今日の市況(2012年07月23日)
かたる:注目される下値調べが始まりました。本日の日経新聞の一面には「悲観一色でない」となっています。確かにそうなのです。日経新聞にはユニチャームが載っていましたが、カタルの良く使用する沢井やオリエンタルランドに介護のツクイとか…視点を変えてみる必要があるのですね。一見すると地味に映る生活用品の内需株は意外にも成長企業が多いのですね。確かにグリーなどの携帯コンテンツは魅力です。カタルはグローバル戦略が、間もなく華が開くと考えています。しかし残念ながら業績面にその成果が出てこないと新たな買い手が現れないのでしょう。この水準は安いと考えていますが、余程の資金力がある人でないと参加すべきではないでしょう。必ず業績面で変化が生まれる筈です。その時がチャンスですね。
同じことが邦銀に言えますね。日経新聞のトップに解説されており、中面にもみずほの国債売却利益の話が載っています。空前の利益で中小企業円滑法の不良債権処理も徐々に水面下で処理されていることでしょう。デフレのトンネルの入り口が日本は1989年、欧米は2006年です。この17年の違いは非常に大きいですね。確かに日銀と違いFRBは初期動作が速く日本に比べれば被害は軽微ですが、やはりかなり傷んでいます。カタルが何度も述べている基準はGSEですね。政府系の住宅金融機関の立ち直りですね。金融機関がきれいにならなければ本格的な景気上昇期には向かいませんね。だから欧米はまだまだ先です。しかし日本は先に手厳しくやられました。明治以来、蓄えてきた含み資産をすべて吐き出したのですね。本来は政策責任なので政府が負担すべき不良債権の処理を民間に押し付けたのですね。だから20年を超えるデフレ環境になりました。東電原発問題と同じ構造です。津波が引き金で起こった原発問題、確かに「規制の虜」現象があり事業者責任がありますが、官は逃げて民間企業に責任を押し付けましたね。20年以上前に起こったバブル崩壊と同じ構造です。
ただ欧米が沈み相対的に日本は浮き始めていますね。早めに成長過程の整理を終えたのですね。少子高齢化の国家体制に順応し始めています。故に医療や介護の銘柄が新高値を更新しているわけです。これから中国は同じ現象を迎えます。例の一人子政策は大きな弊害となって現れるでしょう。しかし日本で培った介護のノウハウを世界中に生かす事が出来ますね。痴呆患者の対応のノウハウなど…日本は世界で最先端でしょう。関連株は利益を積み上げますから、その銘柄群の中で早く日本を飛び出すトップ企業が、将来、アップルのようになるかもしれませんね。「おもてなしの心」は日本が一番でしょう。だからコラムに書いたようにワタミなども注目されます。
金曜日に大幅安した金融株、一旦、目先玉が整理に入ったようですが、ここの株価動向は注目されます。みずほのケースでは一番強い株価位置が127円とか128円と言いましたね。次は120円から123円の間でしょう。120円割れがあるかどうか?非常に注目されます。本当は三菱UFJなのです。国債の売却利益を出さずに膿を処理できるのでしょうから…ただ日銀総裁が円高容認とも思える発言をしたことは、最後の底割れを演じる可能性もないとも言えませんね。白川さんの述べている円高メリット発言は事実なのでしょう。私も円高論者なのでそう考えています。…が、しかしパナソニックやソニーの最後の力ある有力企業が残っていますからね。この企業の構造転換がいつ終わるのか? 既に円は過大評価の場面でしょうが、最後の突込みは足が速くなり混乱を生むのが通説です。だからマツダは残れないかもしれない。残れれば、一番、面白い株になりますが、最後の場面を残せるかどうか…非常に際どいのでしょう。公募増資をして資金を残しましたが、野村の劣後債と同じイメージです。ハイリスク・ハイリターンの銘柄ですね。
白川さんの円高容認発言から、最後の叩きに向かうかもしれませんね。だからまた邦銀は出直しかも知れません。この辺りはここ1~2週間程度で判断が付くのでしょう。日本中が円高を利用し為替介入を実施して外貨を獲得して、その外貨で欧米の劣化して行く資産を購入すればいいのですね。例えばイタリア国債などはチャンスですね。イタリアには世界のブランド企業があります。買収するチャンスですね。そのような金融取引を実施すれば変化が生まれますね。無料、努力なしでタダで世界の優良資産が買えるチャンスですね。為替介入を実施してそのドル資金を欧州に持って行けばいいのでしょう。まぁ、どっちにしても、まもなく訪れるビック・チャンスを生かせるかどうか、事前の準備が必要なのでしょう。止まってからでいいのですよ。慌てる事もないのです。カタルの予測している焦点は9月のFOMC辺り…なのです。
頑張れ、邦銀!

投稿者 kataru : 2012年07月23日 10:29