未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年07月09日)

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かたる:今日の相場の見所は、下値の目安でしょう。何処まで下がるのか?6月4日の8238円は3月の高値から2000円程度、下げて反発しました。結局、この反発は政策期待でFRBの緩和策やEUの進展を期待するものでした。それに応えたのがECBの利下げとスペイン国債の買い入れなどの条件でしたが、国債の買い入れは市場の検査で、今の所、否定されています。おそらく必要に追加策を求めるか? 更なる対策を催促するのでしょう。中国は二度目の利下げに踏み切り、今の所、事態がおもった以上に深刻なのでは…と、緩和策に否定的な市場の解釈です。つまり弱い市場の動きを追認しているのですね。市場の解釈は勝手です。材料出尽くしと言ってみたり、好材料と評価し反応してみたり、政策を催促に行ってみたりで、全てがケース・バイ・ケースで反応しますね。ようするに「市場の事は市場に聞け」と言う事なのでしょう。

もともと欧州の混乱は時間がかかります。しかし銀行同盟を前提にする監督権の統一化は財政もいずれ一体化する条件の一つですね。欧州より注目されるのは、基軸通貨の米国の政策です。FRBは緩和策が期待されながら、いっこうに政策発動をしません。自動車などが売れており、景気指標が、多少、悪くても微妙な景気状態と言う読みです。よって政策の発動時期は大統領選に絡むのだと考えています。もともとオバマは黒人大統領で、嫌な役目を引き受けてもらおうと考えているかもしれません。いくら日本より早い政策発動でも、金融デリバティブの痛みは金融危機を発生させた米国の方が傷は大きいのでしょう。スペインなどは二次的な現象です。前からカタルは米国のファニーメイやフレディーマックなどのGSEの回復動向が米国経済のカギを握っていると言っています。

7月末から8月1日に、次回のFOMCが開かれますが、8月17日、18日にバーナンキ議長の議会証言があります。これだけ期待で騰がったのだから、一服は当然でしょうが、再び期待で市場が堅調になるかどうか…。私は前から11月の大統領選を控え、9月12、13日の会合で何らかの対策を発動するのだろうと考えています。中国も次は3回目の緩和策ですね。ここでは日銀の行動が期待されますが、市場の需給動向は悪くないと思っています。よって、これまでのように大きな下げにはならずに、絶好の買い場となるのではないか?…と、期待を込めて考えています。どっち道、政策発動は9月ですからね。ここ2週間程度の動きは、相場の需給バランスや強さを見るうえで非常に重要な時期です。ズルズル前の下値を割るようでは駄目でしょうが、前の安値、例えば、みずほでは6月27日の123円などが下値の参考株価になりますね。予想される下値は128円程度しか考えていませんが…どのような展開になるでしょう。

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まぁ、なかなか強い相場ですよ。消費税関連の大和ハウスに積水ハウスなど…の住宅株は消費税が上がる前の駆け込み需要も期待されるでしょうし…、名目成長率が謳われ政策官僚が規制緩和策を打ち出し、景気回復の手立てを講じるかどうか? 続々と認可される整備新幹線の計画など…自民党時代と似た官僚政策ですね。新しい成長戦略をどう打ち出すのか? 野田政権の真髄が、これから発揮されるのでしょう。これまでの所、野田政権は失敗もないが、特徴に乏しい官僚のシナリオ政策のようなイメージですね。今の所はそんなイメージです。悪くもないが良くもない。もし日銀が何らかのアクションを起こせば、面白いのですが…白川さんにその器量があるかどうか…。需給バランスは悪くないように思うのですが…どうでしょうかね?

今来週はある意味で買い場になるかも知れません。最も買いにくい場面ですね。一応、欧州問題の対策が出され、その処置が市場に確かめられ否認されているわけで、更に米国も景気指標が悪いですからね。だからこそ注目される銘柄の下値の堅さが確認されれば、次の相場は、そこから主役に転じることになります。さてどうなりますか…楽しみな下値の確認です。

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投稿者 kataru : 2012年07月09日 09:59