未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年10月16日)

かたる:ソフトバンクの買収が決まり、後は米国政府の容認と日本政府の対応が問題になるかな? 日本と言う国には、目に見えない壁が存在し、規制業種は余程の覚悟が必要ですからね。暗黙のルールと言うか…日本村社会の目に見えない壁が存在し、ソフトバンクの行為は、NTTグループの牙城を揺るがすもので、面子に泥を塗った形なのです。しかし時代が進展しており、問題にならなければ良いのですが…妬みの心は厄介なものなのです。まぁ、いざとなれば日本のソフトバンクを売却し、一旦、買収したスプリントを再びスピンアウトさせ、グローバルに展開しても良いわけです。更にグローバル企業は何処に本社を移転しても良いわけですからね。56歳の孫さんは、まだ冒険を出来るのですね。しかし銀行団はこの金額の巨額融資を支えられるのかどうか…どのような形になるのか見ものですね。

同時に…あの無借金の優良企業の松下が6000億円のコミットメントラインを設けたとか…冒険を忘れ安住を模索した企業の行く末を象徴したような現象ですね。ある日、資金繰りを相談しに、部下が孫さんの所に行った時に「僕が良い解決方法を教えてあげるよ。自転車の漕ぐペダルを、もっと早く漕げば良いんだよ」と言ったとか…。自転車操業の極意だそうで…なるほど可能性は薄いけれど理に適っていますね。松下は傘下のグループ企業を組み入れて、隙のない布陣にしたはずですが…。日立のようにスピンアウトした傘下企業を沢山持っているのは、ある意味でイカサマですから、パナソニックの方が理に適っている筈なのに…。きっとグループ内に安泰の心が根付いていたのでしょう。ソフトバンクは走り続け、パナソニックは歩き始めた。この違いは歴然としていますね。

僕はここで述べたいことは…日本にはたくさんの優秀な企業が育っています。つまりROEが20%以上に企業(258社)はたくさんあります。無借金が良いと思っている経営者も多いですが、この経営方針は間違っていますね。借金をして資産を拡大させ走るべきでしょう。新聞はソフトバンクの行為を否定しますが、それは間違っていますね。日本には無尽蔵の金融力があります。この低金利の金融力を使わない方が、経営者としてのノルマを果たしていませんね。弱小の成長企業は、どんどん借金をして挑戦を拡大させてほしいものです。口で言うのは優しいけれど…行動は難しい。孫氏の行動は称賛に値しますね。頑張って欲しいな。4年後はどうなっているのでしょう。つまりソフトバンクの株が次の展開を迎えるのは3年後辺りでしょうね。ただ、株屋人生を送ったものとして…非常に残念です。ソフトバンクの株式を仕手化させ、高値で1兆円程度の公募増資を実現させてあげたかったですね。この点、野村の社長は反省すべきですね。現役の証券マンの諸君は、「僕らは、何の為に働いているのかどうか?」自問すべきでしょう。有利な条件で日本村社会の金融力が花咲いて欲しいですね。

この買収の融資条件が、どの程度かは、ある意味で日本の金融力の底力を見るうえでの試金石にもなります。グループ企業への融資規制が強化されるそうで…アコムの株価動向の背景には、この規制が影響しているのかもしれませんね。カタル銘柄のJ・TECが今年の高値になってきました。本来はこの時期に仕掛け、仕手戦に持ち込むのが正しい時間の概念の筈です。このクラスは浮動株が少なくやりやすいですね。ソフトバンクも本当は仕手戦を始めるべきなのです。問題は市場のエネルギーなのですね。投機心を揺さぶられる投資家が、どの程度、市場に残っているかどうか…この辺りも試金石になっています。日経新聞には配当利回りの話が載り、我が国の銀行株が上位に並んでいますが…スタートしても良いのですが…なかなか躍動感が生まれません。

株価が動いているうちは、何とか人気化しているように感じますが…一度、灯が消えた後の展開が問題なのです。株価位置が低いうちは良いのですが…株価位置が高くなると、人気が続きませんからね。僅かな値動きで相場が崩れていきますね。この背景は日銀の力不足、政策のあり方が背景を決めています。バックグランドが確りしてなければ、企業努力は実りませんね。どんなにリストラを実施し、改革改善をやっても、それを上回るスピードで円高が進めば、空洞化は加速され、マーチだけだった逆輸入は小型セダンのラティオまで拡大します。300万台死守を謳っていたトヨタだって、高級車の生産を移転させますね。貿易赤字が定着し、今はチャンスですね。今回は色んな面で構造改革を促進させるチャンスです。僕の考えているスピードと孫さんの感覚は一致しているようです。

s20121016a.gif折角、ミャンマー政府支援の為に5000億円もの借金を棒引きにしたのに、他国の追随があったのかどうか定かではありません。日本のニュースも限られた報道でしたね。人口が5000万から6000万人程度なのでしょう。東西回廊を結ぶアジアのインフラ整備を加速させ、ベトナムからラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ経済支援を拡大させれば、日本の労働人口の問題も解決しますね。欧州で14年に銀行同盟に実現とか…で、その後も政治統合も視野に入っているとか…。中国と違う形で日本の経済力を使う投資は、促進させるべきでしょう。いずれアジア地域もEUのような展開を迎える日が来るのでしょう。

ところで昨日の映像を見て頂けましたかね…このページの訪問者は毎日およそ3800人、カウンターを数えたら500人ほどが見たようですね。読者の1/7の人達が見られたようです。あの映像は、アイガーの北壁を登る映像で、スイスにある標高3975メートルの山、アイガーの北壁は、もっとも登攀が困難だと言われる三大北壁のひとつ。プロのアルピニストでも登り切るのに2日間はかかる北壁を、スイス最速のアルピニストであるウエリ・シュテックさんは2時間47分33秒という短時間で成し遂げた映像です。彼は三大北壁の残り2つ、グランドジョラスの北壁も2時間21分、マッターホルンの北壁も1時間56分で、すでに登頂を果たしていると言うのです。ただ2011年5月に同じスイス人のダニー・アーノルドさんが、この記録を20分ほど塗り替えました。このアイガーの北壁は当初(1958年まで)死者が多く、25回の登頂の内15人が亡くなったとか…新田次郎さんも小説にしていますが、映画化もされているようです。この映画紹介のコラムも面白いですね。人は何のために生まれ、どんな人生を送るのでしょう。孫さんには孫さんの人生があり、皆さんにもいろんな人生が存在します。ウエリ・シュテックさんは死を賭けて挑む記録に意味があるのかどうか…考えさせられます。

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投稿者 kataru : 2012年10月16日 12:22