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相場には精神力が必要(2013年12月21日)

カタルの友達のブツブツは、ソフトバンクの孫さんに対し、当初は眉唾で、大法螺吹きと言うネガティブな認識だったようですが、最近は評価が大きく変わりましたね。そりゃ、ボーダフォンを買収するあの大博打を、あの金融環境下で凌いだので…たいしたものです。あの当時、金融デリバティブを駆使し資金繰りをしていました。バックを支えた財務関係者は、きっと綱渡りの毎日で大変だったでしょう。繋がらない携帯電話と揶揄されていましたが、資金繰りが厳しく設備投資も出来ませんでした。収入の大半を借り入れの返済に充てながら利用者を伸ばさねばならず、アイフォンの独占販売が日本人の嗜好にマッチし、やはり時代の選択眼と行動力は頭抜けています。決断も速いですね。

今度はTモバイルへの仕掛けだとか…。スプリントへの設備投資の関係も背景にある判断と思われますが、株価面は成功をかなり織り込んでおり、少し様子を見たいものです。ただカタルは、当初、スプリント買収により設備投資負担も発生するとの読みで、ソフトバンク株への投資は見送り姿勢でした。しかし年末になった現時点で、今年1年を振り返ってみてみると、5月の高値を抜き完全に青空天井に株価はあり、カタルの予測は外れていました。あの2012年10月のスプリント買収報道と資金手当ての方法により、今日の株価は決定づけられました。まだアベノミクスが確定する前です。今日、再びこの話を持ち出したのは…多くの株が本格的な上昇相場に移行する前のボックスを離れる時、一旦、株価は下押しするケースが多く見られますから覚えておくと良いのでしょう。

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当時、カタルは「マネタリーベースと株価」の関係を勉強しており、確実に株価が上がると確信を深めていた時期です。その為に資金手当てに奔走していたのです。10月27日の株式教室から特集を組んで…何故、株価が騰がるか? その背景の論理的な検証をしています。この時期のコラムと合わせ、当時の原稿を読み返されるのも良いのでしょう。そうしてアベノミクスの相場に、市場は突入して行きました。しかしおそらくソフトバンクの海外買収は、夏の終わりには検討されていたのでしょう。当時のマネタリーベースの増額は5月からプラス転換し、5月2.4%増、6月5.9%増、7月8.6%増、8月は6.5%と落ちますが、9月9%増、10月は10.8%増と変化するのです。この動きを見て、カタルは10月にレポートを書いたのですね。

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先ほど、チャートを見ていたら綺麗に5月の高値を抜けている銘柄は少なく、ソフトバンクのようなケースは稀です。上手く行っているケース(凸版印刷7911)でも高値での揉み合いですがこれも少数派で、多くの銘柄はカタル銘柄のケネディクスや007同様に52週ラインの低位揉み合いに推移しています。三菱UFJなどケースはマズマズの評価なのでしょう。2014年の消費税引き上げなどの影響でアベノミクス失望説が存在するのが事実ですが…少なくともマネタリーベースから見る株価は調整を完了し、再び昨年11月から始まった今年春の相場の再現がこれから期待されると考えています。その様子をここに掲げておきます。高度成長時代を上回るほど資金は供給されています。

金曜日に12月7日の株式教室の「お年玉」で、紹介した古河電工や日本板硝子は動意づいて来ましたね。両銘柄の株価位置を見て下さいね。ソフトバンクの株価位置と比較されると良いでしょう。このような株価位置で、株を買うなら恐いものはありません。ただ時間の読みが難しいだけなのですね。JVCケンウッドもまだ数字が見えませんが、同じような株価位置にあります。持っている株が安くなると不安を覚える人は、基本的にリスク負担を減らすべきなのです。今のような安値水準では減らす必要もないでしょうが、高値になったら株を売り現金化しておくべきなのでしょう。人は、何故、動揺するか? 自分自身の力量をどう自分が理解するかにより…株の運用成果は、変化するものです。

カタルはずっと…三菱UFJの株価は4桁が妥当株価と述べています。大型株ではカタルが好きな日立や東レは、かなり株価を戻していますから、古河電工や少し冒険で日本板ガラスなども注目しています。ただケネディクスや007には、やはり敵わないのでしょう。投資家それぞれが自分の力量に合わせ、銘柄を選択すれば良いだけの話です。17日に紹介した「ジャムコ」(7408)に「ツクイ」(2398)などもカタル銘柄ですよ。もうかなり上がっています…がね。カタル自身は資金が乏しく、多くに投資している訳じゃないし、銘柄など本当はどれでも良いのです。要するに売買テクニックが問題なのですね。沢井製薬やピジョンなども大成功した銘柄ですが年金ファンドじゃなし…値動きに魅了されるハイリスク派のカタル君ですからね。問題は時間を超える精神力を身につけられるかどうかなのですね。メールで相談も受けますが、相場で儲けられるかどうかの決定要因は精神力なのです。