思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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興そう、ジャスミン革命を…!(2011年03月20日)

昨日は様々な現象が重なり合って相場が形成されるという事象を書きました。
その為に証券マンはあらゆる角度から世の中を観察しています。現在、世界ではリビアへのフランスの空爆が話題になり、米国はストレステストから銀行の増配や自社株買いが容認され、中国では預金準備率が20%まで上昇し、風評により食塩の買い占めが問題化されています。日本では何と言っても消防庁の隊員の会見ですね。危険を承知で任務を遂行した人達には敬意の念を抱きます。痛いほど分かるのは家族への想い、家族はきっと「あなた危険な仕事を辞めてほしい」と願っていたでしょうが、その思いを振り切り決死の覚悟で職務に臨んだのでしょう。その家族と隊員の感情を考えると泣けてくる思いを感じます。

それに引き換え、一般の日本人は必要もない食品や生活必需品の買い占めに走り、米国の50マイル避難指示が憶測を呼び、一般の人を巻き込んで悪戯に事態を悪化させたように感じます。勿論、日本のメディアも報道ではなく害を垂れ流していたよう感じる次第です。非常時にはメディアの統制は不可欠かな?と考えていますね。民放のキャスターは、ほぼ一様に事態を誇張した表現を用い、国民感情を煽っているように感じます。株屋は情報に対し敏感です。カタルは新聞やテレビ、インターネットで情報を収集していますが、必ずいろんな方面から物事を考えるようにしています。株と同じで自分の考えが買いなら、売りの見方もある筈で、両方から客観的に判断しようと努力しています。しかし人間ですからね。所詮、馬鹿をやる動物です。でも失敗を糧に成長しようと考えています。

原発開発も今回の事故を教訓に対応をすべきでしょう。
場合によれば沿岸部の海底に、海中原発を建設しても良いですね。完全密室で大きな地震の場合も自然が冷却してくれますね。今は食品から放射能が検出されホウ素が問題にされていますが、半減期は8日間ですから余分に考えても2週間から3週間も期間を置けば大丈夫でしょう。しかしセシウムは問題になります。こちらは30年ですから基本的に危険です。ただセシウムは水で洗えば50~80%は除去できると言う話です。雨が自然に浄化するのでしょう。ただ土壌に残ると言う説もあるようですが…ごく微量なので大丈夫でしょう。おそらく炉心融解が疑われているのも、この点なのでしょうが…。まぁその後の報道からこの融解も一時的なものでごく微量なのでしょう。

株屋ですから…
東電の株価判断すれば、一時的な上昇はありますが大きく育つ株ではありません。おそらく今後の被害を考え売られすぎた反動でしょう。他には考えられる株価の回復は、法律により原子力の事故の補償義務は大きく軽減されているとの観測があります。東電には責任義務はないと言われているようです。本当かどうかわかりません。一部のメディアが外資系のレポートとして紹介していました。でも仮に責任義務がなくても社会的な制裁は免れないでしょうし、日本は後出しジャンケンの国ですから、何が起こるか分かりませんから博打は推奨できませんね。

日本の復興を願っているものとしては、菅総理が自民党の谷口さんへ入閣を打診したそうですが「政権延命を図っているとの理由で断った」と言います。どうも感心しない現象です。僕は抗議の意見メールを自民党に送りました。主義主張は分かりますが非常時だからこそ、党派を超えて一時的にでも、一致団結して大連合内閣を作るべきでしょう。期間を限ればいいのです。3か月とか、6か月とか…取りあえず事態の収拾を図るべきでしょう。その方が僕は自民党も変わったなと言う印象を国民に与えると考えます。政治家だけが、国民生活から別の次元で生活をしているような気がしています。もともと長年の経験が生きるのでしょう。どこに要請をすれば物資が集まるとか…。救済が進むとか…。試行錯誤で物事を進めるより、折角、阪神大震災の教訓があるから、その経験者を集めれば混乱する時間は短縮できるでしょう。

以下は…自民党へ送付した意見メールです。皆さんも、是非、同調されるならメールを送付してください。日本的なジャスミン革命を興しましょう。

『入閣要請があったと報道されています。自民党は責任政党として、今回のような非常時には、協力姿勢を示し、入閣と言う態度で臨むことが国民に対する責務だと考えます。主義主張は違っても、その主張を一時的に棚上げして、党派を超えて臨むのが政治家の使命です。阪神大震災の経験者を集め早急に対応すべきでしょう。

ただし、いつまでも協力するのではなく閣内では自己主張をし、3か月、6か月と期間を区切った対応で臨めば、多くの国民から責任政党らしい行動と評価されるでしょう。今の状態では子供の喧嘩と同じです。国民との温度差はますます開くばかりでしょう。自民党の支持者として残念に思います。』

皆さんの判断に期待します。自民党への意見メールはこちらです。