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2006年04月29日

仰げば尊し

現在、藤原先生の「国家の品格」につづき、 「父の威厳」を読んでいるのですが、いいですね彼は…文句なしに好きです。市場原理主義派である株屋の僕は、彼とは程遠い考え方の人種かと思っていましたが、実に近いのです。…と言うより、僕が古風なのかも知れない。武士道の精神は好きだし、いつ死んでも…と言う「死に場所」を求める為に生きる武士の精神も好きです。現在はどうか分かりませんが、大蔵省の不祥事が起こると、ノンキャリアの部下は、キャリアである上司の責任をかぶって死んだという話しを聞いたことがあります。実際に、あれは竹下元首相だったと思いますが、秘書が罪をかぶって自殺しましたね。殿様のために死んでいく武士道を美化するのはどうかとも考えますが、男が男のために死んでいく。なんとなく好きです。

僕は株屋なので、お客様のお金を増やすのが商売です。90年代、沈んでいくお客様の姿を見て、自分の技量のなさに愕然としました。そうして、最後に国家体制を考えさせられました。上司は部下の責任をかぶり、日ごろから世話をするのが当たり前だと感じていました。昔、社員時代に、どうしょうもない男が部下にいました。いつも自分のノルマを果たせず、いつも僕らは彼を責めていたのです。とうとう僕は彼に辞表を求めたのです。あれは課長補佐の時代だったかな? 部下は6人ほど居ましたかね? 他にフロアの女の子4人ほどの教育指導もしていました。僕はあの時の選択を、今も正しいと思っています。証券会社は過酷なノルマとの戦いだったですから…新人で入ってきた彼は、他の道がよかったと思っています。

だから、上場会社の社長が公で発言した言葉に責任を持つべきだと考えているのです。ましてや、フジテレビの日枝などをみていると、腹立たしくなってきます。自分は鹿内ファミリーを追い出したクーデター男だった過去を聞いたことがあります。ライブドアの堀江さんを応援したのも、そんな感情が交錯したのでしょう。だから新日鉄にような株式持合いグループの経営者を見るとカチンと来るのです。現在の公務員と一緒に映るのです。個人事業主である僕らには自宅の家賃などの事務所経費はほとんど認められません。しかし公務員(高級官僚)は、民間家賃が40万から50万円ほどの所に10万円程度で入居し、その差額は経費扱いです。財務省の独身寮は、今もたしか3000円の家賃です。(郊外ですが東京ですよ) 年金財源も報道の通りです。格差が明らかになった現在も、12年後に統合される時間的な配慮があるのです。民間なら、遡って差額負担を求められるかもしれないのに…

私は公平な社会で平等の機会を与え競争をすれば良いと考えています。公務員など他人の痛みが分かる転職2回以上の、15年くらい民間で働いた人の、救済場にすれば良いとさえ思っています。エリートが自分の裁量で全ての決断をし、馬鹿な国民はエリートの言うとおりに生きれば良い。それが画一化教育なのでしょう。良いでしょう。それも…。それならエリートはエリートらしく失敗したら責任を取るべきなのです。然るに、平成に入ってからの国家運営を見れば失敗ばかりなのに、誰も責任を取らない。

残念ながら、引き合いに出すのは、いつも小川是(ただし)です。丁度、僕がサラリーマンを辞め上京してきた頃の証券局長だったのです。このポストから大蔵事務次官になるのは異例でした。普通は主計なのですが…。彼は事務次官後、国税局長官、JT会長、今は横浜銀行の頭取です。失敗した人間が天下りし退職金の谷渡りです。そのたびに税金割引の退職金をもらい利殖をする。普通の人間は一生に一回しか使えない特権を、彼は何度も利用している。別に彼だけじゃないでしょうが…、代表的なケースなので挙げているだけです。これが武士道を誇る国家体制でしょうかね? 呆れます。せめて、ひっそりと一線からはなれのんびり余生を送るならまだ許せますが…。失敗した多くの高級官僚は、西村のように早稲田などの大学で教鞭を取っています。失敗した人間が教えているのです。三重野もしかり…この国はどうなっているか…だから株式市場にも本物が育ってないのです。悲しい現実です。

読者のメールを読むと、残念ながら上手くいってないようです。そりゃ、そうですね。こんなに素晴らしい相場でも儲けられない人間が居るから、儲かっている人も居るのでしょう。私が大学を卒業して証券マンとして働き、10年間、儲けることができなかったのです。商売のはずのプロの証券マンが指導したお客様が儲からなかった。株の基礎も分からずに、チャートだって奥が深いのに…無防備な赤ちゃん同然の投資家が儲けるには、余程の努力が必要でしょう。

今日は株式教室の日ですが、実は、儲けるためには研究熱心な心と向上心があり、一番必要なのは忍耐と言う訳の分からない精神力が必要なのです。しかし最後はやはり「度量」なのでしょうね。心の広さ寛容さ、大きな人間。最初から株式教室には一見関係ないと思われる事象を並べましたが、実は儲けるには「心」が必要なのですね。豊かな心です。道端にさりげなく咲く花を見て感動するかどうか? 夜空を見上げ星の輝きに何かを感じることが出来るのか? 自然の声が自分の耳に聞こえるかどうか? そんな豊か感情を持つ心が必要なのだろうと、最近、富に思うのです。

冒頭の「父の威厳」を読んで、115ページに「仰げば尊し」のコラムの記載があります。近代日本文学を専攻するアメリカ人の学生が、ハンカチを手にする場面が載っていました。彼の説によれば卒業式でアメリカ人は泣かないのだそうです。日本人は「仰げば尊し」の歌詞を考えながら歌っているのでしょうか? 私はお茶の水大の校歌を聞いたことはありませんが、皇后陛下より賜った校歌だそうです。 「みがかずば 玉もかがみもなにかせん 学びの道もかくこそありけれ」雅楽調の調べの中で、歌われるのだそうです。

「仰げば尊しわが師の恩 教えの庭にもはや幾歳(いくとせ) 思えばい疾(と)しこの年月 今こそ別れめいざさらば …互いにむつみし日頃の恩 別るる後にもやよ忘るな…」

以下の続きは此方から 

馬鹿らしいと思う方も居られるかもしれませんが、最近、かたるは株で儲けるということは、自分自身の心の問題なんだと、考えるようになっています。こんな心境になってきたのは、最近なのですね。株で儲けようと色んな本を読み漁り、自分なりの投資方法なども、自分のお金だけでなく、何十倍も大きなお客様のお金を使って実験してきたのです。しかし、今は勉強も大切ですが、豊かな心が何より大切なのだと痛感しているのです。疲れたら自然と触れ合えば良いのです。やがて癒される心を感じてくるでしょう。投資とは「自分との戦い」なのでしょう。

投稿者 kataru : 15:18 | コメント (0)

2006年04月22日

キャッシュフロー

最近になって、個人投資家の銘柄が弱く、機関投資家好みの銘柄が強い二極化の動きが見られます。PER100倍と言う評価は素晴らしい成長株にしか与えられませんが、値動きを重視するあまり、業績を無視した株価まで買っていた幻想が、徐々に冷めてきたのでしょう。代表的な銘柄がソフトバンクです。この会社は売れない株式の時価評価を、今でもIRに登場させています。しかし貧乏をすれば、子会社の紙くず(株券)は叩かれ、相手の言いなりで売らなくてはなりません。双日がそうだったですね。世界NO1の鉄鋼商社のメタルワンを三菱商事に、今日、日経新聞に載っているLNGジャパンを住友商事に…、貧乏すると有望な子会社を売るはめになるのです。

個人の力は弱まり、郵貯・銀行からの投資信託の買い、日本生命などの機関投資家の買い、ようやく外人頼みだった株式市場も、本来の主役が復帰し始めています。今、証券会社の自己売買部門は、投信などの需要の先回りを始めているのでしょう。このような現象を考えると、現在の優良株相場は、6月までの期間限定商品と言う読みが働きます。しかし需要予測からの銘柄選択も、チャートから銘柄を選ぶ行為に似ています。多くの個人投資家は一番大切な業績動向を、ほとんど見ていないように感じます。しかし財務分析は過去のデータなので…株価は6ヶ月先をみて動きますから、タイムラグは生じますね。1四半期の数字より、継続的な業績推移を見て、業績の流れを読む力が必要になるのです。今日は引っ掛かりやすい例として、損益計算書とキャッシュフローについて簡単に考えて見ます。

このキャッシュフローには営業活動によるものと、投資活動によるもの、そうして財務活動によるものの三通りがあります。ここで一番重要なのは営業活動によるキャッシュフローです。
先週のコラムでベンチャーリンクに再び強気に傾いた理由で、急激に改善した営業キャッシュフローの話しをしました。中間期から第三四半期に変化した原動力は、FC事業の好調さを物語ると判断したのです。株価は損益計算書の一株利益によりPERが判断されますが、実はデータ上はフリーキャッシュフローの変化が重要になるのです。

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ここで前回のおさらいです。多くの場合、僕らは一株利益の何倍まで株価を買うか? を考えます。この基準は右のグラフのような傾向があります。いくら好業績でも変化率がなくなると、PERの評価は低くなっていきます。普通は、この業績の変化率が問題になり、変化が強く長いほど高い評価をもらえます。前々回のかたる銘柄のベクトルの話しですね。

一株利益の質の問題を取り上げます。
子会社売却などの一時的な利益のものは、営業活動で稼いだ利益と違い価値が下がりますね。(投資活動による利益)今日の日経新聞には、新日石の減益予想記事が載っていました。そうなるか、今のところ分かりませんが、原油相場は70ドル前後で推移するなら、減益になるのでしょう。逆に100ドルを越えれば、備蓄分の利益が生まれ、増益になるかもしれません。原油と言う製品在庫の価値が上がるわけですね。しかし一時的な利益の評価は低いのです。

非常に大切なのが、営業キャッシュフローです。キャッシュフローとはお金の流れですね。業績がすこぶる好調でも在庫品が貯まれば、キャッシュフローは減りますね。利益が上がっているのにお金がない。昔、知り合いの東芝の社員のボーナスが現物支給になったと言う例を、何度か聞きました。製品在庫を捌く為に現物支給をしたのです。今、デジタル家電業界はワールドカップ需要を当て込んで、大増産していますが、狙いが外れたら製品在庫が貯まり、利益は出てもお金がない状態になります。前回のパイオニアが大赤字に陥った原因の一つです。損益計算書では分かりませんが、キャッシュフローでみれば分かるのです。製造業の場合、在庫品の推移に注意が必要になります。

もう一つ、損益計算書とキャッシュフローでは、大きな違いの原因に減価償却費があります。建物を建てたり、機械を買ったり、その代金は買った時に現金で支払います。しかし会計上は、毎年、経費として計上されます。その分の減価償却費のお金はキャッシュフローでは増えるのですね。この2点が大きな違いでしょうか? 投資のキャッシュフローは、普通はマイナスになります。借金を返していれば財務のキャッシュフローもマイナスになります。

利益の中身が非常に重要です。何年も続く営業キャッシュフローを伴わない利益は見せ掛けなのです。ソフトバンクは、色んな仕掛けを上手く利用し高株価対策を実施し、市場から上手く資金調達をしている会社の代表選手です。まぁ、もともと装置産業ですから、先行投資が膨大にかさむのです。しかし、一度基盤を確立させれば、恐いものはない。ここ数年が正念場でしょうね。故に今の株価人気が沈静化するのは道理ですね。毎年、財務キャッシュフローで経営を賄っているのです。個人投資家が値惚れで買う株とは違いますね。この点を留意して下さいね。「下手なナンピン、スッカンピン」と言いますよ。

この営業キャシュフローに設備投資などを加えたフリーキャッシュフローが重要な投資判断の一つだとされています。機関投資家はこの利益推移を見ながら、銘柄選択をするとも言われているようです。四季報には必ず、営業、投資、財務のキャッシュフローが載っていますから、一株利益を見る上で、その点を参考にするといいですね。個人投資家はチャート波動を信じ売り買いをするようですが、どうでしょう? カタルの経験から言うと非常に危険なように感じます。最近の個人投資家は値動きに付いて行っているだけですが、プロが多く参戦しており、そのスピードに勝てるのかな? 限られたテクニックで儲けられるほど相場は甘くはないでしょう。 

既に、デートレで儲かる時代は終ったような気がしますね。ライブドア・ショックは世間に一石を投じましたが、地検が動いた効果があったのかもしれません。UFJの時も僕は権力の乱用だと感じました。ダイエーの時も…しかし、それぞれ選択は難しかったのですが、時代は教訓を残し進んでいるようにも感じます。個人投資家の皆さんが残って欲しいのです。頑張れば儲かるのです。ここに来てやられている個人投資家も多いでしょうが、頑張って下さいね。6月を境に再び相場の流れが変化するでしょう。

バーナンキ新理事長の就任が決まってから、かたるは新理事長の試練説を採用しました。三菱商事は新高値になっていますが、双日は未だに新値を取っていません。しかし理屈は変わらない。一流から二流へ、更に三流へと流れは進むのです。だから個人投資家の見捨てる銘柄が安くなれば買いなのでしょうね。ここからの投資は国際優良株を買うのではなく、個人が見捨てる株を拾うのが筋のような気がします。一度に買うのではなく半値に落ちても買えるような投資の仕方を心掛けて、少しずつ買えば良いのです。持ち株が下げてきたら、投げるのではなく、買う準備を始めれば良いのです。どれを残すか?選択し、狙いを定めたら下げたら買い、下げたら買いと繰り返せば、どんな株でも必ず儲かるのが理屈ですからね。

大型株から中・小型へ流れは不変なのですよ。既に時価総額は560兆円を越えているのです。

投稿者 kataru : 10:40 | コメント (0)

2006年04月15日

テクニカル(かたちー3)

『酒田三猿、堅くこれを守れ!』と古くから言われています。
「三猿」とは言うまでもなく、見ざる、言わざる、聞かざるの事ですが、相場の世界では常に強弱感が対立します。

「今日の市況」で時々、取り上げている富山化学などは、いい例ですね。キノロン系合成抗菌剤「T-3811」(一般名:ガレノキサシン)の経口剤の市場規模は意見が分かれるところです。同じように、かたる銘柄のベンチャーリンクの業績見通しも、意見が分かれます。常に株には売り手と買い手がおり、意見が対立して株価が形成されています。それを自分の意見に確信がないからと言って、あっちこっちに聞きまわり、右往左往するのは、いつも相場で損をするタイプの人です。

「他人の説に迷うは不可」なら「100株を買って天下を論じあい」など川柳に笑われるだけです。鼻持ちならぬ相場天狗になる必要はさらにないし、もともと、相場の世界は孤独なものです。相場の世界では「連れができたら儲からない」とも言います。

また「早耳の早倒れ」とも言われ、相場には早耳の必要はないのです。材料が出てから相場への影響を考えればいいし、業績発表されてから、その内容を吟味すれば良いのです。基本的に天井圏での好材料は一旦売れば良いし、底値圏での悪材料は概ね買いなのです。
このケースは、かたる銘柄のサイバードがそうでしたね。しばらく下落相場が続き、黒字予想から赤字転落でストップ安が続きました。しかしどうでしょう?下のチャートを見てください。

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早耳は実は遅耳…でしょうかね? 多くの材料を相場は知っているのですね。だから「相場は相場に聞け」とも言うのでしょう。さて今日は酒田五法のチャートの形です。下の図の順番に解説しましょう。

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二つ星、三つ星ともに上伸、または下落途上で、小短線(極線)が固まって出現するもので、分岐点とされますが、上伸途上なら、次の上放れが買い増しの急所になりますし、下落途上なら追撃の売り場となります。

次のタスキ線は上げ相場なら、陽線のあとその線内から翌日は寄り付き陰線となり、下げ相場なら陰線に連続して一本陽線が立つ形。何れも反対方向にタスキをかけるような形で上げにしろ、下げにしろ、その相場の方向は以後、加速化されるといいます。図のような上放れタスキは買い場、下放れタスキは売り乗せ場。

次のはらみ寄せ線ですが、相場がかなり続伸して、この線が出ると「即ち天井と知るべし、買い玉はドテン売り越しなり」とされています。十文字の寄せ線そのものが攻防の分岐点とされますが、このような大陽線に、はらむようでは買いの勢力も弱いとされます。

次は首つり線です。実線とひげの長さは3倍以上の場合です。しかも寄付きが高く放れて寄り付いています。一見、強そうなチャートの形に見えますが…ここで新規に買っては首つりをしなくてはならない。…と言う形だそうです。

最後は勢力線、長い下落途上のあとに、このような形が出現したら、一旦は売りの鉾先を収める場所とされます。基本的にチャートは、その形も重要ですが、その形が出現する相場環境と過程が重要なのですね。チャートの形を過信せずに、様々な観点から相場に臨むのがいいのでしょう。

投稿者 kataru : 14:56 | コメント (0)

2006年04月08日

かたる銘柄のパターン

2006年の相場を見ると、1月にライブドアショックがあり、個人投資家に警告が放たれました。業績を無視した株価、値動きだけの株価に楔(くさび)を打ったのでしょう。2000年のITバブルは悲惨でしたからね。光通信の大幅な下落は常識を大きく越えたもので、それから比べれば、ライブドアなど小さな余震程度の評価でしょうか? しかしこの事件はいろんな問題をはらみ、考えさせられましたね。結論は出ていませんが、どうなるのか? 裁判の結果、仮に粉飾が無実だとしたら、国の体制や東証は、どう自己弁護するのでしょう。多くはありませんが、最近、国税当局と争い勝訴する例もありますから…。東証のシステム不安をライブドアになすり付けた「いやらしさ」を感じるのは私だけなのでしょうか?

市場は誰も助けてくれません。儲かっている時は、自分の考えが正しいと思い、人間誰しも有頂天になります。しかしその瞬間から、多くの場合、崩落が始まっています。他人任せの作られた業績は、偽物のケースが多いですね。逆境を乗り越えた利益こそが本物の利益です。経済環境も何も関係ありません。試練は人も企業も強くします。その意味で、かたる銘柄の多くは赤字転落企業を選んでいるようです。再生は多くの困難を抱えていますが、立ち上がったときは本物の企業に変わるケースが多いのです。

2003年に試練を受けた「みずほ銀行」は前田氏の豪腕で1兆円増資を実施し、面白おかしく書いたマスコミに立ち向かいました。あの時に、勇気を持って倒産企業評価のみずほ株を買った投資家は、既に充分な報酬を受け取りました。ハイリスクとハイリターンの関係は、生きているのです。3年で役目を果たしたと思っています。今日は、かたる銘柄の多くをパターン化した図をもとに、企業の推移と株価、そうして株価評価のPERの関係について考えて見ます。下の図をご覧下さい。

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青い線は企業の業績推移を示しています。赤字になり、それから立ち上がるパターンですね。この段階の変化率が一番大きく、株を買って儲かる段階です。次に儲かるのは、復配をする時期ですね。企業は累損を一層し復配に向かいますが、この時期も株価が市場から信任を得る段階です。通常、株価は業績に6ヶ月間先行すると言われています。大幅な赤字計上段階に、業績回復が明らかなら、株価は既に上がり始めています。しかし、この時期は非常に買いにくいのです。場合によれば、倒産の心配がチラつくからです。

段々、時間と共に業績の黒字が明らかになると、安心感が働き株を買う投資家が増えます。しかし、この時期は高いPERでとても買えないのです。徐々に利益が出てきてPERは下がり復配をすると、機関投資家が株を買えるようになります。機関投資家は多くの制約を抱えています。お金を預かる立場ですので、常に説明責任が生じるのです。大切な預かったお金を相場観だけで、無配の企業に投じるわけに行きませんし、ましてや、赤字企業など論外ですね。冒頭の相場観ですが、今の相場は明らかに投資信託などのプロの投資家が相場の主体になっています。だから日経平均株価が上がりやすい業績の良い大型の値嵩株が上がるのです。

このパターンは不変です。多くの場合、どの企業にも使えます。ただし業績が回復しなくては駄目ですよ。赤字が続き赤字幅が更に予想より大きくなる場合は、株価も更に下押すのです。続いて、その中でも業績の変化率の大きな会社を選ぶのですが、やはり、谷が大きい企業が有利になります。業績の落ち込みが大きく、倒産の危機にある会社が、立ち上がるときの株価の勢いは、凄まじいものがあります。下のみずほの株価を見てください。2003年の春には、たった58300円だったのです。倒産の危機が変化率を高めたのでしょう。このような存亡の危機から立ち上がる会社の多くは10倍程度の儲けを享受できる可能性を有しています。

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さて業績のベクトルの話しです。この回復度合いの変化が急で、息の長い業績が続く会社ほど値上がり率は高くなります。今度は利益の質が問題になるのです。資源価格の高騰による利益や、資材価格の高騰による利益など市況関連の利益のPERは低く評価されます。海運市況や鉄鋼市況の回復により利益を上げた海運株や鉄鋼株のPERは低くて仕方ないのです。代わって、継続的な利益で独創的な利益、世界で唯一つの製造企業…そのような利益は、他社がマネを出来ない為に高く評価されます。かたる銘柄の浜松ホトニクスのPERは、もっと高くて良いのです。このベクトルの角度が大きく、長い利益が期待できる会社が良いのですね。

r20060408c.gifさて、右はベンチャーリンクの「四季報の業績予想」です。現時点ではとても、とても…株価500円台を買う勇気は出てこない利益です。しかし契約数に見ると、回復度合いは既に明らかで、契約金が入っているせいか、他社の支援の為に第三者増資を引き受けるほど業績が回復している様子が窺えますね。故に、これまでのところ業績推移は順調のようです。

此方をご覧下さい…(株式教室の損益分岐点)

過去のベンチャーリンクのベクトルの角度は、非常に高い会社ですね。赤字から一株利益が100円、200円と加速して行きました。しかし、この間の変化が二つあります。一つは途中の倒産危機のために、発行済み株式総数が増えたこと。もう一つは契約基準から実績基準に会計を見直したこと。この二つの変化は株価変化にマイナスですが(会計が健全化されますが…)…、みずほが倒産危機に陥った年の100億円のお金の価値は、現在の500億から1000億の価値がありますね。小林氏の力と言うのはすごいのですね。故に270円の5倍から10倍の程度の株価を、かたるは期待できると考えているのです。これは感覚的な評価です。

いずれ詳しいレポートが出るでしょうね。僕も時間があれば作っても良いのですが…何しろ時間がない。既にかなりのデータは揃いつつありますからね。誰にでも作れる段階に来ています。この意味が皆さんに分かるかな?

兎も角、赤字から黒字の段階の銘柄を探し、次にベクトルを評価します。この角度の高さと長さが大きな企業が見つかったら、かたるにも教えてください。このような情報こそが、くだらないアナリストレポートより、数段、価値が上なのです。市場にはまやかしの情報が、さも大切なことのように思われていますが、意外に「真の情報」と言うのはシンプルなものなのです。マスコミ各社に取り上げられるようになったら、相場はいつもピークです。強弱感が対立するから、相場は面白いのですね。

投稿者 kataru : 10:53 | コメント (0)

2006年04月01日

エリオットの波動論

今日はテクニカルのお勉強ですね。しかし少々お疲れ気味のかたる君です。今日は手抜きをさせて頂き、僕が書くより上手くエリオットの波動原理を解説してあるサイトを見てください。
藤原さんのサイトへ…

基本的な波動だけ簡単に解説します。エリオットに言わせると上昇3波(衝撃波-修正波)と下降2波により一つの波動が構成され、この波動が何度も繰り返し登場し、マイナー波(89-55)、インターミーディエット波(21-13)、プライマリー波(5-3)、サイクル波(1-1)で構成されていると言うものです。

基本形は、下の図の1-3-5の衝撃波に対し2-4の修正波で上昇波が形成され、a
とcの下降波で波動が修正され、一つの波動パターンが完成されます。しかし、実際の波動にあわせ解釈するのは、なかなか大変で延長がかなりあるのです。

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この解釈にフィボナッチ係数を加えて考えるようになったのですが…このフィボナッチ係数の意味は、インターネット上の何処かに載っていると思いますが…。よく例に挙げられるのがウサギのつがいの話しですね。簡単に言えば不思議な数字と言うところかな? 

エジプトのピラミッドの角度だとか…アンモナイトの螺旋の比率とか…人間が心地よく思える不思議な数字なのでしょう。故に株価波動も何故かこの数字近辺が目標株価とされ、一つの目安にされています。株屋は面白いね。こんな事にも心の支えを求めるのです。
下のチャートはソフトバンクのもの…このように書くと、なるほどエリオットの波動論もまんざら…と思えないですか?

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本間宗久もそうですが、エリオットも1934年と言われますから、古いですね。チャートは奥が深いし、一所懸命に勉強してもなかなか成果に結び付かないのです。これが、かたるの結論かな? 僕もかなり色んな本を読んで自分なりに勉強しましたからね。一応、フィボナッチ係数なども参考にはしますが…その程度なのです。まぁ、初めてエリオットの名前を知った人も居るでしょう。本間宗久もそうでしょうね。相場は日本の歴史の方がずっと古いですね。

投稿者 kataru : 16:29 | コメント (0)