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2012年10月28日
1970年代の背景
レポートを書くにあたり昨日のレポートを読み、続きを書きますが…読み直したつもりでも2点ほど修正しましたね。株式とETFと書いたり…実際はETFとリートですね。UFJの合併の背景も多少手直ししました。そもそも不良債権の認定など主観ですからね。人によりそれぞれ基準は違うのです。それを強引に結論ありきで、権力を使い誘導するから、揺り戻しがきつくなるのですね。あの時の背景は凄まじいものなのですね。でもあの位、強引に市場原理の考え方を入れないと、変われなかったのかも知れませんが、今となれば、やはり竹中さんはやり過ぎましたね。その為に市場原理への反感が強くなり、揺り戻しがきつくなっています。政策のさじ加減はきっと難しいのでしょう。
巨人と阪神戦は日本では有名ですが…、今は米国でサンフランシスコ ジャイアンツとデトロイト タイガースのワールドシリーズが行われています。昨日は巨人の圧勝のようで…日本ハムは精彩を欠きましたね。良好でも訪れる地域を事前に下調べすれば、楽しみが増します。興味のない人も自分で調べると、興味が自然にわいてきます。ここなのですね。自分で行動をしないと駄目なのです。他人から与えられるものは、所詮、自分の生活外のものでしかありません。自分で研究して調べないと興味が増さないのです。分かりますね。これが人間の性(さが)なのでしょう。
自分で調べて予想する。その予想を元にして、市場で試してみる。そうすると、もっと興味が湧いてきます。だから仮説を私が述べたら、自分で検証しなくてはなりません。そうしてなるほどと思ったら、自分でも実験をするわけです。生活に支障が出ない程度にするのです。そうすれば失敗しても、楽しみになりますね。時間を楽しめます。生活が豊かになります。ところが…ただ何もしないで、予想だけしか立てないと…実際のワクワク感がないですね。参加しないと意義はありません。野球でもサッカーでも、時間を充てて自分なりに選手の生い立ちなども調べてから参加する。これが楽しみ方の基本的なルールですね。株式投資も同じです。
さて昨日の続きですね。日銀のホームページの悪いところは…継続性に欠けることですね。調べれば類似のデータが出てきますが一貫性がありませんね。古いデータの検証は必要なのですね。おそらく江戸時代のものも必要な筈ですが…研究している人が、いないらしくデータがありませんね。非常に残念なことです。寛政の改革の為に、どのように物価が変わったかとか…歴史認証は必要なのですね。今では貸し手責任論が一般化していますが、江戸時代の札差への棄捐令の話は、非常に興味深いものですね。誰か研究すればいいのに…。きっと古文書などをあたれば、何かあると思うのですが…。
雑談の最後に今日の日経新聞ではシティーバンクのグローバル化の規模と日本のちがいが書いてありました。桁が違うと言う認識の記述がありましたね。政策論争を政局にする勘違いする政治家のレベルは経済界でも同じようです。はやくアジアで情報と金融を押さえないと勝負になりません。ドコモはもっと頑張らないとなりません。ヤマト運輸や日通はどうなのでしょう。三菱や三井住友は…アジアの戦略はどうなっているのでしょうね。情けない限りです。他には…昨日の小さな記事で、ソニーの実態が分かりますね。ウンドウズ8の対応機種の話ですが発売が遅れるとか。やはり凋落している様子がうかがえます。その反面、ブルドックソースの自社株買いは、一度、グローバル化の洗礼を受けているのだな~とも感じました。ヒントをどう生かすか?今回の資産買い入れ増額のヒントはどうなるでしょう。
先程、批判しましたが…時系列統計データ検索サイトは1970年からなのです。故にこの時代のトレンド検証は難しいのですが…この当時は公定歩合操作による金融政策が主流だったのですね。良い時代ですよ。公定歩合操作だけで素直に市中の通貨量をコントロールできるのですから…これなら金融政策は子供でも出来ます。故に金利水準も同様にグラフを掲げた次第ですが72年6月に4.75%から4.25%に6回目の金利引き下げが行われると、ようやく前年度比15~16%前後だったマネタリーベースが伸び始め19.5%まで前年度比でお金が増え始めます。
同じ時期のマネーサプライの概念では、最初の金利引き下げから徐々に増え始めているのですね。そうか…一般的には少し難しいですね。マネーサプライとマネタリーベースの違いを解説せねばなりません。近年、どうしてマネタリーベースを重視してマネーストック(マネーサプライは同意語)を重視しなくなったかと言えば、「流動性の罠」が関係しているのですね。金利を引き下げれば、本来は資金効率が良くなり貸し出しが伸びますから、マネーサプライは増えます。これはインフレ経済が定着している名目GDPの世界での話ですね。今は物価が下がるデフレ期になっていますから…ね。
昔は日本村社会の継続(中央官僚体制)で、株式持ち合いなどを通じて自由競争を避けてきたのですね。故に内外価格差が継続できて、二重価格制度になっていました。代表事例がコメの価格です。洋服でもベルリンの壁崩壊以前は、国際価格と比べ高かったのです。しかしユニクロなどが価格破壊を続けニトリも成長したように、為替の影響もあり、内外価格差が是正され相場のテーマになる時代背景が生まれました。空洞化現象も二重価格制度の崩壊なのです。このように企業が成長するのは必ず時代背景が存在します。
流動性の罠とは、金利をいくら引き下げてもお金を借りる人が出て来ない現象で…お金の量が増えないことですね。デフレ下では資産価格が下落し、マネーストック(マネーサプライ)が大きく伸びません。お金の量の増加は経済活動にとって非常に重要なのですね。マネーストックは実体経済活動の体温計のようなものです。マネーストック(マネーサプライ)とマネタリーベースの考え方は、こちらのページの解説が良いかな?)
日本化現象である「流動性の罠」の生まれた原因は、金融庁の指導にもあります。だからUFJの不良債権処理問題から三菱との合併を強要させられた行為は非常に重要だったのです。全ての金融マンに、金融庁は恐ろしいという概念を、あの行為は植え付けたのです。ソフトバンクの孫さんに、無担保融資と言う形で援助した銀行の支店長は、今の時代では犯罪者になりかねません。彼に時代が味方をしているという根拠は、このような背景もあるのですね。検査の厳格化により金融関係者にはイエスマンが増え、規制がより厳格化になったのです。だからいくらマネタリーベースをいくら増やしても、なかなかマネーストックは増えませんね。貨幣乗数効果が年々、低下しています。何故、カタルがスプリントの買収に際し、ソフトバンクのM&A資金が、融資により成り立つ関係になったことを大きく採り上げたかと言えば…このような背景があります。マネタリーベースからマネーストックに資金が移行する形が実現化するので、あの話は非常に意義がある材料なのですね。お金が動く現象を示しています。
なかなか前に進めませんね。言葉の解説なんかしていると…。今日はこの分じゃ、最後まで書けないね。ここで近年は電子マネーが存在し、この影響もあり貨幣乗数効果が統計上、上手く見えないという問題があります。だから時代変化により統計を変えているから、時代の一貫性に欠けて、名称も変わりマネーサプライからマネーストックとの変化になったりして、微妙に統計数字も変化しているのでしょうが…ここでは細かいことは抜きにしましょう。今日の大変な作業になりましたね。昨日の続きは簡単に検証が出来ませんね。乗数効果の話しとか…次々に話が広がり過ぎますね。主眼がおろそかになりますね。
さてもう一度やり直しです。
1970年代の基準割引率、基準貸付利率は6.25%でしたが、10月に6.00%に引き下げ通貨量が伸び始めますね。株価も元気よく上がり出します。この時代は金利を下げると資金効率概念が働き、素直に通貨量が伸びてきますね。本来の経済はこうなのですね。色んな日本化現象がなければ、金利を引き下げれば素直に通貨量は増し、経済は活性化するのです。だからこの時代の株価は、金利の上下により素直に株価が反応しています。1972年6月に田中角栄は列島改造論を打ち出し、同年7月に角栄は首相になっています。金利引き下げと政策がマッチして、株価が勢いよく上がり出す金権政治の幕開けですね。この年の9月に日中国交正常化を成し遂げています。丁度、中国は文化大革命の低迷期で、周恩来首相が苦労していた時に成し遂げられた偉業です。この功績は大きいですね。ただ過剰流動性は、当然、副作用の物価上昇を招き、庶民の暮らしを圧迫します。1973年10月は第四次中東戦争から、第一次オイルショックが発生し、田中角栄は新潟県の柏崎刈羽原発に着手します。そんな時代背景ですね。第一回目の検証は基本的にやはりマネーサプライが伸びれば…景気は良くなり、株価も騰がる現象を確認出来ましたね。マネタリーベースの発想は生きているのですね。今日は長くなりましたから…この辺で終わりにします。この検証を時代ごとにして、更に米国のケースも検証してみる必要性があります。なかなか住友不動などの個別株の解説に行きつけませんね。



長くなったので読む方も大変でしょうが…自分で調べるともっと面白いですね。本当は時代背景を探った方がもっと面白いですね。その当時活躍していた株とか…検証すれば更にレポートは完成されたものになりますが…面倒くさくなってきましたね。なかなか一流に慣れないカタル君の性格らしいレポートで第二弾はいつになるやら…。でも基礎データはある程度手に入っていますから…。検証だけなら時間をかけなくても…とも考えます。また…ね。
投稿者 kataru : 18:27
2012年10月21日
暗黙の掟
人は何故、些細な事で切れやすくなったのか?
WSJのコラムを見て考えました。今日の日経新聞で興味を抱いたのは太陽の黒点の話で磁場が逆転する記事でしたが…、WSJの記事の方が現在社会を象徴している出来事なので此方を採り上げてみましょう。対象の記事は此方です。この記事によれば、些細な出来事により引き金がひかれ感情が爆発するそうですが、その直接の原因は「暗黙の掟」を破ったことに対する「怒り」なのだそうです。日本でも電車内などで、若者の行動を注意した老人が暴行を受けるケースが多々あります。この怒りの原因をこの記事では「相手がルールに従わないがために信頼が損なわれること、あるいは自分に害や不都合が及ぶ可能性があることが問題なのだ」と結んでいます。
私は長らく「社会のユトリ」がなくなり、皆がギリギリの状態で生活しているがために、精神的なユトリが生まれなくなっていると感じてきました。最初に問題が起こったのは1993年1月のパイオニアショックです。当時は終身雇用が一般的で、パイオニアが中間管理職35人に自主退職を求めた事件は、指名解雇との批判を浴び社会問題になりましたが…今では当たり前のように希望退職者を募集していますね。先頃、何度目になるのか分かりませんが、再びソニーは国内外で1万人規模、国内でも2000人の希望退職者を募集しています。更に岐阜県美濃加茂市のソニーイーエムシーエスの子会社工場の閉鎖を決めましたね。パイオニアの指名解雇は1993年ですから、19年後の今日も同じような構造が続き大規模化しています。
何故、カタルが政策批判を続けてきたかと言えば、公正なルールの下での戦いなら文句は言いませんが、ルールが捻じ曲げられているためですね。所謂、裁量決済なのですね。一般的に大岡裁きと言われる裁量判決は弱者救済だから許されるのです。その為に日本村社会のルールが保たれ、「裁量」と言うさじ加減がある程度は許されてきました。ところが最近の社会傾向は、権力者が自らの保身の為にルールを捻じ曲げる傾向が多く見られます。オリンパスに東証の上場など…。冒頭の「暗黙の掟」、社会のルールを逸脱している行為が多々見られるわけです。だから怒りを感じるのですね。このような不満が渦巻くから、些細な切っ掛けによりトリガーがひかれ感情が爆発するわけですね。
自民党から民主党政権に移行させたのも、この右肩下がりの清貧思想が背景に存在します。また自民党は赤字法案などを人質にとり、政争にしているわけで呆れる構造が続いていますね。仮に自民党が変化しているなら、安倍さんではなく石破さんが総裁になるべきでしょう。何故、政治力学により、再び安倍さんが選ばれるのでしょう。故に、橋下さんに軍配を挙げたいが、週刊朝日の記事は響きますね。僕も嫌悪感を抱くのですから…週刊朝日の行動は成功しましたね。朝日新聞は基本的に権力者の村社会の根幹を担っています。しかし歴史を見れば分かりますが、太平洋戦争を煽ったのは朝日新聞ですね。あの当時、国民感情を戦争に向かわせたのですよ。検証番組を見れば日清戦争も基本は負け戦だったのです。事実を捻じ曲げるメディアの報道に、僕らはいつも踊らされているのです。
チェニジアに端を発した「アラブの春」は「ベルリンの壁、崩壊」に匹敵する出来事だと考えています。スマフォが一般化して、どんどん情報化が進展しています。今までは文章でしたがLTEの普及で映像での伝達が可能になり、一気に広がりを見せますね。つまり「正義は勝つ」のでしょう。情報のコントロールは益々難しくなりますね。だから中国経済の試練は必ず訪れます。情報統制など出来っこありませんね。最近の尖閣問題は良い事例ですね。おそらく共産党内部抗争の矛先を日本との領土問題に向けているのでしょう。ハッキリ言って日本は関与しなければいいのですね。小さな利権を大きくしなくても…一歩引けばいいのです。くれてあげればいいのですよ。海底資源開発権が問題になっているのでしょうが…50年後とか100年後に譲渡するような方法論もある筈ですね。香港の返還のように知恵を使えば良いと思っています。話が、ずれ始めましたが…情報の一般化?と言うかこの流れは止められませんね。
ベルリンの壁崩壊は、東西冷戦の崩壊が、市場原理の拡大に繋がりましたね。ここに金融デリバティブと言う資金の裏付けが出来たので、一気に新興国の躍進に繋がりました。アラブの春と言うのは、情報の力を意味しています。冒頭の暗黙のルールが変化しているのでしょう。だから一時的な混乱が引き起こされているのでしょう。1993年のパイオニアショックから19年が経過し、一流ブランドのソニーやパナソニックが売られている激動期ですね。あの当時のパイオニアの株価2000円台ですが、2005年の2度目のリストラから大きく株価が崩れ始めましたね。そうして2007年のシャープへの第三者割当増資(1385円)は、日本村社会構造の維持が困難になった証なのでしょう。しかし懲りずに、まだ続けていますね。ルネサスの増資を巡る動きです。米国系のKKRが増資を引き受ける筈だったのですが、日本村社会の産業革新機構(INCJ)から増資資金を受けるそうですね。この法律は平成11年に「財政投融資」資金の活用として始まったらしいですね。良く分かりませんが、この団体の設立は平成に21年7月です。郵政民営化の小泉内閣の影響力がなくなったのを受け、菅直人の時代に設立されていますね。
まだ抵抗を続ける力はある訳ですね。官僚組織は力が強いのですね。WSJはソニーがオリンパスの増資を引き受けた事と、ルネサスの増資を掲げて、日本は未だに変わらないとのコラムを掲げたことは、このような背景を示していますね。闇雲に時間闘争をしているから無駄な時間が使われて行き、どんどん疲弊する日本化現象が広がっているわけです。そうして橋下さんのような劇的な変化を企てる危険分子を、週刊朝日を利用して小さな芽のうちから叩くのでしょうね。中国ではこのようなことを書くと間違いなく削除されますね。日本でも大戦前は特高警察が存在し犯罪者になりました。しかし今は「アラブの春」の時代です。郵政民営化が骨抜きにされた結果、産業革新機構が生まれルネサスを支え、抜本改革を拒むのですね。日本の技術を支える理由で…。しかし市場原理主義の世界ではKKRが効率化経営を促し経営を立て直したら、たとえ中国国籍企業でも売却するわけです。
見方が正しいかどうか分かりませんが、パイオニアとシャープの連想を考えると、ソニーやオリンパスは空売りが、適切だとの見方もあり得るわけですね。ベルリンの壁崩壊から4年かな?1993年1月だから3年と少しですが、象徴的なパイオニアショックと言う労働争議が起こりました。これは新興国の市場経済化が促進され空洞化の初期現象でしたね。アラブの春は2010年末からの動きで、まだシリアなどに見られるように混沌としています。おそらくTPPなどを受け入れざる得なくなり世界が一つのルールに向かうのでしょう。欧州の銀行同盟はたしか来年でしたね。ある種の力量哲学が大きく変化しているわけです。貿易赤字が続き経常収支の黒字幅が少なくなり、何れ間違いなく変革は起こるのですね。この話は非常に重要ですから考察する継続事案になりますね。長くなったので今日はここまでです。
投稿者 kataru : 15:31
2012年10月14日
デュポン式
新聞はざっくりとしか読んでないが、ソフトバンクの米国通信会社の買収が、様々な条件をクリアして、成功したとしてもそんなにリスクはないと思います。だってボーダフォンを買収した時の2兆円の借金はマジックで、絶対ありえないスキームでしたがCDSなどの金融の仕組みで実現し見事にクリアしました。あの時の方がずっとリスクは高く、今回の買収のハードルはあの時を基準にすれば1/5程度の感覚でしょう。このような批判的な記事を見ると嫌になります。あの当時はCDSなどの枠組みが存在し外資を利用できましたが、今回は邦銀ですからあまりリスクはないわけですね。さて外資が盛んにアプローチをしてきた金融全盛期には、無謀なソフトバンクのような事例があったから、M&Aに怯え、ライブドアのフジテレビ買収攻勢を見て、日本村社会は反撃してホリエモン潰しに動いたわけです。オリンパスとライブドアを比較すれば、フェアな社会とは、どういうものか反論が出来るのでしょうか?
読売新聞は森口氏のIPS細胞を利用した実験例を報道し、今では虚偽報道となっていますが、過去の事例をみれば、ずいぶん嘘を報道していたものです。しかしこんなことは氷山の一角ですね。毎日、あれだけの記事を配信していれば、裏を取らないものや捏造じみたもの、引用などきっと多いのでしょう。日本と言う国は、知らず知らずのうちに偽物が多い国になっています。実力がない人間が多用されています。これだけ金融緩和をしているのに…IMFは更に日本の金融政策に注文を付けたと言います。毎年、落第点を取り続ける日本銀行、だから貿易赤字にもかかわらず円高になっているのですね。しかし反省の色もありません。東電の原発事故の反省がないと批判されましたが、五十歩百歩の世界です。
最近、WSJの報道でオリンパスのあり方とルネサスのあり方を採り上げて、日本は変わってないと日本村社会を強調している記事がありました。集団指導体制と言うか…仲間意識と言うか…主義主張の公正な社会より、正義を捻じ曲げた血縁と言うか縁故社会の日本村なのですね。ここに市場原理主義の根本的である公正な競争原理確立と、相いれない社会構成があります。故に日本化現象が長引いているのですね。でも…文革で否定された孔子の教えは、ある意味で素晴らしい教えです。「惻隠の情」と言う相手の立場に立った、ものの考え方が確立されていれば、戦前教育のように道徳教育が重視されていれば、いじめなどの問題は激減しているでしょう。儒教の精神は本家の中国より、ずっと色濃く日本に根付いています。北欧の共存精神を、我が国の官僚組織は取り入れようとしていますが、市場原理主義とどちらが正しいのでしょう。良く分かりませんね。フードスタンプを利用する敗者を鞭打つ講演をしたロムニーは劣勢に立たされ、未だに市場原理の根底を支える金融バブルが否定され、現在は反省の中にありますね。株価を見れば分かりますね。
僕は毎日、レポートを掲げていますが、読者は言葉の裏に隠された文脈を上手く感じ取ってもらえるでしょうか? 山本周五郎の作品は儒教の精神が、その綺麗な部分が、多く取り入られていますね。彼の作品の中に必ずと言っていいほどの割合で、心を打つ部分があるのですね。そうして自分の生きる姿を考えさせられるわけです。味があるのですね。長く読んでいただいている読者には、カタルの失敗などが分かるでしょうから…僕の心情の変化がくみ取れるかもしれません。僕は最後の壁が越えられませんでした。時間や考え方の違いが、そのハードルを高くしたのでしょうが…今では信じていた市場原理の考え方が正しいのかどうかも疑問を持っています。でも今のような市場原理を悪戯に歪めている市場も嫌いですね。日本村社会はある意味で卑怯ですね。経営者側の論理で市場を作り利用しているのに、いざ市場原理の論理で買収を仕掛けると、結束しM&Aの邪魔をします。だから先ほどのWAJのオリンパスやルネサスの記事に繋がるのです。
これまでもそうだったのです。それなのに…安定株主に胡坐をかき、株価を放置する経営者。買収をかけられて慌てる様子など…見ていられませんね。一例を掲げればユナイテッドアローズは真剣に経営をしていませんでした。だから株価が安くなったのを放置していたのですね。この間隙を縫ってABCマートの三木谷さんは株を集めたのですね。そうして吸収合併を模索しました。この買収が切っ掛けになり、経営者は再び目覚めましたね。しかし自社株買いなどを株価が安い時期に実施していれば、このような無駄なお金を使わずに済みました。経営陣はもともと優秀だったのでしょうね。昨日、僕が取り上げたレポートを日経新聞の記者がヒントにしたのかどうかわかりませんが…別に引用してもらっても良いのですよ。僕は何時もオープンですからね。ソフトバンクの借金の峠の話は、今日の日経新聞を見ればよく分かりますね。
孫さんは素晴らしいのですね。何が素晴らしいか?一所懸命に生きているからです。普通はこの段階までソフトバンクが成長すれば、財務レバレッジを拡大させて冒険などはしませんよ。まぁ、今回の買収話はそれほど冒険ではありませんが、ROEの分解式のデュポン式を上手く使っている効率化経営を実施しています。日本には馬鹿な考え方が存在し、無借金が良い事だと思っているアホな経営者が沢山います。基本的に売上高営業利益率が20%を超えるような優秀な経営者なら、借金をして業務を拡張させるべきですね。何の為に株式上場したのか? 意味が不明な経営者が多く存在します。ソフトバンクほど金融機能を使っている会社は見たことがありませんね。それもかなり的確なタイミングですね。円高でありQE3が実施されたところで、外資が融資の余裕は有りませんが邦銀は金余り、しかも今なら低金利で融資しますね。世界で一番、金融機能を理解して利用している経営者ですね。ただソフトバンクの株が買い場だとは言っていませんよ。市場のエネルギーはこのクラスを仕手化させるほど…ないと思っています。しかし数年後はアップルのようになっている可能性も同時に指摘はしておきます。200兆円の法螺か…QE3はインフレを生み貨幣価値を変える可能性があります。だから成功すれば良い買い物ですね。
投稿者 kataru : 10:57
2012年10月08日
豊かさ…って?
この年になっていろんな感情が渦巻くなんて…あまり考えもしなかったけれど、最近は自然が恋しく思うのかな? ニュースによれば高齢者の山の遭難ニュースが多いようです。70歳代の遭難者はいったい何を考えているのか?とも考えますが…自然は素敵ですからね。今は時期の紅葉が深まるばかりで、今年最後のシーズンなのでしょう。しかし山では既に氷点下に気温が下がり始める時期でしょう。気温差は不思議なもので、東京では未だに半袖の日が多いですが、夜は流石に寒く長袖に変えますがロンドンは寒かったですからね。この8月、かたるは憧れの槍ヶ岳を目指し初心者プランの上高地コースで登頂しましたが、本当は表銀座と呼ばれる小林喜作と言う猟師が切り拓いたルートを歩いてみたかったですね。

僕は学生時代に新田次郎の小説を読んで山への興味を持ち、学生時代に一度、初心者向けの西穂高山荘に止まり西穂へ、そうして徳本峠から岩魚留小屋で一泊して下山した記憶があります。今の時期は涸沢かな?この光景を実際に自分で体感してみたいのです。この時期は寒いでしょうね。この時期に一度、涸沢から槍を目指すルートも良さそうですね。上高地は別世界ですね。よく尾瀬なども良いと言われますが…僕にとって上高地の方が聖地に近い印象を抱いています。残念ながら数えるほどしか行っていませんが良いところですね。別に山登りをしなくても梓川周辺を散歩するだけでも良いのです。一度も行った事がなければ、一度、訪れてみてください。気に入ると思います。上高地の帝国ホテルの山側と言うかテラス側の夏はなかなか予約が取れませんね。僕は一度だけ…でもお奨めは出来ませんね。料理もそんなにおいしいわけではないし、部屋が良いわけでもありません。今度は他の所にしようと思っています。山小屋では横尾山荘は山小屋としてはまずまずの設備だと思います。何しろ風呂もありますからね。

最近はよく出来ていてインターネットで予約をして山登りをしました。ツアーに参加するわけですが、槍ヶ岳のツアーは12人だったかな? 途中で一人が体調を崩し倉沢ロッヂで待っていましたね。富士山は30人ほどでしたが、やはり一人が途中で登山を中止しました。でも僕の印象では、これなら誰でも登れると思っています。山登りと言うのは時間をかけながらゆっくりと楽しんで登ればいいのでしょう。登山家の田部さんは地図などに書いてある時間の目安に2割から3割程度余分に時間を取り、場合によれば5割増し程度の余裕を取って、30分歩いたら5分程度休憩すると言っていたように記憶しています。しかし現実のツアーは1時間歩くと休むパターンでしたね。まぁそれぞれが自分の体調に合った無理のない計画で登ればいいのでしょう。でもツアーはやはり僕の感覚には合いませんね。今度は一人で行ってみたいを思っています。山に入ればお金などは役立ちません。頼りになるのは自分の体力だけですね。何か、不思議な原点を見つめ直すような気がします。
渡辺隆次と言う八ヶ岳に住む画家がNHKの深夜便でインタビューに応えていました。77年から住んでいると言いますから、既に35年程、山麓で暮らしているのでしょう。この人のキノコの話などは面白いですね。なかなか知識が豊富のようです。彼の視点が面白いのですね。一つの野草を観察するために何年も時には10年以上も観察を続けるようなのです。コケにも色々あるらしく人の手が必要な種類もあるらしいのですね。たった数時間のインタビューでその人の人生観とか知識は吸収できませんがNHKラジオの深夜便はカタルのお気に入りの一つです。皆さんも暇な時にストリーミングサービスがありますから気に入った人の話を聴いてみると良いですね。
最近はイスラムに興味がある為か…その種の話題を集めています。先日は放送大学の講義でナポレオンの遠征の話などは面白かったですね。何故、興味を抱いたかと言えば…ロンドンでアメリカ大使館へのデモを見たからですね。更に先日何気なく見ていたテレビの番組で米国の移民局をテーマにした映画をNHKかな?していました。その中で中学生かな?少女が学校で9.11のテロに対し好意的と言うか容認的な発言を学校でして問題になったらしく、家族がバラバラになるシーンがあり、益々イスラム教ってどんな教えなのだろと思っている所です。そう言えば、僕の感覚が鈍いのか?どうか…分かりませんが、昨日のニュースではインターネットの掲示板なので爆破予告とか…すると警察が動き誤認逮捕のニュースがありましたが…僕の感覚では悪質なイタズラ…としか判断しませんが、実社会では逮捕されたりするのですね。正直びっくりしました。爆破予告のあった飛行機は戻ったそうですね。会社に脅迫すれば罪でしょうがインターネットの掲示板に書き込んだくらいで罪になるのでしょうか?この点、僕の感覚は時代遅れですね。僕はインターネットでの材料と言うか表現は必ず裏が取る必要があると思っています。それくらいに誰でも参加できるのだから、インターネットの情報などはイカサマも多いのでは?と疑っていますが…最近は神経質になっているようですね。ネットが始まってまだ20年も経ってないでしょう。文化の流れを面白いものですね。どんどん加速しているようです。
先日、カメラの部品を記憶装置のメモリースティックを買いに行きましたが、製品が売ってないのです。仕方なしに大型店に行きましたが、ここでも5年ほど前の部品は隅に追いやられていました。ソニーのスキャンディスク、PROディオと言う512MBを探しに行ったらなくて2GBを買ってきました。製品によっては使えないというのです。たった5年ほど前の製品ですね。考えてみれば春や秋にモデルを次々に変えているわけで時代の店舗を考えれば当然なのでしょうが…ここでソニーが敗退している理由が分かりますね。独自技術に拘り過ぎる為に、時代の進歩に遅れているのでしょう。開発ルートは様々なアプローチがあります。先ほどの槍ヶ岳のように登るルートは様々なルートがありますが、独自技術に拘るベータとVHSのシェ争いのトラウマが間違った方向に働いているのではないでしょうか?携帯電話を見れば分かりますね。そうして僅かな拘りが…やがて有機ELなどの技術開発の資金面でも影響を及ぼしサムソンとの距離がどんどん広がるのですね。
考えてみれば、中村修二さんが日亜化学を相手取って起こした訴訟問題などが原点になっているのかもしれませんね。あの訴訟で8億4391万円の和解で決着しましたが…この問題の根は深いですね。リストラにあった社員はサムソンに技術を売る訳ですよ。実際に社員は会社に無償で育ててもらったのです。だから知識の権利は何処にあるか…非常に考え深い問題ですね。日本人の愛国心と言うか儒教の精神が薄れ産業が荒廃しているとも考えられるし…グローバル化時代のモラルと言うか権利と言うか…この辺りの変化は考えさせられますね。個人と会社、アイデンティティーと経済的な価値と言うか、要するにその人の生き方ですね。中村さんのような選択もあるのでしょうが…一方では、彼の行動を潔しとしない人も大勢いるでしょう。彼が退社したのは1999年12月ですね。バブル崩壊から10年が経過した時代です。間もなくノーベル賞が発表されますね。山中さんが受賞候補だとか…当然でしょう。この遺伝子組み換えの成果は、これから様々な形で世に出てきます。
主義主張は人それぞれにより様々で違います。インターネットからスマフォの世界に変化し、どんどん時代は激しく移り変わります。その反面、何故か人間の心は自然への憧れや心の内面を見つめ直す時間を求めているように感じます。この相反する感情は私だけが抱くのでしょうか? 豊かさって、なんでしょうね。
投稿者 kataru : 14:39
2012年10月07日
青べか…
中国の反日感情が増幅し鎮静化するかどうか…瀬戸際にありますが、揺れていた後任の中国大使に木寺昌人内閣官房副長官補が決まったようですね。あまり中国人脈とのパイプはないようですが、首相の側近を採用したことが中国当局の好感を引き出すことに成功しているようです。考えてみると民主党政権の鳩山さんは基地移転問題で汚点を残し、菅さんは原発処理で、野田さんは外交政策で汚点を残しました。意見の割れる人間を引っ張るのは難しいですね。橋下さんも所帯が大きくなれば、これまでのように行かないでしょうね。政権を取るためには、みんなの党などの第3政党を束ねなければなりません。仮に政権を確保できても国会運営で数によっては、大変な目に遭いますね。
カタルは一度、中央指導体制を壊すべきだと思っています。意見対立する以上、地方に権限を大きく与え、仮に豊かな成長する地方が出てくれば、他の地方は同じようにマネをしますからね。地方により解決すべき問題はそれぞれ違います。東京都と北海道では課題は異なる筈です。小さな組織なら、改革のスピードも速まる筈ですね。今の状態は何をするにも中央官僚にお伺いを立てる仕組みで、とてもやりたいことがスムーズに運ぶとは思えません。最近こそ、越年予算も場合によれば認められるようですが…単年度主義では無駄が多すぎます。年度末に増える予算執行などは愚策ですね。今度の会計検査員の指摘でも越年事業に対する無駄使いを指摘されていました。しかし工事が都合により越年されることはありますからね。
創造力を養うためには画一化教育をやめなくてはなりません。欧米に追い付き追い越せでは安い賃金とある程度の教育のある労働者さえあれば良かったのです。だから大学が増えて教育機関の役割を果たさなくなりました。あの4年間はただの遊びの場ですね。おそらく今でもそうでしょう。今、活躍している人を見れば、多くは留学経験者です。つまり中学を卒業したら海外で勉強した方が良いわけですね。日本でイスラム圏へ留学する人は何人ほど居るのでしょうか? 欧米留学はよく聞きますが、文化の異なるイスラムは距離がありますが興味深い対象ですね。言語の支配圏を見れば、明らかに、アラブ語などはある一定の地位を確保しています。英語、中国、スペイン、アラブにロシア、ヒンディー辺りかな…?こう考えるとスペイン国債も買えるかもしれませんね。僕は、イタリアは大丈夫だろうが、スペインは怪しいと早くから考えていましたが違った視点が生じますね。でもフランス語は魅惑的ですね。女性ボーカルのシャンソンは独特の響きがあり、官能を刺激されます。僕だけかな?
僕は子供に充分な教育を与えてあげる精神的なユトリがありませんでした。常に株の事しか考えていなかったからね。娘は転校してきたためか、小学校で「いじめ」に遭い、私立中学・高校へ、しかし勉強が苦手だったようで大学進学に失敗し、仕方なしに誰でも入れる米国の日本校へ行かせました。これが良かったようですね。日本の大学に行っていればアウトですが、米国の大学なので厳しいのです。最初の2年間は英語をマスターすることに充てられ、あとの2年間で授業を受け、いよいよ米国の本校へ行けるのに…田舎だから嫌だと言いはじめ、勉強は嫌いだから働くと言ったのです。そうして勝手に就職先を決めてきましたね。バーバラと言う担任の教授が、学費を親から出してもらっているのはおかしいと諭されたようです。米国人の考え方は日本人と違いますね。しかし下の子は勝手に日本の大学に行き、就職先も決めてきました。まぁ、一応、上場企業だからマズマズなのでしょうが…良かったのかな…もっと何かできなかったのかな?と考えますね。
プロの世界を見ると、多くは3歳から5歳程度で英才教育を開始しています。特にスポーツはそうですね。親として何もしなかった自分の情けなさを痛感していますが、生きる為に一所懸命に取り組んだ姿を見ていたのか…まぁ、二人とも一般的には、まともな大人になったようです。これが僕の救いですね。親父がぐうたらですからね。僕の大学時代はフランス語を選びましたが…まったく英語もあれだけ授業時間があったのに片言しか分からないし…いったい何をしていたのか?アルバイトと博打に費やした時間でしたね。どれもこれも中途半端です。就職が決まり、今では珍しくはありませんが、当時としては珍しい卒業旅行に米国、カナダ・メキシコと40日間ほど行ってきました。旅立つ前に、担任教授から卒論を書き直せと言われ、これが通らないと単位が足りないのです。兎に角、ギリギリしか単位を取っていませんでしたから…。4日間程度、徹夜して書き上げてビール券を付けて、担任教授充てに投函して、成田空港に向かいました。そうして空港で担任に「先生、就職も決まっているし、なんとか卒業させて下さい」と泣きを入れ、旅立ったのです。まぁ、自分はその様なぐうたらなので、子供を評価できる立場ではありませんが…若いうちにもっと苦労すべきだったですね。同年代の孫さんを見れば分かります。彼は高校に行かずに米国に旅立ったのかな?どっちか忘れましたが…小さいころから苛められたのでしょう。だから自由な国、米国に憧れたのかどうか…分かりませんが、自分と比較すると、だいぶ揉まれ方が違うのでしょう。
何故か、教育の話になってきましたが…選挙もそうですが、様々な経験を積まないと自分の視点、人を見る目と言うか…人生観が磨かれませんね。その点、「青べか」を書いた山本周五郎は浦安で過ごしたあの修業時代が、人生観に大きな影響を与えたのでしょう。「青べか」には、様々な人間模様が観察されており、日本村のよき景色が滲み出ていますね。今でも江戸川に掛かる浦安橋の辺りにラブホテルがあるのは、その頃の名残でしょうか?僕は西葛西に住んでいましたから、あの辺は多少の地理的な知識があります。この地区はバブル期に東西線が開通すると、地価が何倍にも跳ね上がり、おそらく日本で一番、バブルに踊った地区でしょう。僕のお客さんだったお医者さんは開業医でしたが、芦野原を買って高額納税者になっていましたね。医者など馬鹿らしくて、やっていられないと言っていました。何しろ何十億円もあっという間に儲かったのですから…その発言の真意は良く分かります。西葛西駅が開業したのが昭和54年です。1979年の話しです。浦安には郷土博物館があるそうで…僕も行った事がないから、一度、行ってみようかな? インターネットで調べたら…このページがありました。皆さんもディズニーランドに行くついでに「青べか」の本を読んでから、観光すると良いですね。
今日も話が二転三転してしまいました。いつもの事ですが…。そろそろ逞しいリーダーが出てきてほしいものですね。橋下さんがその理想に応えられるかどうかわかりませんが…兎に角、頑張って欲しいものです。
投稿者 kataru : 13:11