今日の市況(2012年04月17日)
かたる:昨日は調整のパターンの話をしました。日経平均株価は25年ぶり10週連続陽線を記録し、長いデフレ脱却の狼煙をあげたかに見えます。選択と結果は世の常で…この選択は未来起こる予測を選択するから、幅広いパターンが存在し、今後の政策の選択により株価水準は大きくぶれます。バレンタインのチョコレートは義理チョコか? 本物か?と日経新聞に書かれていましたがうまい表現ですね。ECBはクリスマスのプレゼントでしたね。そのプレゼント効果によりイタリア問題は鎮静化し、ギリシャから今度はスペインですね。また調べなくてはあまりコメントできませんね。イタリアは大丈夫だと思っていました。スペインは住宅バブルがあり銀行が痛んでおり、若者の失業率は驚異的な数字で多くの若者が働き口を求め、ドイツなどを目指します。EU全体はこのように移民を受け入れ移民との摩擦が強く出ており少し心配な材料ですね。
貧乏人は心が狭いのです。何故か?
多くの人は人が良いのですね。だから社会的な敗者です。社会の敗者は時給が安い職にしかつけません。単純労働は誰でも出来ますから、賃金が安く生活水準を補うために多くの時間を働きます。自然に睡眠不足になり人間ですから能力が落ちミスが増えますね。だから益々泥沼に入り、やがて体を壊し死の淵を彷徨う事になります。生活が苦しくなれば心のユトリがなくなりますね。花や鳥たちの自然を楽しむユトリも消えます。きっとスペインの社会はギスギスとしたものでしょう。
政策次第なのですよ。FRBは自らリスクを背負って金融機能を支えています。しかしECBのドラギ総裁は少し意味が違いますね。流動性を供給し銀行にリスクを押し付けました。スペイン国債が下がると言うことは更にスペインの銀行は含み損を抱え、世界からの信用評価が低くなりますね。日本も同様のケースがあり、満期まで持つ日本国債は評価損を計上しなくても良いと言う超法規的な特別ルールを作ったことがあります。売買目的の短期所有の国債と満期まで持つ計画的投資の国債との区別はどうやってつけるのでしょう。いい加減なルールですよ。しかし今はグローバル化が進展し通用するかどうか…簡単ですよ。ECBがスペイン国債を保証すればいいのです。ユーロは下がるかもしれませんが…スペインなどの個別国の国債リスクは減り、ポルトガルとか予想される国々の炎上はなくなりますね。FRBとECBの選択の違いが生んだ悲劇かもしれません。
市場と言うのは弱いところを何度も突きます。何度も…です。
何故か? 調整と言うのはどういう事か? その意味を考えないとなりません。市場経済では政策の選択が正しいかどうか、世界の市場参加者が色んな検証をして考え行動し、その結果が市場価格によって現れ政策を催促しますね。日本株は論理価格以下に下落しても、デフレ政策を日銀は選択しました。だから株価が1989年から下がりっぱなしなのです。20年以上も無策の連続で、正解を出していません。本来、資格のある人がサボっているのですね。どういう理由は分かりませんがポーズだけ取って本気になっていません。まるで結果の決まった消化試合を見ているようなものです。20対0とかのスコアの試合を最後まで見るのは拷問ですからね。
そのポーズが本気かな?と思わせたのがバレンタイン・チョコでした。昨年、11月末から舞台が開いた世界同時の演出ですね。今度は日本やFRBの順番かな?流動性を供給し続ければエンゲル係数の高い新興国は苦しくなりブラジル大統領の発言に繋がります。中国も同様でBRICsは共通してFRBの政策を批判しています。でも新しい時代はステップアップの時代背景がある筈ですね。かたるは、だから日本発のネット文化銘柄を推奨しています。
さて調整ですが…、色んなパターンがありますが、奇しくも金曜日の今日の市況に書いた仮説が実現しつつあります。今日はグリーが大幅高していますね。今の所は…日経新聞が大きく誌面を使い叩きましたが…下値は限定的で出来高も少なかったのですね。この水準では売る人が少ないのでしょう。調整の意味は利食いを促している面があります。25年ぶりと言うように10週間も上がり続けた訳で、いくら株価水準が低いとはいえ、売買があったわけだから利食いできる人間がいる筈で…その人達が利食いを出来なくなる水準まで下がるか、時間調整を経て利食いを消化するかどうか…その変化は出来高面やチャートの形で判断が付きます。いや推測できますね。この分岐点が分かれば億万長者ではなく兆万長者の仲間入りですね。
本当はここでソフトバンクのチャートを見ながら解説したいのですが…時間がなくてごめんね。実はソフトバンクもそろそろ調整を完了する頃ですね。この銘柄は大型なので下値の持ち合いが長く時間がかかっています。昨年の9月、今年の1月に二点底を形成し仮に3点底の形になっても反発するから、この辺りから打診を始め、株数を増やす段階でしょう。震災の時から調整波動を続けていますね。1年以上が経過し今度は反転に順番でしょう。詳しい波動解説は時間がないから省きます。


投稿者 kataru : 2012年04月17日 14:00