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相場の転換を予測している根拠(2012年05月04日)
昨日は相場環境について述べています。
ギリシャからイタリア、スペインと広がる欧州危機全般の話しから、環境は暗いがテクニカル的に底入れ模索に入っており、3月上旬からの調整色は影を薄めているのではないか?…と言う予測は、今年から取り入れたテクニカル分析のRSIの銘柄数の変化が根拠になっています。その様子が下のグラフです。奇妙なことにRSIは天井を付けているのに日経平均株価はその後も上がり続けてから下落しています。3月上旬にRSIは天井を付けたことは明白ですね。つまり「相対株価指数(RSI)は株価に先行して動く」との仮説が生まれた根拠ですね。

基本的に人間の感覚は曖昧なものです。山に入ると道に迷うことがよくあり、キノコ採りの名人でも道標を残しながら山の奥に入ると言います。洞くつ探検でも同じですね。ルートを残して探検を続けます。冬山も同じです。ところが客観的な指標、数字の塊は嘘をつかない事が過去の歴史では証明されています。現在の相場環境は暗いイメージです。欧州問題が再熱し、中国も怪しいですね。しかし…どうかな?
世界の中央銀行が協調姿勢を採用したのは昨年11月の話しでしたね。その後ドラギ総裁のクリスマスプレゼントに、白川さんのバレンタインと続きました。もともと中央銀行のベースマネーの増減効果は、景気動向に反映されるまでに最低でも半年~1年かかると言われています。米国のQE2が終了したのは昨年の6月でしたね。まもなく1年です。スペインの失業率24%はゾッとする水準ですが、欧州は雇用移動が比較的に自由でEU全体でみるべきなのでしょう。ドイツは6.8%程度でしたかね?
どうも株価は叩きすぎのイメージもあります。理由は指数売買に相場が左右されているためでしょう。このRSIの統計値による仮説が正しいなら、株式市場も浮上する時期が近いのでしょう。既にRSI30以下も、40以下もピークアウトが鮮明になっています。残念ながらデータの蓄積がなくエクセルを使い計算は出来ますが、時間がかかり面倒なのです。このグラフを作るにも推定2時間程度は要しています。データを整理するために…。まぁ、手計算ならとっくに諦めていますが、今はエクセルが武器に変わっていますね。昔のデータもインターネットで集められます。
さて相場の仮説ですね。25年ぶりの10週連続陽線に拘っていますが、環境は整っていますね。現在は80円を割れたりする円高ですが、私はどう考えても、環境から既に円安トレンドに推移していると思っています。問題は国内政治の問題で間違っても良いから、先ずは仮説に基づき実行することですね。一度、消費税を引き上げ駄目なら、また下げるくらいの覚悟で決断し事態を進展させることです。自民党の公約と民主党執行部の意見は同じように見えます。小沢さんの意見は魅力的で一度は総理をさせてみたいことには変わりありませんが、緊縮財政は大きな反感をかいますね。更に米国と官僚組織は結びつき小沢さんの独立国家路線の確立は徴兵制度も視野に入っているのでしょから、難しい選択で国民に自立意識がない以上、なかなか受け入れられないでしょう。本当は日本の為を考えれば、小沢氏の垣間見る主張も一理あり共感を覚えます。
亡くなった橋本大蔵大臣下のプラザ合意の受け入れは馬鹿な選択でしたね。日本の生産の枠組みを大きく変えました。年功序列に終身雇用の鎖国政策が崩れましたね。準備ができていたなら文句は言いませんが、労働環境も未整備で行った強硬策がバブルを発生させ、その処理に時間がかかり、2003年に処理は終わっているのに、自虐的な国民性が自らを縛る清貧思想を選択しています。実質ではなく名目で物事を考えねばなりません。
仮に政治情勢が何とか進むなら、金融相場の復権が期待できるでしょう。その場合は何度も述べているように、銀行、証券、不動産の資産インフレにより潤う業種がターゲットになるでしょう。具体的にはつぶれそうな野村証券が筆頭で、安全性なら三菱UFJの選択が正しいのでしょう。流動性相場になるなら低位株のみずほの選択が正解になります。
政治が混とんとするなら…、外人の相場参加は期待薄ですから、限られた資金のゲリラ戦でしょう。でもバックボーンがないとなりません。明和産業のような選択肢は背景がありませんね。先進国のルネサンス版である情報革命を選ぶことが出来ますが、業績動向は丁度、山と山の狭間に位置しており確認が取れていません。だから仕手化の可能性があり面白いとの論理にもなるかも知れませんが、やるグループが存在するかどうか…。この場合はグリーやDENAの選択肢になりますが、同じグループでも、既にサイバーAも離陸しているように見えますね。どうでしょう?
同様に収益の改善が鈍いなら、夢の政策、自然エネルギーは日本に資源がない為に魅力的です。太陽光の20年間42円の買取価格なら、急速に普及する可能性があります。太陽電池メーカーは倒産が相次ぎ、価格は下落していますね。だからアルバックは業績悪が見込まれるから大きく株価位置が低い水準まで売られています。ソフトバンクは好業績で利回りにも合います。しかし料金産業なので何れ料金問題が浮上しそうです。だいたい儲け過ぎですね。来年になれば設備投資も一巡するでしょう。相場への参加者が少ないから博打株のサニックスの選択も浮上します。
更に、団塊の世代が退職し、国内の消費動向に変化が見られます。高齢化が進みゾロ製薬の活用も続きますね。国内消費が低迷しているから、ピジョンを始めハニーズなど中国への展開も業績へ効果が出ています。面白いのが情報のデータ化で、消費動向を情報分析で活用しているコンビニの成長など…。何もマックだけではなくIT投資が収益化してきています。ようやく森政権下の情報インフラが活用され始めており、官僚も追随するのでしょう。ITSは世界最先端の交通システムで日本の渋滞処理技術は素晴らしいのです。ただ折角の宝が、現状では持ち腐れになっていますね。この情報の活用がビジネスに結びついている事例がコンビニやマックなどの消費です。百官店の通信販売、スーパーもそうですね。
未来都市に絡み、情報の活用は先進国のルネサンス版です。何もグリーやDENAだけではありません。考えられる選択肢はこの程度ですが、勿論、有機ELを活用した壁掛けテレビの登場は年末から来年でしょう。運動の原理を応用したキャパシタの技術も魅力的ですね。東レの炭素繊維はいよいよ輝きを増してきます。まぁ、あまり穴を狙わずに、動き出してから参加すれば十分です。大きな資金が保持しているなら別ですが、弱小の個人投資家のレベルでは流れを作るより、流れに乗った方が無難ですね。いくつかのパターンを用意して置き、参加する準備をしておく段階でしょう。明日は土曜日ですから株式教室ですね。最近感じているRSIを活用した相場の参加時期を取り上げてみようかな?それではまた明日。