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2011年04月29日

世界の他の国は…

いつも思うけれど…何故、日本だけが世界から取り残されるのだろうか? 株を薦めることが出来なくなって、とうとう証券マンを辞めた駄目なセールスはいろいろ考えるわけです。結論は官僚の責任でもないし、最後は国民の選択で僕らの責任なのですね。僕らが不条理な要求を政治家にするから、政治家が役所に押し付けるから…その狭間で政策が揺れて調整型の政策に…皆が犠牲を払う仕方なしに納得せざる得ないところに落ち着きます。これが日本村論理ですよ。村意識は上昇志向の時は正常に働きます。団結力がものを言いますからね。今回のルネサスエレの例は、ある意味で日本村の良い所です。顧客である自動車会社から応援要員が駆けつけ、みんなで協力して復旧を早めています。しかし同時に痛みも分かち合いますね。不条理な条件を飲まされます。そこには合理的な根拠はありません。長年続けた、掘っては埋める無駄な公共事業投資はその産物です。でもそのおかげで生活を支えてきました。

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その考え方の為に金融の概念が歪められ、規制が強化され管理されてどうにもならなくなっているのが金融界の姿です。昔は現場の支店にある程度の権限がありましたが、今では全部がマニュアル決済で…極端な話、それ以外は背任行為であり、犯罪扱いですね。馬鹿らしい…と皆が思っているが変えられない現実があります。リーダーが不在だから、指導力が発揮されない構図になっているのでしょう。故に世界の株価は戻っても、日本は低迷を続けている。銀行株を見れば分かります。WSJのニュースを見ていたら、昨日はドイツ銀行も確りしていたとか…みずほの株価と比較すれば、はっきりします。世界の株式は2009年1月が下値で、その安値から2倍以上も上に位置しています。どんな駄目な株でも…。NYダウは間もなく新高値を感じられる水準まで来ましたね。この原動力はFRBです。しかし日銀は最近、ETFの買いまで追い込まれています。FRBは国債までですよ。危険資産は買っていませんが日銀はリートやETFを買わせられています。ハッキリ言って円の価値は失われ始めています。

今回の東電の処理も村方式の採用になりそうです。
2006年にサラ金法の最高裁の判決で僕は異論を唱えました。ライブドアもブルドックも…結果は全て日本村論理ですね。僕はホリエモンの事件はよく知らないが、彼が口にした「不条理な世の中」と言う表現はよく分かります。真剣に考える人ほど感じる日本の壁ですね。最後はメディアの改革に…そうして原点は教育論に向かいます。早めに手を打たないと…今でも馬鹿な国民を量産していますからね。文部省のマニュアル主義は教師の現場を荒廃させています。これは日教組が関与していますね。どこの現場でも真剣に働く人はみな感じる疑問が存在します。株価は鏡だから…世間を映す鏡だから…歪んだ姿しか反映されませんね。魔法の鏡は存在しません。

故に純資産価値を割り込む企業が続出しています。東洋電機のような傲慢な経営者がごまんといるからです。会社は株主のものであって、サラリーマン経営者は雇われているという意識がなくなるのですね。フジテレビの日枝さんなんか、証券マンの目から見れば詐欺師のような存在です。彼はクーデターを起こし会社を支配しました。おそらくホリエモンが狙われたのは人脈でしょう。誰かが画策したのでしょう。彼を擁護するわけでもないのですが…見えないところで行われる駆け引きをいろんな点で感じます。

古くは田中角栄のロッキード事件。あれはおそらく米国の仕掛けでしょうね。中国と国交回復させた裏切りの反対分子に見えたからでしょう。でも今から考えれば…田中角栄の偉業は正しかったのでしょう。その政敵を潰す目的の為に官僚を使い。メディアを使い、仕掛けたのでしょうね。今回の小沢さんも、おそらく同じ手でしょうね。でも表面上はともだち作戦です。たぶんよく知っているのは、小沢さんだけでしょうね。田中角栄の背景を知っていますからね。昔は一番かわいがられた子分の末っ子みたいな存在でしょう。だから徴兵制度の話にもなるのですが…世論と言うか馬鹿な国民と言うか…不条理な要求を次々にしてきました。

高度成長時代は何とか満足させられましたが、今では維持すら難しい。東電のような選択をしているとドンドン世間は歪み続け、やがて時間切れでしょうね。チャンスだけれど変わらない。株屋は仕方がない。コバンザメですから…。所詮は世間を変えることが出来ません。武富士で懲りたわけです。いくら正論を述べても仕方がない。ゴッホが何故、好まれるのでしょう。独特の力強い波打つタッチが感動を呼ぶのでしょうが…彼の生前は悲惨でしたね。苦悩しながら死んでいきました。誰が世に出したのか知りませんが…彼は生前に陽の目を見ることがなかった。

まぁ、この状況のなかでも最善の努力をします。
明日からテクニカル分析を研究します。だからコラムではなく株式教室で掲載しようと考えています。GWの期間中は…。僕の場合も最初はテクニカル分析に馬鹿になり、様々な本を読みました。秘伝の本まで…でも様々なこと経験し、よっちゃんに出会ったのです。よっちゃんは有名な仕手グループのリーダー格でした。その裏舞台を僕に教えてくれました。金融屋の仕組みなど…。現場を知れば、結局、あの世界が馬鹿らしくなり身を引きましたが…。今では株価操作で挙げられますね。はみ出してはならない壁は必ず存在します。微妙に壁を抜けでる奴が、金持ちになっている現実も感じるが…手を染める勇気もないのかもしれない。どっちにしても、あの世界は嫌いです。

そんなわけでチャートなどは、所詮は作られるもので…。あまり重視しなくなったけれど…、まぁ、一理ありますから…。明日から少し持論を展開します。何故、本文で「時間の概念」が大切と…説いたのかを理解してもらうために…。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 09:25

2011年04月24日

所詮はイワシ…

やはり今回も駄目かな?…と思い始めているカタル君です。
一体どんな切っ掛けで、日本は目覚めるのでしょうか? ながくIRNETを読んでいただいていれば分かりますが、このサイトを開設して12年かな? 株屋の僕は会社を辞める決意をして新しい生活の糧を模索し希望溢れるネットの世界を目指すために、その技術を学ぶために始めたサイトですね。先ずは具体的な自分がなりあいにしている株の事を日記形式で書き始めたのです。

しかし株が好きなカタル君は危機が来る度に何とか食えるようになり、一時は高額納税者にもなったけれど…やはり駄目でした。昨年はどうにか、まだ頑張れば食えたかもしれませんが、精神状態が付いて行かなかったのでしょう。心が折れたと言うか…。所詮、株屋は市場が正常に機能しなくては駄目なのです。今の市場がまともな市場だと考えているなら大違いですね。まとも…と言うことは、どういうことかと言えば、少なくとも右肩上がりになることです。今の市場は毎年、少しずつ後退していますね。過去の蓄積を食いつぶしている姿です。日本の国債の発行残高と似ていますね。毎年、毎年、時価総額と言うか…株価の単純平均は下がり続けるのです。今回は社会基盤の核である東電ですよ。

人間は本来、明日はもっとよくなって…明日はもっと豊かな生活を…と希望を抱いて生きる動物です。それを無理やりに檻の中に入れて…動物園に住んでいる動物の姿に変えられた日本人はメディア教育で騙されているわけです。世界ではジャスミン革命が進行していますが、日本は巧妙なベールに包まれており、実態が見えにくいのか? あまり違和感がないのでしょう。でも、まもなく判明します。既に国富も底を尽きつつ時間切れでしょう。今回の震災も増税論で乗り切るみたいですが…そんな時間があるのでしょうか?

福島の知事や宮城の知事など比較すると、なんとなく世間のレベルが分かります。大衆受けを担ったマスコミの対応は変わらず、厳しい現実を国民に突きつけることをしませんね。でも数字の実態は…例えばバロンズの週末記事には世界のグローバル企業の実効税率の比較が載っています。下のグラフの意味が分かりますか? 最近はアイルランドの金融危機の話を聞かなくなっていますが、あの国は、このようなグローバル企業の誘致の為に税金の比率が、EU各国よりかなり低く設定しています。日産自動車がタイにマーチの生産基地を移転させたと言うことは…日本では、どんなに努力をしても競争に敗れるからです。

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嘗て日本は半導体の雄でしたが、今では敗北組、産業の構造転換が出来ないのですね。社会資本整備が実現した国が、体質転換できずに後ろ向きのお金を何年も使い続け、ようやく公共事業投資を減らしジワジワと体質転換を迫ってきました。米国の金融危機の話ではなく、1989年の日本の金融危機(バブル崩壊)の清算は未だに終わっていません。ゾンビ企業のりそなは処理会社として生き続け、政策失敗の尻拭いを大勢の犠牲で強いられているのです。あの最終処理で産業再生機構だか…なんだか知りませんが、能力のない人間を救うために組織ばかり拡大させ…。今では動物園のルールを教える為に、どの世界でもそのルールを守らせる資格制度が存在します。

この弱者救済モードで食えるなら…国民が豊かになっていくなら、文句は言いませんが、なっていないから、あれほど好きだった株屋を辞めたのです。今でも株が好きでこんなことをしていますが…株式市場を通じて世間を見ると、色んなことを考えさせられます。既に社会批判は諦めました。でも今回はチャンスだと思ったのです。国民が日本の実態に気付く絶好の機会だったのです。それを今度は、東電をスケープゴートに仕立て上げ…これじゃ、近代国家の姿をなしていませんね。

明らかに日経新聞もグルですね。だって市場には、僕のような少数意見だけれど…東電は最大の被災者であり、これは国家の責任で救うのが筋だと言う本質論の意見を採り上げませんね。どのメディアも…です。要するに、総務省などの監督官庁とメディアとの癒着が存在するのでしょう。山崎豊子が取り上げた題材の「運命の人」である毎日新聞社の西山さんも犠牲になったわけです。真実を述べても…世間がねつ造をする。今回の原発事故の後始末も、同じ原点を繰り返していますね。1989年以降の金融危機の責任もそうだし…権力者はメディアを通じて世論を誘導し、自己保全に走っているのでしょう。

大衆迎合か…イラクの例を見ても分かりますが…果たして民主主義って、正しいのかな?なんて疑問を感じますね。日本人は北朝鮮の人々を非難しますが、実態は分かりませんね。真相を知らない日本人の方が、自分は檻の中で生活を強いられているのに、気が付かないわけですから…北朝鮮と五十歩百歩でしょう。せっかくのチャンスだったのです。今回の震災は…。でも世論の動きを見る限り、また敗退のようです。僕らは2006年にも手痛い失敗を冒しています。今回も時期が、まだ来ていないのかもしれません。残念ですが…。最後の場面まで気付かないイワシ民族は哀しい民です。

投稿者 kataru : 08:28

2011年04月17日

努力

市場は様々な話題があり、その解釈により株価は常に揺れています。
株式投資は未来の市場参加者の価値観を読むゲームと言っても良いかもしれません。ただ私のように奇抜な考え方は一般的ではなく、もう少し大衆化したイメージを採用した戦略の方が、株式投資の成績は上がるかもしれません。今のように市場エネルギーが低いときは、基本的に投資の輪が広がりを見せないし、相場一つの波動が短くなります。つまり大相場は存在しないのかもしれません。ここ数年…と言うより、20年以上続く失われた時代において大相場と言うのはあったのでしょうか?

時代革命を担ったヤフーやソフトバンクぐらいでしょうか?
ただ既存の一般株の場合は、せいぜい株価変動率は2倍程度なのかもしれません。
通常は景気循環により業績は変化します。でも高水準の好業績を長く続けることはできません。現在はファナックが買われていますが、どうも私には理解でき辛い現象の一つになってきました。IRNETでも過去に一度は取り上げたことがあります。げんこつロボットの映像を交え、自社株買いを話題にしていたころだったと思います。今、調べてみたら昨年の4月9日でしたね。株価は1万円の大台に乗る頃です。丁度、200日移動平均線を超えたところでした。その後8月まで下げましたが、今は13000円台…。まぁ普通の株はこの程度の上下しか取れないのでしょう。しかしチャートを見れば分かりますが、金融危機のあとで、リスクを冒し買っておけば2倍ぐらいにはなっています。世界一のロボットの会社だから…。皆が認める会社だから…。

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もし私がこのような銘柄だけを選別し伝えていたら、皆さんに理解を得られたでしょうか? 今、私が年金資金の運用担当者なら…今なら武田薬品を選択するでしょうかね? おそらくディフェンシブな銘柄を選ぶのでしょう。仮に、もう少し効率的な運用を求められたらピジョン辺りを選択するでしょうか? 赤ちゃん用品のピジョンは少子化を迎え、日本での拡大政策を捨て早くから中国、そうして最近はインドに活路を求めています。ただ今は日本メーカーと言うレッテルだけで風評被害からキャンセルがあるでしょうから、一時的な利益の落ち込みは避けられないかもしれませんが…。放射能に対する日本人の知識水準は比較的に高いから、あまり問題にしていませんが…、韓国、中国の動揺を見ているとかなり影響があるのだろうと考えています。

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投資方法にも実に色んなアプローチの仕方がありますね。
ネットトレイダーのような短期売買から、オーソドックスな時間のかかる投資方法、更には私のように狙いを定め個別銘柄を追う方法と…どの投資方法が効率良くて儲かるのでしょう。実は、最近は短期売買をあまりしなくなりました。理由はデータの蓄積が不十分で…、現在のアプローチでは効果が確認されなかったからです。きっと相場環境によりアプローチのやり方を変えないと効果がないのでしょう。そろそろ会社を辞めて来月で半年になりますから…かなりデータは蓄積されてきています。現在は指標の一つを掲げ公開していますが、これは出来高増加データの2を掲げています。当初はデータ1より銘柄数が多く、まさか検出日がゼロの日があるとは思ってもいませんでした。なるべく人気株がリストアップされるようにスクリーニングの条件をかけていたのですが…。震災直後に3銘柄まで激減しましたが…まさか4月の7日にゼロになるとは考えなかったですね。つまりデータ上は2番底を付けたのでしょう。その後は回復傾向にありますが、依然、リストアップされる銘柄は少ないのが現状ですね。下のグラフです。

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別の人気株指標には、目先の人気株が並びます。
下のデータは15日の相場を受けたもので岩崎電気などは、LED関連として値動きが良いからリストアップされたのでしょう。前日は応用地質とか神鋼環境ソリューションとかの環境関連が人気になったりしており、日替わりメニューの様相です。ある程度の経験があれば、その経験をもとにスクーリングをかけることは可能になります。データの蓄積が進んでいるので、更に進化させるアプローチを試みようと考えていますが…残念ながら自分の思うような基礎データがネット上にない為に、アイディアが検証できないケースも多いですね。

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まぁ、能力のない人間はこうやって、さまざまな努力をするわけです。私はIRNETを始める前に1年間ぐらい国会図書館に通った時期がありましたね。今のようにネット上に様々なデータがない時代には自分で調べるしかなかったのです。騰落レシオなども金融新聞からのデータをノートに落とし計算するわけです。ネットはある意味で世界中のデータが集まり非常に有意義ですね。ただ最近は語学力が壁になるケースがありますが…だんだん自動翻訳ソフトも進化し、その内、言葉の壁もなくなるでしょう。

震災で苦労されている方も同じでしょう。自分の出来る範囲で精一杯に努力し、それで駄目なら仕方がない。自分の努力が足りないか、能力が乏しいか…その与えられた環境で生きるしかありません。他人の助けを頼りにせずに、自分自身で努力を続けないと神様もチャンスをくれないのでしょうね。果たして自分が何処までやれるか…。現状の環境を嘆いても仕方ありません。責任を転嫁しても仕方ありません。与えられた環境下で頑張るだけなのでしょうね。きっと…。まだ震災からの復興など…命があれば立ち直れます。時間的な虐めではないですからね。自分ではどうしようもない時間的な壁は破ることはできませんから…。早く目覚めてほしいな。

『Wake Up Japan!』

投稿者 kataru : 10:01

2011年04月10日

『Wake Up Japan!』

金曜日、土曜日の原稿はボツだな。理由は明白だ。きっと…嬉しいのだが東京電力が上がったから怒りが消えたのだろう。でも震災で報道されてるテレビを見ていると、何故か腹がたってきた。これから書くことは、ご批判を受けるし、僕にもできるかどうか当事者ではないからわからない。肉親を失われた方の絶望感は計り知れないものだろう。しかし…。

何故、あれほど好きな…株の世界を自ら辞めたのだろう?
…理由の一つは毎日電話録音される電話、毎月書かされるコンプライアンスレポート、全てが検査を通るための「おざなりの行動」だ。要するに形があれば、それで良いのだ。検査に対するポーズだよね。あの偽りの行動が我慢できなかったのかもしれない。

今回の原子力事故もきっと同じなんじゃないかな?
西山審議官は昨日初めて自らの非を認め、安全基準を変えると明言した。理由は二度目の地震で各地の原発の電源確保に不安を覚えたからだろう。素晴らしい。日本人は当たり前の学習効果を生かさなくてはならない。いつまでも後ろ向きに振り返ってばかりでは前進がない。ここが間違っていたから改善しまた挑戦します。この時期だから、決して言えないが「もう一度、エネルギー政策を考えましたが、やはり原子力発電を推進させてください。」と言えば…僕には完璧だった。でも決して、思っていても今は言えないのだろう。でもこの真実を言える勇気がないから、いつまでも失われた時代が続くのではないだろうか?

鹿野農林産業大臣が飯館村を訪問され農家から詰め寄られていた。稲の作付けができるのかどうか? 何故か…大臣が補償させてもらうと言っていた。そう言わなければならない場の空気なのだろう。NHKで使われている地図からでは分からないが…グーグルの地図からは標高は分からないが、福島原発は山に囲まれている地理条件にある。良い場所だ。事故を想定して万が一を考慮され選定されたのだろう。本来、相馬市が北の位置し、南相馬市が発展したところを見れば、明らかに原発が貢献したのかな…と推測もされる。きっと恩恵があったのだろう。僕は柏崎に住んでいたことがあり、たしか市民ホールは東電の資金で建てられたと思う。きっと刈羽村は財政が豊かで、様々な施設が無料で利用できるだろう。福島に行ったことはないが同じ構図だろう。地理的に見れば、おそらく、ごくわずかな人口の村がクローズアップされている。

さて、いよいよ怒られるかな?
口をそろえて皆が述べることは補償の事だ。そうして政府の対応が悪いような口ぶり、仮設住宅は2年間が原則だとか…被災者の漠然とした気持ちもよく分かるが、2年でも不満らしい。赤プリの避難民の人は3か月の期限付きの入居だとか…。そうして朝食と昼食・夕食の実費負担を300~500円を求めたら、意外にも応募が少なく無料にしたらしい。当然、避難場所なのだから、高級ホテルでも無料開放なのだが…。僅かな自己負担もないと言う。僕ら国民はいつから他人任せの生活をするようになったのだろう? 今回の映像とそっくり重なるのが、戦後の焼け野原の東京大空襲の光景だが…違うことは生きる力が違うように感じたのは僕だけかな?

戦争直後は何もないところから、バラックを建てて生活していた。助けてくれる人が居ないから当然だが…今はどうか? みんなただ寝ているだけ…こう言ったら語弊があるかもしれないが、無力感が漂っているように感じた。年齢から言って当然かもしれない。漁業も農業も生活権が奪われたのだから、当然、補償を求めたいが…。何故、あの光景に僕は違和感を覚えるのだろう? 何故か、補償を求めている姿がいやらしく感じるのは僕だけだろうか? 長年、株屋をやっていてお奨めした株が損をしたことが多かったが…お客様の態度はマチマチだった。よくこれだけ損をしても…と思うお客様が僕には多かった。周りの証券マンは、「よくお客様が文句を言わないね。」と言っていた。僕が辞める際も、回答書をもらえないかと思ったが、皆さんが回答書を返送してくれた。故に、当たり前だけれど…皆さんは自己責任原則を守ってくれたのだけれど…。おそらく心情的には「あいつ…は」と思われたと思う。悔しいけれど…どうしようもできない現実がある。

みんな耐えて挑戦しなくちゃならない。敵前逃亡した僕が言うのも変だけれど、やはり国に頼ることはやめるべきだろう。何故、役人が監視を強めるのだろう?それは僕らが不理屈な要望を役人に求めるからだろう。社会保障費をもっとよこせ、でも税金が増えるのは嫌だ。仕方なく役人は国債を発行し後世に残すことになる。多くの役人がダニ虫のように餌に食らいつく。今回も唖然とした。僕は経済産業省の原子力安全・保安院だけかと思ったが…内閣府に推進派と安全基準を求める派閥と二つの組織があり、大勢の人が働いていると言う。必要な組織なのかな?ただお金をもらっている組織のような気がしてくる。ではなぜ、そのように組織が分かれたのだろう。きっと背景にはそれぞれの思惑があり、自分たちの利益の為に応援した組織が存在するのだろう。

何故、日本はこのように肥大化するのだろうか?
理由は政策が折衷案で決まるからだろう。そこには妥協がある。理論ではなく妥協なのだ。本来、最も効率的な政策が実行されるはずだが…人権団体などの活動家が弱者を保護する。…と言っては、聞こえはいいが、多額の工事費を費やした成田では、最後まで反対していた農家により効率化が失われ大衆の利益が犠牲にされた、あの例を見れば分かるが、村根性はそろそろ震災を切っ掛けにしてやめるべきだろう。

何故、僕は南相馬市の市長に腹が立つのか?
NHKで僕らには国から情報も入らない。「つんぼ桟敷に置かれている。」と述べていた。(こう書くと、また差別用語だと文句を言われるかな? でもこの方が意味は伝わり易いよね。)

世の中には多くの矛盾があり、自分で整合性を求めて行動しなくてはならない。与えられるものではなく自分から求めるもの。特に地位のある人間が右往左往する姿は適切ではない。自分が正しいと思うことをやればいいのだ。先ずは作付けをすべきだろう。売れなくても良いじゃないか、普段通りの生活をすれば…結果は後でわかる。駄目だと思う人は、飯館村を出て東京で働き口を探せばいい。今なら格安の公営住宅に優先的に入居できる。東京で介護の仕事を探せば、多くの人は正社員になれるだろう。ただし給料は安い、しかし都営住宅ならギリギリ生活はできるだろう。文句を言って補償を待つ条件闘争をするか、自立した生計を自ら求めるか? それぞれの選択の筈。

僕には何故か、戦後のバラックに住む日本人と、避難所に動物園のように寝ている人間と、本当に同じ日本人かな?と見えるのだけれど…。間もなく震災から1か月が経過しようとしている。そろそろ自立を模索する段階だろう。自主避難勧告に政府批判が集中しているが当たり前だろう。当然、後で補償問題が浮上するからだ。文句を言う人は補償が欲しいのかな? 人間は与えられた条件下で生きなくてはならない。そろそろ役人様にお願いするのはやめようよ。どんどん社会構成が歪んでいく。不合理なことは世の中にたくさんある。

10日目に救助された阿部さんのお祖母ちゃんと孫の映像を見て…神の悪戯と…中には亡くなった肉親を思い嘆いた人もいるだろう。何日も漂流していて奇跡的に飼い主と巡り合った雌犬のバンは、なんと幸運なのだろう。神様は不合理だね。でもみんな現実だ。不合理な、不理屈な現実に、立ち向かい生きていかなくてはならないのだろう。悔しいけれど…これが現実なのだろう。

『Wake Up Japan!』

投稿者 kataru : 09:08

2011年04月03日

変化の流れ

今日は政治について…先日、皆さんに呼びかけ大連立構想の支持を自民党にメールしようと呼びかけました。最近、自民党も変化しているようです。ジャスミン革命ですね。我々の言葉を政治家は無視できない状況にようやく気付いてきたのでしょう。そりゃ、チェニジアからエジプトの動きを見れば普通の人は考えますね。故に僕らの主張を述べるのは有意義なことなのでしょう。

多くの日本人は自分で判断できないのです。可哀そうにロボット教育を日本では戦後ずっと、続けてきました。決められた路線を走る分には効率が良かったのですが、プラザ合意からベルリンの壁崩壊により、米国の姿勢に変化が生まれ、日本は「失われた時代」を続けています。何故、この複合的な事態に対処できないのでしょう。それは政策官僚や政治家に人が居ません。故に方向感を欠いたまま、悪戯に時代が変化しているのですね。

今回の震災も、基本の災害復興は現状維持の原則で、時代の変化を考慮せずに昔と同じ形態を復活させようとするのでしょうか? 財務省の災害復興の考え方は原状復帰が基本なのです。馬鹿な前例主義ロボットを排除しなくてはなりません。日本のチャレンジはここにありますが、気づいてくれるかな?

歴史とは不思議なものですね。
通常の成長からでの「利益の糧」を失った米国は金融手法を駆使し成長に繋げました。新たな手段として金融デリバティブを開発しました。この金融デリバティブは巧妙ですね。ブラックーショールズが確率微分方程式を1973年に発表しノーベル賞を受賞しましたが、この開発により金融工学が加速していき、BRICsの反転に繋がります。最後はサブプライムローンの開発です。世界中にリスクの種を分散し拡散させ成長を求めましたが、この仕組みが破たんしたのが金融危機です。

日本が苦しむデフレを助ける金融危機が起こりました。FRBによるQE2は日本を救いますね。その為に政情不安の後進国は被害を受けます。パワーバランスの崩壊です。時代の流れを見れば自然な現象です。何れも長い独裁制や王政を敷いている国々は今回のインフレで爆発しました。背景には世界情勢を知るネット革命の波がジャスミン革命を生んだのです。情報のコントロールが難しくなりましたね。そろそろ日本人も目覚めて良い時期だと考えていますが…どうかな?

おそらく、まだまだ序盤ですよ。
QE2の本領発揮は今年の夏以降です。不思議なタイミングで震災は起こりましたね。これも神風かな?と考えています。日本は元寇の時代から必ず変化するタイミングで歴史的な事象に遭遇しています。まぁ、原理として当たり前ですが…このチャンスを生かせるかな? 「AC japan」の存在が震災の影響もあり盛んに目につくようになっています。これも不思議な巡り合わせですね。創立40周年だそうです。

一方では国に頼ろうとする自治体幹部の発言や国民の声があります。目覚めていない多くの国民が居るわけで、果たして震災を切っ掛けに日本はチャレンジの道を歩めるかどうか?

こんなことを考えていくと…東京電力は、やはり一つのシンボルカラーとして、市場で人気銘柄になるでしょうね。昨日は言い忘れましたが…気づいているとは思いますが、トヨタには貸さないが、東電にはいくらお金を貸しても大丈夫だと言う発言を株式教室でしました。理由は利益の質が違うからですね。東電の利益を100とすれば、トヨタは50以下でしょうね。更に市況関連の利益の質は20程度でしょう。この点の解説をしなくてはならないかな? 簡単にしておきますが、利益の質は継続性の問題です。一時的な利益は価値がないのです。故に阪神大震災時の不動建設の相場は2週間ていどで収拾に向かいましたね。でも同じ震災でも東電は別格ですね。

トヨタは景気の波に左右される利益ですし、三菱商事の利益は市況に影響を受けます。現在はBRICsの発展があり、継続性が増していますが海運とか銅の市況高による利益とか…為替による利益とか…それぞれ利益の質が問われるのです。東京電力は毎年5兆円の売上高で5000億円の利益を生み続け、諸経費をひいて税金を払って2000億円の価値があるのです。故にPER10倍で2兆円企業が常識です。カタルの昨日の試算の背景には発行積み株式総数が16億701万株ですから、時価総額が2兆円として弾くと…あら不思議…、1244円となりますね。値動きだけに左右されない論理的な裏付けも存在するわけですね。

でもリスクもあります。政治家や官僚がスケープゴートを求めています。ここが焦点になりますね。

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投稿者 kataru : 08:12