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魔法の杖(2013年12月28日)
先ずは訂正からです。一昨日、昨日とNISAの事を誤って「ニート」を書いたことをお詫びします。ニートは職が無く、学校にも行ってない若者の「プー太郎」の総称でしたね。昨日、友達から電話をもらい訂正させてもらいました。まぁ007はプー太郎のような存在かも知れません。日本には若うちは放浪を容認する「末は博士か大臣か…」と言う言葉もあり、楽しみな銘柄です。ニーサはイギリス版ISA(Individual Savings Account)個人貯蓄勘定に、日本のNを頭につけた合成語のようです。5年間の時限立法で年間100万円まで特別別口座にて、非課税扱いになっているようです。つまり信用取引で利用している担保の現物は、この非課税の対象にはならないようです。日本的な村論理が働いた段階的移行の姿がここにも垣間見られます。だから失われた時代と言う、なが~い時間が時代の変遷に掛かるのでしょう。
今日は日経新聞に、ソフトとバンクの財務戦略の「さわり」部分が載っていましたね。一昨日に「LTMC」と言うファンドに取締役として参加したノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ショールズやロバート・マートンの話をしました。現在の金融工学の基礎になったオプション理論ですね。金融危機の発端になったCDS(Credit default swap)と言う仕組みは、この論理を応用しています。もともとリスクを取れない貸し出し相手に、CDSを利用することで、倒産リスクを分散し軽減させることで貸し出しを可能にした仕組みです。ソフトバンクは設立当初から野村人脈が力を貸し、絶対にあり得ない借金を可能にして困難を乗り切り、成功した事例ですね。通常はボーダフォン買収にあたり2兆円もの借金は出来ません。新興国の発展は、リーマンなどの米国金融が、この仕組みを活用して高収益を上げて成り立っていました。不動産のメザニンローンもこの事例の範疇でしょう。
故にカタルの友達のF君が、不良債権処理を加速させた2002年前後に800億もの巨額資金の運用を任されたのです。彼はその資金を全部使うことは出来ませんでしたが、日本の不良債権化した土地を、右から左に移し鞘抜きに成功して現在があります。小泉・竹中改革の強引な手法がUFJを消えさせ、みずほのやくざ融資問題の対応へと続いています。あの時代の偶然が30歳前後の若者に800億円ものお金の運用を任せたのですね。不可能を可能にするのが金融の仕組みです。村上さんなども、その恩恵を受けた口です。
時代の流れとは不思議なものです。孫さんもシャープの佐々木さんとの出会いがあり、あの最初の1億円の銀行融資は、今では絶対に通りませんからね。完全に背任行為です。あの瞬間だけ、成り立ったのですね。それも佐々木さんのバックがあったから成り立った偶然です。しかし孫さんが努力して、その奇跡的な偶然をものにしたからなのですが…北尾さんとの出会いと別れも面白いものですね。通常はSBIに拘るのが人間ですね。一度、手にした物を手放すことは、なかなか出来ませんからね。
この時期にITモバイルの買収資金を手当てできる偶然のチャンスと言うか…、戦略的な仕掛けと言うか面白いものです。円で借り入れを起こし、その資金をドル資産に投じています。今日は同時にマネタリーベースの話も日経に載っていますね。カタルは円安が正しいとは思わないと述べており、「ガラガラポン」のリスクを述べています。来年は更に円安が加速され、おそらく115円~120円は確実で、場合によれば一気に170円ぐらいまで円安が進行するかもしれません。孫さんの狙いは…その時に借金を返済すれば良いですからね。現在は12兆もの借金かもしれませんが、マジックを使えば半分に減るかもしれません。金融理論は無限の「魔法の杖」なのですね。日本は馬鹿ですよ。信用創造を放棄し、わざわざ困難な道を選択しているのです。しかし…増え続けるマネタリーベースの行く末は、決まっています。何処で爆発するか?
どう考えても…デフレの行き過ぎたパワーは潜在的に蓄積され続けており、このギャップの歪を埋める地震は、いずれ必ず起こります。2003年の竹中政策は、既に行き過ぎだったはずです。UFJを強引に三菱へ…。そのあおりが、ベンチャリの失敗でもあります。無借金の企業が消えていく現実ですね。時代のエアポケットか…。最近開発した手法の実験をする為には、心の準備が必要のようです。どうこの壁を乗り越えるか? 人間と言うのは厄介な動物ですね。さてカタルの戯言は、これくらいにしないとなりません。皆さんにはカタルの深層心理は見えませんからね。チンプンカンプンの人も多いでしょう。もう少しわかりやすく解説しないとなりません。
カタルの読者は比較、水準が高いのです。なかなか陰に隠れており見えない読者像ですが、カタルはこのページを通じて顧客募集をしたことがあります。その時の応募者は、事業経営者に医者や学者先生が多かったですね。割合は非常に高いのですね。読者には学生も多く、彼はその後、野村に入ったようなので、きっと優秀なのでしょう。そう言えば野村のアナリストも僕の読者で、研究所勤務でしたね。香港のファンド運用者など…証券マンばかりではありません。話が分かるまで読み続けねばならず、障りだけでは見えない為でしょう。だからカタルの日記だけでも良いかとも思いますが…カタルの心理の揺れ具合は、客観的に見れば、面白いピエロに見えるのだと思います。そりゃ神様でもなく、その辺に転がっている親父ですから…ね。だから滅多に見ないヤフーの掲示板などに、カタル評があると、面白おかしく感じもしますが、多少、頭に来ることもあります。すべては自己責任なのに…誤解しているレベルの低い人も居るわけです。
時間のズレはありますが、必ず…と言っていいほど、カタル銘柄は成功していると思いますよ。ただベンチャリを始め、武富士やダヴィンチのように消えていくものもあります。ダヴィンチなど、ほんとうに紙一重なのですね。この意味が理解されないようでは、自分の勉強不足でしょう。カタルはハイリスク投資だと事前に何度も豪語しています。だから年金ファンド向けなどの銘柄も時々紹介していますよ。古河電工などは限りなくリスクはありません。現在は…ね。板ガラスも同じですよ。両者とも狙いも説明していますね。澤井製薬などは、ずいぶん昔に登場させている訳です。年金ファンド向け…にね。ある時、医者の先生から、日本ではゾロ(ジェネリック薬)などは浸透しないとの否定的なメールを貰ったこともありました。しかし増え続ける医療費負担を考えれば、確実にこれからも浸透し、まだまだ成長するのでしょう。既に10年以上経過していますが、株価は10倍ですね。通常はこんなペースでしょうが…何とか1年で10倍ですね。この成果を狙うために実験を続けねばなりません。
カタルは比較的にオープンです。メールを時々くれる読者には、隠れたカタル銘柄を公開することもあります。ジャムコなどは、板が薄すぎて書きたくても書けないのですね。もともと数量は、売れていたのです。背景も歴史的に良いのですね。しかし採算が厳しく為替だけが問題でした。だからここに来て急激に業績が改善していますね。株価もまだ3倍程度かな? 間違いなく業績は増額され、まだ株価も伸びるでしょう。確か記憶によれば競業はドイツメーカーの筈です。まぁ、気が向けば…の話ですが。多くの銘柄を見ている訳で、一応、カメレオンのように、お客様相手に変身能力も備わっている証券マンでしたからね。
もともと日立や東レ、三菱UFJなども嫌いではないのです。ファナックなどは、好きな会社ですよ。設備投資に円安ですからね。当然、高い水準ですが、更に株価は伸びますね。隠れた銘柄で、最近、注目しているのがクラウドの「富士通」です。日足を見ると急騰しているように見えますが…カタルが証券界に入社した時には、株価が500円だったのです。ファナックを作った会社です。今では貧乏をして資本関係もないですがね。おそらく…年金ファンドの必須の組み入れ銘柄に何れなるでしょう。最近の急騰は、その第一陣のファンドの買いでしょう。だって時代は「クラウド」です。あとの伸びは、経営者の手腕次第です。澤井のように時代を上手く捉えられるか…ソニーのように失敗するか…。
カタルは、銘柄などは、何でも良いと述べています。自分の力量をどう感じているかの話なのです。どの株もリスクの度合い変化があり、日経225銘柄ならリスクはほとんどありません。007のように、夢を追えばリスクは当然あります。株価が下がった時がチャンスなのに…何故か、読者の人は下がった時に動揺するようです。自分に力量がないから動揺するのです。だから負担がないように、持ち高を減らしなさいと述べています。故にニーサの007と比喩したのです。1000株なら1000万、100株なら100万円と概略を述べています。芽が育つかどうか…なのですが、必ず、あれほどの素質なので、野村は戦略銘柄に選定しますよ。仮に偽物でも…相場は大きく伸びるのです。本物なら1000万止まりの比では、ありません。カタルは英ARM社を引き合いに出しています。金融の「魔法の杖」を手にしたようなものですよ。何しろ時代はユビキタス、しかも組み込みソフトは知的産業です。粗利が異常に高いのです。売り上げ全部が利益と言っても過言ではありません。だから惹かれるのですね。もし村田のWiFiモジュールが、中国のタブレットに採用が決まれば、あっと言う間に株価は1万円ですからね。村田ブランドはそういう価値を秘めているのです。007ブランドと価値が、天地の差です。来年にもニーサの活用で、更に再来年も活用で…1000株買えば、毎年100万ずつ使えますよ。まぁ現時点では5年の時限立法なのですが…きっと日本的な論理で延長でしょう。
