今日の市況(2012年07月11日)
かたる:目先的には今日が一番買いにくい日でしょうか? もともとここまでの株価上昇は懐疑的なものでした。市場が要求する政策を…例えばユーロ共同債や銀行同盟などの財政一体化は時間がかかります。米国にしても景気指標は一進一退で取り立てて悪化している訳でもありません。日本も同様ですね。取りあえず、ECBは利下げをしたわけなので市場側にボールがあり、今の所、結果はノーですね。加えて政策当局もドイツで資金の拠出を巡り揉めています。つまり前回の合意さえ危ぶまれています。これでは何もしなかったに等しく株価が下げるのは致し方ありませんね。
もともとドイツは輸出立国ですから、ユーロが安い方が競争力は上がりますね。フォルクスワーゲンもBMWもアウディーもみんなユーロ安は歓迎です。ある意味で汚いな。何故、このような単純な考え方が一般化しないのでしょう。ドイツが欧州危機で負担金が増えるのは致し方ない筈です。ともあれ訳も分からずに6月4日からの上げは本物かどうか試されているわけです。かたるの本質は強気な解説です。日本の邦銀を巡る環境はすこぶる良く、こんなチャンスは二度と来ないのではないか?と思われる次第です。
何故なら、世界の金融業界の中で綺麗なのは日本の銀行だけなのです。日本はバブルの処理の為に四苦八苦、その後も総資産経営を実施していたために、資産デフレの処理で対策が後手に回り、ようやく海外進出を目指せる段階になってきたのですね。しかも世界的な金融緩和圧力の高まりで、長く投資を余儀なくされた国債が宝物になっています。唯一の弱点は金融危機を救うため実施された亀井静香が強引に先導した中小企業円滑化法案の融資ですね。この額は30兆円ほどかな? だいたい大手行で6兆円程度の不良債権額と言われていますね。その程度なのですね。小さくはないが大きくもない。故に三菱UFJの株価が試される訳ですね。チャートの形は悪くないですね。ここ1週間程度、下げていますが通常のお休みのイメージです。みずほは流石に重いけれど…。
まぁ、短期調整なら今日あたりが狙い目かな?
それともゴタツキが長引くかどうか…この辺りが正念場でしょうね。強い相場が始まっているならそろそろ買い場、要するに難しい株価の位置です。慌てる事はありませんね。今回は本筋に近い動きなのですね。しかしカタルが疑心暗鬼なのは出来高面などの現象ですね。残念ながら、プラザ合意前の金融相場の初期の動きを鮮明に覚えてないのですね。何しろ30年以上前の話しです。あの時はある日突然、銀行株がストップ高したように感じていました。その前段階を見てないのですね。何しろペイペイの若年証券マンですからね。
世界中の中央銀行がこれだけ金融緩和を実施し、インフレにならないなんて考えられませんね。だって需要は確実に増しているのです。新しく市場経済に参入したBRICsや他のアジア諸国、アフリカ諸国など…中国では米や小麦は腹を満たすので増産されましたが、大豆は味覚を満たすだけなので増産の対象になりませんでした。その為に大豆は高騰していますね。日清製油は大変です。この現象は一見すると、株式相場に関係ないように見えますが、基本はインフレの火種がある証明でしょう。11月には空売りとCDSの取引規制が始まると言います。やはり相場の芽は育っていると考える方が自然でしょう。
問題は11月には上がるのでその前の屈伸運動がどの程度か?の話しだけでしょう。多くの市場関係者は弱気のままでしょうが…かたるは、何故か、希望の光を感じ始めています。まだ漠然としており僕自身上手く説明できませんが、だって世界中の中央銀行が揃って金融緩和ですからね。こんな歴史的な緩和など今までにあったのでしょうか?それも理屈上、はるかに相場は下の位置なのですよ。どう考えても理屈上の株価まで…純資産を回復すると考えるのが、当たり前の考え方ですね。三菱UFJは678円ですよ。現在の株価は383円です。おかしな現象ですね。みずほは187円で6円も配当しているのですよ。
世間の評判なんか、関係ありません。自分自身がどう考えるか? 尺度は自分のものさしが大切なのです。


投稿者 kataru : 2012年07月11日 09:52