金がかかりません。世界中のセレブが住民となる未来都市が実現できますね。簡単なことですよ。最先端の医療や介護から犯罪の無い街、自然の中でのびのびと生きられる言葉の壁を超えた未来都市が実現されますね。税制優遇する先進国のモデル都市を実現させれば、そのモデル都市をヒントにして地域に密着した新しい社会が次々に日本中で興り新しい成長過程が生まれますね。財政出動の概念が変わります。いつまでも時代遅れの造っては壊す無駄な投資をすべきではありません。

目先は財政投融資絡みの銘柄がブレイクアウトする可能性が高いですね。ただかなりこの結果は株価に織り込まれており、全体が総花的に上がる場面は早晩終わります。一部に仕手系の銘柄が物色されるかどうかも相場のエネルギーを見るポイントでしょうが、自民党の政策方向への投資の第一段階は、今来週あたりで一旦は峠を越えるのでしょう。一度、調整過程を早晩迎えると考えています。早ければ来週あたり遅くても来月の半ば辺りには峠を迎えるのでしょう。ただ引き続きマネタリーベースは増え続けますから、大きく下がることはなく、物色方向が変わるか…高値保ち合いの形態になると想像しています。やはり米国の財政の崖への懸念も、まだ多少は残っていますね。もともと、かなり株価水準が低いので心配することはありません。三菱UFjは350円から395円ですからね。僅か45円の上昇でしかありません。

野村は未だに投資CFの観点の投資額は話題にもなりませんね。しかし金融危機後に1兆5千億円ですからね。レバレッジがどの程度かかっているか分かりませんが、相当な資産規模でしょう。つまり僕の狙いは米国の不動産の上昇にあります。今は数字が出てないので不安感が先行しますが、もし僕が考えている様な資産投資が実行されていれば、来年は間違いなくフィーバーします。株式投資を考えてください。Jトラストのような20倍投資はなかなかないですが、2倍や3倍はゴロゴロしています。間もなくシャープも2倍になるでしょう。おそらくレベレッジを掛けて米国不動産投資に傾斜している筈です。故に1兆円なら2兆とか3兆円とかの利益は直ぐに生まれますね。何しろ金融のプロですから…。ただタイミングが二番底を考慮してなかったために…水面下から出て来るタイミングが未定ですね。何処で収益を計上するかも経営者次第なのです。

要するに経営者ではないから何処にどれだけ資金を掛けているか分かりませんね。ハウステンボスだって中国関連で目先は大きく落ち込んでいる筈ですね。このような埋もれた種が至る所に存在する筈ですね。米国は話題にならずに実態は分かりませんが、かなりハイリスク投資を実施していることは間違いありません。自分で野村証券の投資キャッシュフローを有価証券から追えば、僕の述べている理由を理解されることになります。プロはこの段階で通常は相場に参加しますね。この段階の意味は四季報では前期の一株利益は僅かに3.2円です。今期予想が13.5円になっており純利益は僅かに500億円です。14年の予想は1200億円の32.5円になっていますが、こんな数字は眉唾で分かりません。問題は米国不動産の動向なのですね。1兆5千億を投資し50%アップなら7千5百億円、レバレッジがどの程度かかっているかの問題です。仮に信用取引並みの3倍なら2兆円を突破しますね。毎年切り売りして3千億ずつ使っても、7年から8年は持ちますね。

自民党が圧勝し、ねじれも解消され一気にマネタリーベースに圧力がかかると、資産価格は暴騰しますね。その走り相場になっても不思議ではありません。この辺りの視点も必要かもしれませんね。少しその観点から銘柄を選別しておこうかな?まぁ、この程度、市場にユトリが生まれれば、儲けることはそんなに難しくはないでしょう。空売りは慎んだ方が賢明でしょう。僕は目先、緩む可能性も視野に入れていますが…時代的な大きな背景に変化が生まれているのです。その辺りをよく考えた方が良いでしょう。だから昨日は自分でマネタリーベースの数字を調べなさいと…わざわざ検索の仕方を載せたのです。自分で調べないと理解は深まらないものですから…頑張ってくださいね。

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投稿者 kataru : 2012年12月17日 12:58