未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年08月08日)

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かたる:指数を巡り様々な動きが水面下で繰り広げられている様子です。昨日は旭硝子の事例を示したように基本的にどの株価も非常に安い水準で、何故、この株価でTOBが掛からないか?不思議なのです。ここで思い出していただきたい事例があります。ユナイテッドアローズが株安を放置していたために、ABCマートが株集めに乗りだし提携を持ちかけ、場合によれば買収まで発展する事件がありました。結局、ユナイテッドアローズは高値でABCマートの買い集めた株を買い戻すことになりました。ABCマートの三木谷さんは、楽天がTBSを買収に乗り出した時にも相乗りし、途中でTBS側に付きTBS株を高値で売却しています。最近、米国の靴の販売会社を買収しましたね。会ったことはありませんがなかなかユニークな人物のようです。市場原理を活用する経営者の一人でしょう。話はそれましたが、どうにもならないくらいに売られている実力を無視した株価なのですね。だから日銀が自らETFの買いに動いているのです。日本の株は安いよ。…と訴えているわけです。しかし日銀の白川さんは三木谷さんのような行動はしませんね。やはり常識人なのです。

自民党総裁の谷垣氏に一任された問責決議の駆け引きは、自民党の裏切りで暗礁に乗り上げそうな気配です。公明党は紳士な立場を貫き3党合意を守っているようですが、若手の突き上げに遭い谷垣氏はそれらの勢力を抑えきれずに動いている様子です。長い迷走する自民党政治の結果失われた時代に突入しました。生活第一を掲げ民主党が政権を獲得しましたが鳩山の世間を知らないボンボンの為に出来もしない理想論を掲げ自ら墓穴を掘り、能力のない菅が震災から原発処理の危機対応で誤りを犯しました。そうして財務省主導の官僚政治の復権で野田内閣が誕生しましたが…財務省の援護射撃も力が弱まったものです。「規制の虜」をバックに力を付けてきた官僚政治もやはり末期現象なのですね。まぁ、だからこそ維新の会が誕生し、その新勢力を叩く日本村社会の構造が話題になるのですが…メディアが自ら間違っていると認めない為におかしくなりますね。清貧思想を美化し、現実離れした安心安全を持ち上げるメディアの官僚批判に、当初、カタルも踊っていました。長い間、官僚批判を繰り返してきましたからね。しかしメディア、つまり日本国民一人一人の問題なのですね。1億総クレイマー社会に成り下がった社会構成を改めねばなりません。

つぶやきデモは誤った方向性に向かわないのか?少し心配です。尖閣湾諸島の問題など外交問題は難しい時期を迎え日米同盟の問題ともに冷静に考えねばなりませんが、前原政調会長のような目先的な行動に走る政治家が多く、漁船を拿捕した後の戦略を持っていませんね。非常に政治の世界は危ういですよ。東電の処理で日本村社会の権力者達は解散総選挙に舵を切っているようですが…五十歩百歩の世界じゃないかな?それより教育論に踏み込む維新の会に理があるように感じますが…どうなのでしょう。なかなか人が出てきませんね。明治維新の頃は今と同じで、グダグダと長い論争が続き迷走しました。尊王攘夷から開国論へ意見が180度変わる武士が多く居ましたね。最初は攘夷派もだんだん開国派に変化するのです。アダムスミスの「見えざる手」、全ては神のお導きなのでしょう。

株価も同じです。前回も感じましたね。このところ良く「なんで株価は高いの?」と不思議な気持ちになります。今日はどうして上がっているのでしょう。日銀の政策会議で何か出るのでしょうか?…まさかね。FRBなら分かりますが、日銀が世界で最初に火ぶたを切るとは考えられませんものね。そりゃ、パナソニックやソニーの凋落を見れば…原発からの処理(電力料金引き上げ)や日銀の為替発言(円高容認の内需振興に触れる)など…空洞化の極みの現象が続いています。カタルは原発の処理に際し菅内閣の取った行動を批判し続けました。何故、東電の責任にするのか? 理由は明白で電力料金の引上げが産業の競争力を奪うからですね。韓国は税金を投入し電力料金を下げています。この環境下では技術力に大差がない以上、製造業は日本では勝てませんね。だから日産自動車のように逆輸入が増えます。電力確保で高い天然ガスを買い、徐々にシェールガスに切り替わるでしょうが、貿易赤字は増えますね。まだ資本取引で経常収支が黒字だから何とかなっていますが…間もなく時間切れです。

最近感じる株高は、この時間切れのサインなのでしょうか?
目先の現象は駄目なのですが、最後は正論に歩が上がります。必ず株価は修正されますね。三菱UFJの純資産は来期には700円近くに膨らむ筈です。3年後には1000円が見えますね。300円台の株価で留まる筈がありません。水面下では常識派が資産投資を進める筈ですね。日本人も先ほど紹介したABCの三木谷さんのような優れた人がたくさんいます。僕の古巣の西葛西にも銀行を相手に採算に合う水準で資産拡大を図っているお金持ちが居ます。きっといつか数十億からの百億台に乗せるほどの巨額なお金に変わるのでしょう。今の不動産投資は場所さえ、間違わなければ十分な利益を上げることができるでしょう。収益還元法価格まで下がった地価は宝物ですよ。同じく配当利回りに見合う株価もそうなのですね。3%台はゴロゴロしていますね。

信用力さえあれば、市場から1%~2%でいくらでもお金を調達できます。そのお金で3%台の株を買えば…無限の利益が確約されています。やがてこの動きは広がります。カタルが最近非常に強気になっている理由の原点はここにあります。「益利回り」の考え方にありますね。徐々に株価は水準を切り上げます。いつの間にか…あれ、この株はこんな株価だった?…と感じるようになるでしょう。その自信が更なる投資を呼び込みやがて輪が広がるようになるでしょう。ようやく…23年か。最近感じている、何故か、株価が強い現象はおそらくそんな背景なのでしょうね。残念ながら、多くの読者と言うか人は感じませんね。目先ではありません。徐々に、徐々に…ゆっくりした変化なのです。

日銀のETF買いはそんな効果を演じる黒子役なのでしょう。馬鹿にしちゃダメですね。ラスト・リゾートと呼ばれる言葉の所以を、良く味合わねばなりません。最後の楽園ですよ。日銀は「禁断の実」を食べるアダムの心境でしょう。政策の愚が導く結果なのでしょうね。先進国の貨幣価値が変化する「欧州危機」や「財政の崖」なのでしょうね。

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投稿者 kataru : 2012年08月08日 11:18