今日の市況(2012年04月06日)
かたる:大手のヘッジファンドの動きは謎に包まれなかなか分かりませんが…いくつか推測できる事はあります。多くは現場、所謂、大手の証券会社などに入社し経験を積み運用のノウハウを身に付けます。先ず、この世界で成功をするなら、語学のノウハウは必要で英語、中国語、スペイン語、ポルトガルなど2~3ヶ国語は最低、母国語の他に必要かもしれませんね。あとは数学とコンピュータの常識程度が要求されそうです。特に読むことが必要で、インターネットで得た情報の裏付けの調査が必要になります。
誰かがある意見を述べます。
例えば未来かたるが東レは成長期にあると炭素繊維の話をします。この結論を得るのは豊富な経験の裏付けがあるのです。これまで何年も新聞を読んだ経験値ですね。
切っ掛けは株価の動きと日刊工業新聞主催の日本産業技術大賞の総理大臣賞を受賞した記事なのですが、数日前に日経産業新聞で東レの増産の記事を読んだり、テレビでMRJの報道を見たりして、炭素繊維の現場を知ることにあります。様々なパーツが組み合わされて、株価チャートを見ながら時期が来たと判断しているわけですね。

日本企業はこの素材を採用せず、ドイツのBMWは積極姿勢を見せています。ボーイング787の燃費効率を20%も改善させた裏には40年間かかって華が開く炭素繊維の技術開発と量産効果にあります。ボーイング社は素材の採用に当たっては徹底した調査をし何年にもわたり研究します。787の本格大量採用の裏には、前機種の777の尾翼に使われるなど…データの蓄積があります。777の時は総重量の12%、約10トンが使用されましたが、今回の787は総重量の50%で使用され、使用量は35トンだと報道されています。炭素繊維自体はすでに一般化した技術で、日本が世界で一番ですが容易に他の企業が真似できるでしょうが、加工技術の蓄積はなかなか難しいらしいですね。BMWなど現在は高級車のみの使用ですが、間もなく一般車にも登用されるでしょう。重量が軽く強いからですね。これまでは薄板などに対しコスト面で採用が難しかったけれど、量産化の進展でどんどんコストが下がり、間もなく爆発期を迎えると予測しています。車は石油が上がりガソリンは高騰し、燃費の効率化が求められます。普通のガソリン車でもHVでもEVでも同じことですね。
大手投資家がポートフォリオを組む時に欠かせない銘柄になるでしょう。各ファンドが2~5%組み込めば、浮動株はドンドン吸い上げられ、やがて株価は飛ぶようになります。私が東レの4ケタ説を唱えるのは、大平洋金属の経験があるからですね。あの時のボロ株のイメージが強かった大平洋金属が赤字から高収益に変貌し、100円以下だった株価はなんと2685円まで上がるのですね。勿論、数年もかかっての話ですよ。素材と言うのは儲かるときは儲かるのですね。その経験があるからです。まぁ、炭素繊維も石油から作られるから、材料費が上がりますから採算は悪化します。しかし付加価値は大きいでしょう。日立と共に注目している企業のひとつですね。時間をかければ株は儲かるのです。相場が弱い時に目を付けていた株も下がりますから、その株の下値を丹念に買えば良いのですね。難しい評価の株をあえて買う必要はありません。グリー等の人気株は評価が難しい時期ですよ。だから面白いとも言えますが…。でも人間の性は不思議で…私は一発を狙いますね。そうして大きく負け組の人生を歩んでいる。勝ち組は博打などしませんね。低所得者のアパートではスポーツ新聞が売れており、高級住宅には英字新聞や子供新聞が売れている。教育は時間をかけて行うのでしょう。
私は情報を集める為に毎日、数誌の新聞を取っていました。たしか2万円近く新聞代を払っていましたね。日刊工業や日経産業は意外に高いのです。でも月に2万円は一つのヒントを得ることが出来れば安いものです。もっと付加価値が高いのは、情報をフィルターに掛ける人件費ですね。面白記事を発見する確率は非常に低いのです。先日、IRNETでは、あれは日経産業だと思ったけれど、影武者のペンネームで書かれているコラムで、アップルの現金の還元の意味が書かれていましたね。彼は安全資産から危険資産への資金移動と捉えていたのです。私はこれまでの記事で、勝ち組企業が内部留保を必要以上に蓄積している現状を知っていたから、彼の言わんとしている事が直ぐに理解でき、重要性に気付きました。しかし多くの人は影武者さんの意見など素通りでしょう。背景が分からないからですね。
昨日の「今日の市況」で河野さんの人事が触れました。あの報道は重要なのです。日銀の政策スタンスが変化するかもしれませんね。白川さんはだんだん追い詰められますね。だって日銀は緩和姿勢を貫いていますが、何年かかってもデフレ脱却が出来ずに、名目GDPは実質に抜かれており、GDPデフレーターが存在していますね。馬鹿な話です。この重要性に、多くに人は官僚マジックにひっかかり理解できなかったのですが、一部の人は前から理解していました。最近ようやく、このマジックが前面に出てきましたね。時代が変化するかもしれませんね。白川さんが河野さんを推薦した行動が、彼の心中を物語っています。つまり日銀はもう動きたくないのですね。綱引きです。金融相場が本格的にスタートするかどうかは、この辺りの政策の選択がカギを握っています。だから河野さんの人事は重要なのですね。昨日の「今日の市況」で追加分として書いた意味を理解して頂きましたか?
何気ない言葉の裏には、複雑な心理が隠れています。恋愛も同じです。二人の会話の中にはいろんな感情が隠れており深い洞察力が要求されます。電話のトーンで相手の感情が分かったりしますね。金融相場の野村の調整過程が注目される理由が分かりますかね…。おそらく東レは、今年中か来年には4ケタに乗り2006年に付けた1128円の最高値も抜くでしょうね。
IRNETでは多くの銘柄を参考に取り上げ解説しています。それぞれに見所があり、その意味を解説しています。どれが正解か? そんな事が分かれば、既にのんびりとしているカタル君の筈、蟹工船の世界に居るカタル君には、どれが正解の選択なのか分かりません。あくまでも選択するのは投資家自身であり、選択の結果は自己責任なのですね。こんなことは当たり前の常識なのに…それを理解しないAIJの詐欺問題か…。本当に詐欺なのでしょうかね? 未来予測など誰も分かりませんね。人生は何が起こるか分からない。だから面白いのです。

投稿者 kataru : 2012年04月06日 11:19