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2012年05月27日
なんだか…嫌な局面ばかり強調され、未来の局面が見えて来ませんね。自民党は防災を中心に200兆円規模の公共事業投資だとか…。日本の90年代の政策は失敗と認定され、欧州でも同じくケインズ理論が否定され定着しつつあります。需要を補うために公共部門が呼び水となって景気を刺激する考え方を否定するわけではありませんが、方向性が違いますね。
時代は採算性を考慮したPFIの活用でしょう。
仮に世界中のセレブが住みたい未来都市を実現させたら、その実績が手本になり改良が加えられながら日本中に広がり、やがて世界に広がり日本は基礎インフラの一大輸出国になりますね。ミャンマーは日本の火力発電所の技術を利用するそうですね。背景は経済援助のひも付きなのでしょうが、電力会社の建設は資金回収の目途が立ちやすく良いビジネスになります。
まだ一般化してないITSの活用やNシステムの応用、スマートフォンのGPS機能の発展など、スマートグリッドを応用しSFの世界の未来都市を政府が主導すれば、民間はお金を出しやすくなります。これにCDSなどを活用し保険機能をプラスすれば、資金は集まりやすくなり更に新しい需要が生まれます。政府は国家予算ではなく、民間からリスクマネーを求め、日銀がメザニンローンなどへ出資をすれば、信用補完は更に高まり、リスクは軽減されCDSの保証料も下がるので、世界中から資金は集まります。是非、実現させたいキャッシュレスの犯罪のない未来都市の建設を、何故、政治家は考え付かないのでしょう。
スペインのバンキアへの公的資金注入は日本が辿った道です。その日本は安心・安全と引き替えに、ルネサスのように、主力工場の鶴岡も世界競争に敗れる環境に成り下がっています。ルネサスはある意味で総資産経営の見本ですね。車のマイコンだけに特化すれば世界トップなので生き残りが可能だったはずです。しかし…何処までセーフティーネットを引き上げるのでしょう。政府に頼る他人依存型の日本人根性は何時になったら変わるのでしょう。今、カタル君は2極化の意味を初めて味わっています。1%の成功者と99%の貧乏人、中間層はどんどん減り貧困層に下落しています。デフレ社会とは…こういう事なのですね。
名目GDPは増えず社会負担が増し、可処分所得へ減り続け、改革が求められ混乱する世情。アラブの春は情報化の進展で自由を求め勝利したが、果たして、その事が幸せかどうか…イラクは未だに復興途上です。フセイン政権時代の方が安定していたかもしれません。最近のかたるレポートは、こんな…抽象的な表現でしか情報を伝えていません。
この背景は具体的な銘柄レポートを掲げても意味がないと思っているからです。市場の制空権は外人に握られ先物主導で上下する市場に成り下がり、長すぎるデフレ政策の採用により、市場には活力となる市場参加者が不在になりました。私が市場を去ったのが2010年の秋です。20年間、我慢をして努力を続けましたが敗北しました。昨年は震災から欧州危機の年でしたね。パナソニックやソニーもエルピーダのように淘汰されるかもしれません。一流と呼ばれた勝ち組も99%の負け組に転落して行きます。どんどん生存競争は厳しくなっていくのです。
僕らの世界は名目で生きている分かりやすい事例が単純平均株価です。1990年代の公共事業投資の連発は、一時的なカンフル剤で意味のない投資でした。結果、膨大な財政赤字の山を築いたのです。自民党は変わりませんね。失われた時代を構築したのは自分達だと言う自覚がありませんね。消費税の審議に前向きな対応を示すべきでしょう。カタルがIRNETを始めて1998年10月から2000年にかけての山、そうして2003年3月から2006年2月にかけての山と二つの戻り相場がありました。その後は2008年10月がチャンスでしたが、政策の変化を感じられず、頼りにする政治家の小沢氏も代表選に敗退し駄目だと感じたのが2010年の秋で…とうとう堪忍袋の緒が切れ証券マンを辞めました。
長いデフレは努力を無駄にさせ、知りたくもない哲学の世界へ人間を導くのでしょうか?

投稿者 kataru : 16:04
2012年05月20日
僕らは名目の世界で生きている
JPモルガンで活躍した藤巻氏が諸悪の根源は円高にあると主張しているようです。まぁ、タイトルだけなのでどのような主張なのか分かりませんが、基本的に日本株が上がるためには名目GDPが伸びなくてはなりません。人間は実質の世界ではなく名目の世界で生きているからですね。いつから実質成長率を新聞が取り上げるようになったのか? 記憶にありませんがニュースでは名目より実質の数字を取り上げているケースがほとんどです。官僚マジックですね。彼らは自分の失点を隠すために様々な主張を用います。日経新聞の記事もそうですね。多くの人は5月17日の日経夕刊のGDPデフレーターの推移をみれば改善しているように見えます。しかし実態は昨日の「株式教室」で掲げたグラフのような展開なのです。同じデータを用いても視点を変えると180度違う展開に見えるのですね。だから統計数字はマジックなのです。前年同期比を用いたり前期比を用いたり…比較対象により人間の感覚は大きく変わります。
冒頭に円高は諸悪の根源、と述べた背景はGDPの円建てとドル建てでは大きく印象が異なるからです。日本人にとって株が上がるためには名目GDPの数字を押し上げなければなりません。政治家は一人あたりの名目GDPを押し上げる為に政治を推し進めねばなりません。その為の世界競争なのです。主眼の目的をはっきりさせないと何処に視点を移さねばならないか?分かりませんからね。全ての国家は人々の生活を豊かにするために競争しているのですね。その為に法律が存在し、規則を作るのです。生活が豊かになると言うことはみんなが可処分所得が増える政策を実行することです。それがユトリですね。経済的なユトリが出来て初めて次のステップのモラルなどの社会道徳を考えるようになるのです。安心・安全を求めても生活がカツカツなのに道徳観が育つのでしょうか?先ずは日本国民が食える社会構成が必要なのです。下のグラフを見れば明らかです。円建てのGDPは激減しており、ドルだけは伸びていますね。日本政府が弱腰だから簡単に名目成長率を押し上げることが出来るのに、実行しないだけなのです。

僕らが儲けた2003年からの円建ての名目GDPは僅かですが伸びています。だから株価は右肩上がりに上がったのですね。ところが世界から見るとドル建ては伸びていますが、日本国内で生きている人間にとって豊かさの実感はありません。だから企業はグローバル展開を急いでいるわけです。このドルと円建ての差であるギャップはいずれ修正されるでしょうが、如何に日本の政策が貧困か分かります。誰も指摘しない。NHKも日経新聞も読売も朝日も…日本人はもっと賢くならねばなりません。情報の価値をもっと認識しなくてはなりませんね。だからいつまでも貧乏になるのです。G8でも存在感はなく、国際舞台で日本は馬鹿にされっぱなし…自国の防衛も出来ないようじゃ…無理もありません。反感を買うでしょうが、自衛隊を軍隊として徴兵制度を復活させ軍備を強化し、首相も公選制度にして地位を高め、責任をとらない政治を転換しないとなかなか…。
われわれ日本人が本当に自分で努力して自分なりの価値観を育て、メディアの批判を出来るようにならないといけないのでしょう。創られた情報に振り回される日本人の愚かさから脱出せねばなりません。
投稿者 kataru : 16:08
2012年05月13日
突破口

25年ぶり10週連続陽線に拘りすぎだったかな?…正直な話、チャート分析をすれば結果論ですが、そのようなことが言えるようです。今回の上昇は下値のボックスを抜け出す絶好のチャンスでした。何しろ、先物誘導だけで株価が上がり出すわけで、かなり玉がこなれているようですね。「こなれる」と言うのは状態が安定していると言う意味です。日本では必要もない株式持ち合いを長い間実施し、市場原理のグローバル化の為に持合い関係を解消してきました。一度、小泉・竹中改革時に綺麗になりましたが、ホリエモンの登場でフジテレビの状態を見て、時代を錯覚した経営者が再び日本村論理を持ち出し、持ち合いを始めました。それが2006年と言う時代です。丁度、郵政民営化の改正のようなものですね。グローバル化と日本村論理との戦いの構図とも言っても良いかもしれません。
どう考えても株式は非常に安い水準で底を這っている様子が分かるのが月足推移ですね。90年代に転換のチャンスは何度かあったのですが、自民党政権下の失政の為にとうとう、来るとこまで来たのが2003年ですね。だから小泉元首相は仲間の自民党を相手に革命を興そうとしたのですね。あの当時、僕も竹中氏の手法はやり過ぎだと感じていました。UFJの消滅ですね。強権発動です。市場原理主義の強行により、一度は市場原理を歩んだ日本市場ですが、経済が改善すると昔の村論理が顔を出します。その象徴的な出来事がフジテレビの買収事件なのでしょう。内向きの経営者は折角のチャンスをつぶし再び内政化します。市場は正直ですね。為替は円高のままです。

ただ「円高緊急ファシリティー」など、良い政策が時々出てきますが、なかなか方向性が確立されません。世間では野田総理を批判していますが、私は今の所、正しい政策を実行していると思います。東電の処理をどうするのか?非常に興味があります。小泉・竹中の時はUFJを消滅させました。しかし「りそな」は存続させましたね。東電はある意味で日本村の伏魔殿的な存在です。25年ぶり10週連続陽線は既に周りの環境がデフレ脱却の時期だと告げているようにも感じますね。おそらく簡単にどの株も2倍、3倍になるでしょうね。そこまでは一気に今度は行くはずです。そうして15000円と20000円の1990年代の壁でウロウロするのでしょう。しかし政策次第で日本は38915円の高値を脱却できるのでしょう。全ては政策で変わるのです。
IRNETでは既に中小企業の海外進出の様子を告げています。日本の実社会は完全にグローバル化の道を歩み、コンビニの成長を見れば分かるように内需振興の糸口も見えています。少子高齢化の社会構造展開も至る所で進んでいますね。だから株価は下値のボックスに入っています。何が切っ掛けか? 僕は消費税関連法案の可決が一つの切っ掛けになるかもと…淡い期待を抱いています。官僚だって馬鹿じゃない。最近は名目成長率の話がよく登場しますね。今までは実質一本で、だれもこの指摘をしてきませんでした。本当は日銀が政策の誤りを認め、資産デフレに言及し改善を宣言するのが一番なのです。働く人が、生きて稼ぐ人が安心できる前向きなインフレ状態に持って行くことが非常に大切ですね。消費税の引き上げが株価の上昇に繋がると言う仮説を誰も述べていませんが、名目成長率を引き上げれば、消費税ですから自然増収になります。この長い低迷、失われた時代を脱出する糸口の突破口が、日本の財政問題を改善する名目成長率の上昇です。
東京に上京し、歩合の世界で失われた時代を過ごし挫折したカタル君、今も希望を胸に虎視眈々と復活を目指しています。時期は到来しています。
投稿者 kataru : 15:48
2012年05月06日
RSI活用のヒント
さて今日はお約束のRSIの活用のレポートです。残念ながら僕はテクニカルデータをあまり信用してない為にデータの蓄積が不十分です。よって限られたデータを元にした仮説だから信頼性は欠けますね。検証するためには多くのデータが必要になります。これは常識なのでそのつもりでこのレポートを読んでください。日経平均株価のRSIの高位(70~80)以上の銘柄数と低位(30~40)以下の銘柄数の推移と日経平均株価の変動を追ったものを4日のコラムに載せました。

このデータは僅かな期間ですが株価に先行しているように感じています。25年ぶり10週連続陽線の最中の株価のピークは3月の下旬でしたが、RSI70以上も80以上も2月下旬から3月の上旬でピークアウトしています。およそ1か月から3週間程度は先行しましたね。そこで、その逆もあるかな?と考えたのが5月4日のレポートですね。30以下の銘柄数のピークアウトは4月の中旬になっています。RSI70以上は全く検出されませんでしたが、最近になってポツポツ出るようになっています。
ただ「天井3日、底は100日」と言う諺がありますから何とも言えません。エレクトロンの下げ幅など意識的に叩いているようにも見えるのです。もともと米国は情報戦略によって世界の富の配分を決めようとしている面が随所に見られます。その為に多大な費用を投じて情報を集めていますね。日本人ぐらいのものでしょう。画一化教育に慣れているから交渉が下手な国民です。相手の真意が何処にあるか…探る努力もしませんね。
まぁ折角5か月もデータを追っているので仮説を立てているわけです。間もなく株価は反転するんじゃないか?と考えています。雇用統計にしても同じデータを解釈の仕方で色んな見方が出来ます。4カ月連続で悪化する数字を見てFRBが再び動くのかどうか?シェールガス革命が米国の国力を増し競争力を付けていますね。この評価のまだ一般化されていません。しかしエネルギーが安価で手に入る訳ですごい競争力です。メディアの原発反対の空気は米国の戦略かも知れません。自然エネルギーに多大なコストをかけさせ、日本に技術開発させ、あとでただ乗りしようとする戦略かも知れませんね。半導体に似ています。エルピーダの技術開発力は大変なものでしょう。それをタダ同然でもらい受けるのですから…。

ここでは荏原に注目しています。キッコーマンもカタル好みのチャートを示していますね。週足を見ると分かります。キッコーマン(8.088)は年金ファンド好みの銘柄ですね。でも標準偏差は荏原(13.042)の方が大きく、個人好みの銘柄です。この銘柄の上昇の切っ掛けは損失が確定したことのようです。不透明要因が消え綺麗になったので業績が読みやすいのでしょう。基本的にRSIは50以上にならないと相対的に株価は上昇していません。しかし50以下でも右肩上がりが続くようなら何れ株価も上がり始めるのでしょう。更にかたるはMACDも重視しています。このシグナルが同時に買い転換すれば株価が上昇しやすくなっています。MACDは短期の株価を受けて改善され、平均値であるシグナルを抜いてゴールデンクロスしてくるようなら目先は上昇していると言うことですね。株価は「慣性の法則」のようなところがあります。暫くはその波動を継続するものです。現代の多くの投資家はネットを利用しており目先の投資です。年金ファンドのような中長期の波動を追いませんね。本当は先日来、いくつか紹介している銘柄、沢井製薬や東レ、マクドナルドでもピジョンでも良いのですが…このキッコーマンもその口でしょうが、じり高する銘柄が良いのでしょうね。ただ人気化したところは避けねばなりませんね。
はたして、急騰した後のこの押し目の荏原がこれから上がるのかどうか? 最初にデータに登場してきたグループの中では、かたる好みの銘柄ですね。4月の中旬にピークアウトしたので、そろそろ全体の株価も方向転換しても良さそうに感じますが…どうでしょうか?ニュースを見る限り、今の所、全然兆しは感じられませんね。データが真実を語るのかどうか…興味深いところです。RSIの解説は一般論でごめんね。本当は公開したくない秘法もあるのです。でもまだデータの蓄積がなくアイディアの段階だからね。一般公開は避けました。そろそろRSIの低位銘柄で注目し始めているのは凸版印刷やソニーですね。良く下がったものですね。しかし上昇するのは時間がかかりますから、横ばいになってから検討すれば十分でしょう。秘伝と言うのは、このような銘柄が買い転換する瞬間を捉えようとしたテクニックなのですが…データの蓄積が十分集まれば実践してみます。今回の荏原にしても、先ずは実験をしてみない事には自分の知識となって身に付かないからね。
多くの失敗を繰り返してもこの程度だから素人が一本立ちするのは大変ですね。そんな僕もまだその範疇だからね。トホホ…。
投稿者 kataru : 17:00
2012年05月04日
相場の転換を予測している根拠
昨日は相場環境について述べています。
ギリシャからイタリア、スペインと広がる欧州危機全般の話しから、環境は暗いがテクニカル的に底入れ模索に入っており、3月上旬からの調整色は影を薄めているのではないか?…と言う予測は、今年から取り入れたテクニカル分析のRSIの銘柄数の変化が根拠になっています。その様子が下のグラフです。奇妙なことにRSIは天井を付けているのに日経平均株価はその後も上がり続けてから下落しています。3月上旬にRSIは天井を付けたことは明白ですね。つまり「相対株価指数(RSI)は株価に先行して動く」との仮説が生まれた根拠ですね。

基本的に人間の感覚は曖昧なものです。山に入ると道に迷うことがよくあり、キノコ採りの名人でも道標を残しながら山の奥に入ると言います。洞くつ探検でも同じですね。ルートを残して探検を続けます。冬山も同じです。ところが客観的な指標、数字の塊は嘘をつかない事が過去の歴史では証明されています。現在の相場環境は暗いイメージです。欧州問題が再熱し、中国も怪しいですね。しかし…どうかな?
世界の中央銀行が協調姿勢を採用したのは昨年11月の話しでしたね。その後ドラギ総裁のクリスマスプレゼントに、白川さんのバレンタインと続きました。もともと中央銀行のベースマネーの増減効果は、景気動向に反映されるまでに最低でも半年~1年かかると言われています。米国のQE2が終了したのは昨年の6月でしたね。まもなく1年です。スペインの失業率24%はゾッとする水準ですが、欧州は雇用移動が比較的に自由でEU全体でみるべきなのでしょう。ドイツは6.8%程度でしたかね?
どうも株価は叩きすぎのイメージもあります。理由は指数売買に相場が左右されているためでしょう。このRSIの統計値による仮説が正しいなら、株式市場も浮上する時期が近いのでしょう。既にRSI30以下も、40以下もピークアウトが鮮明になっています。残念ながらデータの蓄積がなくエクセルを使い計算は出来ますが、時間がかかり面倒なのです。このグラフを作るにも推定2時間程度は要しています。データを整理するために…。まぁ、手計算ならとっくに諦めていますが、今はエクセルが武器に変わっていますね。昔のデータもインターネットで集められます。
さて相場の仮説ですね。25年ぶりの10週連続陽線に拘っていますが、環境は整っていますね。現在は80円を割れたりする円高ですが、私はどう考えても、環境から既に円安トレンドに推移していると思っています。問題は国内政治の問題で間違っても良いから、先ずは仮説に基づき実行することですね。一度、消費税を引き上げ駄目なら、また下げるくらいの覚悟で決断し事態を進展させることです。自民党の公約と民主党執行部の意見は同じように見えます。小沢さんの意見は魅力的で一度は総理をさせてみたいことには変わりありませんが、緊縮財政は大きな反感をかいますね。更に米国と官僚組織は結びつき小沢さんの独立国家路線の確立は徴兵制度も視野に入っているのでしょから、難しい選択で国民に自立意識がない以上、なかなか受け入れられないでしょう。本当は日本の為を考えれば、小沢氏の垣間見る主張も一理あり共感を覚えます。
亡くなった橋本大蔵大臣下のプラザ合意の受け入れは馬鹿な選択でしたね。日本の生産の枠組みを大きく変えました。年功序列に終身雇用の鎖国政策が崩れましたね。準備ができていたなら文句は言いませんが、労働環境も未整備で行った強硬策がバブルを発生させ、その処理に時間がかかり、2003年に処理は終わっているのに、自虐的な国民性が自らを縛る清貧思想を選択しています。実質ではなく名目で物事を考えねばなりません。
仮に政治情勢が何とか進むなら、金融相場の復権が期待できるでしょう。その場合は何度も述べているように、銀行、証券、不動産の資産インフレにより潤う業種がターゲットになるでしょう。具体的にはつぶれそうな野村証券が筆頭で、安全性なら三菱UFJの選択が正しいのでしょう。流動性相場になるなら低位株のみずほの選択が正解になります。
政治が混とんとするなら…、外人の相場参加は期待薄ですから、限られた資金のゲリラ戦でしょう。でもバックボーンがないとなりません。明和産業のような選択肢は背景がありませんね。先進国のルネサンス版である情報革命を選ぶことが出来ますが、業績動向は丁度、山と山の狭間に位置しており確認が取れていません。だから仕手化の可能性があり面白いとの論理にもなるかも知れませんが、やるグループが存在するかどうか…。この場合はグリーやDENAの選択肢になりますが、同じグループでも、既にサイバーAも離陸しているように見えますね。どうでしょう?
同様に収益の改善が鈍いなら、夢の政策、自然エネルギーは日本に資源がない為に魅力的です。太陽光の20年間42円の買取価格なら、急速に普及する可能性があります。太陽電池メーカーは倒産が相次ぎ、価格は下落していますね。だからアルバックは業績悪が見込まれるから大きく株価位置が低い水準まで売られています。ソフトバンクは好業績で利回りにも合います。しかし料金産業なので何れ料金問題が浮上しそうです。だいたい儲け過ぎですね。来年になれば設備投資も一巡するでしょう。相場への参加者が少ないから博打株のサニックスの選択も浮上します。
更に、団塊の世代が退職し、国内の消費動向に変化が見られます。高齢化が進みゾロ製薬の活用も続きますね。国内消費が低迷しているから、ピジョンを始めハニーズなど中国への展開も業績へ効果が出ています。面白いのが情報のデータ化で、消費動向を情報分析で活用しているコンビニの成長など…。何もマックだけではなくIT投資が収益化してきています。ようやく森政権下の情報インフラが活用され始めており、官僚も追随するのでしょう。ITSは世界最先端の交通システムで日本の渋滞処理技術は素晴らしいのです。ただ折角の宝が、現状では持ち腐れになっていますね。この情報の活用がビジネスに結びついている事例がコンビニやマックなどの消費です。百官店の通信販売、スーパーもそうですね。
未来都市に絡み、情報の活用は先進国のルネサンス版です。何もグリーやDENAだけではありません。考えられる選択肢はこの程度ですが、勿論、有機ELを活用した壁掛けテレビの登場は年末から来年でしょう。運動の原理を応用したキャパシタの技術も魅力的ですね。東レの炭素繊維はいよいよ輝きを増してきます。まぁ、あまり穴を狙わずに、動き出してから参加すれば十分です。大きな資金が保持しているなら別ですが、弱小の個人投資家のレベルでは流れを作るより、流れに乗った方が無難ですね。いくつかのパターンを用意して置き、参加する準備をしておく段階でしょう。明日は土曜日ですから株式教室ですね。最近感じているRSIを活用した相場の参加時期を取り上げてみようかな?それではまた明日。
投稿者 kataru : 18:06
2012年05月03日
流れを読む
先ずは、昨日は追加分を書くことが出来ずにごめんなさい。
既に底入れ体制に入ったのではないかと思っているのですが、なかなか新しいイメージが出てきませんね。既存の報道では欧州危機が悪化すると言う前提でネガティブな報道が続いています。最大の懸念が現在の財政再建を主導するドイツとフランスの関係でしょうか?
既存路線をリードしてきたサルコジ氏は、大統領選でオランド候補にリードされ、既存の枠組みが変わると言う不安感が台頭しているからでしょう。しかしオランド候補の主張は「あまりに財政規律を優先すれば、さらに景気が失速する」と言うもので、景気浮上に配慮した政策を採用しろと言うものですね。どういう手段を取るのか分かりませんが、株価にとってマイナス材料には思えません。同様の現象はギリシャにも表れ、節約疲れが至る所で吹き出ています。日本の場合は公共事業投資の連発を、自民党政権下で選択し、この投資が時代背景を欠いていたために、効率的な効果が生まれず、財政赤字だけが大幅に増えました。
旧来型の図式は公共事業投資が刺激になり、民間需要が拡大し底上げ需要が広がる…と言う成長期のシナリオでしたが、成熟社会では社会基盤整備などへの投資は、効率的なお金の使い方ではなかったのですね。年度末になると、予算を使い切る為に必要のない工事である、掘っては埋めるだけの作業をして来ました。しかし森政権下のIT投資、光ファイバー網などへの投資は、現在の情報化社会のインフラ整備に役立ち、新しいビジネスが次々に生まれています。消費税引き上げが背景にあるのか分かりませんが、ようやく官は情報網の活用を主眼に置き始めたようですね。国民総背番号制から行政手続きの簡素化が昨日の日経新聞のトップで、昨日の夕刊は厚生省が、ガン情報を一元化すると言うものです。情報管理は大きな力で効率化に繋がります。
ところが日本では精神論が優先され、手に汗する事が美徳との間違った先入観が存在します。ITSなどの優れた新社会基盤を利用する方法を、もっと模索すべきでしょう。その点、マクドナルドの原田さんはたいしたものですね。すごい経営手腕です。アップルのマックからマクドナルドのマックへの転進です。既にマックではITSの活用も視野に入れ行動を開始しています。日本のルネッサンス(先進国のルネッサンス)は道路や鉄道のインフラ事業ではなく、情報を現実社会に融合する事でしょう。ネットやスマフォの登場で新規事業のハードルは低くなり、アイディアが勝負の時代になっています。
分かりやすい例がグリーやDENAの携帯ゲームですね。私がこれらの銘柄群に注目しているのは、新時代のソフト企業だと言う点です。もともとハードは新興国の道具ですね。アップルを考えると分かりやすいでしょう。アップルは生産設備を持たないファブレス企業です。台湾の鴻海精密工業の子会社である中国の富士康科技集団に製造委託しています。しかし製品は作りませんが、アプリの提供権利を維持し利益を生んでいます。付加価値が高いのは製品ではなくアイディアなのです。ご飯を炊く炊飯器を考えると分かりますね。ただお米を炊くだけなら炊飯器の価格は安いものです。しかし美味しく炊くことに主眼を置いた開発に付加価値が生まれ10万円近い製品になります。マックはメールを使いクーポン券を利用し集客力をアップさせていますね。生活に情報が加わるのが産業革命の現代版だと考えています。この躍進が、嘗ての蒸気機関の開発から鉄道が生まれる産業革命の時代と同じで、人類は大きく進歩するのでしょう。先進国は新興国との競争に飲まれ空洞化現象が起こります。この壁を破るのは情報の利用じゃないかと推測しているわけです。効率を高めるスマフォを代表する携帯端末の活用ですね。
グリーやDENAが扱うゲームは、任天堂のスマフォバージョンですが、このゲームに更に付加価値を加えることが出来るのでしょう。だから広がりの可能性が捨てきれません。よって魅力的に見えるのですね。ゲームだけではありませんから…。
全体の株価は調整色を強めているように見えますが、実際は買うための演出かも知れません。FRBやECBの更なる緩和策を市場は要求しているのか? はたまた市場は行き過ぎた要求をし過ぎているのか? この辺は結果を見なくては分かりません。連休前の下げは、ひょっとすればチャンスなのかもしれません。まぁ、潮目を当てることが儲ける事には繋がりませんね。上昇し始めた銘柄に乗る方が効率的なのでしょう。株屋時代は毎日売り買いをすることに意識が行っていましたが、今は儲ける事が主眼なのです。だから無理して潮目を当てようとはせずに動き出してから参加すれば十分なのでしょうね。
明日はいくつかの相場の流れを研究してみましょう。
投稿者 kataru : 22:08