豊かさ…って?(2012年10月08日)
この年になっていろんな感情が渦巻くなんて…あまり考えもしなかったけれど、最近は自然が恋しく思うのかな? ニュースによれば高齢者の山の遭難ニュースが多いようです。70歳代の遭難者はいったい何を考えているのか?とも考えますが…自然は素敵ですからね。今は時期の紅葉が深まるばかりで、今年最後のシーズンなのでしょう。しかし山では既に氷点下に気温が下がり始める時期でしょう。気温差は不思議なもので、東京では未だに半袖の日が多いですが、夜は流石に寒く長袖に変えますがロンドンは寒かったですからね。この8月、かたるは憧れの槍ヶ岳を目指し初心者プランの上高地コースで登頂しましたが、本当は表銀座と呼ばれる小林喜作と言う猟師が切り拓いたルートを歩いてみたかったですね。

僕は学生時代に新田次郎の小説を読んで山への興味を持ち、学生時代に一度、初心者向けの西穂高山荘に止まり西穂へ、そうして徳本峠から岩魚留小屋で一泊して下山した記憶があります。今の時期は涸沢かな?この光景を実際に自分で体感してみたいのです。この時期は寒いでしょうね。この時期に一度、涸沢から槍を目指すルートも良さそうですね。上高地は別世界ですね。よく尾瀬なども良いと言われますが…僕にとって上高地の方が聖地に近い印象を抱いています。残念ながら数えるほどしか行っていませんが良いところですね。別に山登りをしなくても梓川周辺を散歩するだけでも良いのです。一度も行った事がなければ、一度、訪れてみてください。気に入ると思います。上高地の帝国ホテルの山側と言うかテラス側の夏はなかなか予約が取れませんね。僕は一度だけ…でもお奨めは出来ませんね。料理もそんなにおいしいわけではないし、部屋が良いわけでもありません。今度は他の所にしようと思っています。山小屋では横尾山荘は山小屋としてはまずまずの設備だと思います。何しろ風呂もありますからね。

最近はよく出来ていてインターネットで予約をして山登りをしました。ツアーに参加するわけですが、槍ヶ岳のツアーは12人だったかな? 途中で一人が体調を崩し倉沢ロッヂで待っていましたね。富士山は30人ほどでしたが、やはり一人が途中で登山を中止しました。でも僕の印象では、これなら誰でも登れると思っています。山登りと言うのは時間をかけながらゆっくりと楽しんで登ればいいのでしょう。登山家の田部さんは地図などに書いてある時間の目安に2割から3割程度余分に時間を取り、場合によれば5割増し程度の余裕を取って、30分歩いたら5分程度休憩すると言っていたように記憶しています。しかし現実のツアーは1時間歩くと休むパターンでしたね。まぁそれぞれが自分の体調に合った無理のない計画で登ればいいのでしょう。でもツアーはやはり僕の感覚には合いませんね。今度は一人で行ってみたいを思っています。山に入ればお金などは役立ちません。頼りになるのは自分の体力だけですね。何か、不思議な原点を見つめ直すような気がします。
渡辺隆次と言う八ヶ岳に住む画家がNHKの深夜便でインタビューに応えていました。77年から住んでいると言いますから、既に35年程、山麓で暮らしているのでしょう。この人のキノコの話などは面白いですね。なかなか知識が豊富のようです。彼の視点が面白いのですね。一つの野草を観察するために何年も時には10年以上も観察を続けるようなのです。コケにも色々あるらしく人の手が必要な種類もあるらしいのですね。たった数時間のインタビューでその人の人生観とか知識は吸収できませんがNHKラジオの深夜便はカタルのお気に入りの一つです。皆さんも暇な時にストリーミングサービスがありますから気に入った人の話を聴いてみると良いですね。
最近はイスラムに興味がある為か…その種の話題を集めています。先日は放送大学の講義でナポレオンの遠征の話などは面白かったですね。何故、興味を抱いたかと言えば…ロンドンでアメリカ大使館へのデモを見たからですね。更に先日何気なく見ていたテレビの番組で米国の移民局をテーマにした映画をNHKかな?していました。その中で中学生かな?少女が学校で9.11のテロに対し好意的と言うか容認的な発言を学校でして問題になったらしく、家族がバラバラになるシーンがあり、益々イスラム教ってどんな教えなのだろと思っている所です。そう言えば、僕の感覚が鈍いのか?どうか…分かりませんが、昨日のニュースではインターネットの掲示板なので爆破予告とか…すると警察が動き誤認逮捕のニュースがありましたが…僕の感覚では悪質なイタズラ…としか判断しませんが、実社会では逮捕されたりするのですね。正直びっくりしました。爆破予告のあった飛行機は戻ったそうですね。会社に脅迫すれば罪でしょうがインターネットの掲示板に書き込んだくらいで罪になるのでしょうか?この点、僕の感覚は時代遅れですね。僕はインターネットでの材料と言うか表現は必ず裏が取る必要があると思っています。それくらいに誰でも参加できるのだから、インターネットの情報などはイカサマも多いのでは?と疑っていますが…最近は神経質になっているようですね。ネットが始まってまだ20年も経ってないでしょう。文化の流れを面白いものですね。どんどん加速しているようです。
先日、カメラの部品を記憶装置のメモリースティックを買いに行きましたが、製品が売ってないのです。仕方なしに大型店に行きましたが、ここでも5年ほど前の部品は隅に追いやられていました。ソニーのスキャンディスク、PROディオと言う512MBを探しに行ったらなくて2GBを買ってきました。製品によっては使えないというのです。たった5年ほど前の製品ですね。考えてみれば春や秋にモデルを次々に変えているわけで時代の店舗を考えれば当然なのでしょうが…ここでソニーが敗退している理由が分かりますね。独自技術に拘り過ぎる為に、時代の進歩に遅れているのでしょう。開発ルートは様々なアプローチがあります。先ほどの槍ヶ岳のように登るルートは様々なルートがありますが、独自技術に拘るベータとVHSのシェ争いのトラウマが間違った方向に働いているのではないでしょうか?携帯電話を見れば分かりますね。そうして僅かな拘りが…やがて有機ELなどの技術開発の資金面でも影響を及ぼしサムソンとの距離がどんどん広がるのですね。
考えてみれば、中村修二さんが日亜化学を相手取って起こした訴訟問題などが原点になっているのかもしれませんね。あの訴訟で8億4391万円の和解で決着しましたが…この問題の根は深いですね。リストラにあった社員はサムソンに技術を売る訳ですよ。実際に社員は会社に無償で育ててもらったのです。だから知識の権利は何処にあるか…非常に考え深い問題ですね。日本人の愛国心と言うか儒教の精神が薄れ産業が荒廃しているとも考えられるし…グローバル化時代のモラルと言うか権利と言うか…この辺りの変化は考えさせられますね。個人と会社、アイデンティティーと経済的な価値と言うか、要するにその人の生き方ですね。中村さんのような選択もあるのでしょうが…一方では、彼の行動を潔しとしない人も大勢いるでしょう。彼が退社したのは1999年12月ですね。バブル崩壊から10年が経過した時代です。間もなくノーベル賞が発表されますね。山中さんが受賞候補だとか…当然でしょう。この遺伝子組み換えの成果は、これから様々な形で世に出てきます。
主義主張は人それぞれにより様々で違います。インターネットからスマフォの世界に変化し、どんどん時代は激しく移り変わります。その反面、何故か人間の心は自然への憧れや心の内面を見つめ直す時間を求めているように感じます。この相反する感情は私だけが抱くのでしょうか? 豊かさって、なんでしょうね。