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コラム

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変化の流れ(2011年04月03日)

今日は政治について…先日、皆さんに呼びかけ大連立構想の支持を自民党にメールしようと呼びかけました。最近、自民党も変化しているようです。ジャスミン革命ですね。我々の言葉を政治家は無視できない状況にようやく気付いてきたのでしょう。そりゃ、チェニジアからエジプトの動きを見れば普通の人は考えますね。故に僕らの主張を述べるのは有意義なことなのでしょう。

多くの日本人は自分で判断できないのです。可哀そうにロボット教育を日本では戦後ずっと、続けてきました。決められた路線を走る分には効率が良かったのですが、プラザ合意からベルリンの壁崩壊により、米国の姿勢に変化が生まれ、日本は「失われた時代」を続けています。何故、この複合的な事態に対処できないのでしょう。それは政策官僚や政治家に人が居ません。故に方向感を欠いたまま、悪戯に時代が変化しているのですね。

今回の震災も、基本の災害復興は現状維持の原則で、時代の変化を考慮せずに昔と同じ形態を復活させようとするのでしょうか? 財務省の災害復興の考え方は原状復帰が基本なのです。馬鹿な前例主義ロボットを排除しなくてはなりません。日本のチャレンジはここにありますが、気づいてくれるかな?

歴史とは不思議なものですね。
通常の成長からでの「利益の糧」を失った米国は金融手法を駆使し成長に繋げました。新たな手段として金融デリバティブを開発しました。この金融デリバティブは巧妙ですね。ブラックーショールズが確率微分方程式を1973年に発表しノーベル賞を受賞しましたが、この開発により金融工学が加速していき、BRICsの反転に繋がります。最後はサブプライムローンの開発です。世界中にリスクの種を分散し拡散させ成長を求めましたが、この仕組みが破たんしたのが金融危機です。

日本が苦しむデフレを助ける金融危機が起こりました。FRBによるQE2は日本を救いますね。その為に政情不安の後進国は被害を受けます。パワーバランスの崩壊です。時代の流れを見れば自然な現象です。何れも長い独裁制や王政を敷いている国々は今回のインフレで爆発しました。背景には世界情勢を知るネット革命の波がジャスミン革命を生んだのです。情報のコントロールが難しくなりましたね。そろそろ日本人も目覚めて良い時期だと考えていますが…どうかな?

おそらく、まだまだ序盤ですよ。
QE2の本領発揮は今年の夏以降です。不思議なタイミングで震災は起こりましたね。これも神風かな?と考えています。日本は元寇の時代から必ず変化するタイミングで歴史的な事象に遭遇しています。まぁ、原理として当たり前ですが…このチャンスを生かせるかな? 「AC japan」の存在が震災の影響もあり盛んに目につくようになっています。これも不思議な巡り合わせですね。創立40周年だそうです。

一方では国に頼ろうとする自治体幹部の発言や国民の声があります。目覚めていない多くの国民が居るわけで、果たして震災を切っ掛けに日本はチャレンジの道を歩めるかどうか?

こんなことを考えていくと…東京電力は、やはり一つのシンボルカラーとして、市場で人気銘柄になるでしょうね。昨日は言い忘れましたが…気づいているとは思いますが、トヨタには貸さないが、東電にはいくらお金を貸しても大丈夫だと言う発言を株式教室でしました。理由は利益の質が違うからですね。東電の利益を100とすれば、トヨタは50以下でしょうね。更に市況関連の利益の質は20程度でしょう。この点の解説をしなくてはならないかな? 簡単にしておきますが、利益の質は継続性の問題です。一時的な利益は価値がないのです。故に阪神大震災時の不動建設の相場は2週間ていどで収拾に向かいましたね。でも同じ震災でも東電は別格ですね。

トヨタは景気の波に左右される利益ですし、三菱商事の利益は市況に影響を受けます。現在はBRICsの発展があり、継続性が増していますが海運とか銅の市況高による利益とか…為替による利益とか…それぞれ利益の質が問われるのです。東京電力は毎年5兆円の売上高で5000億円の利益を生み続け、諸経費をひいて税金を払って2000億円の価値があるのです。故にPER10倍で2兆円企業が常識です。カタルの昨日の試算の背景には発行積み株式総数が16億701万株ですから、時価総額が2兆円として弾くと…あら不思議…、1244円となりますね。値動きだけに左右されない論理的な裏付けも存在するわけですね。

でもリスクもあります。政治家や官僚がスケープゴートを求めています。ここが焦点になりますね。

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