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2012年07月29日

日本の方向性

日本経済は1985年のプラザ合意により、曲がり角の幕が開けたのでしょう。あと3年で30年になります。為替水準を超える生産性の向上により日本製品が世界中から持て囃され「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、世界中から日本の年功序列や終身雇用と言う労働制度が注目された時期でした。一方で関税などの産業障壁により鎖国制度が進んでいた時期でもあります。日米同盟を基軸とする米国の保護の下で成長していた時代が終わりを告げたのです。

時は移り野田政権下でTPPが話し合われコメの内外価格差が問題視され始めています。鎖国時代の象徴的な内外価格差を示すコメの問題が大きくクローズアップされます。ある意味で外貨を稼ぐために、加工貿易により付加価値を転嫁して貿易黒字を基礎に日本は成長してきました。しかし新興国なら許されるハンデも先進国の仲間入りをすればフェアな関係を求められるのは当たり前でしょう。今はV22-オスプレイの安全性問題で日本中が、おかしな方向性に議論が進んでいます。もう少し日本人は原点を考えなくてはなりませんね。徴兵制度を復活させ独自の軍隊を持つのか?それとも米国の庇護を選ぶのか?難しい問題を先送りせずに真剣に考えねばなりません。

全てがコメの内外価格差と同じです。自民党政権は票田である農村部を小手先の欲で操ってきました。その失政のツケが内外価格差の拡大と農業人口の激減、農村部には若い担い手は少なく、三ちゃん農業の極みにあります。荒れ果てていく耕作地は日本の産業政策の象徴的な存在です。長いデフレはニトリやユニクロを生み、内外価格差を生かした構造転換が促進されました。時代背景を考えると伸びる企業と言うのは、やはり時代背景があるんだな…と、改めて考えさせられます。

今の日本はようやく高度成長期の歪みが是正されている動きなのだろうと考えるようになってきました。昨日のモヤモヤとしたレポートは、だんだん進化を遂げ洗練されたものになっていくのでしょう。もしこの発想が正しいならコメの内外価格差がなくなるまで、関税がゼロになるまで新しい相場は来ないのかな?でも日本は捨てたもんじゃないですね。昨日の日経夕刊でしょうか…百貨店の増益報道があり高額品が売れていると書かれていました。私がレポートで、以前、高島屋などの百貨店株はそろそろ買いじゃないかと考えていることを述べて事があります。理由は日経新聞の報道だけでなく、団塊の世代である従業員が続々と退社を迎えます。そうなると人件費の構造が大きく変わりますね。勿論、団塊の世代が退職の時期を迎え、日本の消費構造が変わる可能性もあります。だから百貨店株は注目されます。

日本のGDPは469兆円もあるのです。捨てたものじゃありません。長いデフレは百貨店業界のように構造転換を迫り、同時に売り上げも構造的な岩盤の位置にあるのでしょう。本当の日本の実力の岩盤に届いたイメージが強いのですね。まだレポートは完成されていませんね。分かり辛い表現が多いですね。TPPの参加は農産物の関税問題にも大きな影響を与え、必ず、コメの価格も議論されます。そうなると三ちゃん農業の実態が変化を迎えることになります。企業が農業に参入し恵まれた自然を生かす取り組みが進むことでしょう。今は過渡期なのですね。明治維新以来、追い付け、追い越せで富国強兵路線を突き進み、戦後は日米同盟の庇護の下で発展し先進国入りを果たしましたが、プラザ合意の転換点で政策の選択を誤ったのです。TPPへの参加はある意味で理に適っています。

市場ではパナソニック、ソニー、シャープなどがドンドン売られ、介護のツクイなどのベンチャー企業が活躍するようになっています。ニトリなどは円高メリットを生かし成長を続けています。株価は正直に動いていますね。下のグラフはニトリ(赤)、日経平均株価(黒)、パナソニック(青)です。如何に世論が間違っているか? 既存の固定概念が間違っているか…の証明でもありますね。大震災は日本の構造転換を際立たせ、市場に大きな影響を与えるようになっているようです。

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昨日のレポートと合わせて読んでください。私自身があやふやな状態なのでまとまりのないレポートですが、考えている主旨は何となく伝わるかと思います。一番大切なことは世の中の流れがどんな選択をするかです。日本経済のテーマの一つに団塊の世代の動向が重用で、おそらく消費を刺激し始めることは事実でしょう。だから先ほど述べた百貨店株も注目されるでしょう。TPPは最近あまり問題視されていませんが、参加は是非しなければなりませんね。なし崩し的な時間の概念を求めるのか?それとも破壊的な斬新性のある改革を求める選択をするのか?どうなるのでしょう。分かりますかね?ニトリのようにワタミが成長路線に乗る可能性があることが…もちろん、これからの経営者の選択が株価を決めます。ソニーだって、同じように成長株の素質は持っていますね。大きく転換する素質はあります。経営の方向性が悪いのですね。折角の経営資源が無駄になっています。

投稿者 kataru : 16:37

2012年07月22日

規制の虜

WSJの報道に「白川総裁は先週、円高は景気に悪影響を与えるとする従来のスタンスから離れ、堅調な内需の背後にある5つの要因の1つとして円高メリットを挙げた。日本経済は1-3月期、内需主導で4.7%の成長率を記録している。」との報道がありました。おそらく震災の影響で減った小売りが回復しているにすぎないと思いますが、「経済産業省のデータによれば5月の小売売上高は前年同月比3.6%増となり、6カ月連続で増加した。」のだそうです。ざっと調べてみたのですが、平成21年分からしか見当たらず長いデータを探すのを断念しました。これでは長期のトレンドが分からずに一概にこの報道が正しいとは言い難いのです。ただこの報道の数字は事実ですね。参考資料の中で平成17年度を100としたデータも現在は100を超えていますから、縮小する小売が止まっており横ばい状態とも言えるのでしょう。

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最近、考えているのが日本も捨てたものじゃない…と言う見方ですね。
確かにデフレ下で少子高齢化が続き、生産人口が減るので全体のGDPを効率化で増やすのは大変です。だから技術革新で付加価値を生み出す変換が求められます。例えば大企業に導入され効率化推進になっているアイパッドなどは、顧客データを手元で管理できセールスマンを始め効率的に仕事を出来る武器になっていますね。クラウドの世界です。まだ一般化されていませんがまだまだ伸び続けるのでしょう。車の世界ではカーナビがスマフォに置き換わり、情報端末の価値が無限に広がる一例なのでしょう。農業の生産管理などにも使えそうなアイテムです。やはりゲームだけでなく無限の広がりを持つ携帯コンテンツサービスは日本の新しい働き頭になるでしょう。チマチマした国内ではなく是非、早めにグローバル展開を考え活躍してほしいものです。

何度か取り上げている沢井製薬とオリエンタルランドの活躍は、デフレの縮小均衡が終わりつつある現象の一つではないかと考えています。ただ株価の値動きが地味で、カタル向きではないのですが…故に成長は分かっていても投資尺度に合わないとも考えていますね。おそらく百貨店株も長いデフレ状態から間もなく脱出する可能性を秘めている業界でしょう。何故なら、一つは団塊の世代が退職し、古い体質が変化するからですね。この意味は二つの点で賃金の高い従業員が続々と退職を迎える事。更に立地条件を生かした情報の発信地としての発展が可能だからですね。ブランドもまだ生きています。きっと働き甲斐のある職場に変化するでしょう。企画力次第で甦る百貨店業界となるでしょう。まだ芽は感じられませんが育つ土壌が存在します。

農業関連でなかなか浮上する銘柄が出てきませんね。何かある筈です。丸紅は世界有数の穀物商社でもありますが、この円高を上手く利用できるのかどうか…。ADM(Archer Daniels Midland Company)やカーギルには遠く及びませんが、きっと何か出て来るはずですね。今までは輸出がメインとの考え方で銘柄を見てきましたが、視点を変えないとなりません。きっと何か光る銘柄がある筈ですね。その意味でワタミなどは注目される銘柄の一つです。居酒屋なのですがその為に農業にも進出しており、更に介護と言う分野も手掛けています。ここ数年は1600円前後のボックスですが、最高値の5300円台を奪回できるかもしれません。注目して置いて下さい。残念ながら、銘柄探しをする時間が余りとれません。しかし、まだ銀行株がこの水準ですから慌てる事もありません。

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これだけの国債の高騰なので「りそな」は管理銘柄からそろそろ脱出できないのでしょうか?この銘柄を考えると1989年に起こったバブルの清算と言うのは大変だと言う事を認識できますね。今、世間を騒がしているスペインの銀行や米国の金融界も相当に内部は痛んでいる筈ですね。だから基本的に日本化現象が進み経済が停滞しているのですね。しかし間もなく23年の経過ですからね。中央政権下の日本経済が地方に分散移行し、地方政府の努力で新しいライフスタイルが定着するには、あと10年以上かかるのでしょうね。先ずは予算の執行権利を地方に移管すべきですね。その為に今の震災の復興予算は、良い実験です。中央集権で生きる、抵抗する官僚組織との戦いは、財務省主導の野田政権が崩壊し変化するのでしょうか? 

見えそうで、なかなか見えない新しい世界、しかし沢井やオリエンタルランドは明らかに新しい世界を象徴している銘柄ですね。おそらく地味な介護も日本を代表する産業に育ち、このノウハウが蓄積され、「おもてなしの心」を売りにするグローバルビジネスに羽ばたく企業が出て来るのでしょう。何となく、分かってもらえますかね? 最近カタルが視点を変えて努力しているイメージが…。

これまでは世界競争に勝つ為に「追い付け、追い越せ」で、日本中の資源(人材などを含め)を東京に集め、中央政権が全てを決めてきましたが、先進国入りして明らかに迷走を始めた司令塔は猛省すべきですね。プラザ合意から先物導入で日本独自のよき文化である終身雇用と年功序列を代表とするシステムが崩壊しました。東電の迷走はある意味で日本の象徴だった官民一体が崩れた事例でしょう。

「規制の虜」は、まさに中央政権を支えてきた日本の恥部ですよ。狡猾に利益を狙ったシステムが東電の事例で明らかにされました。コンプガチャ問題も同じ土壌にあります。メディアは表面上の現象を追うのではなく、背後に隠された真実を伝え、社会を変革せねばなりません。単に大津の自殺問題で教育委員会を叩いても進歩はありませんね。文部省の指導マニュアルが教師の権限を奪い、いじめを生んでいる土壌なのかもしれません。同じ土壌ですね。なにも「規制の虜」は東電や日本の産業界だけでなく、一番大切な教育の場にもあるのでしょう。だからどんどん日本は負け続けるのです。システムに胡坐をかくダニのような輩を根底から排除するのが、中央政権から地方政治への展開かも知れません。
もう少しのイメージなのです。既に株価面では新しい成果の躍動が始まっているのでしょう。

投稿者 kataru : 15:46

2012年07月16日

流動性の罠の先行組

高齢化社会を迎え日本では介護ビジネスが華を開く時代になってきました。考えてみれば今は内需だけの成長ですが、このノウハウを海外展開しても良いわけです。中国も急速に高齢化社会になります。何より良いのはこの業界は右肩上がりだと言うことです。まだまだシステムが確立されておらず成長段階にあるようです。

日本ではニチイ学館やシップヘルスケアなどが業界トップを争っており、二番手にトーカイ、メッセージと続くようですが、注目されるのはツクイでしょうか?メッセージは買収の影響もあるのでしょうが借入比率が高いですね。今は低金利などでその財務戦略が生きており売上高営業利益率も高くなっています。ツクイは比較的、整って見えますから最近の急騰は、おそらく外資系ファンドの買いなのでしょうね。株価面で急伸しており見送りかな? むしろシップスヘルスやメッセージの方が先駆して休んでいます。ニチイ学館は5月に業績の下方修正を行っており下げた後なのですね。どうも介護だけでなく英語塾などの買収も手掛けており、介護がメインと言う訳ではなく、この辺りの評価が難しいですね。

かたるの好みは、積極戦略のメッセージかな?
ただ借り入れ依存度が高いので金利が急上昇した時に注意が必要です。この業界は厚生労働省の指導が重要な要素になります。業界最大手のコムソンが潰されたように役人様の権限は強く、役人様との付き合い方も重要なキーワードになるのでしょう。兎角、買収による急成長は歪みを生み、摩擦が増えるものですから…ハイリスクですね。ツクイも興味がありましたが株価面で急伸したところなので…今回は見送りでしょう。

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株式市場に元気が戻るかどうかは、金融株の株価位置が問題になります。欧米の金融機関が格下げされ日本の銀行は相対的に格付けが高くなりました。多くのグローバルファンドは業種別セクターの比率も重視されます。世界的に金融セクターから銘柄を選ぶとすれば、欧米の銀行の比率を下げ日本の銀行の比率を引き上げるファンドもあるのでしょう。更に先日お話ししたように中国系のファンドの継続買いも予想されます。ETFを日銀が買えば必ず一定比率の株が吸い上げられていきます。増資をした後の需給バランスは徐々に改善されるのでしょうが、正直に言えば、もう一つインパクトが欲しいところです。例えば国債を利食い、その資金で自社株買いをするとか…の財務戦力が見られると面白いですね。だって、国債の利回りは1%を割れており、自社株の配当利回りは3%なので理屈上は正しい選択なのですね。

今朝の日経新聞には滝田さんが中央銀行と「永遠のゼロ」とのコラムを書いており、カタルが「流動性の罠」の日本化現象が世界に広がっている話しをしていますが、それを補う記事ですね。流動性の罠は一つの魔術です。基本は需給バランスだけで水面下では改善しているのです。問題はいつ需給バランスが変化を見せるかの時間的な考え方なのですね。日本では消費税が段階的に引き上がり、日経にモデルルームの来場者が増えているとの報道が載っていますが、住宅関連株も注目されるのです。株価面では出遅れている積水ハウスなど興味がある所です。何故、一戸建てか? その背景は中央政権から地方分散の流れが背景にあるからですね。勿論、トヨタ傘下のミサワでも同じ事ですが、こちらは株価が急伸していますからね。

世界経済が流動性の罠の状態に陥っており、新興国も基本的に資金が引き上げられています。この背景は何度もお話ししています。故に流動性の罠現象で先行していた日本株が、世界中の中で注目される時期になっているとのカタルの仮説は説得力があります。消費税の段階的な引き上げは消費を刺激します。消費税法案に名目の文字が躍ると言うことは政策が転換される可能性があるのです。良いですか、今の日本は融資を審査する人員が不足しているのです。20年以上続いたデフレ政策で、銀行内にノウハウを持った人間が少ないためですね。ここで金融庁が政策を転換すれば…簡単に火が付くのでしょう。簡単なことなのです。問題は誰が鈴を付けるか? このカタルの仮説は、いくつかの条件が整っている様子が分かると思います。デフレで苦しんでいた日本株も、そろそろ動き出す時期に来たのかもしれません。

投稿者 kataru : 13:25

2012年07月15日

方向性の模索

日本の村社会はギスギスしておりユトリがなくなっているように感じます。僅かな「しのぎ」を探し、その僅かな「しのぎ」を得るために醜い生存競争が展開されている様なイメージです。こんなことを考えるのは、落ちこぼれの生活になった為でしょうか?

先ほどNHKの海外ニュースを聴いていたら、オランド大統領が自らプジョーの工場閉鎖を批判していると言います。世界の自動車業界は過酷な生存競争を繰り広げており、残念ながらフランス企業はユーロ安にも拘わらず負け組ですね。世界ではVWと現代自工かな?なんとか日本車はHVなどで善戦していますが…。基本的に効率的市場仮説と言う証券の世界の考え方では、生産性の高い産業へ資金が流れるようになっています。強い企業は、より強く、弱い企業は倒産するのですね。プジョーもパナソニックもソニーも負け組なのですね。故に資金が逃避し株価が下がるのですね。新興国の活躍で輸出企業のハードルが高くなり社会維持コストの高い日本での製造業は育ちません。電力料金から従業員の社会保障まで全ての面で製造環境は新興国と比べ割高になっています。基本的に技術蓄積の低い産業は、グローバル化の進展で労働コストの安い新興国に雇用を奪われました。ただ内需のサービス業や介護、医療の内需産業の株価だけは比較的に高いのです。一方、輸出産業の株価は価格競争に敗れ安くなっています。

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どうも、ここ点の認識が、僕ら日本人には欠けているように感じます。いや私に欠けていたのかな? 既に貿易統計の世界では原発の影響も大きいですが、赤字が定着しつつあります。幸い過去の蓄積である所得収支でプラスなので全体の経常収支では辛うじてプラスを維持しています。早めに空洞化を経験した強みでしょうか? 多くの競争力のある輸出産業は円高の為に現地生産を余儀なくされ、現地生産で得た利益を、配当などの形で国内還元しています。

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介護や医療の分野は基本的に内需産業ですね。団塊の世代が続々とリタイヤして行く中で、日本は世界に先行し金融バブルを経験し克服しました。そうして実社会では高齢化社会に突入します。多くの日本の官僚は北欧型の社会を理想としているようです。助け合う社会構造ですね。一方、小さな政府に代表される市場原理主義の社会は格差が拡大し否定されつつあるようです。その意味で、この秋に行われる米国の大統領選は興味が増すところです。オバマ大統領は医療保険に代表されるようにどちらかと言えば助け合い型の政策です。一方、共和党のロムニーは基本的に市場原理主義の競争にこそ、進歩があると言う考え方ですね。どちらが正しいかとの問題ではなく日本がどの選択をするかにより選ぶ株式も変わります。

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しかし…沢井製薬はある意味で高齢化社会において活躍する会社ですが、基本的に株価の動きが地味なのですね。少し方向性が気になりますがニチイ学館は同じ系統の銘柄です。シップヘルケア3360、トーカイ9792、メッセージ2400、ツクイ2398などは同じ介護グループですが売り上げは順調に伸びている名目の世界(インフレ型社会)に位置している会社ですね。自分が働く環境を考えてみれば毎年給料が上がる会社は良い会社ですね。基本的に介護の世界は売り上げが伸びており労働環境は過酷ですが公務員型の安定した世界です。斜陽産業を選べば、売り上げは減り労働環境はドンドン悪化します。当然、サービス残業は増え過酷な労働環境になりますね。

美味しいトマトに最近は巡り合っていませんが、食の文化も二極化するのでしょう。だから農業の世界も面白そうですね。工夫により作物は美味しく育ち、付加価値が生まれます。人間と言うのは欲求の動物で手に入らないと思えば、何とか手に入れたいと考えます。新潟には石本酒造があり、むかしは幻の酒と持て囃された「越乃寒梅」がありました。しかし石高を増やしたために、最近は幻ではなく普通に手に入るようになりましたね。

まぁ、取りとめのない内容になっていますが、内需振興が介護・医療だけでなく日本の株式を考えるうえでキーワードになりそうなので、もう少し、この考えを整理して調べる必要を感じています。デフレ環境なので株の世界は駄目だと考えていましたが、自分の考え方が陳腐化していたのかもしれませんね。沢井の動きはそんな叱咤に見えるのです。

投稿者 kataru : 16:48

2012年07月09日

視点を変えて…

ごめんなさいね。アップが遅れ日付が変わりました。
僅かな人数でしょうが、中には楽しみに待っている人も居たでしょうに…。最近、応援メールを頂き感謝しています。肉体労働者になって疲れており、先ほどまで12時間も眠っていました。まぁ、この仕事もそれなりに面白いのですが…、馬鹿らしくもあり面白くもあり…と言うところです。今は「ウォッオ」を飲み始めています。先日まで「ラム」などを買ってきて飲んでみたのですが、今一でした。しかしウォッカは良いですね。少しアルコール度が高いのかな?

江戸時代の文化と言うのは、どんなものだったのでしょう。先日のラジオ番組で成長しない社会にはそれなりの良さがあり、何故、成長率を問題にするのか分からないとの話を聞いて、もう一度、よく聞いてみようとラジオ深夜便のホームページを開いてみたのですが見当たらず、今は、今日までしか聴けない小川さやかさんのタンザニアの体験談を聴いています。世の中は広く面白い連中がたくさん居ます。若い女性がタンザニアの路上で物売りをする姿を想像すれば…彼女の人生もなかなか面白いですね。きっと僕の人生も面白いかもしれないね。なにしろ今は新聞配達ですからね。株屋から新聞配達か…。これもなかなか面白い業界です。株屋と同じく新聞屋も斜陽産業ですね。でも新聞配達は良い運動でダイエットしたいならお奨めです。近くの新聞販売店に頼めばアルバイトはいつでも出来るでしょう。なにしろ僕は72キロから62キロと…10キロも痩せました。しかも健康になりましたね。うんちもおしっこも勢い良く出ます。ハハハ…。

「ウジャンジャ」(ずる賢い、狡猾さ、機転)エコノミーか…。
生活末端者は生活するために、平気でもっともらしい嘘をつくのですね。だから貧しい人の話は、真剣に信じてはならないのでしょうか? 僕は相手のいう事を、直ぐに信じますからね。でも嘘も真実かな?うまく騙されること…人生の中で必要なのかもしれませんね。そんな風に、小川さんの深夜便を聴いて考えました。

毎週、金曜日に行われていると言う原発の反対運動。
しかし何故か違和感を覚えるのは私だけでしょうか?人それぞれ考え方が違うし、原発反対派の人の行動も震災後の様子を見れば、その行動が分からないでもありません。先日の報告書の中でも、人災だと述べられていました。政策当局と事業者の癒着構造から生まれたエゴが引き起こした人災で、防げた事故だったと言う判断なのでしょう。調べると電源喪失の話は前にも浮上した話らしいですからね。つまり対策を講じる余裕はあったが、利益を優先するために行わなかったのでしょう。しかし…核分裂と核融合は無尽蔵のエネルギーを生む研究で、原発が未来の技術を支えるとも考えられますから、一時的な犠牲の為に未来の技術が埋もれる恐怖をどう考えるかでしょう。歴史を見れば、多くの犠牲が人類の進歩を支えてきたのです。だから僕は悪戯に反対を述べることはしません。むしろこの癒着構造が問題です。権力の温床ですね。問題がすり替わっているように感じます。

もし東電の責任ではなく監督する管理団体の問題として政府に賠償責任が向けられれば、構造上の癒着問題にスポットが当たったかもしれません。そうすると原発以外の多くの天下り組織が問題化され、業界との癒着にスポットが当たるので、原発反たん運動は焦点を逸らした報道とも考えられます。まさに狡猾なやり方です。報道を見るうえで立場を変える必要があります。製作者の心理になって番組を検証するのですね。所詮、番組のコメンテーターもディレクターのシナリオ上の役者に過ぎません。テレビ局の世界では幹部の発言は現場の声を左右しますからね。民放の場合はスポンサーの意見がかなり反映されています。NHKも癒着構造なのでしょう。

国家予算の規模を見ると…高度成長期の成長国以上の増え方ですね。呆れる構造です。真実が語られていませんね。まぁ、借金も続くうちは良いのでしょうが…何処かで強烈なインフレが来る可能性があります。長いデフレ社会はマグマが貯まっている構造ですね。東京に出てきて23年間、鬱積するエネルギーがどんどん蓄えられています。2003年に予行練習がありましたが、その後は影を潜めています。どこで爆発するのか?この時点を楽しみに待ってなくてはなりません。

皆さんは信じないでしょうが、かたるは2回程度、上昇期を経験しており、必ず、今度、訪れるチャンスはものにしたいものです。3度目の正直とも言うからね。その為に我慢の人生ですね。所詮、自分の気持ちの持ち方が一番大切なのです。幸せも不幸も自分の気持ちを、自分がどう捉えるかの主観の問題です。でも中学生や高校生のレベルでは、この価値観はなかなか養われずに挫折するのでしょうね。それにしても…先日の中学生は可哀そうだったね。さぞかし…親御さんは後悔しているでしょう。自分の子供の変化に気付かないなんて…情けない話です。カタル君の娘はイギリスへ…今の所は幸せな結婚生活を送っているらしいのです。息子も来年、ようやく結婚するとか…。親父は情けない生活ですが、子供はそれぞれ、マズマズ育っているらしい。さて子供に負けないように流されずに頑張らないと…なりませんね。

投稿者 kataru : 01:47

2012年07月02日

政策の選択

果たしてこの国は…どんな姿になるのでしょう。
基本的に僕ら市場原理主義者のグローバル理論…米国の仕組みかな? 
その論理が正しいと教育され生きてきました。1989年に東京に上京する時は努力すれば必ず報われると考えて行動してきました。通常は「石の上にも3年」と言いますから…、しかし1995年1月の阪神大震災、3月の地下鉄サリン事件の頃に最初の挫折が訪れ、我慢して株屋を続け2003年はバラ色に感じたものです。あの年の暮れ間際に、初めて税金の心配をしました。暮れの押し迫った間際に転居を決め、家具屋で散財をしたのを懐かしく思い出します。しかし2006年、何故か、小泉首相はすんなり引退を決め阿部首相に変わりました。あの当時は感じませんでしたが、陰では凄まじい権力闘争が繰り広げられ日本の方向性が混とんとします。市場原理主義は日本に合わない…と否定され揺り戻しが起こります。ライブドア事件は、ある意味で1988年発覚したリクルート事件と似ています。小沢一郎が政治生命を断たれるのも権力闘争の一部です。

日本の戦前は内務省に実権があったと言われています。私は調べたことはないので思惑の域を出ませんが、江戸幕府が倒れ武士が食うために造った組織が官僚組織でしょう。その組織には彼らなりの論理があるのでしょう。知り合いのキャリア官僚たちは仲間のつながりが強く、人脈が日本の中枢組織に散らばっています。だからなかなか崩せませんね。最後は法律を変えたり、時間闘争に持ち込まれます。世代を超えた戦いが主張を変化させるのでしょうが…日本は揺れ動いていますね。

どちらが正しいと言う訳じゃないのです。皆が一所懸命に人類の…、日本国民の幸せを願っているのでしょうが、最大公約数を求める為に、何が最善かという選択の話ですね。先ほどのエリート官僚は北欧型のシステムが正しいと信じていました。自分達の裁量権が増えるからでしょう。一方、米国型のティーパーティーの共和党の強硬路線は、小さな政府を求め、個人の自由と個人の責任を重視して市場原理が成り立っています。制約はなく全ての行動は自由で、公正なルールだけ残すと言うものです。だからインサーダーの刑罰が米国は重く、日本は軽いのです。経済の根幹をなすルールは重くなくてはなりません。通貨の偽造なども重い罪ですね。しかし市場原理の社会では詐欺は比較的軽い罪です。それは個人が確り自己管理できていれば、避けることが出来るトラブルだからですね。良く儲け話でお金をだまし取られるケースがあります。上手い話しに乗る、乗らないは個人の選択なのです。

株の世界、色んな話しが市場に飛び交い、株価が揺れ動きます。しかし市場に流れる原理原則は自然の流れなのです。金貸しが苦しむ経済は決して栄えることはありません。必ず、金融マンが儲かっていれば、一般社会も豊かなのですね。だから金融危機が叫ばれる今日、一番のチャンスと言う見方が出来ます。間もなく日が変わるのでこの程度にしますが…。今日は基礎の考え方を書いています。教育は非常に大切なのですね。自分の子供が幸せになって欲しいなら、どのような教育をさせるか?グローバル化時代になり、一度考える必要があるのでしょう。イギリスでは小学校3年生から必須科目に中国語が採用されたそうです。娘を米国系の大学に行かせた為に、外人と結婚しグローバルな生活を営んでいます。彼女のメールで報告がありました。息子は日本の大学で…どちらが良かったのかどうか?

取りとめのない話ですが…日本はようやく少しずつ変化しているように感じていますね。結局、2006年から揺り戻しの政策を採用したけれど…エルピーダ、ルネサスの解体、パナソニックの株式売却と過去の蓄積が壊れる一方ですね。消費税が引き上がり名目GDPが併記されたと言うことは…やはり政策も変化するのでしょう。

投稿者 kataru : 00:11