未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年06月26日)

かたる:待望の消費税引き上げ法案が衆議院に諮られ通過する見込みだと言います。カタルの仮説がようやく結論を得る時代が近づいています。この仮説は、何故、優秀な筈の官僚組織がデフレからの脱却を図らないのか? ながく不思議だったのですね。デフレからの脱却はそう難しいものではありません。その方策はたくさんあります。それにも拘らず、優秀だと言われている日本の官僚組織が動かないのは、意識的に自分達の勢力の温存の道を歩んだとの仮説を、かたるは考えました。消費税が引き上がるなら今度はインフレに舵を切るだろうと考えているのです。つまり意識的にデフレ政策を継続したとの憶測です。

デフレの低金利でないと財政状況が持たないから、インフレに舵を切る冒険は出来なかった。ところが…消費税が引き上がるなら、基本的にインフレ政策の方が増税効果は生まれます。故にこの法案が成立すれば時代が大きく変化するのではないかと…勝手な仮説を考えた訳です。さらに新聞各紙は一斉に、リクルートの上場話を報じています。日経は大きくありませんが、読売は一面でしたね。リクルートはバブル経済の象徴的な企業でした。リクルート・コスモの新規公募株をばら撒き、贈賄容疑で江副さんは逮捕されました。

丁度、ライブドアのホリエモンの事件に似ています。あの当時、公募株を知り合いに配るのはある意味で、常識的な慣習でした。しかし配り方が広範囲に及び、政財界の重鎮にばら撒かれました。しかし…地検が挙げるのは、少しおかしいとカタルは考えました。何故なら、もらった公募株が必ず、公募価格を上回るとは限りません。下がる場合もありますね。更に有力者に株主になってもらえば、その後の事業展開は円滑に運びます。企業経営者としては当然の行動だと考えていました。

のちにカタルは、当時、捜査担当の国税ノンキャリアが、カタルの税理顧問になったので、何故、逮捕に至ったのでしょうか?…と先生に尋ねました。先生は当時を振り返り、お金のない人に無理やりお金を融資して、そのお金を株の購入資金に充てた行為が行き過ぎている。…と話していましたね。なるほど…無理やり買わせたのですね。儲かることが当時の常識的な環境下でしたから…。しかし…解釈は難しいですね。グレーの印象を今でも抱いています。

同じく今日の読売新聞には、東電の勝俣会長のインタビュー記事が載っており、原子力損害賠償法の不備を指摘していましたね。私は勝俣さんの主張を全面的に支持しています。本来は国家責任です。仮に東電に当事者責任があるとすれば有限の1兆円程度の賠償責任にすべきですね。この選択は非常に重要です。間違った選択をした為に電力料金は上がり、これだけじゃありませんが、自動車産業も空洞化の道を歩んでいますね。賠償の方法も民間企業相手と、国が相手では被害者意識も大きく変わりますね。

グレーの判断は難しいですね。コンプガチャもそうです。自主ルールで業界が対応したわけですから、わざわざ、官がルールを決める必要があるのでしょうか? 日本人はそんなに管理下に置かないと、駄目な教育水準の国民なのでしょうか? 疑問に思う事ばかりの選択が続き、失われた時代が続いています。しかし…冒頭述べたように、ようやく消費税が段階的な引き上げになり、消費意欲を盛り立てるでしょう。くしくも…バブルの象徴企業だったリクルートの上場は、単に偶然が重なっただけ、なのでしょうか?

25年ぶりの10週連続陽線からの重なる材料は、大きな相場展開を呼び起こすかもしれませんね。既に多くの若者は希望と言う言葉を失って生活しています。しかし…この法案の成立が切っ掛けとなって、日本は大きく舵を切るかもしれませんね。黙って三菱UFJ銀行を買うのが正解かも知れません。過剰流動性相場は浮動株が必要になります。三菱UFJが1000円だとすれば、どんなに悪くても、みずほは500円になるでしょう。つまり三菱は3倍ですが、みずほは5倍になりますね。その代りにリスクは高いのですね。

キプロスの援助支援要請やスペイン問題などで、NY市場が安くガックリきているかもしれませんが、一番大切なことは日本国内の様相ですね。カタルの仮説が当たり、官僚組織はインフレ政策に舵を切って欲しいと…、こころより、心より、こころよりお願い申し上げます。

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投稿者 kataru : 2012年06月26日 08:52