未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年07月19日)

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かたる:米国の「財政の崖」への懸念より、目先の住宅指標などへの反応を強めている様子。一方、日経新聞には米国金融の預貸比率の話が登場しており、カタルが主張している日本化現象の広がりを裏付けています。カタルは欧米が日本化現象に陥ってきたために、先行した日本はトンネルを脱出する可能性を指摘しています。どういう事かと言えば、日本の銀行は欧米に先行し不良債権処理を加速化させ、いち早く、日本国債への安全投資を継続してきました。その為に貸出債権は綺麗なものが多く健全先ばかり、おまけに慎重姿勢を貫いたおかげで、日本国債の膨大な含み利益が存在し、海外の割安な貸出債権を買うチャンスなのです。先日は三井住友が購入していました。この動きが広がるかどうか…非常に注目されますね。

できれば国内債権に投資をしたいところでしょうが、購入した債権が利益を生むことで、これまで見合わせていた国内の銀行貸し出しが増加する可能性があります。ここで貸出残高の推移を、日銀統計よりグラフを見てみましょう。(グラフは国内銀行の貸出金の末残推移です。)どうでしょう。

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何か、いい感じのチャート状況ですね。経済の基本は金融機能です。今はデフレ局面なので借り入れを行い、資産を買うと言う行為は低迷しています。しかし借入残高が、名目GDP総額の468兆円に近づくほど景気は活性化されて行きます。現在は411兆円の貸出残高ですね。預貸率と同じく景気バロメーターの目安の一つが、名目GDPと貸出残高の関係ですね。

野田政権の政策運営は混沌としており消費税の税と一体改革法案の行方も見えていませんが、官僚の描いた政策の為か、これまでの所、大きな失点は見当たりません。消費税関連の法案を通過させ、景気対策に軸足を移せれば日本の景気も浮上する可能性があります。今は外部環境は整っていますから、ここで一押しの強烈なカウンターパンチが必要な段階なのでしょう。はやく金融庁の基本姿勢を完全に転換させる必要があります。政策の転換は人事です。

論理的に日本株は既に大きく下がらない段階です。しかし市場参加者が乏しいために先着1名様限りの利益獲得者の構図は変わっていませんね。一度、リバウンドすると直ぐに崩れる傾向もまだ強いですね。二段上げ、三段上げとなるようならば本物の動きになるのですが…今のところは噴き値売りが正解のようです。これは市場参加者が数ない為ですね。だから、株価がまた下げても前の下値が買いのポイントになっているケースが多いようです。ここ2週間は中段値固めの場面かな?8月になれば9月の中間期配当取りを狙う動きも活発化するのでしょう。果たして三菱UFJは直近の高値398円をいつ抜くのでしょう。

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投稿者 kataru : 2012年07月19日 09:45