未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年08月20日)

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かたる:本日の日経新聞で関心を抱いたのは…大林さんが書いた「江戸の世に匹敵する国民負担」と言う内容のレポートで、2012年の経済財政白書を見ての感想でした。7月27日に白書が公表されていますね。全部を読むのは大変なので、誰かが読んでエキスを与えてくれると良いのですが…。そのようなサービスはネット社会の中でも、なかなかお目にかかれませんね。一つはエキスを抽出する力は、時間では買えず経験がものを言います。長年、レポートを書く商売をしてないと、良い物は出来ませんね。カタルが目を通す量は限られています。だから株価が自分の意に反した動きをする事が時々ありますね。

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例えば…現在進行している、「何故、米国株は6週間も連続高するのでしょう?」 きっとカタルが知らない何か背景があるのでしょう。サブプライムローンの時もそうでしたね。日経新聞には、最初はCDSの話は出ていませんでしたね。後でわかることですが…サブプライムローンはCDSを利用した末端の大衆商品でしたね。金融デリバティブの実態が分かるのは、最初の株価の下げから、ずっと後の事です。現場で働いていれば実態は把握できますが、一般的な情報では分からないことはたくさんあります。

冒頭の国民負担は消費税が話題になっているので、経済財政白書から抜き出された意図は良く分かります。多くの高級官僚が目指す北欧型の経済体系を引き合いに出して解説しているのも理解できますね。大林さんはどちらかと言えば…官僚的な発想なのでしょうね。しかし市場原理主義の考え方では、健康保険なども自己責任と捉え米国の共和党は戦っていましたね。小さな政府をめざし市場原理に資金配分を委ねるべきだと考えます。ただ市場原理主義の欠点は今回の金融バブルのように「行き過ぎる」事で、必ず修正が訪れます。そうして1929年の大不況の反省として1933年にグラス・スティーガル法が制定され、今回の金融危機ではボルガー・ルールが取り入れられるわけですね。

でもデフレ経済を長く続ける清貧思想は日本化現象を生み、長い停滞を生みますね。あとで登場させるイノベーションのイメージ図で例えると…日本はガソリン車のような存在です。反省も20年を超えれば…違う考え方が生まれても良いでしょう。この白書の中で国民負担率より、刺激的な記述はイノベーションについて考えていることで、最近のエコカー補助金はこの考え方が背景にあるのですね。人類史上の大きな発展は、なんと言っても産業革命でしょう。しかし産業革命も調べてみると分かりますが、時間軸が長く徐々に変革して行きました。蒸気機関が生み出され、鉄道が整備され、様々な産業が興る訳です。キーワードはいつの時代も「情報」ですね。情報は命も救うことがあるのです。知識の伝達は非常に重要なことですが、日本人はこの考え方が希薄です。

さて白書に戻りましょうか…情報の宝庫と言うか…日本の現状を白書はよく解説してあります。最近の高齢世帯が消費を増やしているグラフなども載っていますよ。カタルが百貨店株に注目している理由のバックボーンの一つの現象ですね。このイノベーション、技術革新と良く訳されますが、刷新するとか革新するとの意味でもあるようですが、日本は確実に変化しているのですね。エコカー補助金によりガソリンスタンドはどんどん衰退し、エネルギー効率が高まりますね。太陽電池の42円の買い取りは投資を生んでいます。使わなくなった休耕地が活用され投資の物件になりお金が動くようになりますね。使わなかった屋根や屋上が電気を生む場所に変わり経済効率が高まります。本日の日経新聞トップのLTEですが…昨年、アンリツに注目した根拠が現実になっている事が書かれており、株価は4桁を維持し下げていませんね。此処にもイノベーションの価値が証明されていますね。スマートシティー構想が軌道に乗れば、日本の新しい潮流は明確になるでしょう。

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今の日本の現状は単発のイノベーションがあちらこちらで散見されるようになりましたが、一つの流れになっていませんね。潮流にするためには力強いリーダーシップが必要になります。原発も、オスプレイも、TPPも、消費税もみんな意見は分かれます。正解などはないのでしょう。どれを選び突き進むか。要するに行動しなくては、分からないことはたくさんあります。少数の犠牲で多数が豊かになるなら、その道を歩むのが正解なのでしょう。成田闘争のような悲劇を繰り返さない為に、犠牲は仕方がないと切り捨てて突き進む勇気も必要なのでしょう。株式投資も同じです。IRNETで紹介した介護のツクイなどは徐々に下値を切り上げ、武富士のかたき討ちのアコムもそうですね。もし本当なら画期的な材料の東邦チタンも徐々に評価されているようです。本筋は銀行ですが…様々な切り口が株式市場にはあるのです。

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投稿者 kataru : 2012年08月20日 10:41