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1970年代の背景(2012年10月28日)
レポートを書くにあたり昨日のレポートを読み、続きを書きますが…読み直したつもりでも2点ほど修正しましたね。株式とETFと書いたり…実際はETFとリートですね。UFJの合併の背景も多少手直ししました。そもそも不良債権の認定など主観ですからね。人によりそれぞれ基準は違うのです。それを強引に結論ありきで、権力を使い誘導するから、揺り戻しがきつくなるのですね。あの時の背景は凄まじいものなのですね。でもあの位、強引に市場原理の考え方を入れないと、変われなかったのかも知れませんが、今となれば、やはり竹中さんはやり過ぎましたね。その為に市場原理への反感が強くなり、揺り戻しがきつくなっています。政策のさじ加減はきっと難しいのでしょう。
巨人と阪神戦は日本では有名ですが…、今は米国でサンフランシスコ ジャイアンツとデトロイト タイガースのワールドシリーズが行われています。昨日は巨人の圧勝のようで…日本ハムは精彩を欠きましたね。良好でも訪れる地域を事前に下調べすれば、楽しみが増します。興味のない人も自分で調べると、興味が自然にわいてきます。ここなのですね。自分で行動をしないと駄目なのです。他人から与えられるものは、所詮、自分の生活外のものでしかありません。自分で研究して調べないと興味が増さないのです。分かりますね。これが人間の性(さが)なのでしょう。
自分で調べて予想する。その予想を元にして、市場で試してみる。そうすると、もっと興味が湧いてきます。だから仮説を私が述べたら、自分で検証しなくてはなりません。そうしてなるほどと思ったら、自分でも実験をするわけです。生活に支障が出ない程度にするのです。そうすれば失敗しても、楽しみになりますね。時間を楽しめます。生活が豊かになります。ところが…ただ何もしないで、予想だけしか立てないと…実際のワクワク感がないですね。参加しないと意義はありません。野球でもサッカーでも、時間を充てて自分なりに選手の生い立ちなども調べてから参加する。これが楽しみ方の基本的なルールですね。株式投資も同じです。
さて昨日の続きですね。日銀のホームページの悪いところは…継続性に欠けることですね。調べれば類似のデータが出てきますが一貫性がありませんね。古いデータの検証は必要なのですね。おそらく江戸時代のものも必要な筈ですが…研究している人が、いないらしくデータがありませんね。非常に残念なことです。寛政の改革の為に、どのように物価が変わったかとか…歴史認証は必要なのですね。今では貸し手責任論が一般化していますが、江戸時代の札差への棄捐令の話は、非常に興味深いものですね。誰か研究すればいいのに…。きっと古文書などをあたれば、何かあると思うのですが…。
雑談の最後に今日の日経新聞ではシティーバンクのグローバル化の規模と日本のちがいが書いてありました。桁が違うと言う認識の記述がありましたね。政策論争を政局にする勘違いする政治家のレベルは経済界でも同じようです。はやくアジアで情報と金融を押さえないと勝負になりません。ドコモはもっと頑張らないとなりません。ヤマト運輸や日通はどうなのでしょう。三菱や三井住友は…アジアの戦略はどうなっているのでしょうね。情けない限りです。他には…昨日の小さな記事で、ソニーの実態が分かりますね。ウンドウズ8の対応機種の話ですが発売が遅れるとか。やはり凋落している様子がうかがえます。その反面、ブルドックソースの自社株買いは、一度、グローバル化の洗礼を受けているのだな~とも感じました。ヒントをどう生かすか?今回の資産買い入れ増額のヒントはどうなるでしょう。
先程、批判しましたが…時系列統計データ検索サイトは1970年からなのです。故にこの時代のトレンド検証は難しいのですが…この当時は公定歩合操作による金融政策が主流だったのですね。良い時代ですよ。公定歩合操作だけで素直に市中の通貨量をコントロールできるのですから…これなら金融政策は子供でも出来ます。故に金利水準も同様にグラフを掲げた次第ですが72年6月に4.75%から4.25%に6回目の金利引き下げが行われると、ようやく前年度比15~16%前後だったマネタリーベースが伸び始め19.5%まで前年度比でお金が増え始めます。
同じ時期のマネーサプライの概念では、最初の金利引き下げから徐々に増え始めているのですね。そうか…一般的には少し難しいですね。マネーサプライとマネタリーベースの違いを解説せねばなりません。近年、どうしてマネタリーベースを重視してマネーストック(マネーサプライは同意語)を重視しなくなったかと言えば、「流動性の罠」が関係しているのですね。金利を引き下げれば、本来は資金効率が良くなり貸し出しが伸びますから、マネーサプライは増えます。これはインフレ経済が定着している名目GDPの世界での話ですね。今は物価が下がるデフレ期になっていますから…ね。
昔は日本村社会の継続(中央官僚体制)で、株式持ち合いなどを通じて自由競争を避けてきたのですね。故に内外価格差が継続できて、二重価格制度になっていました。代表事例がコメの価格です。洋服でもベルリンの壁崩壊以前は、国際価格と比べ高かったのです。しかしユニクロなどが価格破壊を続けニトリも成長したように、為替の影響もあり、内外価格差が是正され相場のテーマになる時代背景が生まれました。空洞化現象も二重価格制度の崩壊なのです。このように企業が成長するのは必ず時代背景が存在します。
流動性の罠とは、金利をいくら引き下げてもお金を借りる人が出て来ない現象で…お金の量が増えないことですね。デフレ下では資産価格が下落し、マネーストック(マネーサプライ)が大きく伸びません。お金の量の増加は経済活動にとって非常に重要なのですね。マネーストックは実体経済活動の体温計のようなものです。マネーストック(マネーサプライ)とマネタリーベースの考え方は、こちらのページの解説が良いかな?)
日本化現象である「流動性の罠」の生まれた原因は、金融庁の指導にもあります。だからUFJの不良債権処理問題から三菱との合併を強要させられた行為は非常に重要だったのです。全ての金融マンに、金融庁は恐ろしいという概念を、あの行為は植え付けたのです。ソフトバンクの孫さんに、無担保融資と言う形で援助した銀行の支店長は、今の時代では犯罪者になりかねません。彼に時代が味方をしているという根拠は、このような背景もあるのですね。検査の厳格化により金融関係者にはイエスマンが増え、規制がより厳格化になったのです。だからいくらマネタリーベースをいくら増やしても、なかなかマネーストックは増えませんね。貨幣乗数効果が年々、低下しています。何故、カタルがスプリントの買収に際し、ソフトバンクのM&A資金が、融資により成り立つ関係になったことを大きく採り上げたかと言えば…このような背景があります。マネタリーベースからマネーストックに資金が移行する形が実現化するので、あの話は非常に意義がある材料なのですね。お金が動く現象を示しています。
なかなか前に進めませんね。言葉の解説なんかしていると…。今日はこの分じゃ、最後まで書けないね。ここで近年は電子マネーが存在し、この影響もあり貨幣乗数効果が統計上、上手く見えないという問題があります。だから時代変化により統計を変えているから、時代の一貫性に欠けて、名称も変わりマネーサプライからマネーストックとの変化になったりして、微妙に統計数字も変化しているのでしょうが…ここでは細かいことは抜きにしましょう。今日の大変な作業になりましたね。昨日の続きは簡単に検証が出来ませんね。乗数効果の話しとか…次々に話が広がり過ぎますね。主眼がおろそかになりますね。
さてもう一度やり直しです。
1970年代の基準割引率、基準貸付利率は6.25%でしたが、10月に6.00%に引き下げ通貨量が伸び始めますね。株価も元気よく上がり出します。この時代は金利を下げると資金効率概念が働き、素直に通貨量が伸びてきますね。本来の経済はこうなのですね。色んな日本化現象がなければ、金利を引き下げれば素直に通貨量は増し、経済は活性化するのです。だからこの時代の株価は、金利の上下により素直に株価が反応しています。1972年6月に田中角栄は列島改造論を打ち出し、同年7月に角栄は首相になっています。金利引き下げと政策がマッチして、株価が勢いよく上がり出す金権政治の幕開けですね。この年の9月に日中国交正常化を成し遂げています。丁度、中国は文化大革命の低迷期で、周恩来首相が苦労していた時に成し遂げられた偉業です。この功績は大きいですね。ただ過剰流動性は、当然、副作用の物価上昇を招き、庶民の暮らしを圧迫します。1973年10月は第四次中東戦争から、第一次オイルショックが発生し、田中角栄は新潟県の柏崎刈羽原発に着手します。そんな時代背景ですね。第一回目の検証は基本的にやはりマネーサプライが伸びれば…景気は良くなり、株価も騰がる現象を確認出来ましたね。マネタリーベースの発想は生きているのですね。今日は長くなりましたから…この辺で終わりにします。この検証を時代ごとにして、更に米国のケースも検証してみる必要性があります。なかなか住友不動などの個別株の解説に行きつけませんね。



長くなったので読む方も大変でしょうが…自分で調べるともっと面白いですね。本当は時代背景を探った方がもっと面白いですね。その当時活躍していた株とか…検証すれば更にレポートは完成されたものになりますが…面倒くさくなってきましたね。なかなか一流に慣れないカタル君の性格らしいレポートで第二弾はいつになるやら…。でも基礎データはある程度手に入っていますから…。検証だけなら時間をかけなくても…とも考えます。また…ね。