未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年04月20日)

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かたる:相場は調整を続けていますが、色んなことを教えてくれるようです。一つは個人投資家の不満の表れである明和産業の急騰でしょう。加藤あきらの残党と思われる「般若の会」の推奨銘柄との話で、新日本理化の二番煎じの銘柄です。昔、宮地鉄工から、その後、兼松日産、そうして新日本理化か…。日本人の知識レベルが分かる話ですね。宮地は経営権を握りましたが失敗しましたね。兼松日産は親会社の兼松が売れば良いものを…馬鹿な経営者の為に相場になりました。今度は三菱商事ですからね。安定株主に守られ経営権を奪うことはできないでしょうし、何が狙いかさっぱり分かりません。僕の目から見れば経済環境が正常に戻っても、せいぜい500円台から800円台の株価が妥当な水準で、今の経済環境では適正水準は300円台なのでしょうね。確かに200円台は安かったのでしょう。でも博打以外に今の株価で買う動機はありません。

個人の不満が値動きを求め、素人が利用されていると言う印象です。まぁ、レーティングなども大手証券のアナウンスメント効果を狙った宣伝で、般若の会が同じ手法を用いても批判されるものではありませんが、株式投資の本質的な行為とは違い、僕はこのような行動には批判的です。グリーは分かるのですね。どちらか分かりませんが可能性はありますね。国内産業から海外への脱皮と言う任天堂が飛躍した形が既に見えていますからね。こういう意見対立は大歓迎ですが…明らかに未来がない株を仕手戦に持ち込むことは反対ですね。

例えばマツダは大幅な増資をして海外展開を加速しています。間もなく発表される決算は赤字を押し込むだけ押し込めばいいのです。以前、日産自動車が利用した決算のように…V字型を演出すれば良いですね。環境は追い風の筈。しかし世界の経済環境が変わると…エルピーダのようになる可能性も否定できません。野村証券も同じ仕手性の焦点があります。未来の予測が難しいのですね。しかしマツダも野村もV字型に企業業績が回復する可能性はかなり高いのです。しかし明和産業は商社ですからマージンは知れています。しかも三菱の看板で食っている会社で独自の技術も何もないですね。だからPERの成長変化は見込めません。何故、小型株でも意見が対立する将来性が見える銘柄を手掛けないのかな?加藤さんの時代もそう感じましたが、参謀が居ませんね。相場作りに関しては抜きに出て上手いが…腕力だけの勝負で、ねずみ講と大差はありません。

さてこんな話はここまでで…間もなく日銀の政策会議です。NYで講演した白川さんの談話をNHKとテレビ東京がともに報道していましたが…スポットを充てる角度が違うらしく…NHKは利下げあり報道でしたが、テレビ東京はインフレ恐しの相反する場面に焦点を合わせて報道していました。何故、同じ講演を取材しながら相反する報道になったか?きっと白川さんの講演は、両方の説を織り交ぜた講演だったのでしょう。だから取材側の解釈で意味が反転するのでしょう。画一化されている日本では珍しい報道でした。
また先日と同じで、直近になると少し期待感から相場が上がるのでしょう。でも本当に緩和してもサプライズでない限り大きく上がるかどうか…タイミングを逸しましたから間が抜けた効果しか得られないような気がしますね。ただ外人が演出をして自分達が利食いをする気になっているかもしれません。どう読むか難しいですね。

米国では景気が回復し始め、投資活動が生まれているようです。反面、住宅の差し押さえが急ピッチで進んでいる様で、一見すると相反する出来事ですが、ようやく銀行は不良債権処理を加速させ始めたと捉えるのが正解のようで、まもなく住宅市場も需給バランスが改善する場面が来そうですね。GSE問題は来年には目途が立つのでしょう。欧州はまだまだですが…。中国の上場企業の半数が赤字だとか…。人件費が高騰し「新興国の罠」に入るのか?それとも産業構造の転換を乗り越えられるのか…微妙な情勢です。まだかなり成長力は高く問題ないと思っていますが、難しい舵取りでしょう。新興国の罠とは人口ボーナスが効いている期間に、社会資本整備から保険や年金などを含めた産業構造を完成できるかどうかの事を指すらしく…本当の成長と人口ボーナスによる成長とを勘違いする事を示すようです。

日本のケースを説明した方が良いかな?
日本は昭和20年代後半の団塊の世代が若かりし頃の人口ボーナス(若い働き手の活躍)を上手く利用し、高度成長時代を経て先進国への仲間入りを果たしました。しかし中国は難しそうですね。まだまだ国民一人あたりのGDPは低く、賃金上昇により外国資本は生産基地を移動させますからね。うまく内需を刺激し好循環の経済成長が持続できるかどうか…この鍵は自動車販売でしょう。日本勢は劣勢ですがVWなどは首位をキープし伸びています。折角、先行したホンダは先進国の米国では成功しましたが、新興国の中国では劣勢ですね。日産は香港に何れ本社機能も移すのでしょうか?日本政府もウカウカしている場合じゃありませんね。産業資源がない日本は本社を簡単に移せます。この移動を阻止するためには魅力ある国づくりが必要で内需が育たないとなりません。最近、一つのアイディアが頭をかすめています。ヒントは内需ですね。ビスタの読者には少し銘柄も含め触れましたが…、まだ構想の走りの段階で僕にも明確に見えている訳じゃありませんが、内需振興は一つのヒントですね。浪江町が新都市計画を決議ましたね。この動きを未来都市づくりに生かしてほしいな。

相場と言うのはヒントが大切なのです。そのヒントを得る為にたくさんの情報に接し選ぶのですね。99%はガセ情報と言うか、あまり意味のない情報です。たった1%のヒントを得る為に様々な努力をします。新聞や雑誌に目を通し、見たくもないテレビ番組を見て常に何かないか?探すわけですね。それらの時代の流れを頭の中で構築し直すわけです。非常に疲れる作業です。そうして、その時代の流れに一番合っている銘柄を選別することになります。確実に上昇する銘柄もあるのですね。でもスピードが…例えば僕の好きな会社のひとつピジョンなどは良い会社ですね。在庫整理が終わり再び成長軌道に乗ったようですね。既に株価は上昇していますが、この程度が普通の成功例でしょう。ハニーズも注目の会社ですが今は高値圏かな?まだたくさんありますね。沢井製薬も好きな会社の一つですが日医工は株価位置が低い会社ですね。何れもゾロ製品の会社。僕が機関投資家ならこのような一見地味に見えますが、これからも成長が期待される業界の企業に注目し長期投資をするでしょう。株は時間をかければ儲かります。派手な値動きを求めなくて良いわけですね。

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さて長くなりましたね。今日は時間があり色んなことを書きました。東レは間違いなく上がりますよ。既に株価位置は高いですが、これからでしょうね。B787関連で円安になれば利益が急増する銘柄も、先日、ビスタで公開しましたね。下値を拾っておけば何れ株価が4桁になるでしょう。ただし条件が合わないと駄目なのです。あとは同じ環境でも沢井は利益を計上していますが日医工は少し甘いですね。経営者の違いですね。ただ日医工は構造転換の最中とも捉えられます。でも今は季節ではありません。相場は旬の時期があるのです。その点、今は野村やみずほなのでしょうね。きっと…まぁ、白川さんは三重野さんが亡くなられ、関連の新聞記事を読んでいますから期待通り動くのでしょうが…時期を逸した相場がどう反応するか?伸びが限られる可能性もあり…折角の緩和効果も薄れていますからね。

データ上の指数からみると相場は反転してもおかしくなく…来週は狙い目かな?とも考えています。でも慌てることはありません。国会は混乱していますからね。条件が揃わなくては…株ってなかなか上がらないものです。

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投稿者 kataru : 2012年04月20日 13:31