未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年07月04日)

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かたる:何とも奇妙な相場付きですね。相場の流れを見ると春の再来で金融相場なのですが…出来高は増えず、欧米の景気指標や株高の背景はよく分かりません。解説によれば中央銀行の緩和策を期待して、米国も欧州も上がっているようですね。しかし米国の車は売れエアバスは米国に生産工場を作るとか…。一部には中国の景気鈍化が深刻だと言う報道もあります。固定資本形成により維持された需要が鈍化しているのです。この影響は鉄鉱石にも及び、バルティック海運指数も低迷しています。

ボベスパ指数(ブラジル株価指数)を気にしていたカタル君、理由は資金の流出ですね。つまり世界の中央銀行が量的緩和をしているにも拘らず、安全・安心を求め一部の国債(ドイツ、米国、日本)に資金が集中している流動性の罠の状態を表しているからですね。もう少し解説が必要かな?ブラジルは資源国で尚且つオリンピックなどが控えており、新興国の中では条件が恵まれているから、本来なら資金が流入して株価が上がる筈なのです。それにもかかわらず、下げているのは、欧米の金融機関が委縮している状態を示していると言う仮説ですね。

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しかしカタルの信仰する市場主義もバークレイズのLIBOR金利操作事件をみるとキツネと狸の化かし合いのような…市場原理の恥部を見る思いです。大手証券各社のインサイダー事件も真面目に市場に向き合っているものとしては…呆れる始末です。もっと呆れるのが金融庁の態度…最低、懲役10年程度は刑務所に入れるような重罪にすべきですね。だって市場原理を歪める根幹をなす話ですからね。通貨の偽造と似たり寄ったりです。日本は甘い国ですね。

私は長年、皆が真剣に良い国を創る為に努力しているのだと考えてきましたが…市場と言うのは試行錯誤の連続で、常に石を市場に投げ入れて、その変化を見極めるくり返しなのですね。エルピーダが再建策を発表し多くの工場を閉めますが、その対応に3年もかけるとは驚きですね。更に多くの実業団のチームを残すのですね。競争に敗れつぶれた会社がPRを選択する余地があるのでしょうか?赤尾社長と言う人も何を考えているのか…。世界一の車のマイコンを持っており、本来は儲かって、儲かってしょうがない環境の筈ですよ。それくらいに世界中で車は売れています。しかし買収される側ですからね。呆れる経営手腕ですね。好きな会社だったから尚更に悔しいですね。

さて株価が上げ続け金融相場の特徴の懐疑の中で育つ局面なのでしょうが…どうも理解に苦しむのが、3月からの下げはこの程度の対応を引き出すための演出だったのでしょうか?確かにJPモルガンやバークレイズの膿は表面化されましたし、欧州問題も銀行の監査の統一化で銀行同盟の選択とも捉えられます。しかしスペインの国債買い入れなどは、依然、フィンランドなどは強硬に反対しており足並みが揃っているのかどうか…。

まだ市場に大きな材料として表面化していませんが、年末にかけ米国では「財政の崖」の問題が表面化してきます。米国は財政支出を強制的に減らしますね。さらに減税が打ち切られ増税が実施されます。一説によればGDPの4%規模と言うから、かなりの金額ですから当然、GDPはマイナス圏になる予想です。

これらの悪材料と言うか…不安は既に分かっている人は多く、市場にかなり織り込まれている筈で、それでも株高になっていると言うことは…やはり春に買った25年ぶりの10週連続陽線の根拠である世界の中央銀行の協調姿勢による流動性の供給が支持されていると解釈すべきなのでしょうか? この点がカタルには理解しづらいのです。日銀のETF買いなどが効果を上げつつあるのでしょう。だから少ない出来高で株価が強くなっているとも考えられます。そう考えると、みずほなどは、何れ、146円の壁を突破して177円もクリアすることになります。

しかし…市場関係者の中で米国の「財政の崖」の話をする人は少ないですね。そう思えば、更に次の幕が用意されているのかどうか…。何か、インパクトが足りないようにも感じているから、このような中途半端な気持ちになっているのでしょうか? 現在の相場を見て、かたるはカタルなりに問題を抱え、答えが見えていないわけです。故に株式投資の選択ができないジレンマを抱えて相場を眺めているのですね。誰か、明快に意見があったらメールをくださいね。それにしても…株の動きは本物の金融相場のイメージだね。

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投稿者 kataru : 2012年07月04日 09:48