未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年08月01日)

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かたる:今日から再び失業者になったカタル君、ダイエットの新聞配達も終了しました。2か月でみるみる痩せて、およそ6か月間経験をしました。ただ後半の1か月は体重の減少が止まりました。おそらくこの水準がベスト体重なのでしょう。73キロから63キロへ、およそ10キロ痩せましたね。新聞配達はとても新鮮な感覚でした。経験によりどんどん配達する時間が縮まり、努力をすれば効率化が生まれることを実感できました。株屋の世界は自分の力で市場を動かせるわけではないので、他人任せですからね。夜明けの光景は綺麗ですね。体力的にはきつかったのですが、楽しめた時間でした。この体験記は何れ書く機会があるかもしれません。面白い世界ですよ。

さて市場は面白いですね。業績の悪化が報じられたコマツは大幅安、この現象は中国経済の悪化で事前に予測されていました。それにも拘らず、株価は未だに大幅安を演じています。つまり、この経済的な背景は市場に織り込まれていなかったか、まだ環境が悪化していると言うシグナルでしょう。おそらく後者でしょう。同じくホンダの利益が急増していると報じられていましたが、これは事前に株価に織り込まれていて、尚且つ事前予想に届かなかったか、サプライズがなかったから売られているのでしょう。両社とも日本を代表する中核銘柄です。一方、個人に人気の高いソフトバンクの決算は事前に好調が伝わっていたはずですが、市場予想よりサプライズが強かったのでしょう。故に上がっています。しかしかなり既に上昇を続けており、この株高推移がまだ続くのかどうか? 判断が分かれる所です。判断が分かれると言うことは、仕手化する可能性が高いと言うことです。

この仕手化…全体の相場が強ければ、強弱感が対立して空売りが増えて参加者が徐々に増えますから相場になりますが、参加者が限られる現在の相場で、仕手株が育った例がありませんね。しかしソフトバンクには背景があります。昨日、閣議決定された国家戦略会議の行方ですね。12年度の補正予算と13年度の予算概算要求で特別枠を盛り込むことになっています。政権が不安定なので実現するかどうか微妙ですが、国家戦略会議は政策官僚が描いたデフレ脱却戦略なのです。消費税の引き上げに絡む、名目成長率の引き上げ目標なのですね。だから注目しなくてはなりませんが、何故か、日経新聞の報道は少ないですね。不思議な現象です。裏があるのか、編集長の配慮が足りないのか? 新聞を読む時は、常に自分の感覚と比べねばなりません。本来なら一面トップを飾る戦略なのに…何故?

この会議で経団連の米倉会長はTPPの参加表明を強く求めています。その為に農林業関連予算を盛り込んだのですね。しかし株式市場は成長分野である環境、医療・介護・健康関連分野の100兆円の新規分野に注目せねばなりません。ソフトバンクは環境分野で自然エネルギー関連でもあるから流れに乗っています。故に株価は強いのでしょうが…何しろ休まずに急伸しているから、仕手化するのですね。そうして過去、ここ数年は仕手株が育った例がないのです。

業績発表が続々と続きみずほは強く、三菱UFJは安いですが、トップは三菱ですね。つまりこの形の上昇は続かないのでしょう。みずほだけが上がるパターンはありえないと考えます。この辺りの相場現象は、時期尚早を示すものだと考えています。株価が上がらないとは言っていませんよ。今直ぐに上昇するタイミングではないのではないかと考えているだけの話です。物事には理屈が存在しますからね。2番、3番が、1番を抜いて、長く動くことはありません。おそらくは一時的な現象でしょう。むしろ注目されるのは先物相場に影響を受け安い2銘柄の動向ですね。エレクトロンやTDKのチャートを見てください。何やら底入れのシグナルのようにも見えますね。今が目先の底値を形成しているのか?注目される動きです。

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まぁ、このように個別株の動きから色んな形を推察するわけですね。大切なことは全体の流れです。今は4―6月期の業績発表が続いています。しかし比較的欧州危機の再熱の動きがない好調な時期の数字が発表されており、その後、欧州危機が再び悪化しているのでマツダなどの数字はあてになりませんね。為替相場の想定レートを見ても分かります。100円を割り込むユーロの相場環境で105円はありえない環境ですからね。つまり会社の業績予想は甘いと言うことになります。環境が悪化すれば90円を割り込み、株価がもっと下がる可能性もある訳ですね。僕は好きな会社ですが…経営陣はアマちゃんですね。

リストラ策を発表し黒字転換したパナソニックの動きは注目されます。しかしリストラの合理化効果による利益ですから、後ろ向きな利益ですね。パナソニックはある意味で環境関連でもあります。電池の分野では世界トップ水準ですからね。しかし如何せん、小回りが利かない巨艦ですから体質改善には時間がかかるのが一般的です。株価は短期底入れ状況を示していますが、大きな反転は見込めないでしょう。株価水準が安いから、ある程度の相場になる可能性はあります。しかし大きく育たないと言っているだけです。同じことが負け組の他の輸出株に言えますね。

何度も言いますが、視点を変えないとなりません。100兆円の市場を創設すると政策官僚は青写真を描いているわけです。だからこの青写真に乗るセクターから銘柄を選ぶのが筋でしょう。今日から少し時間がありますから、良いレポートを書けるかもしれませんがカタルの目指す相場は、米国のQE3からの展望です。おそらくBRICsの市場参加が市場経済のパイを膨らませた動きに対応したのが、QE2までの基軸マネーの動きの筈。ここからのお金余りの部分は、つまり過剰流動性を促進させる起爆剤になります。起爆剤があれば、株価は一気に飛び出す環境に変化するのではないかと言うのがカタルの仮説ですね。だから、かたるは9月に注目しているのですね。まぁ、何時も外れる予想ですが、良くカタルのレポートを読んで頂いている方には、ご理解いただけると考えています。だからお金を作ろうと言っているわけです。税と社会保障の一体改革か…。名前は良いが、官僚の取り分を膨らませる政策ですね。本当は小沢さんの意見が正しいかもしれません。選択と結果の勝負ですが、どうなるのか?誰にも未来は分かりませんね。

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投稿者 kataru : 2012年08月01日 12:02